JP2020122388A - コード案内装置、コード支持装置、回転軸中継支持装置、及び遮蔽装置 - Google Patents

コード案内装置、コード支持装置、回転軸中継支持装置、及び遮蔽装置 Download PDF

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慶弘 ▲高▼山
慶弘 ▲高▼山
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Abstract

【課題】昇降コード等のコードの案内性能の向上、並びにコード支持装置の低廉化を可能とするためのコード案内装置、コード支持装置、回転軸中継支持装置、及び遮蔽装置を提供する。【解決手段】本発明の遮蔽装置において、本発明のコード案内装置30Cは、コード支持装置(支持部材2R)によりヘッドボックス1から垂下させる昇降コードC1をヘッドボックス1の後方へと誘導し、操作装置16の後方を通るよう案内する。コード支持装置(支持部材2M)は、2本の昇降コードC3,C4は垂下方向へ転向し、昇降コードC2は昇降コードC3,C4の垂下位置の間を貫通するよう領域分離された開口部23を有し、異なる直径の回転軸511,711を持つ複数種のチルトドラム51,71に対し回転軸中継支持装置52を併用し選択的に支持可能な軸受部28を有する。回転軸中継支持装置52は、チルトドラム51の回転軸511を蓋着し軸方向に長尺化する。【選択図】図2

Description

本発明は、遮蔽材を移動させるための複数のコードをヘッドボックス又はレール等の筐体内で案内するコード案内装置、ヘッドボックス内に配回される複数のコードを垂下方向へ転向可能とするコード支持装置、所定の回転軸を中継し支持する回転軸中継支持装置、及びこれらの装置を適用可能とする横型ブラインド、プリーツスクリーン、ローマンシェード、或いは、縦型ブラインド又はアコーディオンカーテン等の遮蔽装置に関する。
遮蔽材を移動させるためのコードをヘッドボックス内で配回させる遮蔽装置として、典型的には、昇降コードに対し操作コードの引き操作力を直接又は間接的に伝えて遮蔽材の一方向への移動操作を行い、遮蔽材を他方向へ機構的に自動移動可能とするような手引き操作式の横型ブラインドがある。
手引き操作式の横型ブラインドは、ヘッドボックスから吊下支持される複数本のラダーコードに多数段のスラットが支持され、ヘッドボックス内に配設されるコード支持装置を操作装置で操作することにより、ラダーコードを介して各スラットを同位相で回動操作可能である。
そして、操作装置には、ヘッドボックス内にギヤ機構が配設され、そのギヤ機構の入力軸がヘッドボックスに設けられた開口部からヘッドボックス外へ突出され、その入力軸の先端に操作棒が連結されるか、又はチルト操作コードが掛装され、その操作棒やチルト操作コードにより、スラットの角度調節を可能としている。
一方、昇降コードは、ヘッドボックス内からコード導出口を経て外部に導出されてコードイコライザーを介して操作コードの一端部に連結し、その操作コードの他端部はボトムレールに接続される。或いは、昇降コードをヘッドボックス内からコード導出口を経て当該操作棒内に案内して操作棒下端部において、つまみに接続する構成とすることもできる。
そして、当該操作コードや当該つまみを操作して昇降コードをヘッドボックスから引き出せば、ボトムレールが引き上げられて、スラットが上昇する。
尚、このような昇降コードの移動を手引き操作する横型ブラインドでは、ボトムレール及びスラットの自重によりスラットを下降させることになる。このため、ヘッドボックス内には昇降コードの移動をロックするストッパー装置が設けられる。
昇降コードの引出し操作を停止すれば、ストッパー装置が作動して、スラット及びボトムレールの自重降下が防止される。また、ストッパー装置の作動を解除すれば、スラット及びボトムレールはその自重に基づいて下降する。
ところで、複数の昇降コードをヘッドボックス内で配回させ垂下方向へ転向可能とする遮蔽装置において、複数の昇降コードを挿通し垂下方向へ転向するコード支持装置を設けるとともに、この1つのコード支持装置に上下分割壁を設けて昇降コードの移動領域を分けて案内するよう構成した技法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、複数の昇降コードをヘッドボックス内で配回させ垂下方向へ転向可能とする遮蔽装置において、複数の昇降コードを挿通し垂下方向へ転向するコード支持装置を設けるとともに、この1つのコード支持装置にそれぞれの昇降コードの転向用の滑車又は直立壁を設けて昇降コードの転向に係る摩擦を低減するよう構成した技法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2014−1599号公報 特開2014−211058号公報
上記した特許文献1,2に開示されるように、複数の昇降コードをヘッドボックス内で配回させる遮蔽装置において、1つのコード支持装置に対し複数の昇降コードを挿通する際に、昇降コードの移動領域を分けて案内することや、昇降コードの転向に係る摩擦を低減するよう滑車又は直立壁を設けることで、スラットの円滑な昇降操作を可能とし、品質を向上させることができる。
しかしながら、例えばヘッドボックスの左右両端部からボトムレールへと昇降コードを垂下し、その左右両端部から垂下させる昇降コードの間にヘッドボックスから外部へと導出するコード導出口やチルト用の操作装置を配置する構成や、左右方向に長尺な遮蔽装置では、ヘッドボックス内で配回させる昇降コードの長さも比較的長くなり、このためコード支持装置やストッパー装置、或いはコード導出口等に挿通される昇降コードの摩擦がより大きくなることがある。つまり、上記した特許文献1,2に開示される技法を用いるのみではその昇降コードの案内として十分でない場合がある。
また、このような左右方向に長尺な遮蔽装置では、ヘッドボックスが左右方向のみならず前後方向へも大型化する。このとき、上記した特許文献1,2に開示される技法に基づいてコード支持装置の全ての構成部品を大型化させることも可能であるが、当該遮蔽装置の仕様に応じた種々のコード支持装置を用意する必要が生じ、コストが増大する。
