JP2020120046A - 積層型半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

積層型半導体装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トランジスタを含む回路基板同士の層間接続配線を高密度化できる技術を提供する。【解決手段】第1トランジスタTR1は、第1埋め込み酸化膜12上に形成された2つの拡散層3と、拡散層3よりも上層に形成されたゲート4と、を備え、第1埋め込み酸化膜12には、貫通孔が形成され、前記貫通孔内に、第1トランジスタTR1の1つの拡散層3Nに接続する裏面電極16を備え、第1トランジスタTR1と第2トランジスタTR2との間に、貫通孔の直径よりも大きく形成され、裏面電極16を介して第1トランジスタTR1の拡散層3Nと電気的に接続されると共に、第2電極を介して第2トランジスタTR2に電気的に接続される接合電極層5を備え、接合電極層5の面内における長さは、貫通孔の直径の10倍よりも大きいサイズである。【選択図】図1

Description

本発明は、積層型半導体装置およびその製造方法に関する。
半導体集積回路の高集積化のために、トランジスタを含む回路基板を積層する積層型半導体装置が知られている。積層の手段としては、シリコン貫通電極(Through Silicon Via:TSV)を用いたものが広く知られている(非特許文献1参照)。TSVのサイズは、一般に3μm以上であり、一般的なトランジスタのサイズよりも大きい。そのため、通常、TSVは、回路エリアの外側(例えばチップの周辺部)に配置され、多数のトランジスタを有するブロックごとに1つのTSVを接続して、層間の信号を伝達している。
近年、ロジック回路・メモリ・イメージセンサなどのデバイスにおいて、高密度化の要求が高まり、積層技術による集積化が注目されている。これまではTSVによる積層が主流であったが、さらなる高密度化には、別基板に形成した単体のトランジスタあるいは少数のトランジスタからなる回路ユニット同士を層間接続することが望ましい。TSVでは上述のようにサイズが大きいため、このような高密度な配線を行うには適していない。
一方、完全空乏型SOI(Fully Depleted Silicon on Insulator:FDSOI)基板上のトランジスタの拡散層に対して裏面配線を形成する方法は、微細な電極を形成できるため、高密度化に有効な技術であると言える(特許文献1、非特許文献2〜4参照)。ここで、非特許文献2に記載された積層型半導体装置の製造方法の概略について図10(a)〜図10(d)を参照して説明する。なお、各断面図においてハッチングを省略している場合がある。この方法では、まず、FDSOI基板として、図10(a)に示す第1の基板210を形成する。第1の基板210は、第1支持層11と、第1支持層11上に形成された第1埋め込み酸化膜(BOX:Buried Oxide)12と、トランジスタTR11と、ビア電極18と、層間絶縁膜19aと、を備えている。トランジスタTR11は、例えばNチャネルMOSトランジスタである。トランジスタTR11は、チャネル領域2と、N型の拡散層3Nと、ゲート4と、を備えている。図10では、左の拡散層がドレイン領域、右の拡散層がソース領域であることとしている。第1の基板210の回路の裏面に対して、別の基板の回路を積層する場合に、その準備として、図10(b)に示すように、第1の基板210の表側の面を、第2の基板220に接合する。第2の基板220は、第2支持層21と、第2支持層21の上(図面においては下)に形成された第2埋め込み酸化膜22と、トランジスタTR12と、ビア電極28と、層間絶縁膜19aと、を備えている。トランジスタTR12は、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタTR12は、チャネル領域2と、P型の拡散層3Pと、ゲート4と、を備えている。第1の基板210と第2の基板220とは、トランジスタTR11の拡散層3Nに接続されたビア電極18と、トランジスタTR12の拡散層3Pに接続されたビア電極28と、が接続されて電気的に導通するように接合される。
次に、図10(b)において下側に配置された第1の基板210の第1支持層11を除去する。以下では、第1支持層11を除去した基板を、第1の基板210aと表記する。そして、図10(c)に示すように第1埋め込み酸化膜12に貫通孔を形成し、トランジスタTR11の拡散層に接続するように裏面電極16を形成する。一方、図10(d)に示すように、第2の基板220と同様にプロセスした第3の基板230を準備する。そして、先に裏面電極16を形成した第1の基板210aの回路の裏面に対して、第3の基板230の回路を光学的に位置合わせして接合する。このとき、基板230においてトランジスタTR12の拡散層3Pに接続されたビア電極38と、第1の基板210aの裏面電極16とが接合される。
また、非特許文献3では、図11に示すような三次元集積CMOSイメージセンサ70が提案されている。図11には、一例として5×4画素の領域の概念図とその分解斜視図を模式的に示している。このデバイスは、受光部や信号処理回路などの機能を持つ複数の基板を積層した3次元構造を有する。最下層の基板78は、埋め込み酸化膜を含めた支持基板であり、最上層の基板71は、各画素80の受光部を集積したフォトダイオードを備えている。中層に位置する3層の基板75〜77は、AD変換等の信号処理機能を持った基板であり、図示を省略しているが各層の基板にはそれぞれ、トランジスタ、配線、絶縁層が存在している。ここでは、3層の基板に配置された回路によって、画素ごとの信号処理回路79が構成されている。なお、アナログ信号の増幅回路73の階層は、配線が貫通する孔が空いた絶縁層72を介して基板71に接合されると共に、同様の絶縁層74を介して基板75に接合される。各画素80の受光部で発生した信号は、基板の深さ方向に伝達され、受光部直下にある画素ごとの信号処理回路79で処理される。このデバイスでは、信号処理回路を3次元的に集積することができるため、画素サイズを拡大することなく画素並列信号処理が可能となり、超高精細と高フレームレートとが両立できる。
