JPH09111220A - 浴室床改修工法およびこれに用いる接着剤 - Google Patents

浴室床改修工法およびこれに用いる接着剤

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JPH09111220A
JPH09111220A JP27536295A JP27536295A JPH09111220A JP H09111220 A JPH09111220 A JP H09111220A JP 27536295 A JP27536295 A JP 27536295A JP 27536295 A JP27536295 A JP 27536295A JP H09111220 A JPH09111220 A JP H09111220A
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Toshimitsu Takeda
田 敏 充 武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】浴槽の床下改修の際に、工程数、施工時間が少
なく、長期にわたって接着性、耐温水接着性が良好な床
下改修工法およびこれに用いる接着剤の提供。 【解決手段】浴室床の下地無機材上に、分子内にエポキ
シ基を2個以上持つ分子量300〜2000のエポキシ
樹脂100重量部、セメント10〜300重量部、下記
式(I)で示されるカップリング剤1〜10重量部、該
エポキシ樹脂1当量に対し、末端アミノ基を持つ分子量
1000〜5000のアクリロニトリルブタジエンゴム
0.1〜0.5当量および該エポキシ樹脂1当量に対し
て脂肪族系アミン0.9〜0.5当量を含有する接着剤
とガラスクロスとを配設し、その上に塩化ビニルシート
を接着する工法およびこれに用いる接着剤。 【化1】 (式(I)において、R1 、R2 およびR3 は炭素数1
〜10のアルキル基または水素である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工程数、施工時間
が少なく、長期にわたって接着性、耐温水接着性が良好
な浴室床改修工法およびこれに用いる接着剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、浴槽の床下改修工法として、FR
P(繊維強化樹脂)製の防水パン等を床形状に合わせて
はめ込む方法、あるいは、不飽和ポリエステル樹脂をガ
ラスクロスに含浸させ、プライマー等との併用によって
床を改修する方法等が行われてきた。しかしながら、F
RPを用いる方法は、前もって所定の形状に成形したも
のをそのままはめ込まなければならず、浴槽の複雑な床
下形状に個別的に合わせるのが難しい等の問題があっ
た。また、不飽和ポリエステル樹脂を用いる方法は、施
工時にプライマー塗布工程や樹脂の養生工程に時間と手
間がかかり、改修作業後2、3日間浴槽を使用できない
という不都合があること、また、工期がかかるために人
員コストが高くなる等の問題をかかえていた。さらに、
浴槽の床下改修を行う場合、改修作業の直前まで実際に
浴槽として利用されているのが普通であり、このために
床下はかなり湿気を含んでおり、接着性に不利な影響を
及ぼすことが多いことから、これを回避するのに多数の
工程や長時間の乾燥が必要であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解決し、下地面が湿潤面であっても、接着性
に優れ、かつ、硬化時間も短縮することができる接着剤
を下地無機材と塩化ビニルシートとの中間に用い、作業
工程を簡単にし、工期を短縮することができる浴室床改
修工法およびそれに用いる接着剤を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上述の問
題を鋭意検討し、下地無機材と塩化ビニルシートとの中
間に用いる接着剤として、分子内にエポキシ基を2個以
上持つ分子量300〜2000のエポキシ樹脂にセメン
ト、特定のカップリング剤、アクリロニトリルブタジエ
ンゴム、脂肪族系アミンを含有する組成物を用いること
により、下地無機材が湿潤面であっても、塩化ビニルシ
ートとの接着性に優れ、しかも、硬化時間が短くできる
ことを知見し、本発明を完成させたものである。
【0005】すなわち、本発明は、浴室床の下地無機材
