JP2020107683A - 基板処理システム、および基板処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板の凹凸面に塗布される平坦化剤によって基板処理システムが汚れるのを抑制できる、技術を提供する。【解決手段】基板処理システムにおいて、第1基板10の凹凸面と第2基板15の平坦面とを向い合せ、平坦化剤401を介して第1基板と第2基板とを積層する積層装置42と、第1基板と第2基板とを積層した状態で平坦化剤を固化することにより、第1基板の凹凸面に平坦化層402を形成する固化装置43と、第1基板および平坦化層と、第2基板とを剥離する剥離装置44と、平坦化層を介して第1基板を保持した状態で、第1基板の前記凹凸面とは反対側の面を研削する研削装置とを備える。積層装置は、第1基板を平坦化剤とは反対側から保持する第1保持部421と、第2基板を平坦化剤とは反対側から保持する第2保持部422とを有する。【選択図】図6

Description

本開示は、基板処理システム、および基板処理方法に関する。
特許文献1に記載のウエハの製造方法は、単結晶インゴットをスライスして薄円板状のウエハを得るスライス工程と、ウエハの第1の面に硬化性材料を塗布する塗布工程と、塗布した硬化性材料を平坦に加工する工程と、硬化した硬化性材料の平坦面を保持手段に載置して、ウエハの第1の面とは反対側の第2の面を研削する研削工程とを有する。硬化性材料の平坦面と平行に第2の面を研削でき、ウエハのうねりを除去できる。
特開2006−269761号公報
本開示の一態様は、基板の凹凸面に塗布される平坦化剤によって基板処理システムが汚れるのを抑制できる、技術を提供する。
本開示の一態様に係る基板処理システムは、
第1基板の凹凸面と第2基板の平坦面とを向い合せ、平坦化剤を介して前記第1基板と前記第2基板とを積層する積層装置と、
前記第1基板と前記第2基板とを積層した状態で前記平坦化剤を固化することにより、前記第1基板の凹凸面に平坦化層を形成する固化装置と、
前記第1基板および前記平坦化層と、前記第2基板とを剥離する剥離装置と、
前記平坦化層を介して前記第1基板を保持した状態で、前記第1基板の前記凹凸面とは反対側の面を研削する研削装置とを備え、
前記積層装置は、前記第1基板を前記平坦化剤とは反対側から保持する第1保持部と、前記第2基板を前記平坦化剤とは反対側から保持する第2保持部とを有する。
本開示の一態様によれば、基板の凹凸面に塗布される平坦化剤によって基板処理システムが汚れるのを抑制できる。
図1は、一実施形態に係る基板処理システムを示す平面図である。 図2は、一実施形態に係る基板処理システムを示す側面図である。 図3は、一実施形態に係る研削装置を示す平面図である。 図4は、一実施形態に係る基板処理方法の一部を示すフローチャートである。 図5は、図4に示す平坦化剤の塗布(工程S102)、離型剤の塗布(工程S104)、および第2基板の反転(工程S105)の一例を示す図である。 図6は、図4に示す積層(工程S106)と固化(工程S107)、および剥離(工程S108)の一例を示す図である。 図7は、一実施形態に係る基板処理方法の他の一部を示すフローチャートである。 図8は、図7に示す1回目の反転(工程S201)、第2主表面の研削(工程S202)、および2回目の反転(工程S203)の一例を示す図である。 図9は、図7に示す第2主表面の洗浄(工程S204)、平坦化層の研削(工程S205)、および第1主表面の研削(工程S206)の一例を示す図である。 図10は、図7に示す第1主表面の洗浄(工程S207)、第1主表面のエッチング(工程S208)、および3回目の反転(工程S209)の一例を示す図である。 図11は、図7に示す第2主表面のエッチング(工程S210)、およびそのエッチング(工程S210)で得られる第1基板の一例を示す図である。 図12は、一実施形態に係る基板処理方法の残部を示すフローチャートである。 図13は、図12に示す第2基板の洗浄(工程S301)、およびその洗浄(工程S301)で得られる第2基板の一例を示す図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図面において同一の又は対応する構成には同一の又は対応する符号を付し、説明を省略することがある。本明細書において、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向は互いに垂直な方向である。X軸方向およびY軸方向は水平方向、Z軸方向は鉛直方向である。
図1は、一実施形態に係る基板処理システムを示す平面図である。図2は、一実施形態に係る基板処理システムを示す側面図である。基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、第1処理ステーション3と、第2処理ステーション6と、制御装置9とを備える。搬入出ステーション2と、第1処理ステーション3と、第2処理ステーション6とは、この順で、X軸方向負側からX軸方向正側に配置される。
搬入出ステーション2は、第1載置部21と、第2載置部22と、第3載置部23とを備える。第1載置部21と、第2載置部22と、第3載置部23とは、Y軸方向に一列に配置される。第1載置部21には、第1収容部C1が載置される。第2載置部22には、第2収容部C2が載置される。第3載置部23には、第3収容部C3が載置される。
第1収容部C1は、処理前の第1基板10を収容する。第1収容部C1は、例えば、複数枚の第1基板10を鉛直方向に間隔をおいて収容する。第1基板10は、例えばシリコンウエハなどの半導体基板である。第1基板10は、例えばインゴットをスライスすることにより製造される。第1基板10は、互いに対向する第1主表面11と第2主表面12とを有する(図5(a)参照)。第1主表面11と第2主表面12とは、それぞれ、凹凸面である。
第2収容部C2は、処理後の第1基板10を収容する。第2収容部C2は、例えば、複数枚の第1基板10を鉛直方向に間隔をおいて収容する。第1基板10は、第1主表面11の研削および第2主表面12の研削後に、第2収容部C2に収容される。第2収容部C2と、第1収容部C1とは、同じ構造を有してもよいが、本実施形態では異なる構造を有する。
