JP2010053634A - 浴室用床 - Google Patents
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Abstract
【課題】深く形成された排水溝の本数を増やすことなく、長期的に凸部上に水玉状の残水が発生することを防止できる浴室用床を提供する。
【解決手段】洗い場部と、前記洗い場部の床上の水を集水するための排水口部とを備えた浴室用床であって、前記洗い場部の表面は、前記排水口部まで連続するように形成された複数の排水深溝と、前記複数の排水深溝の間に形成された複数の凸部とからなり、前記凸部の上面は、前記排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、前記窪み部より高い位置であって、前記複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部とからなり、且つ前記排水深溝および前記窪み部の表面は親水化処理されていることを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】洗い場部と、前記洗い場部の床上の水を集水するための排水口部とを備えた浴室用床であって、前記洗い場部の表面は、前記排水口部まで連続するように形成された複数の排水深溝と、前記複数の排水深溝の間に形成された複数の凸部とからなり、前記凸部の上面は、前記排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、前記窪み部より高い位置であって、前記複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部とからなり、且つ前記排水深溝および前記窪み部の表面は親水化処理されていることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、ユニットバスの一部に組み込まれる浴室用床に関する。
入浴行為などで浴室を使用した後に、洗い場部の床表面に水玉状の残水が発生することがある。これは、洗い場部の床がFRP等の撥水性の樹脂材料から形成されていることが要因である。水玉状の残水は、表面積の割に体積が大きいため、時間が経った翌朝になっても、乾燥していないことがある。水玉状の残水を防止するために、洗い場部の床表面に形成された排水溝を親水化処理する技術が開示されている(特許文献1参照)。特許文献1のような親水化処理された排水溝を設けることで、大きな水玉状の残水が発生することを防止できる。
特開2004−68346号公報
特開2003−74174号公報
しかし、特許文献1では、複数の排水溝間に形成される凸部の上面を親水化処理していないため、凸部上面の面積を大きくすると、凸部上に水玉状の残水が発生することがある。つまり、予め、凸部上に留まれる水玉の水量が自然乾燥できる程度の少量になるように凸部上を小面積に形成する必要が生じる。しかし、凸部上の面積を小さくすると、深く形成された排水溝が増えることとなる。これは、清掃時における使用者の負荷を大きくすることとなり、好ましくない。
また、凸部上を親水化処理した場合であっても、凸部上面が特許文献1のように略平面または緩やかな凸状曲面に形成されていると、入浴行為や掃除などによって凸部上の全体が磨耗するという問題がある。凸部上の親水処理部の全体が磨耗すると、凸部上に水玉が発生しやすくなる。
本発明は、上述した課題に鑑み、深く形成された排水溝の本数を増やすことなく、長期的に凸部上に水玉状の残水が発生することを防止できる浴室用床を提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、洗い場部と、前記洗い場部の床上の水を集水するための排水口部とを備えた浴室用床であって、前記洗い場部の表面は、前記排水口部まで連続するように形成された複数の排水深溝と、前記複数の排水深溝の間に形成された複数の凸部とからなり、前記凸部の上面は、前記排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、前記窪み部より高い位置であって、前記複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部とからなり、且つ前記排水深溝および前記窪み部の表面は親水化処理されていることを特徴とする浴室用床を提供する。
本発明に係る浴室用床によれば、深く形成された排水溝の本数を増やすことなく、長期的に凸部上に水玉状の残水が発生することを防止できる浴室用床を提供することができる。
