JP2020092175A - 窒化物半導体多層膜反射鏡 - Google Patents

窒化物半導体多層膜反射鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】長波長領域において良好に機能することができる窒化物半導体多層膜反射鏡を提供する。【解決手段】窒化物半導体多層膜反射鏡1は、Inの組成が互いに異なる複数のGaInN層11、及びAlInN層13と、Inを含有しないGaN層12とを備える。窒化物半導体多層膜反射鏡1はGaInN層11、及びAlInN層13が1層積層される毎にGaN層12が1層積層される。これにより、窒化物半導体多層膜反射鏡1は、複数のGaInN層11、及びAlInN層13を積層したことによって低下した結晶性をGaN層12を積層することによって回復させると共に、高い反射率を実現することができる。【選択図】図1

Description

本発明は窒化物半導体多層膜反射鏡に関するものである。
窒化物半導体による面発光レーザにおいて、反射鏡として半導体多層膜反射鏡を用いた構造が提案されている。半導体多層膜反射鏡として、AlN/GaN多層膜、又はAlInN/GaN多層膜が用いられることが非特許文献1、2に開示されている。
しかしながら、AlN/GaN多層膜を多層膜反射鏡として用いた場合、AlNとGaNとの格子不整合によってクラックが生じるという問題がある。また、AlInN/GaN多層膜を多層膜反射鏡として用いた場合、AlInNとGaNとを格子整合させてエピタキシャル成長することができるが、反射中心の発光波長が長波長領域になるほどAlInNとGaNとの屈折率の差が小さくなるため、長波長領域で高い反射率の反射膜を得るために必要な多層膜のペア数が多くなり多層膜反射鏡の成長時間が長くなってしまう。
例えば、反射中心の発光波長が400nmの場合には、VCSEL用として40ペア、層厚が3.7umもの厚みの多層膜反射鏡が必要である。反射中心の発光波長のさらなる長波長化に対しては、反射中心の発光波長の長波長化による層厚の増大と屈折率差の減少とによってペア数が増え、多層膜反射鏡の層厚はさらに厚くなり、結晶成長における負担やコストが増える。こうした問題を解決するため、疑似格子整合させることによって屈折率差をより大きくすることができるAlInN/GaInN多層膜を多層膜反射鏡として利用することが考えられる。
Daiji Kasahara,Daisuke Morita,Takao Kosugi,Kyosuke Nakagawa,Jun Kawamata,Yu Higuchi,Hiroaki Matsumura,Takashi Mukai"Demonstration of Blue and Green GaN-Based Vertical-Cavity Surface-Emitting Lasers by Current Injection at Room Temperature"、Applied Physics Express、(米国)、2011年、Vol.4、Number7、P.072103 Takashi Furuta,Kenjo Matsui,Kosuke Horikawa,Kazuki Ikeyama,Yugo Kozuka,Shotaro Yoshida,Takanobu Akagi,Tetsuya Takeuchi,Satoshi Kamiyama,Motoaki Iwaya,Isamu Akasaki"Room-temperature CW operation of a nitride-based vertical-cavity surface-emitting laser using thick GaInN quantum wells"、Japanese Journal of Applied Physics、(日本)、2016年、Vol.55、No.5S、P.05FJ11
例えば、AlInN/GaN多層膜の多層膜反射鏡に代えて、AlInNの引っ張り歪とGaInNの圧縮歪とを相殺させるAlInNとGaInNとの疑似格子整合による多層膜反射鏡を利用することによって、2つの材料(AlInN、及びGaInN)の屈折率の差を大きくした多層膜反射鏡を作製することができる。
しかしながら、どちらの材料(AlInN、及びGaInN)も成長温度が比較的低温(およそ870℃)で結晶成長させるために結晶性が低下し易く、結晶性が良好な多層膜反射鏡を得ることが困難であるため、多層膜反射鏡として期待されるほどの反射率が得られないという課題がある。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって長波長領域において良好に機能することができる窒化物半導体多層膜反射鏡を提供することを解決すべき課題としている。
