JP2020085194A - 建設機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成でアキュムレータの故障(不調)を検出することができる建設機械を提供する。【解決手段】制御コントローラ44は、エンジン12が作動しており、レバー操作装置23が操作されており、回生切換弁38が遮断位置(D)に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに、故障と判定する。第1の閾値は、エンジン12を始動したときにアキュムレータ29に蓄圧される圧力として設定されている。制御コントローラ44は、故障と判定した場合、回生切換弁38の作動位置を遮断位置(D)に維持し続ける。また、制御コントローラ44は、故障と判定した場合、アンロード弁27の作動位置も遮断位置に維持し続ける。さらに、制御コントローラ44は、故障と判定した場合、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aに対するアキュムレータ29による余剰流量分の流量の制限を解除する。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、油圧ショベル、油圧クレーン、ホイールローダ等の建設機械に関する。
油圧ショベル等の建設機械では、省燃費化のため、補助動力源としてアキュムレータを備えたものがある。この建設機械によれば、主にタンクに落とす圧油の一部を、アキュムレータに回して蓄圧を行い、負荷の掛かるタイミングで蓄えられた圧油を油圧ポンプに吐出する。これにより、吐出分のポンプ流量を抑えることができ、燃費低減を図ることができる。
ところで、アキュムレータのブラダには、窒素ガスが充填されている。しかし、アキュムレータの充填ガスがリークしてしまうと、蓄圧が進まなくなり、動作不良に繋がる可能性がある。また、アキュムレータそのものが故障した場合にも、同様に、燃費低減効果が期待できなくなる。このため、アキュムレータの故障を早期に検知することが好ましい。
例えば、特許文献1には、ハイブリッド車両におけるアキュムレータのガスリーク検知システムが記載されている。この特許文献1では、アキュムレータの圧力と流体温度から充填ガスの圧力を推定することで、アキュムレータの故障を検知する。一方、特許文献2には、建設機械におけるアキュムレータの故障検知システムが記載されている。特許文献2では、アキュムレータの圧力と油圧パイロットポンプの圧力を監視し、それぞれの圧力差の絶対値が規定閾値から外れたか否かに基づいて、または、切換弁の動作に伴うアキュムレータ圧力の追従度合に基づいて、動作異常の有無を検知する。
特開2014−197007号公報 特開2017−203519号公報
特許文献1に記載された技術は、システム起動時の初回のみしかガスリークの判定を行わない。このため、初回の判定で検知できなかった場合、または、機械が作業中に故障した場合には、ガスリークを検知できない可能性がある。一方、特許文献2に記載された技術は、アキュムレータで蓄圧された圧油を切換弁によって油圧パイロットポンプに流すことが可能である。しかし、合流先が複数油路に跨ると、必要な圧力監視箇所が増加してしまう可能性がある。
本発明の目的は、簡素な構成でアキュムレータの故障(不調)を検出することができる建設機械を提供することにある。
本発明は、容量可変部を有し駆動源によって駆動される油圧ポンプと、前記油圧ポンプから吐出される圧油によって作動する油圧アクチュエータと、前記油圧アクチュエータに対する圧油の供給・排出を切換える方向制御弁のスプール位置をレバーの操作量および操作方向によって制御するレバー操作装置と、前記油圧アクチュエータの戻り圧油によって蓄圧されるアキュムレータと、前記アキュムレータに蓄圧された圧油を前記油圧ポンプに合流させる合流位置とこの合流を遮断する遮断位置とに切換えられる切換弁と、前記切換弁の作動位置を切換える電磁弁と、前記駆動源の回転数、前記油圧ポンプの吐出圧、前記レバー操作装置のレバー操作圧、前記アキュムレータのアキュムレータ圧力をそれぞれ検出する複数のセンサと、前記複数のセンサでそれぞれ検出された前記回転数、前記吐出圧、前記レバー操作圧、前記アキュムレータ圧力に基づいて前記電磁弁の切換え位置を制御し、かつ、前記アキュムレータによる余剰流量分に応じて前記油圧ポンプのポンプ流量を制限する指令を前記油圧ポンプの前記容量可変部に出力する制御コントローラとを備えた建設機械において、前記制御コントローラは、前記駆動源が作動しており、前記レバー操作装置が操作されており、前記切換弁が遮断位置に作動した状態で、前記アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに故障と判定し、前記故障と判定した場合には、前記切換弁の作動位置を遮断位置に維持し続ける。
本発明によれば、簡素な構成でアキュムレータの故障(不調)を検出することができる。即ち、制御コントローラは、駆動源が作動しており、レバー操作装置が操作されており、切換弁が遮断位置に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに故障と判定する。このため、アキュムレータの圧油の合流先によらず、アキュムレータの動作異常を監視することが可能である。しかも、制御コントローラは、故障検知時に、切換弁の作動位置を遮断位置に維持し続けることにより、切換弁の駆動を停止させる。このため、アキュムレータが故障に陥っても作業を継続できる。
実施の形態による油圧ショベルを示す正面図である。 実施の形態による油圧ショベルの油圧回路図である。 図2中の制御コントローラを示すブロック図である。 図3中の制御コントローラの故障検知部による処理を示す流れ図である。 故障を検知したときの制御コントローラによる処理を示す流れ図である。 故障を検知したときにモニタ装置に表示される画面の一例を示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態による建設機械を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、図4および図5に示す流れ図の各ステップは、それぞれ「S」という表記を用いる(例えば、ステップ1=「S1」とする)。
図1において、建設機械の代表例である油圧ショベル1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に設けられた旋回装置3と、下部走行体2上に旋回装置3を介して旋回可能に搭載された上部旋回体4と、上部旋回体4の前側に設けられ掘削作業等を行う多関節構造の作業装置5とを含んで構成されている。この場合、下部走行体2と上部旋回体4は、油圧ショベル1の車体を構成している。
下部走行体2は、例えば、左,右の履帯2Aと、左,右の履帯2Aを周回駆動させることにより油圧ショベル1を走行させる左,右の走行用油圧モータ(図示せず)とを含んで構成されている。下部走行体2は、後述のメイン油圧ポンプ13(図2参照)からの圧油の供給に基づいて、油圧モータである走行用油圧モータが回転することにより、上部旋回体4および作業装置5と共に走行する。なお、下部走行体2は、履帯2Aを用いたクローラ式の他、例えば、車輪を用いたホイール式のものとすることも可能である。
作業機またはフロントとも呼ばれる作業装置5は、例えば、ブーム5A、アーム5B、作業具としてのバケット5Cと、これらを駆動する油圧アクチュエータ(液体圧アクチュエータ)としてのブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ(作業具シリンダ)5Fとを含んで構成されている。なお、作業装置5は、アタッチメント(作業具)としてバケット5Cが取付けられているが、バケット5Cに代えて、グラップラー、ブレーカ等のバケット5C以外のアタッチメントを取り付けることも可能である。
作業装置5は、後述のメイン油圧ポンプ13(図2参照)からの圧油の供給に基づいて、油圧シリンダであるシリンダ5D,5E,5Fが伸長または縮小することにより、俯仰動(揺動)する。なお、後述の図2の油圧回路図では、図面が複雑になることを避けるために、主としてブームシリンダ5Dに関する油圧回路を示しており、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F、前述の左,右の走行用油圧モータ、後述の旋回用油圧モータに関する油圧回路を省略している。
上部旋回体4は、旋回軸受、旋回用油圧モータ、減速機構等を含んで構成される旋回装置3を介して、下部走行体2上に搭載されている。上部旋回体4は、後述のメイン油圧ポンプ13(図2参照)からの圧油の供給に基づいて、油圧モータである旋回用油圧モータが回転することにより、下部走行体2上で作業装置5と共に旋回する。上部旋回体4は、上部旋回体4の支持構造体(ベースフレーム)となる旋回フレーム6と、旋回フレーム6上に搭載されたキャブ7、カウンタウエイト8等とを含んで構成されている。この場合、旋回フレーム6上には、後述のエンジン12、油圧ポンプ13,20、作動油タンク14、制御弁装置(図2にブーム用方向制御弁22のみ図示)等が搭載されている。
旋回フレーム6は、旋回装置3を介して下部走行体2に取付けられている。旋回フレーム6の前部左側には、内部が運転室となったキャブ7が設けられている。キャブ7内には、オペレータが着席する運転席(図示せず)が設けられている。運転席の周囲には、油圧ショベル1を操作するための操作装置(図2にブーム用レバー操作装置23のみ図示)が設けられている。操作装置は、例えば、運転席の前側に設けられた左,右の走行用レバー・ペダル操作装置と、運転席の左右両側にそれぞれ設けられた左,右の作業用レバー操作装置とを含んで構成されている。
左,右の走行用レバー・ペダル操作装置は、下部走行体2を走行させるときにオペレータにより操作される。左,右の作業用レバー操作装置は、作業装置5を動作させるとき、および、上部旋回体4を旋回させるときにオペレータにより操作される。なお、後述の図2の油圧回路図では、各種の操作装置(走行用操作装置および作業用操作装置)のうち作業装置5のブーム5Aを操作(揺動)するためのブーム用レバー操作装置23のみを示している(左右の走行用レバー・ペダル操作装置、旋回用レバー操作装置、アーム用レバー操作装置、バケット用レバー操作装置等を省略している)。ブーム用レバー操作装置23は、例えば、右側の作業用レバー操作装置の前後方向の操作に対応するものである。
操作装置は、オペレータの操作(レバー操作、ペダル操作)に応じたパイロット信号(パイロット圧)を、複数の方向制御弁(図2にブーム用方向制御弁22のみ図示)からなる制御弁装置に出力する。これにより、オペレータは、走行用油圧モータ、作業装置5のシリンダ5D,5E,5F、旋回装置3の旋回用油圧モータを動作(駆動)させることができる。なお、後述の図2の油圧回路図では、制御弁装置を構成する複数の方向制御弁のうち、ブーム用方向制御弁22のみを示している(例えば、左走行用方向制御弁、右走行用方向制御弁、旋回用方向制御弁、アーム用方向制御弁、バケット用方向制御弁等を省略している)。