本件特許発明は、洗い場部と、前記洗い場部の床上の水を集水するための排水口部とを備えた浴室用床であって、前記洗い場部の表面は、前記排水口部まで連続するように形成された複数の排水深溝と、前記複数の排水深溝の間に形成された複数の凸部とからなり、前記凸部の上面は、前記排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、前記窪み部より高い位置であって、前記複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部とからなり、且つ前記排水深溝および前記窪み部の表面は親水化処理されていることを特徴とする浴室用床である。
この浴室用床の排水深溝は、通常入浴時における使用者の足裏が底部に触れないような溝高さで形成されており、且つ排水深溝内は親水化処理されている。したがって、排水深溝は、通常入浴時において、皮脂などの撥水性の油脂成分が付着しにくい部分となり、頻繁に掃除をしなくても長期にわたって親水状態が保持される。このことから、複数の凸部を跨るように形成された水玉は、凸部と排水深溝との高低差から親水状態が保持された排水深溝内に引き込まれ、少なくとも複数の凸部を跨がるような大きな水玉残水は発生しなくなる。排水深溝内に引き込まれた水は、水馴染み性が高いため、残水することなく排水口部に排水される。尚、親水化処理された排水深溝は排水口部に向かって下り勾配となっている。
凸部の上面は、排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、窪み部より高い位置であって、複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部とから構成されている。さらに、窪み部内の表面は親水化処理されている。この窪み部の役割は、凸部上面に、磨耗しにくい親水処理部を長期にわたって残存させることにある。親水化処理された凸部の上面に、本発明のような窪み部が無い場合、凸部上は排水深溝と異なり、使用者の足裏が触れやすい部分となるため、当初は凸部上に親水処理部があったとしても、長期使用において、親水処理部が磨耗し、無くなってしまうおそれがある。凸部上の親水処理部が無くなると、凸部上には撥水性の基材が露出し、撥水表面となるため、凸部に留まれる程度の水玉が発生することとなる。
一方、本発明のように、親水化処理された窪み部を設けると、窪み部内は排水深溝ほどではないが、使用者の足裏が触れた場合や風呂椅子が擦れた場合であっても、面圧が小さく、磨耗しにくくなる。窪み部の面圧が小さくなる理由は、窪み部より上方に位置する凸部の上面部に対して、足裏や風呂椅子の荷重が集中的に加わるためである。このことから、長期使用においても、凸部上の少なくとも窪み部内は、親水処理部が長期的に残存することとなり、少なくとも窪み部がない場合よりも、凸部上に発生する水玉の水量を少なくすることが可能となる。具体的には、長期使用においても、複数の窪み部を跨ぐように形成された水玉は、親水処理部として残存している窪み部によって濡れ広がりやすくなる。
当初から上面部が親水化処理されていない場合、若しくは上面部の親水処理部が磨耗により剥がれて基材表面が露出した場合には、ミクロ的には凸部の上部は部分的に親水処理部と撥水部が混在する状態となる。本発明によれば、各々の前記凸部上面に形成される窪み部と上面部との面積比を、窪み部の方が大きくなるように形成している。このため、凸部上面は親水側に傾きやすくなり、凸部上の水は濡れ広がりやすくなる。つまり、マクロ的には凸部上面が親水化する。濡れ広がった凸部上の水は高低差により排水深溝内に導かれ、上述した通り、排水口部に向かって排水されることとなる。
さらに、窪み部を凸部上面の全体に満遍なく形成している。このようにすることで凸部上の全体に亘って、親水側に傾きやすくなり、凸部上に残水する水玉の量をさらに少なくすることが可能となる。
尚、窪み部は、排水深溝に比べて深さが低いため、通常入浴時において、皮脂などの撥水性の油脂成分が付着することがある。油脂成分が付着すると、撥水表面となるため、水玉残水が発生するおそれがある。しかし、その場合であっても窪み部は、深さが低いため、スポンジなどで容易に清掃することができる。つまり、付着した油脂成分を除去すれば、窪み部内は親水状態に復元することとなる。清掃性を考慮すると、窪み部内は滑らかな曲面状に形成されることが好ましい。
通常、床表面に独立した形状の窪みを設けると、窪みの中に水が溜まり、水捌け性が悪化したように思われがちであるが、窪み内の面積が小さければ、自然乾燥で窪み内の水は蒸発するため、水捌け性の問題はない。本発明の窪み部は、上述の通り、少なくとも翌朝には自然乾燥で蒸発する程度の体積で形成された小さな窪みであることが重要である。
また、本発明は、凸部の上面を複数の独立した突起部と、突起部より低い位置であって、複数の突起部の各々を取り囲むように連続的に形成した底面部と、から構成し、底面部を親水化処理させる手法と逆の方法を取っていることもポイントの一つである。