また、非特許文献4には、1画素当たりに1つの層間接続電極を用いてCMOSイメージセンサを製造した実験について記載されている。この実験では、図12に示すように、画素(Pixel)のサイズは一辺が54μmであって、直径5μm以下のAu層間接続電極(図中の小丸)をそれぞれ有した上層の基板91と下層の基板92とを、貼り合わせ精度1μmで接合して動作させている。
なお、基板接合の合わせ精度は、近年の積層技術の進展に伴って向上し、高精度なものでは250nmを達成していることが報告されている(非特許文献5参照)。
特公平5−39345号公報
傳田精一:"3次元チップ積層のための.シリコン貫通電極(TSV)の開発動向", 表面技術, Vol.58, No.12, pp.712-718 (2007). M. Goto, et al. "3-D Silicon-on-Insulator Integrated Circuits With NFET and PFET on Separate Layers Using Au/SiO2 Hybrid Bonding", IEEE Trans. Electron Devices, Vol. 61, No. 8, pp.2886-2892 (2014). M. Goto, et al. "Pixel-Parallel 3-D Integrated CMOS Image Sensors With Pulse Frequency Modulation A/D Converters Developed by Direct Bonding of SOI Layers", IEEE Trans. Electron Devices, Vol. 62, No. 11, pp.3530-3535 (2015). M. Goto, et al. "Quarter Video Graphics Array Full-Digital Image Sensing with Wide Dynamic Range and Linear Output Using Pixel-Wise 3D Integration", 2018 IEEE International Symposium on Circuits and Systems (ISCAS), DOI:10.1109/ISCAS.2018.8351002 (2018). M. Okada, et al. "High-precision wafer-level Cu-Cu bonding for 3DICs", IEEE IEDM Tech. Dig., 27.2 (2014).
FDSOI基板のBOX(埋め込み酸化膜)内に形成される裏面電極のサイズを試算すると、現在のプロセスでは数10nmまで縮小できることとなる。これは、裏面電極が、LSI(Large-scale Integrated Circuit)で使用されている配線工程と同様に、ステッパ等のリソグラフィで形成できることから、裏面電極のサイズをゲート長と同程度まで縮小可能であることによるものである。しかしながら、理論的にはこのような数10nmの微細な裏面電極が形成できたとしても、層間接続に必須の基板接合の合わせ精度が数100nmのオーダーであるため、数10nmの電極同士を接合して接続することが困難である、という問題があった。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、トランジスタを含む回路基板同士の層間接続配線を高密度化することができる積層型半導体装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る積層型半導体装置は、第1トランジスタが第2トランジスタの上に積層された積層型半導体装置であって、前記第1トランジスタは、第1埋め込み酸化膜上に形成された2つの拡散層と、前記拡散層よりも上層に形成されたゲートと、を備え、前記第1埋め込み酸化膜には、貫通孔が形成され、前記貫通孔内に、前記第1トランジスタの1つの前記拡散層に接続する第1電極を備え、前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの間に、前記貫通孔の直径よりも大きく形成され、前記第1電極を介して前記第1トランジスタの前記拡散層と電気的に接続されると共に、第2電極を介して前記第2トランジスタに電気的に接続される接合電極層を備え、前記接合電極層の面内における長さは、前記貫通孔の直径の10倍よりも大きいサイズである。
