JP2020091388A - 光学フィルタ装置、及び光学フィルタ装置の制御方法 - Google Patents

光学フィルタ装置、及び光学フィルタ装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタの小型化を図ることができる光学フィルタ装置、及び、環境温度が変化する場合でも高い波長精度を実現することができる光学フィルタ装置の制御方法を提供する。【解決手段】光学フィルタ装置は、ファブリペロー干渉フィルタ10と、抵抗測定部とを備える。ファブリペロー干渉フィルタ10は、第1積層体30と、第1駆動電極17と、第1端子12Aと、第2端子と、第3端子とを備える。第1駆動電極17は、対向方向Dから見た場合に空隙Sと重なっており、対向方向Dにおける第1駆動電極17と空隙Sとの間の距離は、対向方向Dにおける第1積層体30の第2表面30bと空隙Sとの間の距離よりも短い。抵抗測定部は、第1端子12A及び第3端子に電気的に接続されており、第1駆動電極17の抵抗値を測定する。【選択図】図3

Description

本発明は、ファブリペロー干渉フィルタを備える光学フィルタ装置、及びそのような光学フィルタ装置の制御方法に関する。
空隙を介して互いに向かい合う一対の構造体と、一対の構造体にそれぞれ設けられ、空隙を介して互いに向かい合う一対のミラー部と、を備えるファブリペロー干渉フィルタが知られている(例えば特許文献1参照)。このようなファブリペロー干渉フィルタでは、所望の波長の光が透過するように、印加電圧に応じた静電気力によってミラー部間の距離が調整される。
特開2012−114133号公報
上述したようなファブリペロー干渉フィルタでは、環境温度に応じて透過波長が変化する。そのため、例えば高い波長精度が要求される場合には、環境温度に応じて印加電圧を調整することが必要となる。特許文献1に記載のファブリペロー干渉フィルタでは、外面にサーミスタ等の温度センサが設けられ、ファブリペロー干渉フィルタの温度が測定されている。そして、測定された温度に基づいて印加電圧が調整されている。
一方、ファブリペロー干渉フィルタにおいては、サイズが極めて重要である。しかし、上記従来技術では、温度センサ及びその配線等の配置スペースが必要であるため、小型化が困難となるおそれがある。
そこで、本発明は、ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタの小型化を図ることができる光学フィルタ装置、及び、環境温度が変化する場合でも高い波長精度を実現することができる光学フィルタ装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明の光学フィルタ装置は、ファブリペロー干渉フィルタと、ファブリペロー干渉フィルタに電気的に接続された抵抗測定部と、を備え、ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面、及び第1表面とは反対側の第2表面を有する第1構造体と、空隙を介して第1表面と向かい合う第3表面を有する第2構造体と、第1構造体に設けられた第1ミラー部と、空隙を介して第1ミラー部と向かい合うように第2構造体に設けられ、光透過領域における第1ミラー部との間の距離が調整される第2ミラー部と、第1構造体に設けられた第1駆動電極と、空隙を介して第1駆動電極と向かい合うように第2構造体に設けられた第2駆動電極と、第1駆動電極に電気的に接続された第1端子と、第2駆動電極に電気的に接続された第2端子と、第1駆動電極に電気的に接続された第3端子と、を備え、第1駆動電極は、第1表面と第3表面とが互いに向かい合う対向方向から見た場合に空隙と重なっており、対向方向における第1駆動電極と空隙との間の距離は、対向方向における第2表面と空隙との間の距離よりも短く、抵抗測定部は、第1端子及び第3端子に電気的に接続されており、第1駆動電極の抵抗値を測定する。
この光学フィルタ装置では、例えば、第1端子と第2端子との間に電圧又は電流を印加することにより、第1ミラー部と第2ミラー部との間の距離を調整することができる。また、この光学フィルタ装置では、第1構造体に設けられた第1駆動電極の抵抗値が抵抗測定部により測定される。第1駆動電極の抵抗値は温度に応じて変化するため、測定された抵抗値に基づいてファブリペロー干渉フィルタの温度を把握することができる。ここで、この光学フィルタ装置では、第1駆動電極が、対向方向から見た場合に空隙と重なっており、対向方向における第1駆動電極と空隙との間の距離が、対向方向における第2表面と空隙との間の距離よりも短くなっている。ファブリペロー干渉フィルタの透過波長は、空隙の厚さ(換言すれば、第1ミラー部と第2ミラー部との間の距離)により決定される。そのため、空隙の近くに配置された第1駆動電極の抵抗値を用いることにより、ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができる。更に、この光学フィルタ装置では、第1駆動電極の抵抗値に基づいてファブリペロー干渉フィルタの温度を把握することができるため、上述した従来技術のように温度センサ及びその配線等を設ける必要がない。その結果、ファブリペロー干渉フィルタの小型化を図ることができる。よって、この光学フィルタ装置によれば、ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタの小型化を図ることができる。
本発明の光学フィルタ装置では、第1構造体は、積層体であり、第1駆動電極は、積層体を構成する半導体層における不純物領域であってもよい。この場合、温度に応じた抵抗値の変化が大きい半導体層により第1駆動電極が構成されるため、ファブリペロー干渉フィルタの温度をより精度良く把握することができる。更に、第1駆動電極の配置や特性についての設計自由度を向上することができる。
本発明の光学フィルタ装置では、第1駆動電極は、対向方向から見た場合に光透過領域と重なっており、第1ミラー部を構成していてもよい。この場合、第1駆動電極を第1ミラー部と第2ミラー部との間の空隙の近くに配置することができ、ファブリペロー干渉フィルタの温度をより一層精度良く把握することができる。
本発明の光学フィルタ装置では、第1駆動電極は、空隙に露出していてもよい。この場合、第1駆動電極をより空隙の近くに配置することができ、ファブリペロー干渉フィルタの温度をより一層精度良く把握することができる。
本発明の光学フィルタ装置では、第1端子及び第3端子は、対向方向から見た場合に光透過領域を挟んで互いに向かい合うように、第1構造体に設けられていてもよい。この場合、第1駆動電極を介した第1端子と第3端子との間の距離を長くすることができ、温度に応じた第1駆動電極の抵抗値の変化を大きくすることができる。その結果、ファブリペロー干渉フィルタの温度をより一層精度良く把握することができる。
本発明の光学フィルタ装置では、第1ミラー部は、第2ミラー部に対して移動可能な可動ミラーであり、第2ミラー部は、位置が固定された固定ミラーであってもよい。この場合、ファブリペロー干渉フィルタの温度をより一層精度良く把握することができる。
本発明の光学フィルタ装置は、ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、抵抗測定部は、パッケージ内に配置されていてもよい。この場合、光学フィルタ装置の小型化を図ることができる。
本発明の光学フィルタ装置は、ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、パッケージは、ステムと、光入射部が設けられたキャップと、を有し、ファブリペロー干渉フィルタは、ステムから離間した状態で、ステムに対して固定されていてもよい。この場合、ステムを介してファブリペロー干渉フィルタに熱の影響が及ぶのを抑制することができる。
