JP3038145U - ノンスリップ床材 - Google Patents

ノンスリップ床材

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JP3038145U
JP3038145U JP1996012621U JP1262196U JP3038145U JP 3038145 U JP3038145 U JP 3038145U JP 1996012621 U JP1996012621 U JP 1996012621U JP 1262196 U JP1262196 U JP 1262196U JP 3038145 U JP3038145 U JP 3038145U
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convex
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JP1996012621U
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Inventor
巧己 大脇
時男 奥藤
弘幸 佐藤
香里 中野
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東リ株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のクッション性を持つノンスリップ床材は
まだクッション性、ノンスリップ性は充分ではなく、さ
らなる性能の向上が望まれていた。また、素足で床材に
触れた時の冷たさを改善することも望まれていた。 【解決手段】基材上の化粧シートに凸状部分の集合体か
らなる凹凸模様ユニットが形成され、該ユニットの凸状
部分にさらに微細なエンボス模様が付与された該ユニッ
トが複数形成されたノンスリップ床材を提供する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術】
本願発明は、クッション性を備えた湿潤時の防滑性に優れたノンスリップ床材 に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、歩行者が滑らないように表面処理を施したノンスリップ床材は広く 用いられており、その中でも床材表面にエンボスを形成しているノンスリップ 床材も広く用いられている。 しかし、従来のノンスリップ床材は単に床材表面に凹凸を設けただけであり、 これだけでは湿潤時等の悪条件下においてノンスリップ性を維持することがで きなかった。
【0003】 そこで、特開平3−260261号公報のような表面に大きな凸部と小さな凸 部とを備え、基材を発泡層にすることによってクッション性を備えたノンスリ ップ床材等が開発されてきた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記方法であってもクッション性、ノンスリップ性ともに充分ではな く、さらなる性能の向上が望まれていた。 また、素足で床材に触れる時に、冷たさを感ずることがあり、改善が望まれて いた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願考案は、基材上の化粧シートに凸状部分の集合体からなる凹凸模様ユニッ トが形成され、該ユニットの凸状部分にさらに微細なエンボス模様が付与され た該ユニットが複数形成されたノンスリップ床材、をその要旨とする。
【0006】 化粧シート表面に凹凸模様ユニットが複数付与され、凸部模様部に微小エンボ スを付与しているので、埃や塵が凹凸部分に溜り、水切れも良く、良好なノン スリップ性が得られるとともに、発泡体層により転倒時の衝撃吸収性が向上 し、良好な歩行感、発音減少効果が示された。
【0007】
【考案の実施の形態】
以下、図を用いて説明する。 図1は本願考案床材の平面図である。 化粧シート1上に凸状部分2とそれと相対する凹状部分3からなる凹凸模様ユ ニット4が形成されている。 該凹凸模様ユニットは、比較的大面積なものとし、1.0〜400.0cm2 が好ましく、凹凸の高さの差は0.2〜1.5mmが望ましい。 凸状部分2の表面上には、微細なエンボス模様5が形成されている。シート上 の凸状部分2と凸状部分上の微細なエンボス模様5が効果的なノンスリップ性 を付与する。 なお、凹凸ユニット間に溝または凹部6を形成しても良い。 凸状部分2の形態は、帯状体であって、該凹凸模様ユニット内ではある一定方 向に平行であり、隣接するユニット4A、4B内にある凸状部分2A、2Bは それぞれ異なった方向であることが望ましい。 このようにして本願考案ノンスリップ床材7が得られる。