また、本発明に係る積層型半導体装置の製造方法は、所定の位置合わせ精度の貼り合わせ装置を用いて、第1基板の下側に対して前記第1基板とは別に形成された第2基板を貼り合わせる積層型半導体装置の製造方法であって、第1支持層と、前記第1支持層上に形成された第1埋め込み酸化膜と、前記第1埋め込み酸化膜上の2つの拡散層および前記拡散層よりも上層に形成されたゲートを有する第1トランジスタと、を含む前記第1基板を形成する工程と、前記第1基板の上に第3基板を接合し、前記第1基板の下から前記第1支持層を除去して前記第1埋め込み酸化膜を露出させる工程と、前記第1埋め込み酸化膜において前記第1トランジスタの1つの前記拡散層に接続する箇所に貫通孔を開口し前記貫通孔内に第1電極を形成する工程と、前記第1埋め込み酸化膜の表面に、前記第1電極を介して前記第1トランジスタの前記拡散層と電気的に接続される接合電極層を前記貫通孔よりも大きく形成する工程と、第2支持層と、前記第2支持層上に形成された第2埋め込み酸化膜と、前記第2埋め込み酸化膜上の2つの拡散層および前記拡散層よりも上層に形成されたゲートを有する第2トランジスタと、前記第2トランジスタに電気的に接続される第2電極と、を含む前記第2基板を形成する工程と、前記第2電極に対して前記接合電極層が接合するように前記第2基板に前記第1基板を貼り合わせる工程と、を有し、前記接合電極層の面内における一方向の長さが、前記位置合わせ精度よりも大きくなるように前記接合電極層を形成する。
本発明は、以下に示す優れた効果を奏するものである。
積層型半導体装置によれば、シリコン貫通電極を用いることなく、トランジスタを含む回路基板同士の層間接続配線を高密度化することができる。したがって、トランジスタを含む回路基板を積層することによる高集積化と、層間接続配線の高密度化とによって、ロジック回路・メモリ・イメージセンサなどのデバイスにおいて、半導体集積回路のさらなる高集積化を実現できる。
また、積層型半導体装置の製造方法によれば、トランジスタを含む回路基板同士の層間接続配線を高密度化した積層型半導体装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る積層型半導体装置を模式的に示す断面図である。 (a)〜(d)は、図1の積層型半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 (a)〜(c)は、図1の積層型半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 図1の積層型半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 (a)〜(d)は、積層型半導体装置の変形例を模式的に示す断面図である。 (a)〜(b)は、積層型半導体装置の変形例を模式的に示す断面図である。 積層型半導体装置の変形例を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係る積層型集積回路を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に係るイメージセンサを模式的に示す断面図である。 (a)〜(d)は、従来技術に係る積層型半導体装置の製造工程を模式的に示す断面図である。 三次元集積CMOSイメージセンサの概念図および模式的な分解斜視図である。 従来技術に係る実験で製造されたイメージセンサの貼り合わせ工程前における2つの基板の外観を示す上面図である。
(第1実施形態)
[積層型半導体装置の構成]
まず、積層型半導体装置の構成について図1を参照して説明する。積層型半導体装置1は、第1トランジスタTR1が第2トランジスタTR2の上に積層されている。この積層型半導体装置1は、第2トランジスタTR2を含む回路基板の上に、第1トランジスタTR1を含む回路基板が接合されて成る。
第1トランジスタTR1を含む回路基板は、第1トランジスタTR1と、第1埋め込み酸化膜12と、接合電極層5と、接合電極15と、裏面電極16と、パッド電極17と、ビア電極18と、層間絶縁膜19aと、絶縁保護膜19bとを備えている。
第2トランジスタTR2を含む回路基板は、第2トランジスタTR2と、第2支持層21と、第2埋め込み酸化膜22と、接合電極25と、パッド電極27と、ビア電極28と、層間絶縁膜19aと、を備えている。
第1トランジスタTR1は、第2トランジスタTR2と同様の構造であり、例えばNチャネルMOSトランジスタである。第1トランジスタTR1は、第1埋め込み酸化膜12上に形成されたチャネル領域2および2つの拡散層3Nと、拡散層3Nよりも上層に形成されたゲート4と、を備えている。以下、トランジスタや基板において、ゲートが設けられている側の面をトランジスタの表面、拡散層が設けられている側の面をトランジスタの裏面ともいう。第1埋め込み酸化膜12には、第1トランジスタTR1の1つの拡散層3(図1において右)に接続する箇所に貫通孔が設けられており、貫通孔内に裏面電極16を備えている。第1埋め込み酸化膜12の貫通孔は、穴径が100nmよりも小さいことが好ましく、ゲート長程度であることがより好ましく、20nm以下であることがさらに好ましい。
積層型半導体装置1は、第1トランジスタTR1と第2トランジスタTR2との間に、接合電極層5を備えている。接合電極層5は、第1電極を介して第1トランジスタTR1の拡散層3と電気的に接続されている。第1電極は、ここでは、裏面電極16で構成されている。また、接合電極層5は、第2電極を介して第2トランジスタTR2に電気的に接続されている。第2電極は、ここでは、接合電極25と、パッド電極27と、ビア電極28と、で構成されている。
接合電極層5は、第1埋め込み酸化膜12の貫通孔の径よりも大きく形成されている。したがって、接合電極層5は、ビア電極18の径よりも大きく形成されている。接合電極層5の面内における一方向の長さは、第1トランジスタTR1と第2トランジスタTR2とを貼り合わせるときの位置合わせ精度よりも大きいサイズである。接合電極層5の面内における一方向の長さは、例えば250nmよりも大きく形成される。このとき、第1埋め込み酸化膜12の貫通孔の直径やビア電極18の径は例えば20nm程度に形成される。このように、接合電極層5の面内における一方向の長さは、第1埋め込み酸化膜12の貫通孔の直径やビア電極18の径の10倍よりも大きいことが好ましい。