本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡は、
Inの組成が互いに異なる複数のIn含有層と、
Inを含有しない非In含有層と、
を備える窒化物半導体多層膜反射鏡であって、
前記In含有層が1層から3層続けて積層される毎に前記非In含有層が1層積層されることを特徴とする。
この窒化物半導体多層膜反射鏡は、複数のIn含有層を積層することによって低下した結晶性を非In含有層を積層することによって回復させると共に、高い反射率を実現することができる。
したがって、本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡は長波長領域において良好に機能することができる。
実施例1の窒化物半導体多層膜反射鏡の構造を示す模式図である。 GaInN層、AlInN層の順に2層続けて積層される毎にGaN層を1層積層して結晶成長した他の実施例の窒化物半導多層膜反射鏡の構造を示す模式図である。 AlInN層、GaInN層の順に2層続けて積層される毎にGaN層を1層積層して結晶成長した他の実施例の窒化物半導多層膜反射鏡の構造を示す模式図である。 GaInN層、AlInN層の順に繰り返して積層して結晶成長した多層膜において、GaInN層、及びAlInN層が3層続けて積層される毎にGaN層を1層積層して結晶成長した他の実施例の窒化物半導多層膜反射鏡の構造を示す模式図である。 GaInN層のInNのモル分率に対する、複数の互いに異なる反射中心発光波長におけるGaN層の厚みの挿入限度量を示すグラフである。 GaInN層、AlInN層の順に1層積層される毎にAlGaN層を1層積層して結晶成長した他の実施例の窒化物半導多層膜反射鏡の構造を示す模式図である。
本発明における好ましい実施の形態を説明する。
本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡は、In含有層であるAlInN層とGaInN層とが繰り返して積層され、AlInN層とGaInN層との間に少なくとも非In含有層であるGaN層又はAlGaN層のいずれか一方が1層積層され得る。この場合、AlInN層及びGaInN層を用いることによって、効率よく光を反射させることができ、Inを含有しないGaN層又はAlGaN層を積層することによって、AlInN層及びGaInN層を積層したことによって低下した結晶性を回復させることができる。
本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡は、AlInN層とGaInN層との間にGaN層が積層され得る。この場合、GaN層は窒化物半導体多層膜反射鏡の材料を用いることができるため、作製の工程を簡単にすることができる。
本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡のGaN層の最大の厚みは、反射中心発光波長λ(nm)によって決定する式2のa(λ)、式3のb(λ)、及び式4のc(λ)と、GaInN層におけるInNのモル分率xとによって決定する式1のf(x)であり得る。
f(x)=a(λ)×10000x2+b(λ)×100x+c(λ) ・・・式1
a(λ)=2.6×10-6×λ2−0.0034×λ+0.66 ・・・式2
b(λ)=-3.3×10-5×λ2+0.051×λ−9.8 ・・・式3
c(λ)=-6.2×10-5×λ2+0.1×λ−16 ・・・式4
この場合、これら数式を用いることによって、反射中心発光波長λ(nm)とGaInN層におけるInNのモル分率xとを決定するのみで、積層するGaN層の最大の厚みを計算することができる。
次に、本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡を具体化した実施例1について、図面を参照しつつ説明する。
<実施例1>
今回、発明者が鋭意検討した結果、窒化物半導体多層膜反射鏡において、結晶性の改善を図るために、AlInN層、及びGaInN層に加えて第三の層であるGaN層を新たに用いた。具体的には、窒化物半導体多層膜反射鏡においてGaN層を配置する位置とGaN層の厚さとを適切にすることによって、窒化物半導体多層膜反射鏡における高結晶性と高反射率を両立させることができることを見出した。本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡は、例えば、VCSELの活性層から発光した光を反射させてレーザ光を得る場合等に用いられる。
