JPS6228966B2 - - Google Patents

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JPS6228966B2
JPS6228966B2 JP5493683A JP5493683A JPS6228966B2 JP S6228966 B2 JPS6228966 B2 JP S6228966B2 JP 5493683 A JP5493683 A JP 5493683A JP 5493683 A JP5493683 A JP 5493683A JP S6228966 B2 JPS6228966 B2 JP S6228966B2
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JP
Japan
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epoxy resin
epoxy
water
average
per molecule
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JP5493683A
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JPS59179518A (ja
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Koji Hara
Masahito Shimizu
Shigeru Katayama
Masaru Sato
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nitto Electric Industrial Co Ltd filed Critical Nitto Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP5493683A priority Critical patent/JPS59179518A/ja
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Publication of JPS6228966B2 publication Critical patent/JPS6228966B2/ja
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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Sealing Material Composition (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
この発明は水中もしくは湿潤条件下とくに水流
や水圧のある場合でも塗料、接着剤、シーリング
材などとして有効に使用できる施工作業性にすぐ
れた二液型の水中硬化性エポキシ樹脂組成物に関
する。 エポキシ樹脂を主成分とした配合系と硬化剤を
主成分とした配合系とからなる二液型で室温硬化
性のエポキシ樹脂組成物は、塗料、接着剤、ライ
ニング材、シーリング材、注型材、積層材などの
材料として優れた特性を示し広く使用されてき
た。一般に、この種の組成物では、清浄なる乾燥
条件下で用いられ、水分の存在や湿潤条件はその
優れた硬化物特性を損なうものとして忌避されて
いた。 しかるに、土木、防水などの分野においては、
水の存在下や湿潤条件下が一般的な作業条件とな
るためにこのような条件下でも使用できる室温硬
化性でかつ水中でも硬化しうる特殊な組成物が望
まれ、たとえば樹脂分としてタール変性エポキシ
樹脂や酢酸ビニル変性エポキシ樹脂などを使用
し、また水中硬化性硬化剤を使用したものが種々
開発されてきた。 一方、このような水中硬化性エポキシ樹脂組成
物は、静水中や単なる湿潤条件下では樹脂系およ
び硬化剤系の粘度が比較的低くされたものでも使