接合電極層5の材料としては、接合に適した材料、例えばCuやAuなどの金属を用いることができる。接合電極層5の周囲には絶縁保護膜19bが形成されている。絶縁保護膜19bの材料としては、例えばSiOやAl23等の酸化膜や、Si34やMgF2等を用いることができる。
第1トランジスタTR1の他の拡散層3(図1において左)は、例えばビア電極18に接続されている。ビア電極18のサイズは、ゲート長程度であることがより好ましく、20nm以下であることがさらに好ましい。ここでは、ビア電極18のサイズは、例えば20nmであり、接合の合わせ精度(例えば250nm)よりも小さいものとする。ビア電極18は、パッド電極17に接続されている。パッド電極17は、面内における一方向の長さが、接合の合わせ精度よりも大きいサイズである。ここで、ビア電極18およびパッド電極17の材料としては、例えば、Al、Cu、Au、Wなどの金属を用いることができる。パッド電極17は、パッドの形状でなくてもよく、通常の配線の一部を使用していてもよい。多層の金属配線を用いる場合は、最上位の金属配線層をパッド電極として用いることが望ましい。また、パッド電極17は、接合電極15に接続されている。接合電極15は、接合電極層5と同様であり、パッド電極17と同程度のサイズに形成されている。ビア電極18、パッド電極17、接合電極15および第1トランジスタTR1の周囲には層間絶縁膜19aが形成されている。層間絶縁膜19aの材料としては、例えばSiOやAl23等の酸化膜や、Si34やMgF2等を用いることができる。層間絶縁膜19aの材料は、絶縁保護膜19bの材料と同じでもよい。
第2トランジスタTR2は、第2埋め込み酸化膜22上に形成されたチャネル領域2および2つの拡散層3Nと、拡散層3Nよりも上層に形成されたゲート4と、を備えている。第2埋め込み酸化膜22は、第2支持層21上に形成されている。第2支持層21は、第2トランジスタTRを支持するものであり、例えばシリコンで構成されている。第2トランジスタTR2の1つの拡散層3(図1において左)は、例えばビア電極28に接続されている。ビア電極28はパッド電極27に接続されており、パッド電極27は、接合電極25に接続されている。ビア電極28、パッド電極27、接合電極25は、それぞれ、ビア電極18、パッド電極17、接合電極15と同様に形成されている。
[積層型半導体装置の製造方法]
次に、積層型半導体装置1の製造方法について図1〜図4を参照して説明する。なお、図10に示した従来技術の製造工程と同じ工程については説明を適宜省略する。積層型半導体装置1の製造方法では、所定の位置合わせ精度の貼り合わせ装置を用いて、第1基板110(図3(c)参照)の下側に対して第1基板110とは別に形成された第2基板120(図4参照)を貼り合わせる。位置合わせ精度は、例えば250nmであるものとする。
図2(a)に示す基板は、第1支持層11と、第1支持層11上に形成された第1埋め込み酸化膜12と、第1埋め込み酸化膜12上の2つの拡散層3および拡散層3よりも上層に形成されたゲート4を有する第1トランジスタTR1と、を含んでいる。この基板は、概略、次のようにして形成される。まず、完全空乏型SOI(FDSOI)基板に第1トランジスタTRを形成する。ここでは、第1トランジスタTR1は、例えばNチャネルMOSトランジスタである。第1トランジスタTR1は、チャネル領域2と、N型の拡散層3Nと、ゲート4と、を備えている。そして、通常の配線工程で、ビア電極18と、接合の合わせ精度よりも大きいサイズのパッド電極17を形成する。ここで、ビア電極18およびパッド電極17の材料としては、例えば、Al、Cu、Au、Wなどの金属を用いることができる。パッド電極17は、パッドの形状でなくてもよく、通常の配線の一部を使用していてもよい。多層の金属配線を用いる場合は、最上位の金属配線層をパッド電極として用いることが望ましい。
次に、パッド電極17等の上にSiOなどの絶縁膜を形成する。その後、化学機械研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)によって、表面を平坦化する。さらに、パターニングにより接合電極用の穴を形成する。その後、図2(b)に示すように、メッキ等で、接合電極用の穴を完全に埋めるように接合用の金属膜151を形成する。この金属膜151は、例えばAu、Cuなどを用いることができる。
次に、CMPによって、層間絶縁膜19aが露出するまで研磨と表面平坦化を行う。
これにより、図2(c)に示すように、接合電極15を形成する。ここでは、この状態の基板を第1基板110と呼ぶ。
次に、第1基板110の裏側の面を加工するために、第1基板110の表側の面をダミー基板に接合する。ダミー基板は、後で除去することとしてもよいし、そのままでも構わない。後で除去する場合、回路が形成されていない基板であっても構わない。ここでは、第1基板110と同様にプロセスした基板(第3基板130)をダミー基板として用いることとする。すなわち、図2(d)に示すように、第1基板110の表側の面を、第3基板130の表側の面に直接接合する。図面では、基板接合の界面を破線で示している。この際、接合の前処理として、プラズマによる表面活性化処理を行うこともできる。なお、第3基板130は、第1トランジスタTR1の代わりにトランジスタTR1Bを備えている点が第1基板110と相違する。ここでは、トランジスタTR1Bは、例えばPチャネルMOSトランジスタである。トランジスタTR1Bは、チャネル領域2と、P型の拡散層3Pと、ゲート4と、を備えている。なお、PNを特に区別しない場合、単に拡散層3と表記する。
