JP2016180309A - 浴室床及びその施工方法 - Google Patents
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これらの建物においては、部屋や廊下だけでなく浴室のリフォームも求められている。特に、古い建物の浴室の床はタイル張りになっていることが多いため、入浴者が滑り易く、また、冬場は表面温度が低くなるためにヒートショックを引き起こす原因ともなっている。
具体的には、上記浴室用洗い場床は、FRP等の硬質な材料で形成された基材11の上に、FRP等の硬質性を有する表面材30を設け、これらの間にウレタン等の発泡体等のクッション材20が形成されている。
また、壁パネル80と表面材30の縁部32との間を水密的に塞ぐ目的でシール部50が設けられている。当該シール部50は、表面材30の外側端部と壁パネル80との間に形成される隙間に沿って表面材30の周囲に施工されている。
また、従来の浴室用洗い場床は、FRPのような硬質性を有する表面材を用いるのが一般的であり、このような表面材は柔軟性がないため、ある程度の厚みがないと破損しやすい。強度を保持するために表面材を厚くすると、表面材側面と壁パネルとの隙間のシール部の厚みも厚くなるために、水が表面材の裏面まで到達し難くなる。
この場合、シート側面と壁パネルとの間に形成される隙間の深さが浅くなり、この隙間に充填されるシール部の厚みが薄くなるために、シート縁部と、壁パネルとの間から浸入した水がシート裏面に比較的到達し易くなってしまう。
また、リフォームに用いるシートの厚みが薄いと、表面にかかった湯の温度が裏面まで伝わり易くなり、シート裏面の温度が比較的高くなる傾向にある。このため、シート裏面では、シート縁部と、壁パネルとの間から侵入した水と、高い温度とで、黴が発生する条件が整い、浴室シート裏面に黴が発生・増殖し易くなり、また、臭気を発生し易くなるという問題があった。
図1、及び、図2に示すように、本発明に係る浴室床は、浴室用床シート1、接着剤層6、シーリング材7、下地8、及び、浴室壁面9から構成される。また、図2においては、さらに、浴槽11、及び、排水口12が図示されている。
なお、図2において、浴室用床シート1の四辺のうち、浴室壁面9に隣接する三辺101aにおいては、浴室用床シート1と浴室壁面9との隙間が、図5を用いて後述する本実施形態のシーリング材7により充填されている。また、排水口12側の一辺101bにおいては、図6を用いて後述するシーリング材7の形態と同様の形態で下地8上に施工されている。
浴室用床シート1は、浴室の下地8上に施工され、浴室の意匠性を向上させる部材である。浴室用床シート1としては、浴室の下地8上に施工可能なものであれば特に限定されないが、例えば、塩化ビニル樹脂、オレフィン樹脂等の樹脂製のシートが挙げられる。
また、上記浴室用床シート1の表面形状は特に限定されず、例えば、平滑な形状、凹凸を有する形状が挙げられる。入浴者が滑って転倒する危険を回避することができる、いわゆる防滑性を有する点で、凹凸を有する形状が好ましい。また、樹脂製のシートのような柔軟性を有するシートで形成することにより、浴室用床シート1をFRPなどで形成された既存の下地8を残したまま、その上にリフォームを施すことが可能となる。
図5は、1つのユニットの拡大平面図である。
本実施形態の浴室用床シート1は、その平面形状が床タイルのように矩形状又は多角形状に形成されていてもよいし、長尺状シートに形成されていてもよい。長尺状に形成された浴室用床シート1は、通常、ロールに巻かれて保管・運搬に供される。
シート本体1aは、簡易に保管・運搬できる上、施工時に浴室内に容易に搬入できるため、ロールに巻き取ることができるような柔軟性を有することが好ましい。シート本体1aは、防痛性を高めるため適度なクッション性を有し、さらに、浴室におけるヒートショックの低減及び温感を高めるため断熱性を有することが好ましいことから、発泡層を含むことが好ましい。
