JP6651045B1 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】ある一定時間内で硬化し、その硬化物は硬質塩化ビニルに対し高い接着強度、安定した接着性を示すエポキシ樹脂組成物を提供する。【解決手段】硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物であって、主剤はビスフェノール系エポキシ化合物を全体の5〜90重量%、硬化剤としてチオール化合物を全体の0.1〜50重量%、3級アミンを全体の0.1〜50重量%、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)を全体の0.1〜50重量%含み、且つ、ATBNは、前記ビスフェノール系エポキシ化合物よりも少ない量である硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物を得ることである。【選択図】なし

Description

本発明は上下水道等の硬質塩化ビニル製配管(塩ビ管)等の接合に適したエポキシ樹脂組成物に関する。
特許文献1は、1種類で口径の異なる複数種の管の配管作業を行うことができ、しかも巻き付け後に容易には外れない配管治具公報である。管材質は硬質塩化ビニルで硬質塩化ビニルは接着し難いが為に、治具を用いた接合が行われている。治具固定はワイヤーロープを締め付けて行われているが、締め付ける力はトルクレンチを使用しない限り個人差があり、接合精度に不安の残るものであった。
そこで、接合の為の治具を減らし締め付けの個人差による取り付け精度バラツキを解消する為に、接着剤のみで接合できる接着工法が求められていた。
一方、エポキシ樹脂組成物であるが、さまざまな種類のエポキシ組成物がエポキシ系接着剤として上市されているが、前述の様に硬質塩化ビニルは接着し難く、ある一定時間内で硬化し硬質塩化ビニルに対し高い接着強度、安定した接着性を示すエポキシ樹脂組成物は皆無であった。
特許文献2はスピーカーのボイスコイル/ボビン接着用エポキシ樹脂組成物公報である。硬化時間が長く硬質塩化ビニルに対する接着性確認は行われていなかった。
特許文献3には、エポキシ樹脂は自動車用塗料、船舶用塗料、防食塗料、航空機用接着剤、電気電子部品用接着剤、土木建築用接着剤、木材加工用接着剤として用いられていると記載が有る。特許文献4には、エポキシ樹脂組成物は例えば電気部品または電子部品などのシーリング剤、コーティング剤、キャスティング剤、ディッピング剤および接着剤、土木建築用のコーキング剤、さらに塗料、ライニング剤等として有用であると記載が有る。
何れの文献も硬化時間に関しては改善されているものの、硬質塩化ビニルに対する接着性確認は行われておらず、硬質塩化ビニルに対する接着性に関しては改善の余地があった。
特開平5-126281 特開昭53-149315 特開昭60-181123 特開昭63-186726 特開2018-511670 特開平4-275383 特開2015-127356 特開平9-111220
特許文献5は高速室温硬化を呈し、硬化して優れた高温特性を有する結合となる2液型構造用エポキシ接着剤に関すると記載が有る。明細書中、任意の適切なエポキシ硬化剤としてチオール化合物が挙げてあるが、実施した例が無く硬化時間に関しては改善の余地が有った。
特許文献6は適当な芳香族アミン硬化剤としてチオール化合物ではなく4,4‘−チオジアニリンのチオエーテル化合物が挙げてある。この化合物を硬化剤として用いた例は無く、硬化時間に関しては改善の余地が有った。
特許文献7は、光照射で硬化させることができ、保存安定性が良好で、かつ、十分な接着力が得られるまでの時間(可使時間)の調整が可能であるため作業性に優れた、接着シートに関する公報である。一方、上下水道等の塩ビ管等の接合は、工場にて行われる場合と、屋外の工事現場にて行われる場合が有る。特許文献7の接着シートは、光照射機が必要であり、屋外に大掛かりな光照射機を持ち込むことは物理的な負荷がかかり、不向きであった。
また、光照射にて、2級アミンであるビグアニジンを発生する例は示してあるが、3級アミンを添加した例は示されていない。
また、特許文献7は、基材にポリ塩化ビニル系樹脂を用いることが出来ると明細書に記載してあるが、硬質塩化ビニル同士を接合した例は示されていない。
特許文献8は、浴槽の床下改修の際に、工程数、施工時間が少なく、長期にわたって接着性、耐温水接着性が良好な床下改修工法およびこれに用いる接着剤を提供する公報である。
接着性に優れ、かつ、硬化時間も短縮することができる接着剤と記載があるが、60分以内の硬化は不可能であった。また、活性水素当量が大きいアミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)が大量に添加されているので、硬化物は非常に柔軟で、最終的にセメントにて硬さ調整が行われているが、軟質塩化ビニルシート接着に向いていても、高い接着強度、安定した接着性が要求される硬質塩化ビニル管接着には向かなかった。
ある一定時間内で硬化し、その硬化物が硬質塩化ビニルに対し高い接着強度、安定した接着性を示すエポキシ樹脂組成物を提供することである。