例えば、第2収容部C2は、第1収容部C1よりも、複数枚の第1基板10を狭いピッチで収容する。第1基板10は、研削されることにより薄くなる。第1基板10の板厚が薄くなった分、第1基板10のピッチを狭くできる。第1収容部C1と第2収容部C2とで第1基板10の収容枚数が同じ場合、第2収容部C2を第1収容部C1よりも小型化できる。また、第1収容部C1と第2収容部C2とで大きさが同じ場合、第2収容部C2の収容枚数を第1収容部C1の収容枚数よりも増やすことができる。
また、第2収容部C2は、第1収容部C1とは異なり、第1基板10を収容する収容空間を開閉する蓋を有してもよい。研削された第1基板10へのパーティクルの付着を抑制できる。第1収容部C1が第1基板10を収容する収容空間を開閉する蓋を有しなくてもよいのは、第1基板10は第1収容部C1から取り出された後、研削されるので、その際にパーティクルが除去されるからである。
第3収容部C3は、第2基板15を収容する。第3収容部C3は、例えば、複数枚の第2基板15を鉛直方向に間隔をおいて収容する。第2基板15は、例えばガラス基板である。第2基板15は、予め平坦化加工される。第2基板15は、互いに対向する第1主表面16と第2主表面17とを有する(図4(b)参照)。第1主表面16と第2主表面17とは、それぞれ、平坦面である。第2基板15は、第1基板10とは異なり、基板処理システム1において研削されないので、同じ板厚のままである。それゆえ、第2基板15は、第3収容部C3から取出された後、再び、同じ第3収容部C3に戻されてよい。
また、搬入出ステーション2は、搬送部26を備える。搬送部26は、第1載置部21、第2載置部22および第3載置部23の隣に配置され、例えばこれらのX軸方向正側に配置される。また、搬送部26は、受渡部28の隣に配置され、例えば受渡部28のX軸方向負側に配置される。搬送部26は、搬送装置27を内部に備える。搬送装置27は、第1基板10および第2基板15を保持する保持機構を備える。保持機構は、水平方向(X軸方向およびY軸方向の両方向)および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能である。
搬送装置27は、第1載置部21に載置された第1収容部C1と、受渡部28との間で、第1基板10を搬送する。また、搬送装置27は、第2載置部22に載置された第2収容部C2と、受渡部28との間で、第1基板10を搬送する。さらに、搬送装置27は、第3載置部23に載置された第3収容部C3と、受渡部28との間で、第2基板15を搬送する。
また、搬入出ステーション2は、受渡部28を備える。受渡部28は、搬送部26の隣に配置され、例えば搬送部26のX軸方向正側に配置される。また、受渡部28は、第1処理ステーション3の隣に配置され、例えば、第1処理ステーション3のX軸方向負側に配置される。受渡部28は、第1トランジション装置29を有する。第1トランジション装置29は、第1基板10および第2基板15を一時的に収容する。第1トランジション装置29は、反転装置290(図5(c)、図10(c)参照)を兼ねてよい。反転装置290は、第1基板10および/または第2基板15を、上下反転する。第1トランジション装置29の配置や個数は、図1に示す配置や個数に限定されない。
第1処理ステーション3は、処理ブロック4を備える。処理ブロック4は、平坦化剤塗布装置40と、離型剤塗布装置41と、積層装置42と、固化装置43と、剥離装置44と、第1洗浄装置45と、第2洗浄装置46と、第1エッチング装置47と、第2エッチング装置48と、第3洗浄装置49とを備える。なお、処理ブロック4を構成する各種装置の配置や個数は、図1および図2に示す配置や個数に限定されない。
平坦化剤塗布装置40は、図5(a)に示すように、第1基板10の第1主表面11に液状の平坦化剤401を塗布する。離型剤塗布装置41は、図5(b)に示すように、第2基板15の第1主表面16に離型剤411を塗布する。積層装置42は、図6(a)に示すように、第1基板10の第1主表面11と第2基板15の第1主表面16とを向い合せ、平坦化剤401を介して第1基板10と第2基板15とを積層する。第2基板15の第1主表面16には、予め離型剤411が塗布される。固化装置43は、図6(a)に示すように、第1基板10と第2基板15とを積層した状態で平坦化剤401を固化することにより、第1基板10の第1主表面11に平坦化層402を形成する。固化は、縮合反応または付加反応による硬化と、冷却による液体から固体への相転移とを含む。積層装置42と固化装置43とで、第1基板10と第2基板15とを平坦化剤401を介して貼合する貼合装置が構成される。剥離装置44は、図6(b)に示すように、第1基板10および平坦化層402と、第2基板15とを剥離する。第2基板15の第1主表面16に離型剤411が塗布される場合、離型剤411と平坦化層402とがこれらの界面で剥離される。
第2洗浄装置46は、第1基板10の第2主表面12の研削後に、図9(a)に示すように第1基板10の第2主表面12を洗浄する。第1洗浄装置45は、第1基板10の第1主表面11の研削後に、図10(a)に示すように第1基板10の第1主表面11を洗浄する。第1エッチング装置47は、第1基板10の第1主表面11の研削後に、図10(b)に示すように第1基板10の第1主表面11をエッチングする。第2エッチング装置48は、第1基板10の第2主表面12の研削後に、図11(a)に示すように第1基板10の第2主表面12をエッチングする。
第3洗浄装置49は、第1基板10および平坦化層402と、第2基板15との剥離後に、図13(a)に示すように第2基板15を洗浄する。第2基板15の第1主表面16には、離型剤411が残存することがある。残存する離型剤411を第3洗浄装置49によって除去でき、第2基板15を別の第1基板10との積層に再利用できる。また、第2基板15の第1主表面16には、平坦化剤401が残存することもある。残存する平坦化剤401を第3洗浄装置49によって除去でき、第2基板15を別の第1基板10との積層に再利用できる。