実施例1の窒化物半導体多層膜反射鏡1は、図1に示すように、In含有層であるGaInN層11、Inを含有しない非In含有層であるGaN層12、及びIn含有層であるAlInN層13を備えている。GaInN層11は、InNのモル分率が0.04であり、GaNのモル分率が0.96である。AlInN層13は、InNのモル分率が0.144であり、AlNのモル分率が0.856である。GaInN層11とAlInN層13とはInの組成が互いに異なっている。窒化物半導体多層膜反射鏡1は、例えば、GaN等で形成された基板(図示せず)の表面にMOCVD法(有機金属気相成長法)等を用いることによって積層して結晶成長する。窒化物半導体多層膜反射鏡1はGaInN層11とAlInN層13とが繰り返して積層され、GaInN層11、及びAlInN層13が1層積層される毎にGaN層12が1層積層される。
GaInN層11は、窒化物半導体多層膜反射鏡1を形成する際に最初に結晶成長される。GaInN層11を結晶成長する際の基板の温度はおよそ870℃である。
GaN層12は、GaInN層11の表面(表裏は図1における上側下側である)に積層して結晶成長する。GaN層12を結晶成長する際の基板の温度はおよそ1100℃である。GaN層12はGaInN層11とAlInN層13との間に1層積層されている。
AlInN層13は、GaN層12の表面に積層して結晶成長する。AlInN層13を結晶成長する際の基板の温度はおよそ870℃である。GaInN層11、及びAlInN層13を結晶成長する際の基板の温度(870℃)はGaN層12を結晶成長する際の基板の温度より低い。このため、GaInN層11、及びAlInN層13はGaN層12に比べて良好な結晶性を維持して結晶成長させることが難しい。
GaInN層11、及びAlInN層13は、交互に積層して結晶成長すると、GaInN層11の圧縮歪とAlInN層13の引っ張り歪とが相殺され、疑似格子整合して結晶成長することができる。
多層膜反射鏡は、2つの材料を積層したペアを複数繰り返して積層して構成され、2つの材料を積層したペアの厚みを、反射中心の発光波長λ(以降、反射中心発光波長λともいう)における光学波長の2分の1に相当する厚みにし、1つの材料の厚みを、反射中心発光波長λにおける光学波長の4分の1に相当する厚みにすることが一般的である。ここで、光学波長とは反射中心発光波長λを各層の固有の屈折率で除した値である。各層の固有の屈折率が互いに異なれば、各層における光学波長も互いに異なる。
GaN層12は、2つの材料(GaInN層11、及びAlInN層13)を積層して結晶成長して多層膜反射鏡とした場合における2つの材料の界面を含む位置に挿入される。但し、GaN層12の挿入位置は、これに限定されるものではなく、2つの材料(GaInN層11、及びAlInN層13)の界面の位置に対して、AlInN層13側に片寄っても良く、GaInN層11側に片寄っても良い。GaN層12がAlInN層13側に片寄る場合には、結晶性が向上するが反射率が若干低下する傾向となる。また、GaN層12がGaInN層11側に片寄る場合には、反射率は維持されるが結晶性の低下につながる。
窒化物半導体多層膜反射鏡1は、GaInN層11とAlInN層13とが疑似格子整合し、GaInN層11とAlInN層13との間にGaN層12を挿入している。
GaN層12を結晶成長させる際の基板の温度は、GaInN層11、及びAlInN層13を結晶成長させる際の基板の温度よりも高い。このため、窒化物半導体多層膜反射鏡1は、GaInN層11、及びAlInN層13を結晶成長したことによって低下した結晶性(表面の平滑さ)を、GaN層12を積層して結晶成長させることによって改善(表面を平滑に)することができる。これにより、窒化物半導体多層膜反射鏡1の表面に共振器等を積層して結晶成長させる場合、窒化物半導体多層膜反射鏡1の結晶性が共振器等に及ぼす影響を抑えることができる。
しかし、GaN層12の厚みを厚くし過ぎると、窒化物半導体多層膜反射鏡1の実行的な屈折率が低下するため、これにより、必要な反射率を得るためにGaInN層11、GaN層12、及びAlInN層13からなる組の数を増やすことになってしまう。
そこで、シミュレーションを行った結果、反射中心発光波長λが580nmにおいて、窒化物半導体多層膜反射鏡1が従来のAlInN/GaN多層膜反射鏡と同じペア数で従来のAlInN/GaN多層膜反射鏡よりも高い反射率を実現することができるGaN層12の最大の厚みは47.1nmであることがわかった。
