JP2020091194A - 超音波検査方法、超音波検査装置及び超音波検査プログラム - Google Patents

超音波検査方法、超音波検査装置及び超音波検査プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な周波数特性を有する超音波探触子を使用した場合でも安定して剥離検出が可能な超音波検査方法を提供する。【解決手段】超音波検査方法は、超音波探触子2の品種毎に固有の参照波形を品種識別子と関連付けて記憶部に登録する登録ステップと、超音波探触子2の品種識別子に基づき参照波形を演算処理部5にロードするロードステップと、受信波形のピークを検出する検出ステップと、受信波形のピークに基づきロードされた参照波形を時間軸方向に位置合わせする位置合わせステップと、受信波形と参照波形の相関値を算出する算出ステップと、相関値の正負に基づき検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップで異常状態と判定された異常領域をCスコープ表示で表示装置に表示させる表示ステップと、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、超音波検査方法及び超音波検査装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特許文献1がある。特許文献1には、「超音波は音響インピーダンス(密度×音速)の異なる境面で反射し、その反射信号の大きさは界面を構威する物質の音響インピーダンスによって左右される。音響インピーダンスの大きい物質から小さい物質に超音波が入射する場合と逆に音響インピーダンスの小さい物質から大きい物質に超音波が入射する場合とでは反射の位相が異なるのである。例えば固体から水や空気のようにインピーダンスの小さい物質に入射するとき反射の位相は反転する。この現象を利用して、材料や部品の接合部の剥離の有無やボイドの有無を超音波により検査する方法が公知である。」とある(発明の詳細な説明参照)。
また、特許文献1には、「超音波探触子から被検材内部へ向けて発射された超音波の反射波を受信してRF信号とし、上記RF信号の正のピークの最大値及び上記RF信号の負のピークの絶対値を検出して、この正のピークの最大値と負のピークの絶対値の和を算出し、この和の値と、上記正のピークの最大値或いは負のピークの絶対値のいずれかとの比を算出し、これら和の値と比の値とをパラメータとする関数をCスコープ表示して上記接合部の剥離の有無を検査する超音波検査方法。」と記載されている(特許請求の範囲参照)。
特開平3−102258号公報
前記特許文献1には、超音波の位相の反転を検出して剥離の有無を検査する超音波検査方法が記載されている。しかし、特許文献1の超音波検査方法では、位相反転の判定がピークの最大値といった波形の局所的情報に基づいているため、波形全体を見ると位相反転である、あるいは位相判定でないと判定すべきでない反射波の波形に対して、誤って判定する場合がある。
例えば本願の図17Aは、剥離のない界面の反射波の受信波形の模式図である。本願の図17Bは、剥離のある界面の反射波の受信波形の模式図である。波形全体を見ると両者の違いは明らかである。しかし、いずれの波形も正のピークの波高値と負のピークの波高値の絶対値が近い。このため、正と負のピークの波高値を尺度としてみると、両波形に明確な違いはなく、ノイズ等の理由で正または負のピークの波高値が変動すると、容易に判定結果が変化して安定した検査結果が得られない。
また、一般的に超音波探触子の送信波の周波数特性は品種により異なるため、同一検査対象物の同一超音波反射位置であっても、超音波探触子の品種が異なると正のピークの波高値と負のピークの波高値が異なる。当然、特許文献1に記載されている正のピークの波高値と負のピークの波高値の絶対値により得られるパラメータ値も超音波探触子の品種により異なる。従って、上記パラメータ値単独では、剥離であるか否かをユーザ側で容易に判断できない可能性がある。
そこで本発明は、様々な周波数特性を有する超音波探触子を使用した場合でも安定して剥離検出が可能な超音波検査方法及び超音波検査装置を提供する。
前記課題を解決するために、本発明の超音波検査方法は、超音波を発生して検査対象物へ入射し、検査対象物から反射した反射波形を受信波形として受信する超音波探触子を用い、演算処理部で受信波形を解析することで、検査対象物の内部状態を検査する超音波検査方法であって、超音波探触子の品種毎に固有の参照波形を品種識別子と関連付けて記憶部に登録する登録ステップと、超音波探触子の品種識別子に基づき参照波形を演算処理部にロードするロードステップと、受信波形のピークを検出する検出ステップと、受信波形のピークに基づきロードされた参照波形を時間軸方向に位置合わせする位置合わせステップと、受信波形と参照波形の相関値を算出する算出ステップと、相関値の正負に基づき検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定する判定ステップと、判定ステップで異常状態と判定された異常領域をCスコープ表示で表示装置に表示させる表示ステップと、を有することを特徴とする。本発明のその他の態様については、後記する実施形態において説明する。
本発明によれば、様々な周波数特性を有する超音波探触子を使用した場合でも安定して剥離検出が可能な超音波検査方法及び超音波検査装置を提供することができる。