シート本体1aは、その全体が発泡層で形成されていてもよいが、シート本体1aの表面に潰れにくい大突部2及び小突起31,32を形成するために、非発泡の表層を有することが好ましい。
具体的な大突部2の寸法は、例えば、長辺が15mm〜35mmであり、短辺が5mm〜12mmである。
なお、本明細書において、平面形状とは、床シートの表面に対して垂線方向からその表面を見たときの形状を意味する。
弧状の表面2aを有する大突部2は、その短辺方向中央部が最も高い部分となっている。
前記最も高い部分における大突部2の突出高さは、上記溝部4の深さに相当する。
複数の小突起31,32の平面形状は、それぞれ特に限定されず、例えば、平面円形状;平面楕円形状;平面矩形状、平面三角形状、平面六角形状などの平面多角形状;平面星形状などが挙げられる。
上記小突起31,32の突出高さは、好ましくは0.09mm〜0.20mmであり、より好ましくは0.10mm〜0.15mmであり、さらに好ましくは0.11mm〜0.14mmである。
上記小突起31,32の平面形状における最大幅は、好ましくは0.40mm〜1.20mmであり、より好ましくは0.45mm〜1.20mmであり、さらに好ましくは0.45mm〜1.05mmである。
上記複数の小突起31,32の形成間隔は、好ましくは0.75mm〜1.20mmであり、より好ましくは0.87mm〜1.10mmであり、さらに好ましくは0.87を超え1.10mm以下である。
図5において例示される浴室用床シート1は、形状が同じで且つ大きさが異なる、つまり、立体的な相似形の2種類の小突起31,32が交互に列設されている。以下、この立体的な相似形の2種類の小突起31,32を、それぞれ第1小突起31及び第2小突起32という場合がある。
もっとも、小突起は、3種類以上であってもよい。このように、大きさが異なる小突起を設けることによって、入浴者の足裏の複雑な凹凸に対して接触し得る小突起が多くなり、さらに防滑性に優れた浴室用床シート1を構成できる。
一方、浴室用床シート1の厚みが4mmより厚いと、柔軟性が乏しいため、狭い浴室内で施工する際に作業性に劣るおそれがある。また、リフォームの際に、既存の浴室床材上に浴室用床シート1を施工した場合、リフォーム後の浴室床面の高さが高くなりすぎると、浴室の扉と浴室床面とが接触して扉の開閉の妨げとなるおそれがあり、また、床に段差を生じて、入浴者が躓くおそれがある。
上記浴室用床シート1の厚みを4mm以下とすることで、リフォーム後の床面高さの変動が支障の出ない範囲に抑えられる上、リフォーム後の美観も保つことができる。
接着剤層6は、浴室用床シート1と下地8との間に存在し、浴室用床シート1を下地8上に接着し、且つ、防黴剤を含有することにより黴や臭気の発生を防止する層である。
防黴剤の含有量が余りに少ないと、防黴効果が得られないおそれがある。また、防黴剤の含有量が一定量を超えると防黴効果が飽和するので、防黴剤の含有量が余りに多いと、経済性に劣るおそれがある。
シーリング材7は、浴室用床シート1側面及び接着剤層の側面と、下地8の表面とで形成される入隅部を被覆し、浴室用床シート1を下地8上に固定し、且つ、下地8と浴室床シート1との間への水の浸入を防止する部材である。
本発明に係る浴室床を構成するシーリング材7は、幅7L1が、2〜10mmである。上記幅7L1が2mmより小さいと、水密性が不十分となり、下地8と接着剤層6との間、または、接着剤層6と浴室用床シート1との間に水が浸入して黴や臭気が発生しやすくなる。
一方、上記幅7L1が10mmを超えると表面7eの露出部分が大きくなりすぎてシール材7が目立ち、浴室の美観を損ねて意匠性を低下させるおそれがある。
従って、上記幅7L1は、3〜8mmであることが好ましい。
上記高さ7H1は、施工される浴室用床シート1の高さに応じて適宜設定されるが、1〜10mmであることが好ましい。
上記高さ7H1が余りに高いと、浴室床面の周囲に露出している表面7eの面積が大きくなるのでシーリング材7が目立ち、浴室の美観を損ねて意匠性を低下させるおそれがある。
