JP2020118474A - 画像検査装置、プログラム、画像処理装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像検査装置、プログラム、画像処理装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】基準画像と検査画像との位置合わせが正しく行われていないと、検査画像に多数の異常が含まれると判定されてしまうため、この異常が、本来の異常であるのか判断できなかった。【解決手段】画像検査装置3は、記録材に形成された画像の良品検査の基準となる基準画像の印字位置と、検査画像の印字位置とを合わせる印字位置合わせ部604と、印字位置を合わせた基準画像と検査画像との差分に基づいて、検査画像の異常を検出する異常検出部605と、基準画像に含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる差分のばらつきであって、異常が検出された検査画像から算出された差分のばらつきに基づいて、基準画像の印字位置と、異常が検出された検査画像との印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する印字位置合わせ結果評価部607と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像検査装置、プログラム、画像処理装置及び画像形成装置に関する。
従来、用紙に印刷された画像を読取り、読取った画像を解析することで画像の異常を検出する画像検査が行われていた。この画像検査では、本来あるべき印刷画像に対して検出した実際の印刷画像との差分が、ある規定値以上である場合に、実際の印刷画像に発生した汚れや色ずれ等が画像の異常として検出される。ここで、多数のページに画像を印刷した場合、本来の位置からずれた位置に画像が印刷されることがあるため、画像が正確に位置合わせされることが重要である。また、位置合わせにずれが生じた画像を確実に把握する必要があった。
例えば、特許文献1には、画素値が大きく変動する輪郭部分については、良品であると判定される範囲を広げることができると記載されている。
特開2013−224833号公報
従来は、用紙の正しい位置に印刷された画像である基準画像から、位置合わせの検査が行われる検査画像の差分をとり、この差分のばらつきを表す標準偏差を用いて検査画像の位置合わせが正しく行われたか判断されていた。ここで、基準画像と検査画像が一致していれば標準偏差が下がり、一致していなければ標準偏差が上がる。また、位置合わせの対象が文字であれば、標準偏差が上がりやすく、位置合わせの対象が文字以外の画像であれば標準偏差が下がりやすい。位置合わせが正しく行われていなければ、基準画像と検査画像との差分がばらつきやすくなり、検査画像に多数の異常が含まれていると判定されてしまう。この場合、画像検査を行うオペレーターは、検査画像で判定された異常が汚れ等の異常であるのか、位置合わせが正しくないことを原因とする異常であるのかを正しく判断できなかった。
特許文献1に開示された技術では、2つの画像が位置合わせされていることが前提となっており、この技術を用いただけでは、オペレーターは、2つの画像が正しく位置合わせされたか判断できなかった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、基準画像に対する検査画像の印字位置合わせ結果を精度良く評価することを目的とする。
上述した目的のうち少なくとも一つを実現するために、本発明の一側面を反映した画像検査装置は、画像形成装置が記録材に形成した画像を読取って検査画像を生成する読取部と、記録材に形成された画像の良品検査の基準となる基準画像の印字位置と、検査画像の印字位置とを合わせる印字位置合わせ部と、印字位置を合わせた基準画像と検査画像との差分に基づいて、検査画像の異常を検出する異常検出部と、基準画像に含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる差分のばらつきであって、異常が検出された検査画像から算出された差分のばらつきに基づいて、基準画像の印字位置と、異常が検出された検査画像との印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する印字位置合わせ結果評価部と、を備える。
なお、上記の画像検査装置は本発明の一態様であり、本発明の一側面を反映したプログラム、画像処理装置及び画像形成装置についても、上記の画像検査装置と同様に構成される。
本発明によれば、基準画像に対する検査画像の位置合わせ結果を評価する評価領域を限定することで、印字位置合わせ結果を精度よく評価することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態の説明により明らかにされる。
本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの概要構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像検査装置の制御系の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る基準画像から検査画像の差分をとる様子を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る基準画像と検査画像の具体例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る位置合わせ結果の評価対象となる領域の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る文字「A」のエッジと、閾値Thとの関係を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る画像検査装置が検査画像を評価する処理の例を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るS×T領域に分割された差分画像の例を示す説明図である。 本発明の第1の実施の形態に係る位置合わせ結果の表示例を示す説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムのブロック図である。
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
[第1の実施の形態]
<画像形成システムの構成>
始めに、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成システム1の概要構成図である。なお、図1には、本発明の説明に必要と考える要素又はその関連要素を記載しており、本発明の画像形成システムは図1に示す例に限定されない。
画像形成システム1は、画像形成装置2及び画像検査装置3を備える。画像形成装置2は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式によって用紙に画像を形成する画像形成装置の一例である。画像形成装置2は、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の4色のトナー画像を重ね合わせるタンデム形式によって、用紙上にカラー画像を形成する。画像形成装置2には、不図示のLAN(Local Area Network)を介して、オペレーターによって操作されるPC(Personal Computer)70(後述する図2を参照)等が接続されている。そして、PC70からLANを介して画像形成装置2にジョブが投入される。画像形成装置2は、投入されたジョブに従って、画像形成処理等の各種の処理を行う。