第1実施形態に係る超音波検査装置の構成を示すブロック図である。 超音波検査で用いる送信波の波形の一例を示す図である。 検査対象物に送信波を入射し、それが受信波として反射する様子を示す図である。 正常境界部での、図2で示した送信波が検査対象物に入射して反射した受信波形を示す図である。 剥離部での、図2で示した送信波が検査対象物に入射して反射した受信波形を示す図である。 石英ガラスを用いて表面の反射波の受信波形を取得する方法を示す図である。 石英ガラス表面の反射波の受信波形から参照波形を抽出する方法を示す図である。 超音波検査装置に接続した超音波探触子の品種をユーザに選択させるGUI(Graphical User Interface)である。 ロードされた参照波形を用いて剥離有無を判定する方法を示す図である。 剥離と判定された測定点をCスコープ上でカラー表示させるGUIである。 参照波形の位置合わせ結果を確認するGUIである。 剥離有無判定を行うプログラムの処理手順を示す処理フロー図である。 正の最大波高値ピークを基準に参照波形の位置合わせを行い、正の値の相関係数を算出する方法を示す図である。 負の最大波高値ピークを基準に参照波形の位置合わせを行い、負の値の相関係数を算出する方法を示す図である。 ICチップの層L1の厚みが薄い検査対象物について、剥離部の反射波の受信波形を示した図である。 ICチップの層L1の厚みが厚い検査対象物について、剥離部の反射波の受信波形を示した図である。 正常境界部の反射波の受信波形を含む測定点をユーザに指定させるGUIである。 正常境界部の反射波の受信波形をユーザに指定させるGUIである。 図13A、図13Bに示した受信波形と、図15に示した方法で取得した参照波形を重ね合わせ描画したAスコープ画像である。 剥離がない界面の反射波の受信波形を示す模式図である。 剥離のある界面の反射波の受信波形を示す模式図である。
本発明を実施するための実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<<第1実施形態>>
図1は、第1実施形態に係る超音波検査装置100の構成を示すブロック図である。超音波検査装置100は、超音波探傷器1、超音波探触子2、走査機構部3、機構部コントローラ4、演算処理部5(マイクロプロセッサ)、ハードディスク6、オシロスコープ7、モニタ8、入力装置12などを含んで構成されている。
超音波探傷器1は、超音波を発生する超音波探触子2にパルス信号9を与えて駆動する超音波探傷器である。超音波探触子2は、走査機構部3により保持または駆動され、かつ検査対象物上で走査される超音波探触子(プローブ)である。この走査機構部3は機構部コントローラ4によって制御される。
すなわち、超音波探傷器1は、超音波探触子2にパルス信号9を与えて駆動し、超音波探触子2から水を媒介にして検査対象物50(被検体)に対して超音波U1を送出する。また、超音波探傷器1は、検査対象物50の表面あるいは内部の複数の界面から戻ってくる反射波U2を反射波10として受信し、それに応じたRF(Radio Frequency)信号11を発生させ、増幅するレシーバ(図示せず)を備える。
超音波探触子2は、走査機構部3によって検査対象物の検査部位へ逐次走査される。超音波探触子2は、超音波探傷器1とコネクタを介して電気的に接続されており、超音波探触子2は、ユーザによって容易に取り外しと取り付けが可能である。
なお、説明の便宜上、超音波探触子2が発生する超音波を「送信波」と称する場合がある。また、超音波探触子2が受信する反射波U2またはRF信号11を「受信波」と称する場合がある。
超音波探傷器1は、前記したように、超音波探触子2にパルス信号9を送り、超音波探触子2はパルス信号9を超音波に変換して検査対象物50に入射する。検査対象物50からの反射波U2を超音波探触子2が受信し、超音波探傷器1へと送る。超音波探傷器1は反射波10をRF信号11に変換し、演算処理部5(制御部)へ送る。演算処理部5は、超音波探触子2を用いて検査対象物の適宜部位を走査させるために、機構部コントローラ4へ制御信号を送り、機構コントロールを実現する。演算処理部5→機構部コントローラ4→走査機構部3→超音波探触子2→超音波探傷器1の系統によって超音波探触子2の自動制御(走査)がなされる。
演算処理部5が得たデータ(RF信号11や、前記自動制御に要する信号を含む)は必要に応じてハードディスク(記憶部)6へ蓄積される。また、演算処理部5は、オシロスコープ(表示部)7およびモニタ(表示部)8に接続され、リアルタイムにAスコープ表示またはCスコープ表示を行うことができる。
なお、「Aスコープ表示」とは、オシロスコープ7の横軸に時間をとり、縦軸にRF信号11の波形の振幅(波高値)をとったときのRF信号11の表示である。また、「Cスコープ表示」とは、超音波探触子2を検査対象物に対して縦横にスキャンし、表示画面の横軸に超音波探触子2の移動の横方向(X方向)距離をとり、縦軸に縦方向(Y方向)距離をとったときの、RF信号11の波形の正のピークの最大値または負のピークの最大値の絶対値の階調表示である。Aスコープ表示は、演算処理部5によりCスコープ表示と同じモニタに表示されることもある。
また、演算処理部5は、ユーザによって入力装置12から入力された指示、例えば、後述する、評価ゲートの指定やRF信号11のピークの選択に応じた処理を実行する。入力装置12は、例えば、キーボード、ポインティングデバイスなどでもよい。ハードディスク6には、Cスコープ表示するときに、RF信号11の波形(特に、ピークの大きさ)に応じて使用する色が定義されたカラーパレットが記憶されている。色の定義は、具体的にはRYB(Red Yellow Blue)値を用いてRF信号11の波形と対応付ける。
また、ハードディスク6には、第1実施形態の超音波検査を演算処理部5が実行するためのプログラム(超音波検査方法を行うためのプログラム)が記憶されている。
なお、Cスコープ表示されるRF信号11は、評価ゲートに含まれている成分のみが表示される。評価ゲートは、超音波探傷器1から入力されたRF信号11の成分のうち、検査対象物の検査箇所からの反射波10による成分のみを取出してCスコープ表示させるためのものである。そのため、評価ゲートは、そのRF信号11を所定の遅延時間後に所定の時間だけゲートを開き通過させる機能を有している(ゲーティング)。評価ゲートの設定は、例えば入力装置12からの入力に基づいて演算処理部5によって行われる。または、演算処理部5がRF信号11を解析し自動的に設定してもよい。演算処理部5には、評価ゲートを生成するゲート回路が搭載されている。ただ、Aスコープ上では常に、正のピークの最大および負のピークの最大が評価ゲートの範囲内に含まれていることを確認する必要がある。正のピークの最大と負のピークの最大の片方もしくは両方が評価ゲート範囲内に含まれていなければ、検査対象箇所ではない箇所が正のピークの最大や負のピークの最大と誤認識され、検査対象箇所の評価が正しくできない恐れがあるからである。
