JP3455500B2 - 半導体レーザ及び半導体レーザの製造方法 - Google Patents

半導体レーザ及び半導体レーザの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザに関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルビデオディスク等の大容
量光ディスク装置が実用化され、今後さらに大容量化が
進められようとしている。光ディスク装置の大容量化の
ためには、よく知られるように、読み取りや書き込みの
光源となる半導体レーザの短波長化が最も有効な手段の
一つである。したがって、現在市販されているデジタル
ビデオディスク用の半導体レーザは、AlGaInP系
材料による波長650nmであるが、将来開発が予定さ
れている高密度デジタルビデオディスク用では、400
nm帯のGaN系半導体レーザが不可欠と考えられてい
る。また、表示用素子としては青色や緑色の半導体レー
ザが必要とされているが、原理的にはGaN系材料で実
現可能であり、これによる実用化が望まれている。
【0003】従来、GaN系半導体レーザとして、図4
に示すような構造のものが用いられている(Applied Phy
sics Letters, vol.72, p211)。 サファイア基板201上に、第1の結晶成長によりGa
Nバッファ層202、GaN203が積層され、このG
aN下地層203上に、例えばSiOから成る絶縁膜
ストライプ204が形成される。さらに、n―GaN第1
コンタクト層205を比較的厚く、例えば10μm以上
成長されることにより、結晶成長が起こらない絶縁膜ス
トライプ204上にも横方向成長があるため平坦な表面
が得られる。
【0004】さらに、絶縁膜ストライプ204上の中心
を除く領域において、元々10〜1010/cm
度存在する貫通転位が10/cm以下にまで減少した
低転位領域206が形成される。この構成は一般にEL
OG(Epitaxial Lateral Over Growth)と呼ばれてい
る。
【0005】その後、n―AlGaN第1クラッド層2
07、n−GaN第1光ガイド層208、Ga1−X
N/Ga1−YInN(0<X,Y<1)から成る
多重量子井戸活性層209、p−AlGaNキャップ層
210、p−GaN第2光ガイド層211、p−AlG
aN第2クラッド層212、p−GaN第2コンタクト
層213が成長される。
【0006】続いて、例えばClガスを用いた反応性
イオンエッチングにより、リッジストライプ214が低
転位領域に形成される。リッジストライプ以外の表面
は、例えばSiOから成る絶縁膜215が堆積され、
リッジストライプ部との屈折率差を生じされるととも
に、電気的な絶縁が確保される。リッジストライプ21
4直上に、例えばNi/Auから成るp電極216、ま
た一部をn−GaN第1コンタクト層205が露出する
までエッチングした表面に、例えばTi/Alから成る
n電極217が形成され、図5に示すGaN系半導体レ
ーザが作製される。
【0007】本素子においては、n電極217を接地し
p電極216に電圧を印加することにより、多重量子井
戸活性層209に向かってp電極216側からホール
が、またn電極217側から電子が注入され、多重量子
井戸活性層209内で光学利得を生じ、レーザ発振を起
こす。活性領域、即ちリッジストライプ214は低転位
領域に形成されているので、動作時の特性劣化は極めて
少なく、高い信頼性を有する半導体レーザが実現できる
ものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記G
aN系半導体レーザは発振波長が400nm付近に限定
され、より短波長、あるいは長波長の発振を得ることは
困耗である。例えば短波長レーザの場合、多重量子井戸
活性層209の組成を変更し、バンドギャップをより大
きくすると同時に、n−AlGaN第1クラッド層20
7及びp−AlGaN第2クラッド層212のバンドギ
ャップを大きく、即ちAINモル分率を引き上げなけれ
ばならない。キャリアの閉じ込めに多重量子井戸活性層
209とn−AlGaN第1クラッド層207及びp−
AlGaN第2クラッド層212との間に、0.4〜
0.5eVのバンドギャップ差が必要だからである。
【0009】例えば発振波長360nmの場合、n−A
lGaN第1クラッド層207及びp−AlGaN第2
クラッド層212のAlNモル分率は少なくとも15%
は必要である。しかし、n−GaN第1コンタクト層2
05上にAlNモル分率15%のn−AlGaN第1ク
ラッド層207を積層すると、格子不整合に起因するク
ラックが生じ、高品質な結晶が得られない。
【0010】n−GaN層205をn−AlGaNに変
更すると、クラックの発生は抑制できるが、AlGaN
は原理的に前述のELOGには適用できない。AlGa