始めに、画像形成装置2の構成例について説明する。
画像形成装置2は、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)12を有する画像入力部11、操作表示部13を備える。また、画像形成装置2は、給紙トレイ20及び画像形成部30を有するプリンター部10を備える。
画像入力部11は、ADF12の原稿台上の原稿から画像を光学的に読み取り、読み取った画像をA/D変換して画像データを生成する。なお、画像入力部11は、プラテンガラス上で原稿から画像を読み込むこともできる。
操作表示部13は、液晶パネル等からなる表示部、及び、タッチセンサ等からなる操作部で構成される。表示部及び操作部は、例えばタッチパネルとして一体に形成される。操作表示部13は、操作部に入力されたオペレーターからの操作内容を表す操作信号を生成し、該操作信号を制御部50(後述する図2を参照)に供給する。また、操作表示部13は、制御部50から供給される表示信号に基づいて、表示部に、オペレーターによる操作内容や設定情報等を表示する。なお、操作部をマウスやタブレットなどで構成し、表示部とは別体で構成することも可能である。
給紙トレイ20は、画像形成部30で画像形成が行われる用紙Shを収容する容器である。給紙トレイ20には、それぞれ、紙種や坪量等が異なる用紙が収容される。用紙Shは、記録材の一例である。画像形成装置2は、記録材の一例である樹脂製のシートにも画像を形成することが可能である。なお、本実施形態では、2つの給紙トレイ20を設けた例を挙げたが、給紙トレイ20の個数は1つであってもよく、3個以上であってもよい。
画像形成装置2には、給紙トレイ20から給紙された用紙Shを画像検査装置3まで搬送する搬送路21が設けられる。搬送路21には、用紙Shを搬送するための複数の搬送ローラが設けられる。
定着部36の下流側では、搬送路21が伸長して画像検査装置3の搬送路41に接続されている。また、搬送路21は、定着部36の下流側で分岐する。分岐した搬送路21の一端には、プリンター部10の上流側の搬送路21に合流する反転搬送路22が接続されている。反転搬送路22には、用紙Shを反転させる反転部23が設けられている。反転部23で反転された用紙Shは、反転搬送路22を通して搬送路21の上流側に返される。また、経路の切り替えによって反転した用紙Shが、定着部36の下流側の搬送路21に戻された後、画像検査装置3に搬送されることもある。
画像形成部30は、Y、M、C及びKの各色のトナー画像を形成するための、4つの画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kを備え、用紙Shに画像を形成する。画像形成ユニット31Y,31M,31C及び31Kはそれぞれ、帯電部、露光部(いずれも不図示)、像担持体としての感光体ドラム32Y,32M,32C,32K、及び、現像部33Y,33M,33C,33Kを備える。
現像部33Y,33M,33C,33Kは、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kの各表面(外周部)に、画像に応じた光を照射することにより、各感光ドラムの周上に静電潜像を形成させる。そして、現像部33Y,33M,33C,33Kは、該静電潜像にトナーを付着させることにより、感光体ドラム32Y,32M,32C,32K上にトナー画像を形成する。
また、画像形成部30は、中間転写ベルト34、2次転写部35及び定着部36を備える。中間転写ベルト34は、感光体ドラム32Y,32M,32C,32Kに形成された画像が1次転写されるベルトである。2次転写部35は、中間転写ベルト34上に1次転写された各色のトナー画像を、搬送路21を搬送された用紙Shに2次転写するローラである。
定着部36は、2次転写部35の用紙搬送方向の下流側に配置されて、画像形成部30から供給されるカラーのトナー画像が形成された用紙Shに対して、定着処理を施す。定着部36は、搬送された用紙Shを加熱及び加圧することにより用紙Shの表面側に、画像形成部30により転写された画像を定着する。定着部36により画像が定着した用紙Shは、搬送路21によって画像検査装置3に搬送されるか、反転搬送路22を通して反転部23により表裏が反転された後、プリンター部10の上流側で搬送路21に返される。表裏反転された用紙Shは、プリンター部10によって裏面への画像形成が行われる。その後、定着部36によって定着処理が施された用紙Shは、画像検査装置3に搬送される。
次に、画像検査装置3の構成例について説明する。
画像検査装置3は、画像形成装置2から搬送された用紙Shに形成(印刷)された画像が、正しい位置に形成されたかを検査する。用紙Shに形成された画像に対する処理、すなわち画像検査装置3による画像の検査は、主に画像検査装置3に取付けられた画像処理装置5によって行われる。
画像検査装置3は、画像形成装置2から搬送されてきた用紙Shを搬送する搬送路41,42,43、切替部44、読取部45a,45b、測色計46、搬送路41上を搬送された用紙Shが排紙される排紙トレイ47,48を有する。
読取部45a,45bは、それぞれイメージセンサー等の画像入力装置の一例である。読取部45a,45bは、例えば、用紙Shの表面に光を投射し、用紙Shからの反射光を画像データとして取り込む。このように読取部45a,45bが用紙Shの画像データを取り込むことを「読取る」と呼ぶ。読取部45aは、搬送路41を搬送される用紙Shを搬送路41の下方から読取り、読取部45bは、搬送路41を搬送される用紙Shを搬送路41の上方から読取る。以降の説明では、読取部45a,45bを区別しないため、「読取部45」と総称する。そして、読取部45は、取り込んだ画像データを画像処理装置5に出力する。
測色計46は、搬送路41を搬送される用紙Shの上面に形成された画像を読み取り、読み取って得た画像情報に基づいて、該画像の色濃度(反射濃度)を測定する色濃度測定装置の一例である。測色計46は、例えば、光の波長ごとの反射光の強度(スペクトル)を計測可能な測色器であり、測定した色の濃度(反射濃度)や、L*a*b*値などを出力する。測色計46には、例えば、不図示の複数のセンサ(光電変換素子)を用紙幅方向(用紙搬送方向と直交する方向)の全域にわたる1次元上に配列したスキャナ(ラインセンサ)が使用される。測色計46をスキャナで構成した場合、画像の読み取りは、スキャナをその配置方向と直交する方向(用紙搬送方向)に移動させながら行われる。そして、測色計46は、画像の読み取りが行われる領域をメッシュ状に分割して得られる各領域を対象として、用紙Sh上に形成された画像の色濃度を測定する。測色計46は、測定した色濃度の情報を、画像検査装置3に出力する。
なお、測色計46を単一のセンサで構成し、該センサを2次元的に移動させることにより、用紙Shに形成された画像の色の濃度を測定してもよい。または、測色計46を2次元上(マトリクス状)に配置した複数のセンサで構成し、該複数のセンサで1回の測定により用紙上の全画素の色の濃度を読み取ってもよい。
画像検査装置3は、搬送路41に接続される搬送路42,43を備える。
搬送路42は、搬送路41の途中から分岐する経路であり、画像処理装置5により検査された用紙Shを、排紙トレイ47(排紙部の一例)に排紙する。排紙トレイ47には、画像処理装置5によって画像が正常と判定された用紙Sh(「正常用紙」とも呼ぶ)が排紙される。
搬送路43についても、搬送路41の途中から分岐する経路であり、画像処理装置5により検査された用紙Shを、排紙トレイ48(排紙部の一例)に排紙する。排紙トレイ48には、画像処理装置5によって画像が異常と判定された用紙Sh(「異常用紙」とも呼ぶ)が排紙される。