また、評価ゲートに含まれているRF信号11の最大値からCスコープを得る際には、例えば、RF信号11において正負のピークのうち高い方のレベルを選択しCスコープに反映する。
なお、説明の便宜上、RF信号11が持つピークの正負を「極性」と呼び、ピークの極性が正または負である、といった説明をする場合がある。また、特許文献1に記載されている位相反転と、極性反転は同義である。
図2は、超音波検査で用いる送信波の波形の一例を示す図である。図2の送信波は、横軸に時間をとり、縦軸に振幅、つまり波高値をとったときの波形である。横軸にとった時間は、図2中、右方向に向かって進行し、縦軸にとった波高値は中央を0として、そこから図2中、上に向かう方向は正の極性を示し、下に向かう方向は負の極性を示す。これらの方向については、後記する送信波および受信波の波形についても同様である。
送信波は、極性の異なるピークが交互に現れ、それらのピークのうち波高値が最大となるピークが初期段階に現れ、次第に減少していく波形を持つ。送信波に含まれるピークの数、間隔、波高値は超音波探触子の品種により異なる。
図3は、検査対象物に送信波を入射し、それが受信波として反射する様子を示す図である。検査対象物は、層L1と層L2とが接合したICチップである。層L1は、音響インピーダンスがZ1となる材質で形成され、層L2は音響インピーダンスがZ2となる材質で形成されている。音響インピーダンスは、材質の密度×音速として求められる。
一般的には、超音波の反射率Rは、R=(Z2−Z1)/(Z2+Z1)となる。
ここで、剥離があると、Z1>Z2となり、Z1と比較して、Z2をほぼ0とみなすと、Z2−Z1<Z1の関係式が成り立つ。
層L1と層L2との接合面である境界部は、その一部が剥離して剥離部が形成されている。剥離部は空気からなる層とみなすことができ、空気の音響インピーダンスは、固体の材質と比較するとほぼ0であるため、剥離部の音響インピーダンスはほぼ0である。なお、剥離せず、層L1と層L2とが正常に接合した境界部を「正常境界部」と称する場合がある。
図4Aは、正常境界部(剥離無し)での、図2で示した送信波が検査対象物に入射して反射した受信波形を示す図である。図4Bは、剥離部(剥離あり)での、図2で示した送信波が検査対象物に入射して反射した受信波形を示す図である。超音波は音響インピーダンスの大きい物質から小さい物質に入射して反射する場合には、反射波の位相が反転する性質を持つ。したがって、図4Aに示すように、送信波が層L1から層L2に向かって入射する場合、層L1と層L2との境界部が剥離していなければ、その境界部で反射する受信波は、位相が反転しない。しかし、図4Bに示すように、剥離部に送信波が入射すると、剥離部の音響インピーダンスはほぼ0であるため、その剥離部で反射する受信波は、位相が反転する。図4Bに示す受信波も剥離部では送信波(図2参照)に対して位相が反転している。
以下に、超音波探触子2が受信した受信波を用いて、検査対象物に剥離が存在するか否か判定する方法について説明する。
本実施形態では、送信波に対して位相の反転がなく、かつ送信波と波形が相似形の参照波形を用いる。演算処理部5は、着目する反射波の受信波形と参照波形の相関係数を算出し、相関係数の正負に基づき剥離判定を行う。相関係数が負であれば、位相の反転あり、すなわち剥離部であると考える。なお、本実施形態では、相関係数を指標として受信波形と参照波形の相関性を定量化するが、2波形間の相関性を表す指標であれば、相関係数以外の指標(相関値)についても採用できる。以下に、詳細な剥離の判定方法について述べる。
まず、超音波検査装置100は、標準試験片を用い、標準試験片表面の反射波から参照波形を取得した。以下には、標準試験片に表面を平滑化した石英ガラスを用いた例を示すが、送信波に対して位相の反転がなく、かつ送信波と波形が相似形の参照波形が取得できる標準試験片であれば、適用可能な標準試験片の種類に制約はない。
図5は、石英ガラス表面の反射波の受信波形を取得する方法を示す図である。石英ガラス14は、水13に浸漬されている。石英ガラス14の音響インピーダンスは水13の音響インピーダンスより大きいため、石英ガラス表面の反射波は、送信波に対して位相の反転がなく、かつ送信波と波形が相似形である。超音波検査装置100は、超音波探触子2の焦点位置を石英ガラス14表面に合わせた状態で、超音波探触子2から石英ガラス14に送信波を入射し、石英ガラス14の表面で反射した反射波を超音波探触子2により受信する。
図6は、石英ガラス表面の反射波の受信波形から参照波形を抽出する方法を示す図である。図6では、石英ガラス表面で反射した反射波の受信波形17がAスコープ表示されている。Aスコープ表示された受信波形17から開始点15と、終了点16をユーザが指定し、開始点15から終了点16の間の受信波形17のデータを参照波形とした。参照波形は超音波探触子の品種毎に取得され、各々の参照波形をハードディスク6に保存する。演算処理部5は、保存された参照波形毎に識別子を付与し、かつ参照波形の識別子と超音波探触子の品種識別子との対応付けを行う。
また、演算処理部5は、モニタ8に参照波形の識別子をユーザに選択させるGUIを表示させ、ユーザが選択した参照波形の識別子に対応した参照波形をオシロスコープ7、またはモニタ8上にAスコープ表示させることにより、適時ユーザに参照波形を目視確認させる。
図7は、超音波検査装置100に接続した超音波探触子の品種をユーザに選択させるGUI(Graphical User Interface)である。GUI18は、あらかじめ超音波検査装置100に登録された超音波探触子の品種のリストを表示する。また、超音波検査装置100に接続された超音波探触子の品種を、ユーザがリスト中から選択する。この選択により、演算処理部5は、選択された超音波探触子の品種識別子に対応付けされた参照波形データを、演算処理部5のメモリ領域に保存してロードする(読み込む)ことが可能となる。これにより、超音波検査装置100の使い勝手が向上する。
