JP2017024790A - 積層ボトル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外層2のうち、ボトル底部12に位置する底部部分には、内層3との間に外気を吸入する吸気孔21と、内層3を挟み込んで一体的に保持する保持リブ22と、が形成され、吸気孔21および保持リブ22は、ボトル径方向に沿って同一直線上に延びるとともに、保持リブ22は、吸気孔21に対してボトル径方向の外側に隣接して配置され、保持リブ22には、保持リブ22が内層3を挟み込む方向に窪むピン打ち孔26が形成され、ピン打ち孔26は、保持リブ22におけるボトル径方向の内側の端部に配置された第1ピン打ち孔27を備え、第1ピン打ち孔27は、保持リブ22を挟み込む方向から見た正面視における保持リブ22の外周縁のうち、ボトル径方向の内側に位置してボトル底部12の底面からボトル軸O方向の外側に向かう基準縁部23aに沿って延びる本体部27aを備えている。
【選択図】図2
Description
この種の積層ボトルは、例えば押出ブロー成形(EBM)により形成される。押出ブロー成形では、金型内に配置されたパリソンを積層ボトルに成形し、金型のピンチオフ部によって保持リブを挟み込むことにより、保持リブに内層を挟み込ませることができる。
本発明に係る積層ボトルは、外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、前記外層のうち、ボトル底部に位置する底部部分には、前記内層との間に外気を吸入する吸気孔と、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブと、が形成され、前記吸気孔および前記保持リブは、ボトル径方向に沿って同一直線上に延びるとともに、前記保持リブは、前記吸気孔に対してボトル径方向の外側に隣接して配置され、前記保持リブには、前記保持リブが前記内層を挟み込む方向に窪むピン打ち孔が形成され、前記ピン打ち孔は、前記保持リブにおけるボトル径方向の内側の端部に配置された第1ピン打ち孔を備え、前記第1ピン打ち孔は、前記保持リブを前記挟み込む方向から見た正面視における前記保持リブの外周縁のうち、ボトル径方向の内側に位置して前記ボトル底部の底面からボトル軸方向の外側に向かう基準縁部に沿って延びる本体部を備えていることを特徴とする。
以下、本発明に係る積層ボトルの第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1から図4に示すように、本実施形態の積層ボトル1は、外層2と、図示しない内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形(しぼみ変形)する可撓性に富む内層3と、を備え、外層2の内面に内層3が剥離可能に積層された有底筒状のデラミボトル(積層剥離型容器)とされている。外層2は、スクイズ変形可能(弾性変形可能)な容器であり、この外層2のスクイズ変形によって内層3を減容変形させる。
ボトル口部10には、吐出口40を有する吐出キャップ41が装着されていて、この積層ボトル1と吐出キャップ41とは、積層ボトル1内に収容された内容物を吐出口40から吐出する吐出容器42を構成している。
中栓部43は、ボトル口部10の上端開口部上に配置されたベース部46と、ベース部46をボトル軸O方向に貫通する収容筒部47と、収容筒部47内に収容された弁体部48と、を備えている。ベース部46および収容筒部47は、いずれもボトル軸Oと同軸に配置され、これらのベース部46および収容筒部47は一体に形成されている。
本体部44には、垂下筒部56と、吐出筒部57と、が設けられている。垂下筒部56は、本体部44から下方に向けて延び、段部51内に嵌合されている。吐出筒部57は、垂下筒部56よりも小径とされ、本体部44から上方に向けて延びている。
なお以下では、吐出筒部57の軸線およびボトル軸Oの両方向に直交する方向を前後方向といい、前後方向に沿って、吐出筒部57の軸線側を後側といい、ボトル軸O側を前側という。
第3シール筒部61の下端部は、第2シール筒部58内に、着脱可能に嵌合されていて、連通路59を通した内層3内と吐出口40との連通を遮断している。
保持リブ22は、この保持リブ22が延びる方向に交差する方向に内層3を挟み込む。保持リブ22内における内層3の下端部の位置は、例えば、製造条件を変更することで調整することが可能である。なお以下では、保持リブ22が内層3を挟み込む方向を挟み込み方向Dという。図示の例では、挟み込み方向Dは、前記平面視において前記仮想線Lに沿って延びる方向に直交している。
基準縁部23aは、ボトル径方向の内側に位置してボトル底部12の底面から下側に向かっている。基準縁部23aは、下側に向かうに従い漸次ボトル径方向の外側に向けて傾斜しながら延びている。
延長縁部23bは、基準縁部23aにおける下端部(ボトル軸O方向の外側の端部)からボトル径方向の外側に向かっている。延長縁部23bにおけるボトル径方向の外側の端部は、ボトル底部12の底面に接続されている。
横縁部23dは、ボトル底部12の底面から下方に離れていて、全長にわたってボトル軸Oに直交する直交面上に配置されている。
