JP2020122346A - 開き戸装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような開き戸装置のドア体は、下端面部を床面に対して相当の間隙(例えば60mm)を存する状態で取付けることが一般的に行われており、この場合に、トイレブースの正面部を仕切る正面パネル(パネル体)を躯体側の支持部材とし、該正面パネルに上下のヒンジを介してドア体を開閉揺動自在に軸支するように構成したものがあり、この場合に、下側ヒンジとして、縦片部と、該縦片部の下端面部から水平状に延出した下片部とを備えたL字形をし、前記下片部にドア体の吊元側の下端面部をピボット軸部(支軸部、軸支部)を介して揺動自在に軸支するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ところがこのようなトイレブースにおいて、ドア体の下端面部と床面とのあいだに前述したような間隙が設けられたものでは、該間隙からカメラを差込んで盗撮する等の被害が近時報告され、そこで、前記間隙を小さくしてほしい、という要求がある。
ところで、トイレブースに設けられる正面パネルは、一般に下端面部が巾木を介して床面に対して上下移動調節自在に支持される構成としているが、この様なものにおいて、ドア体の下端面部と床面との間隙を小さくしようとすると、ドア体の下端面部は、正面パネルの下端面部よりも低くなって床面に近い巾木部位に位置することになり、このため下側ヒンジの縦片部は、正面パネルの下端面部位置よりも下方に長く延出(突出)して巾木の吊元側縦端面部と対向する状態となるが、このとき、下側ヒンジの縦片部が、該下側ヒンジの縦片部と巾木の縦端面部との対向間に形成される隙間が変形代となってドア体の重量を受けて変形してしまう惧れがある。
そこで従来、下側ヒンジの前記変形を防止するため、下側ヒンジの下片部と床面との間に形成される隙間に、板状体からなる変形防止部材をスペーサとして介入するようにした技術が提唱されている(例えば、特許文献2参照)。
請求項2の発明は、支持部材は、床面側に支持される巾木と、該巾木に下端面部が支持される正面パネルとを備えて構成され、隙間は、巾木の吊元側端縁が正面パネルの下側ヒンジ縦片部の取付け面に対して後退していることにより形成されるものであり、スペーサは、巾木の吊元側端縁と下側ヒンジの縦片部とのあいだの隙間に設けられることを特徴とする請求項1記載の開き戸装置である。
請求項3の発明は、スペーサは、前記隙間のうち、少なくとも下側ヒンジ縦片部の下端部部位の隙間に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の開き戸装置である。
請求項4の発明は、スペーサは、前記隙間の略全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の開き戸装置である。
請求項2の発明とすることにより、躯体側の支持部材が巾木と正面パネルとを備えたもので構成され、かつ正面パネルの下側ヒンジ取付け面と巾木の吊元側縦端面部とのあいだに形成される隙間が変形代となって下側ヒンジの縦片部が変形することを、該隙間に設けたスペーサによって確実に回避できることになる。
請求項3の発明とすることにより、下側ヒンジ縦片部の大きな負荷が働いて変形しやすい下側ヒンジ縦片部の下端部部位の支持がスペーサでできることになって構造の簡略化が図れることになる。
請求項4の発明とすることにより、正面パネルの下側ヒンジ取付け面と巾木の吊元側縦端面部とのあいだに形成される隙間全体を塞ぐ状態でスペーサが設けられることになって、該隙間にゴミが挟まったりすることを回避して外観性が損なわれることがない。
一方、固定機能のないフロアジャッキ具8は、冂字形をし、床レール6に内嵌する支持金具8aと、ボルト頭が巾木5の上端面部5bに当接し、螺子部が支持金具8aに螺入する調節ボルト8bとを用いて構成され、調節ボルト8bを回転することにより支持金具8aに対して調節ボルト8bを上下動させることで正面パネル2の高さ調節ができるようになっている。
そして正面パネル2の高さ調節を伴った組付け作業の手順について簡単に説明すると、まず調節ボルト7g、8bを回転させて高さ調節をした後、固定金具7cに可動金具7dをビス7eを介して固定し、しかる後、巾木5を、上端面部5bが可動金具7d、調節ボルト8bに当接する状態でセットし、この状態からさらにピン受け7fを巾木5の上端面部5bに載置した状態でビス7iを介して該ピン受け7fの固定をする。そしてこのようにして固定されたピン受け7fに固定ピン7aを係合支持する状態で正面パネル2をセットすることにより、該正面パネル2の床面Fに対する高さ調節を伴った取付け支持がなされるようになっている。
この場合に、ドア体3の下端面部3aと床面とのあいだに間隙Xを設ける理由は、トイレブース1が例えば駅や公園等の公共の場所に建て付けられるようなものでは、床面Fに水道水を直接流す等して掃除することがあり、このような場合に水の流れを阻害しないよう配慮すると共に、流れる水にドア体3が濡れる(触れる、浸かる)ことでドア体3が早期のうちに損傷(腐食等による)してしまうことを回避したい等の要求によるものであり、このため、該要求を満たしながら盗撮ができないような間隙Xとして、例えば15mmという狭いものを設定(提案)することができる。