本発明者は、硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物であって、主剤はビスフェノール系エポキシ樹脂を全体の5〜90重量%、硬化剤としてチオール化合物を全体の0.1〜50重量%、3級アミンを全体の0.1〜50重量%、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)を全体の0.1〜50重量%含み、且つ、ATBNは、前記ビスフェノール系エポキシ樹脂よりも少ない量である硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物を得た。
本発明のエポキシ樹脂組成物はある一定時間内で硬化し、その硬化物は硬質塩化ビニルに対し高い接着強度、安定した接着性を示すので、硬質塩化ビニルを接合するのに最適である。
主剤はビスフェノール系エポキシ化合物、硬化剤はチオール化合物、3級アミン、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)、からなる塩ビ管接着用エポキシ樹脂組成物である。
本願のエポキシ樹脂組成物は2液タイプである。
主剤はビスフェノール系エポキシ化合物を含む。ビスフェノール系エポキシ樹脂としては、ビスフェノールAジグリシジレート、ビスフェノールFジグリシジレート、ビスフェノールEジグリシジレート、ビスフェノールSジグリシジレート等が挙げられ、水素添加(水添)タイプで有っても良い。
ビスフェノールA型エポキシ化合物の基本構造式を式(1)に示す。ビスフェノールA型エポキシ化合物は重合度によってさまざまなグレードがある。
これらを単独で用いてもよいし、複数個組み合わせて使用することもできる。
具体的に製品名を挙げると三菱ケミカル社より、製品名:825、製品名:827、製品名:828(エポキシ当量:190)、製品名:834、製品名:1001(エポキシ当量:475)、製品名:1002、製品名:1010等が市販されている
主剤に含まれるビスフェノール系エポキシ化合物の量は、全体の5〜90重量%、より好適には全体の10〜80重量%である。


...(1)
主剤には希釈剤を添加することもできる。希釈剤としてはグリシジル化された脂肪族化合物、グリシジル化されたエーテル化合物が上げられ、グリシジル化された数は任意である。代表例としては、四日市合成社製、商品名:DY−BP(ブチルグリシジルエーテル)、商品名:CY−BP(ブチルグリシジルエーテル)、商品名:エポゴーセーEN(C12〜13混合アルコールグリシジルエーテル)、商品名:エポゴーセーAN(C12〜13混合アルコールグリシジルエーテル)、商品名:エポゴーセー2EH(2−エチルヘキシルグリシジルエーテル)、商品名:エポゴーセーHD(M)(1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル)等が挙げられる。
尚、希釈剤には粘度調整と硬さ調整の意味合いがあり、添加量は任意である。
硬化剤はチオール化合物、3級アミン、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)を含む。チオール化合物としては三菱ケミカル社製、商品名:QX−11、商品名:QX−40(活性水素当量:130)、Cognis Iberia S.A.U.社製、商品名:KYE−C380、商品名:KYE−C380LO(活性水素当量:280)等が挙げられる。
添加量としては全体の0.1〜50重量%、より好適には全体の1〜40重量%である。
3級アミンの市販品としてはエボニック・ジャパン社製、商品名:アンカミン1110、商品名:アンカミンK−54、商品名:アンカミンK−61B等が挙げられる。
添加量としては全体の0.1〜50重量%、より好適には全体の1〜40重量%である。
ATBNとしてはCVCThermosetSpecialties社製、商品名:HyproATBN1300×16(活性水素当量:850)、商品名:HyproATBN1300×35等が挙げられる。また、ATBNを含有するアミンとしてエボニック・ジャパン社製、商品名:サンマイド336(活性水素当量:90)等が挙げられる。尚、サンマイド336はポリアミドアミンが65〜70%、ATBNが10〜15%、テトラエチレンペンタミンが5〜15%の混合物である。
添加量としてはサンマイド336の場合、全体の0.1〜50重量%、より好適には全体の1〜40重量%である。接着強度の関係で、ATBNは、ビスフェノール系エポキシ樹脂よりも少ない量でなくてはならない。
硬化剤は前記チオール化合物、3級アミン、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)以外のアミン化合物を併用する事ができる。