本発明の光学フィルタ装置は、第1端子に電気的に接続された第1外部端子と、前記第2端子に電気的に接続された第2外部端子と、を更に備えてもよい。この場合、例えば、第1外部端子と第2外部端子との間に電圧又は電流を印加することにより、第1駆動電極と第2駆動電極との間の距離を調整することができる。
本発明の光学フィルタ装置は、ファブリペロー干渉フィルタと、ファブリペロー干渉フィルタに電気的に接続された第1外部端子、第2外部端子及び第3外部端子と、を備え、ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面、及び第1表面とは反対側の第2表面を有する第1構造体と、空隙を介して第1表面と向かい合う第3表面を有する第2構造体と、第1構造体に設けられた第1ミラー部と、空隙を介して第1ミラー部と向かい合うように第2構造体に設けられ、光透過領域における第1ミラー部との間の距離が調整される第2ミラー部と、第1構造体に設けられた第1駆動電極と、空隙を介して第1駆動電極と向かい合うように第2構造体に設けられた第2駆動電極と、第1駆動電極に電気的に接続された第1端子と、第2駆動電極に電気的に接続された第2端子と、第1駆動電極に電気的に接続された第3端子と、を備え、第1駆動電極は、第1表面と第3表面とが互いに向かい合う対向方向から見た場合に空隙と重なっており、対向方向における第1駆動電極と空隙との間の距離は、対向方向における第2表面と空隙との間の距離よりも短く、第1外部端子は、第1端子に電気的に接続されており、第2外部端子は、第2端子に電気的に接続されており、第3外部端子は、第3端子に電気的に接続されている。
この光学フィルタ装置では、例えば、第1外部端子と第2外部端子との間に電圧又は電流を印加することにより、第1ミラー部と第2ミラー部との間の距離を調整することができる。また、第1外部端子及び第3外部端子、並びに第1端子及び第3端子を介して、第1駆動電極の抵抗値を測定することができる。そのため、上述した理由により、ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタの小型化を図ることができる。
本発明の光学フィルタ装置は、第1外部端子及び第3外部端子に電気的に接続され、第1端子及び第3端子を介して第1駆動電極の抵抗値を測定する抵抗測定部を更に備えていてもよい。この場合、抵抗測定部により、第1外部端子及び第3外部端子、並びに第1端子及び第3端子を介して、第1駆動電極の抵抗値を測定することができる。
本発明の光学フィルタ装置は、ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、抵抗測定部は、パッケージ外に配置されていてもよい。この場合、パッケージの小型化を図ることができる。
本発明の光学フィルタ装置の制御方法は、ファブリペロー干渉フィルタを備える光学フィルタ装置の制御方法であって、ファブリペロー干渉フィルタは、第1表面、及び第1表面とは反対側の第2表面を有する第1構造体と、空隙を介して第1表面と向かい合う第3表面を有する第2構造体と、第1構造体に設けられた第1ミラー部と、空隙を介して第1ミラー部と向かい合うように第2構造体に設けられ、光透過領域における第1ミラー部との間の距離が調整される第2ミラー部と、第1構造体に設けられた第1駆動電極と、空隙を介して第1駆動電極と向かい合うように第2構造体に設けられた第2駆動電極と、第1駆動電極に電気的に接続された第1端子と、第2駆動電極に電気的に接続された第2端子と、第1駆動電極に電気的に接続された第3端子と、を備え、第1駆動電極は、第1表面と第3表面とが互いに向かい合う対向方向から見た場合に空隙と重なっており、対向方向における第1駆動電極と空隙との間の距離は、対向方向における第2表面と空隙との間の距離よりも短く、光学フィルタ装置の制御方法は、第1端子及び第3端子を介して第1駆動電極の抵抗値を測定する第1ステップと、第1ステップで測定された抵抗値に基づいて、第1端子と第2端子との間に印加される電圧又は電流を調整する第2ステップと、を備える。
この光学フィルタ装置の制御方法では、第1端子及び第3端子を介して第1駆動電極の抵抗値を測定し、当該測定値に基づいて、第1端子と第2端子との間に印加される電圧又は電流を調整する。上述したとおり、第1駆動電極の抵抗値を用いることにより、ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができる。したがって、第1駆動電極の抵抗値に基づいて電圧又は電流を調整することにより、環境温度が変化する場合でも高い波長精度を実現することができる。
本発明によれば、ファブリペロー干渉フィルタの温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタの小型化を図ることができる光学フィルタ装置、及び、環境温度が変化する場合でも高い波長精度を実現することができる光学フィルタ装置の制御方法を提供できる。
実施形態に係る分光センサの断面図である。 分光センサの一部の分解斜視図である。 図2のIII−III線に沿ってのファブリペロー干渉フィルタの断面図である。 分光センサの平面図である。 (a)は、図4の矢印Aの方向から見た場合の分光センサの側面図であり、(b)は、図4の矢印Bの方向から見た場合の分光センサの側面図である。 (a)は、ファブリペロー干渉フィルタの温度と第1駆動電極の抵抗値との間の関係を示すグラフであり、(b)は、ファブリペロー干渉フィルタの温度と第2駆動電極の抵抗値との間の関係を示すグラフである。 ファブリペロー干渉フィルタの温度と第1駆動電極の抵抗値との間の関係を示すグラフである。 (a)は、第1変形例に係る分光センサの平面図であり、(b)は、第2変形例に係る分光センサの平面図であり、(c)は、第3変形例に係る分光センサの平面図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明を省略する。
[分光センサの構成]
図1及び図2に示されるように、分光センサ(光学フィルタ装置、光検出装置)1は、配線基板2と、光検出器3と、複数のスペーサ4と、ファブリペロー干渉フィルタ10と、を備えている。ファブリペロー干渉フィルタ10は、互いの間の距離が可変とされた第1ミラー部31及び第2ミラー部41を有している。ファブリペロー干渉フィルタ10は、第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離に応じた波長の光を透過させる。ファブリペロー干渉フィルタ10には、第1ミラー部31と第2ミラー部41とが向かい合う対向方向Dに沿って当該光が通過する開口50aが設けられている。
光検出器3は、開口50aを通過した光を受光する受光部3aを有している。受光部3aは、対向方向Dにおいて開口50aと向かい合っている。光検出器3は、例えば赤外線検出器である。赤外線検出器としては、InGaAs等が用いられた量子型センサ、又は、サーモパイル若しくはボロメータ等が用いられた熱型センサを用いることができる。紫外(UV)、可視、近赤外の各領域を検出する場合には、光検出器3として、シリコンフォトダイオード等を用いることができる。光検出器3は、1つの受光部3aを有していてもよいし、複数の受光部3aをアレイ状に有していてもよい。複数の光検出器3が配線基板2に実装されていてもよい。