切替部44は、搬送路42,43のいずれかに用紙Shが搬送されるよう、用紙Shの搬送方向を切替える。なお、画像検査装置3に一つの排紙トレイ47しかない場合、正常用紙と異常用紙が混在して排紙される。この場合、正常用紙と異常用紙は、それぞれ排紙される方向に直交する方向に少しずらして排紙される。
画像検査装置3に搬送される用紙Shは、両面又は片面に画像が形成された印刷物である。画像検査装置3は、画像形成装置2が用紙Shの両面又は片面に形成した画像を読取り、画像処理装置5が所定の検査を行う。
なお、本実施の形態では、画像形成装置2が用紙Shの両面に画像を形成可能であるため、画像処理装置5が用紙Shの両面を検査する例を挙げた。しかし、画像処理装置5は、用紙Shの片面だけに画像を形成可能な画像形成装置から搬送された用紙Shの片面だけを検査するように構成してもよい。
[画像形成装置の制御系の構成]
次に、図2を参照して、画像形成装置2の制御系の構成例について説明する。
図2は、画像形成装置2の制御系の構成例を示すブロック図である。
画像形成装置2は、通信I/F部51、用紙搬送部24、画像入力部11、画像形成部30、制御部50、記憶部52、定着部36及び操作表示部13を備える。
通信I/F部51は、ネットワーク又は専用線を介して、オペレーターが操作する端末であるPC70との間でデータを送受信するインターフェースである。通信I/F部51として、例えばNIC(Network Interface Card)が用いられる。
用紙搬送部24は、制御部50による制御に基づいて、図1に示した搬送路21、反転搬送路22上に設けられた搬送ローラ(図示略)、及び反転部23を駆動する。
制御部50は、CPU(Central Processing Unit)501、ROM(Read Only Memory)502、RAM(Random Access Memory)503及び入力画像処理部504を備える。
ROM502には、制御部50のCPU501が実行するプログラム、又はプログラムの実行時に使用するデータ等が保存される。CPU501は、ROM502に保存されたプログラムを読み出すことにより、画像形成装置2を構成する各部の制御を行う。
RAM503には、CPU501の演算処理の途中に発生した変数やパラメータなどが一時的に書き込まれる。
入力画像処理部504は、PC70から通信I/F部51を介して入力したジョブに含まれる入力画像に所定の画像処理(例えば、ラスタライズ処理)を施し、印刷用画像データを作成する。また、入力画像処理部504は、画像入力部11がADF12で読み取った原稿から取得した画像データ、又は、外部から取得した画像データについても画像処理を施し、印刷用画像データを作成する。この印刷用画像データは、画像形成部30に送られる。
制御部50は、用紙搬送部24を制御して搬送ローラを駆動させ、用紙Shを搬送路21上で搬送させる。また、制御部50は、入力画像処理部504が作成した印刷用画像データを画像形成部30に出力する。また、制御部50は、画像形成部30を制御して、用紙Shに画像を形成させる。また、制御部50は、定着部36を制御して、画像を用紙Shに定着させる。
また、制御部50は、操作表示部13から操作信号を受信し、該操作信号に応じた制御を行う。さらに、制御部50は、操作表示部13に表示信号を出力し、操作表示部13が、各種操作指示や設定情報を入力するための各種設定画面や各種処理結果等を表示する操作画面を表示パネルに表示する。操作表示部13に表示される情報としては、画像検査装置3から出力される、異常画像検出結果631、位置合わせ評価結果632(いずれも後述する図3を参照)も含まれる。
記憶部52には、制御部50のCPU501がプログラムを実行する際に使用するパラメータや、プログラムを実行して得られたデータなどが保存される。例えば、記憶部52には、各濃度レベルの画像形成条件等の情報が保存される。なお、記憶部52に、CPU501が実行するプログラムを記憶させてもよい。
[画像検査装置の制御系の構成]
次に、図3を参照して、画像検査装置3の制御系の構成例について説明する。
図3は、画像検査装置3の制御系の構成例を示すブロック図である。
画像検査装置3は、通信I/F部61、用紙搬送部62、読取部45、測色計46を備える。また、画像検査装置3に取り付けられた画像処理装置5は、制御部60及び記憶部63を備える。また、画像処理装置5には、記憶装置4が取り付けられる。
通信I/F部61は、ネットワークを介して、画像形成装置2との間でデータを送受信するインターフェースである。通信I/F部61として、例えばNICが用いられる。
用紙搬送部62は、制御部60による制御に基づいて、図1に示した搬送路41上に設けられた搬送ローラ(不図示)を駆動する。
上述したように読取部45は、搬送路41を搬送される用紙Shの上面及び下面に形成された画像を読取る。本実施の形態では、読取部45a,45bで読取られた画像データが、画像の位置合わせを行う検査の対象となるため、用紙Shの画像データを「検査画像」と呼ぶ。一方で、検査画像と比較される基準となる画像を「基準画像」と呼ぶ。この基準画像についても、読取部45によって予め読取られた画像である。基準画像は、オペレーターにより事前に正しいと判断された画像である。このように読取部45は、画像形成装置2が用紙Shに形成した画像を読取って検査画像603a及び基準画像603bを生成することができる。本実施の形態では、例えば、用紙Shの四隅における位置に形成される印字画像の位置が正しいかを検査するために、検査画像及び基準画像の位置合わせが行われる。
読取部45が読取った画像は、検査画像603a又は基準画像603bとして、制御部60のRAM603に保存される。なお、検査画像603a及び基準画像603bは、大容量のHDD等で構成される記憶部63に保存されてもよい。なお、測色計46から画像検査装置3に出力される色濃度の情報が、検査画像603a及び基準画像603bに含まれてもよい。
制御部60は、CPU601、ROM602、RAM603、印字位置合わせ部604、異常検出部605、評価領域設定部606、印字位置合わせ結果評価部607及び排紙先選択部608を備える。
CPU601は、ROM602に保存されたプログラムを読み出すことにより、画像検査装置3を構成する各部の制御を行う。
ROM602には、制御部60のCPU601が実行するプログラム、又はプログラムの実行時に使用するデータ等が保存される。
RAM603には、CPU601の演算処理の途中に発生した変数やパラメータなどが一時的に書き込まれる。上述したようにRAM603には、検査画像603a及び基準画像603bも保存される。また、RAM603には、差分画像603c及びパラメータ603dも保存される。
パラメータ603dは、制御部60によって設定された各種の値である。パラメータ603dは、例えば、後述する図6に示す評価領域82を設定するためのM画素、N画素の値、図8の処理にて算出される閾値Th等である。印字位置合わせ部604、異常検出部605、評価領域設定部606、印字位置合わせ結果評価部607及び排紙先選択部608は、パラメータ603dから読み出した値に基づいて各種の処理を行う。
CPU601がROM602から読み出したプログラムを実行することで、印字位置合わせ部604、異常検出部605、評価領域設定部606、印字位置合わせ結果評価部607及び排紙先選択部608の各機能が実現される。