なお、窒化物半導体多層膜反射鏡1において、GaN層12を積層して結晶成長させる場合、GaN層12、GaInN層11、及びAlInN層13の厚みの合計を反射中心発光波長λにおける光学波長の2分の1に相当する厚みにしなければならない。
具体的には、GaN層12での47.1nmの厚みは反射中心発光波長λが580nmにおける光学波長の0.190倍に相当する厚みである。したがって、GaInN層11、及びAlInN層13のそれぞれの厚みは、反射中心発光波長λが580nmにおける光学波長の0.155倍に相当する厚みにする必要がある。
反射中心発光波長λが580nmにおけるAlInNの屈折率は2.151であり、GaInNの屈折率は2.356である。これにより、反射中心発光波長λが580nmにおける光学波長の0.155倍に相当するAlInN層13の厚みは41.8nmとなり、GaInN層11の厚みは38.2nmとなることがわかる。
こうして、GaInN層11、GaN層12、及びAlInN層13の厚みの合計を反射中心発光波長λが580nmにおける光学波長の2分の1に相当する厚みにすることができ、窒化物半導体多層膜反射鏡1は、GaN層12の厚みを47.1nm(反射中心発光波長λが580nmにおける光学波長の0.190倍に相当する厚み)とすることで、従来のAlInN/GaN多層膜反射鏡と同じペア数で、従来のAlInN/GaN多層膜反射鏡より高い反射率を実現することができる。
次に、疑似格子整合するGaInN層11とAlInN層13との間にGaN層12を挿入した窒化物半導体多層膜反射鏡1において、種々の反射中心発光波長λにおいて、従来のAlInN/GaN多層膜反射鏡に比べてペア数の増大を抑えつつ結晶性を改善することができるGaN層12の厚みの挿入限度量をシミュレーションによって求めた結果を表1に示す。
Figure 2020092175
表1におけるInNのモル分率は、GaInN層11におけるInNのモル分率である。そして、GaInN層11とAlInN層13との累積歪がゼロとなる条件(すなわち、交互に積層して疑似格子整合することができるGaInN層11におけるInNのモル分率、及びAlInN層13におけるInNのモル分率の組み合わせ)を表2に示す。
Figure 2020092175
表2に示す値は、AlN、GaN、InNのa軸方向におけるそれぞれの格子定数を3.112Å、3.189Å、3.548Åとして求めたものである。表2に示すように、GaInN層11とAlInN層13との累積歪がゼロとなる条件は、GaInN層11のInNのモル分率が大きくなるに従い、AlInN層13のInNのモル分率が小さくなる。
図5に、GaInN層11のInNのモル分率xに対する、複数の互いに異なる反射中心発光波長λにおけるGaN層12の厚みの挿入限度量のグラフを示す。
図5に示すように、いずれの反射中心発光波長λにおいても、GaInN層11におけるInNのモル分率が大きくなるにしたがってGaN層12の厚みの挿入限度量が大きくなる。
図5における結果を二次関数でフィッティングして得られた数式を以下に示す。
f(x)=a(λ)×10000x2+b(λ)×100x+c(λ) ・・・式1
a(λ)=2.6×10-6×λ2−0.0034×λ+0.66 ・・・式2
b(λ)=-3.3×10-5×λ2+0.051×λ−9.8 ・・・式3
c(λ)=-6.2×10-5×λ2+0.1×λ−16 ・・・式4
f(x)は、反射中心発光波長λ(設計波長)[nm]、GaInN層11のInNのモル分率がxのときの、反射中心発光波長λの1周期中における最大のGaN層12の厚み[nm]である。
xは、GaInN層11のInNのモル分率(0.01≦x≦0.1)である。
λは、反射中心発光波長(設計波長)[nm](400≦λ≦650)である。
これにより、GaN層12の最大の厚みf(x)は、反射中心発光波長λ(nm)によって決定する式2のa(λ)、式3のb(λ)、及び式4のc(λ)と、GaInN層11におけるInNのモル分率xとによって決定する。つまり、式1から式4によって、反射中心発光波長λ(設計波長)[nm]、及びGaInN層11のInNのモル分率xを決定することによって、挿入することができる最大のGaN層12の厚みf(x)[nm]を計算することができる。
このように、窒化物半導体多層膜反射鏡1は、複数のGaInN層11、及びAlInN層13を積層したことによって低下した結晶性をGaN層12を積層することによって回復させると共に、高い反射率を実現することができる。
したがって、本発明の窒化物半導体多層膜反射鏡1は長波長領域において良好に機能することができる。