用可能であるが、水流もしくは水圧のある水中や
漏水場所あるいは桟橋,水門などの海洋構築物に
おけるような水中やスプラツシングゾーン(飛沫
帯)では、とくに樹脂系および硬化剤系の粘度が
高くされたパテ状の組成物となりうるものを選定
使用することが望まれる。これは粘度の低い配合
系によると両者を混合してライニング,シーリン
グなどの施工を行つた後これを室温硬化させる間
に水力によつて流出したりはく離するおそれがあ
るためである。 従来、このような高粘度配合系からなる水中硬
化性エポキシ樹脂組成物においては、その混合に
際し低粘度配合系のような自動混合手段や撹拌治
具を用いた混合手段あるいはその塗工に際し機械
的な施工手段をとりにくく、専ら手で混合し手で
施工するといういわゆるハンド作業を採用してい
るのが普通である。とくに複雑な構造で恒久的足
場の設置も困難な作業条件を強いられる海洋構築
物などにおいては、このようなハンド作業法にた
よらざるを得ない実状にある。 ところが、従来公知のこの種の組成物では樹脂
系および硬化剤系の混合時に手に配合物が付着し
十分に混合できないという問題があつた。この問
題はたとえば各配合系にワセリンなどの油性物質
を添加することによりある程度回避されるものと
思われるが、これでは施工に際して上記の油性物
質の撥水作用で施工面にうまく付着させることが
できず、本来の目的を達しえなくなる。 また、他の解決法として、水中硬化性硬化剤が
水に溶解しにくくしかも硬化反応が水により影響
されにくい性質を有していることに着目して水を
付着防止媒体として利用し、常時水で手を濡らし
ながら作業するウエツトハンド法が考えられてい
る。ところが、この方法でも次のような問題が生
じ期待したような結果は得られていない。 すなわち、水で手を濡らすといつてもその水は
短時間のうちに配合物の中に移行してしまうから
混合時頻繁に水で手を濡らさなければならない。
これでは実際の施工にあたつて極めて非能率的と
なるし、配合物中に移行する水分量も多くなつて
硬化物特性に悪影響を与えるおそれがある。ま
た、常時水で手を濡らす手段として混合操作自体
を水中で行うことも考えられるが、多量の水の混
入による硬化物特性の低下はどうしてもさけられ
ない。 この発明は、ウエツトハンド法の上述したよう
な問題を解消でき、高粘度配合系の混合ないし施
工作業を容易に行える新規かつ有用な二液型の水
中硬化性エポキシ樹脂組成物を提供することを目
的として鋭意検討した結果、見い出されたもので
ある。 すなわち、この発明は、1分子あたり平均約
1.7個以上のエポキシ基を有し、かつエポキシ当
量が70〜1000の非脂環式エポキシ樹脂99〜70重量
%および脂環構造部に結合したエポキシ基を1分
子あたり平均1.7〜2.3個含み、かつエポキシ当量
が120〜240の脂環式エポキシ樹脂1〜30重量%か
らなるエポキシ成分を主成分とするエポキシ樹脂
配合系と、第1級ないし第2級アミノ基を1分子
あたり平均約1.7個以上有するポリアミドアミン
を主成分とした硬化剤配合系とからなり、かつ硬
化剤配合系はこれに含まれる上記第1級ないし第
2級アミノ基の活性水素の量がエポキシ樹脂配合
系のエポキシ基に対して0.2〜2.0当量となるよう
な割合とされていることを特徴とする二液型の水
中硬化性エポキシ樹脂組成物に係るものである。 なお、ここで非脂環式エポキシ樹脂とは、脂環
構造部の有無にかかわらず、脂環構造部以外の部
分にだけエポキシ基を有する樹脂を意味し、脂環
式エポキシ樹脂とは、エポキシ基が結合した脂環
構造部を少なくとも1個有する樹脂を意味する。 この発明の組成物においては、その混合、施工
に際してウエツトハンド法を採用することによ
り、硬化剤であるポリアミドアミンが水との親和
性にすぐれているため、界面活性剤的な作用で手
に付着させた水によつて溶出分離して手表面に潤
滑層を形成し、この潤滑層により配合物の手離れ
が良くなり、配合物が手に付着することを防止す
る。 また、これと同時にこの組成物に含まれている