次に、図2(d)において下側に配置された第1基板110の下から第1支持層11を除去して、図3(a)に示すように、第1埋め込み酸化膜12を露出させる。ここでは、第1支持層11を除去した基板を、第1基板110aと表記する。そして、第1基板110aの第1埋め込み酸化膜12において、第1トランジスタTR1の1つの拡散層3に接続する箇所に貫通孔を開口し貫通孔内に第1電極(裏面電極16)を形成する。裏面電極16は、第1トランジスタTRの拡散層に接続して電気的に導通している。
次に、第1基板110aにおいて、第1埋め込み酸化膜12の上(図面では下側)に、化学気相蒸着(Chemical Vapor Deposition:CVD)等でSiOなどの絶縁保護膜19bを形成し、CMPで表面を平坦化する。さらに、図3(b)に示すように、パターニングにより接合電極層用の穴を形成する。このとき、接合電極層用の穴径は、基板接合の位置合わせ精度よりも大きくなるようにする。そして、メッキ等で、接合電極層用の穴を完全に埋めるように接合用の金属膜51を形成する。
次に、第3基板130と接合された第1基板110aにおいて、CMPによって、絶縁保護膜19bが露出するまで研磨と表面平坦化を行い、余分な金属膜51を除去することで、図3(c)に示すように、接合電極層5が形成される。これにより、接合電極層5の面内における一方向の長さが、位置合わせ精度よりも大きくなる。また、第1埋め込み酸化膜12の裏面に、第1電極(裏面電極16)を介して第1トランジスタTR1の拡散層3と電気的に接続される接合電極層5を、第1埋め込み酸化膜12の貫通孔よりも大きく形成できる。
上記工程により、接合電極層5を備える第1基板110aが形成される。一方、図4に示す第2基板120を準備する。第2基板120は、第2支持層21と、第2支持層21上に形成された第2埋め込み酸化膜22と、第2埋め込み酸化膜22上の2つの拡散層3および拡散層3よりも上層に形成されたゲート4を有する第2トランジスタTR2と、第2トランジスタTR2に電気的に接続される第2電極と、を含んでいる。この第2基板120は、図2(a)〜図2(c)に示した工程で第1基板110と同様にプロセスした基板である。第2基板120において、トランジスタTR2、第2支持層21、第2埋め込み酸化膜22、ビア電極28、パッド電極27および接合電極25は、それぞれ、第1基板110の第1トランジスタTR1、第1支持層11、第1埋め込み酸化膜12、ビア電極18、パッド電極17および接合電極15と同様に形成されている。
そして、図4に示すように、接合電極層5を備える第1基板110aを、別に準備した第2基板120に貼り合わせる。このとき、接合電極層5が、第2基板120の接合電極25(第2電極)に対面して接合するように貼り合わせる。これにより、積層型半導体装置として、3層の集積回路やイメージセンサ等を形成することができる。ここで、ビア電極18、28はゲート長と同程度のサイズであるが、接合電極層5および接合電極25は接合の合わせ精度よりも大きいサイズであるため、位置合わせが可能となる。
続いて、ダミー基板として用いた第3基板130を剥離すると、図1に示すような最小構成の積層型半導体装置1を製造することができる。ただし、第3基板130の剥離は必須ではなく、そのまま残して3層の積層型半導体装置としても構わない。
本実施形態に係る積層型半導体装置の製造方法によれば、第1トランジスタTR1の裏面電極16のサイズを最小にすることでトランジスタの高集積化を可能とし、なおかつ、裏面電極16を大きいサイズの接合電極層5に接続することで、トランジスタの裏面からのトランジスタ同士の接続が可能となる。
接合電極層5がビア電極18よりも大きいとは言っても、トランジスタの一部、全部あるいは複数のトランジスタの裏面に広がる形状で電極を形成できるため、トランジスタの集積度を低下させることがない。また、トランジスタの裏面に電極があっても、絶縁保護膜19bや層間絶縁膜19aで絶縁されているため、集積回路等の動作が可能である。
以下、第1の実施形態に係る複数の変形例について図5〜図7を参照して説明する。
<変形例1>
トランジスタの表面の電極については、図2(c)に示した構成に限定されるものではなく、例えば図5(a)に示す構成や図5(b)に示す構成であってもよい。
図5(a)に示す第1基板110Bの接合電極15Bは、接合電極がパッド電極を兼ねている。なお、この第1基板110Bが、図1の接合電極層5に対して下から接合される場合、接合電極層5に接続する第2電極は、ビア電極18と、接合電極(第5電極)15Bと、で構成されることになる。なお、図1において、接合電極25とパッド電極27とを合わせた電極は、前記第5電極に対応する。
図5(b)に示す第1基板110Cのビア電極18aの材料は、接合電極15Bの材料と同一である。この場合、ビア電極18aの材料は、接合に適した材料、例えばCuやAuであることが望ましい。
<変形例2>
トランジスタの裏面の電極については、図3(c)に示した構成に限定されるものではなく、例えば図5(c)に示す構成や図5(d)に示す構成であってもよい。
図5(c)に示す第1基板110Dの裏面電極16Dの材料は、接合電極層5の材料と同一である。
図5(d)に示す構成は、裏面電極16が形成された第1埋め込み酸化膜12の下に、裏面電極16に接続されたパッド電極17Dと、パッド電極17Dに接続された接合電極層5と、を備えている。この構成は、第1埋め込み酸化膜12の下にパッド電極17Dを形成した後に、図3(b)および図3(c)に示す工程を行うことで形成することができる。なお、このパッド電極17Dが、図1の接合電極層5に対して上から接合される場合、接合電極層5に接続する第1電極は、第1埋め込み酸化膜12の貫通孔の裏面電極16と、裏面電極16と接合電極層5との間に配置されるパッド電極17Eと、で構成されることになる。
<変形例3>
