JP4580957B2 - コンクリート構造物の非破壊検査方法 - Google Patents
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このため、検査時間の短縮と検査装置の稼働率を上げる方法として、送受信アンテナを取付けた台車にトンネル壁面上を走行させたり、電磁波レーダの装置を搭載した車両をトンネル内に走行させる電磁波を利用した検査方法が提案されている。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、電磁波を用いた短時間で高精度、高信頼性を有するコンクリート構造物の非破壊検査方法を提供することを目的とする。
前記コンクリート構造物の内部の一つ以上の前記非コンクリート体で反射した電磁波の反射波から形成される前記受波信号の波形と、前記コンクリート構造物の内部の一つ以上の前記非コンクリート体の存在から、理論的及び/又は実験的に予測される予測受波信号の波形とのパターンマッチングを行うことにより、前記クラックの検出を行い、しかも、
前記予測受波信号の波形は、前記一つ以上の非コンクリート体でそれぞれ反射した基本反射波の一次結合として表示し、前記クラックの反射波が1反射波であって、前記空洞からの反射波が該空洞の上面と底面からの2反射波である。
コンクリート構造物中に一つ以上の非コンクリート体が存在すると、電磁波は各非コンクリート体でそれぞれ反射する。このとき、各非コンクリート体で1度反射した電磁波がコンクリート体内を伝播する際に反射を何度も繰り返すと、電磁波の伝播距離が長くなって電磁波の減衰が大きくなる。このため、各非コンクリート体で1度反射して受信アンテナで検出された電磁波に対して、2度以上反射を繰り返して受信アンテナで検出された電磁波の強度は小さく、一般に無視できる。そこで、受信アンテナに受信される1箇所からの代表的な反射波、すなわち基本反射波を予め求めておくと、内部に一つ以上の非コンクリート体が存在するコンクリート構造物からの予測受波信号の波形は、各非コンクリート体でそれぞれ反射した基本反射波の波形の一次結合により作成することができる。従って、この予測受波信号の波形と、実際の受波信号の波形とのパターンマッチングを図れば、その結果求まる反射波の往復伝播時間、及び一次結合係数の値や正負の符号から各非コンクリート体の種類の識別や位置を決定することができる。
第1の発明に係るコンクリート構造物の非破壊検査方法において、前記パターンマッチングの判定に、伝播時間を変えた幾つかの基本反射波の波形で張られる空間に前記受波信号の波形を直交射影したときの最適近似誤差に対して求まるマッチング角度を採用し、該マッチング角度を最小とする前記予測受波信号の波形のパラメータである伝播時間及び一次結合係数の値から前記非コンクリート体の位置を決定することができる。
なお、これらのことを一般的に行おうとすると、計算に時間がかかり実用的でなくなる。そのため、計算時間に制約がある場合は、非コンクリート体の種類や数(つまり、状態のこと)を常識的なものに限定することもできる。
ここに、図1は本発明の第1の実施の形態に係るコンクリート構造物の非破壊検査方法に適用した非破壊検査装置のブロック図、図2は受波信号の波形に対して往復伝播時間の関数としての予測受波信号の波形を最適パターンマッチングする際の説明図、図3はコンクリート表面からの反射波形を示す説明図、図4は本発明の実施例2及び実施例3において非破壊検査するコンクリート構造物の説明図、図5は本発明の実施例2における受波信号の波形と最適パターンマッチングして得られた予測受波信号の波形の類似性を示す説明図、図6は本発明の実施例3における受波信号の波形と最適パターンマッチングして得られた予測受波信号の波形の類似性を示す説明図である。
演算処理手段18には、例えば、増幅器17からの出力信号をA/D変換するA/D変換部19と、A/D変換部19の出力信号に基づいて受波信号の波形R(t)を作成する受波信号処理部20が設けられている。更に、演算処理手段18には、コンクリート構造物11中に存在する欠陥15から理論的に予測される予測受波信号の波形r(t)を合成する波形合成器21、及び予測受波信号の波形r(t)と受波信号の波形R(t)とのパターンマッチングを行うパターンマッチング器22を備えた波形処理部23が設けられている。