脂環式エポキシ樹脂を主成分とする疎水性の被膜
が組成物表面に形成されるため、硬化剤であるポ
リアミドアミンが過剰に溶出するのが防止され、
組成物の硬化不良をなくすことができ、硬化物の
接着性や密着性を向上させることができる。 このように、この発明の二液型の水中硬化性エ
ポキシ樹脂組成物は施工作業性,硬化物特性がと
もにすぐれたものである。 この発明におけるエポキシ樹脂配合系の主成分
をなすエポキシ成分中の非脂環式エポキシ樹脂
は、1分子あたり平均約1.7個以上、望ましくは
平均約1.7〜2.3個のエポキシ基を有し、かつエポ
キシ当量(重量)が70〜1000、望ましくは70〜
500のものが用いられる。エポキシ基の数が上記
より少なかつたりあるいはエポキシ当量が上記範
囲外では機械的強度などにすぐれる硬化物が得ら
れないため好ましくない。 このような非脂環式エポキシ樹脂には、例えば
つぎのものがある。すなわち、エポキシ化環状シ
ラン,エポキシ化大豆油,ポリカルボン酸のポリ
グリシジルエステル,エポキシ化ポリオレフイン
およびグリシジルエーテル樹脂である。この中で
はグリシジルエーテル樹脂が望ましい。 ポリカルボン酸ポリグリシジルエステルとして
は、例えばリノレインダイマー等のジグリシジル
エステル,リノレイントリマー等のトリグリシジ
ルエステルなどがある。グリシジルエーテル樹脂
には、ポリアリルグリシジルエーテル,クロレン
ドジオールのジグリシジルエーテル,ジオキサン
ジオールのジグリシジルエーテル,エンドメチレ
ンシクロヘキサンジオールのジグリシジルエーテ
ル、エポキシノボラツク樹脂,アルカンジオール
ジグリシジルエーテル,アルカントリオールトリ
グリシジルエーテルなどがある。より望ましいグ
リシジルエーテル樹脂には次表で表わされるアル
カンジオールジグリシジルエーテルがある。 (式中、Xは炭素原子数1〜10、望ましくは炭
素原子数2〜6のアルキレンまたはアルキリデ
ン、nは1〜20、望ましくは1〜15である。) 適当なアルカンジオールジグリシジルエーテル
は、エチレングリコールジグリシジルエーテル、
プロピレングリコールジグリシジルエーテル、ブ
タンジオールジグリシジルエーテルなどである。 他のより望ましいグリシジルエーテル樹脂に
は、炭素原子数2〜10、特に3〜10のアルカン等
をもつアルカントリオールトリグリシジルエーテ
ル、例えばグリセリルトリグリシジルエーテル、
トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテ
ルなどがある。さらに別のより望ましいグリシジ
ルエーテル樹脂は、次式で表わされるビスフエノ
ールのジおよびポリグリシジルエーテルである。 (式中、RはC,O,SおよびNからなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の原子1〜8原子を含
む二価ラジカル、望ましくは炭素原子数1〜8の
アルキレンまたはアルキリデン基、より望ましく
は炭素原子数1〜6のアルキレンまたはアルキリ
デン基である。) 上記のなかでも適当なビスフエノールには、メ
チレンビスフエノール、イソプロピリデンビスフ
エノール、ブチリデンビスフエノール、オクチリ
デンビスフエノール、ビスフエノールサルフアイ
ド、ビスフエノールスルホン、ビスフエノールエ
ーテル、ビスフエノールアミンなどがある。特
に、イソプロピリデンビスフエノールを用いて優
れた結果が得られた。 好適なジおよびポリグリシジルエーテルには次
式で表わされるイソプロピリデンビスフエノール
のジおよびポリグリシジルエーテルがある。 前記の非脂環式エポキシ樹脂とともにエポキシ
成分として含まれる脂環式エポキシ樹脂は、脂環
構造部に結合したエポキシ基を1分子あたり平均
1.7〜2.3個含み、かつエポキシ当量が120〜240の
ものである。この脂環式エポキシ樹脂は、前記の
脂環構造部に結合したエポキシ基の他脂環構造部
以外の部分に結合するエポキシ基を有していても