更に、横型ブラインドの場合では、スラットの前後方向の幅として例えば25mm、35mm、50mmなどの種々の仕様があり、これらの仕様に応じて個別にコード支持装置の全ての構成部品を用意する場合もコストが増大する。
従って、種々の遮蔽装置の構成を考慮して、昇降コード等のコードの案内性能の向上、並びにコード支持装置の低廉化を可能とする技法が望まれる。
本発明の目的は、昇降コード等のコードの案内性能の向上、並びにコード支持装置の低廉化を可能とするため、遮蔽材を移動させるための複数のコードをヘッドボックス又はレール等の筐体内で案内するコード案内装置、ヘッドボックス内に配回される複数のコードを垂下方向へ転向可能とするコード支持装置、所定の回転軸を中継し支持する回転軸中継支持装置、及びこれらの装置を適用可能とする遮蔽装置を提供することにある。
本発明のコード案内装置は、その一態様として、スラットを移動させるための複数の昇降コードがヘッドボックス内で案内され、前記ヘッドボックスの左右方向の配置関係として、前記複数の昇降コードを前記ヘッドボックスの外部へと導出するコード導出口の位置と前記ヘッドボックスの端部位置との間に前記スラットの角度調整を操作するための操作装置が配設され、前記端部位置と前記操作装置との間に、前記複数の昇降コードのうちいずれかの昇降コードを前記ヘッドボックス内における前後方向の略中央部から垂下させるコード支持装置が設けられている横型ブラインドにて、前記コード支持装置による垂下位置の昇降コードを前記ヘッドボックス内で案内するコード案内装置であって、前記コード支持装置による前記ヘッドボックスの前後方向の略中央部からの垂下位置の昇降コードを、前記ヘッドボックスの後方へと誘導し、前記操作装置の後方を通るよう案内するよう構成されていることを特徴とする。
更に、本発明のコード支持装置は、遮蔽装置として構成される横型ブラインドにて、ヘッドボックス内に配回される複数の昇降コードを垂下方向へ転向可能とするコード支持装置であって、前記複数の昇降コードのうち少なくとも2本の昇降コードについては垂下方向へ転向するとともに、他の昇降コードは前記2本の昇降コードの垂下位置の間を貫通するよう領域分離された開口部を有し、異なる直径の回転軸を持つ複数種のチルトドラムに対し、前記回転軸を中継し支持する回転軸中継支持装置を併用することで当該複数種のチルトドラムを選択的に支持可能な軸受部を有するよう構成されていることを特徴とする。
また、本発明のコード支持装置において、前記複数種のチルトドラムは、第1の直径を有する回転軸を持つ第1のチルトドラム、及び第1の直径より大きい第2の直径を有する第2のチルトドラムを含み、前記回転軸中継支持装置は、前記第1のチルトドラムの回転軸を蓋着するよう取着することで、軸方向に長尺化するよう構成されていることを特徴とする。
更に、本発明の回転軸中継支持装置は、遮蔽装置として構成される横型ブラインドにて、チルトドラムの回転軸を中継し支持する回転軸中継支持装置であって、前記チルトドラムの回転軸より大きい直径となるよう前記チルトドラムの回転軸を蓋着し、軸方向に長尺化するよう構成されていることを特徴とする。
更に、本発明の遮蔽装置は、本発明のコード案内装置、本発明のコード支持装置、及び本発明の回転軸中継支持装置のうち1以上を備えることを特徴とする。
本発明によれば、昇降コード等のコードの案内性能の向上、並びにコード支持装置の低廉化が可能となる。
本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。 (a)は、本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す平面図であり、(b)は当該横型ブラインドにおけるヘッドボックス内の昇降コードの配回しを簡略的に示す平面図である。 本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける右端側の部分的な概略構成を示す正面図である。 本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける中央側の部分的な概略構成を示す正面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第1のコード案内装置の概略構成を示す斜視図及び側面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第2のコード案内装置の概略構成を示す斜視図及び側面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第1のコード支持装置の概略構成を示す斜視図、側面図及び平面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第2のコード支持装置の概略構成を示す斜視図、側面図及び平面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明に係る第1及び第2のコード案内装置における回転軸中継支持装置を装着した第1のチルトドラムの取着方法を示す斜視図である。 本発明に係る回転軸中継支持装置の概略構成と、その回転軸中継支持装置を第1のチルトドラムに装着する際の様子を示す斜視図である。 (a)は、第1のチルトドラムに装着した本発明に係る回転軸中継支持装置を、本発明に係る第1のコード支持装置に載置する際の様子を示す斜視図であり、(b)はその比較例である。 第2のチルトドラムを、本発明に係る第1のコード支持装置に載置する際の様子を示す斜視図である。 (a)は、それぞれ本発明に係る第1のコード支持装置に載置される回転軸中継支持装置を経て支持した第1のチルトドラムによるスラットのチルト動作を示す部分的な側面図であり、(b)は、それぞれ本発明に係る第1のコード支持装置に載置される第2のチルトドラムによるスラットのチルト動作を示す部分的な側面図である。 (a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第2のコード案内装置の変形例を示す斜視図及び側面図である。 (a),(b),(c)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第1のコード支持装置の変形例を示す斜視図、側面図及び平面図である。 本発明による別の実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドの概略構成を示す平面図である。