印字位置合わせ部604は、用紙Shに形成された画像の良品検査の基準となる基準画像603bの印字位置と、検査画像603aの印字位置とを合わせる。この時、印字位置合わせ部604は、画像形成装置2に入力された原稿画像に基づいて同じ印字画像が形成された複数の用紙Shから読取って生成された検査画像603aの印字位置を基準画像603bの印字位置と合わせる。原稿のサイズが同じであれば、検査画像603aに含まれる画像の印刷物における印字位置は、複数の印刷物で同じはずである。このため、印字位置合わせ部604は、RAM603から読み出した検査画像603aを、RAM603に予め保存されている基準画像603bの位置に合わせる。
異常検出部605は、印字位置を合わせた基準画像603bと検査画像603aとの差分に基づいて、検査画像603aの異常を検出する。基準画像603bと検査画像603aとの差分は、後述する図5の右下に示すように、差分画像603cとして表される。異常検出部605は、片面印刷された用紙Shから画像が形成された片面だけの1ページ分の差分画像603cを作成し、両面印刷された用紙Shから画像が形成された両面の2ページ分の差分画像603cを作成する。作成された差分画像603cは、RAM603に記憶される。
異常検出部605は、検査画像603aと基準画像603bに差異がなければ、検査画像603aを正常と判定する。例えば、用紙Shに形成された画像に汚れ、スジ等がなければ、画像処理装置5は、この画像を正常と判断する。逆に、用紙Shに形成された画像に汚れ、スジ等があれば、画像処理装置5は、この画像を異常と判断する。用紙Shに形成された画像が正しい位置に形成されたかは、画像処理装置5が、基準画像603bと、用紙Shに形成された画像を読み取って得られる検査画像603aとを比較することで判断される。
一方、あるページに汚れ等が付着していた場合、このページの検査画像603aは、基準画像603bに対して差異が生じる。このため、異常検出部605は、検査画像603aと基準画像603bとを比較して差異があれば、検査画像603aを異常と判定する。そして、異常検出部605は、異常と判定した検査画像603aを異常画像としてまとめた異常画像検出結果631をジョブ毎に生成し、記憶部63に保存する。異常画像検出結果631は、例えば、PDF(Portable Document Format)ファイルである。異常画像検出結果631には、異常検出部605が検査画像603aを異常と判定した要因である、汚れの位置、大きさ、異常が生じたページ番号等のテキスト形式のデータが含まれる。異常画像検出結果631には、異常と判定された検査画像603aが含まれてもよい。また、異常画像検出結果631は、RAM603に保存されてもよい。
ただし、ページに汚れ等が付着していなくても、検査画像603aと基準画像603bとの位置合わせが正確でなければ、検査画像603aが異常と判定されてしまう。そこで、評価領域設定部606は、位置合わせ結果を評価するための評価領域を設定する。
この評価領域設定部606は、基準画像603bから算出されたエッジから第1所定量まで離れた領域を印字位置合わせ結果の評価を行わない第1評価外領域として設定する。印字画像のエッジとは、例えば、画素値の変化率が最大となるような、印字画像の輪郭を表す部分である。また、評価領域設定部606は、第1評価外領域より離れ、印字画像のエッジから第1所定量より大きい第2所定量まで離れた領域を印字位置合わせ結果の評価を行う評価領域として設定する。さらに、評価領域設定部606は、第2所定量より離れた領域を印字位置合わせ結果の評価を行わない第2評価外領域として設定する。
評価領域は、例えば、後述する図6に示すように、印字画像のエッジから所定距離だけ離れた帯状の領域(評価領域82)で表される。この評価領域は、異常検出部605により異常と判断された検査画像603aに対して、印字位置合わせ結果評価部607が基準画像603bに対する検査画像603aの位置合わせを評価するために用いられる。
印字位置合わせ結果評価部607は、基準画像603bに対する検査画像603aの位置合わせ結果が正しいか否かを評価する。そこで、印字位置合わせ結果評価部607は、基準画像603bに含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる差分のばらつき(例えば標準偏差)であって、異常が検出された検査画像603aから算出された差分のばらつきを算出する。そして、印字位置合わせ結果評価部607は、差分のばらつきに基づいて、基準画像603bの印字位置と、異常が検出された検査画像603aとの印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する。例えば、印字位置合わせ結果評価部607は、差分のばらつきの量が所定の閾値Thを超えた場合に、基準画像603bに対する検査画像603aの位置ずれが発生したと評価する。ただし、異常検出部605が検査画像603aに含まれる異常を検出しなかった場合、印字位置合わせ結果評価部607は、印字位置合わせ結果を評価しない。
なお、評価領域設定部606は、異常検出部605により基準画像603bと検査画像603aとの差分に基づいて作成された差分画像603cを所定数の領域に分割した評価対象領域(後述する図9を参照)を作成する。この場合、印字位置合わせ結果評価部607は、基準画像603bに対する検査画像603aの位置ずれ量を、評価対象領域毎に評価する。ここで、印字位置合わせ結果評価部607は、いずれか一つ以上の評価対象領域で算出された差分のばらつきの量が閾値Thを超えた場合に、基準画像603bに対する検査画像603aの位置ずれが発生したと評価する。
その後、印字位置合わせ結果評価部607は、印字位置の位置合わせが不良と判定した検査画像603aを位置合わせエラーとしてまとめた位置合わせ評価結果632をジョブ毎に生成し、記憶部63に保存する。位置合わせ評価結果632は、例えば、PDFファイルである。位置合わせ評価結果632には、印字位置合わせ結果評価部607が位置合わせを異常と判定したページの検査画像603a、ページ番号等のテキスト形式のデータが含まれる。
位置合わせ評価結果632は、記憶部63に保存されるだけでなく、画像検査装置3に接続された外部の記憶装置4に送られる。記憶装置4は、例えば、画像検査装置3に接続されたUSBメモリ、SSD、HDD(Hard Disk Drive)等としてよい。位置合わせ評価結果632が記憶装置4に送られることにより、オペレーターは、記憶装置4に保存された位置合わせ評価結果632を表示し、内容を確認することができる。なお、通信I/F部61を経由して接続するクラウドのサーバー又はPC70に位置合わせ評価結果632を転送し、保存してもよい。
また、制御部60は、必要に応じて記憶部63から読出した異常画像検出結果631と、位置合わせ評価結果632とを、通信I/F部61を介して画像形成装置2又はPC70に送信する。画像形成装置2は、操作表示部13に異常画像検出結果631と位置合わせ評価結果632を表示することができる。このため、画像形成装置2及び画像検査装置3のオペレーターは、操作表示部13から異常画像検出結果631と位置合わせ評価結果632の内容を確認することができる。また、オペレーターは、PC70から異常画像検出結果631と位置合わせ評価結果632の内容を確認することもできる。
ここで、印字位置合わせ結果評価部607は、異常と判定した検査画像603aに対応するページの再印刷処理(「リカバリ処理」と呼ぶ)を、通信I/F部61を通じて画像形成装置2に指示することができる。リカバリ処理により、印字位置合わせ結果評価部607によって位置合わせが正しくない(「位置合わせエラー」と呼ぶ)と評価された検査画像603aに対応する画像を再び画像形成装置2に形成させることができる。リカバリ処理は、画像形成システム1にて自動的に、又はオペレーターの手動により行われる。ただし、リカバリ処理が行われると、画像形成装置2の処理時間が余計にかかる。このため、画像形成システム1を使用するオペレーターは、異常が判定されたときに、画像形成装置2にリカバリ処理を行わせるか否かを予め設定することができる。