キャブ7内には、機械の稼働情報、運転状況等を表示するモニタ装置9(図2参照)が設けられている。即ち、キャブ7内には、運転席の近傍(例えば前方)に位置してモニタ装置9が設けられている。モニタ装置9は、液晶モニタ等の表示画面を備えた表示装置であり、油圧ショベル1を操縦するオペレータ、油圧ショベル1のメンテナンスを行うメンテナンス作業者等に稼働情報、故障情報等の報知すべき情報を表示する。モニタ装置9は、例えば、エンジン回転数、燃料残量、オイル残量、エンジン冷却水の温度、車内温度等の各種状態量、駆動源であるエンジン12および油圧機器である油圧ポンプ13,20、制御弁装置等を含む各種搭載機器の故障情報(不調情報、警告情報)等の情報を表示する。モニタ装置9は、後述の制御コントローラ44(図2参照)に接続されている。モニタ装置9は、制御コントローラ44からの指令に応じた画面が表示される。例えば、後述の図6に示すように、モニタ装置9には、故障が検知されると、故障情報(エラーコード)等の警告情報が表示される。
また、キャブ7内には、左側の作業用レバー操作装置の左横、換言すれば、キャブ7の乗降口と対応する位置に、ゲートロックレバー(図示せず)が設けられている。ゲートロックレバーは、キャブ7の乗降口を遮断する乗降規制位置(以下、ロック解除位置という)と、乗降口を開く乗降許可位置(以下、ロック位置という)との間で回動するものである。乗降口を遮断するロック解除位置は、ゲートロックレバーを下げた状態に対応し、乗降口を開くロック位置は、ゲートロックレバーを上げた状態に対応する。ゲートロックレバーは、オペレータの操作により、ロック位置(上げ位置)とロック解除位置(下げ位置)とに切換えられる。この場合、ゲートロックレバーをロック位置としたときには、油圧ショベル1の油圧アクチュエータ、即ち、油圧シリンダ5D,5E,5F、走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ等の各種の油圧アクチュエータの駆動が禁止される。即ち、オペレータによる操作装置の操作が無効になる。これに対し、ゲートロックレバーをロック解除位置としたときには、油圧アクチュエータの駆動が許可される。即ち、オペレータによる操作装置の操作が有効になる。
さらに、キャブ7内には、運転席の後方の下側に位置して制御コントローラ44が設けられている。一方、旋回フレーム6の後端側には、作業装置5との重量バランスをとるためのカウンタウエイト8が設けられている。
次に、油圧ショベル1を駆動するための油圧駆動装置について、図1に加え、図2も参照しつつ説明する。
図2に示すように、油圧ショベル1は、油圧ポンプ13から供給される圧油に基づいて油圧ショベル1を動作(駆動)させる油圧回路11を備えている。油圧回路11は、油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ5D)を含むメイン油圧回路11Aと、油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ5D)を操作するためのパイロット油圧回路11Bと、後述のアキュムレータ29を含む回収油圧回路11Cとを含んで構成されている。
即ち、油圧回路11は、油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ5D)と、エンジン12と、メイン油圧ポンプ13と、タンクとしての作動油タンク14と、パイロット油圧ポンプ20と、制御弁装置(例えば、ブーム用方向制御弁22)と、操作装置(例えば、ブーム用レバー操作装置23)とを含んで構成されている。これに加えて、油圧回路11は、蓄圧器としてのアキュムレータ29と、回収装置としての回収制御弁31と、メイン回路供給装置およびパイロット回路供給装置としての回生切換弁38と、制御装置(コントロールユニット)としての制御コントローラ44とを含んで構成されている。
そして、油圧回路11のメイン油圧回路11Aは、油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ5D)に加え、エンジン12と、メイン油圧ポンプ13と、作動油タンク14と、制御弁装置(例えば、ブーム用方向制御弁22)と、パイロットチェック弁19とを備えている。また、メイン油圧回路11Aは、メイン吐出管路15と、戻り管路16と、ボトム側管路17と、ロッド側管路18とを備えている。
一方、油圧回路11のパイロット油圧回路11Bは、エンジン12と、パイロット油圧ポンプ20と、作動油タンク14と、操作装置(例えば、ブーム用レバー操作装置23)と、パイロット吐出管路21と、リリーフ弁26と、一側パイロット管路としての伸長側パイロット管路24と、他側パイロット管路としての縮小側パイロット管路25とを備えている。また、パイロット油圧回路11Bは、パイロット流量低減装置としてのアンロード弁27と、アンロード弁駆動用電磁弁34と、逆止弁としてのチェック弁28とを備えている。
さらに、油圧回路11の回収油圧回路11Cは、圧油エネルギ回収装置を構成するもので、アキュムレータ29に加えて、回収制御弁31と、回生切換弁38と、回生切換弁駆動用電磁弁39と、制御コントローラ44とを備えている。また、回収油圧回路11Cは、回収管路30と、回収チェック弁32と、メイン回生管路33と、メインチェック弁35と、パイロット回生管路36とを備えている。
なお、図2に示す油圧回路11は、ブームシリンダ5Dを駆動(伸長、縮小)するためのブーム用油圧回路(即ち、ブーム用油圧駆動装置)を主として示している。換言すれば、図2に示す油圧回路11は、下部走行体2を走行させるための走行用油圧回路(即ち、走行用油圧駆動装置)、アーム5Bを駆動(伸長、縮小)させるためのアーム用油圧回路(即ち、アーム用油圧駆動装置)、バケット5Cを駆動(伸長、縮小)させるためのバケット用油圧回路(即ち、バケット用油圧駆動装置)、および、旋回装置3を駆動する(下部走行体2に対して上部旋回体4を旋回させる)ための旋回用油圧回路(即ち、旋回用油圧駆動装置)を省略している。
駆動源としてのエンジン12は、旋回フレーム6に搭載されている。エンジン12は、例えばディーゼルエンジン等の内燃機関によって構成されている。エンジン12の出力側には、メイン油圧ポンプ13、および、パイロット油圧ポンプ20が取付けられている。これら油圧ポンプ13,20は、エンジン12によって駆動(回転駆動)される。なお、油圧ポンプ13,20を駆動するための駆動源(動力源)は、内燃機関となるエンジン12単体で構成できる他、例えば、エンジンと電動モータ、または、電動モータ単体により構成してもよい。
ここで、エンジン12は、電子制御式エンジンにより構成され、エンジン12の作動はエンジンコントロールユニット12A(以下、ECU12Aという)によって制御される。具体的には、エンジン12は、シリンダ(燃焼室)内への燃料の供給量、即ち、シリンダ内に燃料を噴射する燃料噴射装置(電子制御噴射弁)の噴射量が、エンジン12の制御部となるECU12Aにより可変に制御される。ECU12Aは、マイクロコンピュータを含んで構成されており、後述の制御コントローラ44に接続されている。
エンジン12のECU12Aと制御コントローラ44との間は、例えば、CAN(Controller Area Network)と呼ばれる車載ネットワーク10を介して相互に接続されている。ECU12Aは、例えば、制御コントローラ44からの制御信号(指令信号)に基づいて、燃料噴射装置によるシリンダ内への燃料噴射量を可変に制御し、エンジン12の回転速度を制御する。この場合、エンジン12には、エンジン12の回転速度(回転数)を検出するセンサであるエンジン回転センサ12Bが設けられている。エンジン回転センサ12Bは、例えば、ECU12Aに接続されている。制御コントローラ44は、エンジン回転センサ12Bが検出したエンジン12の回転速度(回転数)を、ECU12Aおよび車載ネットワーク10を介して取得することができる。
油圧ポンプとしてのメイン油圧ポンプ13は、エンジン12に機械的に(即ち、動力伝達可能に)接続されている。メイン油圧ポンプ13は、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ5D)を含むメイン油圧回路11Aに圧油を供給する。メイン油圧ポンプ13は、例えば、可変容量型の油圧ポンプ、より具体的には、可変容量型の斜板式、斜軸式またはラジアルピストン式油圧ポンプによって構成されている。なお、図2では、メイン油圧ポンプ13を1台の油圧ポンプで示しているが、例えば、2台以上の複数の油圧ポンプにより構成することができる。
メイン油圧ポンプ13は、吐出流量(ポンプ容量)を調整する容量可変部としてのレギュレータ(傾転アクチュエータ)13Aを有している。レギュレータ13Aには、油圧ポンプ駆動用電磁弁37から制御用のパイロット圧が供給される。油圧ポンプ駆動用電磁弁37は制御コントローラ44と接続されている。メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aは、制御コントローラ44によって制御される油圧ポンプ駆動用電磁弁37を介して可変に制御される。即ち、メイン油圧ポンプ13は、油圧ポンプ駆動用電磁弁37を介して制御コントローラ44により吐出流量が可変に制御される容量可変型メイン油圧ポンプとして構成されている。
メイン油圧ポンプ13は、制御弁装置を介して油圧アクチュエータに接続されている。例えば、メイン油圧ポンプ13は、ブーム用方向制御弁22を介して油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ5Dに接続されており、該ブームシリンダ5Dに圧油を供給する。なお、図示は省略するが、メイン油圧ポンプ13は、例えば、ブームシリンダ5Dの他、走行用油圧モータ、旋回用油圧モータ、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5Fにも圧油を供給する。即ち、ブームシリンダ5Dを含む油圧アクチュエータは、メイン油圧ポンプ13から吐出される圧油によって作動する。
メイン油圧ポンプ13は、作動油タンク14に貯溜された作動油を圧油としてメイン吐出管路15に吐出する。メイン吐出管路15に吐出された圧油は、ブーム用方向制御弁22を介してブームシリンダ5D(のボトム側油室5D4またはロッド側油室5D5)に供給され、ブームシリンダ5D(のロッド側油室5D5またはボトム側油室5D4)の圧油は、ブーム用方向制御弁22および戻り管路16を介して作動油タンク14に戻る。このように、メイン油圧ポンプ13は、作動油を貯留する作動油タンク14と共に、メインの油圧源を構成している。
図2に示すように、ブームシリンダ5Dは、チューブ5D1と、ピストン5D2と、ロッド5D3とを含んで構成されている。ピストン5D2は、チューブ5D1内に摺動可能に挿嵌され、チューブ5D1内をボトム側油室5D4とロッド側油室5D5とに画成(隔離)する。ロッド5D3は、基端側がピストン5D2に固着され、先端側がチューブ5D1外に突出している。そして、ブーム用方向制御弁22とボトム側油室5D4との間は、ボトム側管路17により接続され、ブーム用方向制御弁22とロッド側油室5D5との間は、ロッド側管路18により接続されている。