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドを説明する。尚、本願明細書中、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、図示上方及び図示下方を遮蔽材(スラット)3の吊り下げ方向に準じてそれぞれ上方向(又は上側)及び下方向(又は下側)と定義し、図示左方向を横型ブラインドの左側、及び、図示右方向を横型ブラインドの右側と定義して説明する。また、以下に説明する例では、図1に示す横型ブラインドの正面図に対して、視認する側を前側(又は室内側)、その反対側を後側(又は室外側)とする。
(全体構成)
まず、図1乃至図4を参照して、本実施形態の横型ブラインドの全体構成を説明する。図1は、本実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す正面図である。図2(a)は、本実施形態の横型ブラインドの概略構成を示す平面図であり、図2(b)は当該横型ブラインドにおけるヘッドボックス1内の昇降コードC1,C2,C3,C4の配回しを簡略的に示す平面図である。図3及び図4は、それぞれ本実施形態の横型ブラインドにおける右端側及び中央側の部分的な概略構成を示す正面図である。
図1及び図2(a)を参照するに、本実施形態の横型ブラインドは、ヘッドボックス1から複数本のラダーコード5が垂下され、そのラダーコード5に多数段のスラット3が支持されている。ヘッドボックス1は、ブラケット6を介して天井面等の取付面に固定される。
各ラダーコード5の上方において、ヘッドボックス1内には右端側から左端側の順に、それぞれ支持部材2R,2M,2T,2Lが配設され、各支持部材2R,2M,2T,2Lに第1のチルトドラム51が支持されている。詳細は後述するが、支持部材2R,2T,2Lは同一形状の本体を有しているが、支持部材2Mは、これら支持部材2R,2T,2Lとは異なる形状の本体を有している。
また、第1のチルトドラム51は、図3及び図4に示すように、詳細に後述する回転軸中継支持装置52を経て各支持部材2R,2M,2T,2Lに支持される。
各支持部材2R,2M,2T,2Lに支持される第1のチルトドラム51にはラダーコード5の上端が取着されている。そして、第1のチルトドラム51が回転すると、ラダーコード5を介して各スラット3が同位相で回動する。
尚、ラダーコード5を吊下するための支持部材2Mや支持部材2Tは、左右方向に長尺な横型ブラインドを構成するときに配置され、1つまたは複数設置することができる。
第1のチルトドラム51には六角棒状の角度調節軸15が相対回転不能に挿通され、その角度調節軸15の一端はヘッドボックス1の右端部に設けられる操作装置16の出力軸に嵌合されている。
操作装置16内にはギヤ機構が配設され、そのギヤ機構の入力軸に、コード導入口12を経てヘッドボックス1内に導入されるチルト操作コード13が掛装され、チルト操作コード13の各端部はチルトタッセル14に取着され無端状となっている。このチルト操作コード13の引き操作により角度調節軸15が回転し、第1のチルトドラム51が角度調節軸15と一体に回転する。これにより、スラット3の角度調節を可能としている。
また、支持部材2R,2Lは、それぞれの昇降コードC1,C2をヘッドボックス1の前後方向の略中央部から垂下させており、各昇降コードC1,C2の下端は各スラット3の前後方向の略中央部に設けられた挿通孔(図示せず)を経てボトムレール4に取着されている。
更に、支持部材2Mは、昇降コードC3,C4をそれぞれヘッドボックス1の前後方向の端部近傍から垂下させており、各昇降コードC3,C4の下端はボトムレール4に取着されている。ここで、ボトムレール4に対する各昇降コードC3,C4の取着方法として、前後に独立して垂下する各昇降コードC3,C4を取り付ける形態とすることもできるが、本例では、ボトムレール4の下端で周回させて繋がる1本の昇降コードから各昇降コードC3,C4を形成することで、各昇降コードC3,C4をボトムレール4に取着するようにしている。尚、各昇降コードC3,C4は、支持部材2Mから吊下されるラダーコード5に適所に設けられたリング状の係合部5aに挿通されて、各スラット3の前後方向の端部に沿って垂下される。
昇降コードC1,C2,C3,C4の上端は支持部材2R,2L,2Mにより転向されてヘッドボックス1の右端側に案内される。そして、その昇降コードC1,C2,C3,C4の端部はヘッドボックス1内に配設されるストッパー装置17を経てコード導出口7から導出され、コードイコライザー9の一端に取着されている。コードイコライザー9の他端に操作コード10の一端が取着され、着脱可能なコード連結部材11を介してボトムレール4に取着されている。
このような構成により、コードイコライザー9や操作コード10を下方へ引くと、ヘッドボックス1のコード導出口7から各昇降コードC1,C2,C3,C4が同一長さで引き出され、ボトムレール4が引き上げられる。
ストッパー装置17は、昇降コードC1,C2,C3,C4のコード導出口7からの引き出し操作の後にボトムレール4及びスラット3の重量による昇降コードC1,C2,C3,C4の移動を阻止して、ボトムレール4及びスラット3の自重降下を阻止する機能を備えている。従って、ボトムレール4及びスラット3が所望高さまで引き上げられた状態で保持される。
また、ボトムレール4及びスラット3の自重降下が阻止されている状態から、昇降コードC1,C2,C3,C4をコード導出口7から引き出すと、ストッパー装置17の作動が解除されて、ボトムレール4及びスラット3の自重降下が許容されるようになっている。従って、ボトムレール4及びスラット3を下限位置まで下降するよう機構的に自動移動可能となっている。
ところで、本実施形態の横型ブラインドでは、支持部材2R,2Lをできる限り左右方向の両端部へ配設して、意匠性を向上させるとともに、昇降コードC1,C2の垂下に係るスラット3の挿通孔(図示せず)からの僅かな光漏れの影響をも軽減させている。