アミン系硬化剤の具体的な製品名を挙げると、エボニック・ジャパン社製、商品名: アンカマイド260A(活性水素当量:120)、商品名:アンカマイド350A、商品名:アンカマイド375A、商品名:アンカマイド910、商品名:アンカマイド2050、商品名:アンカマイド2137、商品名:アンカマイド2353、商品名:アンカマイド2396、商品名:アンカマイド2426、商品名:アンカマイド2445、商品名:アンカマイド910、商品名:アンカミン1110、商品名:アンカミン1561、商品名:アンカミン1618、商品名:アンカミン1618F、商品名:アンカミン1693、商品名:アンカミン1704、商品名:アンカミン1769、商品名:アンカミン1884、商品名:アンカミン1895、商品名:アンカミン1934、商品名:アンカミン2071、商品名:アンカミン2072、商品名:アンカミン2074、商品名:アンカミン2075、商品名:アンカミン2143、商品名:アンカミン2280、商品名:アンカミン2199、商品名:アンカミン2205、商品名:アンカミン2228、商品名:アンカミン2368、商品名:アンカミン2405、商品名:アンカミン2432、商品名:アンカミン2422、商品名:アンカミン2502、商品名:アンカミン2505、商品名:アンカミン2609、商品名:アンカミン1618、商品名:アンカミン1884、商品名:アンカミン1934、商品名:アンカミン2074、商品名:アンカミン2143、商品名:アンカミン2280、商品名:アンカミン2596、商品名:アンカミン2643、商品名:アンカミン2644、商品名:アンカミン2706、商品名:アンカミン2730、商品名:アンカミン2049、商品名:アンカミン2264、ピイ・ティ・アイ・ジャパン社製、商品名:ハードナーPH−770、商品名:ハードナーPH−776P、商品名:ハードナーPH777P、商品名:ハードナーPH−780、商品名:ハードナーPH−781、商品名:ハードナーPH782、商品名:ハードナーPH785、商品名:ハードナーPH−798、商品名:ハードナーKA−861、商品名:ハードナーKA−935等が挙げられる。
主剤、硬化剤は溶剤を添加することもできる。添加できる溶剤としては酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ベンゼン、トルエン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、n−ヘキサン、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレンカーボネートなど溶剤が挙げられる。これら2種以上の溶剤を併用することもできる。尚、希釈溶剤には粘度調整の意味合いがあり添加量は任意である。
エポキシ樹脂組成物は炭酸カルシウム、タルク、シリカ、カオリン、焼成カオリン、クレー、珪酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化アルミニウム(アルミナ)、水酸化アルミニウム、珪酸アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸マグネシウム、珪酸マグネシウム、ゼオライト、ガラスビーズ、シラスバルーン等の無機系充填材を添加する事が出来る。
また、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメタクリル酸メチル、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリスチレン、ABS樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体、ポリカーボネート等の有機系充填材を添加する事も出来る。
充填材の添加量は全体の50〜90重量%、より好適には全体の55〜85重量%である。
本願のエポキシ樹脂組成物は、硬化促進の為、2液混合時に水を添加する事ができる。添加量としては、全体量の0.1〜10%、より好適には1〜5%である。
以下、本発明について実施例及び比較例を挙げてより詳細に説明するが、具体例を示すものであって特にこれらに限定するものではない。なお、部数は全て重量部である。
実施例1の主剤作製
ビスフェノールA型エポキシ化合物の828を11.0重量部、ビスフェノールA型エポキシ樹脂の1001を3.4重量部、ベンジルアルコールを1.7重量部、白石カルシウム社製炭酸カルシウム、商品名:BF200を27.2重量部、日本タルク社製タルク、商品名:シムゴンを6.7重量部、これらを撹拌容器に秤取り、均一になるまで攪拌し実施例1の主剤を得た。攪拌にはプラネタリーミキサーを用いた。
実施例2〜6、比較例1〜5の主剤作製
表1、表2に示した配合割合にて実施例1の主剤作製と同様の手順で実施例2〜6、比較例1〜5の主剤を作製した。
実施例1の硬化剤作製
サンマイド336を3.3重量部、アンカマイド260Aを3.8重量部、KYE−C380LOを4.5重量部、アンカミンK54を1.7重量部、ベンジルアルコールを0.5重量部、BF200を25.7重量部、シムゴンを10.5重量部、これらを撹拌容器に秤取り、均一になるまで攪拌し実施例1の硬化剤を得た。攪拌にはプラネタリーミキサーを用いた。
実施例2〜6、比較例1〜5の硬化剤作製
表1、表2に示した配合比割合にて実施例1の硬化剤作製と同様の手順で実施例2〜5、比較例1〜3の硬化剤を作製した。
尚、ピペリジンは、2級アミン化合物である。また、実施例1〜6、比較例1〜5のエポキシ基/硬化剤の反応基のモル比は、1/0.5〜1/2である。