第1処理ステーション3は、図1に示すように搬送部5を備える。搬送部5は、搬入出ステーション2の第1トランジション装置29の隣に配置され、例えば第1トランジション装置29のX軸方向正側に配置される。また、搬送部5は、処理ブロック4の隣に配置され、例えば処理ブロック4のY軸方向正側に配置される。さらに、搬送部5は、第2処理ステーション6の第2トランジション装置71の隣に配置され、例えば第2トランジション装置71のX軸方向負側に配置される。搬送部5は、搬送装置51を内部に備える。搬送装置51は、第1基板10および第2基板15を保持する保持機構を備える。保持機構は、水平方向(X軸方向およびY軸方向の両方向)および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能である。
搬送装置51は、第1基板10を、搬入出ステーション2の第1トランジション装置29、第1処理ステーション3の処理ブロック4、および第2処理ステーション6の第2トランジション装置71に対し搬送する。また、搬送装置51は、第2基板15を、搬入出ステーション2の第1トランジション装置29、および第1処理ステーション3の処理ブロック4に対し搬送する。
第2処理ステーション6は、受渡部7と、研削装置8とを備える。受渡部7は、第1処理ステーション3の搬送部5の隣に配置され、例えば搬送部5のX軸方向正側に配置される。また、受渡部7は、研削装置8の隣に配置され、例えば研削装置8のX軸方向負側に配置される。
受渡部7は、第2トランジション装置71を備える。第2トランジション装置71は、第1基板10を一時的に収容する。第2トランジション装置71は、反転装置710(図8(a)参照)を兼ねてよい。反転装置710は、第1基板10を上下反転する。第2トランジション装置71の配置や個数は、図1に示す配置や個数に限定されない。
また、受渡部7は、搬送ロボット72を有する。搬送ロボット72は、特に限定されないが、例えば複数のアームを有する多関節ロボットである。多関節ロボットは、第1基板10を吸着する吸着パッドを先端に有する。吸着パッドは、第1基板10の直径よりも大きい直径の円形の吸着面を有し、その吸着面に第1基板10を吸着する。吸着パッドは、水平方向(X軸方向およびY軸方向の両方向)および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能である。搬送ロボット72は、第2トランジション装置71、および研削装置8に対し、第1基板10を搬送する。
研削装置8は、図8(b)に示すように平坦化層402を介して第1基板10を保持した状態で、第1基板10を研削する。平坦化層402は第1主表面11に予め形成されており、第2主表面12が研削される。第2主表面12を、平坦化層402の平坦面と平行に研削できる。その後、第1基板10は、研削装置8から搬出され、続いて、受渡部7の反転装置によって上下反転され、その後、再び研削装置8に搬入される。研削装置8は、図9(b)に示すように平坦化層402を研削し、続いて、図9(c)に示すように第1基板10の第1主表面11を研削する。第1主表面11を、平坦面である第2主表面12と平行に研削できる。
研削装置8は、平坦化層402を研削する装置と、第1基板10の第1主表面11を研削する装置と、第1基板10の第2主表面12を研削する装置とを兼ねる。なお、平坦化層402を研削する装置と、第1基板10の第1主表面11を研削する装置と、第1基板10の第2主表面12を研削する装置とは、別々に設けられてもよい。また、基板処理システム1は、平坦化層402を研削する装置の代わりに、平坦化層402を溶剤で溶かして除去する除去装置を備えてもよい。溶剤としては、例えばアルカリ性または酸性の薬液が用いられる。平坦化層402の除去は、第1基板10の第2主表面12の研削後、第1基板10の第1主表面11の研削前に行われる。
図3は、一実施形態に係る研削装置を示す平面図である。図3(a)は、図3(b)に示す回転テーブルを180°回転した時の4つの基板チャックの位置の一例を示す平面図である。図3(b)は、図3(a)に示す回転テーブルを180°回転した時の4つの基板チャックの位置の一例を示す平面図である。図3(a)に示す回転テーブル81を180℃回転させる時と、図3(b)に示す回転テーブル81を180°回転させる時とでは、回転テーブル81の回転方向が逆方向である。
研削装置8は、回転テーブル81と、4つの基板チャック82A、82B、82C、82Dと、2つの加工ユニット83A、83Bとを有する。なお、基板チャック82の数や配置は、特に限定されない。また、加工ユニット83の数や配置も、特に限定されない。
回転テーブル81は、回転中心線81Zを中心に回転させられる。回転テーブル81の回転中心線81Zは、例えば鉛直に配置される。回転テーブル81の回転中心線81Zの周りには、4つの基板チャック82A、82B、82C、82Dが等間隔で配置される。
一対の基板チャック82A、82Cは、回転テーブル81の回転中心線81Zを挟んで配置される。一対の基板チャック82A、82Cは、回転テーブル81と共に回転し、第1搬入出位置A0と、第1加工位置A2とに交互に移動する。
第1搬入出位置A0は、第1基板10の搬入が行われる搬入位置と、第1基板10の搬出が行われる搬出位置とを兼ねる。第1基板10の搬入および第1基板10の搬出は、搬送ロボット72によって実行される。第1搬入出位置A0において、基板チャック82A、82Cは、第1基板10の第2主表面12を上に向けて、平坦化層402を介して第1基板10を保持する。
第1加工位置A2は、第1基板10の第2主表面12の研削が行われる加工位置である。第1基板10の第2主表面12の研削は、加工ユニット83Aによって実行される。第1基板10は平坦化層402を介して基板チャック82A、82Cで保持されているので、第1基板10の第2主表面12を、平坦化層402の平坦面と平行に研削できる。
残りの一対の基板チャック82B、82Dは、回転テーブル81の回転中心線81Zを挟んで配置される。一対の基板チャック82B、82Dは、回転テーブル81と共に回転し、第2搬入出位置A1と、第2加工位置A3とに交互に移動する。