このため、図1に示すように、昇降コードC1,C2,C3,C4を引き出すコード導出口7は、ヘッドボックス1に対し支持部材2Rよりも左方に設けられている。尚、チルト操作コード13用のコード導入口12も同様に、ヘッドボックス1に対し支持部材2Rよりも左方に設けられている。
このように構成した横型ブラインドでは、ヘッドボックス1内で配回させる昇降コードC1,C2,C3,C4の長さも比較的長くなり、このため支持部材2R,2L,2Mやストッパー装置17、或いはコード導出口7等に挿通される各昇降コードの摩擦がより大きくなることがある。特に、支持部材2Tを設けることが必要なほどに左右方向に長尺な横型ブラインドでは、各昇降コードの長さも比較的長くなる。
特に、本実施形態の横型ブラインドでは、スラット3を移動させるための複数の昇降コードC1,C2,C3,C4がヘッドボックス1内で案内され、ヘッドボックス1の左右方向の配置関係として、複数の昇降コードC1,C2,C3,C4をヘッドボックス1の外部へと導出するコード導出口7の位置とヘッドボックス1の端部位置との間にスラット3の角度調整を操作するための操作装置16が配設されている。また、そのヘッドボックス1の端部位置と操作装置16との間に、複数のコードC1,C2,C3,C4のうち昇降コードC1をヘッドボックス1内における前後方向の略中央部から垂下させる支持部材2Rが設けられている。
そこで、本実施形態の横型ブラインドでは、図2(a),(b)に示すように、スラット3を昇降させるための複数の昇降コードC1,C2,C3,C4についてヘッドボックス1内での円滑な移動を実現させるため、コード案内装置30A,30B,30C,30Dが設けられている。尚、コード案内装置30A,30B,30C,30Dの本体の形状は同一であり、その機能目的に応じて滑車31が前後方向の2箇所の滑車位置に設置されるようになっている(詳細は後述する)。以下、理解を高めるために、ヘッドボックス1のコード導出口7からボトムレール4までの複数の昇降コードC1,C2,C3,C4の移動を案内する視点で、コード案内装置30A,30B,30C,30Dの機能を説明する。
コード案内装置30Aは、前側(室内側)の滑車位置に設置される滑車31を経て、コード導出口7からの複数の昇降コードC1,C2,C3,C4の移動をヘッドボックス1の前後方向の略中央部へと誘導する機能を有する。
コード案内装置30Bは、後側(室外側)の滑車位置に設置される滑車31を経て、複数の昇降コードC1,C2,C3,C4の移動について当該略中央部への誘導を維持し、昇降コードC1については、ヘッドボックス1の室外側の側壁に沿ってヘッドボックス1の右端側へと転向させる機能を有する。
コード案内装置30Cは、後側(室外側)の滑車位置に設置される滑車31を経て、コード案内装置30Bにより転向させコード案内装置30Aを経由した後、操作装置16の後方を経由した昇降コードC1の移動について、支持部材2Rの底部における前後方向の略中央部に設けられた挿通孔67の方向へと転向(誘導)する機能を有する。昇降コードC1は支持部材2Rの挿通孔67を経てボトムレール4へと垂下される(図1参照)。即ち、支持部材2R側の視点からは、コード案内装置30Cは、支持部材2Rによるヘッドボックス1の前後方向の略中央部より垂下される昇降コードC1を、ヘッドボックス1の後方へと誘導し、操作装置16の後方を通るよう案内するよう構成されている。
コード案内装置30Dは、前後両側(室内及び室外側)の滑車位置に設置される2つの滑車31の間を経て、コード案内装置30Bを経て当該略中央部へと誘導されている昇降コードC2,C3,C4の移動を当該略中央部へ集約させ、昇降コードC2に対しては支持部材2Lの底部における前後方向の略中央部に設けられた挿通孔67の方向へと誘導し、昇降コードC3,C4に対しては支持部材2Mの底部における前後方向の両端部近傍に設けられた各挿通孔26の方向へと転向する機能を有する。昇降コードC2は支持部材2Lの挿通孔67を経てボトムレール4へと垂下され、昇降コードC3,C4は支持部材2Mの各挿通孔26を経てボトムレール4へと垂下される(図1参照)。
特に、図3における部分的な拡大図で示すように、コード案内装置30A,30B間にストッパー装置17が配設されており、複数の昇降コードC1,C2,C3,C4の移動をヘッドボックス1の前後方向の略中央部へと誘導させることで、ストッパー装置17へと挿通される複数の昇降コードC1,C2,C3,C4の移動がスムーズとなり、ストッパー装置17の作動性能を安定化させることができる。また、ストッパー装置17をコード案内装置30A,30Bにより挟み込むよう設置することで、ストッパー装置17の左右方向のガタツキを抑制させることができる。
また、図4における部分的な拡大図で示すように、コード案内装置30Dにより、支持部材2L及び支持部材2Mからコード案内装置30Bを経てストッパー装置17へと向かう各昇降コードC2,C3,C4の移動の視点から、昇降コードC2,C3,C4の移動をヘッドボックス1の前後方向の略中央部へと集約させているため、ストッパー装置17の作動性能をより安定化させることができる。尚、昇降コードC3,C4は、支持部材2Mの底部における前後方向の両端部近傍に設けられた滑車21を経て各挿通孔26の方向へと転向される。
(コード案内装置)
以下、図5及び図6を参照して、コード案内装置30A,30B,30C,30Dの詳細について説明する。図5(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第1のコード案内装置(コード案内装置30A,30B,30C)の概略構成を示す斜視図及び側面図である。また、図6(a),(b)は、それぞれ本発明による一実施形態の遮蔽装置として構成される横型ブラインドにおける第2のコード案内装置(コード案内装置30D)の概略構成を示す斜視図及び側面図である。