図4には、上の基板(第1基板110a)の裏面と、下の基板(第2基板120)の表面とを接合する構成を示した。言い換えると、第2トランジスタTR2の表面(ゲート4側)から、第1トランジスタTR1の裏面(拡散層3N)へ接続するように上下の基板を接合する構成を示した。しかしながら、本実施形態は、この構成に限定されるものではなく、例えば図6(a)に示す構成であってもよい。
図6(a)に示す積層型半導体装置1Fは、図3(c)に示す構成と同様の基板を2つ準備して、一方を反転させて、一方の裏面と他方の裏面とで接合した装置である。言い換えると、第2トランジスタTR2の裏面(拡散層3N側)から、第1トランジスタTR1の裏面(拡散層3N)へ接続するように上下の基板を接合した装置である。ここでは、構成が同様の基板を接合したが、構成が互いに異なっていてもよい。
なお、図6(a)に示す例では、第2トランジスタTR2は、第1トランジスタTR1と同様に構成され、図6(a)において、埋め込み酸化膜12の下に形成された2つの拡散層3と、拡散層3よりも下層に形成されたゲート4と、を備えている。埋め込み酸化膜12には、第2トランジスタTR2の1つの拡散層3に接続する箇所に貫通孔が設けられており、貫通孔内には裏面電極(第3電極)16が形成されている。接合された上の基板の接合電極層5にとっては、第2電極は、拡散層3に接続された裏面電極(第3電極)16と、裏面電極16に接続された接合電極層(第4電極)5と、から構成される。
このように、第2トランジスタTR2の表面(ゲート側)と裏面(拡散層側)とのいずれの面を用いて第1トランジスタTR1の裏面へ接合するかは、製造プロセスや回路構成の都合により、選択が可能である。
<変形例4>
図6(a)では、接合の合わせ精度よりも大きいサイズの接合電極層5同士を接合する形態を示し、図4では、接合の合わせ精度よりも大きいサイズの接合電極層5および接合電極25を接合する形態を示した。しかしながら、本実施形態は、この構成に限定されるものではなく、例えば図6(b)に示す構成や図7に示す構成であってもよい。
図6(b)に示す積層型半導体装置1Gは、上の基板の裏面電極16Dと、下の基板の接合電極層5とが接合することで、第1トランジスタTR1と第2トランジスタTR2とが電気的に導通する。ここで、上の基板では、裏面に配置されて接合に寄与する電極サイズは、最小のサイズである。また、下の基板では、接合電極層5のサイズが接合の合わせ精度よりも大きいサイズであれば、上下の基板の接合が可能である。ただし、両面の電極とも接合に適した材料である必要がある。
図7に示す積層型半導体装置1Hは、第2トランジスタTR2の裏面(拡散層側)を用いて第1トランジスタTR1の裏面へ接合している点が相違するものの、図6(b)に示す積層型半導体装置1Gと同様に、上の基板では、裏面に配置されて接合に寄与する電極サイズは最小のサイズである。
なお、図6(a)や図4に示す形態は、2つの基板の接合の界面に当たる両面に、大きいサイズの電極を形成しているので、接合の抵抗値を低下させることができ、また、接触面積が大きいことで歩留まりが向上して断線の可能性が低減することから好ましい。
<変形例5>
積層型半導体装置において積層される基板のうち、トランジスタの裏面に接合電極層5を形成する基板は、完全空乏型SOI(FDSOI)基板であることが望ましい。一方、積層型半導体装置において積層される基板のうち、トランジスタの裏面に接合電極層5を形成しない他の基板については、通常のシリコン基板またはSOI基板であってもよい。なお、基板の積層数は複数であればよい。
(第2実施形態)
第1実施形態に係る積層型半導体装置では、接合電極層5は、上の回路基板の1つのトランジスタと、下の回路基板の1つのトランジスタとを上下階層間で電気的に接続する電極層であるものとしたが、複数のトランジスタをまとめて上下階層間で電気的に接続しても構わない。図8に示す第2実施形態に係る積層型集積回路1Jでは、接合電極層5Jは、複数のトランジスタをまとめて上下階層間で電気的に接続する。この積層型集積回路1Jは、例えば、3層の基板が積層されて成り、各層には一方向に4個のトランジスタが設けられている。図8では、複数のトランジスタにまたがるように接合電極層5Jを設けてもよいことを強調することが狙いであって、トランジスタやドレイン/ソースの区別は厳密なものではない。また、紙面に垂直な奥行き方向にも複数のトランジスタが設けられる。図8では、第1実施形態と同じ構成には同様の符号を付しており、以下では、説明を適宜省略する。
積層型集積回路1Jは、第2トランジスタTR2Bを含む回路基板(下から第1層目)と、第1トランジスタTR1Bを含む回路基板(下から第2層目)と、を備えている。
第1トランジスタTR1Bを含む回路基板において、第1トランジスタTR1Bと、第1埋め込み酸化膜12Jと、接合電極層5Jと、接合電極15Jと、裏面電極16Jと、パッド電極17Jと、層間絶縁膜19aとは、図1の積層型半導体装置1に相当する構成の一部である。
第2トランジスタTR2Bを含む回路基板において、第2トランジスタTR2Bと、第2支持層21Jと、第2埋め込み酸化膜22Jと、接合電極25Jと、パッド電極27Jと、層間絶縁膜19aと、図1の積層型半導体装置1に相当する構成の残りの一部である。
積層型集積回路1Jは、第3トランジスタTR3と、第4トランジスタTR4と、第5トランジスタTR5と、各素子を電気的に接続する配線7と、を備えている。第3トランジスタTR3、第4トランジスタTR4および第5トランジスタTR5の個数は、特に限定されるものではない。
第3トランジスタTR3は、第1トランジスタTR1Bと共に動作する第1回路ユニットを構成し、第1トランジスタTR1Bと同じ階層(下から2層目の基板)に配置されている。