Nの多結晶が絶縁膜ストライプ204上に堆積し、横方
向成長を妨げるためである。
【0011】一方、長波長レーザの場合、多重量子井戸
活性層209の組成を変更してバンドギャップをより小
さく、すなわち、GaInN井戸層のInNモル分率を
大きくする必要がある。但し、n−AlGaN第1クラ
ッド層207及びp−AlGaN第2クラッド層212
のAlNモル分率は低くてもかまわない。しかし、Ga
InN井戸層のInNモル分率を大きくすると、InN
モル分率の不均一性が生じやすくなり、発光スペクトル
のブロードニング等光学特性の悪化が引き起こされる。
【0012】InNモル分率の不均一性は、GaとIn
との原子サイズが大きく異なるために、均一に混ざりに
くくなることから起こる。成長条件によって多少改善は
見られるものの、最も強く影響するのはその下地となる
n−AlGaN第1クラッド層207やn−GaN第1
光ガイド層208との格子不整合の度合いである。
【0013】下地となる結晶層は、最初に成長される単
結晶層GaN層203に対してコヒーレントに積層され
ている。したがって、成長層面内ではGaNの格子定数
とほぼ一致するように歪みながら積層されている。Ga
InN井戸層も同様にコヒーレントに成長するが、In
Nモル分率が大きくなると圧縮歪みが増大し、これがI
nNモル分率の不均一性を大きくする要因となってい
る。さらに貫通転位もこの不均一性を増大させる傾向が
ある。このため緑色などの長波長領域で発振する高性能
の半導体レーザは実現が困難となっている。
【0014】本発明は、半導体レーザを構成する半導体
多層構造における格子不整合を回避し、発振波長の自由
度を拡大した半導体レーザを提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明の半導体レーザは、基板上に、バッファ層と、第
1のコンタクト層と、第1のクラッド層と、第1の光ガ
イド層と、活性層と、第2の光ガイド層と、第2のクラ
ッド層と、第2のコンタクト層とがこの順に積層され、
前記第1のコンタクト層は、前記半導体レーザの長手方
向に略平行な凹部を有し、前記第1のコンタクト層と前
記第1のクラッド層との間の少なくとも一部に多結晶状
の中間層を具え、前記第1のクラッド層は前記凹部を埋
設し、前記凹部に起因した段差を消失させるように形成
したことを特徴とする。
【0016】また、本発明の半導体レーザの製造方法
は、前記第1のコンタクト層に、前記半導体レーザの長
手方向に略平行な凹部を形成し、前記第1のコンタクト
層と前記第1のクラッド層との間の少なくとも一部に多
結晶状の中間層を形成した後に、この中間層上に前記凹
部を埋設し、前記凹部に起因した段差を消失させるよう
にして前記第1のクラッド層を形成するとともに、前記
第1のクラッド層上に、前記第1の光ガイド層、前記活
性層、前記第2の光ガイド層、前記第2のクラッド層、
及び前記第2のコンタクト層を順次形成することを特徴
とする。
【0017】本発明の半導体レーザ及び半導体レーザの
製造方法によれば、第1のコンタクト層と第1のクラッ
ド層との間の少なくとも一部に多結晶状の中間層を具え
ている。したがって、前記第1のクラッド層は、前記多
結晶状の中間層上において、改めて核生成及び2次元成
長の過程を経て形成される。したがって、前記第1のク
ラッド層はその下の前記第1のコンタクト層に対してコ
ヒーレントな関係を有しない。このため、前記第1のク
ラッド層と前記第1のコンタクト層との間の格子不整合
の問題を回避することができる。また、第1のクラッド
層と第1のコンタクト層との間に歪みが存在しなくなる
ため、前記第1のクラッド層上に形成される活性層中の
歪みも著しく低減される。
【0018】さらに、本発明の半導体レーザは、その長
手方向において略平行な凹部を有している。このため、
この上に形成される第1のクラッド層は、横方向成長速
度が縦方向成長速度を上回るため、凹部の前記長手方向
における中心線部分を除いて低転位となる。したがっ
て、前記第1のクラッド層上に形成される活性層中の低
位濃度も低減されるため、半導体レーザを構成する半導
体多層構造全体の結晶性も向上する。したがって、本発
明によれば、動作時の特性劣化を生じることなく、短波
長から長波長まで、発振波長の自由度に優れた半導体レ
ーザを提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を発明の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の半導体レ
ーザの一例を示す構成図である。図1に示す半導体レー
ザにおいては、サファイア基板101上に、AlNから
なるバッファ層102、n−GaNからなる第1のコン
タクト層103がそれぞれ厚さ0.02μm及び3μm
に順次形成されている。そして、第1のコンタクト層1