まず、図5を参照して、第1のコード案内装置(コード案内装置30A,30B,30C)の概略構成を説明する。第1のコード案内装置は、その本体30が合成樹脂で成形され、ヘッドボックス1の前後方向の中心に対し線対称となる形状を有し、本体30の略上半部は左右方向に空間部37を形成するよう前後方向で二股状に突起し、略下半部は左右方向に下方傾斜して延びる一対の脚部33をその前後方向の両端部にそれぞれ有して概ね四角箱状に形成されている。
そして、本体30の略上半部にて前後方向に二股状に突起する頂部に形成される当接部34は、ヘッドボックス1の側辺上縁に形成されるリブ(図示せず)に当接し、前後方向にそれぞれ設けられる一対の脚部33はヘッドボックス1の底部(図示せず)に保持され、これにより上下方向及び前後方向のガタツキが生じないようになっている。また、本体30の底面側には、左右方向に延びる突起部35が形成され、ヘッドボックス1の底部に設けられている保持孔(図示せず)に係合するようになっており、これにより左右方向のガタツキが生じないようになっている。
また、本体30の略上半部の形状により形成される空間部37には、角度調節軸15が非接触で通過できるようになっている。
また、本体30の略下半部には、昇降コードC1,C2,C3,C4を挿通するのに十分な左右方向に貫通する開口部32が形成されており、この開口部32は滑車31により領域分離されている。特に、コード案内装置30Bの場合では、図5(b)に示すように、開口部32内に挿通される昇降コードC1,C2,C3,C4のうち、昇降コードC1について滑車31により転回可能となっている(図2(b)参照)。尚、開口部32内で滑車31を付け替えることや追加できるように、滑車31用の軸孔部36が形成されている。
また、図6を参照して、第2のコード案内装置(コード案内装置30D)の概略構成を説明する。第2のコード案内装置は、図5に示す第2のコード案内装置と同一形状の本体30を有しており、図5に示す軸孔部36を利用して滑車31が前後方向の2箇所の滑車位置に設置されている。即ち、コード案内装置30A,30B,30C,30Dの本体30は共用させるものとなっており、軸孔部36を利用し、コード案内に係る機能目的に応じて滑車31が前後方向の2箇所の滑車位置に適宜設置される。
尚、第2のコード案内装置(コード案内装置30D)の場合では、前後両側(室内及び室外側)の滑車位置に設置される2つの滑車31の間を経て、昇降コードC2,C3,C4が挿通されるため、昇降コードC2,C3,C4の移動をヘッドボックス1の前後方向の略中央部へ集約させることができる。
従って、本実施形態の横型ブラインドでは、コード案内装置30A,30B,30C,30Dをヘッドボックス1内に適宜設置することで、ヘッドボックス1内で配回させる昇降コードC1,C2,C3,C4の長さが比較的長くなる場合でも、支持部材2R,2L,2Mやストッパー装置17、或いはコード導出口7等に挿通される各昇降コードの摩擦をより低減させることができ、複数の昇降コードC1,C2,C3,C4についてヘッドボックス1内での円滑な移動を実現させることができる。また、コード案内装置30A,30B,30C,30Dの本体部30は、コード案内に係る機能目的が異なる場合でも共用させるものとなっているため、より低廉化を図ることができる。
(コード支持装置)
次に、図7及び図8を参照して、支持部材2R,2L,2Mの詳細について説明する。支持部材2Mは、ヘッドボックス1内に配回される複数の昇降コードC3,C4をヘッドボックス1の前後方向の両端部近傍の位置で垂下方向へ転向可能とする第1のコード支持装置として構成される。一方、支持部材2R,2Lは、それぞれヘッドボックス1内に配回されるそれぞれの昇降コードC1,C2をヘッドボックス1の前後方向の略中央部の位置で垂下方向へ転向可能とする第2のコード支持装置として構成される。
まず、図7を参照して、第1のコード支持装置(支持部材2M)について説明する。図7(a),(b),(c)は、それぞれ第1のコード支持装置の概略構成を示す斜視図、側面図及び平面図である。
図7に示すように、第1のコード支持装置(支持部材2M)は、その本体20が合成樹脂で成形され、本実施形態の例では角度調節軸15がヘッドボックス1の前後方向の中心からやや後方に配置されているため、これに対応してヘッドボックス1の前後方向の中心に対し非線対称となる形状を有している。
本体20の略上半部は、詳細に後述する回転軸中継支持装置52を経て第1のチルトドラム51を上方からの載置で支持するための軸受部28を形成するよう前後方向で二股板状に突起する左右方向に一対の板状片20aが形成され、略下半部は概ね四角箱状に形成されている。
そして、本体20の略上半部における板状片20aの頂部に形成される前後方向に2箇所の当接部24は、ヘッドボックス1の側辺上縁に形成されるリブ(図示せず)に当接し、本体20の底部はヘッドボックス1の底部(図示せず)に保持され、これにより上下方向及び前後方向のガタツキが生じないようになっている。また、本体20の底面側には、その左右方向の略中央部に、挿通孔26,27を形成するよう前後方向に延びる筒状の突起部25が形成され、ヘッドボックス1の底部に設けられている保持孔(図示せず)に係合するようになっており、これにより左右方向のガタツキが生じないようになっている。
また、本体20の略下半部には、昇降コードC3,C4をそれぞれ分離して挿通するのに十分に貫通する開口部22が前後方向の両端部に形成されており、尚且つ昇降コードC2を昇降コードC3,C4とは分離して挿通するのに十分に貫通する開口部23が形成され、領域分離されている。
また、本体20の略下半部にて開口部22を形成する壁部に、滑車21を上方から着脱可能とする軸孔部29a,29b,29c,29dが形成されている。例えば、図7(c)に示すように、ヘッドボックス1の右方から(図示下方から)、昇降コードC3,C4をそれぞれの開口部22を経て導入し、ヘッドボックス1の下方へと垂下させる場合には、軸孔部29a,29cを利用して滑車21が前後方向の2箇所の滑車位置に設置される。一方、ヘッドボックス1の左方から(図示上方から)、昇降コードC3,C4をそれぞれの開口部22を経て導入し、ヘッドボックス1の下方へと垂下させたい場合にも適用できるように、滑車21を設置可能とする軸孔部29b,29dが設けられている。滑車21により昇降コードC3,C4が転向されると、ヘッドボックス1の下方へと垂下するよう、本体20の底部における筒状の突起部25には角孔状の挿通孔26が形成されている。また、軸受部28により支持される第1のチルトドラム51により吊下されるラダーコード5をヘッドボックス1の下方へと垂下するよう、本体30の底部における筒状の突起部25には長孔状の挿通孔27が形成されている。