この場合、ボトム側管路17の途中には、後述の回収管路30が接続されている。また、ボトム側管路17には、ボトム側管路17と回収管路30との接続部(分岐部)とブームシリンダ5Dのボトム側油室5D4との間に位置してパイロットチェック弁19が設けられている。パイロットチェック弁19には、ブーム用レバー操作装置23の操作に応じたパイロット圧(2次圧)が供給される。パイロットチェック弁19は、ブーム用方向制御弁22側(および回収管路30側)からボトム側油室5D4に向けて圧油が流通するのを許容し、これとは逆向きに(ボトム側油室5D4からブーム用方向制御弁22側および回収管路30側に向けて)圧油が流通するのを阻止する。また、パイロットチェック弁19は、パイロットチェック弁19にパイロット圧が供給されているとき(即ち、ブーム用レバー操作装置23がブームシリンダ5Dを縮小させる方向に操作されているとき)は、ボトム側油室5D4からブーム用方向制御弁22側および回収管路30側に向けて圧油が流通するのを許容する。
パイロット油圧ポンプ20は、メイン油圧ポンプ13と同様に、エンジン12に機械的に接続されている。パイロット油圧ポンプ20は、油圧アクチュエータ(例えば、ブームシリンダ5D)を操作するためのパイロット油圧回路11Bに圧油を供給する。パイロット油圧ポンプ20は、例えば、固定容量型の歯車ポンプまたは斜板式油圧ポンプによって構成されている。パイロット油圧ポンプ20は、作動油タンク14に貯溜された作動油を圧油としてパイロット吐出管路21に吐出する。即ち、パイロット油圧ポンプ20は、作動油タンク14と共にパイロット油圧源を構成している。
パイロット油圧ポンプ20は、操作装置(ブーム用レバー操作装置23)と接続されている。パイロット油圧ポンプ20は、操作装置(ブーム用レバー操作装置23)に圧油(1次圧)を供給する。この場合、パイロット油圧ポンプ20の圧油は、操作装置(ブーム用レバー操作装置23)を介して、制御弁装置(ブーム用方向制御弁22の油圧パイロット部22A,22B)、パイロットチェック弁19、後述する回収制御弁31に供給される。
制御弁装置は、ブーム用方向制御弁22を含む複数の方向制御弁からなる制御弁群である。制御弁装置は、メイン油圧ポンプ13から吐出された圧油を、ブーム用レバー操作装置23を含む各種の操作装置の操作に応じて、ブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F、走行用油圧モータ、および、旋回用油圧モータに分配する。
なお、以下の説明は、ブーム用方向制御弁22(以下、単に方向制御弁22ともいう)を制御弁装置の代表例として説明する。また、制御弁装置を切換え操作するための操作装置についても、ブーム用方向制御弁22を切換え操作するためのブーム用レバー操作装置23(以下、単にレバー操作装置23ともいう)を代表例として説明する。併せて、操作装置の操作により動作(伸長、縮小)する油圧アクチュエータについても、ブームシリンダ5D(以下、単に油圧シリンダ5Dともいう)を代表例として説明する。
方向制御弁22は、キャブ7内に配置されたレバー操作装置23の操作による切換信号(パイロット圧)に応じて、メイン油圧ポンプ13から油圧シリンダ5Dに供給される圧油の方向を制御する。これにより、油圧シリンダ5Dは、メイン油圧ポンプ13から供給(吐出)される圧油(作動油)によって駆動(伸長、縮小)される。方向制御弁22は、パイロット操作式の方向制御弁、例えば、4ポート3位置(または、6ポート3位置)の油圧パイロット式方向制御弁により構成されている。
方向制御弁22は、メイン油圧ポンプ13と油圧シリンダ5Dとの間で油圧シリンダ5Dに対する圧油の供給と排出を切換えることにより、油圧シリンダ5Dを伸長または縮小させる。方向制御弁22の油圧パイロット部22A,22Bには、レバー操作装置23の操作に基づく切換信号(パイロット圧)が供給される。これにより、方向制御弁22は、中立位置(A)から切換位置(B),(C)に切換操作される。
レバー操作装置23は、上部旋回体4のキャブ7内に配置されている。レバー操作装置23は、方向制御弁22のスプール位置をレバーの操作量および操作方向によって制御する。レバー操作装置23は、例えば、レバー式の減圧弁型パイロット弁により構成されている。レバー操作装置23には、パイロット油圧ポンプ20からの圧油(1次圧)がパイロット吐出管路21を通じて供給される。レバー操作装置23は、オペレータのレバー操作に応じたパイロット圧(2次圧)を、伸長側パイロット管路24または縮小側パイロット管路25を介して方向制御弁22に出力する。
即ち、レバー操作装置23は、オペレータによって操作されることにより、その操作量に比例したパイロット圧を方向制御弁22の油圧パイロット部22A,22Bに供給(出力)する。例えば、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを伸長させる方向に操作されると(即ち、ブーム5Aを上げるための上げ操作がされると)、この操作により発生したパイロット圧Puは、伸長側パイロット管路24を介して方向制御弁22の油圧パイロット部22Aに供給される。これにより、方向制御弁22は、中立位置(A)から切換位置(B)に切換わり、メイン油圧ポンプ13からの圧油がボトム側管路17を介して油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4に供給され、油圧シリンダ5Dのロッド側油室5D5の圧油がロッド側管路18、戻り管路16を介して作動油タンク14に戻る。
これに対して、例えば、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを縮小させる方向に操作されると(即ち、ブーム5Aを下げるための下げ操作がされると)、この操作により発生したパイロット圧Pdは、縮小側パイロット管路25を介して方向制御弁22の油圧パイロット部22Bに供給される。これにより、方向制御弁22は、中立位置(A)から切換位置(C)に切換わり、メイン油圧ポンプ13からの圧油がロッド側管路18を介して油圧シリンダ5Dのロッド側油室5D5に供給される。
このとき、パイロット圧Pdは、縮小側パイロット管路25の途中から分岐する分岐管路25Aを介してパイロットチェック弁19にも供給される。これにより、パイロットチェック弁19がパイロット圧Pdによって加圧され、パイロットチェック弁19が開放されることにより、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4の圧油がボトム側管路17を流通する。即ち、パイロットチェック弁19は、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4から不用意な圧油の流出(ブーム落下)を防止するためのものであり、通常時は、回路を遮断しており、パイロット圧Pdにより回路を開くようになっている。
また、パイロット圧Pdは、分岐管路25Aの途中から分岐する別の分岐管路25Bを介して、後述の回収制御弁31にも供給される。回収制御弁31にパイロット圧Pdが供給されると、回収制御弁31は、油圧シリンダ5Dとアキュムレータ29とを接続する開位置となり、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4の圧油がアキュムレータ29に供給される。即ち、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4の圧油がアキュムレータ29に回収される。このとき、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4からボトム側管路17を介して方向制御弁22側に流れる圧油、即ち、作動油タンク14に戻る圧油は、方向制御弁22の切換位置(C)の絞り22Cによって絞られる(制限される)。
レバー操作装置23は、レバー操作装置23の操作(レバー操作の有無またはレバー操作量)を検出する操作検出手段としての操作検出センサ23Aを備えている。操作検出センサ23Aは、制御コントローラ44と接続されている。操作検出センサ23Aは、レバー操作の有無またはレバー操作量に対応する信号を、操作レバー信号として制御コントローラ44に出力する。この場合、操作検出センサ23Aは、レバー操作装置23のレバー操作量をレバー操作圧として検出するセンサである。即ち、実施の形態では、操作検出センサ23Aは、レバー操作装置23から方向制御弁22に出力されるパイロット圧Pu,Pdを検出する圧力センサにより構成されている。この場合、図2では、縮小側パイロット管路25に設けられた操作検出センサ23A、即ち、縮小操作側圧力センサのみを示している。
縮小操作側圧力センサである操作検出センサ23Aは、縮小側パイロット管路25の途中に設けられている。操作検出センサ23Aは、縮小側パイロット管路25の圧力(2次圧)、即ち、方向制御弁22の油圧パイロット部22Bに供給されるパイロット圧Pdを検出し、かつ、その検出した圧力信号を制御コントローラ44に出力する。パイロット圧Pdは、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを縮小(ブーム5Aを下げ動作)させる方向に操作されることにより発生する。即ち、操作検出センサ23Aは、縮小側パイロット管路25のパイロット圧Pdを検出する圧力センサであり、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを縮小させる方向に操作されたことをパイロット圧Pdに基づいて検出することができる。
なお、操作検出センサ23Aは、図2に示すブーム用レバー操作装置23の縮小側パイロット管路25だけでなく、例えば、伸長側パイロット管路24にも設けられるものである。即ち、図示は省略するが、操作検出センサは、伸長側パイロット管路24の途中に設けられる伸長操作側圧力センサを含んで構成することができる。また、操作検出センサは、図示を省略した操作装置(のパイロット管路)にも設けられるものである。さらに、操作検出センサは、レバー操作装置23の操作(レバー操作の有無またはレバー操作量)を検出することができればよく、例えば、レバーの変位を検出する変位センサにより構成してもよい。
パイロット吐出管路21の途中には、リリーフ弁26が設けられている。リリーフ弁26は、後述のチェック弁28よりも上流側に位置してパイロット吐出管路21と作動油タンク14との間に設けられている。リリーフ弁26は、パイロット吐出管路21内の圧力が予め決められた圧力(設定圧)を越えたときに開弁して過剰圧を作動油タンク14側にリリーフさせる。また、パイロット吐出管路21の途中には、アンロード弁27と、チェック弁28とが設けられている。そして、パイロット吐出管路21の途中には、チェック弁28とレバー操作装置23との間に位置して後述のパイロット回生管路36が接続されている。
アンロード弁27は、パイロット油圧ポンプ20とパイロット油圧回路11Bとの間(即ち、パイロット油圧ポンプ20の吐出側でチェック弁28よりも上流側)に配置されている。アンロード弁27は、パイロット油圧ポンプ20から吐出された圧油を作動油タンク14に排出するものである。即ち、アンロード弁27は、パイロット油圧ポンプ20から吐出された圧油の一部を作動油タンク14へ排出する排出位置(開位置)とこの排出を遮断する遮断位置(閉位置)とに切換えられる。