配線基板2には、光検出器3が実装されている。より具体的には、配線基板2には、光検出器3が実装された実装部2a、及び複数の電極パッド2b,2c,2dが設けられている。電極パッド2bは、配線2eを介して実装部2aに電気的に接続されている。配線基板2は、例えば、シリコン、石英、ガラス、セラミック、プラスチック等により構成されている。
複数のスペーサ(支持部)4は、配線基板2上に固定されている。複数のスペーサ4は、ファブリペロー干渉フィルタ10を光出射側(後述する第2積層体40側)から支持している。複数のスペーサ4は、例えばシリコン、セラミック、石英、ガラス、プラスチック等により構成されている。スペーサ4は、配線基板2と一体に形成されていてもよい。この場合、配線基板2及びスペーサ4によって構成される部材が、ファブリペロー干渉フィルタ10を支持する支持部となる。なお、スペーサ4は、ファブリペロー干渉フィルタ10と一体的に形成されていてもよい。ファブリペロー干渉フィルタ10は、1つのスペーサ9により支持されていてもよい。
分光センサ1は、配線基板2、光検出器3、複数のスペーサ4、及びファブリペロー干渉フィルタ10を収容するCANパッケージ(パッケージ)81を更に備えている。CANパッケージ81は、ステム82及びキャップ83を有している。ステム82及びキャップ83は、例えば金属からなり、互いに気密に接合されている。
キャップ83は、側壁85及び天壁86によって一体的に構成されている。天壁86には、開口86aが形成されている。天壁86の内面には、開口86aを塞ぐように光透過部材87が配置されている。光透過部材87は、開口86a内及び側壁85の内面に至っており、開口86aを気密に封止している。対向方向Dから見た場合に、光透過部材87の外縁は、ファブリペロー干渉フィルタ10の外縁よりも外側に位置している。光透過部材87の光入射面87aは、開口86aにおいて天壁86の外面と略面一となっている。光透過部材87は、少なくとも分光センサ1の測定波長範囲の光を透過させる。光透過部材87のうち開口86a内に位置する部分は、外部からCANパッケージ81内に光を入射させる光入射部89として機能する。光透過部材87は、例えば融着ガラスからなる。光透過部材87の光出射面87bには、板状のバンドパスフィルタ88が結合されている。バンドパスフィルタ88は、分光センサ1の測定波長範囲の光を選択的に透過させる。光透過部材87の外縁がファブリペロー干渉フィルタ10の外縁よりも外側に位置していることにより、光透過部材87の熱容量、及び光透過部材87とCANパッケージ81との間の熱的な接続面積を大きくすることができる。その結果、CANパッケージ81の温度の均一化を図ることができる。
配線基板2は、ステム82上に固定されている。すなわち、複数のスペーサ4は、ステム82上においてファブリペロー干渉フィルタ10を支持している。これにより、ファブリペロー干渉フィルタ10は、ステム82から離間した状態で、ステム82に対して固定されている。光検出器3は、複数のスペーサ4によって配線基板2とファブリペロー干渉フィルタ10との間に形成された空間に配置されている。配線基板2の電極パッド2b,2c、光検出器3の端子、及びファブリペロー干渉フィルタ10の端子12A〜12Dは、それぞれ、ステム82を貫通する複数のリードピン84にワイヤ8を介して電気的に接続されている。これにより、光検出器3及びファブリペロー干渉フィルタ10に対する電気信号の入出力等が行われる。各部の電気的接続の詳細については後述する。
以上のように構成された分光センサ1では、光入射部89を介して外部からファブリペロー干渉フィルタ10に測定光が入射すると、第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離に応じて、所定の波長を有する光が第1ミラー部31及び第2ミラー部41を透過する。第1ミラー部31及び第2ミラー部41を透過した光は、開口50aを通過して光検出器3の受光部3aに入射し、光検出器3により検出される。分光センサ1では、例えば、ファブリペロー干渉フィルタ10に印加する電圧を変化させながら(すなわち、第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離を変化させながら)、ファブリペロー干渉フィルタ10を透過した光を光検出器3によって検出することにより、分光スペクトルを得ることができる。
[ファブリペロー干渉フィルタの構成]
図3に示されるように、ファブリペロー干渉フィルタ10は、基板14を備えている。基板14の光入射側の表面14aには、反射防止層15、第2積層体(第2構造体)40、中間層16及び第1積層体(第1構造体)30が、この順序で積層されている。第1積層体30と第2積層体40との間には、枠状の中間層16によって空隙(エアギャップ)Sが形成されている。すなわち、第1積層体30及び第2積層体40は、基板14によって支持されている。より具体的には、第2積層体40は、反射防止層15を介して基板14の表面14a上に配置されており、第1積層体30は、中間層16を介して第2積層体40上に配置されている。
ファブリペロー干渉フィルタ10においては、第1積層体30に対して基板14とは反対側から測定光が入射する。ファブリペロー干渉フィルタ10は、その中央部に画定された光透過領域11において、所定の波長を有する光を透過させる。光透過領域11は、例えば円柱状の領域である。基板14は、例えば、シリコン、石英、ガラス等からなる。基板14がシリコンからなる場合には、反射防止層15及び中間層16は、例えば、酸化シリコンからなる。
第1積層体30は、第1表面30aと、第1表面30aとは反対側の第2表面30bと、を有している。第1表面30a及び第2表面30bは、例えば、対向方向Dに垂直な平坦面である。第1積層体30のうち光透過領域11に対応する部分(対向方向Dから見た場合に光透過領域11と重なる部分)は、第1ミラー部31として機能する。すなわち、第1ミラー部31は、第1積層体30に設けられている。第1ミラー部31は、第2ミラー部41に対して移動可能な可動ミラーである。第1積層体30は、例えば、複数のポリシリコン層(半導体層)と複数の窒化シリコン層(半導体層)とが一層ずつ交互に積層されることにより構成されている。第1ミラー部31を構成するポリシリコン層及び窒化シリコン層の各々の光学厚さは、中心透過波長の1/4の整数倍であることが好ましい。
第2積層体40は、空隙Sを介して第1積層体30の第1表面30aと向かい合う第3表面40aと、第3表面40aとは反対側の第4表面40bと、を有している。第3表面40a及び第4表面40bは、例えば、対向方向Dに垂直な平坦面である。第2積層体40のうち光透過領域11に対応する部分(対向方向Dから見た場合に光透過領域11と重なる部分)は、第2ミラー部41として機能する。すなわち、第2ミラー部41は、第2積層体40に設けられている。第2ミラー部41は、位置が固定された固定ミラーである。第2ミラー部41は、第1ミラー部31と基板14との間に配置され、空隙Sを介して第1ミラー部31と向かい合っている。第2積層体40は、例えば、複数のポリシリコン層と複数の窒化シリコン層とが一層ずつ交互に積層されることにより構成されている。第2ミラー部41を構成するポリシリコン層及び窒化シリコン層の各々の光学厚さは、中心透過波長の1/4の整数倍であることが好ましい。
なお、第1積層体30及び第2積層体40では、窒化シリコン層の代わりに酸化シリコン層が用いられてもよい。第1積層体30及び第2積層体40を構成する各層の材料としては、酸化チタン、酸化タンタル、酸化ジルコニウム、フッ化マグネシウム、酸化アルミニウム、フッ化カルシウム、シリコン、ゲルマニウム、硫化亜鉛等が用いられてもよい。