第2搬入出位置A1は、第1基板10の搬入が行われる搬入位置と、第1基板10の搬出が行われる搬出位置とを兼ねる。第1基板10の搬入および第1基板10の搬出は、搬送ロボット72によって実行される。第2搬入出位置A1において、基板チャック82B、82Dは、第1基板10の第2主表面12を下に向けて、第1基板10を保持する。
第2加工位置A3は、平坦化層402の研削、および第1基板10の第1主表面11の研削が行われる加工位置である。平坦化層402の研削、および第1基板10の第1主表面11の研削は、加工ユニット83Bによって研削される。第1基板10の第1主表面11を、平坦面である第2主表面12と平行に研削できる。
制御装置9は、例えばコンピュータで構成され、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)91と、メモリなどの記憶媒体92とを備える。記憶媒体92には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御装置9は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、基板処理システム1の動作を制御する。また、制御装置9は、入力インターフェース93と、出力インターフェース94とを備える。制御装置9は、入力インターフェース93で外部からの信号を受信し、出力インターフェース94で外部に信号を送信する。
かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記憶されていたものであって、その記憶媒体から制御装置9の記憶媒体92にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、例えば、ハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどが挙げられる。なお、プログラムは、インターネットを介してサーバからダウンロードされ、制御装置9の記憶媒体92にインストールされてもよい。
図4は、一実施形態に係る基板処理方法の一部を示すフローチャートである。図4に示す工程S101〜S108は、制御装置9による制御下で実施される。
基板処理方法は、第1載置部21に載置された第1収容部C1から、第1基板10を取り出す工程S101を有する。第1基板10は、搬送装置27によって第1収容部C1から取り出された後、搬送装置27によって第1トランジション装置29に搬送される。次いで、第1基板10は、搬送装置51によって第1トランジション装置29から平坦化剤塗布装置40に搬送される。
図5(a)は、図4に示す平坦化剤の塗布(工程S102)の一例を示す図である。基板処理方法は、平坦化剤塗布装置40によって、第1基板10の第1主表面11に、液状の平坦化剤401を塗布する工程S102を有する。平坦化剤塗布装置40は、例えば、図5(a)に示すように、テーブル405と、ノズル406とを有する。テーブル405は、第1基板10の第1主表面11を上に向けて、第1基板10を下方から支持する。ノズル406は、テーブル405に保持されている第1基板10に対し、第1基板10の上方から、液状の平坦化剤401を吐出する。
平坦化剤401の塗布方法は、例えばスピンコート法であり、テーブル405と共に第1基板10を回転しながら、第1基板10に平坦化剤401を塗布する。平坦化剤401の塗布方法は、スピンコート法には限定されず、例えばスクリーン印刷法、ロールコート法、ダイコート法などであってもよい。
平坦化剤401としては、例えば紫外線硬化性樹脂が用いられる。紫外線硬化性樹脂は、例えばシルセスキオキサンを含む。シルセスキオキサンは、主鎖骨格がSi−O結合からなるシロキサン系の化合物である。シルセスキオキサンは、無機シリカと有機シリコーンとの中間的な物質である。それゆえ、硬化時の収縮率が小さく、且つ、硬化後の硬度が高い。なお、平坦化剤401として、本実施形態では紫外線硬化性樹脂が用いられるが、熱硬化性樹脂、または熱可塑性樹脂が用いられてもよい。
第1基板10は、平坦化剤401を塗布した後、平坦化剤塗布装置40から積層装置42に搬送装置51によって搬送され、第2基板15との積層(工程S106)に供される。図4に示すように、積層(工程S106)の前に、第2基板の取出(工程S103)、離型剤の塗布(工程S104)、第2基板の反転(工程S105)が行われる。
基板処理方法は、第3載置部23に載置された第3収容部C3から、第2基板15を取り出す工程S103を有する。第2基板15は、搬送装置27によって第3収容部C3から取り出された後、搬送装置27によって第1トランジション装置29に搬送される。次いで、第2基板15は、搬送装置51によって第1トランジション装置29から離型剤塗布装置41に搬送される。
図5(b)は、図4に示す離型剤の塗布(工程S104)の一例を示す図である。基板処理方法は、離型剤塗布装置41によって、第2基板15の第1主表面16に、液状の離型剤411を塗布する工程S104を有する。離型剤塗布装置41は、例えば、図5(b)に示すように、テーブル415と、ノズル416とを有する。テーブル415は、第2基板15の第1主表面16を上に向けて、第2基板15を下方から支持する。ノズル416は、テーブル415に保持されている第2基板15に対し、第2基板15の上方から、液状の離型剤411を吐出する。
離型剤411の塗布方法は、例えばスプレーコート法であり、ノズル416から霧状の離型剤411を噴射し、第2基板15に離型剤411を塗布する。離型剤411としては、例えばフッ素系の離型剤が用いられる。離型剤411を塗布する間、テーブル415と共に第2基板15を回転させてよい。離型剤411の塗布方法は、スプレーコート法には限定されず、例えば、スピンコート法、スクリーン印刷法、ロールコート法、ダイコート法などであってもよい。第2基板15は、離型剤411を塗布した後、離型剤塗布装置41から第1トランジション装置29に搬送装置51によって搬送される。
図5(c)は、図4に示す第2基板の反転(工程S105)の一例を示す図である。基板処理方法は、第1トランジション装置29の反転装置290によって、第2基板15を上下反転する工程S105を有する。反転装置290は、例えば、図5(c)に示すように、第2基板15を保持する保持機構291と、保持機構291を回転させる回転機構292とを有する。回転機構292は、保持機構291を180°回転させることにより、第2基板15を上下反転させる。