先ず、波形処理部23の波形合成器21に、コンクリート構造物11中に想定されるクラック、空洞等の欠陥の種類、その個数、及び欠陥の組合せを入力し、コンクリート構造物11の表面12に対向して送信アンテナ13を設けてコンクリート構造物11に向けて電磁波を発信する。そして、コンクリート構造物11から反射した電磁波をコンクリート構造物11の表面12に対向して設けた受信アンテナ16で検出する。受信アンテナ16で検出された反射波は増幅器17で増幅され、A/D変換部19を介して受波信号処理部20に送られて、受波信号の波形R(t)が作成される。そして、この受波信号の波形R(t)はパターンマッチング器22に送られる。
例えば、図1に示すように、コンクリート構造物11の内部に欠陥15が一つ存在する場合を考える。いま、送信アンテナ13から送信された電磁波がコンクリート構造物11の表面12に対して垂直に入射したとすると、電磁波は先ずコンクリート構造物11の表面12で反射され、この反射波が受信アンテナ16に受信される。なお、一部の電磁波はコンクリート構造物11の表面12を透過してコンクリート構造物11の内部に存在する欠陥15で反射される。この反射波は、コンクリート構造物11の表面12を透過して受信アンテナ16で受信される。更に、欠陥15に到達した電磁波の一部は欠陥15を透過してコンクリート構造物11の背面27で反射し、欠陥15とコンクリート構造物11の表面12を透過して受信アンテナ16で受信される。なお、コンクリート構造物11中を伝播する電磁波は、伝播距離に応じて強度(振幅)が減衰する。このため、表面12の近くで反射した電磁波の振幅は、背面27で反射した電磁波の強度に比較して大きい。
r(t)=c1r0(t−T1)+c2r0(t−T2)
+c3r0(t−T3)+・・・ (1)
ここに、T1は電磁波の送信時からコンクリート構造物11の表面12で反射した電磁波が受信アンテナ16に到達するまでの時間を、またT2、T3、・・・はコンクリート構造物11の表面12を透過した電磁波が各欠陥15で反射して得られるそれぞれの最初の反射波(第1次反射波)がコンクリート構造物11の表面12を透過して受信アンテナ16に到達するまでの時間(往復伝播時間)を示す。なお、送受信アンテナ13、16とコンクリート構造物11の表面12の間の距離は既知としている。
ここで、コンクリート構造物11に透過した電磁波のうち内部の欠陥15で反射した第1次反射波が表面12で再び反射されて再度各欠陥15で反射して反射波(第2次反射波)となってコンクリート構造物11の表面12を透過して受信アンテナ16に到達する場合、この第2次反射波が表面12で再び反射されて再度各欠陥15で反射して反射波(第3次反射波)となってコンクリート構造物11の表面12を透過して受信アンテナ16に到達する場合等の高次反射波の影響も考えられるが、第1次反射波以外の反射波は伝播に際して反射、透過を何度も繰り返すだけでなく、長距離の伝播となって減衰が大きくなる。このため、第1次反射波に比較して振幅が実質的に無視できるので、予測受波信号の波形r(t)は第1次反射波の波形のみで表示することができる。
受波信号処理部20で作成された受波信号の波形R(t)が基本反射波r0(t)とほぼ形状が一致した場合、その箇所ではコンクリート構造物11の内部に欠陥は存在しないと判定できる。一方、受波信号の波形が基本反射波r0(t)の形状とある程度異なる場合、コンクリート構造物11中に欠陥が存在していると判定し、(1)式に示す予測受波信号の波形とのパターンマッチングを図る。そして、予測受波信号の波形r(t)と、受波信号の波形R(t)とのパターンマッチングを図れば、このとき得られる往復伝播時間T1、T2、T3、・・・、及び一次結合係数c1、c2、c3、・・・の値から、欠陥15の識別(例えば、クラックなのか、空洞なのか)、欠陥15の位置、欠陥15の寸法を求めることができる。