超音波探触子の品種識別子の選択は、RFID(Radio Frequency Identifier)を用いて自動的に実行させてもよい。具体的には、超音波探触子の識別子情報が入ったRFタグ(Radio Frequency)を超音波探触子毎に付けておき、演算処理部5が、接続された超音波探触子のRFタグを読み取る。これにより、超音波検査装置100は、自動的に超音波探触子の品種識別子を読み取る。読み取られた超音波探触子の品種識別子に対応付けされた参照波形がロードされる。これにより、超音波検査装置100の使い勝手が向上する。
なお、ハードディスク6には、GUI18にリスト表示させる超音波探触子の品種ライブラリ情報が保存されており、この超音波探触子の品種ライブラリ情報を更新することで、GUI18にリスト表示する超音波探触子の品種が更新される。更新された超音波探触子の品種識別子に対応する参照波形の登録が可能となる。超音波探触子の品種ライブラリ情報の更新は、CD、DVD等の記録媒体に保存された新たな超音波探触子の品種ライブラリ情報をハードディスク6に複製することで実行可能となる。
図8は、ロードされた参照波形を用いて剥離有無を判定する方法を示す図である。図8には、剥離部に送信波を入射して得た受信波形19を示す。受信波形19には、時間軸方向の前半に層L1(図3参照)の表面で反射した受信波形(表面エコー)、後半に層L1と層L2の界面で反射した受信波形(界面エコー)を含む。まず受信波形19から層L1と層L2の界面エコーを抽出するため、表面エコーゲート20(Sゲート)の範囲内で受信波形19の波高値が閾値を超えた時間を表面エコー開始点21(トリガポイント)として、演算処理部5は設定する。演算処理部5は、表面エコー開始点21から一定時間遅延した時間範囲を評価ゲート22に設定する。この評価ゲート22の範囲内において、受信波形19の正の波高値の最大値、または負の波高値の絶対値の最大値を、Cスコープに反映させる。
次に、演算処理部5は、参照波形23の時間軸方向位置合わせをする。位置合わせには、受信波形19の正と負の最大波高値ピークを用いる。図8は、負の最大波高値ピークを基準に位置合わせした結果を示す。演算処理部5は、評価ゲート22の範囲内で受信波形19から負の最大波高値ピーク24を検出する。参照波形23の最大波高値ピークと受信波形19の負の最大波高値ピーク24とが一致するように、参照波形23を時間軸方向に位置合わせする。
演算処理部5は、受信波形19と参照波形23とが重なる時間範囲において、受信波形19の波高値データを抽出し、抽出した波高値データと参照波形23とで、相関係数を算出する。このとき負の値の相関係数が得られる。次に、演算処理部5は、正の最大波高値ピークを基準にして同様に正の値の相関係数を算出し、負の値の相関係数と、正の値の相関係数を比較し、絶対値の大きなほうの相関係数を採用する。負の値の相関係数が大きい場合、評価ゲート22の範囲内の界面エコーは剥離候補と判定される。剥離候補と判定された測定点は、下記の閾値処理により最終的に剥離であるか否かが判定される。
また、前記では閾値処理で最終的な剥離判定を行う例を示したが、閾値処理に追加して、剥離領域の特徴量を用いて最終的な剥離判定を行うようにしてもよい。具体的には、全測定点の剥離判定が終了した時点で、演算処理部5は、連続した剥離領域の画素を抽出するラベリング処理を行い、面積や真円度といった形状に関する特徴量が一定の範囲内に収まった剥離領域を最終的な剥離領域としてモニタ8に表示する。
図9は、剥離と判定された測定点をCスコープ上でカラー表示させるGUIである。剥離判定有効化ボタン28は、剥離判定を実行するか否かの入力をユーザから受け付ける。なお、参照波形が登録されていない超音波探触子の品種が選択された場合に、剥離判定有効化ボタン28をグレーアウトさせて、剥離判定処理を無効化させる。これにより、剥離判定ができるか否かが容易に把握できる。
Cスコープ画像25は、Cスコープ表示された検査対象物の画像上に異常領域29(剥離部)がカラー表示される。カラー表示により、ユーザは剥離有無が容易に判定できる。
図9では、層L1と層L2の界面(図3参照)に評価ゲートを設定して映像化した例を示す。相関係数閾値調整バー26、輝度値閾値調整バー27は、ユーザから相関係数閾値と輝度値閾値の入力を受け付ける。演算処理部5は、相関係数閾値と各測定点における相関係数の比較、および輝度値閾値と各測定点における輝度値の比較を行い、相関係数の絶対値が相関係数閾値より大きく、かつ輝度値が輝度値閾値より大きな測定点を異常領域29としてカラー表示させる。また、測定パラメータ表示領域30は、接続された超音波探触子の品種識別子、参照波形の識別子、超音波探触子のスキャン条件等の測定パラメータを表示する。これにより、超音波検査装置100の使い勝手が向上する。
なお、図9では、剥離と判定された測定点をCスコープ上でカラー表示させる例について説明したが、剥離候補と判定された測定点(前述図8の説明参照)、すなわち相関係数が負であった測定点をユーザが把握できるように、モニタ8に表示させてもよい。具体的には、相関係数が0から−1の測定点について、256階調でグレースケール表示させる。ユーザは、このような相関係数の分布を用いることで、相関係数に対する閾値の調整が容易になる。
Cスコープ画像25を電子ファイルとして出力する場合、EXIF(Exchangeable Image File Format)として出力し、接続された超音波探触子の品種識別子、参照波形の識別子等、測定パラメータ表示領域30の情報を電子ファイルに埋め込むこともできる。また、Cスコープ画像25と、前記相関係数の分布の2次元画像と、マルチTIFF画像として出力させてもよい。マルチTIFF画像として、輝度値と相関係数の情報を残しておくことで、ユーザは相関係数の再解析が可能となる。これにより、超音波検査装置100の使い勝手が向上する。
演算処理部5は、接続された超音波探触子が取り外されたことを検知する。超音波探触子が取り外されたことが検知されると、演算処理部5は、参照波形が保存された演算処理部5のメモリ領域の開放を実行し、参照波形をアンロードする(読み込んだものを破棄する)。参照波形がアンロードされると、別の超音波探触子の品種識別子に対応付けされた参照波形のロードが可能となる。