第2基板15は、第1主表面16を上に向けた状態から、図5(c)に示すように第1主表面16を下に向けた状態になる。その後、第2基板15は、第1トランジション装置29から積層装置42に搬送装置51によって搬送され、第1基板10との積層(工程S106)に供される。なお、第2基板15の反転は、本実施形態では第1トランジション装置29の反転装置290によって実行されるが、第2トランジション装置71の反転装置710によって実行されてもよい。
図6(a)は、図4に示す積層(工程S106)と固化(工程S107)の一例を示す図である。基板処理方法は、積層装置42によって、第1基板10と第2基板15とを積層する工程S106を有する。積層装置42は、図6(a)に示すように、第1基板10の第1主表面11と第2基板15の第1主表面16とを向い合せ、平坦化剤401を介して第1基板10と第2基板15とを積層する。平坦化剤401は、第1基板10の第1主表面11に沿って変形し、第1基板10側に凹凸面を形成する。また、平坦化剤401は、第2基板15の第1主表面16に沿って変形し、第2基板15側に平坦面を形成する。第2基板15の第1主表面16には、離型剤411が平坦に塗布済みである。
なお、積層装置42は、大気圧よりも気圧の低い減圧下で、第1基板10と第2基板15とを積層してもよい。大気圧下で積層する場合に比べて、気泡の噛み込みを抑制できる。また、積層装置42は、第1基板10と第2基板15との隙間が一端から他端に向けて徐々に無くなるように、第1基板10と第2基板15とを徐々に積層してもよい。第1基板10と第2基板15との間のガスを追い出しながら、積層を行うので、気泡の噛み込みを抑制できる。また、積層装置42は、第1基板10と第2基板15との隙間が中心から外周に向けて徐々に無くなるように、第1基板10と第2基板15とを徐々に積層してもよい。この場合も、第1基板10と第2基板15との間のガスを追い出しながら、積層を行うので、気泡の噛み込みを抑制できる。
積層装置42は、例えば、図6(a)に示すように、第1保持部421と、第2保持部422とを有する。第1保持部421は、第1基板10を平坦化剤401とは反対側から保持する。平坦化剤401と第1保持部421との接触を抑制でき、平坦化剤401によって第1保持部421が汚れるのを抑制できる。また、第2保持部422は、第2基板15を平坦化剤401とは反対側から保持する。平坦化剤401と第2保持部422との接触を抑制でき、平坦化剤401によって第2保持部422が汚れるのを抑制できる。
基板処理方法は、固化装置43によって、第1基板10と第2基板15とを積層した状態で液状の平坦化剤401を固化することにより、平坦化層402を形成する工程S107を有する。平坦化剤401は本実施形態では紫外線硬化性樹脂であるので、固化装置43は図6(a)に示すように紫外線照射器431を有する。紫外線照射器431は、平坦化剤401に紫外線を照射することにより、平坦化剤401を硬化させる。平坦化剤401の第1基板10側の凹凸面が硬化すると共に、平坦化剤401の第2基板15側の平坦面が硬化する。硬化した平坦化剤401で、平坦化層402が形成される。
なお、上述の如く平坦化剤401は、紫外線硬化性樹脂には限定されない。平坦化剤401は、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であってもよい。熱硬化性樹脂は、加熱によって硬化する。また、熱可塑性樹脂は、冷却によって液体から固体に相転移する。固化は、縮合反応または付加反応による硬化と、冷却による液体から固体への相転移とを含む。
固化装置43は、図6(a)に示すように、積層装置42の第1保持部421と第2保持部422とで第1基板10と第2基板15とを保持した状態で、平坦化剤401を固化する。例えば、紫外線照射器431は、第2保持部422および第2基板15を介して平坦化剤401に紫外線を照射する。第2保持部422および第2基板15は、紫外線を透過する透明材料で形成される。平坦化剤401の固化時に、第1基板10および第2基板15を積層装置42で保持できるので、積層装置42と固化装置43とで部材の共通化を図ることができ、基板処理システム1の小型化を図ることができる。
図6(b)は、図4に示す剥離(工程S108)の一例を示す図である。基板処理方法は、剥離装置44によって、第1基板10および平坦化層402と、第2基板15とを剥離する工程S108を有する。剥離装置44は、第1基板10を保持する第1保持部441と、第2基板15を保持する第2保持部442とを有する。剥離装置44は、平坦化層402と第2基板15との間に剥離の起点を形成するブレードをさらに有してもよい。平坦化層402と第2基板15とは、剥離の起点から徐々に剥離される。その後、図6(b)に示すように、平坦化層402と第2基板15との間に、均一な隙間が形成される。
本実施形態によれば、第1基板10と第2基板15との積層前に、第2基板15の第1主表面16に離型剤411が塗布される。離型剤411の層が平坦化層402と第2基板15との間に形成されるので、平坦化層402と第2基板15とを円滑に剥離できる。剥離に要する力を低減でき、第2基板15の破損を抑制でき、第2基板15を再利用できる。また、剥離に要する力を低減できるので、第1基板10の破損も抑制できる。
第1基板10と第2基板15の剥離の後で、第1基板10は、剥離装置44から第2トランジション装置71に搬送装置51によって搬送され、図7に示す工程S201に供される。一方、第1基板10と第2基板15の剥離の後で、第2基板15は、剥離装置44から第3洗浄装置49に搬送装置51によって搬送され、図12に示す工程S301に供される。
なお、第2基板15の反転は、本実施形態では第1トランジション装置29の反転装置290によって実行されるが、第2トランジション装置71の反転装置710によって実行されてもよい。