第1積層体30において空隙Sに対応する部分(対向方向Dから見た場合に空隙Sと重なる部分)には、複数の貫通孔32が形成されている。貫通孔32は、第1積層体30の第2表面30bから空隙Sに至っている。貫通孔32は、第1ミラー部31の機能に実質的に影響を与えない程度に形成されている。貫通孔32は、エッチングにより中間層16の一部を除去して空隙Sを形成するために用いられてもよい。
第1積層体30には、第1駆動電極17が設けられている。第1駆動電極17は、対向方向Dから見た場合に、例えば円形状を呈し、空隙Sと重なっている。この例では、第1駆動電極17は、対向方向Dから見た場合に光透過領域11と重なっており、第1ミラー部31を構成している。第1駆動電極17は、第1積層体30を構成する複数の層のうち、中間層16に接触している層(ポリシリコン層)に形成されており、空隙Sに露出している。対向方向Dにおける第1駆動電極17と空隙Sとの間の距離(最短距離)は、対向方向Dにおける第2表面30bと空隙Sとの間の距離(最短距離)よりも短い。この例では、対向方向Dにおける第1駆動電極17と空隙Sとの間の距離は、ゼロであり、対向方向Dにおける第2表面30bと空隙Sとの間の距離は、第1積層体30の厚さに等しい。対向方向Dにおける第1駆動電極17と空隙Sとの間の距離は、対向方向Dにおける第1駆動電極17と第2表面30bとの間の距離よりも短い。第1駆動電極17は、例えば、不純物をドープしてポリシリコン層を低抵抗化することにより形成されている。すなわち、この例では、第1駆動電極17は、ポリシリコン層における不純物領域である。
第2積層体40には、第2駆動電極18及び補償電極19が設けられている。第2駆動電極18は、対向方向Dから見た場合に、例えば円環状を呈し、光透過領域11を囲み、空隙Sと重なっている。第2駆動電極18は、空隙Sを介して第1駆動電極17と向かい合っている。第2駆動電極18は、第2積層体40を構成する複数の層のうち、中間層16に接触している層(ポリシリコン層)に形成されており、空隙Sに露出している。対向方向Dにおける第2駆動電極18と空隙Sとの間の距離(最短距離)は、対向方向Dにおける第4表面40bと空隙Sとの間の距離(最短距離)よりも短い。この例では、対向方向Dにおける第2駆動電極18と空隙Sとの間の距離は、ゼロであり、対向方向Dにおける第4表面40bと空隙Sとの間の距離は、第1積層体30の厚さに等しい。対向方向Dにおける第2駆動電極18と空隙Sとの間の距離は、対向方向Dにおける第2駆動電極18と第4表面40bとの間の距離よりも短い。第2駆動電極18は、例えば、不純物をドープしてポリシリコン層を低抵抗化することにより形成されている。すなわち、この例では、第2駆動電極18は、ポリシリコン層における不純物領域である。
補償電極19は、対向方向Dから見た場合に、例えば円形状を呈し、光透過領域11と重なっている。補償電極19の大きさは、光透過領域11の全体を含む大きさであるが、光透過領域11の大きさと略同一であってもよい。補償電極19は、空隙Sを介して第1駆動電極17と向かい合っている。補償電極19は、第2積層体40を構成する複数の層のうち、中間に接触している層(ポリシリコン層)に形成されており、空隙Sに露出している。対向方向Dにおける補償電極19と空隙Sとの間の距離は、対向方向Dにおける第4表面40bと空隙Sとの間の距離よりも短い。補償電極19は、第2ミラー部41を構成している。補償電極19は、例えば、不純物をドープしてポリシリコン層を低抵抗化することにより形成されている。
第1積層体30には、第1端子12A、第2端子12B、第3端子12C及び第4端子12Dが設けられている。各端子12A〜12Dは、対向方向Dから見た場合に光透過領域11及び空隙Sよりも外側に配置されている。各端子12A〜12Dは、例えば、アルミニウム又はその合金等の金属膜により形成されている。第1端子12A及び第3端子12Cは、対向方向Dから見た場合に光透過領域11を挟んで互いに向かい合っており、第2端子12B及び第4端子12Dは、対向方向Dから見た場合に光透過領域11を挟んで互いに向かい合っている。第1端子12A及び第3端子12Cが向かい合う方向は、例えば、第2端子12B及び第4端子12Dが向かい合う方向と直交している(図2参照)。
第1端子12Aと第3端子12Cとは、同様に構成されている。各端子12A,12Cは、第1積層体30において第2表面30bから中間部に至る貫通孔内に配置されている。各端子12A,12Cは、配線部21を介して第1駆動電極17と電気的に接続されると共に、配線部22を介して補償電極19と電気的に接続されている。配線部21,22は、例えば、不純物をドープしてポリシリコン層を低抵抗化することにより形成されている。
第2端子12Bと第4端子12Dとは、同様に構成されている。各端子12B,12Dは、第1積層体30の第2表面30bから第2積層体40に至る貫通孔内に配置されている。各端子12B,12Dは、配線部23を介して第2駆動電極18と電気的に接続されている。配線部23は、例えば、不純物をドープしてポリシリコン層を低抵抗化することにより形成されている。
第1積層体30の第2表面30bには、一対のトレンチ26が設けられている。各トレンチ26は、端子12B又は12Dを囲むように環状に延在している。各トレンチ26の底面は、中間層16に達している。各トレンチ26は、端子12B又は12Dと第1駆動電極17とを電気的に絶縁している。各トレンチ26内の領域は、絶縁材料であっても、空隙であってもよい。
第2積層体40の第3表面40aには、一対のトレンチ27、及びトレンチ28が設けられている。各トレンチ27は、配線部22における端子12A又は12Cとの接続部分を囲むように環状に延在している。各トレンチ27は、第2駆動電極18と配線部22とを電気的に絶縁している。トレンチ28は、第2駆動電極18の内縁に沿って環状に延在している。トレンチ28は、第2駆動電極18と第2駆動電極18の内側の領域とを電気的に絶縁している。各トレンチ27,28内の領域は、絶縁材料であっても、空隙であってもよい。
基板14の光出射側の表面14bには、反射防止層51、第3積層体52、中間層53及び第4積層体54が、この順序で積層されている。反射防止層51及び中間層53は、それぞれ、反射防止層15及び中間層16と同様の構成を有している。第3積層体52及び第4積層体54は、それぞれ、基板14を基準として第2積層体40及び第1積層体30と対称の積層構造を有している。反射防止層51、第3積層体52、中間層53及び第4積層体54により、応力調整層50が構成されている。応力調整層50は、基板14の光出射側に配置されており、基板14の反りを抑制する機能を有している。
応力調整層50には、対向方向Dから見た場合に光透過領域11と重なるように開口50aが設けられている。開口50aは、例えば、光透過領域11の大きさと略同一の径を有している。開口50aは、光出射側に開口している。開口50aの底面は、反射防止層51に至っている。応力調整層50の光出射側の表面50bには、遮光層29が形成されている。遮光層29は、例えば、アルミニウム又はその合金等の金属膜からなる。
以上のように構成されたファブリペロー干渉フィルタ10においては、例えば、第1端子12A及び第2端子12Bを介して第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に電圧が印加されると、当該電圧(電位差)に応じた静電気力が第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に発生する。当該静電気力によって、第1ミラー部31は、基板14に固定された第2ミラー部41側に引き付けられ、第1ミラー部31と第2ミラー部41との距離が調整される。