上記高さ7H1が余りに低いと、水密性を十分に発揮できず、浴室用床シート1と壁面9との間に形成される隙間から水が浸入して黴や臭気が発生するおそれがある。
また、図6(a)に示すように、上記シーリング材7は、浴室用床シート1よりも高いことが望ましい。
シーリング材7が浴室床シート1よりも低いと、シーリング材7の表面7eを頂点7fから接点7g向かって傾斜する構成とすることができず、表面7e上に水が溜まりやすくなる。表面7e上に水が溜まると、下地8と浴室床シート1との間に水が浸入しやすくなるので、黴や臭気が発生するおそれがある。また、後述するように、シーリング材7上面の浴室用床シート1側の角隅部7dが浴室用床シート1の表面1cに載り上げている構成とすることができず、浴室用床シート1の上方向への捲れを防止し、下地8と浴室用床シート1との間への水の浸入を防止するという効果を発揮できないおそれがある。
さらに、上記高さ7H1と浴室用床シート1の表面1cの高さとの差7H2は、1〜6mmであることが好ましく、2〜4mmであることがより好ましい。
上記高さの差7H2が余りに大きいと、浴室床面の周囲に施工されたシーリング材7が目立ち、浴室の美観を損ねて意匠性を低下させるおそれがある。
上記高さの差7H2が余りに小さいと、シーリング材7の上に水が留まり、下地8と浴室床シート1との間に水が浸入しやすくなるおそれがある。
また、上記角隅部7dの表面1cへの載り上げ幅7L2は、シーリング材7の表面7eと浴室用床シート1の表面1cとの接点7gと、浴室用床シート1の上の角部1eとの距離で表される。
上記載り上げ幅7L2は、0.1〜1.0mmであることが好ましい。
載り上げ幅7L2が余りに小さいと、浴室用床シート1の捲れ防止効果や、水の浸入を防止する効果を十分に発揮できないおそれがある。
また、上記載り上げ幅7L2が余りに大きいと、シーリング材が目立ち、浴室の美観を損ねて意匠性を低下させるおそれがある。
ここで、シーリング材7の施工方法を概略説明する。上述のように、シーリング材7の角隅部7dが浴室用床シート1の表面1cに載り上げている構成とする場合、角隅部7dの幅が小さいので、表面1c上にマスキングテープを貼付して、シーリング材7を塗布することにより形成する方法を好適に用いることができる。上記マスキングテープは、シーリング材7の施工前に、角隅部7dが載り上げる部分を除いて表面1c上に貼付され、シーリング材7が施工された後に剥離除去される。
上述の施工方法において、上記載り上げ幅7L2が余りに大きいと、マスキングテープの剥離除去の際に、マスキングテープ端部と接していた剥離除去後のシーリング材7の端部が、上方向に突起(バリ)を生じるおそれがある。
このような突起が生じると、浴室床の美観を損ねるばかりでなく、突起が水の流れを止めることにより、シーリング材7の表面7e上に水が溜まりやすくなる。表面7e上に水が溜まることにより、下地8と浴室床シート1との間に水が浸入し易くして、黴や臭気を発生させる原因となるおそれがある。
また、上記突起に入浴者の足や掃除用のブラシ、スポンジ等が接触することにより、シーリング材7が捲れ易くなるおそれがある。
さらに、シーリング材7を形成する樹脂が硬い場合、上記突起も硬くなるために、入浴者が踏んだ際に、痛みを感じるおそれがある。また、樹脂が柔らかい場合であっても、入浴者が踏んだ際に、足の裏に不快感を生じさせるおそれがある。
なかでも、耐傷付き性、耐久性に優れる点、浴室用床シート1が軟質塩化ビニル樹脂で形成されている場合に、当該浴室床シート1との接着性に優れる点、FRP、モルタル、ステンレス等の様々な下地上に施工可能で、且つ施工後に剥離し難い点で、1成分型変性シリコーン系シーリング材、2成分型変性シリコーン系シーリング材、及び、2成分型エポキシ系シーリング材が好ましい。
また、上記表面7eは、平面に限らず、図6(b)に示すように、断面視上方向に盛り上がった形状であってもよいし、図6(c)に示すように、断面視下方向に窪んだ形状であってもよい。シーリング材7を盛り上がった形状や窪んだ形状とする場合、表面7eの凹凸は、水が表面7e上に滞留せず、掃除用具が接触できる程度に留めることが好ましい。