第4トランジスタTR4は、第2トランジスタTR2Bと共に動作する第2回路ユニットを構成し、第2トランジスタTR2Bと同じ階層(下から1層目の基板)に配置されている。
複数の第5トランジスタTR5は、共同して動作する第3回路ユニットを構成している。第5トランジスタTR5を含む回路基板は、最上層に配置されている。この第5トランジスタTR5を含む回路基板において、第5トランジスタTR5以外の構成は、第2トランジスタTR2Bを含む回路基板においてトランジスタ以外の構成と同様である。すなわち、第3支持層31J、第3埋め込み酸化膜32J、接合電極35Jおよびパッド電極37Jは、第2支持層21J、第2埋め込み酸化膜22J、接合電極25Jおよびパッド電極27Jと同様の構成である。なお、最上層の基板と下から2層目の基板との接合、すなわち、接合電極35Jと接合電極15Jとの接合には、裏面電極は寄与しておらず、トランジスタの表面から別のトランジスタの表面への接合の形態となっている。
一方、下から1層目の基板と、下から2層目の基板との接合において、接合電極層5Jは、裏面電極16Jを第1埋め込み酸化膜12Jの裏面で大幅に広げる役割をしている。図8に示すように、接合電極層5Jは、第1トランジスタTR1Bおよび第3トランジスタTR3に対向するように複数のトランジスタにまたがって配置されている。そして、接合電極層5Jと接合電極25Jとの接合は、トランジスタの裏面から、別のトランジスタの表面への接合の形態となっている。
積層型集積回路1Jのように、複数のトランジスタで動作する回路ユニットごとに上下基板同士を接続すれば動作が可能な場合に、この第2実施形態の構成が有効であり、上下基板の接続によって、集積度を低下させることがない。
第2実施形態によれば、接合電極層5Jが複数のトランジスタにまたがっており、接合電極層を大きく形成することで、接合の歩留まりを向上させるとともに、電極の抵抗値を下げることが可能となり、回路の高速化や低消費電力化が実現できる。
(第3実施形態)
第1実施形態に係る積層型半導体装置、および、第2実施形態に係る積層型集積回路は、イメージセンサに適用することができる。図9に示す第3実施形態に係るイメージセンサ1Kにおいても、接合電極層5Jは、複数のトランジスタをまとめて上下階層間で電気的に接続することができる。このイメージセンサ1Kは、例えば、3層の基板が積層されて成り、各層には一方向に4個のトランジスタが設けられている。図9では、1画素(1フォトダイオード)にまたがるように接合電極層5Jを設けてもよいことを強調することが狙いであって、トランジスタやドレイン/ソースの区別は厳密なものではない。また、紙面に垂直な奥行き方向にも複数のトランジスタが設けられる。図9には、1画素分の断面領域を示しており、この画素が平面面視でアレイ状に繰り返し配置される。画素は、フォトダイオードPDと信号処理回路と、を備えている。なお、図9では、第2実施形態と同じ構成には同様の符号を付しており、以下では、説明を適宜省略する。
イメージセンサ1Kは、下から1層目の基板と、下から2層目の基板とは、積層型集積回路1Jと同様の構成である。イメージセンサ1Kは、最上層の回路基板に、フォトダイオードPD、支持層63、絶縁保護膜64、ゲート65、第6トランジスタTR6等を備えている。すなわち、フォトダイオードPDは、第1回路ユニット(第3トランジスタTR3や第1トランジスタTR1B)が配置された階層の上に配置されている。フォトダイオードPDは、支持層63に形成されており、n型の電荷集積領域62と、暗電流の発生を抑制するためのp型の濃度の濃い拡散層61と、を備えている。支持層63の上(光入射側)は絶縁保護膜64で被覆されている。第6トランジスタTR6は、第1回路ユニット(第3トランジスタTR3や第1トランジスタTR1B)に電気的に接続されている。フォトダイオードPDで発生した信号は、ゲート65および第6トランジスタTR6によって転送され、第1回路ユニットや第2回路ユニットで増幅されるなど信号処理される。
イメージセンサ1Kのように、1画素ごとに上下基板同士を接続すれば動作が可能な場合に、この第3実施形態の構成が有効であり、上下基板の接続によって、画素の解像度を低下させることなく、またかつ、集積度を低下させることがない。
第3実施形態によれば、画素ごとに、フォトダイオードと信号処理回路を集積しているため、画素並列での信号処理が可能である(図11参照)。
第3実施形態によれば、接合電極層5Jが1画素分の領域全体にまたがっており、接合電極層を大きく形成することで、接合の歩留まりを向上させるとともに、電極の抵抗値を下げることが可能となり、イメージセンサの高速化や低消費電力化が実現できる。
以上、本発明の実施形態に係る積層型半導体装置について説明したが、本発明の趣旨はこれらの記載に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて広く解釈されなければならない。また、これらの記載に基づいて種々変更、改変などしたものも本発明の趣旨に含まれることはいうまでもない。
1、1F、1G、1H 積層型半導体装置
1J 積層型集積回路
1K イメージセンサ
2 チャネル領域
3N、3P、3 拡散層
4 ゲート
5、5J 接合電極層
110、110a、110B、110C、110D 第1基板
11 第1支持層
12、12J 第1埋め込み酸化膜
15、15B、15J 接合電極
16 裏面電極(第1電極、第3電極、第2電極)
17、17J パッド電極
17E パッド電極(第1電極)
18、18a ビア電極
19a 層間絶縁膜
19b 保護絶縁膜
120 第2基板
130 第3基板
151 金属膜
21、21J 第2支持層
