JP3004915U - 防滑性床材 - Google Patents

防滑性床材

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JP3004915U
JP3004915U JP1994006284U JP628494U JP3004915U JP 3004915 U JP3004915 U JP 3004915U JP 1994006284 U JP1994006284 U JP 1994006284U JP 628494 U JP628494 U JP 628494U JP 3004915 U JP3004915 U JP 3004915U
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slip
walking
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walking surface
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JP1994006284U
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Inventor
洋行 小里
Original Assignee
ヤシマ工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 湿潤状態で高い防滑性を発揮する防滑性床材
を提供する。 【構成】 無機質基板2の歩行面2aに、ミクロン単位
の大きさの多数個の凹部3を該歩行面2a全面に亙って
一様に形設した。これにより、凹部3に水が溜まった状
態で歩行すると、歩行時の踏力によって凹部3内の水が
押し出されて凹部3内が負圧状態となるため、靴または
素足が吸盤作用によって無機質基板2の歩行面2aに吸
い付けられる。 【効果】 歩行を重ねても防滑性が低下せず、また、無
機質基板2の外観的な特性を十分に活かすことが出来
る。そのため、公共施設などのフロアや階段などに好適
である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、マンションやオフィスビル、ホテルやレストラン、或いは学校、 官公庁、地下道などの公共施設、更には浴場やサウナ等の建造物におけるフロア や階段などに適用するに好適な防滑性床材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の建造物においては、近年の高級化に対応して、タイル、テラゾー、 ホーロー、天然石または人造石などの無機質の床材が広く施工されているが、無 機質であるが故に、水で濡れた状態(湿潤状態)では摩擦係数が小さく、そのた め歩行者(とりわけ高齢者や子供)が滑って転倒する危険性が高いことから、特 に公共施設において湿潤状態の床材の防滑性を向上させることが社会的に強く要 望されている。
【0003】 従来の防滑性床材としては、無機質基板の表面にノンスリップ性の塗料(例 えば、ウレタン樹脂やエポキシ樹脂に珪砂などの骨材を配合した塗料)を塗布し たものや、無機質基板の表面にノンスリップ性の薄物(例えば、ポリエチレンフ ィルムやアルミフィルムの表面に鉱物性粒子を貼り付けたシート、或いはゴム製 やプラスチック製のマット)を貼設したものが広く用いられていた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの防滑性床材では、その歩行面に鋸歯状の凹凸を形設 し、その凸部の頂点でのスパイク効果によって歩行時の滑りを防止せんとするも のであるため、水に濡れると十分な防滑性を発揮し得ないばかりか、歩行を重ね る内に凸部の頂点が削られて丸くなってしまうので、防滑性が徐々に低下すると いう不都合があった。また、塗料や薄物によって無機質基板の質感が変わってし まうので、無機質基板の外観的な特性(美麗さ、高級感)を活かすことが困難に なるという欠点があった。
【0005】 本考案は、上記事情に鑑み、湿潤状態で高い防滑性を発揮すると共に、歩行 を重ねても防滑性が低下せず、しかも無機質基板の外観的な特性を十分に活かす ことが可能な防滑性床材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、本考案による防滑性床材(1)は、無機質基板(2)の歩行面(2a )に、ミクロン単位の大きさの多数個の凹部(3)を該歩行面全面に亙って一様 に形設して構成される。
【0007】 なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を表わす便宜的なもの であり、従って、本考案は図面上の記載に限定拘束されるものではない。このこ とは、「実用新案登録請求の範囲」及び「作用」の欄についても同様である。
【0008】
【作用】
上記した構成により、本考案では、凹部(3)に水が溜まった状態で歩行す ると、歩行時の踏力によって凹部内の水が押し出されて凹部内が負圧状態となる ため、靴または素足が吸盤作用によって無機質基板(2)の歩行面(2a)に吸 い付けられるように作用する。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1は本考案による防滑性床材の一実施例を示す図であり、(a)はその斜 視図、(b)はその拡大断面図、 図2は紳士用硬底靴を用いたときの無機質床材の滑り試験の結果を表わすグ ラフであり、(a)は水+ダスト散布状態のグラフ、(b)は油散布状態のグラ フ、 図3は紳士用軟底靴を用いたときの無機質床材の滑り試験の結果を表わすグ ラフであり、(a)は水+ダスト散布状態のグラフ、(b)は油散布状態のグラ フである。