窒化物半導体多層膜反射鏡1は、In含有層であるAlInN層13とGaInN層11とが繰り返して積層され、AlInN層13とGaInN層11との間に非In含有層であるGaN層12が1層積層される。このため、AlInN層13及びGaInN層11を用いることによって、効率よく光を反射させることができ、Inを含有しないGaN層12を積層することによって、AlInN層13及びGaInN層11を積層したことによって低下した結晶性を回復させることができる。
窒化物半導体多層膜反射鏡1は、AlInN層13とGaInN層11との間にGaN層12が積層される。このため、GaN層12は窒化物半導体多層膜反射鏡1の材料を用いることができるため、作製の工程を簡単にすることができる。
窒化物半導体多層膜反射鏡1のGaN層12の最大の厚みは、反射中心発光波長λ(nm)によって決定する式2のa(λ)、式3のb(λ)、及び式4のc(λ)と、GaInN層11におけるInNのモル分率xとによって決定する式1のf(x)である。
f(x)=a(λ)×10000x2+b(λ)×100x+c(λ) ・・・式1
a(λ)=2.6×10-6×λ2−0.0034×λ+0.66 ・・・式2
b(λ)=-3.3×10-5×λ2+0.051×λ−9.8 ・・・式3
c(λ)=-6.2×10-5×λ2+0.1×λ−16 ・・・式4
このため、これら数式を用いることによって、反射中心発光波長λ(nm)とGaInN層11におけるInNのモル分率xとを決定するのみで、積層するGaN層12の最大の厚みを計算することができる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例1に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)実施例1では、窒化物半導体多層膜反射鏡におけるGaN層を両方の界面に配置(すなわち、GaInN層、及びAlInN層が1層積層される毎にGaN層を1層積層)しているが、図2、3に示すように、GaN層112、212を片方の界面のみに配置(すなわち、GaInN層111、及びAlInN層113が2層続けて積層される毎にGaN層112を1層積層したり、GaInN層211、及びAlInN層213が2層続けて積層される毎にGaN層212を1層積層したり)しても良く、図4に示すように、GaInN層311、及びAlInN層313が3層続けて積層される毎にGaN層312を1層積層しても良い。
(2)実施例1では、GaInN層、及びAlInN層の間にGaN層を挿入しているが、図6に示すように、GaInN層11、及びAlInN層13の間にInを含有しない非In含有層であるAlGaN層14を挿入してもよい。つまり、AlInN層13とGaInN層11とが繰り返して積層され、AlInN層13とGaInN層11との間に非In含有層であるAlGaN層14が1層積層される。
11,111,211,311…GaInN層(In含有層)
12,112,212,312…GaN層(非In含有層)
13,113,213,313…AlInN層(In含有層)
14…AlGaN層(非In含有層)

Claims (4)

  1. Inの組成が互いに異なる複数のIn含有層と、
    Inを含有しない非In含有層と、
    を備える窒化物半導体多層膜反射鏡であって、
    前記In含有層が1層から3層続けて積層される毎に前記非In含有層が1層積層されることを特徴とする窒化物半導体多層膜反射鏡。
  2. 前記In含有層であるAlInN層とGaInN層とが繰り返して積層され、前記AlInN層と前記GaInN層との間に少なくとも前記非In含有層であるGaN層又はAlGaN層のいずれか一方が1層積層されることを特徴とする請求項1に記載の窒化物半導体多層膜反射鏡。
  3. 前記AlInN層と前記GaInN層との間に前記GaN層が積層されることを特徴とする請求項2に記載の窒化物半導体多層膜反射鏡。
  4. 前記GaN層の最大の厚みは、
    反射中心発光波長λ(nm)によって決定する式2のa(λ)、式3のb(λ)、及び式4のc(λ)と、
    前記GaInN層におけるInNのモル分率xと、
    によって決定する式1のf(x)であることを特徴とする請求項3に記載の窒化物半導体多層膜反射鏡。
    f(x)=a(λ)×10000x2+b(λ)×100x+c(λ) ・・・式1
    a(λ)=2.6×10-6×λ2−0.0034×λ+0.66 ・・・式2
    b(λ)=-3.3×10-5×λ2+0.051×λ−9.8 ・・・式3
    c(λ)=-6.2×10-5×λ2+0.1×λ−16 ・・・式4
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