図10は、参照波形23の位置合わせ結果を確認するGUIである。このGUIには、図9に示したCスコープ画像25の任意の測定点をユーザが選択すると、参照波形23の位置合わせ結果がAスコープ表示される。Aスコープ画像には、受信波形19と参照波形23が重ね合わせて描画されており、選択された測定点において、負の値の相関係数が採用された場合には、負の最大波高値ピークを基準に位置合わせした結果が表示される。また、正の値の相関係数が採用された場合には、正の波高値ピークを基準に位置合わせした結果が表示される。ユーザは、参照波形23の位置合わせ結果を確認することで、例えばある測定点がカラー表示されない場合に、位相反転をしていないことが理由でカラー表示されないのか、あるいは相関係数閾値が高いことが理由でカラー表示されないのかを知ることができる。相関係数閾値が高いことが理由でカラー表示されない場合は、相関係数閾値を低く設定すればよいことをユーザが把握できるため、相関係数閾値設定の補助となる。
図11は、剥離有無判定を行うプログラムの処理手順を示す処理フロー図である。演算処理部5は、ハードディスク6に保存された処理プログラムを実行し、剥離有無を判定する。まず、ステップS1において、剥離判定に用いる処理パラメータがプログラムに入力される。ここで、パラメータとは、Sゲート、評価ゲートの設定条件、輝度値、相関係数に対する閾値、受信波形からピークを検出するための閾値等である。
また、ステップS2、ステップS3において、それぞれ参照波形と受信波形が処理プログラムに入力される。ステップS4では、演算処理部5は、受信波形から表面エコーの開始点をトリガポイントとして検出する。ステップS5では、演算処理部5は、ステップS4で検出したトリガポイントから一定時間遅延した時間範囲を評価ゲートとして設定する。ステップS6では、演算処理部5は、受信波形19の正の波高値の最大値、または負の波高値の絶対値の最大値からCスコープに反映させる輝度値を取得する。
ステップS7では、演算処理部5は、評価ゲートの範囲内で受信波形の最大波高値ピークを正側と負側で検出する。ステップS8では、演算処理部5は、正の最大波高値ピークを基準に参照波形の位置合わせを行い、正の値の相関係数を算出する(図12A参照)。ステップS9では、演算処理部5は、負の最大波高値ピークを基準に参照波形の位置合わせを行い、負の値の相関係数を算出する(図12B参照)。ステップS10では、演算処理部5は、正の値の相関係数と負の相関係数の比較を行い、絶対値の大きな方の相関係数を採用する。ステップS11では、演算処理部5は、輝度値および相関係数の閾値処理を行い、輝度値が輝度値閾値より大きく、かつ相関係数が相関係数閾値より大きい場合(ステップS11,Yes)、剥離有りと判定し(ステップS12)、ステップS14に進む。演算処理部5は、それ以外の場合(ステップS11,No)、剥離無しと判定し(ステップS13)、ステップS14に進む。
そして、ステップS14では、演算処理部5は、全測定点の処理が終了したか判定し、全測定点の処理が終了していない場合(ステップS14,No)、ステップS3に戻り、全測定点の処理が終了している場合(ステップS14,Yes)、ステップS15に進む。
全測定点において、ステップS3からステップS13の処理が完了した時点で、演算処理部5は、全測定点の相関係数分布を二次元画像として出力する(ステップS15)。ここでは、相関係数が負の測定点について、負の相関が強い測定点が把握できるように階調表示させる。例えば、相関係数が0から−1の測定点について、256階調でグレースケール表示させる。ユーザは相関係数分布を用いることで、相関係数に対する閾値の調整が容易になる。ステップS16では、剥離領域(異常領域)を二次元画像として出力する(図9参照)。
前記では、ステップS14において全測定点の剥離判定が終了した時点で、相関係数の分布の出力(ステップS15)、剥離領域の出力(ステップS16)を実行する例について述べた。しかし、各測定点の剥離判定が終了する毎に、相関係数の分布と剥離領域をモニタ8に表示させて、ユーザがリアルタイムで処理結果を確認できるようにしてもよい。
以上に述べた本実施形態に係る剥離判定方法を用いることで、図17A,17Bに示したような、波高値の正負対称性が高い受信波形に対しても正しい剥離判定結果が得られる。図17Bの剥離ありの受信波形に対して、図11に示したフローチャートで処理を行うと、正の値の相関係数に比べて、負の値の相関係数の方が絶対値は大きいため、位相の反転ありと判定される。適当な相関係数閾値を設定することで、正しく剥離と判定が可能となる。また、剥離判定に用いる参照波形は、超音波探触子の品種毎に対応付けされているため、超音波探触子の品種を変更による受信波形のピークの数、間隔、波高値の変化にも対応して正しく剥離判定が可能である。また、様々な周波数特性を有する超音波探触子を使用した場合でも安定して剥離検出が可能である。
<<第2実施形態>>
第2実施形態に係る検査装置では、ユーザに正常境界部の受信波形を教示させ、教示された正常境界部の反射波の受信波形を参照波形とした。なお、第2実施形態に係る超音波検査装置100は、参照波形の取り方以外は、第1実施形態と同様であるので、第1実施形態の説明と重複する部分は省略する。
第1実施形態の剥離判定方法において、層L1の厚みが極端に厚い場合、次のような現象が生じる場合がある。第2実施形態では、この現象についてのさらなる改善策について図を用いて説明する。
図13Aは、ICチップの層L1(図3参照)の厚みが薄い検査対象物について、剥離部の反射波の受信波形を示した図である。図13Bは、ICチップの層L1(図3参照)の厚みが厚い検査対象物について、剥離部の反射波の受信波形を示した図である。図13Aに示すように、層L1が薄い場合、受信波形101の位相は、石英ガラス表面の受信波形から得た参照波形23(第1実施形態参照)の位相に対して反転する。一方、図13Bに示すように、層L1が厚い場合、受信波形102の位相は、参照波形23の位相に対して反転していないように見える。