このように、第1のコード支持装置(支持部材2M)は、昇降コードC3,C4を滑車21により安定して転向可能とするようそれぞれの開口部22が分離して設けられるとともに、昇降コードC2についても他の昇降コードC3,C4とは分離して挿通可能とする開口部23が設けられている。このため、横型ブラインドが左右方向に長尺であり、3本以上の昇降コードが必要となる場合でも、コード案内に係る安定した挿通性能を実現させることができる。
一方、図8(a),(b),(c)は、本実施形態の横型ブラインドに適用可能な第2のコード支持装置として構成される支持部材2R(2L)の概略構成を示している。図8(a),(b),(c)は、それぞれ第2のコード支持装置の概略構成を示す斜視図、側面図及び平面図である。
図8に示すように、第2のコード支持装置(支持部材2R又は2L)は、その本体60が合成樹脂で成形され、本実施形態の例では角度調節軸15がヘッドボックス1の前後方向の中心からやや後方に配置されているため、これに対応してヘッドボックス1の前後方向の中心に対し非線対称となる形状を有している。
本体60は、詳細に後述する回転軸中継支持装置52を経て第1のチルトドラム51を上方からの載置で支持するための軸受部68を形成するよう前後方向で二股板状に突起する左右方向に一対の板状片60aが、本体60の底部から上方へ延在して形成されている。
ただし、本体60の板状片60aは、本体60の底部から前後方向の略4分の3の領域で上方へ延在するよう構成され、残りの略4分の1の領域で空間部62を形成している。この空間部62の上方では、板状片60aから前方から上方へと、くの字に屈曲して延びる腕部60bが弾性変形可能に形成されている。
そして、板状片60a及び弾性変形を伴う腕部60bの各頂部に形成される当接部64は、ヘッドボックス1の側辺上縁に形成されるリブ(図示せず)に当接し、本体60の底部はヘッドボックス1の底部(図示せず)に保持され、これにより上下方向及び前後方向のガタツキが生じないようになっている。また、本体60の底面側には、その左右方向の略中央部に、挿通孔66,67を形成するよう前後方向に延びる筒状の突起部65が形成され、ヘッドボックス1の底部に設けられている保持孔(図示せず)に係合するようになっており、これにより左右方向のガタツキが生じないようになっている。
また、板状片60aには、昇降コードC2(又はC1)を挿通するのに十分に貫通する開口部63が軸受部68の下方にて前後方向の略中央部に形成されている。
また、本体60の底部にて、滑車61を上方から着脱可能とする軸孔部69a,69bが形成されている。例えば、図8(c)に示すように、ヘッドボックス1の右方から(図示下方から)、開口部63を経て昇降コードC2を導入し、ヘッドボックス1の下方へと垂下させる支持部材2Lの場合には、軸孔部69aを利用して滑車61が設置される。一方、ヘッドボックス1の左方から(図示上方から)、開口部63を経て昇降コードC1を導入し、ヘッドボックス1の下方へと垂下させる支持部材2Rの場合には、軸孔部69bを利用して滑車61が設置される。滑車61により昇降コードC2(又はC1)が転向されると、ヘッドボックス1の下方へと垂下するよう、本体60の底部における筒状の突起部65には丸孔状の挿通孔67が形成されている。また、軸受部68により支持される第1のチルトドラム51により吊下されるラダーコード5をヘッドボックス1の下方へと垂下するよう、本体60の底部における筒状の突起部65には一対の長孔状の挿通孔66が形成されている。
このような第1のコード支持装置(支持部材2M)及び第2のコード支持装置(支持部材2R又は2L)のそれぞれの軸受部28,68には、それぞれ図9(a),(b)に示すように、ラダーコード5を吊下する第1のチルトドラム51を回転軸中継支持装置52により軸中継して載置し相対回転可能に支持できるようになっている。つまり、回転軸中継支持装置52及び第1のチルトドラム51は、第1のコード支持装置(支持部材2M)及び第2のコード支持装置(支持部材2R又は2L)のそれぞれに利用できる。
従って、複数の昇降コードC2,C3,C4を分離して挿通し、昇降コードC3,C4
については下方へと転向させ、昇降コードC2については貫通させるよう構成した第1のコード支持装置(支持部材2M)を、第2のコード支持装置(支持部材2R又は2L)で利用できる回転軸中継支持装置52及び第1のチルトドラム51を共通に利用できるよう構成したため、全体として低廉化を図ることができる。
(回転軸中継支持装置)
次に、図10を参照して、本発明に係る一実施形態の回転軸中継支持装置52について説明する。図10は、本発明に係る回転軸中継支持装置52の概略構成と、その回転軸中継支持装置52を第1のチルトドラム51に装着する際の様子を示す斜視図である。
まず、第1のチルトドラム51は、略円筒状の本体510より小径で略円筒状の回転軸511が当該本体510の軸中心から突出するよう形成され、この回転軸511には六角棒状の角度調節軸15を相対回転不能に挿通する六角孔512が形成されている。これにより角度調節軸15の回転は、第1のチルトドラム51と一体的に回転するよう伝達される。また、第1のチルトドラム51の本体510には、結び玉が形成される2本のラダーコード5の上端をそれぞれ挿通する一対の挿通溝513が形成され、2本のラダーコード5の上端は、一対の挿通溝513とそれぞれ連通する係止部514によって容易には外れないよう係止される。