ファブリペロー干渉フィルタ10を透過する光の波長は、光透過領域11における第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離に依存する。したがって、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に印加する電圧を調整することにより、透過する光の波長を適宜選択することができる。このとき、補償電極19は、第1駆動電極17と同電位である。したがって、補償電極19は、光透過領域11において第1ミラー部31及び第2ミラー部41を平坦に保つように機能する。
[分光センサの構成]
図4は、分光センサ1の平面図である。図5(a)は、図4の矢印Aの方向から見た場合の分光センサ1の側面図であり、図5(b)は、図4の矢印Bの方向から見た場合の分光センサ1の側面図である。図4〜図5(b)では、キャップ83は示されていない。
図4〜図5(b)に示されるように、分光センサ1は、抵抗測定部60を更に備えている。抵抗測定部60は、第1端子12A及び第3端子12Cに電気的に接続されており、第1駆動電極17の抵抗値を測定する。抵抗測定部60は、例えば、抵抗測定用の回路(抵抗計)である。抵抗測定部60は、例えば、第1駆動電極17に電圧を印加して当該電圧の印加中に第1駆動電極17に流れる電流を検出することにより、第1駆動電極17の抵抗値を測定する。抵抗測定部60は、CANパッケージ81内に配置されている。抵抗測定部60は、例えば、ステム82上に配置されており、配線基板2とリードピン84との間に位置している。
分光センサ1における各部の電気的接続は、例えば次のとおりである。この例では、ステム82には、周方向に沿って並んだ8本のリードピン(外部端子)84が設けられている。配線基板2の電極パッド2bは、ワイヤ(配線)8を介してリードピン84に接続されている。これにより、光検出器3の裏面側の端子がリードピン84に接続されている。配線基板2の電極パッド2cは、ワイヤ8を介してリードピン84に接続されている。これにより、光検出器3の表面側の端子がリードピン84に接続されている。光検出器3の表面側の端子が接続されたリードピン84は、光検出器3の裏面側の端子が接続されたリードピン84と隣り合っている。
第1端子12Aは、ワイヤ8を介してリードピン84(第1外部端子)に接続されている。第2端子12Bは、ワイヤ8を介してリードピン84(第2外部端子)に接続されている。第1端子12Aが接続されたリードピン84は、ファブリペロー干渉フィルタ10に対して、第2端子12Bが接続されたリードピン84とは反対側に位置している。第1端子12Aが接続されたリードピン84は、光検出器3の裏面側の端子が接続されたリードピン84と隣り合っており、第2端子12Bが接続されたリードピン84は、光検出器3の表面側の端子が接続されたリードピン84と隣り合っている。複数のリードピン84のうちの1つは、ワイヤ8を介してステム82に接続されている。
抵抗測定部60は、一対の第1電極60aと、複数(この例では3個)の第2電極60bと、を有している。第1電極60aの一方は、ワイヤ8を介して第1端子12Aに接続されている。第1電極60aの他方は、ワイヤ8を介して第3端子12Cに接続されている。これにより、抵抗測定部60は、第1端子12A及び第3端子12Cを介して第1駆動電極17に対する電気信号の入出力を行うことができる。複数の第2電極60bは、それぞれ、ワイヤ8を介してリードピン84に接続されている。これにより、抵抗測定部60は、外部との間で電気信号の入出力を行うことができ、例えば、測定結果を外部に出力することができる。
[作用効果]
分光センサ1では、リードピン84を介して第1端子12Aと第2端子12Bとの間に駆動電圧を印加することにより、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に電位差を発生させ、第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離を調整することができる。また、分光センサ1では、第1積層体30に設けられた第1駆動電極17の抵抗値が抵抗測定部60により測定される。第1駆動電極17の抵抗値は温度に応じて変化するため、測定された抵抗値に基づいてファブリペロー干渉フィルタ10の温度を検出(把握)することができる。測定された抵抗値に基づくファブリペロー干渉フィルタ10の温度の検出は、例えば、制御部により実施される。当該制御部は、例えば、プロセッサ(CPU)、記録媒体であるRAM及びROMを含むコンピュータにより構成され得る。制御部は、分光センサ1に備えられてもよいし、分光センサ1の外部に配置されてもよい。制御部は、検出された温度に基づいて、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に印加される駆動電圧を調整する。これにより、環境温度が変化する場合でも、高い波長精度を実現することができる。検出温度に基づく駆動電圧の調整は、例えば、ファブリペロー干渉フィルタ10の駆動開始前に実施される。なお、制御部は、測定された抵抗値に基づいてファブリペロー干渉フィルタ10の温度を検出することなく、測定された抵抗値に基づいて直接に駆動電圧を調整してもよい。以下、図6及び図7を参照しつつ、第1駆動電極17及び第2駆動電極18の抵抗値と温度との間の関係を説明する。
図6(a)は、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度と第1駆動電極17の抵抗値との間の関係を示すグラフであり、図6(b)は、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度と第2駆動電極18の抵抗値との間の関係を示すグラフである。図6(a)及び図6(b)の各々に示される2つの線分は、異なるサンプルについての測定結果を示している。当該測定は、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に駆動電圧が印加されていない状態で実施した。ファブリペロー干渉フィルタ10を恒温槽に入れ、恒温槽の設定温度をファブリペロー干渉フィルタ10の温度とみなした。図6(a)から、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度と第1駆動電極17の抵抗値との間には対応関係があることが分かる。図6(b)から、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度と第2駆動電極18の抵抗値との間には対応関係があることが分かる。すなわち、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度が増加した場合、第1駆動電極17及び第2駆動電極18の抵抗値は減少し、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度が減少した場合、第1駆動電極17及び第2駆動電極18の抵抗値は増加する。したがって、第1駆動電極17の抵抗値又は第2駆動電極18の抵抗値に基づいて、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度を把握することできる。