よい。 このような脂環式エポキシ樹脂の具体例として
は、次のようなものが挙げられる。 また、市販品としては、チツソ社製のチツソノ
ツクスCX201(上記樹脂a)を主成分とする脂環
式エポキシ樹脂、平均分子量280、エポキシ当量
154、エポキシ基数1.82)、チツソノツクスCX221
(上記樹脂b)を主成分とする脂環式エポキシ樹
脂、平均分子量252、エポキシ当量134、エポキシ
基数1.88)、チツソノツクスCX289(上記樹脂
c)を主成分とする脂環式エポキシ樹脂、平均分
子量394、エポキシ当量219、エポキシ基数1.80)
などがある。 このような脂環式エポキシ樹脂と前記の非脂環
式エポキシ樹脂との配合割合は、エポキシ成分中
で前記の非脂環式エポキシ樹脂が99〜70重量%、
好ましくは95〜80重量%、脂環式エポキシ樹脂が
1〜30重量%、好ましくは5〜20重量%とするの
がよい。脂環式エポキシ樹脂の配合割合が1重量
%未満では、水中硬化性エポキシ樹脂組成物から
ポリアミドアミンが過剰に溶出するのを防止する
に充分な被膜形成がなされず、組成物は硬化不良
となり硬化物特性が低下し好ましくない。また、
この配合割合が30重量%を超えると、非脂環式エ
ポキシ樹脂に比べて脂環式エポキシ樹脂はポリア
ミドアミンとの反応性が低いため組成物は硬化不
良となり、硬化物の機械的特性を低下させ好まし
くない。 この発明の硬化剤配合系の主成分をなすポリア
ミドアミンは、第一級ないし、第二級アミノ基を
1分子あたり平均約1.7個以上有するもので、一
般にアミン価80〜400のものが使用される。この
例としては、リノレイン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、エライジン酸、リシノレイン酸などのよう
な分子中に不飽和結合を有する脂肪酸を重合させ
て得られるダイマー酸、トリマー酸等の重合脂肪
酸とポリアミン、とくに脂肪族ポリアミンとの縮
合反応生成物が挙げられる。 上記のポリアミンとしては、1分子中に少なく
とも1個の活性水素原子を有するアミノ基を2個
以上有するポリアミンであつて、その好ましいも
のとしては、例えば分子中に環構造を含まない脂
肪族ジアミン類、アルキレンポリアミン類、分枝
を有するポリメチレンジアミン類、ポリアルキレ
ンポリアミン類、芳香族残基を環構造として含む
脂肪族性ジアミン類、脂肪族残基を環構造として
含む脂肪族性ジアミン類、複素環残基を環構造と
して含む脂肪族性アミン類などが挙げられる。こ
れらのポリアミンは単独もしくは2種以上の混合
物として縮合反応に供せられる。 分子中に環構造を含まない脂肪族ジアミン類と
しては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジ
アミン、オクタメチレンジアミン、ノナメチレン
ジアミン、デカメチレンジアミン、ウンデカメチ
レンジアミンなどがある。アルキレンポリアミン
類としては、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ヘキ
サメチレンヘプタミン、ジ(ヘキサメチレン)ト
リアミン、トリ(ヘキサメチレン)テトラミン、
テトラ(ヘキサメチレン)ペンタミン、トリプロ
ピレンテトラミン、テトラプロピレンペンタミン
などがある。分枝を有するポリメチレンジアミン
類には、2―メチル―2・4―ジアミノペンタ
ン、
【式】(n;1以上8まで の整数)などが挙げられる。 ポリアルキレンポリアミン類としては、イミノ
ビスプロピルアミン(H2N(CH23NH
(CH23NH2)、メチルイミノビスプロピルアミン
【式】テトラ(アミノ メチル)メタン、テトラキス(2―アミノエチル
アミノメチル)メタン、トリエチレン―ビス(ト
リメチレン)ヘキサミンなどがある。芳香族残基
を環構造として含む脂肪族性ジアミン類として
は、1・3―ジアミノメチルナフタレン、1・4
―ジアミノメチルナフタレン、4・4′―ジアミノ
メチルビフエニル、3・3′―ジアミノメチルビフ
