JP2020122086A - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
主剤に含まれるビスフェノール系エポキシ化合物は、ビスフェノールAジグリシジレート、ビスフェノールFジグリシジレート、ビスフェノールEジグリシジレート、ビスフェノールSジグリシジレート等が挙げられ、水素添加(水添)タイプで有っても良く、これらを混合して用いる事もできる。
分子量については、ビスフェノールA型エポキシ基本構造式を式(1)に示すが、n=0体を必ずしも使用する必要は無い。n=0体以外を使用した場合で粘度が高く、作業性に不具合が生じる場合は、後述する希釈剤にて希釈すればよい。
(1)
コアシェル型の微粒子としてはアイカ工業社製、商品名:スタフィロイドAC−4030、商品名:ゼフィアックF351、商品名:ガンツパールGMX−0810が挙げられる。
また、前述のエポキシ化合物にコアシェル型の微粒子を分散した製品もカネカ社製より市販されており、商品名:カネエースMX−153(ビスフェノールAジグリシジレート、コアシェル型の微粒子33%)、商品名:カネエースMX−257(ビスフェノールAジグリシジレート、コアシェル型の微粒子37%)、商品名:カネエースMX−154(ビスフェノールAジグリシジレート、コアシェル型の微粒子40%)、商品名:カネエースMX−960(ビスフェノールAジグリシジレート、コアシェル型の微粒子25%)、商品名:カネエースMX−136(ビスフェノールFジグリシジレート、コアシェル型の微粒子25%)、商品名:カネエースMX−965(ビスフェノールFジグリシジレート、コアシェル型の微粒子25%)が挙げられる。
尚、希釈剤には粘度調整と硬さ調整の意味合いがあり、添加量は任意である。
3級アミンの市販品としてはエボニック・ジャパン社製、商品名:アンカミン1110、商品名:アンカミンK−54、商品名:アンカミンK−61B等が挙げられる。
アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴムとしてはCVCThermosetSpecialties社製、商品名:HyproATBN1300×16、商品名:HyproATBN1300×35等が挙げられる。
3級アミン以外のアミン化合物の具体的な製品名を挙げると、エボニック・ジャパン社製、商品名:アンカマイド260A、商品名:アンカマイド350A、商品名:アンカマイド375A、商品名:アンカマイド502、商品名:アンカマイド910、商品名:アンカマイド2050、商品名:アンカマイド2137、商品名:アンカマイド2353、商品名:アンカマイド2396、商品名:アンカマイド2426、商品名:アンカマイド2445、商品名:アンカミン1110、商品名:アンカミン1561、商品名:アンカミン1618、商品名:アンカミン1618F、商品名:アンカミン1693、商品名:アンカミン1704、商品名:アンカミン1769、商品名:アンカミン1884、商品名:アンカミン1895、商品名:アンカミン1934、商品名:アンカミン2071、商品名:アンカミン2072、商品名:アンカミン2074、商品名:アンカミン2075、商品名:アンカミン2143、商品名:アンカミン2280、商品名:アンカミン2199、商品名:アンカミン2205、商品名:アンカミン2228、商品名:アンカミン2368、商品名:アンカミン2405、商品名:アンカミン2432、商品名:アンカミン2422、商品名:アンカミン2502、商品名:アンカミン2505、商品名:アンカミン2609、商品名:アンカミン2596、商品名:アンカミン2643、商品名:アンカミン2644、商品名:アンカミン2706、商品名:アンカミン2730、商品名:アンカミン2049、商品名:アンカミン2264、ピイ・ティ・アイ・ジャパン社製、商品名:ハードナーPH−770、商品名:ハードナーPH−776P、商品名:ハードナーPH777P、商品名:ハードナーPH−780、商品名:ハードナーPH−781、商品名:ハードナーPH782、商品名:ハードナーPH785、商品名:ハードナーPH−798、商品名:ハードナーKA−861、商品名:ハードナーKA−935等が挙げられる。
フュームドシリカの具体的な製品名を上げると、日本アエロジル社製、商品名:AEROSIL RY200S、商品名:AEROSIL RY300、商品名:AEROSIL R711、商品名:AEROSIL R805、トクヤマ製、商品名:レオロシールPM20L等が挙げられる。チクソ性付与剤の添加量としては、ビスフェノール系エポキシ化合物100重量部に対し、0.01〜10重量部、より好適には0.1〜5重量部である。