03には、半導体レーザの長手方向と略平行な凹部10
4が形成されている。凹部104は、例えば反応性イオ
ンエッチングにより、深さ1μm、幅8μmに形成す
る。
【0020】また、第1のコンタクト層103上には、
n−AlGaNからなる厚さ0.02μmの中間層10
5を介して、n−Al0.2Ga0.8Nからなる第1
のクラッド層106が、凹部104に起因した段差を埋
めるようにして厚さ5μmに形成されている。凹部10
4内においては、横方向の成長速度が縦方向の成長速度
よりも大きいために、転位は凹部104の前記長手方向
における中心部分に集中する。したがって、その両側に
は、低転位な領域112が形成される。
【0021】また、中間層105は多結晶であるため
に、第1のクラッド層106は、中間層105上におい
て新たな核生成及び2次元成長の過程を経て形成され
る。したがって、第1のクラッド層106は、第1のコ
ンタクト層103とコヒーレントな関係でなくなるた
め、第1のコンタクト層103との格子不整合などの問
題は回避される。
【0022】第1のクラッド層106上には、n−Al
0.1Ga0.9Nからなる厚さ0.1μmの第1の光
ガイド層107、Al0.05Ga0.95N/Al
0.1Ga0.9N多重量子井戸構造の活性層108、
p−Al0.1Ga0.9Nからなる厚さ0.1μmの
第2の光ガイド層109、p−Al0.2Ga0.8
からなる厚さ0.7μmの第2のクラッド層110、及
びP−GaNからなる厚さ0.1μmの第2のコンタ
クト層111が順次形成されている。
【0023】また、第2のクラッド層110及び第2の
コンタクト層111は、自己形成的に作製された、半導
体レーザの長手方向と略平行なリッジストライプ構造1
13を呈している。さらに、このリッジストライプ構造
の両側面には、絶縁層116が形成されている。そし
て、リッジストライプ構造113上には、例えば、Ni
/Auからなるp電極114が形成され、例えば反応性
イオンエッチングなどによって露出した第1のコンタク
ト層103上に、例えばTi/Alからなるn電極11
5が形成されている。
【0024】第1のクラッド層106上に形成された第
2のクラッド層110などは、第1のクラッド層106
の低転位を受け継いで極めて低転位に形成される。ま
た、第1のクラッド層106は第1のコンタクト層10
3との格子不整合がないために、格子歪みをほとんど有
しない。さらに、第1のクラッド層106上に形成した
上記第2のクラッド層110などの格子歪みは、この第
1のクラッド層106との格子不整合のみに起因するも
のであるため、比較的小さくなる。
【0025】このため、図1に示すように、第1のクラ
ッド層106及び第2のクラッド層110中のAlNモ
ル分率を15%以上である20%として、半導体レーザ
の発信波長を短波長化した場合においても、これらクラ
ッド層中に格子歪みに起因したクラックが発生すること
がない。したがって、動作特性が長期に亘って安定した
短波長レーザを提供することができる。
【0026】図2は、このようにして作製した半導体レ
ーザにおけるフォトルミネッセンス発光の面内分布を示
す図である。図2から明らかなように、活性層108の
低転位領域においてストライプ状の紫外発光が確認され
た。
【0027】なお、多結晶状の中間層105は、上記の
ようにAlGaNから構成する場合、トリメチルガリウ
ム(TMG)及びトリメチルアルミニウム(TMA)の
原料ガスを用いた有機金属気相成長法により、第1のコ
ンタクト層103を含めた基板101全体を300〜7
00℃に加熱することによって形成することができる。
【0028】また、図1に示すように、中間層105か
ら第2のクラッド層110までをAlGaNなどのAl
Nを含むIII族窒化物半導体から構成する場合、中間層
105におけるAlNのモル分率が第1のクラッド層1
06及び第2のクラッド層110におけるAlNのモル
分率以上であることが好ましい。これによって、第1の
クラッド層及び第2のクラッド層中におけるクラックの
発生をより効果的に防止することができる。
【0029】さらに、図1に示す半導体レーザにおいて
は、中間層105を第1のコンタクト層103と第1の
クラッド層106との間の全面に形成している。これに
よって、第1のコンタクト層103と第1のクラッド層
106との格子不整合をより効果的に防止することがで
きる。
【0030】図3は、本発明の半導体レーザの他の例を
示す構成図である。図3に示す半導体レーザは、第1の
コンタクト層103と第1のクラッド層106との間に
おいて、凹部を除く第1のコンタクト層103の主面上
に形成されている点で、図1に示す半導体レーザと相違
している。
【0031】AlNを含むIII族窒化物半導体から短波
長半導体レーザを構成する場合、上述したように、クラ
ッド層中のAlNモル分率を増大させる必要がある。A