本発明に係る回転軸中継支持装置52は、第1のチルトドラム51の回転軸511を蓋着するよう取着することで、軸方向に長尺化するよう構成されている。より具体的には、回転軸中継支持装置52は、異なる径の筒状の中継回転軸521及び筒状体522が連なるように構成され、小径の筒状の中継回転軸521には第1のチルトドラム51における回転軸511を挿通して支持するよう僅かに大径化した支持孔523が形成され、筒状体522には第1のチルトドラム51における本体510に対し僅かに大径化した凹部524が形成されている。本例では、回転軸中継支持装置52は、第1のチルトドラム51に対し相対回転可能な程度に蓋着するよう構成した例を示しているが、相対回転不能に蓋着する構成でもよく、第1のチルトドラム51の形状についても軸方向に長尺化するよう中継可能であれば任意の形状に適用できる。
ここで、回転軸中継支持装置52により第1のチルトドラム51の回転軸511を蓋着し軸方向に長尺化するよう中継する作用について、図11を参照して説明する。図11(a)には、上述したように、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対し第1のチルトドラム51を適用可能に中継する回転軸中継支持装置52について概略的に図示している。
一方、図11(b)には、従来技法におけるコード支持部材200を同一の参照番号を付して、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対しその大きさを厳格ではないが対比可能に概略的に図示している。従来技法におけるコード支持部材200は、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対し、その大きさが異なる点を除き、ほぼ同様の機能を有している。即ち、従来技法におけるコード支持部材200は、複数の昇降コードを滑車21により安定して転向可能とするようそれぞれの開口部22が分離して設けられるとともに、更に別の昇降コードについても当該開口部22を挿通する昇降コードとは分離して挿通可能とする開口部23が設けられている。尚、従来技法におけるコード支持部材200は、前後方向に線対称の形状としているため、滑車21を軸支するための一対の軸孔部29aがその前後方向にそれぞれの開口部22に設けられる。
第1のチルトドラム51は、その回転軸511が、この従来技法におけるコード支持部材200における軸受部28に適合するよう構成されている。
即ち、本実施形態の横型ブラインドのように左右方向に長尺で、大型化したヘッドボックス1を有するものに、従来技法におけるコード支持部材200を適用することは不向きであり、即ち、仮に何らかの支持手段を用いて本実施形態の横型ブラインドのヘッドボックス1に固定しても、昇降コードC1,C2,C3,C4がその配回しで絡みやすくなり、昇降コードC1,C2,C3,C4の移動に係る流通性が損なわれる。一方で、従来技法におけるコード支持部材200を単に大型化したものを構成すると、第1のチルトドラム51とは別の形状のチルトドラムを新たに用意する必要が生じ、全体的なコストが増大する。
そこで、回転軸中継支持装置52は、本発明に係る第1のコード支持装置(支持部材2M)や第2のコード支持装置(支持部材2R又は2L)に対し、従来技法におけるコード支持部材200にて適用可能な第1のチルトドラム51を共用することで、全体的なコストを下げ、低廉化を図っている。
また、本発明に係る第1のコード支持装置(支持部材2M)は、図12に示すように、第1のチルトドラム51と比較して比較的大径の第2のチルトドラム71が利用可能となっている。第2のチルトドラム71は、例えば35mm,50mmなどの幅を持つ大型のスラット3に適合するようラダーコード5を吊下するのに利用される。尚、第2のチルトドラム71は、第2のコード支持装置(支持部材2R又は2L)についても利用可能である。
より具体的には、第2のチルトドラム71は、所定外径を持つ円柱形状に対し一方向で小径化するよう平面部715,716を形成した外形形状の本体710を有しており、この本体710より小径で略円筒状の回転軸711が当該本体710の軸中心から突出するよう形成され、この回転軸711には六角棒状の角度調節軸15を相対回転不能に挿通する六角孔712が形成されている。これにより角度調節軸15の回転は、第2のチルトドラム71と一体的に回転するよう伝達される。また、第2のチルトドラム71の本体710には、結び玉が形成される2本のラダーコード5の上端を挿通する挿通溝713が形成され、2本のラダーコード5の上端は挿通溝713と連通する係止部714によって容易には外れないよう係止される。この第2のチルトドラム71の回転軸711は、上記した回転軸中継支持装置52の筒状の中継回転軸521と同径であり、第1のコード支持装置(支持部材2M)における軸受部28に対し相対回転可能に支持される。
即ち、図13(a)に示すように、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対し第1のチルトドラム51を適用可能に中継する回転軸中継支持装置52とすることで、例えば25mmなどの幅を持つ小型のスラット3に適合するようラダーコード5を吊下する場合に、最大傾斜角度までスラット3をチルト操作したときに十分な遮光性能を得ることができる。尚、回転軸中継支持装置52は、25mm以上のスラット3に対し適用しても十分な遮光性能を得ることができる。
一方、図13(b)に示すように、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対し第2のチルトドラム71を適用することで、例えば35mm(或いは50mm)などの幅を持つ大型のスラット3に適合するようラダーコード5を吊下する場合に、最大傾斜角度までスラット3をチルト操作したときに十分な遮光性能を得ることができる。
逆の観点から、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対し第2のチルトドラム71を適用し、25mmなどの幅を持つ小型のスラット3に適合するようラダーコード5を吊下すると、図13(b)の図示からも分かるように、ラダーコード5間の距離が大きいため、最大傾斜角度までスラット3をチルト操作しても十分な遮光性能を得ることができない。
従って、第1のコード支持装置(支持部材2M)に対し第1のチルトドラム51を適用可能に中継する回転軸中継支持装置52を構成することで、スラット幅によらず最大傾斜角度までスラット3をチルト操作したときに十分な遮光性能を得ることができ、上記したように第1のチルトドラム51について共用化することができるため、低廉化を図ることができる。