上に、分子内にエポキシ基を2個以上持つ分子量300
〜2000のエポキシ樹脂100重量部、セメント10
〜300重量部、下記式(I)で示されるカップリング
剤1〜10重量部、該エポキシ樹脂1当量に対し、末端
アミノ基を持つ分子量1000〜5000のアクリロニ
トリルブタジエンゴム0.1〜0.5当量および該エポ
キシ樹脂1当量に対して脂肪族系アミン0.9〜0.5
当量を含有する接着剤とガラスクロスとを配設し、その
上に塩化ビニルシートを接着することを特徴とする浴室
床改修工法を提供するものである。
【0006】
【化3】 (式(I)において、R1 、R2 およびR3 は炭素数1
〜10のアルキル基または水素である)
【0007】そして、塩化ビニルシートが、タイル状に
形成されたシート片または長尺シートであるのが好まし
い。さらに、分子内にエポキシ基を2個以上持つ分子量
300〜2000のエポキシ樹脂100重量部、セメン
ト10〜300重量部、上記式(I)で示されるカップ
リング剤1〜10重量部、該エポキシ樹脂1当量に対
し、末端アミノ基を持つ分子量1000〜5000のア
クリロニトリルブタジエンゴム0.1〜0.5当量およ
び該エポキシ樹脂1当量に対して脂肪族系アミン0.9
〜0.5当量を含有することを特徴とする接着剤を提供
するものである。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明を
適用する浴室床の下地無機材とは、建築用のコンクリー
ト、セメント、モルタル等に水を添加して混練した後、
成形して硬化させたもので、通常の建築用に用いられる
ものであればいずれの組成配合のものでもよい。また、
水分を含んでいてもよい。但し、表面が濡れている場合
は水気を拭き取っておく必要がある。
【0009】本発明に用いる接着剤は、硬化される成
分、硬化剤、充填剤および添加剤からなるものであり、
硬化しないように2液に分けて保存し、使用時に混ぜて
用いる。さらに、衛生上の観点から、防カビ剤を含んで
いるのがより一層好ましい。硬化される成分は、分子内
にエポキシ基を2個以上持つ分子量300〜2000の
エポキシ樹脂100重量部からなる。
【0010】エポキシ樹脂は、エポキシ基を2個以上も
つ分子量300〜2000のエポキシ樹脂であればよ
く、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフ
ェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポ
キシ樹脂、これらに水素添加した変性エポキシ樹脂、グ
リシジルエステル型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキ
シ樹脂、ウレタン結合を有するウレタン変性エポキシ樹
脂、メタキシレンジアミンやヒダントイン等をエポキシ
化した含窒素エポキシ樹脂、ポリブタジエンあるいは、
NBRを含有するゴム変性エポキシ樹脂等が挙げられ、
中でもビスフェノールA型エポキシ樹脂が好ましく、具
体的には、住友化学(株)製のELA−128が挙げら
れる。また、分子量は300〜2000が好ましく、3
00〜1000がさらに好ましい。エポキシ樹脂の分子
量が300未満では、硬度が発現しにくく、2000超
では、粘度が上昇する。また、エポキシ基が2個未満で
は、硬度が発現しにくい。
【0011】本発明に用いる硬化剤は、末端アミノ基を
持つアクリロニトリルブタジエンゴム、脂肪族系アミン
および下記式(I)で示されるカップリング剤を併用し
て用いる。
【0012】アクリロニトリルブタジエンゴムは、末端
アミノ基を有するものであればよく、具体的には、宇部
興産(株)製のATBM1300−11が挙げられる。
特にゴム性のアミンである点で、塩化ビニルとの接着性
に寄与する。このアクリロニトリルブタジエンゴムの分
子量は、1000〜5000とする。好ましくは、30
00〜5000である。分子量が1000未満では、塩
化ビニルとの接着性が低下し、5000超では、硬化性
が低下するので好ましくない。このアクリロニトリルブ
タジエンゴムの使用量は、該エポキシ樹脂1当量に対
し、0.1〜0.5当量とする。0.1当量未満では、
塩化ビニルとの接着性が低下し、0.5当量超では、硬
化性および耐水性が低下するので好ましくない。