図7は、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度と第1駆動電極17の抵抗値との間の関係を示すグラフである。符号71は、第1駆動電極17の抵抗値の経時変化を示している。符号72は、ファブリペロー干渉フィルタ10の環境温度の経時変化を示している。ここでは、ファブリペロー干渉フィルタ10を恒温槽に入れ、恒温槽内に設置した温度モニタにより計測した恒温槽内の温度をファブリペロー干渉フィルタ10の環境温度とした。符号73は、配線基板2上に配置されたサーミスタによって検出された温度の経時変化を示している。図7から、サーミスタによる検出温度は、環境温度と略等しく変化することが分かる。また、第1駆動電極17の抵抗値の変化は、環境温度の変化に対応することが分かる。すなわち、環境温度が増加した場合、第1駆動電極17の抵抗値は減少し、環境温度が減少した場合、第1駆動電極17の抵抗値は増加する。したがって、第1駆動電極17の抵抗値に基づいて、サーミスタを用いる場合と同程度に精度良くファブリペロー干渉フィルタ10の温度を把握することができる。
更に、分光センサ1では、第1駆動電極17が、対向方向Dから見た場合に空隙Sと重なっており、対向方向Dにおける第1駆動電極17と空隙Sとの間の距離が、対向方向Dにおける第2表面30bと空隙Sとの間の距離よりも短くなっている。ファブリペロー干渉フィルタ10の透過波長は、空隙Sの厚さ(換言すれば、第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離)により決定される。そのため、空隙Sの近くに配置された第1駆動電極17の抵抗値を用いることにより、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度を精度良く把握することができる。更に、分光センサ1では、第1駆動電極17の抵抗値に基づいてファブリペロー干渉フィルタ10の温度を把握することができるため、上述した従来技術のように温度センサ及びその配線等を設ける必要がない。その結果、ファブリペロー干渉フィルタ10の小型化、ひいては低コスト化を図ることができる。よって、分光センサ1によれば、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタ10の小型化を図ることができる。更に、第1駆動電極17は、上述した従来技術において使用されるサーミスタと比べて熱容量が小さいため、熱的なレスポンスが速い。そのため、分光センサ1では、短時間で正確な温度を把握することができ、温度に基づく駆動電圧の調整を精度良く実施することができる。
分光センサ1では、第1駆動電極17が、第1積層体30を構成するポリシリコン層における不純物領域である。これにより、温度に応じた抵抗値の変化が大きい半導体層により第1駆動電極17が構成されるため、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度をより精度良く把握することができる。更に、第1駆動電極17の配置や特性の変更についての設計自由度を向上することができる。
分光センサ1では、第1駆動電極17が、対向方向Dから見た場合に光透過領域11と重なっており、第1ミラー部31を構成している。これにより、第1駆動電極17を第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の空隙Sの近くに配置することができ、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度をより一層精度良く把握することができる。
分光センサ1では、第1駆動電極17が空隙Sに露出している。これにより、第1駆動電極17をより空隙Sの近くに配置することができ、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度をより一層精度良く把握することができる。
分光センサ1では、第1端子12A及び第3端子12Cが、対向方向Dから見た場合に光透過領域11を挟んで互いに向かい合うように、第1積層体30に設けられている。これにより、第1駆動電極17を介した第1端子12Aと第3端子12Cとの間の距離を長くすることができ、温度に応じた第1駆動電極17の抵抗値の変化を大きくすることができる。その結果、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度をより一層精度良く把握することができる。
分光センサ1では、第1ミラー部31が、第2ミラー部41に対して移動可能な可動ミラーであり、第2ミラー部41が、位置が固定された固定ミラーである。これにより、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度をより一層精度良く把握することができる。
分光センサ1では、抵抗測定部60がCANパッケージ81内に配置されている。これにより、分光センサ1の小型化を図ることができる。また、ファブリペロー干渉フィルタ10が、ステム82から離間した状態で、ステム82に対して固定されている。これにより、ステム82を介してファブリペロー干渉フィルタ10に熱の影響が及ぶのを抑制することができる。
分光センサ1では、第1駆動電極17及び補償電極19の双方が空隙Sに露出している。これにより、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度をより一層精度良く把握することができる。分光センサ1は、第1端子12Aに電気的に接続されたリードピン84(第1外部端子)と、第2端子12Bに電気的に接続されたリードピン84(第2外部端子)とを備えている。これにより、これらのリードピン84間に駆動電圧を印加することにより、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に静電気力を生じさせることができる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限られない。例えば、分光センサ1は、図8(a)〜図8(c)に示される第1〜第3変形例のように構成されてもよい。第1〜第3変形例では、抵抗測定部60は、CANパッケージ81外に配置されている。
第1変形例における各部の電気的接続は、例えば次のとおりである。第1端子12Aは、ワイヤ8を介してリードピン84(第1外部端子)に接続されている。第2端子12Bは、リードピン84に接続されておらず、第4端子12Dが、ワイヤ8を介してリードピン84(第2外部端子)に接続されている。この場合、第4端子12Dを第2端子とみなすことができる。第3端子12Cは、ワイヤ8を介してリードピン84(第3外部端子)に接続されている。複数のリードピン84のうちの2つが、ワイヤ8を介してステム82に接続されている。第1端子12A及び第3端子12Cに接続されたリードピン84は、CANパッケージ81外において抵抗測定部60に接続されている。第1端子12Aが接続されたリードピン84と、光検出器3の裏面側の端子が接続されたリードピン84との間に、ステム82に接続されたリードピン84が位置しており、第3端子12Cが接続されたリードピン84と、光検出器3の表面側の端子が接続されたリードピン84との間に、ステム82に接続されたリードピン84が位置している。これにより、光検出器3が接続されたリードピン84を第1端子12A及び第3端子12Cに接続されたリードピン84から遠ざけることできる。その結果、ステム82上の汚れ等に起因して光検出器3からの出力信号にノイズが生じる事態を抑制することができる。
第1変形例では、リードピン84を介して第1端子12Aと第4端子12Dとの間に駆動電圧を印加することにより、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に電位差を発生させ、第1ミラー部31と第2ミラー部41との間の距離を調整することができる。また、リードピン84及び第1端子12A及び第3端子12Cを介して、第1駆動電極17の抵抗値を測定することができる。そのため、上記実施形態と同様に、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタ10の小型化を図ることができる。更に、抵抗測定部60がCANパッケージ81外に配置されているため、CANパッケージ81の小型化を図ることができる。