アンロード弁27は、例えば、2ポート2位置の油圧パイロット式切換弁により構成されている。アンロード弁27の油圧パイロット部27Aには、アンロード弁駆動用電磁弁34から切換用のパイロット圧が供給される。アンロード弁27は、例えば、常時は閉位置であり、油圧パイロット部27Aにパイロット圧が供給されると閉位置から開位置に切換わる。即ち、アンロード弁27は、制御コントローラ44によって制御されるアンロード弁駆動用電磁弁34を介して油圧パイロット部27Aにパイロット圧が供給されることにより、閉位置から開位置に切換わる。
アンロード弁27が開位置のときは、パイロット吐出管路21と作動油タンク14とが接続される。即ち、アンロード弁27は、制御コントローラ44からの指令(に基づくアンロード弁駆動用電磁弁34の駆動)に応じて、パイロット油圧ポンプ20から吐出された圧油を作動油タンク14に排出する。これにより、アンロード弁27は、パイロット油圧ポンプ20からパイロット油圧回路11B(より具体的には、レバー操作装置23側)への流量を低減することが可能なパイロット流量低減装置を構成している。
アンロード弁駆動用電磁弁34は、チェック弁28を介してパイロット油圧ポンプ20と接続されている。また、アンロード弁駆動用電磁弁34は、後述の回生切換弁38が切換位置(F)のときは、アキュムレータ29にも接続される。即ち、アンロード弁駆動用電磁弁34は、パイロット吐出管路21のうちチェック弁28よりも下流側(より具体的には、パイロット回生管路36の途中)に接続されている。アンロード弁駆動用電磁弁34には、制御コントローラ44から制御信号(電流信号)が入力される。このために、アンロード弁駆動用電磁弁34は、制御コントローラ44と接続されている。アンロード弁駆動用電磁弁34は、制御信号によって(即ち、制御コントローラ44から電力が供給されることによって)、閉位置から開位置に切換わる。これにより、アンロード弁27の油圧パイロット部27Aにパイロット回生管路36からのパイロット圧が供給され、アンロード弁27が閉位置から開位置に切換わる。
チェック弁28は、アンロード弁27とパイロット油圧回路11Bとの間(即ち、アンロード弁27よりも下流側でパイロット回生管路36とパイロット吐出管路21との接続部位よりも上流側)に設けられている。チェック弁28は、パイロット油圧回路11B側(より具体的には、レバー操作装置23側)の圧油がアンロード弁27側に流れることを阻止する逆止弁である。チェック弁28は、パイロット油圧ポンプ20側からレバー操作装置23側およびパイロット回生管路36側に向けて圧油が流通するのを許容し、逆向きに(レバー操作装置23側およびパイロット回生管路36側からアンロード弁27側およびパイロット油圧ポンプ20側に向けて)圧油が流通するのを阻止する。
そして、パイロット回生管路36は、パイロット吐出管路21のうちチェック弁28よりも下流側に接続されている。このため、後述するように、アキュムレータ29の圧油は、回生切換弁38側からチェック弁28とレバー操作装置23との間(パイロット吐出管路21のうちチェック弁28よりも下流側)に流入する(供給される)。従って、例えば、アンロード弁27によりパイロット油圧ポンプ20からの圧油を作動油タンク14に排出しているときに、アキュムレータ29側からの圧油がアンロード弁27側(作動油タンク14側)に流出することを阻止できる。
アキュムレータ29は、油圧シリンダ5Dから排出される圧油を蓄圧する蓄圧器である。アキュムレータ29は、油圧アクチュエータ(油圧シリンダ5D)の戻り圧油によって蓄圧される。即ち、アキュムレータ29には、油圧シリンダ5Dが縮小するときに、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4から排出される圧油が、ボトム側管路17側から回収管路30、回収制御弁31、回収チェック弁32を介して流入する。これにより、アキュムレータ29は、圧油を蓄圧する。また、後述するように、アキュムレータ29には、必要に応じて、パイロット油圧ポンプ20から吐出される圧油が、パイロット吐出管路21側からパイロット回生管路36、回生切換弁38を介して流入する。アキュムレータ29に蓄圧された圧油は、回生切換弁38の切換位置に応じて、メイン回生管路33(油圧シリンダ5D)またはパイロット回生管路36(レバー操作装置23)に供給される。
回収管路30は、一端側がボトム側管路17に接続され、他端側がアキュムレータ29に接続されている。回収管路30の途中には、一端側(ボトム側管路17側)から順に、回収制御弁31、回収チェック弁32が設けられている。回収制御弁31は、油圧シリンダ5Dから排出される圧油をアキュムレータ29に回収する回収装置を構成している。即ち、回収制御弁31は、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4とアキュムレータ29との間の接続、遮断を切換える制御弁である。回収制御弁31は、例えば、2ポート2位置の油圧パイロット式切換弁により構成されている。回収制御弁31の油圧パイロット部31Aには、レバー操作装置23からパイロット圧が供給される。回収制御弁31は、例えば、常時は閉位置であり、油圧パイロット部31Aにパイロット圧が供給されると閉位置から開位置に切換わる。
即ち、回収制御弁31は、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを縮小させる方向に操作されたときに、レバー操作装置23の操作に応じたパイロット圧が、縮小側パイロット管路25の分岐管路25A,25Bを介して油圧パイロット部31Aに供給される。これにより、回収制御弁31は、油圧シリンダ5D(のボトム側油室5D4)とアキュムレータ29とを連通(接続)する開位置となる。このとき、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4から排出される圧油がアキュムレータ29に蓄圧される。一方、回収制御弁31は、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを縮小させる方向に操作されていないときは、油圧シリンダ5D(のボトム側油室5D4)とアキュムレータ29との連通を遮断する閉位置となる。
回収チェック弁32は、回収管路30のうち回収制御弁31とアキュムレータ29との間に設けられている。回収チェック弁32は、回収制御弁31側からアキュムレータ29側に向けて圧油が流通するのを許容し、逆向きに(アキュムレータ29側から回収制御弁31側に向けて)圧油が流通するのを阻止する。即ち、回収チェック弁32は、アキュムレータ29からの圧油が油圧シリンダ5D(のボトム側油室5D4)に逆流することを防止するものである。
メイン回生管路33は、アキュムレータ29とメイン吐出管路15とを接続している。即ち、メイン回生管路33は、一端側がアキュムレータ29に接続され、他端側がメイン吐出管路15(即ち、メイン油圧ポンプ13と方向制御弁22との間)に接続されている。メイン回生管路33の途中には、一端側(アキュムレータ29側)から順に、回生切換弁38、メインチェック弁35が設けられている。回生切換弁38は、アキュムレータ29に蓄圧された圧油をメイン油圧回路11A(より具体的には、メイン吐出管路15)に供給するメイン回路供給装置を構成している。即ち、回生切換弁38は、アキュムレータ29とメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)との接続、遮断を切換える制御弁である。
メインチェック弁35は、メイン回生管路33のうち回生切換弁38とメイン吐出管路15(メイン油圧回路11A)との間に設けられている。メインチェック弁35は、アキュムレータ29側からメイン吐出管路15側に向けて圧油が流通するのを許容し、逆向きに(メイン吐出管路15側からアキュムレータ29側に向けて)圧油が流通するのを阻止する。即ち、メインチェック弁35は、メイン吐出管路15からの圧油がアキュムレータ29に逆流することを防止するものである。
パイロット回生管路36は、アキュムレータ29とパイロット吐出管路21とを接続している。即ち、パイロット回生管路36は、一端側がアキュムレータ29に接続され、他端側がパイロット吐出管路21(即ち、チェック弁28とレバー操作装置23との間)に接続されている。パイロット回生管路36の途中には、回生切換弁38が設けられている。回生切換弁38は、アキュムレータ29に蓄圧された圧油をパイロット油圧回路11B(より具体的には、パイロット吐出管路21)に供給するパイロット回路供給装置を構成している。即ち、回生切換弁38は、アキュムレータ29とパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)との接続、遮断を切換える制御弁である。
回生切換弁38は、アキュムレータ29に蓄圧された圧油をメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)に供給するメイン回路供給装置、および、アキュムレータ29に蓄圧された圧油をパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)に供給するパイロット回路供給装置を構成している。即ち、回生切換弁38は、中立位置または遮断位置としての切換位置(D)と、第1の合流位置としての切換位置(E)と、第2の合流位置としての切換位置(F)とを有する方向制御弁である。
切換弁(回生制御弁)としての回生切換弁38は、アキュムレータ29に蓄圧された圧油を油圧ポンプ13に合流させる合流位置(E)とこの合流を遮断する遮断位置(D)とに切換えられる。また、回生切換弁38は、アキュムレータ29に蓄圧された圧油をパイロット油圧ポンプ20に合流させる合流位置(F)とこの合流を遮断する遮断位置(D)とに切換えられる。即ち、回生切換弁38は、例えば、3ポート3位置の油圧パイロット式切換弁により構成されている。回生切換弁38の第1のポート38Aは、回収管路30を介してアキュムレータ29と接続されている。回生切換弁38の第2のポート38Bは、メイン回生管路33を介してメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)と接続されている。回生切換弁38の第3のポート38Cは、パイロット回生管路36を介してパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)と接続されている。
回生切換弁38は、一つの油圧パイロット部38Dを有している。回生切換弁38の油圧パイロット部38Dには、回生切換弁駆動用電磁弁39を介してパイロット圧が供給される。即ち、回生切換弁38は、制御コントローラ44によって制御される回生切換弁駆動用電磁弁39を介して油圧パイロット部38Dにパイロット圧が供給されることにより、遮断位置(D)と、切換位置(E)と、切換位置(F)とのいずれかに切換えられる。
この場合、回生切換弁38は、切換位置(E)に切換えられると、アキュムレータ29とメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)とを接続する。切換位置(F)に切換えられると、アキュムレータ29とパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)とを接続する。遮断位置(D)に切換えられると、アキュムレータ29とメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)およびパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)とを遮断する。