画像形成装置2にリカバリ処理を行わせる設定がされていれば、画像形成装置2は、印字位置合わせ結果評価部607からの指示に基づいて、異常、又は位置合わせエラーと判定された検査画像603aに対応するページのリカバリ処理を自動的に行う。上述したように排紙トレイ47には正常用紙が排紙され、排紙トレイ48には異常用紙が排紙される。このため、排紙トレイ47には、最初の画像形成処理により印刷された正常用紙、及びリカバリ処理により印刷された正常用紙だけが排紙される。
排紙先選択部608は、異常検出部605、印字位置合わせ結果評価部607の結果に従って、搬送路41を搬送される用紙Shの排紙トレイ(排紙先の一例)を選択する。例えば、異常検出部605が、用紙Shに形成された画像が異常でない、すなわち正常であると判断すれば、この用紙Shは正常用紙である。このため、排紙先選択部608は、切替部44を動作して、正常用紙を搬送路42に搬送させ、排紙トレイ47に排紙させる。一方、異常検出部605が、用紙Shに形成された画像を異常と判断すれば、この用紙Shは異常用紙である。また、印字位置合わせ結果評価部607が、位置合わせが正しく行われていないと判断した用紙Shも異常用紙である。このため、排紙先選択部608は、切替部44を動作して、異常用紙を搬送路43に搬送させ、排紙トレイ48に排紙させる。
次に、本実施の形態における位置合わせを評価する方法について、図4〜図7を参照して説明する。
図4は、基準画像603bから検査画像603aの差分をとる様子を示す説明図である。
図4の上側のグラフ(1)には、画像内の同じ位置における検査画像603aと基準画像603bの画素値をプロットした様子が示される。検査画像603aと基準画像603bの位置がずれていれば、検査画像603aと基準画像603bの位置も異なる。このため、検査画像603aと基準画像603bが二つの山型グラフとして表される。
図4の下側のグラフ(2)には、基準画像603bから検査画像603aの差分をとって生成された差分画像603cの例が示される。差分画像603cの画素値は、「0」〜「255」の範囲内で所定の値を取るように正規化される。例えば、差分画像603cがモノクロ画像であれば、画素値「0」が黒色、画素値「255」が白色を表す。
グラフ(1)の左側においては基準画像603bと検査画像603aが重なっていないため、差分画像603cの画素値が0となる。基準画像603bと検査画像603aの画素値が一致する部分では、画素値が128となる。そして、グラフ(1)の右側においては基準画像603bと検査画像603aが重なっていないため、差分画像603cの画素値が255となる。このとき、差分画像603cは、図5に示すように画素値に応じた濃淡で表される。
なお、検査画像603aと基準画像603bの位置が一致していれば、検査画像603aと基準画像603bが一つの山型グラフとして表される。そして、差分画像603cの画素値が128となるので、差分画像603cは、一様な濃さで表される。
図5は、基準画像603bと検査画像603aの具体例を示す説明図である。ここでは、文字「A」の画像が形成された用紙Shから読取られた基準画像603b、検査画像603aについて説明する。
異常検出部605が、検査画像603aの異常を検出するために、事前に用意された基準画像603bに対する検査画像603aの差分を取る。例えば、図5の上側に示す基準画像603bには、文字「A」だけが含まれる。一方、検査画像603aでは、文字「A」の周囲に汚れ70が付着していたとする。なお、基準画像603bにおいて、文字「A」だけが印字画像の例として挙げられる。また、検査画像603aにおいて、文字「A」と汚れ70が印字画像の例として挙げられる。
基準画像603bと検査画像603aの位置がずれていない、すなわち位置合わせが正常である場合、図5の左下に示すように、差分画像603cに文字「A」が現れず、汚れ70に対応する位置に画素値「255」の汚れ71が現れる。汚れ71以外の箇所は、画素値「128」の一様な濃度で差分画像603cが生成される。このため、異常検出部605は、差分画像603cに現れた汚れ71に基づいて、検査画像603aを異常画像と判断する。
一方、基準画像603bと検査画像603aの位置がずれている、すなわち位置合わせが異常である場合、図5の右下に示すように、差分画像603cには、画素値「255」の汚れ71と共に、文字「A」が現れる。ここで、文字「A」は、画素値「255」の白色で表す文字72、画素値「0」の黒色で表す文字73で現れる。このため、異常検出部605は、差分画像603cに現れた汚れ71以外にも、文字72,73に基づいて、検査画像603aを異常画像と判断する。
基準画像603bと検査画像603aの位置合わせの評価を行わなければ、差分画像603cに現れた文字72,73が全て異常画像として判定されてしまう。このため、検査画像603aに汚れ70が付着していなくても、基準画像603bと検査画像603aの位置がずれたことで、異常検出部605が、検査画像603aを異常画像と判断されかねない。そこで、検査画像603aに異常が検出された場合には、検査画像603aの位置合わせが正常に行われたか否かを確認する必要がある。位置合わせ結果が正常であるか否かを評価するために、差分画像603cを構成する画素の各画素値から算出する標準偏差D(差分のばらつきの一例)を用いる。位置合わせ結果が正常である、図5の左下に示した差分画像603cの標準偏差Dに比べて、位置合わせ結果が異常である、図5の右下に示した差分画像603cの標準偏差Dの方が明らかに大きな値となる。
しかし、実際の位置合わせにおいて、印刷時の画像歪みのばらつき等の理由により、多少なりともエッジ周辺に差分が生じてしまうので、画像形成装置2では、検査画像603aの位置ずれがある程度許容される。そこで、印字画像のエッジ周辺と、エッジ以外のその他の領域とで、差分による検知レベルを変更することで位置ずれを許容することが可能となる。例えば、正常と判断されるレベルの位置ずれであれば、検査画像603aを正常と判断できるようにする。このため、文字画像に隣接した領域を位置合わせ結果の評価対象としない。
逆に、エッジから相当距離以上離れ、印字画像が何もない、もしくは均一な画像領域では、たとえ位置ずれが起こっても標準偏差Dには何ら影響がない。よって、この領域を位置合わせの評価対象にすると、標準偏差Dの数値が下がり、位置ずれを検知する感度が下がってしまう。そこで、本実施の形態では、印字画像のエッジから相当距離より離れた領域も、位置合わせ結果の評価対象としない。
ここで、検査画像603aの位置ずれを許容する範囲について、図6を参照して説明する。図6は、位置合わせ結果の評価対象となる領域の例を示す説明図である。ここでは、基準画像603bに含まれる文字「A」を拡大して説明する。そして、文字「A」を形成する領域を、文字画像領域80とする。
文字「A」のエッジに隣接し、文字「A」に沿って示される帯状の領域を位置合わせ結果の評価対象外の領域とし、この領域を第1評価外領域81と呼ぶ。第1評価外領域81の幅は、例えば、N画素分の長さで表される。第1評価外領域81の大きさは、文字「A」が正常に印刷された場合に起こりうる位置ずれの量に基づいて設定される。このため、第1評価外領域81内であれば、検査画像603aに含まれる文字「A」が位置ずれしても、位置合わせが正しいと評価される。
第1位置合わせ結果評価外領域に沿って示される帯状の領域を位置合わせ結果の評価対象の領域とし、この領域を評価領域82と呼ぶ。評価領域82の幅は、例えば、M−N画素で表される(M>N)。評価領域82内であれば、検査画像603aに含まれる文字「A」が位置ずれすると、位置合わせエラーと評価される。