また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボネート等の有機系充填材を添加する事も出来る。
ビスフェノールAジグリシジレートを91.06重量部、カネエースMX−154を14.89重量部、IPU−22Gを11.90重量部、レオロシールPM−20Lを11.90重量部、これらを撹拌容器に秤取り、均一になるまで攪拌し実施例1の主剤を得た。攪拌はディスパーを用いた。
カネエースMX−154は、ビスフェノールAジグリシジレート60%、コアシェル型の微粒子40%なので、ビスフェノールAジグリシジレートの合計は100重量部、コアシェル型の微粒子としての添加量は5.95重量部となる。
表1、表2に示した配合割合にて実施例1の主剤作製と同様の手順で実施例2、3、比較例1〜4の主剤を作製した。尚、表1、表2のカネエースMX−154の()内の数値は、コアシェル型の微粒子としての添加量である。
実施例2は、ビスフェノールFジグリシジレートを91.06重量部使用しており、カネエースMX−154にビスフェノールAジグリシジレートが8.94入っているので、その合計が100重量部となる。
アンアミンK54を1.65重量部、ATBN1300×16を18.03重量部、アンカマイド゛502を36.84重量部、イソホロンジアミンを1.80重量部、レオロシールPM−20Lを1.20重量部、これらを撹拌容器に秤取り、均一になるまで攪拌し実施例1の硬化剤を得た。攪拌にはディスパーを用いた。
表1、表2に示した配合比割合にて実施例1の硬化剤作製と同様の手順で実施例2、3、比較例1〜4の硬化剤を作製した。
JIS Z 8803に準じて、測定を行った。測定は、粘度計(東機産業株式会社、ブルックフィールド型粘度計、商品名:BH II)にて行った。また、測定条件として、BH型、20rpm、60秒値、25±1℃にて測定し、当該測定値を粘度とした。
判定基準は作業性の観点より、主剤、硬化剤共に15Pa・s以下である。
主剤、硬化剤を表1、表2の比率で秤取り、均一になるまで1分間混合した。この2液混合物を用いて初期硬化時間確認、接着強度確認用の試験片を作製した。
ドライングレコーダー、ISO9117−4に準じて、測定を行った。測定条件は、針直径が2mm、荷重が0.03N、針速度が0.44mm/分で、測定環境は23±2℃である。
前記二液混合物を1mm厚みになる様に、バーコーターにて塗布した。その上に、ドライングレコーダー針を載せて掃引し、針の跡が残らない時間を硬化時間とした。
判定基準は、10時間未満が合格である。
アルミニウム合金のA1100同士を接着し、剥離試験を作製した。
100mm×25mm×0.5mm厚のアルミニウム合金板を2枚準備して、1枚に二液混合物を約0.5g塗布し、もう一枚のアルミニウム合金板を載せて、0.01MPaで圧締した。この時、片端の約30mmは2液混合物が付着しない様に調整を行った。12時間後圧を解除して、試験片作製初日から数えて7日間、エージングを行った。尚、この間の環境条件は、23±2℃であった。
前記接着強度試験片のはみ出した硬化物をカッターで削り落とし、片端の硬化物が付いていない部分のアルミニウム合金板を大よそ90°それぞれ反対方向に曲げて、T字剥離試験片を作製し、T字剥離試験を行った。引っ張り速度は100mm/分、環境条件は、23±2℃であった。判定基準については、3.5N/mm以上であれば、航空機用構造部材として用いるハニカムコア接合にも適用できると判断される。
3級アミンを含まない比較例3は、硬化性が劣るものであった。
航空機用構造部材として用いることもできるアルミニウムハニカム接合に適したエポキシ樹脂組成物としては、ビスフェノール系エポキシ化合物100重量部に対し、コアシェル型の微粒子を1〜20重量部含有した主剤と、3級アミン化合物を0.1〜5重量部、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴムを5〜20重量部、3級アミン以外のアミン化合物を20〜80重量部含む硬化剤からなる組成物が最適であることが証明された。
Claims (2)
- ビスフェノール系エポキシ化合物100重量部に対し、コアシェル型の微粒子を1〜20重量部含有した主剤と、3級アミン化合物を0.1〜5重量部、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴムを5〜20重量部、3級アミン以外のアミン化合物を20〜80重量部含む硬化剤からなるアルミニウムハニカム接合用エポキシ樹脂組成物。
- 請求項1に記載のエポキシ樹脂組成物を用い接合されたアルミニウムハニカムを含む構造部材。
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