【0013】脂肪族系アミンとしては、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、N−アミノエチ
ルピペラジン、キシリレンジアミン、ポリアミドアミ
ン、変性のポリアミドアミン、ポリアミン、ジシアンジ
アミド、有機酸ヒドラジド、ジアミノマレオニトリル、
ポリアミン塩、アミンイミド化合物等、従来公知のもの
を種々選択して用いることができ、中でも、キシリレン
ジアミン、トリエチレンテトラミン等、1級の脂肪族ジ
アミン、マンニッヒ型の脂肪族アミンが硬化を促進でき
るので好ましく、具体的には、旭電化(株)製のEH−
230が挙げられる。 さらに、脂肪族アミンの使用量
は、該エポキシ樹脂1当量に対して0.5〜0.9当量
とする。好ましくは、0.5〜0.7当量である。使用
量が0.5当量未満では、硬度が低下し、0.9当量超
では、硬化が速くなりすぎ作業性が悪くなるので好まし
くない。
【0014】本発明で用いるカップリング剤は、
【化4】 (式(I)において、R1 、R2 およびR3 は炭素数1
〜10のアルキル基または水素である)で示されるケチ
ミンシランをいう。より具体的には、チッソ(株)製の
S−340等の市販されているものを用いる。これらの
カップリング剤は1種類のみを使用してもよいし、2種
類以上を混合して使用してもよい。
【0015】カップリング剤の使用量は、エポキシ樹脂
100重量部に対して1〜10重量部とする。好ましく
は、1〜5重量部である。10重量部を超えると、性能
的に大きな変化はなくなり、コスト的に高価になるので
好ましくなく、1重量部未満では下地無機材との接着性
が低下するので好ましくない。
【0016】本発明で用いる充填剤は、広く用いられて
いるポルトランドセメント等のセメントを用いる。セメ
ントとともに、焼石膏、活性アルミナ、シリカアルミ
ナ、炭酸カルシウム、ベントナイト、アスベスト等の一
般的な充填剤を50%以下含んでいてもよく、具体的に
は、白石カルシウム(株)製のアイスバーグ、白石カル
シウム(株)製のホワイトンSB青が挙げられる。ポル
トランドセメント単味とすれば耐水接着性の点で好まし
い。ポルトランドセメントと充填剤とを併用するのは引
張強度を上げるためである。セメントの使用量は、エポ
キシ樹脂100重量部に対して10〜300重量部とす
る。好ましくは、100〜200重量部である。300
重量部を超えると、接着性が低下するので好ましくな
く、10重量部未満では耐水性が低下するので好ましく
ない。
【0017】本発明の接着剤は、以上説明した必須成分
以外に、防カビ剤、可塑剤、酸化防止剤、防腐剤、紫外
線吸収剤、粘度調節剤、顔料、溶媒等の添加剤を必要に
応じて混入することができる。特に、防カビ剤を添加す
ると、衛生上好ましい。
【0018】防カビ剤としては、一般に用いられる各種
の防カビ剤であればよく、例えば、TBZ(2(4チア
ゾリール)ベンズイミダゾール))(商品名、ホクスタ
ーHP、北興化学(株)製)、ドデシルグアニジン塩酸
塩(商品名、バイオチェック60、メルク社製)、N−
(フルオロジクロロメチルチオ)−フタルイミド(商品
名、プレベントールA3、バイエル社製)、N−ラウリ
ル−β−アラニン等が挙げられる。防カビ剤の含有量
は、接着剤総量に対して、0.2〜3重量%が好まし
い。さらに好ましくは、0.3〜2重量%である。3重
量%超では、コストアップになり好ましくない。0.2
重量%未満では、カビを有効に防ぐことができない。
【0019】可塑剤としては、フタル酸エステル類、テ
レフタル酸エステル、トリメリト酸エステル、炭化水素
等を使用することができ、具体的には、ジオクチルフタ
レート(DOP)、フタルベンジルフタレート、ジオク
リルアジペート、トリオクチルホスフェート等が挙げら
れ、中でもジオクチルフタレート(DOP)が好まし
い。具体的には、三菱化成ビニル(株)製のダイヤサイ
ザーDOPである。可塑剤の使用量は、エポキシ樹脂1
00重量部に対して、5〜20重量部が好ましく、5〜
10重量部がさらに好ましい。20重量部超では、硬化
性が低下するので好ましくない。顔料としては、チタン
ホワイト、カーボンブラック等が挙げられる。溶剤とし
ては、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、およびア
セトン、メチルエチルケトン等のケトン類、セロソルブ