エニル、オルトー、メターまたはパラーキシリレ
ンジアミン(ω・ω′―ジアミノキシレン)など
がある。 脂肪族残基を環構造として含む脂肪族性ジアミ
ン類としては、1・4―ジアミノシクロヘキサ
ン、1・3―ジアミノシクロヘキサン、1・2―
ジアミノシクロヘキサン、1―アミノ―3―アミ
ノメチル―3・5・5―トリメチルシクロヘキサ
ン(イソホロンジアミン)、1・8―ジアミノ―
8―メンタン、ビス―(4―アミノシクロヘキシ
ル)メタン、2・2′―ビス―(4―アミノシクロ
ヘキシル)プロパン、1・3―ビス―(アミノメ
チル)シクロヘキサン、1・2―ビス―(アミノ
メチル)シクロヘキサン、ビス―(4―アミノ―
3―メチルシクロヘキシル)メタンなどがある。
複素環残基を環構造として含む脂肪族性アミン類
としては、N―アミノエチルピペラジン、1・4
―ビス―(3―アミノプロピル)ピペラジン、
3・9―ビス―(3―アミノプロピル)―2・
4・8・10―テトラオキサスピロ(5・5)ウン
デカンなどがある。 ポリアミドアミンのなかでも最も代表的なもの
は、リノレイン酸のダイマー酸又はトリマー酸と
上記各種ポリアミンとの縮合反応生成物である。
その構造は、たとえばリノレイン酸のダイマー酸
を原料とした場合、次のようである。 (式中、RおよびR′はポリアミンの残基であ
り、互いに同種であつても異種であつてもよい) この発明のエポキシ樹脂配合系および硬化剤配
合系には、上述したそれぞれの成分のほかに、各
種の任意成分を含ませることができる。その例と
しては、カーボンブラツク、炭酸および珪酸の金
属塩、ガラス、アスベストおよび紙類のような補
強充填剤;金属酸化物および金属塩化物などから
なる無機着色剤および有機着色剤;石油、ヒマシ
油、グリセリン、シリコーン、芳香族およびパラ
フイン系油、およびフタル酸、セバシン酸、トリ
メリツト酸などのアルキルおよび芳香族エステル
のような滑剤および可塑剤;ならびにフエニル―
β―ナフチルアミン、2・6―ジ―t―ブチルパ
ラクレゾール、2・2′―メチレンビス(4―エチ
ル―6―t―ブチルフエノール)、2・2′―チオ
ビス(4―メチル―6―t―ブチルフエノー
ル)、4・4′―ブチリデンビス(6―t―ブチル
―m―クレゾール)、トリス(3・5―ジ―t―
ブチル―4―ヒドロキシベンジル)イソシアヌレ
ート、ヘキサヒドロ―1・3・5―トリス―β―
(3・5―ジ―t―ブチル―4―ビドロキシフエ
ニル)プロピオニル・トリアジン、テトラキス―
メチレン―3(3′・5′―ジ―t―ブチル―4′―ヒ
ドロキシフエニル)プロピオネート・メタン、ジ
ステアリル・チオジプロピオネート、トリ(ノニ
ル化フエニル)ホスフアイトなどの抗酸化剤およ
び安定剤である。また、ふたつの配合系のうちの
一方もしくは両方に、通常は硬化剤配合系の方
に、エポキシ樹脂とポリアミドアミンとの反応を
促進または助ける目的で、硬化助剤ないし硬化促
進剤として、BF3―アミン錯体、無水ヘキサハイ
ドロフタル酸、ジシアンジアミド、2―エチル―
4―メチル―イミダゾールの如きイミダゾール
類、トリエチレンテトラミン、変性脂肪族ポリア
ミン、変性芳香族ポリアミンなどを配合してもよ
い。 さらに、連鎖延長剤や架橋剤などを配合するこ
とができ、このような物質には、アゼライン酸、
フマル酸などの二塩基酸および1・6―ヘキサン
ジチオール、1・8―オクタンジチオールなどの
ジメルカプタンがある。さらに、無水マレイン
酸、無水コハク酸、無水フタル酸、無水ヘキサハ
イドロフタル酸などの酸無水物;4・4′―ジシク
ロペンチルメチレンイソシアネート、4・4′―ジ
フエニルメチレンジイソシアネート、2・4―ト
リレンジイソシアネート、2・6―トリレンジイ
ソシアネート、1・4―フエニレンジイソシアネ
ートなどのジイソシアネート;エチレンジアミ
ン、1・2―プロパンジアミン、1・3―プロパ
ンジアミン、1・4―ブタンジアミン、2―メチ
ル―1・2―プロパンジアミン、1・5―ペンタ
ンジアミン、1・6―ヘキサンジアミン、1・7