受信波形102の位相が、参照波形23の位相に対して反転していないように見えるのは、層L1内部を超音波が伝搬するに従い、超音波の波形が変化し、波形が変化した超音波を受信したためである。一般的に、超音波探触子が発生する送信波は、超音波探触子の品種に応じた周波数帯域幅を持つ。超音波は、周波数が高くなるほど伝搬に伴う振幅の減衰が大きくなる性質を持つため、層L1内部を超音波が伝搬するに従い、相対的に高周波成分の減衰が大きくなる。その結果、層L1が厚い場合、層L1内部を伝搬した超音波の波形と送信波の波形に顕著な違いが生じる。剥離部で超音波の位相の反転が起こることは、層L1の厚さによらず不変であるが、受信波形と送信波形を比較すると、層L1が厚い場合、前記の波形の変化により、受信波形は、送信波形、及び参照波形23に対して相似形でなくなる。以上が、受信波形102の位相が、参照波形23の位相に対して反転していないように見える原因である。
以上述べたように石英ガラス表面の受信波形から得た参照波形23を用いると、層L1が厚いICチップを検査対象物とした場合に、まれに、正しく剥離判定できない場合があった。また、層L1が薄いICチップであっても、中心周波数が高い超音波探触子を用いた場合、高周波成分の減衰が顕著になるため同様の現象が生じる。
そこで本実施形態では、上記の波形の変化が生じても、正しく剥離判定できるよう、ユーザに正常境界部の反射波の受信波形を教示させ、教示された正常境界部の受信波形を参照波形とした。正常境界部の反射波は、受信波形102と同様に層L1内部を伝搬して、波形の変形が生じているため、正常境界部の反射波の受信波形と受信波形102は相似形である。また、前述のZ2−Z1<Z1という関係式から剥離部の受信波形の位相は、受信波形102の位相に対して反転している。従って、演算処理部5は、境界部の受信波形を参照波形として、受信波形102との相関の正負を評価することにより、正しく剥離判定できる。
以下に、図を用いて、ユーザに正常境界部の反射波の受信波形を教示させ、教示された正常境界部の受信波形を参照波形とする方法について説明する。
図14は、正常境界部の反射波の受信波形を含む測定点をユーザに指定させるGUIである。図14には、層L1の厚いICチップについて、層L1と層L2の界面エコーを含むように評価ゲートを設定してCスコープ表示させている。ここでは、あらかじめ良品で剥離がないことが分かっているICチップを用いるか、あるいは剥離がない場所が分かっているICチップを用いる。カーソル103は、ユーザに正常境界部の反射波の受信波形を教示させる測定点を選択させる。
図15は、正常境界部の反射波の受信波形をユーザに指定させるGUIである。このGUIには、図14に示したGUIで選択した測定点の受信波形104がAスコープ表示される。Aスコープ表示された受信波形104において、開始点105と、終了点106をユーザが指定し、開始点105から終了点106の間の受信波形104のデータを参照波形とした。参照波形データは、超音波探触子の品種毎に取得され、超音波探触子の品種毎の参照波形データをハードディスク6に保存する。演算処理部5は、保存された参照波形データ毎に識別子を付与し、かつ参照波形の識別子と超音波探触子の品種識別子との対応付けを行う。
図16は、図13A、図13Bに示した受信波形102と、図15に示した方法で取得した参照波形107を重ね合わせ描画したAスコープ画像である。受信波形102の位相は、参照波形107に対して反転していることが分かる。石英ガラス表面の反射波の受信波形から得た参照波形23では、受信波形102の位相の反転を検出することができなかった(図13B参照)。しかし、正常境界部の受信波形から得た参照波形107では、受信波形102の位相の反転を正しく検出できる。
前記で説明した通り本実施形態に係る超音波検査装置100によれば、層L1が厚いICチップに対しても正しく剥離判定を行うことができる。
以上説明した本実施形態の超音波検査方法は、次の特徴を有する。
本実施形態の超音波検査方法は、超音波を発生して検査対象物へ入射し、検査対象物から反射した反射波形を受信波形として受信する超音波探触子を用い、演算処理部で受信波形を解析することで、検査対象物の内部状態を検査する超音波検査方法である。超音波検査方法は、超音波探触子の品種毎に固有の参照波形を品種識別子と関連付けて記憶部(例えば、ハードディスク6)に登録する登録ステップ(例えば、図5、図6参照)と、超音波探触子の品種識別子に基づき参照波形を演算処理部にロードするロードステップ(例えば、図11のステップS2)と、受信波形のピークを検出する検出ステップ(例えば、図11のステップS7)と、受信波形のピークに基づきロードされた参照波形を時間軸方向に位置合わせする位置合わせステップ(例えば、図11のステップS8,S9)と、受信波形と参照波形の相関値を算出する算出ステップ(例えば、図11のステップS8,S9)と、相関値の正負に基づき検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定する判定ステップ(例えば、図11のステップS10,S11)と、判定ステップで異常状態と判定された異常領域をCスコープ表示で表示装置に表示させる表示ステップ(例えば、図11のステップS16)と、を有する。本実施形態の超音波検査方法によれば、様々な周波数特性を有する超音波探触子を使用した場合でも安定して剥離検出が可能である。
前記登録ステップで、登録された超音波探触子の品種を表示装置にリスト表示し(図7参照)、リスト表示された超音波探触子の品種の中からユーザに超音波探触子の品種を選択させる選択ステップと、前記ロードステップにおいて、ユーザが選択した超音波探触子の品種に基づき参照波形をロードすることができる(図7の説明参照)。
超音波探触子は、超音波探触子の品種情報を埋め込んだRF(Radio Frequency)タグを備え、RFタグから超音波探触子の品種を読取る読取りステップを有し、ロードステップで、読取りステップで読み取った超音波探触子の品種に基づき参照波形をロードすることができる(図7の説明参照)。