回生切換弁駆動用電磁弁39は、回生切換弁38の作動位置を切換える電磁弁(回生制御弁駆動用電磁弁)である。回生切換弁駆動用電磁弁39は、チェック弁28を介してパイロット油圧ポンプ20と接続されている。また、回生切換弁駆動用電磁弁39は、回生切換弁38が切換位置(F)のときは、アキュムレータ29にも接続される。即ち、回生切換弁駆動用電磁弁39は、分岐管路40を介して、パイロット吐出管路21のうちチェック弁28よりも下流側(より具体的には、パイロット回生管路36の途中)に接続されている。回生切換弁駆動用電磁弁39には、制御コントローラ44からの制御信号(電流信号)が入力される。このために、回生切換弁駆動用電磁弁39は、制御コントローラ44と接続されている。回生切換弁駆動用電磁弁39は、制御信号の電流値に比例して開度が調整される電磁比例弁である。回生切換弁駆動用電磁弁39は、制御信号の電流値に比例して開度が調整されることにより、回生切換弁38の油圧パイロット部38Dに供給されるパイロット圧が変化する。これにより、回生切換弁38は、切換位置(E)から遮断位置(D)または切換位置(F)へと切換えられる。
蓄圧側圧力センサ41は、アキュムレータ29に設けられている。より具体的には、蓄圧側圧力センサ41は、回収管路30のうち回収チェック弁32とアキュムレータ29との間(換言すれば、アキュムレータ29と回生切換弁38との間)に設けられている。蓄圧側圧力センサ41は、アキュムレータ29の圧力(アキュムレータ圧力)を検出するセンサである。蓄圧側圧力センサ41は、検出した圧力信号を制御コントローラ44に出力する。このために、蓄圧側圧力センサ41は、制御コントローラ44と接続されており、検出したアキュムレータ29の圧力(に対応する信号)を制御コントローラ44に出力する。
ボトム側圧力センサ42は、回収管路30の途中に設けられている。ボトム側圧力センサ42は、シリンダ5Dの圧力(シリンダ圧力)を検出するセンサ(シリンダ圧センサ)である。ボトム側圧力センサ42は、回収管路30の圧力(油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4に対応するボトム側管路17の圧力)を検出し、かつ、その検出した圧力信号を制御コントローラ44に出力する。このために、ボトム側圧力センサ42は、制御コントローラ44と接続されており、検出した圧力(に対応する信号)を制御コントローラ44に出力する。
メイン側圧力センサ43は、メイン吐出管路15に設けられている。より具体的には、メイン側圧力センサ43は、メイン油圧ポンプ13の吐出口と方向制御弁22との間に設けられている。メイン側圧力センサ43は、メイン油圧ポンプ13の吐出圧を検出するセンサ(ポンプ吐出圧センサ)である。即ち、メイン側圧力センサ43は、メイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)の圧力を検出し、かつ、その検出した圧力信号を制御コントローラ44に出力する。このために、メイン側圧力センサ43は、制御コントローラ44と接続されており、検出した圧力、即ち、メイン油圧ポンプ13の圧力に対応する信号を制御コントローラ44に出力する。
制御コントローラ44は、入力側が操作検出センサ23A、蓄圧側圧力センサ41、ボトム側圧力センサ42、メイン側圧力センサ43に接続されている。制御コントローラ44の出力側は、回生切換弁駆動用電磁弁39、アンロード弁駆動用電磁弁34、油圧ポンプ駆動用電磁弁37、モニタ装置9に接続されている。また、制御コントローラ44は、車載ネットワーク10を介してエンジン12のECU12Aに接続されている。制御コントローラ44は、アキュムレータ29に蓄圧された圧油を、メイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)に供給するかパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)に供給するかを判定する。これと共に、制御コントローラ44は、判定結果に応じて、回生切換弁38、アンロード弁27、メイン油圧ポンプ13を制御する。
この場合、制御コントローラ44は、蓄圧側圧力センサ41により検出されるアキュムレータ29の圧力等に応じて、回生切換弁駆動用電磁弁39を介して回生切換弁38を制御し、アンロード弁駆動用電磁弁34を介してアンロード弁27を制御し、油圧ポンプ駆動用電磁弁37およびレギュレータ13Aを介してメイン油圧ポンプ13を制御する。即ち、制御コントローラ44は、蓄圧側圧力センサ41により検出されるアキュムレータ29の圧力等に応じて、回生切換弁駆動用電磁弁39の開度を制御することにより、回生切換弁38の切換位置を制御する。また、併せて、制御コントローラ44は、アンロード弁駆動用電磁弁34を制御することにより、アンロード弁27の切換位置(開閉)を制御し、油圧ポンプ駆動用電磁弁37を制御することにより、メイン油圧ポンプ13の吐出流量を制御する。
このために、制御コントローラ44は、例えば、マイクロコンピュータ、駆動回路、電源回路等を含んで構成されている。この場合、制御コントローラ44は、フラッシュメモリ、ROM、RAM、EEPROM等からなるメモリおよび演算回路(CPU)を有している。メモリには、回生切換弁38(回生切換弁駆動用電磁弁39)、アンロード弁27(アンロード弁駆動用電磁弁34)、および、メイン油圧ポンプ13(油圧ポンプ駆動用電磁弁37)の制御処理に用いるプログラムが格納されている。これに加えて、メモリには、例えば、アキュムレータ29の故障の判定処理に用いるプログラム(後述の図4に示す処理フローを実行するための処理プログラム)、故障と判定されたときの処理に用いるプログラム(後述の図5に示す処理フローを実行するための処理プログラム)が格納されている。
ここで、アキュムレータ29は、シリンダ5Dの戻り圧によって蓄圧される。例えば、ブームシリンダ5Dの戻り圧を利用してアキュムレータ29を蓄圧するときは、ブーム下げ操作の操作量(パイロット圧Pd)によって回収制御弁31を開位置に駆動して、アキュムレータ29とブームシリンダ5Dの戻り油路であるボトム側管路17とを接続する。このとき、制御コントローラ44は、回生切換弁駆動用電磁弁39を介して回生切換弁38を中立位置となる遮断位置(D)に切換える。即ち、制御コントローラ44は、ブームシリンダ5Dの圧油がアキュムレータ29へ流入するように回生切換弁38を動作させる。
一方、アキュムレータ29に蓄圧した圧油を吐出するときは、回収制御弁31が中立位置(閉位置)に戻され、戻り圧油の回路がカットされる。制御コントローラ44は、アキュムレータ29の圧力に応じて、回生切換弁駆動用電磁弁39を介して回生切換弁38を切換位置(E)または切換位置(F)に切換える。これにより、アキュムレータ29を、メイン油圧ポンプ13の油路であるメイン吐出管路15、または、パイロット油圧ポンプ20の油路であるパイロット吐出管路21に接続する。
即ち、制御コントローラ44は、アキュムレータ29の圧油を、メイン油圧ポンプ13またはパイロット油圧ポンプ20に合流させる。制御コントローラ44は、メイン油圧ポンプ13に合流させるときは、回生切換弁駆動用電磁弁39を介して回生切換弁38を切換位置(E)に切換えると共に、油圧ポンプ駆動用電磁弁37を駆動してメイン油圧ポンプ13の吐出流量を低減する。制御コントローラ44は、パイロット油圧ポンプ20に合流させるときは、回生切換弁駆動用電磁弁39を介して回生切換弁38を切換位置(F)に切換えると共に、アンロード弁駆動用電磁弁34を介してアンロード弁27を接続位置(開位置)に駆動して、パイロット油圧ポンプ20から吐出される圧油を作動油タンク14に逃がす。これにより、パイロット油圧ポンプ20を無負荷状態にする。これらにより、アキュムレータ29に蓄圧された戻り油を有効利用して、無駄な出力を抑えることができる。
この場合、制御コントローラ44は、例えば、操作検出センサ23A、ボトム側圧力センサ42、蓄圧側圧力センサ41、メイン側圧力センサ43、ECU12A(エンジン回転センサ12B)から取得した各センサ情報から、回生切換弁38を駆動するための回生切換弁駆動用電磁弁39、アンロード弁27を駆動するためのアンロード弁駆動用電磁弁34、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aを駆動するための油圧ポンプ駆動用電磁弁37を制御することで、アキュムレータ29の蓄圧・吐出を切り換える。
ここで、油圧ポンプ駆動用電磁弁37は、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aを駆動するものである。即ち、油圧ポンプ駆動用電磁弁37は、メイン油圧ポンプ13の流量を調整するために設けられている。制御コントローラ44は、アキュムレータ29から蓄圧した圧油をメイン油圧ポンプ13に合流させているときは、油圧ポンプ駆動用電磁弁37を制御して、合流された分だけメイン油圧ポンプ13の出力を抑えるように作動させる。
アンロード弁駆動用電磁弁34は、アンロード弁27を駆動するものである。即ち、アンロード弁駆動用電磁弁34は、パイロット油圧ポンプ20から吐出される圧油を作動油タンク14に逃がして無負荷状態にするために設けられている。制御コントローラ44は、アキュムレータ29から蓄圧した圧油をパイロット油圧ポンプ20に合流させているときは、アンロード弁駆動用電磁弁34を制御して、パイロット油圧ポンプ20の出力を抑えるように作動させる。
このように、制御コントローラ44は、複数のセンサ23A,42,41,43,12A(12B)でそれぞれ検出された回転数(エンジン吐出圧)、吐出圧(ポンプ吐出圧)、レバー操作圧(レバー操作量)、アキュムレータ圧力に基づいて、回生切換弁駆動用電磁弁39(回生切換弁38)の切換え位置を制御する。このとき、制御コントローラ44は、アキュムレータ29による余剰流量分に応じて、メイン油圧ポンプ13のポンプ流量を制限する指令を、油圧ポンプ駆動用電磁弁37を介してメイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aに出力する。また、制御コントローラ44は、アキュムレータ29による余剰流量分に応じて、パイロット油圧ポンプ20のポンプ流量を制限する指令を、アンロード弁駆動用電磁弁34を介してアンロード弁27に出力する。
図3に示すように、制御コントローラ44は、切換弁制御部44Aと、ポンプ流量制御部44Bと、故障検知部44Cとを備えている。
切換弁制御部44Aの入力側は、操作検出センサ23A、メイン側圧力センサ43、および、蓄圧側圧力センサ41に接続されている。また、切換弁制御部44Aの入力側は、故障検知部44Cに接続されている。切換弁制御部44Aの出力側は、ポンプ流量制御部44B、故障検知部44C、回生切換弁駆動用電磁弁39およびアンロード弁駆動用電磁弁34に接続されている。切換弁制御部44Aには、操作検出センサ23Aからレバー操作量に対応するレバー操作圧と、メイン側圧力センサ43からポンプ吐出圧と、蓄圧側圧力センサ41からアキュムレータ圧とが入力される。切換弁制御部44Aは、ポンプ吐出圧とレバー操作圧とアキュムレータ圧とに基づいて、回生切換弁駆動用電磁弁39およびアンロード弁駆動用電磁弁34の制御指令を演算する。
