JP2020121758A - 積層剥離容器 - Google Patents

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慎太郎 沓澤
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Abstract

【課題】落下衝撃等に起因するピンチオフ部での底割れ現象を更に抑制することができる積層剥離容器を提供する。【解決手段】口部11、胴部13、及び底部14を有する外層体10と、外層体10の内側に積層配置された減容変形可能な内層体20と、を備え、底部14は、ピンチオフ部14bに沿って延在する補強リブ14cを有し、補強リブ14cの延在方向の中央部に、補強リブ14cの下縁部14fから軸方向上方に向けて凹となる凹部14gが設けられており、補強リブ14cは、複数の食い込み部15a〜15gを有し、複数の食い込み部15a〜15gは、補強リブ14cの延在方向の中央部に位置する食い込み部15dが下側に位置するように、補強リブ14cの延在方向に沿って上下に交互に配列されていることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、口部、肩部、胴部、及び底部を有する外層体と、外層体の内側に剥離可能に積層配置された内層体と、を備え、底部のピンチオフ部に補強リブが設けられた積層剥離容器に関する。
外層体と内層体を有する積層剥離容器(デラミ容器)は、例えば、外層体を形成する合成樹脂と内層体を形成する合成樹脂とを溶融状態で共押出しすることで円筒状の積層パリソンを成形し、当該積層パリソンを金型に挟んでブロー成形(押出しブロー成形)することにより形成することができる。このような積層剥離容器の底部には、ブロー成形の割り金型による食い切りによってピンチオフ部が形成される。
ところで、積層剥離容器は外層体から内層体を剥離させる必要があり、互いに相溶性が低い合成樹脂材料で構成されているため、ピンチオフ部において内層体が外層体から剥離する底割れ現象が生じる虞がある。そこでピンチオフ部には、当該底割れ現象を抑制するために、割り金型にて外層体と内層体とを挟み込んで扁平に押し潰すことにより形成される補強リブ(底リブ)が設けられている。
例えば、特許文献1には、底部のピンチオフ部に沿って直線状に延びる補強リブが設けられた積層剥離容器が開示されている。また、特許文献1の容器は、ピンチオフ部における底割れ現象の抑制効果を高めるために、補強リブの一方の側面から他方の側面に向けて食い込む食い込み部が設けられている。
特開2003−341639号公報
しかしながら、内部に液体が入った状態で容器が落下し、補強リブが強い衝撃を受けた際などには、未だ底割れ現象が生じる虞がある。具体的には、例えば、落下衝撃によるウォーターハンマー現象等によって底部の中央領域が接地面よりも下方に突出するように変形し、突出した底面の補強リブに直接、落下時の衝撃が加わること等により、内層体が外層体から剥離する底割れ現象が生じる虞がある。
それゆえ本発明は、落下衝撃等に起因するピンチオフ部での底割れ現象を更に抑制することができる積層剥離容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の積層剥離容器は、筒状の口部、前記口部の下方に位置する筒状の胴部、及び前記胴部の下端部を閉塞する底部を有する外層体と、前記外層体の内側に積層配置された減容変形可能な内層体と、を備え、
前記底部は、ピンチオフ部に沿って延在する補強リブを有し、
前記補強リブの延在方向の中央部に、該補強リブの下縁部から軸方向上方に向けて凹となる凹部が設けられており、
前記補強リブは、該補強リブの一方の側面から他方の側面または前記他方の側面から前記一方の側面に向かって食い込ませた複数の食い込み部を有し、
前記複数の食い込み部は、前記補強リブの延在方向の中央部に位置する前記食い込み部が下側に位置するように、前記補強リブの延在方向に沿って上下に交互に配列されていることを特徴とするものである。
なお、本発明の積層剥離容器にあっては、複数の食い込み部は、食い込み方向が交互に反転していることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器にあっては、複数の食い込み部は、前記補強リブの延在方向の中心に対して左右対称に配置されていることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器にあっては、前記凹部は、前記補強リブの側面に垂直な方向から見て円弧状となるように形成されていることが好ましい。