ユーザに相関値に対する閾値を指定させる相関値に対する第1閾値調整ステップ(図9参照)と、ユーザにCスコープ画像情報の輝度値に対する閾値を指定させる輝度値に対する第2閾値調整ステップ(図9参照)と、を有し、前記判定ステップにおいて、ユーザから指定された相関値に対する閾値と輝度値に対する閾値とに基づき検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定することができる。
超音波検査方法は、前記表示ステップで、超音波探触子の識別子を表示装置に表示させるステップと、前記ロードステップでロードされた参照波形の識別子を表示装置に表示させるステップと、を有する(図9の説明参照)。
超音波検査方法は、前記表示ステップで、表示装置に参照波形と受信波形とを重ね合わせて描画させる描画ステップを有する(図16参照)。
超音波検査方法は、前記登録ステップで、標準試験片の表面の反射波形をAスコープ表示で表示装置に表示させるステップと、Aスコープ表示された標準試験片の表面の反射波形から参照波形の範囲の指定を受けるステップと、を有する(図5、図6参照)。
前記判定ステップを実行するか否かを、ユーザからの指定を受ける受付ステップを有し、前記ロードステップにおいて、参照波形がロードされていないとき、受付ステップにおけるユーザからの指定を受付不可とすることができる(図9参照)。
超音波検査方法は、前記表示ステップで表示されたCスコープ画像情報をEXIF(Exchangeable Image File Format)で出力する出力ステップと、出力された画像電子ファイルに超音波探触子の品種識別子と、ロードされた参照波形の識別子と、を埋め込むステップと、を有する(図9の説明参照)。
前記登録ステップで、Cスコープ表示でユーザに検査対象物の正常部を指定させるステップと、正常部の受信波形をAスコープ表示で表示装置に表示するステップと、Aスコープ表示された受信波形から参照波形の範囲の指定を受けるステップと、を有し、前記登録ステップは、指定された範囲を参照波形として登録することができる(図14、図15参照)。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 超音波探傷器
2 超音波探触子
3 走査機構部
4 機構部コントローラ
5 演算処理部
6 ハードディスク(記憶部)
7 オシロスコープ(Aスコープ表示)(表示装置)
8 モニタ(Cスコープ表示)(表示装置)
9 パルス信号
10 反射波
11 RF信号
12 入力装置
13 水
14 石英ガラス
15 開始点(石英ガラス表面の反射波の受信波形)
16 終了点(石英ガラス表面の反射波の受信波形)
17 受信波形(石英ガラス表面の反射波)
18 GUI
19 受信波形(ICチップ)
20 表面エコーゲート(Sゲート)
21 表面エコー開始点(トリガポイント)
22 評価ゲート
23 参照波形(石英ガラス表面の受信波形から取得)
24 負の最大波高値ピーク
25 Cスコープ画像
26 相関係数閾値調整バー
27 輝度値閾値調整バー
28 剥離判定有効化ボタン
29 異常領域
50 検査対象物(被検体)
100 超音波検査装置
101 受信波形(薄い層L1を伝搬)
102 受信波形(厚い層L1を伝搬)
103 カーソル
104 受信波形(正常境界部の反射波)
105 開始点(正常境界部の反射波の受信波形)
106 終了点(正常境界部の反射波の受信波形)
L1,L2 層
本発明は、超音波検査方法超音波検査装置及び超音波検査プログラムに関する。
そこで本発明は、様々な周波数特性を有する超音波探触子を使用した場合でも安定して剥離検出が可能な超音波検査方法超音波検査装置及び超音波検査プログラムを提供する。
超音波検査方法は、前記表示ステップで、超音波探触子の品種識別子を表示装置に表示させるステップと、前記ロードステップでロードされた参照波形の識別子を表示装置に表示させるステップと、を有する(図9の説明参照)。
1 超音波探傷器
2 超音波探触子
3 走査機構部
4 機構部コントローラ
5 演算処理部
6 ハードディスク(記憶部)
7 オシロスコープ(Aスコープ表示)(表示装置)
8 モニタ(Cスコープ表示)(表示装置)
9 パルス信号
10 反射波
11 RF信号
12 入力装置
13 水
14 石英ガラス
15 開始点(石英ガラス表面の反射波の受信波形)
16 終了点(石英ガラス表面の反射波の受信波形)
17 受信波形(石英ガラス表面の反射波)
18 GUI
19 受信波形(ICチップ)
20 表面エコーゲート(Sゲート)
21 表面エコー開始点(トリガポイント)
22 評価ゲート
23 参照波形(石英ガラス表面の受信波形から取得)
24 負の最大波高値ピーク
25 Cスコープ画像
26 相関係数閾値調整バー(第1閾値調整バー)
27 輝度値閾値調整バー(第2閾値調整バー)
28 剥離判定有効化ボタン
29 異常領域
50 検査対象物(被検体)
100 超音波検査装置
101 受信波形(薄い層L1を伝搬)
102 受信波形(厚い層L1を伝搬)
103 カーソル
104 受信波形(正常境界部の反射波)
105 開始点(正常境界部の反射波の受信波形)
106 終了点(正常境界部の反射波の受信波形)
L1,L2 層

Claims (11)

  1. 超音波を発生して検査対象物へ入射し、前記検査対象物から反射した反射波形を受信波形として受信する超音波探触子を用い、演算処理部で前記受信波形を解析することで、前記検査対象物の内部状態を検査する超音波検査方法であって、
    超音波探触子の品種毎に固有の参照波形を品種識別子と関連付けて記憶部に登録する登録ステップと、
    前記超音波探触子の品種識別子に基づき参照波形を前記演算処理部にロードするロードステップと、
    前記受信波形のピークを検出する検出ステップと、
    前記受信波形のピークに基づき前記ロードされた参照波形を時間軸方向に位置合わせする位置合わせステップと、
    前記受信波形と前記参照波形の相関値を算出する算出ステップと、