lNモル分率の増大は、クラッド層の抵抗率を増大させ
ることになり、その結果、電圧印加によるレーザ発振が
困難になる場合がある。このような場合において、図3
に示すように、中間層105を第1のコンタクト103
の主面上にのみ形成することによって、中間層を設けた
ことによる抵抗増加分をキャンセルする。これにより、
半導体レーザ全体としての抵抗が減少するため、上記の
ようにして短波長化を図った場合においても、安定した
レーザ発振が可能となる。
【0032】なお、凹部104内に中間層105が存在
しないことによって、第1のコンタクト層103と第1
のクラッド層106との格子不整合は、図1に示す場合
と比較して若干増大する。しかしながら、半導体レーザ
全体に及ぼす影響は極めて小さく、クラッド層中におい
てクラックなどが発生することはない。
【0033】以上、発明の実施の形態に則して本発明を
説明してきたが、本発明の内容は上記に限定されるもの
ではなく、本発明の範疇を逸脱しない限りにおいて、あ
らゆる変形や変更が可能である。
【0034】例えば、図1及び3に示す半導体レーザに
おいては、クラッド層及び活性層などをAlGaN3元
混晶から構成しているが、これらの層をAlGaInN
などの4元混晶から構成することもできる。
【0035】具体的には、図1に示す半導体レーザにお
いて、第1のクラッド層106をn−Al0.2Ga
0.6In0.2Nから構成し、第1の光ガイド層10
7をn−Al0.1Ga0.7In0.2Nから構成
し、第2の光ガイド層109をp−Al0.1Ga
0.7In0.2Nから構成し、第2のクラッド層11
0をp−Al0.2Ga0.6In0.2Nから構成す
る。また、活性層108をGa0.7In0.3N/A
0.1Ga0.6In .2N多重量子井戸構造から
構成し、中間層105をGaInNから構成する。さら
に、活性層108と第2の光ガイド層109との間にp
−Al0.2Ga .8Nを設ける。
【0036】このような場合においても、InNモル分
率の不均一性を生じることなく、520nm付近の緑色
の半導体レーザを長期信頼性の下に提供することができ
る。
【0037】さらに、本発明の製造方法は、発光ダイオ
ードなどの半導体発光素子に対しても用いることができ
る。この場合は、所定の下地層に、前記半導体発光素子
の長手方向と略平行となる凹部を形成し、前記所定の下
地層上の少なくとも一部分に多結晶状の中間層を形成す
る。そして、この中間層上に所定の半導体素子構造を形
成する。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
短波長から長波長まで、発振波長の自由度に優れた半導
体レーザを、動作時の特性劣化を生じることなく、長期
信頼性の下に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の半導体レーザの一例を示す構成図で
ある。
【図2】 本発明の半導体レーザにおけるフォトルミネ
ッセンス発光の面内分布を示す図である。
【図3】 本発明の半導体レーザの他の例を示す構成図
である。
【図4】 従来の半導体レーザの一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
101、201 サファイア基板 102、202 バッファ層 103、203 第1のコンタクト層 104 凹部 105 中間層 106 第1のクラッド層 107 第1の光ガイド層 108 活性層 109 第2の光ガイド層 110 第2のクラッド層 111 第2のコンタクト層 112 低転位領域 113 リッジストライプ構造 114 p電極 115 n電極 116 絶縁層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上山 智 愛知県名古屋市天白区梅が丘4丁目216 −203 (72)発明者 岩谷 素顕 愛知県中島郡祖父江町大牧702 (72)発明者 中村 亮 愛知県名古屋市天白区植田南2−121 メゾンドプリームール402 (56)参考文献 特開2001−77471(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 5/00 - 5/50 H01L 33/00 JICSTファイル(JOIS)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、バッファ層と、第1のコンタ
    クト層と、第1のクラッド層と、第1の光ガイド層と、
    活性層と、第2の光ガイド層と、第2のクラッド層と、
    第2のコンタクト層とがこの順に積層されてなる半導体
    レーザであって、 前記第1のコンタクト層は、前記半導体レーザの長手方
    向に略平行な凹部を有し、前記第1のコンタクト層と前
    記第1のクラッド層との間の少なくとも一部に多結晶状