―ヘプタンジアミン、1・8―オクタンジアミ
ン、1・10―デカンジアミン、1・12―ドデカン
ジアミンなどの脂肪族アミン類;ジエチレントリ
アミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレ
ンペンタミン、ビス(ヘキサメチレン)トリアミ
ン、3・3′―イミノビスプロピルアミンなどの脂
肪族ポリアミン類;1・2―ジアミノシクロヘキ
サン、1・8―p―メンタンジアミンなどの脂環
式ジアミンおよびポリアミン類;4―(アミノメ
チル)ピペリジン、ピペラジンおよび各アルキル
基中の炭素数が1〜12、望ましくは1〜6である
N―(アミノアルキル)ピペラジン(例えば、N
―(2―アミノエチル)ピペラジン、N―(3―
アミノプロピル)ピペラジン、N・N′―ビス
(3―アミノプロピル)ピペラジンなどの複素環
式ジアミンおよびポリアミン類;および1・4―
ジブロモブタン、1・3―ジブロモブタン、1・
4―ジクロロブタン、1・2―ジクロロエタン、
1・4―ジヨードブタン、1・6―ジクロロヘキ
サンなどのような炭素原子数1〜12の脂肪族二ハ
ロゲン化物、望ましくは炭素原子数1〜8の脂肪
族二臭化物および/もしくは二塩化物がある。 その他の連鎖延長剤および/または架橋剤とし
て適当でありかつより望ましいものとしては、炭
素原子数6〜24、特に炭素原子数6〜18のジヒド
ロキシ芳香族化合物がある。この化合物には、カ
テコール、レゾルシノール、3―ヒドロキシベン
ジルアルコール、4―ヒドロキシベンジルアルコ
ール、1・3―ジヒドロキシナフタレン、1・5
―ジヒドロキシナフタレン、1・7―ジヒドロキ
シナフタレンなどがある。より一層望ましいもの
としては次式で表わされるビスフエノールがあ
る。 (式中、RはC,O,SおよびNからなる群か
ら選ばれた少なくとも一種の原子1〜8原子を含
む二価ラジカル、望ましくは炭素原子数1〜8の
アルキレンまたはアルキリデン基、より望ましく
は炭素原子数1〜6のアルキレンまたはアルキリ
デン基である。) 適当なビスフエノールには、メチレンビスフエ
ノール、イソプロピリデンビスフエノール、ブチ
リデンビスフエノール、オクチリデンビスフエノ
ール、ビスフエノールサルフイド、ビスフエノー
ルスルホン、ビスフエノールエーテル、ビスフエ
ノールアミンなどがある。 この発明の二液型の水中硬化性エポキシ樹脂組
成物は、上述のエポキシ樹脂配合系と硬化剤配合
系とからなるものであるが、両配合系の混合割合
は、硬化剤配合系に含まれるポリアミドアミンの
第1級ないし第2級アミンの活性水素の量がエポ
キシ樹脂配合系のエポキシ基に対して0.2〜2.0当
量となる割合とすべきである。この範囲を超えて
使用すると、期待した効果を得ることができな
い。すなわち、0.2当量未満では、ウエツトハン
ド混合時に手の表面に潤滑層を形成し難く、配合
物が手に付着しやすくなる。また、2.0当量を超
える使用量では、硬化物の物性が悪くなる。 以上詳述したとおり、この発明の二液型の水中
硬化性エポキシ樹脂組成物によれば、ウエツトハ
ンド法により容易に混合ないし施工でき、しかも
硬化物特性もすぐれたものとなるため、水中また
は湿潤条件下、とくに水流や水圧のある場所でも
塗料、ライニング材、シーリング材、接着剤など
の材料として有効に利用できる利点がある。 次に、この発明の実施例を記載する。 実施例および比較例 エピコート#828(シエル化学社製ビスフエノ
ールA型ジグリシジルエーテル;エポキシ当量
185〜192、1分子あたりの平均エポキシ基数
1.9)、チツソノツクスCX221(前出)、下記の※
a〜※eの非脂環式エポキシ樹脂、エロジル
#200(日本アエロジル社製、コロイダルシリ
カ)、8号ケイ砂を、つぎの第1表に示す混合比
率(重量部)で、撹拌混合釜中40℃で混合してエ
ポキシ樹脂配合系とした。
【表】 一方、アンカマイド260A(セールチルニー社
製ポリアミドアミン;アミン価310、活性アミン