    前記相関値の正負に基づき前記検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで異常状態と判定された異常領域をCスコープ表示で表示装置に表示させる表示ステップと、を有する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  2. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記登録ステップで登録された超音波探触子の品種を前記表示装置にリスト表示し、
    前記リスト表示された超音波探触子の品種の中からユーザに超音波探触子の品種を選択させる選択ステップと、
    前記ロードステップにおいて、ユーザが選択した超音波探触子の品種に基づき前記参照波形をロードする
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  3. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記超音波探触子は、前記超音波探触子の品種情報を埋め込んだRF(Radio Frequency)タグを備え、
    前記RFタグから前記超音波探触子の品種を読取る読取りステップを有し、
    前記ロードステップで、前記読取りステップで読み取った超音波探触子の品種に基づき参照波形をロードする
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  4. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    ユーザに相関値に対する閾値を指定させる相関値に対する第1閾値調整ステップと、
    ユーザにCスコープ画像情報の輝度値に対する閾値を指定させる輝度値に対する第2閾値調整ステップと、を有し、
    前記判定ステップにおいて、ユーザから指定された相関値に対する閾値と輝度値に対する閾値とに基づき前記検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  5. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記表示ステップで、
    前記超音波探触子の識別子を前記表示装置に表示させるステップと、
    前記ロードステップでロードされた参照波形の識別子を前記表示装置に表示させるステップと、を有する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  6. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記表示ステップで、前記表示装置に前記参照波形と前記受信波形とを重ね合わせて描画させる描画ステップを有する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  7. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記登録ステップで、
    標準試験片の表面の反射波形をAスコープ表示で前記表示装置に表示させるステップと、
    前記Aスコープ表示された前記標準試験片の表面の反射波形から前記参照波形の範囲の指定を受けるステップと、を有する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  8. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記判定ステップを実行するか否かを、ユーザからの指定を受ける受付ステップを有し、前記ロードステップにおいて、前記参照波形がロードされていないとき、前記受付ステップにおける前記ユーザからの指定を受付不可とする
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  9. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記表示ステップで表示されたCスコープ画像情報をEXIF(Exchangeable Image File Format)で出力する出力ステップと、
    出力された画像電子ファイルに前記超音波探触子の品種識別子と、前記ロードされた参照波形の識別子と、を埋め込むステップと、を有する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  10. 請求項1に記載の超音波検査方法において、
    前記登録ステップで、
    Cスコープ表示でユーザに検査対象物の正常部を指定させるステップと、
    前記正常部の受信波形をAスコープ表示で前記表示装置に表示するステップと、
    前記Aスコープ表示された受信波形から前記参照波形の範囲の指定を受けるステップと、を有し、
    前記登録ステップは、前記指定された範囲を前記参照波形として登録する
    ことを特徴とする超音波検査方法。
  11. 超音波を発生して検査対象物へ入射し、前記検査対象物から反射した反射波形を受信波形として受信する超音波探触子と、演算処理部と、表示装置とを備え、前記演算処理部は、前記受信波形を解析することで、前記検査対象物の内部状態を検査する超音波検査装置であって、
    前記演算処理部は、
    前記超音波探触子の品種毎に固有の参照波形を品種識別子と関連付けて記憶部に登録し、
    前記超音波検査装置に接続された前記超音波探触子の品種識別子に基づき参照波形を前記演算処理部にロードし、
    前記受信波形のピークを検出し、
    前記受信波形のピークに基づき前記ロードされた参照波形を時間軸方向に位置合わせをし、
    前記受信波形と前記参照波形の相関値を算出し、
    前記相関値の正負に基づき前記検査対象物の内部状態が異常状態であるか否かを判定し、
    前記異常状態と判定された異常状態の領域をCスコープ表示で前記表示装置に表示させる
    ことを特徴とする超音波検査装置。
JP2018228430A 2018-12-05 2018-12-05 超音波検査方法、超音波検査装置及び超音波検査プログラム Active JP6602449B1 (ja)

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