異なった媒質間の境界面における電磁波の透過係数は常に正とし、反射係数は伝播媒質の相対的な関係により正負の符号を付けた。すなわち、コンクリート中から空気層に伝播する場合は正、空気層からコンクリート中に伝播する場合は負とした。従って、例えば、図1に示すように、コンクリート構造物11の表面12からの反射係数は負となる。一方、コンクリート構造物11内部の欠陥15がクラックの場合では、クラックからの反射では、クラックの厚みを介してクラックの表面12側の境界面と、背面27側の境界面からの反射を考える必要がある。ここで、クラックの厚みが非常に薄い場合、往復伝播時間の差は実質的に無視でき、透過率、反射率への寄与を考えると、表面12側の境界面での反射率は0.48、背面27側の境界面での反射による寄与は、−(コンクリートからクラック15への透過率0.52)×(背面27側の境界面での反射率0.48)×(クラック15からコンクリート中への透過率1.48)=−0.369・・・となって、約−0.37となる。このため、クラック全体としての反射係数は、0.48−0.37=0.11となる。従って、クラックの厚みが非常に薄い場合、クラックでの反射は、表面12側の境界面での反射のみと見なしてデータを処理することができる。
電磁波の伝播に際し、誘電率ε1透磁率μ1を有する媒質1から、誘電率ε2透磁率μ2を有する媒質2へ電磁波が入射角θiで入射するとき、電磁波の一部は媒質1と媒質2の接触面で同一角θr=θiで反射する。このときの反射係数は(2)式により表される。ここで、Z1=(ε1/μ1)1/2、Z2=(ε2/μ2)1/2であり、θtは屈折角である。
各条件下で最適なパターンマッチングを行う際、一次結合係数に対して(仮定した欠陥内容に応じて)制約をつけなければならない。これは、いったん仮説を与えると、その下での各反射部位からの第1反射波は往きと帰りで異なった媒質を通ってくるため、一次結合係数は幾つかの透過係数とひとつの反射係数、更にはコンクリート伝播中の減衰係数を乗じたものになるからである。なお、空気層伝播中の減衰は無視できるとしており、コンクリート伝播中の減衰は減衰率γ(dB/m)を用いて算出することとする。
結局、仮説及びその仮説の下での往復伝播時間T1、T2、T3、・・・を与えることにより、(1)式の一次結合係数は、コンクリート(コンクリート構造物の一例)の物理パラメータである比誘電率εと減衰率γとの関数として求められることになる。
なお、簡易方式においては、往復伝播時間と一次結合係数の全てを変数として最適化を行う場合、真の最適解の周囲に存在する局所解に陥る危険性があることに加えて、計算に膨大な時間を要し実際的でなくなる。このため、T1、T2、T3、・・・の往復伝播時間の最適化については数値的に探索を行ない、c1、c2、c3、・・・の一次結合係数の最適化には解析解を採用することにした。ここで、議論の簡潔さのため、各基本反射波の波形r0(t−T1)、r0(t−T2)、r0(t−T3)、・・・、r0(t−Tk)をそれぞれr1(t)、r2(t)、r3(t)、・・・、rk(t)と表示する。そして、各基本反射波の波形の一次結合係数が負のものは、負号を基本反射波の波形に含めて、各一次結合係数は全て正という制約条件を付して扱うことにする。
先ず、基本反射波を求める実験を行った。
正常なコンクリート供試体に対して、送信アンテナと受信アンテナをコンクリート供試体の表面から10mm離してコンクリート表面に対向させた。なお、コンクリート供試体の厚さは500mmとし、コンクリート表面からだけの反射波が実質的に独立に得られるようにした。このときの受信アンテナで得られる受波信号の波形を図3に示す。なお、電磁波はコンクリート表面で反射するとき位相が180度シフトするため、受信アンテナで得られた波形を図3では縦軸に対して反転して(破線の波形)、これを基本反射波とした。なお、クラック等の位置の決定に際しては、電磁波の伝播速度vは伝播媒質であるコンクリート供試体の比誘電率をεとして、v=s/(ε)1/2で表されるので(sは光速)、空気中及びコンクリート中の伝播速度はそれぞれ3.0×108m/秒、1.1×108m/秒とした(空気及びコンクリートの比誘電率波それぞれ1及び8)。