評価領域設定部606は、文字「A」を部分変倍することで起こりうる文字「A」の最大サイズに基づいて、評価領域82を求めることができる。しかし、評価領域82を大きくし過ぎると、位置合わせ結果の評価(位置ずれの発生有無)の感度が低下する。このため、評価領域設定部606は、事前に様々な種類の画像における評価領域82の大きさを変えて、位置合わせ結果の評価の感度が低下し始める大きさを評価領域82として設定してもよい。
そして、文字「A」のエッジからM画素以上離れた領域を位置合わせ結果の評価対象外の領域とし、第2評価外領域83と呼ぶ。検査画像603aに含まれる文字「A」が第2評価外領域83まで位置ずれした場合、そもそも印刷ミスと考えられるため、異常検出部605により検査画像603aが異常画像と判定される。
図7は、文字「A」のエッジと、閾値Thとの関係を示す説明図である。
図7の拡大画像(1)には、文字「A」の一部分を拡大した様子が示される。ここで、文字「A」を横切る直線90に沿って、文字「A」の画素値の変化を説明する。
図7のグラフ(2)には、文字「A」の画素値の変化が示される。実線91により、文字「A」がない部分が白色の画素値「255」で表され、文字「A」がある部分が黒色の画素値「0」で表される。そして、検査画像603aの異常を判定するための閾値Thが設定される。例えば、文字「A」の背景色が白色であれば、グラフ(2)の左側の部分も白色である。しかし、この部分に汚れ等があると実線91が落ち込むように変化する。そこで、白色の部分の閾値Thとして「70」が設定されると、画素値が70未満のくすみや汚れ等が存在した場合に、検査画像603aが異常と判断される。
逆に、文字「A」の色が黒色であれば、白色の部分の閾値Thが設定されたまま変わらなければ、文字「A」が汚れとして判定され、検査画像603aが異常と判断されてしまう。そこで、文字「A」の部分では、閾値Thが高くなるように変化する。例えば、閾値Thとして「255」が設定されていれば、文字「A」の文字画像領域の内部の黒色が薄れたり、灰色の点が混じっていたりしても、文字「A」の文字画像領域に白色系の汚れはないと判断される。
文字「A」の位置ずれを許容しないのであれば、破線で示す閾値Th1のように、文字「A」のエッジの位置で立ち上がるように閾値Th1が設定される。この場合、わずかでも検査画像603aが、基準画像603bに対して位置ずれしていると位置合わせエラーとして評価される。
しかし、文字「A」のエッジは必ずしも明確でなく、にじみ等のノイズが発生することで文字「A」のエッジがぼやけることがある。文字「A」の位置ずれをある程度許容して良ければ、所定区間で緩やかに立ち上がるように閾値Th2が設定される。閾値Th2が立ち上がる区間の長さを、例えば、文字「A」のエッジから1mmとする。この区間の長さは、例えば、図6に示したM−Nの長さを表す。このため、閾値Th2が立ち上がる区間では文字「A」のエッジにノイズが発生していたとしても、検査画像603aが直ちに異常とは判断されない。このように閾値Thを変えることで、図6に示した評価領域82を設定することができる。
次に、画像検査装置3で行われる位置合わせの評価処理について説明する。
図8は、画像検査装置3が検査画像603aを評価する処理の例を示すフローチャートである。
事前に、印字位置合わせ部604は、RAM603から読出した検査画像603aと基準画像603bの印字位置を合わせる(S1)。次に、異常検出部605は、基準画像603bから検査画像603aを差分をとって(S2)、差分画像603cを生成し、差分画像603cに基づいて、検査画像603aに異常があるかを判定する(S3)。検査画像603aに異常がなければ(S3のNO)、異常検出部605は、検査画像603aを正常画像と判断し(S14)、本処理を終了する。
基準画像603bのエッジ周辺は、差分の感度を落としているため、検査画像603aに異常があれば(S3のYES)、図5の左下に示したように差分画像603cに汚れ71が現れる。この場合、評価領域設定部606は、基準画像603bに含まれる文字等の印字画像のエッジを算出する(S4)。
そして、評価領域設定部606は、エッジ領域をN画素拡張した領域Nを作成し(S5)、さらにエッジ領域をM画素拡張した領域Mを作成する(S6)。ここで、エッジ領域とは、例えば、図6に示した文字「A」を表す文字画像領域であり、位置合わせ結果の評価対象となるエッジを含む印字画像である。領域Mは、図6に示した文字「A」のエッジから評価領域82までの範囲内に該当し、領域Nは、文字「A」のエッジから第1評価外領域81までの範囲内に該当する。
次に、評価領域設定部606は、領域Mに含まれ、且つ領域Nに含まれない領域を、位置ずれ評価領域Aとして設定する(S7)。位置ずれ評価領域Aは、領域Mから領域Nを引いた領域、すなわち、図6に示した評価領域82に該当する。
次に、印字位置合わせ結果評価部607は、差分画像603cをS×T領域に分割する(S8)。ここで、S×T領域に分割された差分画像603cについて、図9を参照して説明する。
図9は、S×T領域に分割された差分画像603cの例を示す説明図である。
差分画像603cは、横にS分割(S=2)、縦にT分割(T=4)された、8個の評価対象領域で表される。各領域を、例えば(S,T)で表すと、(1,1),(1,2),(1,3),(2,1),(2,2),(2,3)の領域には、文字「A」の一部が含まれる。しかし、(1,4),(2,4)の領域には、文字「A」の一部が含まれない。
本実施の形態では、差分画像603cをS×Tの評価対象領域に分割し、それぞれの評価対象領域の位置合わせ結果を評価する。例えば、検査画像603aの位置合わせにおいて、検査画像603aに含まれる情報が少ない部分(例えば、図9に示した差分画像603cの(1,4),(2,4)の領域)のずれが大きくなっても、画像全体で標準偏差Dを算出すると、標準偏差Dの値が下がる可能性がある。
そこで、印字位置合わせ結果評価部607は、差分画像603cを、例えば図9に示したように、S=2、T=4で8分割し、それぞれの評価対象領域で位置ずれ量を評価する。これにより、印字位置合わせ結果評価部607は、いずれか一箇所以上の評価対象領域で標準偏差Dが、閾値Thより大きくなった場合に、検査画像603aに位置ずれが発生したと判断する。
図8の説明に戻ると、印字位置合わせ結果評価部607は、ステップS8にて複数の評価対象領域に分割された差分画像603cのうち、それぞれの評価対象領域における位置ずれ評価領域Aの標準偏差Dを算出する(S9)。
次に、印字位置合わせ結果評価部607は、評価対象領域のエッジ量に応じた閾値Thを算出する(S10)。ここで、文字「A」の一部(エッジ領域)が含まれる領域が、位置合わせ結果の評価対象領域となり、文字「A」の一部が含まれない領域は、評価対象領域とはならない。
このため、印字位置合わせ結果評価部607は、ステップS10で算出する閾値Thを、評価対象領域に含まれる印字画像のエッジ量に応じて評価対象領域毎に変更する。本実施の形態に係る位置合わせ結果の評価では、明瞭なエッジが存在する画像よりは、エッジ量が少なく、ぼやけたエッジが存在する写真画像の方が評価結果の数値(標準偏差D)が大きくなる場合がある。そこで、画像に含まれるエッジ量が多い場合(例えば、文字、図形)は閾値Thを小さく設定し、画像に含まれるエッジ量が少ない場合(例えば、写真)は閾値Thを大きめに設定してもよい。
次に、印字位置合わせ結果評価部607は、標準偏差D>閾値Thとなる評価対象領域があるか判断する(S11)。それぞれの評価対象領域において、標準偏差D≦閾値Thであれば(S11のNO)、印字位置合わせ結果評価部607は、検査画像603aを異常画像と判断する(S12)。そして、異常画像検出結果631を作成した後、本処理を終了する。