図7は、一実施形態に係る基板処理方法の他の一部を示すフローチャートである。図7に示す工程S201〜S211は、第1基板10と第2基板15との剥離(図4の工程S108)の後に、制御装置9による制御下で実施される。図7に示す工程S201〜S211は、第1基板10の処理工程である。
図8(a)は、図7に示す1回目の反転(工程S201)の一例を示す図である。基板処理方法は、第2トランジション装置71の反転装置710によって、第1基板10を上下反転する工程S201を有する。反転装置710は、例えば、図8(a)に示すように、第1基板10を保持する保持機構711と、保持機構711を回転させる回転機構712とを有する。回転機構712は、保持機構711を180°回転させることにより、第1基板10を上下反転させる。第1基板10は、平坦化層402を上に向けた状態から、図8(a)に示すように平坦化層402を下に向けた状態になる。その後、第1基板10は、第2トランジション装置71から研削装置8に、搬送ロボット72によって搬送される。
図8(b)は、図7に示す第2主表面の研削(工程S202)の一例を示す図である。基板処理方法は、研削装置8によって、第1基板10の第2主表面12を研削する工程S202を有する。基板チャック82A、82Cは、第2主表面12を上に向けて、平坦化層402の平坦面を下方から保持する。研削装置8は、基板チャック82A、82Cと共に第1基板10を回転させると共に、基板チャック82A、82Cの上方に配置された砥石84Aを回転させながら下降させ、第1基板10の第2主表面12を研削する。第1基板10の第2主表面12を、平坦化層402の平坦面と平行に研削できる。従って、研削後の第2主表面12の平坦度を向上できる。研削の終了時に、第1基板10の第2主表面12には、砥石84Aとの接触によってダメージ層14が形成される。その後、第1基板10は、研削装置8から第2トランジション装置71に、搬送ロボット72によって搬送される。
図8(c)は、図7に示す2回目の反転(工程S203)の一例を示す図である。基板処理方法は、第2トランジション装置71の反転装置710によって、第1基板10を上下反転する工程S203を有する。第1基板10は、平坦化層402を下に向けた状態から、図8(c)に示すように平坦化層402を上に向けた状態になる。その後、第1基板10は、第2トランジション装置71から第2洗浄装置46に、搬送装置51によって搬送される。
図9(a)は、図7に示す第2主表面の洗浄(工程S204)の一例を示す図である。基板処理方法は、第2洗浄装置46によって、第2主表面12を洗浄する工程S204を有する。この工程S204では、第2主表面12の研削(工程S202)で発生した研削屑を、第2主表面12から洗い流す。この工程S204では、第1基板10の第2主表面12に加えて、平坦化層402の平坦面を洗浄してよい。第2洗浄装置46は、図9(a)に示すように、チャック461と、下面用ブラシ462と、上面用ブラシ463とを有する。チャック461は、平坦化層402を上に向けて、第1基板10の外周部を保持する。下面用ブラシ462は、第1基板10の第2主表面12をスクラブ洗浄する。一方、上面用ブラシ463は、平坦化層402の平坦面をスクラブ洗浄する。
下面用ブラシ462および上面用ブラシ463として、本実施形態ではディスクブラシが用いられるが、ロールブラシが用いられてもよい。また、ブラシの代わりにスポンジなどが用いられてもよい。いずれにしろ、第1基板10の第2主表面12などに付着した研削屑を除去できる。
洗浄された第1基板10は、第2洗浄装置46から第2トランジション装置71に、搬送装置51によって搬送される。その後、第1基板10は、第2トランジション装置71から研削装置8に、搬送ロボット72によって搬送される。
なお、2回目の反転(工程S203)と、第2主表面の洗浄(工程S204)との順番は、逆でもよい。つまり、第2主表面の洗浄(工程S204)の後に、2回目の反転(工程S203)が行われてもよい。2回目の反転(工程S203)と、第2主表面の洗浄(工程S204)との後に、平坦化層の研削(工程S205)が行われればよい。
図9(b)は、図7に示す平坦化層の研削(工程S205)の一例を示す図である。基板処理方法は、研削装置8によって、平坦化層402を研削する工程S205を有する。基板チャック82B、82Dは、平坦化層402を上に向けて、第1基板10を下方から保持する。研削装置8は、基板チャック82B、82Dと共に第1基板10を回転させると共に、基板チャック82B、82Dの上方に配置された砥石84Bを回転させながら下降させ、平坦化層を研削する。
図9(c)は、図7に示す第1主表面の研削(工程S206)の一例を示す図である。基板処理方法は、研削装置8によって、第1基板10の第1主表面11を研削する工程S206を有する。基板チャック82B、82Dは、第1主表面11を上に向けて、平坦面である第2主表面12を下方から保持する。研削装置8は、基板チャック82B、82Dと共に第1基板10を回転させると共に、基板チャック82B、82Dの上方に配置された砥石84Bを回転させながら下降させ、第1基板10の第1主表面11を研削する。第1主表面11を、平坦面である第2主表面12と平行に研削できる。従って、研削後の第1主表面11の平坦度を向上できる。研削の終了時に、第1主表面11には、砥石84Bとの接触によってダメージ層13が形成される。その後、第1基板10は、研削装置8から第2トランジション装置71に、搬送ロボット72によって搬送される。続いて、第1基板10は、第2トランジション装置71から第1洗浄装置45に、搬送装置51によって搬送される。
図10(a)は、図7に示す第1主表面の洗浄(工程S207)の一例を示す図である。基板処理方法は、第1洗浄装置45によって、第1主表面11を洗浄する工程S207を有する。この工程S207では、第1主表面11の研削(工程S206)で発生した研削屑を、第1主表面11から洗い流す。この工程S207では、第1主表面11に加えて、第2主表面12を洗浄してよい。第1洗浄装置45は、図10(a)に示すように、チャック451と、下面用ブラシ452と、上面用ブラシ453とを有する。チャック451は、第1主表面11を上に向けて、第1基板10の外周部を保持する。下面用ブラシ452は、第1基板10の第2主表面12をスクラブ洗浄する。一方、上面用ブラシ453は、第1基板10の第1主表面11をスクラブ洗浄する。