切換弁制御部44Aは、アキュムレータ29への蓄圧を期待する操作がされたときに、アキュムレータ29へ圧油を流入させる。例えば、ブーム下げ時にエネルギを回収する油圧システムを想定した場合、切換弁制御部44Aは、ブーム下げ操作量が入力されたときに、アキュムレータ29へ圧油を流入させる。このとき、切換弁制御部44Aは、回生切換弁38を遮断位置(D)に切換える電流量を計算し、回生切換弁駆動用電磁弁39に出力する。
これに対して、切換弁制御部44Aは、蓄圧されたアキュムレータ29から圧油を吐出するときに、アキュムレータ圧と合流先のポンプ吐出圧とを比較する。切換弁制御部44Aは、アキュムレータ圧がポンプ吐出圧よりも高圧のときに、アキュムレータ29とメイン油圧ポンプ13とを接続するように、回生切換弁38を切換位置(E)に切換える電流量を計算し、回生切換弁駆動用電磁弁39に出力する。即ち、切換弁制御部44Aは、回生切換弁38が駆動しないように電流量を低下させる。
一方、切換弁制御部44Aは、アキュムレータ圧がポンプ吐出圧より低圧のときに、アキュムレータ29とパイロット油圧ポンプ20とを接続するように、回生切換弁38を切換位置(F)に切換える電流量を計算し、回生切換弁駆動用電磁弁39に出力する。即ち、切換弁制御部44Aは、回生切換弁38を最大駆動位置に切換える電流量となるように、電流量を大きく増加させる。このとき、切換弁制御部44Aは、パイロット油圧ポンプ20側にアキュムレータ29が接続されたことを受けて、アンロード弁駆動用電磁弁34に対しても電流出力を行い、アンロード弁27を開位置とすることにより、パイロット油圧ポンプ20から吐出される圧油を作動油タンク14へ逃がす。これにより、パイロット油圧ポンプ20の負荷を低減することができる。
切換弁制御部44Aから回生切換弁駆動用電磁弁39に出力される指令、即ち、切換弁制御部44Aで演算された回生切換弁駆動用電磁弁39への切換弁指令(制御指令)は、ポンプ流量制御部44Bおよび故障検知部44Cにも出力される。ポンプ流量制御部44Bおよび故障検知部44Cは、切換弁制御部44Aから出力された切換弁指令に基づいて、回生切換弁38の切換位置を取得することができる。
ポンプ流量制御部44Bの入力側は、操作検出センサ23A、および、切換弁制御部44Aに接続されている。ポンプ流量制御部44Bの出力側は、油圧ポンプ駆動用電磁弁37に接続されている。ポンプ流量制御部44Bには、操作検出センサ23Aからレバー操作量に対応するレバー操作圧と切換弁制御部44Aで演算された切換弁指令とが入力される。ポンプ流量制御部44Bは、レバー操作圧と切換弁指令とに基づいて、油圧ポンプ駆動用電磁弁37の制御指令を求める。ポンプ流量制御部44Bは、レバー操作量(レバー操作圧)が大きい程、ポンプ出力を増加させるように、油圧ポンプ駆動用電磁弁37を作動させる。このとき、切換弁指令が、回生切換弁38を切換位置(E)に切換える指令、即ち、アキュムレータ29とメイン油圧ポンプ13とを接続させる指令の場合は、メイン油圧ポンプ13は、アキュムレータ29の合流分が期待できる。このため、この場合には、合流分の流量を差し引いたポンプ出力となるようにメイン油圧ポンプ13を制御する。即ち、ポンプ流量制御部44Bは、合流分の流量を差し引いたポンプ出力となるように、油圧ポンプ駆動用電磁弁37に電力を供給する。
故障検知部44Cの入力側は、操作検出センサ23A、蓄圧側圧力センサ41、ボトム側圧力センサ42、ECU12A(エンジン回転センサ12B)、および、切換弁制御部44Aに接続されている。故障検知部44Cの出力側は、切換弁制御部44Aに接続されている。故障検知部44Cには、操作検出センサ23Aからレバー操作量に対応するレバー操作圧と、蓄圧側圧力センサ41からアキュムレータ圧と、ボトム側圧力センサ42からシリンダ圧と、ECU12A(エンジン回転センサ12B)からエンジン回転数と、切換弁制御部44Aから切換弁指令が入力される。故障検知部44Cは、レバー操作圧とアキュムレータ圧とシリンダ圧とエンジン回転数と切換弁指令とに基づいて、アキュムレータ29の故障を判定する。
具体的には、故障検知部44Cは、エンジン回転数からエンジン12が作動(駆動)しているか否かを判定する。故障検知部44Cは、レバー操作圧からレバー操作装置23が操作されているか否か(より具体的には、下げ操作されているか否か)を判定する。故障検知部44Cは、切換弁指令から回生切換弁38が遮断位置(D)であるか否かを判定する。故障検知部44Cは、アキュムレータ圧からアキュムレータ29の圧力が第1の閾値未満であるか否かを判定する。故障検知部44Cは、シリンダ圧からシリンダ5Dの圧力(より具体的には、ボトム側油室5D4の圧力)が第2の閾値を超えているか否かを判定する。
制御コントローラ44(故障検知部44C)は、エンジン12が作動しており、レバー操作装置23が操作(ブーム下げ操作)されており、回生切換弁38が遮断位置(D)に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに、アキュムレータ29の故障と判定する。実施の形態では、制御コントローラ44(故障検知部44C)は、エンジン12が作動しており、レバー操作装置23が操作されており、回生切換弁38が遮断位置(D)に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であることに加えて、シリンダ圧力が第2の閾値を超えているときに、アキュムレータ29の故障と判定する。
なお、第1の閾値は、エンジン12を始動したときにアキュムレータ29に蓄圧される圧力として設定されている。即ち、エンジン12が始動すると、制御コントローラ44は、回生切換弁38を切換位置(F)に切換える。これにより、アキュムレータ29は、パイロット油圧ポンプ20によって蓄圧される。この場合、アキュムレータ29は、例えば、リリーフ弁26で規定される圧力(または、この圧力よりも低い所定の圧力)に蓄圧される。そこで、第1の閾値は、エンジン12を始動したときにアキュムレータ29に蓄圧される圧力に設定されている。故障検知部44Cは、アキュムレータ圧が第1の閾値に達していない場合、故障と判定する。
第2の閾値は、シリンダ5Dからの戻り圧油によってアキュムレータ29に蓄圧される最小圧力として設定されている。即ち、アキュムレータ29は、シリンダ5Dからの戻り圧油によって蓄圧される。このため、シリンダ5Dの圧力が戻り圧油の最小圧力よりも高いにも拘わらず、アキュムレータ29の圧力が第1の閾値に達していない場合は、アキュムレータ29で必要な蓄圧ができていないと判定できる。そこで、第2の閾値は、シリンダ5Dからの戻り圧油によってアキュムレータ29に蓄圧される最小圧力として設定されている。故障検知部44Cは、アキュムレータ圧が第1の閾値に達しておらず、かつ、シリンダ5Dの圧力が戻り圧油の最小圧力よりも高い場合、故障と判定する。
故障検知部44Cは、故障と判定した場合は、故障である旨の指令を、切換弁制御部44Aに出力する。切換弁制御部44Aは、故障検知部44Cからの故障である旨の指令に基づいて、回生切換弁38を遮断位置(D)に維持する。併せて、切換弁制御部44Aは、アンロード弁駆動用電磁弁34に対する電流出力を禁止し、アンロード弁27を閉位置に維持する。また、ポンプ流量制御部44Bには、回生切換弁38が遮断位置(D)である旨の切換弁指令が切換弁制御部44Aから出力される。このため、ポンプ流量制御部44Bでは、アキュムレータ29からの合流分の流量を差し引いたポンプ出力の制御(即ち、メイン油圧ポンプ13の吐出流量を低減(制限)する制御)が行われなくなる。
このように、制御コントローラ44(故障検知部44C、切換弁制御部44A)は、故障と判定した場合、回生切換弁38の作動位置を遮断位置(D)に維持し続ける。また、制御コントローラ44(故障検知部44C、切換弁制御部44A)は、故障と判定した場合、アンロード弁27の作動位置も遮断位置に維持し続ける。さらに、制御コントローラ44(故障検知部44C、切換弁制御部44A、ポンプ流量制御部44B)は、故障と判定した場合、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aに対するアキュムレータ29による余剰流量分の流量の制限を解除(禁止)する。なお、制御コントローラ44の故障検知部44Cによる故障検知の処理、即ち、図4に示す制御処理については、後で詳しく述べる。また、故障検知部44Cで故障を検知したときの制御コントローラ44の処理、即ち、図5に示す制御処理についても、後で詳しく述べる。
実施の形態による油圧ショベル1は、上述の如き構成を有するもので、次に、その動作について説明する。
キャブ7に搭乗したオペレータがエンジン12を始動させると、エンジン12によって油圧ポンプ13,20が駆動される。これにより、油圧ポンプ13,20から吐出した圧油は、キャブ7内に設けられた走行用操作装置および作業用操作装置(レバー操作装置23)のレバー操作、ペダル操作に応じて、走行油圧モータ、旋回油圧モータ、作業装置5のブームシリンダ5D、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5Fに向けて吐出する。これにより、油圧ショベル1は、下部走行体2による走行動作、上部旋回体4の旋回動作、作業装置5による掘削作業等を行うことができる。
ここで、エンジン12が始動すると、制御コントローラ44は、回生切換弁38を切換位置(F)に切換える。これにより、アキュムレータ29は、パイロット油圧ポンプ20によって蓄圧される。この場合、アキュムレータ29は、例えば、リリーフ弁26で規定される圧力(または、この圧力よりも低い所定の圧力)に蓄圧される。アキュムレータ29が蓄圧されると、制御コントローラ44は、回生切換弁38を遮断位置(D)に切換える。アキュムレータ29が正常であれば、アキュムレータ29の圧力は、リリーフ弁26で規定される圧力、または、この圧力よりも低い所定の圧力となる。この圧力は、エンジン12を始動したときにアキュムレータ29に蓄圧される圧力(第1の閾値)として設定することができる。
油圧ショベル1の稼働時に、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを伸長させる方向に操作される(即ち、ブーム5Aを上げ動作させるための上げ操作がされる)と、レバー操作装置23から方向制御弁22の油圧パイロット部22Aにパイロット圧が供給され、方向制御弁22が中立位置(A)から切換位置(B)に切換わる。これにより、メイン油圧ポンプ13からの圧油がボトム側管路17、パイロットチェック弁19を介して油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4に供給され、油圧シリンダ5Dが伸長する。これに伴い、油圧シリンダ5Dのロッド側油室5D5から排出される圧油は、ロッド側管路18、方向制御弁22を介して作動油タンク14に戻る。このとき、回収制御弁31は閉位置であるため、メイン油圧回路11A側からアキュムレータ29に圧油は供給されない。