アセテート、ブチルセロソルブアセテート等のエーテル
エステル等が挙げられる。
【0020】ガラスクロスとしては、下地無機材の凹凸
を滑らかにできる程度の厚さがあれば一般に用いられる
ものでよく、ロービングクロス、ヤーンクロス等が好ま
しい。
【0021】塩化ビニルシートとしては、厚さ1.3〜
2.0mmの軟質塩化ビニルシートであれば、タイル状
に形成されたシート片であっても、長尺シートであって
もよい。浴槽の複雑な床下形状や局所的な部分に適用す
る場合には、タイル状に形成されたシート片が好まし
い。さらに、塩化ビニルシートは、上述の防カビ剤を
0.2〜5重量%混入して製造されたものであってもよ
く、衛生面において、より一層好ましいものとなる。
【0022】本発明の浴室床改修の工程の一例を図1に
示す好適例に基づいて説明する。まず、下地無機材1を
清掃した後、床表面が濡れている場合は水気を拭き取
る。次に上述の接着剤を塗布し、ガラスクロス2を張り
付けて接着剤3を含浸させる。さらに、必要により接着
剤を塗布し、その上に塩化ビニルシート4を貼着してい
くことにより行う。接着剤は半硬化状態で上層を積層す
ることができ、また、ガラスクロスを載置してから接着
剤を塗布してもよく、ガン等で打ち出してもよい。接着
剤とガラスクロスは一層づつでもよく多層積層してもよ
い。また、下地無機材の形状に凹凸がある場合、微小な
凹凸であれば、ガラスクロスを用いて滑らかにすること
により塩化ビニルシートを密着でき、浴室の形態として
必要不可欠な凹凸であれば、図1に示したようなタイル
状に形成されたシート片5を用いることにより、凹凸に
合わせて貼着することができる。下地無機材の形状が単
に滑らかな面であれば長尺シートを用いればよい。
【0023】本発明の浴室床改修工法では、所定のエポ
キシ樹脂にセメント、所定のカップリング剤およびアク
リロニトリルブタジエンゴムを組み合わせて添加した接
着剤を用い、ガラスクロスを介在させることにより、前
日に浴槽を使用したために下地無機材が水分を含んでい
ても、塩化ビニルシートを密着させて強力に接着するこ
とができる(表面が濡れているときは水を拭き取る必要
がある)。しかも、硬化時間を3時間以内にすることが
できるので、遅くとも改修日の翌日には浴槽を使用する
ことができる。さらに、使用する塩化ビニルシートの形
状を自由に選択することにより、下地無機材の種々の形
状に最も適した効率的な改修を行うことができる。従っ
て、本発明特有の接着剤と上述の工程との組み合わせる
ことにより、極めて実用的な浴室床改修工法が提供され
る。
【0024】
【実施例】以下に、実施例により、本発明を具体的に説
明するが、これによって本発明は、限定されるものでは
ない。
【0025】(実施例1〜3)主剤としては、エポキシ
樹脂としてエピビス型エポキシ樹脂(住友化学(株)
製、商品名ELA−128)、セメントとして、ポルト
ランドセメント(秩父小野田(株)製)、充填剤として
重質炭酸カルシウム(白石カルシウム(株)製、商品名
ホワイトンSB青)および焼成クレー(白石カルシウム
(株)製、商品名アイスバーグ)、可塑剤として、DO
P(ジオクリルフラレート)(三菱化成ビニル(株)
製、商品名ダイヤサイザーDOP)を、硬化剤として
は、液状アミノ基末端アクリロニトリルブタジエンゴム
(宇部興産(株)製、商品名ATBN1300−1
1)、脂肪族アミンとして、マンニッヒ型脂肪族アミン
(旭電化(株)製、商品名EH−230)、カップリン
グ剤として、ケチミンシラン(チッソ(株)製、商品名
S−340)を、防カビ剤としては、TBZ(2(4チ
アゾリール)ベンズイミダゾール)(北興化学(株)
製、商品名ホクスターHP)を下記表1に示される組成
で調整して、接着剤を得た。
【0026】(比較例1〜4)一方、セメント、アミノ
基末端液状ゴム、脂肪族アミン、カップリング剤のいず
れか一つを用いない以外は、実施例とほぼ同様にしてそ
れぞれ表1に示す。比較例1〜4の接着剤を得た。
【0027】得られた接着剤組成物について、以下の特
性値および性能を測定した。 (1)タックフリータイム 20℃、55%RHの条件下で、下記表1に示される各
組成の接着剤をガラス板の表面に塗布し、硬化させ、接
着剤の表面にポリエチレンフィルムをあて、これらが粘
着しなくなる時間(タックフリータイム、TFT)を測