厚みが60mm、横、縦の幅がそれぞれ300mmのコンクリートブロックを作製して図4に示すように基盤上に4層積み上げてコンクリート構造物を作製した。これは、深さ方向の複数のクラック及び空洞とクラックが並存する場合の状態を模擬的に作製したためである。
先ず、クラックの検出の有効性を検討するため、図中のA点にコンクリート表面から10mm離して送受信アンテナを設置した。このときのコンクリート構造物からの受波信号の波形を図5に示す。
なお、パターンマッチングは、図5で信号と思われる0〜6nsの間のデータD1に対し、それぞれ1)欠陥無し、2)クラック1個、3)クラック2個、4)空洞1個、5)クラック1個と空洞1個の5種類の欠陥のケースに対して行った。各欠陥のケースに対応する最適マッチング角度、及びそのときのクラック、空洞の位置の計算結果を表1に示す。
表1より、コンクリート構造物中にクラックが3個あるとした6番目のケースの場合に最適マッチング角度が最小値18.3度をとり、受波信号の波形を予測受波信号の波形で最も正確に表現できることが判る。このときの予測受波信号の波形を図5に示す。従って、コンクリート構造物内の欠陥は6番目のケースであるクラック数が3個の場合と判定できる。また、このときのクラック位置の計測結果は、それぞれ72.0mm、117.0mm、171.0mmとなり、実測値60mm、120mm、180mmに極めて近い値が得られ、本コンクリート構造物の非破壊検査方法の有効性が確認できた。
また、2番目に最適マッチング角度が小さい5番目のケースについては、クラックが3個の場合と往復伝播時間は最初の2つはほぼ同じであるが、空洞ではコンクリートの約3倍伝播速度が速いため、コンクリート表面から空洞底面までの距離が337.0mmと深い位置に存在することになる。また、最適マッチング角度が3番目に小さい3番目のケース、つまりクラック数が2つと仮定した場合でも、表面に近い2つのクラック位置がほぼ正確に求まっていることが判る。
クラックと空洞が深さ方向に並存する場合について検討した。図4のB点にコンクリート構造物の表面から10mm離して送受信アンテナを設置し、実験を行った。これは、コンクリート表面から60mmの位置にクラック、表面から120mmの位置に厚さ120mm空洞を模擬した場合である。
なお、パターンマッチングにおいては、図6で信号と思われる0〜8.5nsの間のデータD2を使用した。このデータに対し、1)欠陥無し、2)クラック1個、3)クラック2個、4)空洞1個、5)クラック1個と空洞1個、6)クラック3個の6種類の欠陥のケースの下にそれぞれの最適マッチング角度及びそのときのクラック及び空洞の位置を求めた。その結果を表2に示す。なお、このときの一次結合係数は次のようになった。1)−1.46、2)−1.48、1.43、3)−1.28、0.39、1.40、4)−1.30、1.28、−2.71、5)−1.20、0.49、1.12、−0.58、6)−1.27、0.39、1.39、0.19。
なお、コンクリート以外の構造物としては、例えば、溶銑(溶融状態の銑鉄)上に浮いているスラグが挙げられる。このスラグと溶銑の場合に対して本発明のコンクリート以外の構造物の非破壊検査方法を適用することによって、例えば、スラグの厚みや溶銑の位置を、高信頼度、高精度に求めることができる。
更に、実際の受波信号の波形と予測受波信号の波形との最適パターンマッチングにおいては、実験から決定した同一の波形、つまり、基本反射波の一次結合を採用したが、コンクリート中の伝播距離が長ければ長い程、高周波成分の減衰が大きいため、一般に伝播波形も変化する。従って、このことを考慮して、クラックや空洞の深度に応じて形状を少しずつ変えた基本反射波を理論的及び/又は実験的に求めてこれらの一次結合でパターンマッチングを行うようにすれば、更に精度の高いコンクリート構造物の非破壊検査方法を構築することができる。