一方、標準偏差D>閾値Thとなる評価対象領域が一つでもあれば(S11のYES)、印字位置合わせ結果評価部607は、検査画像603aを位置合わせエラーと判断する(S13)。その後、印字位置合わせ結果評価部607は、位置合わせ評価結果632を作成した後、本処理を終了する。
図10は、位置合わせ評価結果632の表示例を示す説明図である。位置合わせ評価結果632は、例えば、PDF形式のデータファイルとして保存される。
PDF形式に変換された位置合わせ評価結果632を所定のアプリケーションソフトウェアで開くと、位置合わせエラーが発生したページを表すしおりが差し込まれて表示される。このしおりには、「位置合わせエラー発生」とエラー内容が表記されている。オペレーターが、しおりを選択すると、画面の右側に位置合わせエラーが発生したと判断された差分画像603cが表示される。このため、オペレーターは、位置合わせエラーが発生個数、位置合わせエラーの発生ページ等を確認できる。
なお、異常検出部605が、異常画像検出結果631をPDF形式のデータファイルとして保存してもよい。そして、所定のアプリケーションソフトウェアで異常画像検出結果631を開くことで、異常画像として判断された検査画像603aが表示されてもよい。この場合においても、例えば、「異常画像発生」と表記されたしおりをオペレーターが選択することで、オペレーターは、異常画像が発生したこと、異常画像の発生ページ等を確認できる。
以上説明した第1の実施の形態に係る画像検査装置3では、基準画像603bに対する検査画像603aの差分をとった差分画像603cに基づいて、検査画像603aの位置合わせ結果を評価する。そして、基準画像603bと検査画像603aの位置がずれていることは、差分画像603cから算出された標準偏差Dと閾値Thとを比較することで判断される。このように検査画像603aの位置合わせ結果が精度よく判断されるため、検査画像603a自体に汚れ等の異常があるのか、検査画像603aの位置合わせが異常であるかを容易に区別できるようになる。
検査画像603aの位置合わせの結果が正常であるか否かは、検査画像603aに含まれる文字等の画像から作成した評価領域82(図6を参照)に基づいて判断される。このため、検査画像603aの位置合わせエラーの発生が正確に判断されることとなる。
なお、評価領域82は、図6に示したように印字画像のエッジ周辺を帯状に囲んだ領域として表されるが、評価領域82が分断されていてもよい。また、エッジ周辺の一部だけを評価領域82として用いてもよい。また、評価領域82は、エッジから所定の画素数だけ離れた領域で規定されるが、エッジから所定の距離だけ離れた領域で規定されてもよい。
また、用紙Shの種類によっては、印字画像が歪むことがある。例えば、通常紙に比べて、ラフ紙に形成された印字画像は、基準画像603bの印字画像よりも歪みやすい。この場合、用紙Shの種類と、評価領域の大きさとの対応関係をパラメータ603dに格納しておく。そして、評価領域設定部606は、用紙Shの種類に応じて変化する印字画像の歪みに応じて、評価領域の大きさを変更することができる。
また、予め読取部45が用紙Shに形成された画像を読取り、オペレーターが確認した読取画像が基準画像603bとして用いられたが、入力画像処理部504により処理された画像処理後の入力画像を基準画像603bとして用いてもよい。
また、差分画像603cを分割せず、差分画像603cの全体について標準偏差Dを算出し、標準偏差Dと閾値Thとを比較してもよい。
また、本実施の形態では、画像検査装置3に画像処理装置5を組み込んだ構成としたが、画像処理装置5の機能を、例えば、PC70に組み込み、画像処理装置5を画像検査装置3から分離してもよい。また、画像処理装置5の機能を有するサーバを設けて画像形成システムを構成することにより、画像検査装置3が用紙Shから読取った検査画像603a及び基準画像603bをサーバが蓄積してもよい。そして、サーバが画像検査装置3と通信することで、画像検査装置3から受信した検査画像603aの良品検査を行い、評価結果を画像検査装置3やPC70に送信するようにしてもよい。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態に係る画像形成システムの構成例について説明する。本実施の形態に係る画像形成システムは、図1に示した画像形成システム1の画像検査装置3の機能を、画像形成装置2Aが備える構成としている。このため、本実施の形態に係る画像形成システムは、上述した各実施の形態における画像検査装置3の制御部60の主要な処理部を備える。
図11は、画像形成システム1Aの構成例を示すブロック図である。
画像形成システム1Aは、画像形成装置2A、記憶装置4、及びPC70を備える。
画像形成装置2Aは、図う2に示した画像形成装置2が備える各部に加えて、読取部53、測色計54、排紙トレイ55,56及び切替部57を備える。そして、読取部53、測色計54、排紙トレイ55,56及び切替部57は、いずれも第1の実施の形態に係る画像検査装置3が備える読取部45、測色計46、排紙トレイ47,48及び切替部44と同様の機能を有する。
読取部53及び測色計54は、いずれも定着部36より下流の搬送路21に沿って設置される。
読取部53は、イメージセンサー等の画像入力装置の一例であって、画像が形成された用紙Shを搬送路21の上方及び下方から読取った読取画像を制御部50Aに出力する。制御部50AのCPU501は、この読取画像をRAM503に検査画像503aとして保存する。
測色計54は、用紙Sh上に形成された画像の色濃度を測定する。
制御部50Aは、図2に示したCPU501、ROM502、RAM503、入力画像処理部504に加えて、印字位置合わせ部505、異常検出部506、評価領域設定部507、印字位置合わせ結果評価部508及び排紙先選択部509を備える。制御部50Aに追加した各機能は、図3に示した印字位置合わせ部604、異常検出部605、評価領域設定部606、印字位置合わせ結果評価部607及び排紙先選択部608と同様である。
RAM503には、画像検査装置3のRAM603に保存されていた各データと同じ内容のデータである、検査画像503a、基準画像503b、差分画像503c及びパラメータ503dが保存される。
パラメータ503dは、制御部50Aによって設定された各種の値である。印字位置合わせ部505、異常検出部506、評価領域設定部507、印字位置合わせ結果評価部508及び排紙先選択部509は、パラメータ503dから読み出した設定値に基づいて、上述した各実施の形態に係る処理を行う。
印字位置合わせ部505は、用紙Shに形成された画像の良品検査の基準となる基準画像503bの印字位置と、検査画像503aの印字位置とを合わせる。
異常検出部506は、印字位置を合わせた基準画像503bと検査画像503aとの差分に基づいて、検査画像503aの異常を検出する。
評価領域設定部507は、第1評価外領域より離れ、エッジから第1所定量より大きい第2所定量まで離れた領域を印字位置合わせ結果の評価を行う評価領域として設定する。また、評価領域設定部507は、差分画像を所定数の領域に分割した評価対象領域(図9を参照)を作成する。
印字位置合わせ結果評価部508は、基準画像503bに対する検査画像503aの位置合わせ結果が正しいか否かを評価する。このとき、印字位置合わせ結果評価部508は、基準画像503bに対する検査画像503aの位置ずれ量を、評価対象領域毎に評価する。そして、印字位置合わせ結果評価部508は、位置合わせの評価結果を位置合わせ評価結果522として記憶部52に保存する。