下地8は、その上に接着剤層6を介して浴室用床シート1が施工される部材である。上記下地8としては、浴室の下地に用いることができれば特に限定されないが、例えば、モルタル下地、コンクリート下地、FRP下地、タイル張り下地、セラミック下地等が挙げられる。
以上説明した施工方法によって浴室床が完成する。
また、上記接着剤層6は、防黴剤を含有するので、黴や臭気の発生を効果的に防止することが可能である。加えて、以上説明した浴室床及びその施工方法においては、水密性が保たれているために、例え水が浸入しても少量なので、黴や臭気の発生を防ぐことが出来る。
また、厚みが薄い樹脂製等の浴室用床シート1を下地8上に施工した場合、上記効果が特に顕著となる。
樹脂製のシートを浴室用床シート1として用いた場合は、湯の熱により浴室用床シート1が平面方向に伸び、温度が下がると縮むことにより、平面方向に寸法変化する場合がある。
このような場合であっても、充填されたシーリング材7が弾性を有すると、寸法変化を吸収し、浴室用床シート1とシーリング材9との間に隙間が発生しないので、当該隙間からの水の侵入を効果的に防止することができる。
特に、シーリング材7として変性シリコーン系シーリング剤を用いた場合は、高い弾性と柔軟性を示すので、上述の効果が顕著である。
本実施形態において、幅7L1の範囲は、上述した第1実施形態と同様である。このため、本実施形態においても、本発明の浴室床は、第1実施形態と同様に、浴室の意匠性を向上させ、且つ、水密性に優れ、黴や臭気の発生を防止することができるという効果を奏することができる。
上記構成とすることにより、浴室床上に浴室用床シート1を施工するだけで簡易に排水路10を形成して浴室床の乾燥速度を速めることができ、これにより黴や臭気の発生を、より効果的に防止することができる。
上記幅10Lは、10〜50mmであることが好ましく、20〜40mmであることがより好ましい。
上記幅10Lが余りに広いと、排水路10内に水滴が形成され、水が流れ難いおそれがある。上記幅10Lが余りに狭いと、排水路10の水の容量が少なくなり排水路としての機能を十分に発揮できず、また、排水路内に付着した汚れを掃除により除去することが困難となるおそれがある。
上記高さ10Hは、1〜10mmであることが好ましく、2〜4mmであることがより好ましい。
上記高さ10Hが余りに高いと、浴室床面の周囲に露出しているシーリング材7が目立ち、浴室の美観を損ねて意匠性を低下させるおそれがあり、また、排水路内に付着した汚れを掃除により除去することが困難となるおそれがある。
上記高さ10Hが余りに低いと、水密性を十分に発揮できず、浴室用床シート1と壁面9との間に形成される隙間から水が浸入して黴や臭気が発生するおそれがあり、また、排水路10の水の容量が少なくなりわずかな流量で水が溢れるので、排水路としての機能を十分に発揮できないおそれがある。
このような構成とすることにより、浴室用床シート1の端部が上方向への捲れることを防ぎ、下地8と浴室用床シート1との間への水の浸入をより効果的に防止するという効果を発揮することができる。
さらに、上記高さ7H1と浴室用床シート1の表面1cの高さとの差7H2は、本実施形態においては、1〜4mmであることが好ましく、2〜3mmであることがより好ましい。
上記高さの差7H2が余りに大きいと、浴室床面の周囲に施工されたシーリング材7が目立ち、浴室の美観を損ねて意匠性を低下させるおそれがあり、また、浴室用床シート1の周囲をシーリング材7で土手の様に囲い込むことにより、浴室用床シート1上に水を溜めてしまい、水の乾燥を遅らせ、黴や臭気が発生しやすくなるおそれがある。
上記高さの差7H2が余りに小さいと、浴室用床シート1の表面1cに載り上げている角隅部7dの厚みが薄くなり、浴室用床シート1の端部が上方向への捲れることを防止できなくなるおそれがある。