上記した突起部と底面部を設ける(本発明とは異なる形態)場合、突起部によって、底面部に形成された親水処理部を保護することができる。しかしながら、突起部は独立した小体積の突起であるため、強度が小さく削れやすい。突起部が削れると、長期使用において底面部の親水処理部も磨耗することになる。また、突起部の強度を上げるために、突起部の面積を大きくすると、親水化処理された底面部の面積が小さくなり、凸部上の親水性能が低下するという問題が起きる。
それに対して、本発明の形態によれば、凸部の上面を排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、窪み部より高い位置であって、複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部と、から構成し、窪み部を親水化処理させる方法を採用している。
この方法によれば、上面部によって、窪み部に形成された親水処理部を保護することができる。さらに、上面部は連続した大体積形状であるため、強度が大きく削れにくい。つまり、上面部が削れにくいため、長期使用においても窪み部の親水処理部が保護されることになる。また、連続して形成された上面部の総面積が大きいため、上面部の幅を小さくしても強度は確保される。このことから親水化処理された窪み部の面積が大きくすることも可能であり、凸部上の親水性能を高めることができる。
以上の通り、洗い場部の床表面に、排水深溝と凸部とを形成し、凸部の表面に窪み部と上面部を形成し、排水深溝と窪み部内を親水化処理することにより、簡単な清掃をするだけで長期にわたって水玉状の残水が発生しない浴室用床を提供することが可能となる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の実施形態に係るユニットバス内の斜視図である。
ユニットバスは、FRP(Fiber Reinforced Plastic)等の撥水性を呈する浴室用床1と、浴室用床1の隣に隣接して設置される浴槽200と、浴室用床1および浴槽200からなる外縁部に立設される壁パネルと、壁パネル上部に取り付けられる天井パネルとから水密的な空間が構成されている。
浴室用床1は、表面に後述する凹凸が形成された洗い場部5と、洗い場部5の床上の水を集水するための縦断面視凹状の排水口部50が形成されている。洗い場部5の床表面は、排水口部50に向かって下り勾配となっており、洗い場部5の床表面に落ちた水は、勾配に沿って排水口部50に排水される。排水口部50に流入した水は、排水口部50の底面に形成された開口から排水トラップを経て、ユニットバス外部に排出される。尚、浴室用床1に面する壁パネルには水栓金具とシャワーホースとシャワーヘッドからなるシャワー装置100が取設されている。
図2は、図1における洗い場1の床表面の部分拡大斜視図である。床表面の全面には図2に示すような複数の島状の凸部10と、隣り合う二つの凸部10の間に形成され、凸部10の上面より低い位置に底面が形成された排水深溝20が、形成されている。複数の凸部10は、それぞれ略同形状に形成されており、等間隔のピッチで配置されている。複数の排水深溝20は、網目状に形成されており、それぞれが途上で繋がっている。また、排水深溝20の勾配下流端は排水口部50に繋がっている。
この排水深溝20は、通常入浴時における使用者の足裏が底部に触れないような溝深さで形成されている。より使用者の足裏が底部に触れないようにするためには、排水深溝20の幅寸法を小さくしたり、排水深溝20の形状をV字形状にすることが好ましい。
図3に示すように、凸部10は、平面視矩形状に形成されている。凸部10の上面は、排水深溝より浅く形成された複数の独立した水平断面視円形状の窪み部15と、窪み部15より高い位置であって、複数の窪み部15の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部12とから構成されている。言い換えると、面状の上面部12に、各々の間隔を空けて下方にへこんだ窪み部15が複数形成されている。複数の凸部10の全てに、同様の窪み部15と上面部12が形成されている。
この窪み部15は、凸部10上面の全体に満遍なく形成されており、各々の凸部10上面に形成される窪み部15と上面部12との面積比は、少なくとも、窪み部15の方が大きくなるように形成されている。
さらに、本実施形態における洗い場部5は、排水深溝20と窪み部11の表面が親水化処理されている。排水深溝20の親水処理部8を深溝親水部、窪み部11の親水処理部を窪み部親水処理部とする。親水化処理の方法としては、例えば、親水性塗料をコーティングしたものや、気相吸着または液相吸着などにより表面を親水性に改質したものなどが挙げられる。このような親水化処理された洗い場部5は、水濡れ性が上がるため、表面に水玉状の残水が発生しにくい。
親水化処理された表面であっても、排水深溝20が無い場合、人間の皮脂や、シャンプー、金属石鹸などの油脂成分が親水表面に押圧されると、流水では完全に落としきれない程度に付着してしまう。油脂成分が表面に付着した場合、その部分の表面は撥水状態となるため、水濡れ性が悪くなる。この結果、水玉状の残水が洗い場床部の表面に残ることとなる。