22、22J 第2埋め込み酸化膜
25、25J 接合電極(第4電極、第2電極)
27、27J パッド電極(第2電極)
28 ビア電極(第2電極)
TR1 第1トランジスタ(Nチャネル)
TR1B 第1トランジスタ(Pチャネル)
TR2 第2トランジスタ(Nチャネル)
TR2B 第2トランジスタ(Pチャネル)
TR3 第3トランジスタ
TR4 第4トランジスタ
PD フォトダイオード

Claims (11)

  1. 第1トランジスタが第2トランジスタの上に積層された積層型半導体装置であって、
    前記第1トランジスタは、第1埋め込み酸化膜上に形成された2つの拡散層と、前記拡散層よりも上層に形成されたゲートと、を備え、
    前記第1埋め込み酸化膜には、貫通孔が形成され、前記貫通孔内に、前記第1トランジスタの1つの前記拡散層に接続する第1電極を備え、
    前記第1トランジスタと前記第2トランジスタとの間に、前記貫通孔の直径よりも大きく形成され、前記第1電極を介して前記第1トランジスタの前記拡散層と電気的に接続されると共に、第2電極を介して前記第2トランジスタに電気的に接続される接合電極層を備え、
    前記接合電極層の面内における長さは、前記貫通孔の直径の10倍よりも大きいサイズである積層型半導体装置。
  2. 前記貫通孔の直径は100nmよりも小さく、かつ、前記接合電極層の面内における長さは250nmよりも大きい請求項1に記載の積層型半導体装置。
  3. 前記第2トランジスタは、第2埋め込み酸化膜の下に形成された2つの拡散層と、前記拡散層よりも下層に形成されたゲートと、を備え、
    前記第2埋め込み酸化膜には、前記第2トランジスタの1つの前記拡散層に接続する箇所に貫通孔が設けられており、前記貫通孔内に第3電極を備え、
    前記第2電極は、前記拡散層に接続された第3電極と、前記第3電極に接続された第4電極と、を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の積層型半導体装置。
  4. 前記第2電極は、前記第2トランジスタに接続されたビア電極と、前記ビア電極に接続された第5電極と、を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の積層型半導体装置。
  5. 前記ビア電極および前記第5電極は同じ材料で形成されている請求項4に記載の積層型半導体装置。
  6. 前記第5電極は、前記ビア電極に接続されたパッド電極と、前記パッド電極の上に接続された接合電極と、を備える請求項4に記載の積層型半導体装置。
  7. 前記第1電極および前記接合電極層は同じ材料で形成されている請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の積層型半導体装置。
  8. 前記第1電極は、前記第1埋め込み酸化膜の貫通孔の裏面電極と、前記裏面電極と前記接合電極層との間に配置されるパッド電極と、を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の積層型半導体装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の積層型半導体装置と、
    前記第1トランジスタと共に動作する第1回路ユニットを構成し、前記第1トランジスタと同じ階層に配置された少なくとも1つの第3トランジスタと、
    前記第2トランジスタと共に動作する第2回路ユニットを構成し、前記第2トランジスタと同じ階層に配置された少なくとも1つの第4トランジスタと、を備え、
    前記接合電極層は、前記第1トランジスタおよび前記第3トランジスタに対向するように複数のトランジスタにまたがって配置されている積層型集積回路。
  10. 請求項9に記載の積層型集積回路と、
    前記第1回路ユニットに電気的に接続され、前記第1トランジスタおよび前記第3トランジスタが配置された階層の上に配置されたフォトダイオードと、を備えるイメージセンサ。
  11. 所定の位置合わせ精度の貼り合わせ装置を用いて、第1基板の下側に対して前記第1基板とは別に形成された第2基板を貼り合わせる積層型半導体装置の製造方法であって、
    第1支持層と、前記第1支持層上に形成された第1埋め込み酸化膜と、前記第1埋め込み酸化膜上の2つの拡散層および前記拡散層よりも上層に形成されたゲートを有する第1トランジスタと、を含む前記第1基板を形成する工程と、
    前記第1基板の上に第3基板を接合し、前記第1基板の下から前記第1支持層を除去して前記第1埋め込み酸化膜を露出させる工程と、
    前記第1埋め込み酸化膜において前記第1トランジスタの1つの前記拡散層に接続する箇所に貫通孔を開口し前記貫通孔内に第1電極を形成する工程と、
    前記第1埋め込み酸化膜の表面に、前記第1電極を介して前記第1トランジスタの前記拡散層と電気的に接続される接合電極層を前記貫通孔より大きく形成する工程と、
    第2支持層と、前記第2支持層上に形成された第2埋め込み酸化膜と、前記第2埋め込み酸化膜上の2つの拡散層および前記拡散層よりも上層に形成されたゲートを有する第2トランジスタと、前記第2トランジスタに電気的に接続される第2電極と、を含む前記第2基板を形成する工程と、
    前記第2電極に対して前記接合電極層が接合するように前記第2基板に前記第1基板を貼り合わせる工程と、を有し、
    前記接合電極層の面内における一方向の長さが、前記位置合わせ精度よりも大きくなるように前記接合電極層を形成する積層型半導体装置の製造方法。
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