水素当量125、1分子あたりの平均アミノ基数
5.5)、8号ケイ砂およびエロジル#200を40:
55:5(重量比)の混合比率で撹拌混合釜中40℃
で混合し、硬化剤配合系とした。 上記のエポキシ樹脂配合系と硬化剤配合系を組
み合わせて二液型の水中硬化性エポキシ樹脂組成
物とした。 これらの組成物について、ウエツトハンド法に
よる施工性すなわち手離れ性、水中付着性、水中
硬化性および水中密着性を下記の如く調べた結果
は、第2表に示すとおりであつた。なお、上記の
エポキシ樹脂配合系と硬化剤配合系の混合比率は
等重量とした。 〈手離れ性〉 二つの配合系から所定量を水道水で濡らした手
で取り出し、混合する。この混合中に配合物が著
しく手に付着し、水道水で手を濡らす頻度が多い
場合を不良(×)、配合物の手離れ性が良く水道
水で手を濡らす頻度が非常に少ない場合を(○)
とした。 〈水中付着性〉 二つの配合系から所定量を取り出し混合した配
合物を水中にて冷間圧延鋼板上に塗り付け、その
直後に鋼板上から塗り付けた配合物を手で取り去
る操作を行う。容易に取り去る事ができない場合
を水中付着性が良好(○)とした。 〈水中硬化性〉 二つの配合系から所定量を水道水で濡らした手
で取り出して混合し、これを巾50mm、長さ150
mm、厚さ0.8mmの鋼板に厚さ約5mmとなるように
水中で塗布し、室温の水中で1週間放置して硬化
させた後取り出して、指触による未硬化分の量の
多少で判断した。すなわち、指につく未硬化分が
少ない場合を水中硬化性が良好(○)であると
し、指につく未硬化分が多い場合を不良(×)と
した。 〈水中密着性〉 図に示されるように巾30mm、長さ100mm、厚さ
0.8mmのJIS―G―3141冷間圧延鋼板1Aに250μ
のアルミテープをスペーサ2A,2Bとして貼
り、混合作業後の各混合物を水中にて、このスペ
ーサ2A,2B間に塗布する。この上に前記と同
様の冷間圧延鋼板1Bを重ね合わせて文具用ダブ
ルクリツプ2個により加圧状態にし、室温の水中
で1週間放置して硬化させる。 このようにして試験片を作成した後、テンシロ
ンUTM―5000B(東洋ボールドウイン社製)に
より、冷間圧延鋼板1A,1Bのせん断接着力
を、室温、50mm/分の引張り速度で測定した。
【表】
【表】 上記の第2表から明らかなように、この発明の
実施例に係るエポキシ樹脂組成物では、ウエツト
ハンド法による混合作業性が良好でかつ硬化物特
性にすぐれていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
図は二液型の水中硬化性エポキシ樹脂組成物の
水中密着性に関する試験法を説明するための図で
ある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1分子あたり平均約1.7個以上のエポキシ基
    を有し、かつエポキシ当量が70〜1000の非脂環式
    エポキシ樹脂99〜70重量%および脂環構造部に結
    合したエポキシ基を1分子あたり平均1.7〜2.3個
    含み、かつエポキシ当量が120〜240の脂環式エポ
    キシ樹脂1〜30重量%からなるエポキシ成分を主
    成分とするエポキシ樹脂配合系と、第1級ないし
    第2級アミノ基を1分子あたり平均約1.7個以上
    有するポリアミドアミンを主成分とした硬化剤配
    合系とからなり、かつ硬化剤配合系はこれに含ま
    れる上記第1級ないし第2級アミノ基の活性水素
    の量がエポキシ樹脂配合系のエポキシ基に対して
    0.2〜2.0当量となるような割合とさせたことを特
    徴とする二液型の水中硬化性エポキシ樹脂組成
    物。
JP5493683A 1983-03-29 1983-03-29 二液型の水中硬化性エポキシ樹脂組成物 Granted JPS59179518A (ja)

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