一方、本実施形態の洗い場部5は、表面に使用者の足裏が底部に触れないような溝深さで形成された排水深溝20が形成されており、その排水深溝20の表面が親水化されているものであるため、上述した油脂成分が足裏で押し付けられ、強く付着することを抑制できる。つまり、排水深溝20は、清掃の頻度が少なくても、長期にわたって油脂成分が付着しない親水状態を保持できることとなる。排水深溝20は、凸部10上面よりも低い位置に形成されているため、凸部10と排水深溝20の高低差により、複数の凸部10を跨ぐような水玉が発生した場合は、排水深溝20内に引き込まれる。排水深溝20内は、親水状態となっているため、排水深溝20内の下り勾配に沿って、残水することなく、排水口部に排水される。
上記のような排水深溝20を設けることで、長期にわたって大きな水玉状の残水は発生しにくくなる。しかしながら、排水深溝20だけでは、複数の凸部10を跨がない、凸部10上だけで留まれる小さな水玉状の残水は防止できない。よって、凸部10の表面にも親水化処理することが求められるが、図8に示すように凸部310の上面全体が略フラットであると、使用者の足裏が触れたり、風呂椅子が擦れたりすることで、凸部310上面全体の親水処理部318が少しずつ磨耗する。長期使用において、親水処理部318が全て磨耗すると、凸部310上は親水化処理されていない表面と同じになるため、基材(FRP)が露出し撥水性を呈することとなる。つまり、凸部上310に水玉が発生することとなってしまう。
一方、本実施形態の洗い場部5は、凸部10の上面に、排水深溝20より浅く形成された複数の独立した窪み部15と、窪み部15より高い位置であって、複数の窪み部15の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部12とを設けている。窪み部15は、上面部12に比べて低い位置に形成されているため、使用者の足裏などがやや触れにくくなっている。つまり、使用者の荷重は、上面部12に集中的に加わることとなる。よって、長期使用においても、窪み部15の親水処理部8は磨耗せずに残存することとなる。
つまり、上面部の間に形成される窪み部11を覆うように形成された水玉は、親水処理部8として残存している窪み部15によって濡れ広がり、濡れ広がった凸部10上の水は高低差により排水深溝20内に導かれ、上述した通り、排水口部50に向かって排水されることとなる。このように、窪み部15を設けることで、長期使用においても親水処理部8が残存し、凸部10上に形成される水玉の発生を抑制することができる。
また、窪み部11は、排水深溝20に比べて深さが浅いため、油脂成分が押し付けられ、付着するおそれもあるが、深さが浅いため、スポンジなどを用いた簡単な掃除で、油脂成分を取り除くことが可能となる。
窪み部11を設けない代わりに、排水深溝20の本数を増やし、凸部10上に留まれる水玉の水量を小さくしようとした場合は、清掃性が悪い排水深溝20が増えることとなり、好ましくない。本発明によれば、排水深溝20を極力少なくし、凸部10の面積を大きくした場合であっても、簡単な掃除で、長期間、水玉状の残水が発生することが可能となる。
図6は、窪み部に係る第2の実施形態である。本実施形態の窪み部は水平断面視で四角形状に形成されている点が第1の実施形態と異なる。本実施形態においても、窪み部15に親水処理が施されており、この親水処理部8は、磨耗しにくいため、長期にわたって保持することが可能となる。
図7は、窪み部に係る第3の実施形態である。本実施形態の窪み部は水平断面視でランダムな形状に形成されている点が第1の実施形態と異なる。本実施形態においても、窪み部15に親水処理が施されており、この親水処理部8は、磨耗しにくいため、長期にわたって保持することが可能となる。
図4(a)は、排水深溝20が使用者の足裏が触れにくく、油脂成分が押し付けられて付着しにくいことを表した図である。また、図4(b)は、凸部10上面の上面部12に集中的に荷重が加わるため、窪み部15の親水処理部8が磨耗しにくいことを表した図である。
尚、凸部上面の中央が最も高く、排水深溝20側に向かって緩やかな傾斜曲面が形成された山状面としても良い。このように形成されることで、凸部10上面の排水性を更に高めることができる。
また、図3の実施形態における凸部10の寸法について、以下に説明する。尚、排水深溝20と窪み部15の深さは、それぞれの最低部と、凸部10上面部12における最高部の鉛直方向長さとする。また、凸部10と排水深溝20の境界は、凸部10の最高部と、排水深溝20の底部を繋ぐ面における曲率が最も大きく変化している部分とする。また、上面部12と窪み部15の境界は、上面部12の最高部と、窪み部15の底部を繋ぐ面における曲率が最も大きく変化している部分とする。ステップ構造になっている場合には、上面部12と底面部の境界は、上面部12と、上面部12と底面部を繋ぐ面と、の角となる部分とする。