排紙先選択部608は、異常検出部506、印字位置合わせ結果評価部508の結果に従って、搬送路41を搬送される用紙Shの排紙トレイを選択する。排紙先選択部509からの指示に従って切替部57が切替わり、正常用紙及び異常用紙の排紙先が変わる。
以上説明した第2の実施の形態に係る画像形成システム1Aにおいても、上述した画像形成システム1と同様に、検査画像603aが正常画像又は異常画像であるかの判断、及び基準画像603bに対する検査画像603aの位置合わせ結果の評価が行われる。そして、これらの処理を経て作成された異常画像検出結果521及び位置合わせ評価結果522は、操作表示部13又はPC70にて表示可能である。このため、オペレーターは、表示された異常画像検出結果521及び位置合わせ評価結果522に基づいて、検査画像503aの異常有無、位置合わせエラーの発生有無を確認することができる。
なお、本発明は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成システム、2…画像形成装置、3…画像検査装置、4…記憶装置、5…画像処理装置、30…画像形成部、45…読取部、60…制御部、63…記憶部、81…第1評価外領域、82…評価領域、83…第2評価外領域、603a…検査画像、603b…基準画像、603c…差分画像、604…印字位置合わせ部、605…異常検出部、606…評価領域設定部、607…印字位置合わせ結果評価部、631…異常画像検出結果、632…位置合わせ評価結果

Claims (12)

  1. 画像形成装置が記録材に形成した画像を読取って検査画像を生成する読取部と、
    前記検査画像に対する処理を行う画像処理装置と、を備え、
    前記画像処理装置は、
    前記記録材に形成された前記画像の良品検査の基準となる基準画像の印字位置と、前記検査画像の印字位置とを合わせる印字位置合わせ部と、
    印字位置を合わせた前記基準画像と前記検査画像との差分に基づいて、前記検査画像の異常を検出する異常検出部と、
    前記基準画像に含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる前記差分のばらつきであって、異常が検出された前記検査画像から算出された前記差分のばらつきに基づいて、前記基準画像の印字位置と、異常が検出された前記検査画像との印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する印字位置合わせ結果評価部と、を備える
    画像検査装置。
  2. さらに、前記エッジから第1所定量まで離れた領域を前記印字位置合わせ結果の評価を行わない第1評価外領域とし、前記第1評価外領域より離れ、前記エッジから前記第1所定量より大きい第2所定量まで離れた領域を前記印字位置合わせ結果の評価を行う前記評価領域として設定し、前記第2所定量より離れた領域を前記印字位置合わせ結果の評価を行わない第2評価外領域とする評価領域設定部を備える
    請求項1に記載の画像検査装置。
  3. 前記印字位置合わせ結果評価部は、前記差分のばらつきの量が所定の閾値を超えた場合に、前記基準画像に対する前記検査画像の位置ずれが発生したと評価する
    請求項1又は2に記載の画像検査装置。
  4. 前記異常検出部が前記検査画像に含まれる異常を検出しなかった場合、前記印字位置合わせ結果評価部は、前記印字位置合わせ結果を評価しない
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  5. 前記印字位置合わせ部は、前記画像形成装置に入力された原稿画像に基づいて同じ前記印字画像が形成された複数の前記記録材から読取って生成された前記検査画像の印字位置を前記基準画像の印字位置と合わせる
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  6. 前記評価領域設定部は、前記異常検出部により前記基準画像と前記検査画像との差分に基づいて作成された差分画像を所定数の領域に分割した評価対象領域を作成し、
    前記印字位置合わせ結果評価部は、前記基準画像に対する前記検査画像の位置ずれ量を、前記評価対象領域毎に評価する
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の画像検査装置。
  7. 前記印字位置合わせ結果評価部は、いずれか一つ以上の前記評価対象領域で算出された前記差分のばらつきの量が前記閾値を超えた場合に、前記基準画像に対する前記検査画像の位置ずれが発生したと評価する
    請求項6に記載の画像検査装置。
  8. 前記印字位置合わせ結果評価部は、前記評価対象領域に含まれるエッジ量に応じて前記閾値を前記評価対象領域毎に変更する
    請求項6又は7に記載の画像検査装置。
  9. 前記評価領域設定部は、前記記録材の種類に応じて変化する前記印字画像の歪みに応じて、前記評価領域の大きさを変更する
    請求項2に記載の画像検査装置。
  10. 画像形成装置が記録材に形成した画像を読取って検査画像を生成する手順と、
    前記記録材に形成された前記画像の良品検査の基準となる基準画像の印字位置と、前記検査画像の印字位置とを合わせる手順と、
    印字位置を合わせた前記基準画像と前記検査画像との差分に基づいて、前記検査画像の異常を検出する手順と、
    前記基準画像に含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる前記差分のばらつきであって、異常が検出された前記検査画像から算出された前記差分のばらつきに基づいて、前記基準画像の印字位置と、異常が検出された前記検査画像との印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する手順と、を
    コンピュータに実行させるためのプログラム。
  11. 記録材に形成された画像の良品検査の基準となる基準画像の印字位置と、画像形成装置が記録材に形成した画像を読取って生成された検査画像の印字位置とを合わせる印字位置合わせ部と、
    印字位置を合わせた前記基準画像と前記検査画像との差分に基づいて、前記検査画像の異常を検出する異常検出部と、
    前記基準画像に含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる前記差分のばらつきであって、異常が検出された前記検査画像から算出された前記差分のばらつきに基づいて、前記基準画像の印字位置と、異常が検出された前記検査画像との印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する印字位置合わせ結果評価部と、を備える
    画像処理装置。
  12. 記録材に画像を形成する画像形成部と、
    前記記録材に形成された前記画像を読取って検査画像を生成する読取部と、
    前記記録材に形成された前記画像の良品検査の基準となる基準画像の印字位置と、前記検査画像の印字位置とを合わせる印字位置合わせ部と、
    印字位置を合わせた前記基準画像と前記検査画像との差分に基づいて、前記検査画像の異常を検出する異常検出部と、
    前記基準画像に含まれる印字画像から算出されたエッジ周辺の評価領域に含まれる前記差分のばらつきであって、異常が検出された前記検査画像から算出された前記差分のばらつきに基づいて、前記基準画像の印字位置と、異常が検出された前記検査画像との印字位置を合わせた印字位置合わせ結果を評価する印字位置合わせ結果評価部と、を備える
    画像形成装置。
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