【0011】 本考案による防滑性床材1は、図1(a)に示すように、平板状の無機質基 板2を有しており、無機質基板2の歩行面2aには、図1(b)に示すように、 ミクロン(1/1000mm)単位の大きさの多数個の凹部3が歩行面2a全面に 亙って一様に形設されている。なお、無機質基板2の歩行面2aにミクロン単位 の凹部3を形成するには、まず、無機質基板2の歩行面2aを清掃し、脱脂処理 を施した後、特定の液剤(エチレングリコール、モノブチルエーテル、フッ素イ オン、アンモニウムイオン、硫酸イオンを成分とする液剤)を無機質基板2の歩 行面2aに塗布拡散し、次に、無機質基板2の歩行面2aをマットブラシでブラ ッシングし、最後に、重曹などを中和剤として無機質基板2の歩行面2aに中和 処理を施した後、水洗・乾燥すればよい。
【0012】 本考案による防滑性床材1は以上のような構成を有するので、水で濡れた状 態で優れた防滑性を発揮する。即ち、防滑性床材1の凹部3に水が溜まった状態 で歩行すると、歩行時の踏力によって凹部3内の水が押し出されて凹部3内が負 圧状態となる。その結果、靴または素足が吸盤作用によって無機質基板2の歩行 面2aに吸い付けられるので、防滑性床材1の防滑性が向上する。しかも、歩行 を重ねても凹部3が消失するようなことはないので、防滑性床材1の防滑性が経 年的に低下する事態の発生を未然に防止することが出来る。また、無機質基板2 の歩行面2aに形設された凹部3はミクロン単位の大きさであるため、無機質基 板2の質感が変わってしまうことはないので、無機質基板2の外観的な特性を十 分に活かすことが可能となる。
【0013】 上述の効果(防滑性の向上)を確認するため、本考案による防滑性床材(本 考案品)と、ミクロン単位の大きさの凹部3を形設していない無機質床材(従来 品)とについて、JIS A 5705(1992)附属書の床材の滑り試験方 法(斜め引張形)に準拠して床材の滑り試験を行ない、両者の防滑性を比較した 。即ち、滑り片の材料としては紳士用硬底靴と紳士用軟底靴の2種を用い、滑り 片の表面状態としては、水+ダスト散布状態(水道水とJIS Z 8901に 規定する試験用ダスト第7種および第1種を質量比で20:1:9に混合したも のを400g/m2 の割合で散布した状態)と油散布状態(食用なたね油(JA S植物油脂第32条)を40g/m2 の割合で散布した状態)の2種を採用し、 温度20℃、湿度50%の条件下で滑り試験を行ない、最大引張荷重(Pmax )から滑り抵抗係数(C.S.R)を算出した。その結果を表1、表2および図 2、図3に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】 図2、図3から明らかなように、どの条件下においても本考案品(実線)は 従来品(一点鎖線)と比べて滑り抵抗係数(C.S.R)が大きくなっており、 特に紳士用硬底靴と油散布状態の組合せにおいては、従来品ではC.S.R=0 .097sであるのに対して、本考案品ではC.S.R=0.289sと約3倍 に向上しており、従来品に比べて本考案品は防滑性に優れていることが実証され た。
【0017】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、無機質基板2の歩行面2aに、ミク ロン単位の大きさの多数個の凹部3を該歩行面2a全面に亙って一様に形設して 構成したので、凹部3に水が溜まった状態で歩行すると、歩行時の踏力によって 凹部3内の水が押し出されて凹部3内が負圧状態となるため、靴または素足が吸 盤作用によって無機質基板2の歩行面2aに吸い付けられることから、湿潤状態 で高い防滑性を発揮すると共に、歩行を重ねても防滑性が低下せず、しかも無機 質基板2の外観的な特性を十分に活かすことが可能な防滑性床材1を提供するこ とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による防滑性床材の一実施例を示す図で
あり、(a)はその斜視図、(b)はその拡大断面図で
ある。
【図2】紳士用硬底靴を用いたときの無機質床材の滑り
試験の結果を表わすグラフであり、(a)は水+ダスト
散布状態のグラフ、(b)は油散布状態のグラフであ
る。
【図3】紳士用軟底靴を用いたときの無機質床材の滑り
試験の結果を表わすグラフであり、(a)は水+ダスト
散布状態のグラフ、(b)は油散布状態のグラフであ
る。
【符号の説明】
1……防滑性床材 2……無機質基板 2a……歩行面 3……凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無機質基板(2)の歩行面(2a)に、
    ミクロン単位の大きさの多数個の凹部(3)を該歩行面
    全面に亙って一様に形設して構成した防滑性床材。
JP1994006284U 1994-06-03 1994-06-03 防滑性床材 Expired - Lifetime JP3004915U (ja)

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JP3004915U true JP3004915U (ja) 1994-12-06

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121262A (ja) * 1984-07-10 1986-01-29 北條 恒雄 凝灰岩等軟石材を利用した防滑敷石ブロツク
JPH04203160A (ja) * 1990-11-30 1992-07-23 Sekisui Chem Co Ltd 滑り止め機能付きフロアー材

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6121262A (ja) * 1984-07-10 1986-01-29 北條 恒雄 凝灰岩等軟石材を利用した防滑敷石ブロツク
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