これに対して、レバー操作装置23が油圧シリンダ5Dを縮小させる方向に操作される(即ち、ブーム5Aを下げ動作させるための下げ操作がされる)と、レバー操作装置23から方向制御弁22の油圧パイロット部22Bにパイロット圧が供給され、方向制御弁22が中立位置(A)から切換位置(C)に切換わる。これにより、メイン油圧ポンプ13からの圧油がロッド側管路18を介して油圧シリンダ5Dのロッド側油室5D5に供給される。このとき、レバー操作装置23からのパイロット圧は、パイロットチェック弁19および回収制御弁31にも供給され、パイロットチェック弁19が回路を開くと共に回収制御弁31が開位置に切換わる。また、方向制御弁22の切換位置(C)には絞り22Cが設けられている。このため、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4からボトム側管路17および方向制御弁22を介して作動油タンク14に戻る圧油は、絞り22Cによって十分に絞られる。これにより、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4から流出する圧油の大半が、ボトム側管路17、回収管路30、回収制御弁31、回収チェック弁32を介してアキュムレータ29に供給(回収)される。
このとき、例えば、ブーム5Aの自重等によって加わる油圧シリンダ5Dを縮小させる力を利用して、油圧シリンダ5Dのボトム側油室5D4の圧油をアキュムレータ29に蓄圧(チャージ)することができる。そして、アキュムレータ29に蓄圧(回収)された圧油は、回生切換弁38が(E)位置のときはメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)側に供給され、回生切換弁38が(F)位置のときはパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)側に供給される。アキュムレータ29の圧油をメイン油圧回路11A(メイン吐出管路15)側に供給しているときは、メイン油圧ポンプ13の吐出流量を小さくすることにより、メイン油圧ポンプ13の負荷を低減することができる。アキュムレータ29の圧油をパイロット油圧回路11B(パイロット吐出管路21)側に供給しているときは、アンロード弁27を開位置とすることにより、パイロット油圧ポンプ20の負荷を低減することができる。
回生切換弁38、メイン油圧ポンプ13、および、アンロード弁27は、制御コントローラ44により制御される。制御コントローラ44は、蓄圧側圧力センサ41により検出されるアキュムレータ29の圧力と、操作検出センサ23Aにより検出されるレバー操作装置23の操作の有無(操作レバー信号)とに応じて、回生切換弁38、メイン油圧ポンプ13、および、アンロード弁27を制御する。このとき、制御コントローラ44は、回生切換弁駆動用電磁弁39を介して回生切換弁38の位置を制御し、油圧ポンプ駆動用電磁弁37およびレギュレータ13Aを介してメイン油圧ポンプ13の吐出流量を制御し、アンロード弁駆動用電磁弁34を介してアンロード弁27の開閉を制御する。
次に、制御コントローラ44の制御処理、より具体的には、故障検知部44Cの制御処置について、図4を参照しつつ説明する。なお、図4の制御処理は、例えば、制御コントローラ44に通電している間、所定の制御周期で繰り返し実行される。
例えば、キースイッチがONされる等により、制御コントローラ44に電力供給が開始されると、制御コントローラ44は、図3の制御処理(演算処理)を開始する。制御コントローラ44は、S1で、センサ値を取得する。センサ値は、操作検出センサ23Aのレバー操作圧、ボトム側圧力センサ42のシリンダ圧、蓄圧側圧力センサ41のアキュムレータ圧、メイン側圧力センサ43の吐出圧(メイン油圧ポンプ13の圧力)、ECU12A(エンジン回転センサ12B)のエンジン回転数を含んでいる。
S1に続くS2では、エンジン12が始動中であるか否かを判定する。エンジン12が始動してパイロット油圧ポンプ20が駆動することで、アキュムレータ29への蓄圧が可能となるため、故障の判定の条件にエンジン12の始動を入れている。エンジン12が始動中であるか否かは、ECU12A(エンジン回転センサ12B)から取得するエンジン回転数から判定することができる。S2で「NO」、即ち、エンジン12が始動していない(停止中である)と判定された場合は、リターンする。即ち、リターンを介してスタートに戻り、S1以降の処理を繰り返す。これに対して、S2で「YES」、即ち、エンジン12が始動していると判定された場合は、S3に進む。
S3では、蓄圧操作を期待する操作量がある所定値以上であるか否かを判定する。ここでは、期待する操作をブーム下げ操作とし、ブーム下げ操作されていると判断できる値まで操作量が増加しているか否かを判定する。即ち、S3では、ブーム下げ操作中であるか否かを判定する。ブーム下げ操作中のときは、回収制御弁31が作動して(開位置となり)、シリンダ5Dの戻り圧油がアキュムレータ29に流入する。ブーム下げ操作中であるか否かは、操作検出センサ23Aのレバー操作圧から判定することができる。S3で「NO」、即ち、ブーム下げ操作中でないと判定された場合は、リターンする。これに対して、S3で「YES」、即ち、ブーム下げ操作中と判定された場合は、S4に進む。
S4では、回生切換弁38が中立位置となる遮断位置(D)であるか否かを判定する。蓄圧時は、切換弁制御部44Aにより回生切換弁38が遮断位置(D)となる。このため、回生切換弁38が遮断位置(D)であるか否かは、切換弁制御部44Aで演算される切換弁指令の制御量が遮断位置(D)に対応する値であるか否かにより判定することができる。S4で「NO」、即ち、回生切換弁38が遮断位置(D)でないと判定された場合は、リターンする。これに対して、S4で「YES」、即ち、回生切換弁38が遮断位置(D)であると判定された場合は、S5に進む。
S5では、アキュムレータ圧(ACC圧)が第1の閾値未満であるか否かを判定する。ステップS2、S3、S4にて蓄圧されるべき状態であるにも拘わらず、アキュムレータ圧が期待する第1の閾値より低い場合は、蓄圧がなされていないため、動作不良(故障)の疑いが生じる。第1の閾値は、アキュムレータ29が適用されるシステムにおいて、そのシステム上で使用される蓄圧の最小値を設定する。即ち、第1の閾値は、エンジン12を始動したときにアキュムレータ29に蓄圧される圧力の最小値として設定している。なお、システム上で使用される蓄圧(データレンジ)の最大値、即ち、アキュムレータ29に蓄圧される圧力の最大値を閾値として設定し、判定内容をアキュムレータ圧がその閾値を超えているか否かで判定すれば、アキュムレータ29の蓄圧(データレンジ)の上下限(アキュムレータ29の使用範囲の上下限)でチェックすることができる。S5で「NO」、即ち、アキュムレータ圧が第1の閾値未満でない(第1の閾値以上である)と判定された場合は、リターンする。これに対して、S5で「YES」、即ち、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であると判定された場合は、動作不良(故障)と判定する。なお、実施の形態では、動作不良(故障)であることをより精度よく確実に検出するために、S6およびS7の処理も備えている。
S6では、シリンダ圧が第2の閾値を超えているか否かを判定する。即ち、実施の形態では、S6のシリンダ圧の条件を付加している。蓄圧時にシリンダ5Dの戻り圧、ここではブーム下げ操作を想定しているので、ボトム側油室5D4の戻り圧が第2の閾値を超えていれば、次のステップに進む。第2の閾値は、アキュムレータ29への蓄圧に必要な最低限のシリンダ戻り圧値で設定されており、アキュムレータ29が正常であれば、アキュムレータ圧は第2の閾値以上の値が計測されるべきである。なお、S5の第1の閾値を設定する場合、第2の閾値未満の値に設定できることを考慮する。S6で「NO」、即ち、シリンダ圧が第2の閾値を超えていない(第2の閾値以下である)と判定された場合は、リターンする。これに対して、S6で「YES」、即ち、シリンダ圧が第2の閾値を超えていると判定された場合は、S7に進む。
S7では、ステップS2〜S6の全ての条件を満足した状態が規定時間経過したか否かを判定する。例えば、条件全て成立したときに、直ちに故障と判定すると、誤判定する可能性がある。そこで、時間経過の条件を付加している。規定時間は、当該システムにおいて、蓄圧にかかる時間として設定することができる。例えば、規定時間は、パイロット油圧ポンプ20によってアキュムレータ29の圧力がタンク圧から第1の閾値になるまでに必要な時間として設定することができる。S7で「NO」、即ち、規定時間を経過していないと判定された場合は、S1ないしS6の処理を繰り返す。一方、S7で「YES」、即ち、規定時間を経過したと判定された場合は、S8に進む。即ち、S8では、故障を通知し、リターンする。これに対して、S2ないしS6の何れかの条件が未成立の場合は、S8に遷移せず、処理が完了する。なお、図4の処理は、制御コントローラ44の制御周期に従ってその都度実行してもよいし、制御周期毎ではなく任意のタイミング、例えば、予め設定した所定時間経過毎に図4の処理を行うようにしてもよい。
次に、故障検知部44Cで故障を検知したときの制御コントローラ44の制御処理について、図5を参照しつつ説明する。なお、図5の制御処理も、例えば、制御コントローラ44に通電している間、所定の制御周期で繰り返し実行される。
図5の処理が開始されると、S11では、故障を検出しているか否かを判定する。即ち、S11では、故障検知部44Cで図4の処理により故障と判定されたか否かを判定する。S11で「NO」、即ち、故障検知部44Cで故障と判定されていないと判定された場合は、リターンする。即ち、リターンを介してスタートに戻り、S11以降の処理を繰り返す。一方、S11で「YES」、即ち、故障検知部44Cで故障と判定された場合は、S12以降の処理に進む。即ち、S11で「YES」と判定された場合は、故障検知部44Cから切換弁制御部44Aに対して故障情報を送る。故障情報の形式はここでは問わない。S12では、切換弁制御部44Aが故障情報の通知を受けて、回生切換弁駆動用電磁弁39およびアンロード弁駆動用電磁弁34の作動を停止させる。即ち、S12では、アキュムレータ29の作動を停止させるために、切換弁制御部44Aは、回生切換弁38を中立位置である遮断位置(D)にし、パイロット油圧ポンプ20の供給を再開させるため、アンロード弁27を閉位置(中立位置)にする。
S12に続くS13では、ポンプ流量制御部44Bにて、電磁弁39,34を停止したときの制御切換え処理を実行する。即ち、ポンプ流量制御部44Bは、アキュムレータ29が正常であれば、レバー操作量によるベース流量からアキュムレータ29の合流流量を差し引いた値を油圧ポンプ流量と決定し、油圧ポンプ駆動用電磁弁37およびレギュレータ13Aを介してメイン油圧ポンプ13の吐出流量を制御する。これに対して、アキュムレータ29が故障すると、余剰流量が確保できなくなる。このため、ポンプ流量制御部44Bは、ベース流量を油圧ポンプ流量として作動させる。即ち、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aに対するアキュムレータ29による余剰流量分の流量の低減(制限)を解除(禁止)する。