【0008】 本願考案床材の防滑のメカニズムは、次に示すようなものである。 通常、足と床表面間の摩擦抵抗を低下させる原因は、足と床表面間に、水、砂 粒が介在する為であるが、本願発明においては、水、砂粒を効果的に化粧シー ト表面の凹状部分3、微細なエンボス模様5の凹部、凹凸模様ユニット間6に 閉じ込め、効果的に防滑できる。 しかも帯状体の方向が模様ユニット毎に異なるため、一つのユニットで歩行者 が滑っても他のユニットで滑り止めされる。 また、図2に示すように凸状部分2’の形態は凹凸模様ユニット4の面積の大 部分を使って、円形や正方形状とすることもできる。 この場合でも、凸状部分の表面には微細なエンボス模様が形成され、ノンスリ ップ性が付与される。
【0009】 図3は本願考案床材の断面図である。 9は基材であり、厚さ1〜20mm、発泡倍率1.5〜5.0倍のポリ塩化ビ ニル(PVC)、エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、ポリエチレン (PE)等の軟質樹脂が好適である。基材裏面には合成樹脂薄層、メッシュ、 または不織布裏打ち材10が貼着される。発泡基材9上には、厚さ0.2〜 2.0mmの化粧シート11が積層されており、該化粧シート表面に、前述の 凹凸模様ユニットが形成される。 該化粧シートは、PVC、EVA、アクリル樹脂等が好適で、凹凸模様ユニッ トは上記樹脂が発泡または非発泡の状態で盛り上げプリントや、深エンボスす ることによって形成される。
【0010】 図4は、本願考案床材の斜視図であり、表面のノンスリップ化粧シート11と 発泡層9との組み合わせにより、足に優しいノンスリップ性が得られ、凹凸模 様ユニット4A、4Bの凸状部分の方向を変えてノンスリップ性を向上する。 特に、少なくとも化粧シートに抗菌剤を配合して処理することにより(もちろ ん発泡層にも配合させてもよい)、風呂の洗い場等の水を多用する場所でも表 面に雑菌が繁殖することはなく、快適に使用することができる。
【0011】 図5は本願床材の化粧シートの拡大模式図、図6は従来ノンスリップ床材表層 の拡大模式図であり、図5、図6において、化粧シート表面12から凸部最高 部までの高さが変わらないとした場合、図5と図6がほぼ同程度の摩耗を受け て一点破線Aまで摩耗し、点線部13が摩滅したとすると、図5においては摩 耗後でも凸部表面には微細なエンボスがあるので凹凸模様14が残り、ノンス リップ性は持続するが、図6に示される従来の床材では、化粧シートの凸部表 面の点線部16が一点破線Aまで摩耗すると、残りの部分15は平滑な面とな り、ノンスリップ性は大幅に損なわれる。
【0012】
【実施例】
(実施例1) 厚さ2.5mm、発泡倍率2.0倍の軟質PVC発泡体基材の表面に非発泡の 0.5mmのPVC化粧シートを積層し、その表面にメカニカルエンボス加工 により盛り上げ帯状模様凸部分を形成することによって、高低差0.5mmの 凹凸模様ユニットと凸部模様表面に微細エンボスを付与して、本願考案ノンス リップ床材を得た。
【0013】 (比較例1) 厚さ2.5mmの非発泡体基材上に実施例1と同じ化粧シートを積層し、表面 に円形にエンボスしたノンスリップシートを得た。
【0014】 上記実施例1、比較例1に対して、以下に記載する試験を行ない、物性を評価 した。 1.防滑性試験 (試料) 実施例1に、比較例1それぞれにテーバー摩耗機によって1000回転の表 面摩耗をかけた試料と、摩耗をかける前の試料、計4種類の試料を用意す る。 (試験) 上記4種類の試料の表面が乾燥時、湿潤時のそれぞれについてOY−PUL L法によるすべり試験(JIS A 5705斜め引っ張り試験)を行い、 CSR値を求めた。
【0015】 2.衝撃吸収性 (試料) 実施例1、比較例1 (試験) 上記試料を床下地上に貼り、JIS A 6519−1989による試験 (体育館用鋼製床下地構成材第8項・床の硬さ試験)を行い、最大加速度値 を測定した。
【0016】 3.発音改善性 (試料) 実施例1、比較例1 (試験) 上記試料をコンクリート下地上に貼った時とコンクリート下地のみの時につ いて、音源としてタッピングマシンを用いて発音(dB)を測定し、コンク リート下地のみの時の発音と試料を貼った時の発音との差を求め、発音改善 度(dB)とした。