下面用ブラシ452および上面用ブラシ453として、本実施形態ではディスクブラシが用いられるが、ロールブラシが用いられてもよい。また、ブラシの代わりにスポンジなどが用いられてもよい。いずれにしろ、第1基板10の第1主表面11などに付着した研削屑を除去できる。洗浄された第1基板10は、第1洗浄装置45から第1エッチング装置47に、搬送装置51によって搬送される。
図10(b)は、図7に示す第1主表面のエッチング(工程S208)の一例を示す図である。基板処理方法は、第1エッチング装置47によって、第1主表面11をエッチングする工程S208を有する。第1主表面11に形成されたダメージ層13を除去できる。第1エッチング装置47は、図10(b)に示すように、チャック471と、上面用ノズル472と、下面用ノズル473とを有する。チャック471は、第1主表面11を上に向けて、第1基板10の外周部を保持する。
上面用ノズル472は、第1基板10の第1主表面11に、エッチング液L1を供給する。エッチング液L1としては、例えば酸性またはアルカリ性の薬液が用いられる。エッチング液L1は、チャック471と共に回転する第1基板10の遠心力によって、第1基板10の第1主表面11全体に濡れ広がる。
一方、下面用ノズル473は、第1基板10の第2主表面12に、エッチング液L1の回り込みを制限するガード液L2を供給する。ガード液L2としては、例えばDIW(Deionized Water)などが用いられる。ガード液L2は、チャック471と共に回転する第1基板10の遠心力によって、第1基板10の第2主表面12全体に濡れ広がる。ダメージ層13が除去された第1基板10は、乾燥後、第1エッチング装置47から第1トランジション装置29に、搬送装置51によって搬送される。
図10(c)は、図7に示す3回目の反転(工程S209)の一例を示す図である。基板処理方法は、第1トランジション装置29の反転装置290によって、第1基板10を上下反転する工程S209を有する。第1基板10は、第1主表面11を上に向けた状態から、図10(c)に示すように第1主表面11を下に向けた状態になる。その後、第1基板10は、第1トランジション装置29から第2エッチング装置48に、搬送装置51によって搬送される。
なお、3回目の反転(工程S209)は、本実施形態では第1トランジション装置29の反転装置290によって実行されるが、第2トランジション装置71の反転装置710によって実行されてもよい。また、1回目の反転(工程S201)、2回目の反転(工程S203)は、本実施形態では第2トランジション装置71の反転装置710によって実行されるが、第1トランジション装置29の反転装置290によって実行されてもよい。
図11(a)は、図7に示す第2主表面のエッチング(工程S210)の一例を示す図である。図11(b)は、そのエッチング(工程S210)で得られる第1基板の一例を示す図である。基板処理方法は、第2エッチング装置48によって、第2主表面12をエッチングする工程S210を有する。第2主表面12に形成されたダメージ層14を除去できる。第2エッチング装置48は、図11(a)に示すように、チャック481と、上面用ノズル482と、下面用ノズル483とを有する。チャック481は、第2主表面12を上に向けて、第1基板10の外周部を保持する。
上面用ノズル482は、第1基板10の第2主表面12に、エッチング液L3を供給する。エッチング液L3としては、例えば酸性またはアルカリ性の薬液が用いられる。エッチング液L3は、チャック481と共に回転する第1基板10の遠心力によって、第1基板10の第2主表面12全体に濡れ広がる。
一方、下面用ノズル483は、第1基板10の第1主表面11に、エッチング液L3の回り込みを制限するガード液L4を供給する。ガード液L4としては、例えばDIW(Deionized Water)などが用いられる。ガード液L4は、チャック481と共に回転する第1基板10の遠心力によって、第1基板10の第1主表面11全体に濡れ広がる。
ダメージ層14を除去した第1基板10は、乾燥後、第2エッチング装置48から第1トランジション装置29に、搬送装置51によって搬送される。次いで、第1基板10は、第1トランジション装置29から第2載置部22に載置された第2収容部C2に、搬送装置27によって搬送される。
基板処理方法は、第2載置部22に載置された第2収容部C2に、第1基板10を収容する工程S211を有する。この工程S211によって、第1基板10の処理が終了する。第1基板10は、図11(b)に示すように、平坦面である第1主表面11と、平坦面である第2主表面12とを有する。第1主表面11にはダメージ層13がなく、また、第2主表面12にはダメージ層14がない。
図12は、一実施形態に係る基板処理方法の残部を示すフローチャートである。図12に示す工程S301〜S302は、第1基板10と第2基板15との剥離(図4の工程S108)の後に、制御装置9による制御下で実施される。図12に示す工程S301〜S302は、第2基板15の処理工程である。
図13(a)は、図12に示す第2基板の洗浄(工程S301)の一例を示す図である。図13(b)は、その洗浄(工程S301)で得られる第2基板の一例を示す図である。基板処理方法は、第3洗浄装置49によって、第2基板15を洗浄する工程S301を有する。第3洗浄装置49は、図13(a)に示すように、紫外線照射器491を有する。
紫外線照射器491は、第2基板15の第1主表面16に紫外線を照射することにより、第1主表面16に残る平坦化剤401および離型剤411を分解して除去する。第3洗浄装置49の紫外線照射器491の紫外線の波長は、固化装置43の紫外線照射器431の紫外線の波長よりも短い。高エネルギーの紫外線を照射するので、有機物を分解できる。
洗浄した第2基板15は、第3洗浄装置49から第1トランジション装置29に、搬送装置51によって搬送される。次いで、第2基板15は、第1トランジション装置29から第3載置部23に載置された第3収容部C3に、搬送装置27によって搬送される。