第2変形例では、第1端子12Aが接続されたリードピン84が、光検出器3の裏面側の端子が接続されたリードピン84と隣り合っている。第3変形例では、第1端子12Aが接続されたリードピン84が、光検出器3の裏面側の端子が接続されたリードピン84と隣り合うと共に、第2端子12Bが接続されたリードピン84が、光検出器3の表面側の端子が接続されたリードピン84と隣り合っている。このような第2変形例及び第3変形例によっても、上記実施形態と同様に、ファブリペロー干渉フィルタ10の温度を精度良く把握することができると共に、ファブリペロー干渉フィルタ10の小型化を図ることができる。
上記実施形態及び第1〜第3変形例において、分光センサ1の構成は図示の例に限られない。例えば、ワイヤ8の接続位置、リードピン84の数、配置及び用途、CANパッケージ81及び配線基板2の形状、配線基板2における電極パッドの形状及び配置、光検出器3のリードピン84に対する接続態様、抵抗測定部60の形状及び配置、並びに、ファブリペロー干渉フィルタ10及び配線基板2のステム82に対する角度及び配置は、図示の例に限られない。複数のリードピン84は、ワイヤ8を介してステム82に接続されたリードピン84を含んでいなくてもよい。複数のリードピン84は、ステム82に直接に接続されたリードピン84を含んでいてもよい。上記実施形態及び第1〜第3変形例において、いずれの要素とも接続されていないリードピン84は省略されてもよい。
抵抗測定部60は、電圧の印加中に第1駆動電極17に流れる電流を検出することに代えて、第1駆動電極17に電流(例えば、1mA程度の固定電流)を印加して当該電流の印加中に第1駆動電極17にかかる電圧を検出することにより、第1駆動電極17の抵抗値を測定してもよい。このような構成は、第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に電流のリークが生じる場合に特に有効である。
上記実施形態では、抵抗測定部60は、第1端子12A及び第3端子12Cに電気的に接続され、第1駆動電極17の抵抗値を測定したが、これに代えて又は加えて、抵抗測定部60は、第2端子12B及び第4端子12Dに電気的に接続され、第2駆動電極18の抵抗値を測定してもよい。図6(b)を参照して上述したように、この場合、第2駆動電極18の抵抗値に基づいてファブリペロー干渉フィルタ10の温度を把握することができる。この場合、第1積層体30、第2積層体40、第1ミラー部31、第2ミラー部41、第1駆動電極17、第2駆動電極18、第1端子12A、第2端子12B、第4端子12Dが、それぞれ、第2構造体、第1構造体、第2ミラー部、第1ミラー部、第2駆動電極、第1駆動電極、第2端子、第1端子、第3端子に対応し、抵抗測定部60が第1駆動電極の抵抗値を測定するとみなすことができる。この場合、第1ミラー部が固定ミラーであり、第2ミラー部が可動ミラーである。すなわち、第1ミラー部と第2ミラー部との間の相対距離が調整可能であればよく、第1ミラー部及び第2ミラー部のいずれが可動ミラーであってもよい。上記第1変形例において第2駆動電極18の抵抗値が測定される場合、例えば、第2端子12Bがリードピン84に接続される。第1駆動電極17の抵抗値が測定されない場合、第1端子12A及び第3端子12Cのいずれか一方のみがリードピン84に接続されてもよい。
上記実施形態において、第1駆動電極17は第1ミラー部31を構成していなくてもよい。第1駆動電極17は、光透過領域11を囲むように配置されてもよい。第1駆動電極17は、第1積層体30(第1構造体)の第1表面30a上に配置された金属膜であってもよい。同様に、第2駆動電極18は、第2積層体40(第2構造体)の第3表面40a上に配置された金属膜であってもよい。この場合、第1構造体及び第2構造体は、積層体でなくてもよく、例えば基板であってもよい。上記実施形態では、電圧を印加することにより第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に静電気力が生じさせられたが、電流を印加することにより第1駆動電極17と第2駆動電極18との間に静電気力が生じさせられてもよい。
第1駆動電極17は、対向方向Dから見た場合に空隙Sと重なっていない部分を有していてもよく、第1駆動電極17の少なくとも一部が対向方向Dから見た場合に空隙Sと重なっていればよい。第1駆動電極17は、第1積層体30を構成する複数の層のうち、中間に位置する層(ポリシリコン層)に形成され、空隙Sに露出していなくてもよい。第2駆動電極18は、第2積層体40を構成する複数の層のうち、中間に位置する層(ポリシリコン層)に形成され、空隙Sに露出していなくてもよい。第1ミラー部31と第2ミラー部41との間には、他の層が配置されていてもよい。すなわち、或る要素同士が「空隙を介して向かい合う」とは、直接的に対向する場合に加え、他の層が間に配置された状態で空隙Sを介して互いに対向する場合を含む。第1端子12Aと第3端子12Cとの間に、第1駆動電極17と補償電極19とが並列に接続されていてもよい。基板14及び/又は補償電極19は、省略されてもよい。光検出器3は、CANパッケージ81外に配置されていてもよい。この場合、例えば、CANパッケージ81に光出射部が設けられ、当該光出射部から出射した光が光検出器3により検出されてもよい。この場合、分光センサ1から光検出器3を除いた構成を光学フィルタ装置とみなすことができる。
1…分光センサ(光学フィルタ装置)、3…光検出器、10…ファブリペロー干渉フィルタ、12A…第1端子,12B…第2端子、12C…第3端子、17…第1駆動電極、18…第2駆動電極、30…第1積層体(第1構造体)、30a…第1表面、30b…第2表面、31…第1ミラー部、40…第2積層体(第2構造体)、40a…第3表面、41…第2ミラー部、60…抵抗測定部、81…CANパッケージ、82…ステム、83…キャップ、84…リードピン(第1外部端子、第2外部端子、第3外部端子)、89…光入射部、D…対向方向、S…空隙。

Claims (19)

  1. ファブリペロー干渉フィルタと、
    前記ファブリペロー干渉フィルタに電気的に接続された抵抗測定部と、を備え、
    前記ファブリペロー干渉フィルタは、
    第1表面、及び前記第1表面とは反対側の第2表面を有する第1構造体と、
    空隙を介して前記第1表面と向かい合う第3表面を有する第2構造体と、
    前記第1構造体に設けられた第1ミラー部と、
    前記空隙を介して前記第1ミラー部と向かい合うように前記第2構造体に設けられ、光透過領域における前記第1ミラー部との間の距離が調整される第2ミラー部と、
    前記第1構造体に設けられた第1駆動電極と、
    前記空隙を介して前記第1駆動電極と向かい合うように前記第2構造体に設けられた第2駆動電極と、
    前記第1駆動電極に電気的に接続された第1端子と、
    前記第2駆動電極に電気的に接続された第2端子と、
    前記第1駆動電極に電気的に接続された第3端子と、を備え、
    前記第1駆動電極は、前記第1表面と前記第3表面とが互いに向かい合う対向方向から見た場合に前記空隙と重なっており、
    前記対向方向における前記第1駆動電極と前記空隙との間の距離は、前記対向方向における前記第2表面と前記空隙との間の距離よりも短く、