【0017】 4.接触音熱感試験 (試料) 実施例1、比較例1 (試験) ヒーターと熱電対を内蔵し、シリコングリースを詰めた模擬足の中心部温度 と表面温度を一定に保持した状態で試料に接触させ、10分後の模擬足の表 面温度変化を測定する。
【0018】 以上の試験結果を下表に示す。
【0019】
【表1】 実施例1 比較例1 防滑性 摩耗前 乾燥 0.72 0.77 (CSR値) 湿潤 0.61 0.56 摩耗後 乾燥 0.70 0.65 湿潤 0.58 0.45 衝撃吸収性(G) 126 140 発音改善度(dB) 12 8 接触温熱感(℃) 10分後 −2.53 −3.30
【0020】 防滑性において実施例1は乾燥時は摩耗前後で0.02しか差がなかったが、 比較例1では上記状態で差が0.12と比較的大きい差がついた。 一方、湿潤時には実施例1は摩耗前後で0.03しか差がなかったのに対し、 比較例1は0.11もの差がついた。 このように実施例1は特に湿潤時の摩耗後の防滑性がさほど低下しないのに対 し、比較例1は著しく低下し、本願考案ノンスリップ床材の防滑性が長期間持 続することが示された。
【0021】 また、衝撃度は実施例1は、126Gと比較例1よりも14Gも低く、衝撃吸 収性は従来と比べて優れたものであった。 さらに、タッピングマシンによる発音改善度は実施例1が12dBに対し、比 較例1は8dBであって、従来と比べて、歩行時の発音を抑制できるものであ った。 さらに、実施例1の接触温熱感についても、10分後の温度低下は比較例1よ りも小さく、冷たさを感じることはなかった。
【0022】 本願考案ノンスリップ床材は特に浴室脱衣場や洗い場等に好適で、入浴者が足 の冷たさを感じることなく、表面が濡れていても滑ることもなく、また万一滑 って転倒しても衝撃を受ける力は低いので安全である。
【0023】
【考案の効果】
摩耗しても水切れが良く、湿潤時の防滑性が良かった。 転倒時の衝撃吸収性が優れた。 発音性の改善がされた。 保温性があり、素足でも冷たさを感じることがなかった。 少なくとも表面化粧層に抗菌剤を配合することにより、風呂の洗い場等の水 を多用し、雑菌が繁殖しやすい場所でも快適に使用が可能となった。
【図面の簡単な説明】
図1 本願考案床材の平面図 図2 本願考案床材の他の実施形態の平面図 図3 本願考案床材の断面図 図4 本願考案床材の斜視図 図5 本願考案床材の化粧表面層の拡大模式図 図6 従来ノンスリップ床材表面の拡大模式図
【符号の説明】
1:化粧シート 2:凸状部分 3:凹凸模様ユニット 5:微細エンボス模様 7:本願考案ノンスリップ床材 9:基材 11:化粧シート
フロントページの続き (72)考案者 中野 香里 兵庫県伊丹市東有岡5丁目125番地 東リ 株式会社内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上の化粧シートに凸状部分の集合体
    からなる凹凸模様ユニットが形成され、該ユニットの凸
    状部分にさらに微細なエンボス模様が付与された該ユニ
    ットが複数形成されたノンスリップ床材。
  2. 【請求項2】 凸状部分が帯状体である集合体からなる
    凹凸模様ユニットであって、該帯状体の方向が上記ユニ
    ット毎に異なる請求項1のノンスリップ床材。
  3. 【請求項3】 凸状部分が円または正方形の単一な模様
    である請求項1の床材。
  4. 【請求項4】 基材が発泡体基材である請求項1〜3の
    ノンスリップ床材。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012158914A (ja) * 2011-02-01 2012-08-23 Toli Corp 浴室用床シート
JP2016180309A (ja) * 2016-07-20 2016-10-13 東リ株式会社 浴室床及びその施工方法
JP2019163694A (ja) * 2016-07-20 2019-09-26 東リ株式会社 浴室床及びその施工方法
JP2019218700A (ja) * 2018-06-15 2019-12-26 田島ルーフィング株式会社 防滑性床材

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