因みにスペーサ13は、巾木5側に支持(固定)したもの、下側ヒンジ12の縦片部12a側に支持したもの、両者に支持したものの何れかにすることが好ましいが、支持することなく単純に挟持しただけであっても実施することができる。そしてスペーサ13を支持するための手段としては、接着剤や粘着剤による支持(接着、粘着)、両面粘着テープによる支持、ビス(螺子)等の支持手段を用いた支持等、適宜の支持手段を採用できることは言うまでもない。
そしてこの場合の下側ヒンジ12の縦片部12aの変形防止は、施工誤差等に影響されやすい床面Fとのあいだではなく、巾木5の吊元側縦端面部5aとのあいだに形成される隙間Yに設けられるスペーサ13によりできるため、床面Fとのあいだに発生する施工時の誤差に影響されることがないだけでなく、床面Fに接触することもないため清掃時の水に長時間接触(浸漬)することからも有効に回避されて早期に腐食してしまう等の不具合を回避できることになる。
2 正面パネル
2b 縦端面部
2c 下端面部
3 ドア体
3a 下端面部
3b 縦端面部
5 巾木
5a 縦端面部
9 吊元側エッジ材
9a 取付け面部
12 下側ヒンジ
12a 縦片部
12b 下片部
F 床面
S 開口部
X 間隙
Y 隙間
Claims (4)
- 躯体側の支持部材に、L字形に折曲した下側ヒンジの縦片部を固定する一方、該下側ヒンジの水平状の下片部に設けた軸支部にドア体の下端面部を開閉自在に軸支した開き戸装置において、前記支持部材と下側ヒンジの縦片部とのあいだに形成される隙間にスペーサを設けたことを特徴とする開き戸装置。
- 支持部材は、床面側に支持される巾木と、該巾木に下端面部が支持される正面パネルとを備えて構成され、隙間は、巾木の吊元側端縁が正面パネルの下側ヒンジ縦片部の取付け面に対して後退していることにより形成されるものであり、スペーサは、巾木の吊元側端縁と下側ヒンジの縦片部とのあいだの隙間に設けられることを特徴とする請求項1記載の開き戸装置。
- スペーサは、前記隙間のうち、少なくとも下側ヒンジ縦片部の下端部部位の隙間に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の開き戸装置。
- スペーサは、前記隙間の略全長に亘って設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の開き戸装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2019015500A JP7229030B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 開き戸装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019015500A JP7229030B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 開き戸装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020122346A true JP2020122346A (ja) | 2020-08-13 |
JP7229030B2 JP7229030B2 (ja) | 2023-02-27 |
Family
ID=71993080
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019015500A Active JP7229030B2 (ja) | 2019-01-31 | 2019-01-31 | 開き戸装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP7229030B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54100456U (ja) * | 1977-12-24 | 1979-07-16 | ||
US4815162A (en) * | 1987-12-14 | 1989-03-28 | Hauserman, Inc. | Independently adjustable top and bottom hinge pin assemblies |
JPH0547278U (ja) * | 1991-11-26 | 1993-06-22 | 株式会社ゴール | 蝶 番 |
JP2017193826A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 株式会社ベスト | 支持金物変形防止部材 |
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2019
- 2019-01-31 JP JP2019015500A patent/JP7229030B2/ja active Active
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JP2017193826A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 株式会社ベスト | 支持金物変形防止部材 |
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