    の中間層を具え、 前記第1のクラッド層は前記凹部を埋設し、前記凹部に
    起因した段差を消失させるように形成したことを特徴と
    する、半導体レーザ。
  2. 【請求項2】 前記中間層は、前記凹部を含む前記第1
    のコンタクト層と前記第1のクラッド層との間の全面に
    形成したことを特徴とする、請求項1に記載の半導体レ
    ーザ。
  3. 【請求項3】 前記中間層は、前記第1のコンタクト層
    と前記第1のクラッド層との間の前記凹部を除く部分に
    形成したことを特徴とする、請求項1に記載の半導体レ
    ーザ。
  4. 【請求項4】 前記中間層、前記第1のクラッド層、前
    記第1の光ガイド層、前記活性層、前記第2の光ガイド
    層、及び前記第2のクラッド層は、AlNを含むIII族
    窒化物半導体からなり、前記中間層におけるAlNモル
    分率が前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層
    におけるAlNモル分率以上であることを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか一に記載の半導体レーザ。
  5. 【請求項5】 前記半導体レーザは、前記第2のクラッ
    ド層及び前記第2のコンタクト層が、前記半導体レーザ
    の長手方向に略平行なリッジストライプ構造を呈すると
    ともに、このリッジストライプ構造の両側面に絶縁層を
    有することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一に
    記載の半導体レーザ。
  6. 【請求項6】 基板上に、バッファ層と、第1のコンタ
    クト層と、第1のクラッド層と、第1の光ガイド層と、
    活性層と、第2の光ガイド層と、第2のクラッド層と、
    第2のコンタクト層とがこの順に積層されてなる半導体
    レーザの製造方法であって、 前記第1のコンタクト層に、前記半導体レーザの長手方
    向に略平行な凹部を形成し、前記第1のコンタクト層と
    前記第1のクラッド層との間の少なくとも一部に多結晶
    状の中間層を形成した後に、この中間層上に前記凹部を
    埋設し、前記凹部に起因した段差を消失させるようにし
    前記第1のクラッド層を形成するとともに、前記第1
    のクラッド層上に、前記第1の光ガイド層、前記活性
    層、前記第2の光ガイド層、前記第2のクラッド層、及
    び前記第2のコンタクト層を順次形成することを特徴と
    する、半導体レーザの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記中間層は、前記凹部を含む前記第1
    のコンタクト層と前記第1のクラッド層との間の全面に
    形成することを特徴とする、請求項6に記載の半導体レ
    ーザの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記中間層は、前記第1のコンタクト層
    と前記第1のクラッド層との間の前記凹部を除く部分に
    形成することを特徴とする、請求項6に記載の半導体レ
    ーザの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記中間層、前記第1のクラッド層、前
    記第1の光ガイド層、前記活性層、前記第2の光ガイド
    層、及び前記第2のクラッド層は、AlNを含むIII族
    窒化物半導体からなり、前記中間層におけるAlNモル
    分率が前記第1のクラッド層及び前記第2のクラッド層
    におけるAlNモル分率以上であることを特徴とする、
    請求項6〜8のいずれか一に記載の半導体レーザの製造
    方法。
  10. 【請求項10】 前記第2のクラッド層及び前記第2の
    コンタクト層を、前記半導体レーザの長手方向に略平行
    なリッジストライプ構造に形成するとともに、このリッ
    ジストライプ構造の両側面に絶縁層を形成することを特
    徴とする、請求項6〜9のいずれか一に記載の半導体レ
    ーザの製造方法。
  11. 【請求項11】 半導体発光素子の製造方法であって、 所定の下地層に、前記半導体発光素子の長手方向に略平
    行な凹部を形成し、前記所定の下地層上の少なくとも一
    部分に多結晶状の中間層を形成した後に、この中間層上
    において、前記凹部を埋設し、前記凹部に起因した段差
    を埋設するようにして所定の半導体多層素子構造を形成
    することを特徴とする、半導体発光素子の製造方法。
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