基板処理方法は、第3載置部23に載置された第3収容部C3に、第2基板15を収容する工程S302を有する。この工程S302によって、第2基板15の処理が終了する。第2基板15は、再度、別の第1基板10との積層に用いられる。第2基板15を再利用するので、無駄がない。
なお、第3載置部23は、本実施形態では搬入出ステーション2に設けられるが、積層装置42等と同様に、第1処理ステーション3に設けられてもよい。
以上、本開示に係る基板処理システムおよび基板処理方法の実施形態について説明したが、本開示は上記実施形態などに限定されない。特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更、修正、置換、付加、削除、および組合わせが可能である。それらについても当然に本開示の技術的範囲に属する。
第1基板10は、シリコンウエハなどの半導体基板には限定されず、ガラス基板などであってもよい。第2基板15も同様である。
上記実施形態では図7に示すように第1主表面11のエッチング(工程S208)と、第2主表面12のエッチング(工程S210)とが別々に行われるが、同時に行われてもよい。例えば、図10(b)において、下面用ノズル473は、ガード液L2の代わりに、図11(b)に示すエッチング液L3を第2主表面12に供給してもよい。第2主表面12に形成されたダメージ層14の除去と、第1主表面11に形成されたダメージ層13の除去とを同時にできる。工程の数を低減できるので、単位時間当たりの第1基板10の処理枚数を向上できる。また、エッチング装置の数を低減できるので、基板処理システム1の製造コストを削減できる。なお、第1主表面11と第2主表面12とを同時にエッチングするエッチング装置は、第1基板10の全体をエッチング液に浸漬する装置であってもよい。
1 基板処理システム
8 研削装置
10 第1基板
11 第1主表面
12 第2主表面
15 第2基板
16 第1主表面
17 第2主表面
21 第1載置部
22 第2載置部
40 平坦化剤塗布装置
401 平坦化剤
402 平坦化層
41 離型剤塗布装置
411 離型剤
42 積層装置
421 第1保持部
422 第2保持部
43 固化装置
44 剥離装置
C1 第1収容部
C2 第2収容部

Claims (12)

  1. 第1基板の凹凸面と第2基板の平坦面とを向い合せ、液状の平坦化剤を介して前記第1基板と前記第2基板とを積層する積層装置と、
    前記第1基板と前記第2基板とを積層した状態で液状の前記平坦化剤を固化することにより、平坦化層を形成する固化装置と、
    前記第1基板および前記平坦化層と、前記第2基板とを剥離する剥離装置と、
    前記平坦化層を介して前記第1基板を保持した状態で、前記第1基板の前記凹凸面とは反対側の面を研削する研削装置とを備え、
    前記積層装置は、前記第1基板を前記平坦化剤とは反対側から保持する第1保持部と、前記第2基板を前記平坦化剤とは反対側から保持する第2保持部とを有する、基板処理システム。
  2. 前記第1基板および前記平坦化層と、前記第2基板との剥離後に、前記第2基板を洗浄する洗浄装置を備える、請求項1に記載の基板処理システム。
  3. 前記固化装置は、前記積層装置の前記第1保持部と前記第2保持部とで前記第1基板と前記第2基板とを保持した状態で、前記平坦化剤を固化する、請求項1または2に記載の基板処理システム。
  4. 前記第1基板と前記第2基板との積層前に、前記第2基板の前記平坦面に離型剤を塗布する離型剤塗布装置を備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  5. 前記研削装置で前記第1基板を研削した後に、前記第1基板の前記研削装置で研削した面をエッチングするエッチング装置を備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  6. 前記第2基板と積層される前の前記第1基板を収容する第1収容部が載置される第1載置部と、
    前記研削装置で研削された後の前記第1基板を収容する第2収容部が載置される第2載置部とを備え、
    前記第1収容部と前記第2収容部とは、異なる構造を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の基板処理システム。
  7. 第1基板の凹凸面と第2基板の平坦面とを向い合せ、液状の平坦化剤を介して前記第1基板と前記第2基板とを積層する工程と、
    前記第1基板と前記第2基板とを積層した状態で液状の前記平坦化剤を固化することにより、平坦化層を形成する工程と、
    前記第1基板および前記平坦化層と、前記第2基板とを剥離する工程と、
    前記平坦化層を介して前記第1基板を保持した状態で、前記第1基板の前記凹凸面とは反対側の面を研削する工程とを有し、
    前記積層する工程は、前記第1基板を前記平坦化剤とは反対側から第1保持部で保持すると共に、前記第2基板を前記平坦化剤とは反対側から第2保持部で保持する工程を含む、基板処理方法。
  8. 前記第1基板および前記平坦化層と、前記第2基板との剥離後に、前記第2基板を洗浄する工程を有する、請求項7に記載の基板処理方法。
  9. 前記固化する工程は、前記第1保持部と前記第2保持部とで前記第1基板と前記第2基板とを保持した状態で行われる、請求項7または8に記載の基板処理方法。
  10. 前記第1基板と前記第2基板との積層前に、前記第2基板の前記平坦面に離型剤を塗布する工程を有する、請求項7〜9のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  11. 前記研削する工程の後に、前記第1基板の前記研削した面をエッチングする工程を有する、請求項7〜10のいずれか1項に記載の基板処理方法。
  12. 前記積層する工程の前に前記第1基板を収容する第1収容部と、前記研削する工程の後に前記第1基板を収容する第2収容部とは、異なる構造を有する、請求項7〜11のいずれか1項に記載の基板処理方法。
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