JP2020085183A - 流体圧シリンダの駆動装置 - Google Patents

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Hiroyuki Asahara
浩之 朝原
和孝 染谷
Kazutaka SOMEYA
和孝 染谷
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Abstract

【課題】駆動工程におけるピストン速度を調整可能としつつ、ピストンの最大推力が得られるまでに要する時間を可及的に短くすることができる排気リターン回路を備えた流体圧シリンダの駆動装置を提供する。【解決手段】切換弁14の第1位置において、一方のシリンダ室34が第1流路36を介して流体供給源16に接続され、他方のシリンダ室32が第2流路38を介して排出口18に接続され、切換弁の第2位置において、一方のシリンダ室が第1流路の一部と第3流路40と第2流路とを介して他方のシリンダ室に接続されるとともに第1流路を介して排出口に接続され、第3流路が分岐する位置から切換弁に至るまでの第1流路には、流体圧力が所定以上になると絞りのない状態に切り換わるメータインの流量制御弁22が設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、排出圧力を再利用して流体圧シリンダを復帰させることで省エネルギー化を図る複動型流体圧シリンダの駆動装置に関する。
駆動工程において流体圧シリンダの一方のシリンダ室に蓄積された流体を、復帰工程において他方のシリンダ室に向けて供給すると同時に外部に排出する、いわゆる排気リターン回路を備えた流体圧シリンダの駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2018−54117号公報
このような排気リターン回路を備えた流体圧シリンダの駆動工程におけるピストン速度を調整可能に構成する場合、一方のシリンダ室に流入する圧力流体の流量を制御する弁(スピードコントローラ)を配設することが考えられるが、駆動工程に要する時間が長くなり過ぎないように配慮する必要がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、駆動工程におけるピストン速度を調整可能としつつ、ピストンの最大推力が得られるまでに要する時間を可及的に短くすることができる、排気リターン回路を備えた流体圧シリンダの駆動装置を提供することを目的とする。
本発明に係る流体圧シリンダの駆動装置は、複動型の流体圧シリンダの駆動装置であって、一方のシリンダ室と切換弁とを接続する第1流路と、他方のシリンダ室と切換弁とを接続する第2流路と、第1流路から分岐して切換弁に至るとともにチェック弁が介在された第3流路とが設けられる。切換弁の第2位置において、一方のシリンダ室が第1流路を介して流体供給源に接続され、他方のシリンダ室が第2流路を介して排出口に接続され、切換弁の第1位置において、一方のシリンダ室が第1流路の一部と第3流路と第2流路とを介して他方のシリンダ室に接続されるとともに第1流路を介して排出口に接続される。そして、第3流路が分岐する位置から切換弁に至るまでの第1流路には、流体圧力が所定以上になると絞りのない状態に切り換わるメータインの流量制御弁が設けられるというものである。
上記の流体圧シリンダの駆動装置によれば、切換弁が第2位置にある駆動工程の途中までは、一方のシリンダ室に供給される流体の流量が流量制御弁によって制限されるので、ピストンの移動速度を所望の低速度とすることができる。また、駆動工程の途中からは、一方のシリンダ室に大流量の流体が供給されるので、ピストンの最大推力が得られるまでに要する時間を可及的に短くすることができる。
また、上記の流体圧シリンダの駆動装置によれば、切換弁が第1位置にある復帰工程において、一方のシリンダ室に蓄積された流体が他方のシリンダ室に向けて供給されると同時に外部に排出される。このため、流体の消費量を低減しつつ、復帰工程に要する時間を可及的に短くすることができる。
本発明に係る流体圧シリンダの駆動装置によれば、流体圧シリンダの駆動工程において、ピストンの移動速度を所望の低速度に設定することができるほか、ピストンの最大推力が得られるまでに要する時間を可及的に短くすることができる。
本発明の実施形態に係る流体圧シリンダ駆動装置を回路図で示したものである。 切換弁が別の位置にあるときの図1の回路図である。 切換弁が別の位置にあり、かつ、第1流量制御弁が別の状態に切り換わったときの図1の回路図である。 図1の流体圧シリンダの駆動工程におけるヘッド側シリンダ室のエア圧、ロッド側シリンダ室のエア圧およびピストンストロークのタイムチャートである。 図1の流体圧シリンダの復帰工程におけるヘッド側シリンダ室のエア圧、ロッド側シリンダ室のエア圧およびピストンストロークのタイムチャートである。