定した。この時間が短いほど硬化速度が速いことを意味
する。
【0028】(2)塩化ビニル接着性試験 厚さ2mm、縦50mm、横25mmの塩化ビニル板
に、上記接着剤を塗布し、厚さ1mmのガラスクロスシ
ートをのせ、さらに接着剤を塗布し、同じ大きさの塩化
ビニル板をラップ幅25mmで張りつけ、20℃、55
%RHの条件で24時間硬化した。これを50mm/分
の引っ張り速度で接着強度および破壊状況を評価した。
【0029】(3)モルタル接着性試験 厚さ10mm、縦50mm、横50mmのモルタル板に
上記接着剤を塗布し、厚さ1mmのガラスクロスシート
をのせ、さらに接着剤を塗布し、同じ大きさの塩化ビニ
ル板をラップ幅25mmで張りつけ、20℃、55%R
Hの条件で24時間硬化した。これを50mm/分の引
っ張り速度で引張り試験を行い接着強度および破壊状況
を評価した。
【0030】(4)モルタル耐水接着性試験 厚さ10mm、縦50mm、横50mmのモルタル板に
上記接着剤を塗布し、厚さ1mmのガラスクロスシート
をのせ、さらに接着剤を塗布し、同じ大きさの塩化ビニ
ル板をラップ幅25mmで張りつけ、20℃、55%R
Hの条件で24時間硬化した。これを50℃の温水に1
週間浸漬した後に、50mm/分の引っ張り速度で引張
り試験を行い接着強度および破壊状況を評価した。
【0031】(5)モルタル湿潤面の接着性試験 厚さ10mm、縦50mm、横50mmのモルタルを2
0℃の水に1週間浸漬し、これを取り出し、10分間放
置した後、上記接着剤を塗布し、厚さ1mmのガラスク
ロスシートをのせ、さらに接着剤を塗布し、同じ大きさ
の塩化ビニル板をラップ幅25mmで張りつけ、20
℃、55%RHの条件で24時間硬化した。これを50
mm/分の引っ張り速度で引張り試験を行い接着強度お
よび破壊状況を評価した。
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明の接着剤を用いて行う浴室床改修
工法は、工程数、施工時間が少なく、湿潤面との接着性
が高い。また、接着性、耐温水接着性が長期にわたって
保たれる。さらに、この工法は、安価な樹脂を用いて、
どんな形状の下地無機材にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の工法を説明するための浴室床の断面
図である。
【符号の説明】
1 下地無機材 2 ガラスクロス 3 接着剤 4 塩化ビニルシート 5 タイル状に形成されたシート片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浴室床の下地無機材上に、分子内にエポキ
    シ基を2個以上持つ分子量300〜2000のエポキシ
    樹脂100重量部、セメント10〜300重量部、下記
    式(I)で示されるカップリング剤1〜10重量部、該
    エポキシ樹脂1当量に対し、末端アミノ基を持つ分子量
    1000〜5000のアクリロニトリルブタジエンゴム
    0.1〜0.5当量および該エポキシ樹脂1当量に対し
    て脂肪族系アミン0.9〜0.5当量を含有する接着剤
    とガラスクロスとを配設し、その上に塩化ビニルシート
    を接着することを特徴とする浴室床改修工法。 【化1】 (式(I)において、R1 、R2 およびR3 は炭素数1
    〜10のアルキル基または水素である)
  2. 【請求項2】前記塩化ビニルシートがタイル状に形成さ
    れたシート片または長尺シートである請求項1に記載の
    浴室床改修工法。
  3. 【請求項3】分子内にエポキシ基を2個以上持つ分子量
    300〜2000のエポキシ樹脂100重量部、セメン
    ト10〜300重量部、下記式(I)で示されるカップ
    リング剤1〜10重量部、該エポキシ樹脂1当量に対
    し、末端アミノ基を持つ分子量1000〜5000のア
    クリロニトリルブタジエンゴム0.1〜0.5当量およ
    び該エポキシ樹脂1当量に対して脂肪族系アミン0.9
    〜0.5当量を含有することを特徴とする接着剤。 【化2】 (式(I)において、R1 、R2 およびR3 は炭素数1
    〜10のアルキル基または水素である)
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