図3(b)に示すように、平面視における凸部上面10の縦横の直径(a)は、それぞれ5〜60mmに設定することが好ましい。5mm未満であると排水深溝が多くなり、清掃性を悪化させる。60mmより大きいと、排水深溝のピッチが広くなり過ぎるため、窪み部内に油脂成分が付着している状態であると、比較的大きな水玉が発生してしまうおそれがある。
排水深溝の幅径(b)は、0.5〜2mmに設定することが好ましい。0.5mm未満であると清掃性を悪化させるおそれがあり、2mmより広いと使用者の足裏が触れてしまうおそれがある。
また、排水深溝の高さ(g)は、0.5〜1.5mmに設定することが好ましい。0.5mm未満であると、使用者の足裏が触れてしまうおそれがあり、1.5mmより深いと、清掃性を悪化させるおそれがある。
窪み部の幅径(d)は、0.7〜5mmに設定することが好ましい。0.7mmより小さいと清掃性を悪化させ、5mmより大きいと使用者の足裏が触れて、親水部が磨耗するおそれがある。
また、窪み部の高さ(e)は、0.05〜0.2mmに設定することが好ましい。0.05mm未満であると、使用者の足裏が触れて、親水部が磨耗するおそれがあり、0.2mm以上であると簡単な掃除で清掃できなくなるおそれがある。
また、窪み部の水平断面積は、0.5mm2〜20mm2に設定されていることが好ましい。0.5mm2未満であると、清掃性を悪化させ、20mm2より大きいと使用者の足裏が触れて、親水部が磨耗するおそれがある。
また、上面部の幅(f)は、1mm以上10mm以下の間隔で設定されていることが好ましい。1mm未満であると、上面部の強度が不足したり、使用者が足裏に違和感を感じるおそれがある。また、10mmより大きいと隣り合う窪み部の間隔が広くなり、親水性能を充分に発揮できなくなる。尚、使用者の足裏感覚を高めるために、上面部は極力、水平なフラット部が形成されていることが好ましい。
また、各々の凸部上面における窪み部の面積割合は、50%より大きく80%より小さく設定されていることが好ましい。50%より小さいとマクロ的にみた場合の親水性能が不十分であり、80%より大きいと上面部の面強度が不足する。
上述した実施形態によれば、排水深溝20および窪み部15の表面のみを親水化処理していたが、凸部10上の上面部も親水化処理すると、長期的には磨耗により親水処理部が無くなるおそれがあるものの、初期は親水処理部が存在しているため、更に凸部上の水玉を小さくすることができる。
1…浴室用床、5…洗い場部、8…親水処理部、10…凸部、12…上面部、15…窪み部、20…排水深溝、50…排水口部、100…シャワー装置、200…浴槽、
Claims (6)
- 洗い場部と、前記洗い場部の床上の水を集水するための排水口部とを備えた浴室用床であって、
前記洗い場部の表面は、
前記排水口部まで連続するように形成された複数の排水深溝と、
前記複数の排水深溝の間に形成された複数の凸部とからなり、
前記凸部の上面は、
前記排水深溝より浅く形成された複数の独立した窪み部と、
前記窪み部より高い位置であって、前記複数の窪み部の各々を取り囲むように連続的に形成された上面部とからなり、
且つ前記排水深溝および前記窪み部の表面は親水化処理されていることを特徴とする浴室用床。 - 各々の前記凸部上面に形成される前記窪み部と前記上面部との面積比は、少なくとも、前記窪み部の方が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の浴室用床。
- 前記窪み部は、前記凸部上面の全体に満遍なく形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の浴室用床。
- 前記窪み部の水平断面積は、0.5mm2以上20mm2以下に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の浴室用床。
- 前記上面部に対する前記窪み部の深さは、0.05mm以上0.2mm以下で形成されていることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の浴室用床。
- 隣合う前記複数の窪み部は、1mm以上10mm以下の間隔で形成されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の浴室用床。
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- 2008-08-29 JP JP2008221558A patent/JP2010053634A/ja active Pending
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