なかでも、断面視略平面形状であることが好ましい。
表面7eが断面視下方向に窪んだ形状であると、シーリング材7の強度が弱くなり、破損し易くなるおそれがあり、また、角隅部(裾)7c付近が薄くなるため、上方向に捲れ易くなるためにシーリング材7が剥離し、下地表面8aが透けて視認されるために意匠性を損ねるおそれがある。
一方、表面7eが断面視上方向に盛り上がった形状であると、シーリング材7が目立ち、美観を損ねるおそれがある。
図8に示すように、本実施形態の浴室床に用いられる浴室床シート1の平面形状は、四隅の角部1dが角取りされた形状であることが好ましい。
角部1dが角取りされた形状であると、浴室用床シート1の角部1dが入浴者の足や掃除用ブラシに接触することにより当該角部が上方向に捲られ難くなり、浴室用床シート1の剥れをさらに効果的に防止することができる。
モルタルの下地上に接着剤として、エポキシ系接着剤(東リ株式会社製、商品名「バスナセメントEPO」(登録商標))を塗布した。この接着剤は、防黴剤としてベンゾイミダゾール系防黴剤を含有し、その含有量は、接着剤100重量%に対して0.1重量%であった。
また、シーリング材の幅が特定されているので、浴室の美観を損ねることがなく、意匠性に優れていた。
防黴剤の含有量を、接着剤100重量%に対して0.2重量%としたこと以外は実施例1と同様にして浴室床を施工した。
また、シーリング材の幅が特定されているので、浴室の美観を損ねることがなく、意匠性に優れていた。
シーリング材を浴室壁面から離間して施工し、浴室用床シートの平面形状を、角部が角取りされた形状である構成としたこと以外は実施例1と同様にして浴室床を施工した。
さらに、浴室壁面と、シーリング材と、下地面とで排水路が簡易に形成され、浴室床の乾燥速度を速めることができたので、黴や臭気の発生をより効果的に防止することができたため、黴や臭気の発生が見られなかった。
また、シーリング材の幅が特定されているので、浴室の美観を損ねることがなく、意匠性に優れていた。
防黴剤の含有量を、接着剤100重量%に対して0.2重量%としたこと以外は実施例3と同様にして浴室床を施工した。
さらに、浴室壁面と、シーリング材と、下地面とで排水路が簡易に形成され、浴室床の乾燥速度を速めることができたので、黴や臭気の発生をより効果的に防止することができたため、黴や臭気の発生が見られなかった。
また、シーリング材の幅が特定されているので、浴室の美観を損ねることがなく、意匠性に優れていた。
Claims (5)
- 既存浴室床の下地と、前記既存浴室床の下地上に接着剤層を介して施工された浴室用床シートと、を備え、
前記浴室用床シートが、発泡層と非発泡の表層とを含み、且つ、ロールに巻き取ることができる柔軟性を有する樹脂製のシートであり、
前記浴室用床シートの表面形状が、凹凸を有する形状であることを特徴とする浴室床。 - 前記既存浴室床の下地が、モルタル下地、コンクリート下地、FRP下地、タイル張り下地及びセラミック下地のいずれかである、請求項1に記載の浴室床。
- 前記浴室用床シートの厚みが、2〜4mmである、請求項1または2に記載の浴室床。
- 前記接着剤層が、エポキシ系接着剤、ウレタン系接着剤、アクリル樹脂系接着剤、ポリ酢酸ビニル系接着剤、尿素樹脂系接着剤、シリコーン系接着剤、変性シリコーン系接着剤及びゴム系接着剤のいずれかが硬化されていることにより形成されている、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の浴室床。
- 発泡層と非発泡の表層とを含み、且つ、ロールに巻き取ることができる柔軟性を有する樹脂製の浴室用床シートを既存浴室内に搬入する工程と、
既存浴室床の下地上に、接着剤を塗布して接着剤層を形成する工程と、
前記接着剤層上に前記樹脂製の浴室用床シートを施工する工程と、を有する、ことを特徴とする、浴室床の施工方法。
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