二液混合方法
主剤、硬化剤を重量比1:1に成るように秤取り、全体量の3%量の水を添加し、均一になるまで2分間混合した。尚、比較例4は、(エポキシ基モル数/硬化剤モル数)=1/0.5なので、主剤、硬化剤を重量比は1:2にて撹拌を行った。
この2液混合物を用いて初期硬化時間確認、せん断強度、ピール強度の確認用試験片を作製した。
初期硬化時間
初期硬化時間の確認は、JIS K6253のタイプA硬度計を用いて行った。
23℃雰囲気下で混合直後の上記2液混合物を厚さ12mmで平滑に塗布し、タイプA硬度が80に到達するまでの時間を測定した。結果を表3、表4に示す。判定基準としては、60分以内は合格、60分超過は不合格である。
尚、初期硬化時間にて、不合格と成った比較例4、比較例5は、せん断強度、ピール強度を測定していない。
せん断強度
硬質塩化ビニルに対する接着強度確認の為、市販の硬質塩化ビニルを用いせん断強度試験を行った。100mm×25mm×5mm厚の市販の硬質塩化ビニル板2枚を準備し、そのうちの1枚に上記2液混合物を約0.2gスパーテルにて塗布し、接着面積が25mm×12.5mmに成るように、もう1枚の硬質塩化ビニル板を重ね合わせ、0.05MPaの圧力が均一にかかるように、おもり載せ、23℃環境にて8時間保管し、硬化物がはみ出した部分をカッターで切り落し、接着強度試験片とした。
せん断試験条件は23℃環境下にて引張速度10mm/分である。結果を表3、表4に示す。
せん断強度の下には破壊モードを示しており、AFは界面破壊、CFは凝集破壊、MFは材料破壊である。判定基準としては、せん断強度に関しては4MPa以上が合格、4MPa未満は不合格である。破壊モードに関しては、CF、MFは合格、AFは不合格である。
ピール強度
塩ビ管が外部応力によって変形した場合を想定し、市販の硬質塩化ビニル板とアルミニウム薄板の90°ピール強度試験を行った。
市販の100mm×25mm×5mm厚の硬質塩化ビニル板と、100mm×25mm×0.5mm厚のアルミニウムであるA1100を準備した。
市販の硬質塩化ビニル板に、上記2液混合物を約1gをスパーテルで薄く引き延ばして塗布し、接着面積が25mm×約70mmに成るようにA1100板を重ね合わせた。0.2MPaの圧力が均一にかかるように、おもり載せ、23℃環境にて8時間保管し、硬化物がはみ出した部分をカッターで切り落し、接着強度試験片とした。
硬質塩化ビニル板を90°ピール治具に両面テープで固定し、アルミニウム板の硬化物が無い部分をエアチャックで挟んで、90°ピール試験を行った。90°ピール試験条件は23℃環境下にて引張速度200mm/分である。結果を表3、表4に示す。
ピール強度の下には破壊モードを示しており、AFは界面破壊、CFは凝集破壊、MFは材料破壊である。判定基準としては、ピール強度に関しては65N/25mm以上が合格、65N/25mm未満は不合格である。破壊モードに関しては、CF、MFは合格、AFは不合格である。
主剤にビスフェノール系エポキシ化合物を全体の5〜90重量%、硬化剤としてチオール化合物を全体の0.1〜50重量%、3級アミンを全体の0.1〜50重量%、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)を全体の0.1〜50重量%含み、且つ、ATBNは、前記ビスフェノール系エポキシ樹脂よりも少ない量である実施例1〜6は初期硬化時間、せん断強度、ピール強度および破壊モード、何れも合格となった。
チオール化合物を含まない比較例1、3級アミンを含まない比較例2は、せん断強度は合格であったものの、ピール強度および初期硬化時間が不合格となった。チオール化合物、3級アミンが必須成分であることが示された。
ATBNを含まない比較例3は、せん断強度、初期硬化時間は合格となったものの、ピール強度は不合格となった。
ATBNの添加量が、ビスフェノール系エポキシ化合物より多い比較例4は、初期硬化時間にて、不合格と成った。ATBNは必須成分であるが、有る範囲の量を超えると、硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物として不適切であることが示された。
3級アミンの代わりに、二級アミンであるピペリジンを用いた比較例5は、初期硬化時間にて、不合格と成った。二級アミンでは三級アミンの代用ができないことが示された。






















Claims (1)

  1. 硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物であって、主剤はビスフェノール系エポキシ化合物を全体の5〜90重量%、硬化剤としてチオール化合物を全体の0.1〜50重量%、3級アミンを全体の0.1〜50重量%、アミノ基末端ニトリル−ブタジエンゴム(:ATBN)を全体の0.01〜7.5重量%含み、
    且つ、ATBNは、前記ビスフェノール系エポキシ化合物よりも少ない量である硬質塩化ビニル管接着用エポキシ樹脂組成物。
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