また、本発明の積層剥離容器にあっては、前記複数の食い込み部のうちの一部の食い込み部が、前記補強リブにおける前記凹部から該凹部の外側の水平部に跨って配置され、且つ、屈曲部を有していることが好ましい。
本発明によれば、落下衝撃等に起因するピンチオフ部での底割れ現象を更に抑制することができる積層剥離容器を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る積層剥離容器を示す正面図である。 図1の積層剥離容器の部分拡大図である。 図1の積層剥離容器の側面図である。 図1の積層剥離容器の底面図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る積層剥離容器1について詳細に説明する。なお、本明細書、特許請求の範囲、及び要約書において、「上」とは、外層体10の底部14に対して口部11が位置する側であり、「下」とはその反対側(口部11に対して底部14が位置する側)である。
図1に示すように、本実施形態に係る積層剥離容器1(以下、単に「容器」とも称する)は、筒状の口部11、口部11の下方に位置する筒状の胴部13、及び胴部13の下端部を閉塞する底部14を有し容器1の外殻を構成する外層体10と、外層体10の内側に積層配置された減容変形可能な内層体20と、を備える。内層体20は、外層体10に対して剥離可能に構成されている。
内層体20の内部は、内容物の収容空間Sとなる。容器1は合成樹脂製であり、例えば、外層体10を形成する合成樹脂と内層体20を形成する合成樹脂とを溶融状態で共押出しすることで円筒状の積層パリソンを成形し、当該積層パリソンを金型に挟んでブロー成形(押出しブロー成形)することにより形成することができる。
なお、本実施形態において、外層体10は、ポリエチレン(PE)、又はポリプロピレン(PP)等からなり、また、内層体20は、外側から外層を構成するエチレンビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)、接着層を構成する変性ポリオレフィン樹脂(三井化学株式会社製「アドマー」(登録商標)、三菱ケミカル株式会社製「モディック」(登録商標)等)、内層を構成するポリエチレンからなる積層構造とすることができるが、各層に使用する材料は、適宜選定することができる。また、外層体10及び内層体20はそれぞれ単層でも積層構造でもよい。
なお、容器1は、外層体10と内層体20との間に、上下方向に延びて内層体20を外層体10に対して部分的に接着する1本もしくは複数本の接着層(接着帯)を備えた構成とすることもできる。容器1は、当該接着層を備えていなくてもよい。また、容器1は、例えば酸素や水蒸気に対するバリア性を有するバリア層が積層配置された構成や、各種コーティングによりバリア性が高められた構成とすることもできる。
外層体10は、上端部11aに開口11bを有する円筒状の口部11と、口部11の下端部11c(他端部)に連なり径方向外側に延びる肩部12と、肩部12の下方に連なる筒状の胴部13と、胴部13の下端部に連なる底部14とを備える。
口部11は、口部11の下端部11c(他端部)近傍に設けられ、肩部12の上端に連なる段差状の環状段部11dを有する。また、口部11は、環状段部11dの上方に連なり、環状段部11dよりも小径の円筒部11eを有し、円筒部11eの上方に連なる上端部11aは、円筒部11eよりもさらに小径となっている。
円筒部11eの外周面には、容器1にキャップ等を取付けるための雄ねじ部11fが形成されている。なお、雄ねじ部11fに代えて、凸状もしくは凹状の被係合部を設けて、キャップに設けた凹状もしくは凸状の係合部が当該被係合部に係合することで、キャップが口部11に保持されるようにしてもよい。
円筒部11eには、軸線Oを挟んで対向する2箇所に外気導入孔11gが形成されている。外気導入孔11gは、軸線Oに向かって水平に外層体10を貫通し、円形をなしている。外気導入孔11gは内層体20を貫通しておらず、当該外気導入孔11gを通して外層体10と内層体20の間に空気を流入させることができる。なお、外気導入孔11gは、本例では口部11に設けられているが、外層体10と内層体20の間に空気を導入可能であればよく、その数、形状、及び位置は特に限定されない。
肩部12は、口部11の下端部11c(環状段部11d)に連なり、下方に向けて径方向外側に延在(拡径)している。本例の肩部12は、図1、3に示すように全体が軸線Oに対して略一定の角度で傾斜しており、その輪郭線が直線となる平坦な形状であるが、これに限られず、容器外側に向けて膨出するドーム状であってもよいし、逆に容器内側に向けて凹となるような逆ドーム状であってもよい。