以上、特定の実施形態の例を挙げて本発明を説明したが、本発明は前述の実施形態の例に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、上述した実施形態の例では、図5及び図6に示したように、滑車31の個数によりコード案内装置30A,30B,30Cと、コード案内装置30Dと区別してヘッドボックス1内に設置する例を説明したが、滑車31の個数によるコストダウンよりも管理負荷の軽減効果によりコストダウンが図れる場合など、2個の滑車31を有するコード案内装置30Dのみを用いて、上記したコード案内装置30A,30B,30Cの配置箇所に配置してもよい。
尚、上述した実施形態の例では、コード案内装置30A,30B,30C,30Dをヘッドボックス1内で固定するために、底面に突起部35を設ける例を説明したが、この突起部35を設けることなく、両面テープ等の固定材を用いて固定するよう、コード案内装置30A,30B,30C,30Dの底面を略平面状にしてもよい。これにより、種々の左右方向長さを持つヘッドボックス1に、上記の突起部35と係合する保持孔を必ずしも設ける必要が無くなり、設置の自由度も高まるようになる。
また、上述した実施形態の例では、図6に示すように2個の滑車31を用いてコード案内装置30Dを構成する例を説明したが、例えば図14(a),(b)に示すように、滑車31とする代わりに曲面状の直立壁31aとしたコード案内装置30Dを構成し、この2個の直立壁31aを有するコード案内装置30Dのみを用いて、上記したコード案内装置30A,30B,30Cの配置箇所に配置してもよい。尚、この場合には、直立壁31aにおける摩擦による影響で昇降コードや直立壁31aが損傷するのを防止するよう金属板で覆うよう被覆するのが好適である。また、滑車31と直立壁31aとを組み合わせた構成としてもよい。
また、上述した実施形態の例では、図7に示すようにヘッドボックス1の前後方向の中心に対し非線対称となる形状を有するよう第1のコード支持装置(支持部材2M)を構成する例を説明したが、例えば図15(a),(b),(c)に示すように、ヘッドボックス1の前後方向の中心に角度調節軸15が位置するときは、ヘッドボックス1の前後方向の中心に対し線対称となる形状としてもよい。
また、上述した実施形態の例では、図2(a)に示すようにコード案内装置30A,30Bによりストッパー装置17を挟み込むよう載置する例を説明したが、例えば図16に示すように、このストッパー装置17をコード導出口7近傍に設けた場合には、コード案内装置30A,30Bの機能を併せて持つようコード案内装置30Dと同一構成のコード案内装置30Eを載置するようにしてもよい。また、コード案内装置30A,30B,30C,30D,30Eについてその本体を合成樹脂で形成する代わりに、金属材料を用いて構成してもよい。
本発明によれば、本発明によれば、昇降コード等のコードの案内性能の向上、並びにコード支持装置の低廉化が可能となるので、種々の遮蔽装置の用途に有用である。
1 ヘッドボックス
2L,2M,2R 支持部材(コード支持装置)
2T 支持部材
3 スラット
4 ボトムレール
5 ラダーコード
7 コード導出口
10 操作コード
13 チルト操作コード
15 角度調節軸
16 操作装置
17 ストッパー装置
30A,30B,30C,30D,30E コード案内装置
51 第1のチルトドラム
52 回転軸中継支持装置
71 第2のチルトドラム
C1,C2,C3,C4 昇降コード

Claims (5)

  1. スラットを移動させるための複数の昇降コードがヘッドボックス内で案内され、前記ヘッドボックスの左右方向の配置関係として、前記複数の昇降コードを前記ヘッドボックスの外部へと導出するコード導出口の位置と前記ヘッドボックスの端部位置との間に前記スラットの角度調整を操作するための操作装置が配設され、前記端部位置と前記操作装置との間に、前記複数の昇降コードのうちいずれかの昇降コードを前記ヘッドボックス内における前後方向の略中央部から垂下させるコード支持装置が設けられている横型ブラインドにて、前記コード支持装置による垂下位置の昇降コードを前記ヘッドボックス内で案内するコード案内装置であって、
    前記コード支持装置による前記ヘッドボックスの前後方向の略中央部からの垂下位置の昇降コードを、前記ヘッドボックスの後方へと誘導し、前記操作装置の後方を通るよう案内するよう構成されていることを特徴とするコード案内装置。
  2. 遮蔽装置として構成される横型ブラインドにて、ヘッドボックス内に配回される複数の昇降コードを垂下方向へ転向可能とするコード支持装置であって、
    前記複数の昇降コードのうち少なくとも2本の昇降コードについては垂下方向へ転向するとともに、他の昇降コードは前記2本の昇降コードの垂下位置の間を貫通するよう領域分離された開口部を有し、
    異なる直径の回転軸を持つ複数種のチルトドラムに対し、前記回転軸を中継し支持する回転軸中継支持装置を併用することで当該複数種のチルトドラムを選択的に支持可能な軸受部を有するよう構成されていることを特徴とするコード支持装置。
  3. 前記複数種のチルトドラムは、第1の直径を有する回転軸を持つ第1のチルトドラム、及び第1の直径より大きい第2の直径を有する第2のチルトドラムを含み、前記回転軸中継支持装置は、前記第1のチルトドラムの回転軸を蓋着するよう取着することで、軸方向に長尺化するよう構成されていることを特徴とする、請求項6に記載のコード支持装置。
  4. 遮蔽装置として構成される横型ブラインドにて、チルトドラムの回転軸を中継し支持する回転軸中継支持装置であって、
    前記チルトドラムの回転軸より大きい直径となるよう前記チルトドラムの回転軸を蓋着し、軸方向に長尺化するよう構成されていることを特徴とする回転軸中継支持装置。
  5. 請求項1に記載のコード案内装置、請求項2又は3に記載のコード支持装置、及び請求項4に記載の回転軸中継支持装置のうち1以上を備えることを特徴とする遮蔽装置。
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