なお、非破壊検査を行う場合、コンクリート表面等からの第1次反射波が必ず受波されることから、実際の非破壊検査においてはこのコンクリート表面等からの第1次反射波を予め記憶しておき、実際の受波信号からこれを差し引いた信号に対して先述の方法を適用すれば、一次結合する基本反射波の数を1つ少なくできるので好都合である。のみならず、コンクリート表面等からの第1次反射波は、非破壊対象を透過、反射してくる反射波と若干形状が異なることが考えられるので、この工夫は提案システムの計測精度を高めるのにもよい。
また、本実施の形態では、非破壊検査方法を簡単化する観点から、各部位からの第1反射波のみを用いた場合について説明したが、実際にはクラックと空洞の数はあまり多くないと考えられる。従って、その場合は、本発明の非破壊検査方法を、第2反射波、第3反射波まで考えた非破壊検査方法へと拡張することで、コンクリート構造物の診断を、より高信頼度で、より高精度に行うことができる。
そして、本実施の形態では、欠陥の形態として4つの形態を採用した場合について説明したが、勿論必要に応じて、これ以外の形態を追加することも可能である。
更に、本実施の形態では、波形のパターンマッチングに、パターンマッチング角(マッチング角度又はマッチング角とも言う)を採用した場合について説明したが、類似度に関わるものであれば、これに限定されるものではない。
前記実施の形態では、予測受波信号の波形r(t)と実際の受波信号の波形R(t)とのマッチング角度の計算を、採用する常識的な仮説に応じて、例えば、1〜10の比較的少ない基本反射波の数で行っている。
Claims (4)
- コンクリート構造物の表面に対向して設けた送信アンテナから電磁波を前記コンクリート構造物に向けて発信し、前記コンクリート構造物の内部に存在するクラック又はクラックと空洞からなる非コンクリート体で反射した電磁波を前記コンクリート構造物の表面に対向して設けた受信アンテナで受波信号として検出することにより行うコンクリート構造物の非破壊検査方法において、
前記コンクリート構造物の内部の一つ以上の前記非コンクリート体で反射した電磁波の反射波から形成される前記受波信号の波形と、前記コンクリート構造物の内部の一つ以上の前記非コンクリート体の存在から、理論的及び/又は実験的に予測される予測受波信号の波形とのパターンマッチングを行うことにより、前記クラックの検出を行い、しかも、
前記予測受波信号の波形は、前記一つ以上の非コンクリート体でそれぞれ反射した基本反射波の一次結合として表示し、前記クラックの反射波が1反射波であって、前記空洞からの反射波が該空洞の上面と底面からの2反射波であることを特徴とするコンクリート構造物の非破壊検査方法。 - 請求項1記載のコンクリート構造物の非破壊検査方法において、前記パターンマッチングの判定に、前記コンクリート構造物の物理パラメータ及び伝播時間を用いて予測される前記予測受波信号と前記受波信号とのマッチング角度を採用し、比較的少ない基本反射波の数の下で該マッチング角度を最小とする前記予測受波信号の波形のパラメータである前記伝播時間及び前記物理パラメータの値から前記クラックの位置を決定することを特徴とするコンクリート構造物の非破壊検査方法。
- 請求項1記載のコンクリート構造物の非破壊検査方法において、前記パターンマッチングの判定に、伝播時間を変えた幾つかの基本反射波の波形で張られる空間に前記受波信号の波形を直交射影したときの最適近似誤差に対して求まるマッチング角度を採用し、該マッチング角度を最小とする前記予測受波信号の波形のパラメータである伝播時間及び一次結合係数の値から前記クラックの位置を決定することを特徴とするコンクリート構造物の非破壊検査方法。
- 請求項3記載のコンクリート構造物の非破壊検査方法において、前記基本反射波の一次結合係数の符号により、前記クラックと前記空洞を区別したことを特徴とするコンクリート構造物の非破壊検査方法。
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