胴部13は、その上端部13bが肩部12の下端部(外周縁部)に連なり、胴部13の下端部13cが底部14の外周縁部に連なっている。胴部13は、スクイズ(圧搾)可能な可撓性を有し、胴部13をスクイズすることにより内容物を注出可能となっている。なお、内容物の注出方法は特に限定されず、例えば容器11を倒立姿勢にすることにより内容物の自重により注出される構成としてもよいし、ポンプ機構を有する注出キャップを口部11に取り付けてもよい。また、胴部13は、高さ方向(軸方向)の中間部が、軸線O側に向けて凹となるように全体が湾曲し、括れている。すなわち、胴部13は、肩部12に連なる上端部13bから下方に向けて徐々に縮径し、最も小径となる最小径部13aから底部14に連なる下端部13cに向けて徐々に拡径している。本例において、最小径部13aは、胴部13の高さ中心よりも上方に位置している。また、本例の胴部13は、肩部12に連なる上端部13bよりも、底部14に連なる下端部13cの直径がわずかに大きくなっている。つまり、胴部13の下端部13cに容器1の最大径位置が設けられている。
底部14は、中央部を容器内側に向けて凹状に湾曲させた円板状であり、当該底部14の外周縁部付近に設けられた円弧状の接地面14aを接地させることで容器1は自立可能となっている。本例の底部14には、ブロー成形の割り金型による食い切りによってピンチオフ部14bが形成されている。
図4の底面図に示すように、ピンチオフ部14bは、底部14から胴部13の下部までパーティングラインに沿って直線状に延びており、底部14に位置するピンチオフ部14bは、底部14の中心を通るように半径方向に延在している。図2に示すように、ピンチオフ部14bの両側の端部14dは、胴部13の軸線Oを挟んで対向する位置に配置されている。なお、ピンチオフ部14bは、一方の端部のみを胴部13に配置し、他方の端部を底部14に配置してもよいし、両方の端部を底部14に配置してもよい。また、ピンチオフ部14bの形状は適宜変更可能であり、例えば、湾曲部又は屈曲部を有していてもよい。
ピンチオフ部14bには、割り金型にて外層体10と内層体20とを挟み込んで扁平に押し潰すことにより形成される補強リブ14cが設けられており、補強リブ14cでは外層体10から内層体20が剥離しないように構成されている。補強リブ14cは、底部14のピンチオフ部14bに沿って直線状に延在している。
ここで、図2に示すように、補強リブ14cの側面に垂直な方向から見て、補強リブ14cの延在方向の中央部における補強リブ14cの上縁部14eの輪郭線は、底部14の中央領域の湾曲形状に沿って円弧状に湾曲している。すなわち、補強リブ14cの延在方向の中央部における補強リブ14cの上縁部14eの輪郭線は、軸方向上方に向けて凹となっている。なお、軸方向とは容器1の中心軸線Oに沿う方向であり、図1、2における上下方向である。
また、補強リブ14cの延在方向の中央部には、補強リブ14cの下縁部14fから軸方向上方に向けて凹となる凹部14gが設けられている。また、当該凹部14gの輪郭線は、補強リブ14cの上縁部14eの輪郭線と一定の間隔となるように同心円弧状に形成されている。すなわち、凹部14gが設けられた補強リブ14cの延在方向の中央部において、補強リブ14cの上下方向(軸方向)の高さは略一定となっている。また、補強リブ14cの下縁部14fに設けられた凹部14gの外側にはそれぞれ、輪郭線が直線状となる水平部14hが設けられている。水平部14hは、全体として概ね軸線Oに対して垂直な方向に延在していればよく、本例のように軸線Oに垂直な方向に直線状に延在する形状に加えて、例えば、軸方向に垂直な平面に対して僅かに傾斜した形状、及び湾曲した形状等を含む。
補強リブ14cには、複数の食い込み部15a〜15gが設けられている。本例では、補強リブ14cの一方の側面から他方の側面に向かって食い込ませた(図1における紙面手前側から奥側に向かって補強リブ14c内に入り込むように形成された)食い込み部15a、15c、15e、15gと、他方の側面から一方の側面に向かって食い込ませた(図1における紙面奥側から手前側に向かって補強リブ14c内に入り込むように形成された)食い込み部15b、15d、15fとが形成されている。本例では、補強リブ14cの延在方向に沿って、食い込み部15a〜15gの食い込み方向が交互に反転しており、これにより、補強リブ14cの圧着強度を高めることができる。なお、複数の食い込み部15a〜15gそれぞれの食い込み方向は特に限定されず、例えば全て同一方向であってもよいし、一部の食い込み部15a〜15gのみが異なる食い込み方向となっていてもよい。