S13に続くS14では、アキュムレータ29の故障によって燃費低減効果が弱まっていることをオペレータに通知するため、モニタ装置9に故障情報を表示させる。例えば、図6に示すように、モニタ装置9にアキュムレータ29の故障に対応する故障情報(エラーコード)を含む警告情報を表示する。S14でモニタ装置9に故障情報を表示したら、リターンする。
以上のように、実施の形態によれば、制御コントローラ44は、エンジン12が作動しており、レバー操作装置23が操作されており、回生切換弁38が遮断位置(D)に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに故障と判定する。このため、アキュムレータ29の圧油の合流先によらず、アキュムレータ29の動作異常を監視することが可能である。しかも、制御コントローラ44は、故障と判定した場合には、回生切換弁38を遮断位置(D)に維持し続ける。即ち、制御コントローラ44は、故障検知時に、回生切換弁38を遮断位置(D)に維持することにより、回生切換弁38の駆動を停止させる。このため、アキュムレータ29が故障に陥っても作業を継続できる。
実施の形態によれば、制御コントローラ44は、故障と判定した場合には、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aに対するアキュムレータ29による余剰流量分の流量の低減(制限)を解除(禁止)する。即ち、制御コントローラ44は、故障検知時に、メイン油圧ポンプ13のレギュレータ13Aによる流量の制限を解除することにより、余剰流量に基づくメイン油圧ポンプ13の流量制限を停止させる。このため、アキュムレータ29が故障に陥っても、油圧アクチュエータ(シリンダ5D)に対する圧油の流量を確保することができ、作業を継続できる。
実施の形態によれば、第1の閾値は、駆動源であるエンジン12を始動したときにアキュムレータ29に蓄圧される圧力としている。このため、制御コントローラ44は、アキュムレータ29が正常であれば蓄圧される最小圧力(第1の最小圧力)に達しているか否かに基づいて、アキュムレータ29の故障の判定を精度よく行うことができる。
実施の形態によれば、制御コントローラ44は、エンジン12が作動しており、レバー操作装置23が操作されており、回生切換弁38が遮断位置(D)に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であることに加えて、油圧アクチュエータ(シリンダ5D)のシリンダ圧力が第2の閾値を超えているときに故障と判定する。即ち、エンジン12の作動と、レバー操作装置23の操作と、回生切換弁38の位置と、アキュムレータ圧だけでなく、油圧アクチュエータ(シリンダ5D)のシリンダ圧力も用いて故障と判定する。このため、この面からも、アキュムレータ29の故障の判定を精度よく行うことができる。
実施の形態によれば、第2の閾値は、油圧アクチュエータ(シリンダ5D)からの戻り圧油によってアキュムレータ29に蓄圧される最小圧力としている。このため、制御コントローラ44は、アキュムレータ29が正常であれば油圧アクチュエータ(シリンダ5D)からの戻り圧油によって蓄圧される最小圧力(第2の最小圧力)に達しているか否かに基づいて、アキュムレータ29の故障の判定を精度よく行うことができる。
実施の形態によれば、パイロット油圧ポンプ20と、アンロード弁27とを備えている。そして、制御コントローラ44は、故障と判定した場合には、回生切換弁38を遮断位置(D)に維持し続けることに加えて、アンロード弁27の作動位置も遮断位置に維持し続ける。即ち、制御コントローラ44は、故障検知時に、アンロード弁27を遮断位置に維持することにより、アンロード弁27の駆動を停止させる。このため、アキュムレータ29が故障に陥っても、レバー操作装置23等へのパイロット圧油を確保することができ、作業を継続できる。
なお、実施の形態では、制御コントローラ44は、エンジン12が作動しており、レバー操作装置23が操作されており、回生切換弁38が遮断位置(D)に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であることに加えて、シリンダ圧力が第2の閾値を超えているときに、故障と判定する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、制御コントローラは、駆動源が作動しており、レバー操作装置が操作されており、切換弁が遮断位置に作動した状態で、アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに、故障と判定する構成としてもよい。
実施の形態では、アキュムレータ29の蓄圧を期待する操作をブーム下げとした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、作業装置のアーム、バケット等、ブームとは別の部材を駆動する油圧アクチュエータの操作、および/または、上部旋回体の旋回操作に基づいて蓄圧を行う構成としてもよい。
実施の形態では、アキュムレータ29の圧油をメイン油圧回路11Aのメイン吐出管路15、即ち、メイン油圧ポンプ13の出口側(吐出口側、下流側)に戻す構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、アキュムレータ29の圧油は、高圧のメイン油圧回路11Aに戻すのであればどこに戻してもよく、例えば、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F等の他の油圧アクチュエータに戻す構成とすることができる。また、圧油を回収する油圧アクチュエータについても、ブームシリンダ5Dに限らず、アームシリンダ5E、バケットシリンダ5F等の他の油圧アクチュエータからの圧油をアキュムレータ29に回収(蓄圧)する構成とすることができる。
実施の形態では、パイロット油圧ポンプ20をエンジン12で駆動する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、パイロット油圧ポンプを、メイン油圧ポンプとは別に、電動モータで駆動する構成としてもよい。この場合は、アキュムレータからパイロット油圧回路に圧油が供給されているときに、電動モータの回転を減速または停止することができる。
実施の形態では、建設機械として、エンジン12により駆動されるエンジン式の油圧ショベル1を例に挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、エンジンと電動モータにより駆動されるハイブリッド式の油圧ショベル、さらに、電動式の油圧ショベルに適用することができる。また、油圧ショベルに限らず、ホイールローダ、油圧クレーン、ブルドーザ等、各種の建設機械に広く適用することができる。
1 油圧ショベル(建設機械)
5D ブームシリンダ(油圧アクチュエータ)
5E アームシリンダ(油圧アクチュエータ)
5F バケットシリンダ(油圧アクチュエータ)
12 エンジン(駆動源)
12B エンジン回転センサ(センサ)
13 メイン油圧ポンプ(油圧ポンプ)
13A レギュレータ(容量可変部)
14 作動油タンク(タンク)
20 パイロット油圧ポンプ
22 ブーム用方向制御弁(方向制御弁)
23 ブーム用レバー操作装置(レバー操作装置)
23A 操作検出センサ(センサ)
27 アンロード弁
29 アキュムレータ(蓄圧器)
38 回生切換弁(切換弁)
39 回生切換弁駆動用電磁弁(電磁弁)
41 蓄圧側圧力センサ(センサ)
42 ボトム側圧力センサ(センサ)
43 メイン側圧力センサ(センサ)
44 制御コントローラ
44C 故障検知部

Claims (6)

  1. 容量可変部を有し駆動源によって駆動される油圧ポンプと、
    前記油圧ポンプから吐出される圧油によって作動する油圧アクチュエータと、
    前記油圧アクチュエータに対する圧油の供給・排出を切換える方向制御弁のスプール位置をレバーの操作量および操作方向によって制御するレバー操作装置と、
    前記油圧アクチュエータの戻り圧油によって蓄圧されるアキュムレータと、
    前記アキュムレータに蓄圧された圧油を前記油圧ポンプに合流させる合流位置とこの合流を遮断する遮断位置とに切換えられる切換弁と、
    前記切換弁の作動位置を切換える電磁弁と、
    前記駆動源の回転数、前記油圧ポンプの吐出圧、前記レバー操作装置のレバー操作圧、前記アキュムレータのアキュムレータ圧力をそれぞれ検出する複数のセンサと、
    前記複数のセンサでそれぞれ検出された前記回転数、前記吐出圧、前記レバー操作圧、前記アキュムレータ圧力に基づいて前記電磁弁の切換え位置を制御し、かつ、前記アキュムレータによる余剰流量分に応じて前記油圧ポンプのポンプ流量を制限する指令を前記油圧ポンプの前記容量可変部に出力する制御コントローラとを備えた建設機械において、
    前記制御コントローラは、前記駆動源が作動しており、前記レバー操作装置が操作されており、前記切換弁が遮断位置に作動した状態で、前記アキュムレータ圧が第1の閾値未満であるときに故障と判定し、
    前記故障と判定した場合には、前記切換弁の作動位置を遮断位置に維持し続けることを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記制御コントローラは、前記故障と判定した場合には、前記油圧ポンプの前記容量可変部に対する前記アキュムレータによる余剰流量分の流量の制限を解除することを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記第1の閾値は、前記駆動源を始動したときに前記アキュムレータに蓄圧される圧力であることを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記油圧アクチュエータのシリンダ圧力を検出するセンサを備え、
    前記制御コントローラは、前記駆動源が作動しており、前記レバー操作装置が操作されており、前記切換弁が遮断位置に作動した状態で、前記アキュムレータ圧が第1の閾値未満であることに加えて、前記シリンダ圧力が第2の閾値を超えているときに故障と判定することを特徴とする建設機械。
  5. 請求項4に記載の建設機械において、
    前記第2の閾値は、前記油圧アクチュエータからの戻り圧油によって前記アキュムレータに蓄圧される最小圧力であることを特徴とする建設機械。
  6. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記駆動源によって駆動され前記レバー操作装置に圧油を供給するパイロット油圧ポンプと、
    前記パイロット油圧ポンプから吐出された圧油の一部をタンクへ排出する排出位置とこの排出を遮断する遮断位置とに切換えられるアンロード弁とを備え、
    前記制御コントローラは、前記故障と判定した場合には、前記切換弁の作動位置を遮断位置に維持し続けることに加えて、前記アンロード弁の作動位置も遮断位置に維持し続けることを特徴とする建設機械。
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