    前記抵抗測定部は、前記第1端子及び前記第3端子に電気的に接続されており、前記第1駆動電極の抵抗値を測定する、光学フィルタ装置。
  2. 前記第1構造体は、積層体であり、
    前記第1駆動電極は、前記積層体を構成する半導体層における不純物領域である、請求項1に記載の光学フィルタ装置。
  3. 前記第1駆動電極は、前記対向方向から見た場合に前記光透過領域と重なっており、前記第1ミラー部を構成している、請求項2に記載の光学フィルタ装置。
  4. 前記第1駆動電極は、前記空隙に露出している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  5. 前記第1端子及び前記第3端子は、前記対向方向から見た場合に前記光透過領域を挟んで互いに向かい合うように、前記第1構造体に設けられている、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  6. 前記第1ミラー部は、前記第2ミラー部に対して移動可能な可動ミラーであり、
    前記第2ミラー部は、位置が固定された固定ミラーである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  7. 前記ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、
    前記抵抗測定部は、前記パッケージ内に配置されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  8. 前記ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、
    前記パッケージは、ステムと、光入射部が設けられたキャップと、を有し、
    前記ファブリペロー干渉フィルタは、前記ステムから離間した状態で、前記ステムに対して固定されている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  9. 前記第1端子に電気的に接続された第1外部端子と、前記第2端子に電気的に接続された第2外部端子と、を更に備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  10. ファブリペロー干渉フィルタと、
    前記ファブリペロー干渉フィルタに電気的に接続された第1外部端子、第2外部端子及び第3外部端子と、を備え、
    前記ファブリペロー干渉フィルタは、
    第1表面、及び前記第1表面とは反対側の第2表面を有する第1構造体と、
    空隙を介して前記第1表面と向かい合う第3表面を有する第2構造体と、
    前記第1構造体に設けられた第1ミラー部と、
    前記空隙を介して前記第1ミラー部と向かい合うように前記第2構造体に設けられ、光透過領域における前記第1ミラー部との間の距離が調整される第2ミラー部と、
    前記第1構造体に設けられた第1駆動電極と、
    前記空隙を介して前記第1駆動電極と向かい合うように前記第2構造体に設けられた第2駆動電極と、
    前記第1駆動電極に電気的に接続された第1端子と、
    前記第2駆動電極に電気的に接続された第2端子と、
    前記第1駆動電極に電気的に接続された第3端子と、を備え、
    前記第1駆動電極は、前記第1表面と前記第3表面とが互いに向かい合う対向方向から見た場合に前記空隙と重なっており、
    前記対向方向における前記第1駆動電極と前記空隙との間の距離は、前記対向方向における前記第2表面と前記空隙との間の距離よりも短く、
    前記第1外部端子は、前記第1端子に電気的に接続されており、
    前記第2外部端子は、前記第2端子に電気的に接続されており、
    前記第3外部端子は、前記第3端子に電気的に接続されている、光学フィルタ装置。
  11. 前記第1構造体は、積層体であり、
    前記第1駆動電極は、前記積層体を構成する半導体層における不純物領域である、請求項10に記載の光学フィルタ装置。
  12. 前記第1駆動電極は、前記対向方向から見た場合に前記光透過領域と重なっており、前記第1ミラー部を構成している、請求項11に記載の光学フィルタ装置。
  13. 前記第1駆動電極は、前記空隙に露出している、請求項10〜12のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  14. 前記第1端子及び前記第3端子は、前記対向方向から見た場合に前記光透過領域を挟んで互いに向かい合うように、前記第1構造体に設けられている、請求項10〜13のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  15. 前記第1ミラー部は、前記第2ミラー部に対して移動可能な可動ミラーであり、
    前記第2ミラー部は、位置が固定された固定ミラーである、請求項10〜14のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  16. 前記第1外部端子及び前記第3外部端子に電気的に接続され、前記第1端子及び前記第3端子を介して前記第1駆動電極の抵抗値を測定する抵抗測定部を更に備える、請求項10〜15のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  17. 前記ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、
    前記抵抗測定部は、前記パッケージ外に配置されている、請求項16に記載の光学フィルタ装置。
  18. 前記ファブリペロー干渉フィルタを収容するパッケージを更に備え、
    前記パッケージは、ステムと、光入射部が設けられたキャップと、を有し、
    前記ファブリペロー干渉フィルタは、前記ステムから離間した状態で、前記ステムに対して固定されている、請求項10〜17のいずれか一項に記載の光学フィルタ装置。
  19. ファブリペロー干渉フィルタを備える光学フィルタ装置の制御方法であって、
    前記ファブリペロー干渉フィルタは、
    第1表面、及び前記第1表面とは反対側の第2表面を有する第1構造体と、
    空隙を介して前記第1表面と向かい合う第3表面を有する第2構造体と、
    前記第1構造体に設けられた第1ミラー部と、
    前記空隙を介して前記第1ミラー部と向かい合うように前記第2構造体に設けられ、光透過領域における前記第1ミラー部との間の距離が調整される第2ミラー部と、
    前記第1構造体に設けられた第1駆動電極と、
    前記空隙を介して前記第1駆動電極と向かい合うように前記第2構造体に設けられた第2駆動電極と、
    前記第1駆動電極に電気的に接続された第1端子と、
    前記第2駆動電極に電気的に接続された第2端子と、
    前記第1駆動電極に電気的に接続された第3端子と、を備え、
    前記第1駆動電極は、前記第1表面と前記第3表面とが互いに向かい合う対向方向から見た場合に前記空隙と重なっており、
    前記対向方向における前記第1駆動電極と前記空隙との間の距離は、前記対向方向における前記第2表面と前記空隙との間の距離よりも短く、
    前記光学フィルタ装置の制御方法は、
    前記第1端子及び前記第3端子を介して前記第1駆動電極の抵抗値を測定する第1ステップと、
    前記第1ステップで測定された前記抵抗値に基づいて、前記第1端子と前記第2端子との間に印加される電圧又は電流を調整する第2ステップと、を備える、光学フィルタ装置の制御方法。
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