また、食い込み部15a〜15gは、補強リブ14cの延在方向に沿って上下に交互に配列されている。本例では、4個の食い込み部15a、15c、15e、15gが補強リブ14cの上側に位置し、3個の食い込み部15b、15d、15fが補強リブ14cの下側に位置している。補強リブ14cの延在方向の中央部に位置する食い込み部15dは下側に位置している。
また、本例では、複数の食い込み部15a〜15gが、補強リブ14cの延在方向の中心(軸線O上に位置する)に対して左右対称に配置されている。また、補強リブ14cの延在方向の中央側に位置する3つの食い込み部15c、15d、15eは、円弧状に延在している。食い込み部15c、15eは補強リブ14cの上縁部14eに沿って延在しており、食い込み部15dは下縁部14fに沿って延在している。
また、3つの食い込み部15c、15d、15eの両側(外側)に位置する4つの食い込み部15a、15b、15f、15gは屈曲部を有する形状である。食い込み部15a、15gは、補強リブ14cの上縁部14eに沿って延在しており、食い込み部15b、15fは下縁部14fに沿って延在している。
以上の通り、本実施形態の容器1にあっては、補強リブ14cの延在方向の中央部に、補強リブ14cの下縁部14fから軸方向上方に向けて凹となる凹部14gが設けられている。その結果、落下衝撃などによって底部14の中央領域が下方に向けて変形しても補強リブ14cが接地面14aよりも下方に突出変形し難くなる。さらに、本実施形態の容器1にあっては、複数の食い込み部15a〜15gを補強リブ14cの延在方向に沿って上下に交互に配列させている。これにより、複数の食い込み部を一直線状に配列する場合に比べて補強リブ14cにおける外層体10と内層体20の圧着強度を高めることができる。これらの作用により、本実施形態の容器1によれば、例えば落下衝撃によるウォーターハンマー現象等が生じた場合においても、ピンチオフ部14bでの底割れ現象を抑制することができる。
ここで、上記のウォーターハンマー現象以外にも、例えば、容器1の内圧上昇等により、底部14の中央領域が下方に向けて変形する「底落ち現象」が生じることが考えられる。なお、容器1の内圧上昇は、例えば、内容物やヘッドスペースに存在する空気が変化すること等によって起こることが考えられ、また、内容物やヘッドスペースに存在する空気の変化は、例えば、温度上昇等とすることができるが、これらに限られない。その際、補強リブ14cに凹部14gが設けられていない場合には、接地面14aよりも下方に補強リブ14cの下縁部14fが突出して容器1を起立姿勢で接地した際にがたつきが生じる虞がある。これに対して、本実施形態の容器1にあっては、補強リブ14cの下縁部14fに凹部14gを設けているため、上記のような底落ち現象が生じてしまった場合でも補強リブ14cが接地面14aよりも下方に突出し難くなり、容器1を接地した際のがたつきの発生を抑制することができる。
ここで、例えば、補強リブ14cの中央部に凹部14gを設け、且つ、当該中央部に位置する食い込み部を補強リブ14cの上側に位置する構成とした場合、ブロー成形後に金型から容器を抜き出す際に、容器の表面にキズ(抜けキズ)が生じてしまう虞がある。これは、金型から容器を抜き出す際に無理抜きとなる食い込み部を形成するための金型のピン状部分が最も底面に近い位置に配設されるためであり、当該ピン状部分の先端が容器の表面に接触して抜けキズが生じ易くなる。これに対して、本実施形態の容器1にあっては、補強リブ14cの延在方向の中央部に位置する食い込み部15dが補強リブ14cの下側に位置するため、金型のピン状部分が底面から遠い位置に配設されることとなる。これにより、金型内で容器1をブロー成形した後、金型から容器1を抜き出す際に、食い込み部15dを形成するための金型のピン状部分の先端が容器1の表面に接触し難くなり、その結果、容器1の表面にキズ(抜けキズ)が生じてしまうことを抑制することができる。
また、本実施形態の容器1にあっては、補強リブ14cの延在方向に沿って、食い込み部15a〜15gの食い込み方向が交互に反転するようにしているため、補強リブ14cにおける外層体10と内層体20の圧着強度をさらに高めることができる。その結果、ピンチオフ部14bでの底割れ現象をより確実に抑制することができる。