縦縁部23eは、横縁部23dのボトル径方向の端部から上側に向けて延びていて、縦縁部23eの上端部は、ボトル底部12の底面に接続されている。縦縁部23eは、上側に向かうに従い漸次ボトル径方向の外側に向けて湾曲しながら延びている。縦縁部23eは、前記正面視において、ボトル径方向の外側に向けて突となるように湾曲している。
次に、このように構成された積層ボトル1を有する吐出容器42から、内容物を吐出する場合について説明する。
この場合には、まず図1に示すように、吐出キャップ41の蓋部45をヒンジ部60回りに回動させて吐出口40を開放した後、例えば積層ボトル1の外層2をスクイズ変形(弾性変形)させることで、内層3を外層2とともに変形させて減容させ、内層3の内圧を上昇させる。すると、弁体部48が縮径部54から離反して連通路59を通して内層3内と吐出口40とが連通するとともに、内層3に収容された内容物が、連通路59を通って吐出口40から吐出される。
ここで、積層ボトル1のスクイズ変形を解除すると、外層2が復元変形しようとして外層2と内層3との間に負圧が生じ、吸気孔21を通じて外層2と内層3との間に外気が吸入される。これにより、図1に示す二点鎖線のように、外層2が復元変位しても、内層3を外層2から剥離させて減容変形させておくことができる。このとき、外層2の底部部分に形成された保持リブ22が、内層3を挟み込んで一体的に保持するので、内層3が浮き上がってしまうことを効果的に防止できる。
さらに、保持リブ22の厚肉部25に上側から隣接する部分が、厚肉部25よりも薄肉に形成されているので、この積層ボトル1を形成するときには、金型のピンチオフ部によって、保持リブ22のうちの前記隣接する部分を強固に挟み込むことができる。これにより、保持リブ22における内層3の挟み込み強度を高め易くすることが可能になり、保持リブ22の外層2と内層3とが剥離するのを抑えることができる。
以下、本発明に係る積層ボトルの第1実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
保持リブ22の外端部は、ボトル底部12の底面(陥没凹部12aの内面)に連結されている。
厚肉部25におけるボトル径方向の外側の端部は、保持リブ22の外端部まで延びていて、ボトル底部12の底面に連結されている。
延長縁部23bは、横縁部23dによって形成されていて、横縁部23dにおけるボトル径方向の外側の端部は、ボトル底部12の底面に連結されている。
連結縁部23cは、ボトル径方向の内側から外側に向かうに従い漸次下方に向けて延びている。
保持リブ22が、1つのみ配置されていてもよい。
厚肉部25がなくてもよく、保持リブ22が全域にわたって同等の肉厚であってもよい。
2 外層
3 内層
12 ボトル底部
12a 接地部
12b 陥没凹部
12c 配置凹部
21 吸気孔
22 保持リブ
23a 基準縁部
23b 延長縁部
23c 連結縁部
25 厚肉部
26 ピン打ち孔
27 第1ピン打ち孔
27a 本体部
27b 延長部
28 第2ピン打ち孔
D 挟み込み方向
O ボトル軸
Claims (4)
- 外層と、内容物が収容されるとともに内容物の減少に伴い減容変形する可撓性に富む内層と、を備え、前記外層の内面に前記内層が剥離可能に積層された有底筒状の積層ボトルであって、
前記外層のうち、ボトル底部に位置する底部部分には、前記内層との間に外気を吸入する吸気孔と、前記内層を挟み込んで一体的に保持する保持リブと、が形成され、
前記吸気孔および前記保持リブは、ボトル径方向に沿って同一直線上に延びるとともに、前記保持リブは、前記吸気孔に対してボトル径方向の外側に隣接して配置され、
前記保持リブには、前記保持リブが前記内層を挟み込む方向に窪むピン打ち孔が形成され、
前記ピン打ち孔は、前記保持リブにおけるボトル径方向の内側の端部に配置された第1ピン打ち孔を備え、
前記第1ピン打ち孔は、前記保持リブを前記挟み込む方向から見た正面視における前記保持リブの外周縁のうち、ボトル径方向の内側に位置して前記ボトル底部の底面からボトル軸方向の外側に向かう基準縁部に沿って延びる本体部を備えていることを特徴とする積層ボトル。 - 前記第1ピン打ち孔は、前記本体部におけるボトル軸方向の外側の端部からボトル径方向の外側に延びる延長部を備え、
前記延長部は、前記正面視における前記保持リブの外周縁のうち、前記基準縁部におけるボトル軸方向の外側の端部からボトル径方向の外側に向かう延長縁部に沿って延びていることを特徴とする請求項1記載の積層ボトル。 - 前記ピン打ち孔は、前記第1ピン打ち孔に対して前記挟み込む方向の反対側から窪む第2ピン打ち孔を備え、
前記第2ピン打ち孔は、前記正面視における前記保持リブの外周縁のうち、前記底面に連結されボトル径方向に延在する連結縁部に沿って延びていることを特徴とする請求項1または2に記載の積層ボトル。 - 前記第2ピン打ち孔は、前記第1ピン打ち孔よりもボトル径方向の外側に位置していることを特徴とする請求項3に記載の積層ボトル。
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JP2008114856A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-22 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | ブロー成形容器 |
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