また、本実施形態の容器1にあっては、複数の食い込み部15a〜15gが、補強リブ14cの延在方向の中心(軸線O上に位置する)に対して左右対称に配置されているため、補強リブ14cの圧着強度を左右均等に高めることができる。その結果、補強リブ14cが強い衝撃を受けた際に部分的に応力が集中してしまうことを抑制して、より効果的に底割れ現象を抑制することができる。
また、本実施形態の容器1にあっては、複数の食い込み部15a〜15gのうちの一部の食い込み部15b及び15fが、補強リブ14cにおける凹部14gから凹部14gの外側の水平部14hに跨って配置され、且つ、屈曲部を有する形状となっている。このように、食い込み部15b、15fが、凹部14gから水平部14hに跨って配置されていることにより、凹部14gと水平部14hの境界部付近における補強リブ14cの圧着強度を効果的に高めることができる。さらに、食い込み部15b、15fが屈曲部を有することにより、食い込み部15b、15fが直線状である場合に比べて複雑な形状となり、より効果的に凹部14gから水平部14hにわたる補強リブ14cの圧着強度を高めることができる。その結果、落下衝撃などが生じた場合でも、底部14の凹部14gから水平部14hにわたる領域が下方に向けて変形し難くなる。
なお、本例の容器1は、例えば、図示しない注出キャップを口部11に取り付けて、胴部13をスクイズすることで液体等の内容物を注出可能な構成とすることができる。その場合、内容物の注出に伴い、外気導入孔11gを通して外層体10と内層体20との間に空気を導入しながら、内容物を収容する内層体20は減容変形していくこととなる。
上述したところは、本発明の一例を示したにすぎず、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。例えば、補強リブ14cにおける凹部14gは、補強リブ14cの側面に垂直な方向から見て円弧状となる形状に限定されず適宜変更可能であり、例えば、三角形状または四角形状としてもよい。また、食い込み部15a〜15gの数、位置、及び食い込み方向等は適宜変更可能である。また、容器1の口部11、肩部12、胴部13、及び底部14の形状は適宜変更可能であり、例えば、肩部12及び胴部13の表面に、凹部または凸部等を設けてもよい。また、本例の肩部12、胴部13は、軸線Oに垂直な断面(横断面)が円形となる形状であるが、これに限られず、横断面が楕円形や多角形となるような形状でもよい。
1:積層剥離容器
10:外層体
11:口部
11a:口部の上端部
11b:開口
11c:口部の下端部
11d:環状段部
11e:円筒部
11f:雄ねじ部
11g:外気導入孔
12:肩部
13:胴部
13a:最小径部
13b:胴部の上端部
13c:胴部の下端部
14:底部
14a:接地面
14b:ピンチオフ部
14c:補強リブ
14d:ピンチオフ部の端部
14e:上縁部
14f:下縁部
14g:凹部
14h:水平部
15a〜15g:食い込み部
20:内層体
O:軸線
S:収容空間

Claims (5)

  1. 筒状の口部、前記口部の下方に位置する筒状の胴部、及び前記胴部の下端部を閉塞する底部を有する外層体と、前記外層体の内側に積層配置された減容変形可能な内層体と、を備え、
    前記底部は、ピンチオフ部に沿って延在する補強リブを有し、
    前記補強リブの延在方向の中央部に、該補強リブの下縁部から軸方向上方に向けて凹となる凹部が設けられており、
    前記補強リブは、該補強リブの一方の側面から他方の側面または前記他方の側面から前記一方の側面に向かって食い込ませた複数の食い込み部を有し、
    前記複数の食い込み部は、前記補強リブの延在方向の中央部に位置する前記食い込み部が下側に位置するように、前記補強リブの延在方向に沿って上下に交互に配列されていることを特徴とする積層剥離容器。
  2. 複数の食い込み部は、食い込み方向が交互に反転している、請求項1に記載の積層剥離容器。
  3. 複数の食い込み部は、前記補強リブの延在方向の中心に対して左右対称に配置されている、請求項1又は2に記載の積層剥離容器。
  4. 前記凹部は、前記補強リブの側面に垂直な方向から見て円弧状となるように形成されている、請求項1〜3の何れか一項に記載の積層剥離容器。
  5. 前記複数の食い込み部のうちの一部の食い込み部が、前記補強リブにおける前記凹部から該凹部の外側の水平部に跨って配置され、且つ、屈曲部を有している、請求項1〜4の何れか一項に記載の積層剥離容器。
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