以下、本発明に係る流体圧シリンダの駆動装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る流体圧シリンダ駆動装置10は、複動型のエアシリンダ(流体圧シリンダ)12に適用される。流体圧シリンダ駆動装置10は、切換弁14、高圧エア供給源(流体供給源)16、排気口(排出口)18、チェック弁20、第1流量制御弁22、第2流量制御弁24およびこれらを接続する流路としての複数の配管からなる。本実施形態では、排気口18にサイレンサ18aが付設されているが、サイレンサ18aはなくてもよい。
エアシリンダ12は、シリンダ本体26の内部に往復動自在に配設されたピストン28を有する。一端部がピストン28に連結されたピストンロッド30の他端部は、シリンダ本体26から外部に延びる。エアシリンダ12は、ピストンロッド30の押し出し時(伸長時)に図示しないワークの位置決め等の仕事を行い、ピストンロッド30の引き込み時には仕事をしない。シリンダ本体26は、ピストン28によって区画される二つのシリンダ室、すなわち、ピストンロッド30とは反対側に位置するヘッド側シリンダ室(一方のシリンダ室)34およびピストンロッド30と同じ側に位置するロッド側シリンダ室(他方のシリンダ室)32を有する。
切換弁14は、第1ポート14aないし第5ポート14eを有する。ヘッド側シリンダ室34と切換弁14の第1ポート14aとの間に第1流路36が設けられ、ロッド側シリンダ室32と切換弁14の第2ポート14bとの間に第2流路38が設けられる。第1流路36には、第1流量制御弁22と第2流量制御弁24とが直列となるように介在されている。第1流路36の途中から分岐して切換弁14の第3ポート14cに至る第3流路40が設けられ、第3流路40には、チェック弁20が介在されている。排気口18と切換弁14の第4ポート14dとの間に第4流路42が設けられ、高圧エア供給源16と切換弁14の第5ポート14eとの間に第5流路44が設けられる。
チェック弁20は、第3流路40が第1流路36から分岐する分岐点46から切換弁14の第3ポート14cに向かうエアの流れを許容し、切換弁14の第3ポート14cから分岐点46に向かうエアの流れを阻止する。第1流量制御弁22と第2流量制御弁24は、第1流路36のうち分岐点46から切換弁14の第1ポート14aに至るまでの部分に設けられている。本実施形態では、第1流量制御弁22が第2流量制御弁24よりも切換弁14に近い側に配設されているが、第1流量制御弁22が第2流量制御弁24よりも切換弁14から遠い側に配設されてもよい。
メータインの流量制御弁としての第1流量制御弁22は、第1可変絞り部22aと第1チェック弁部22bを含み、後述するように、所定の条件下で、第1可変絞り部22aと第1チェック弁部22bとが並列に設けられる流体回路を構成する。第1可変絞り部22aは、第1流量制御弁22内の供給側流路部22cに設けられ、第1チェック弁部22bは、該供給側流路部22cをバイパスする排出側流路部22dに設けられる。第1チェック弁部22bは、第2流量制御弁24に近い側の供給側流路部22cと排出側流路部22dとの接続点48から切換弁14の第1ポート14aに向かうエアの流れを許容し、切換弁14の第1ポート14aから該接続点48に向かうエアの流れを阻止する。
接続点48における流路内のエア圧をパイロット圧として、第1可変絞り部22aが供給側流路部22cに介在する状態から、第1可変絞り部22aが供給側流路部22cに介在しない状態に切り換えられる。すなわち、接続点48における流路内のエア圧が所定以上になると、第1流量制御弁22は絞りのない流路に置き換わり、流量が急速に増大する。
メータアウトの流量制御弁としての第2流量制御弁24は、第2可変絞り部24aと第2チェック弁部24bとを含む。第2可変絞り部24aは、第2流量制御弁24内の排出側流路部24dに設けられ、第2チェック弁部24bは、該排出側流路部24dをバイパスする供給側流路部24cに設けられる。第2チェック弁部24bは、接続点48から分岐点46を経てヘッド側シリンダ室34に向かうエアの流れを許容し、ヘッド側シリンダ室34から分岐点46を経て接続点48に向かうエアの流れを阻止する。
図1に示すように、切換弁14が第1位置にあるときは、第1ポート14aと第4ポート14dが繋がり、かつ、第2ポート14bと第3ポート14cが繋がる。図2に示すように、切換弁14が第2位置にあるときは、第1ポート14aと第5ポート14eが繋がり、かつ、第2ポート14bと第4ポート14dが繋がる。切換弁14は、非通電時はばねの付勢力により第1位置に保持され、通電時に第1位置から第2位置に切り換わる。
切換弁14が第1位置にあるとき、ヘッド側シリンダ室34のエア圧がロッド側シリンダ室32のエア圧より大きい場合は、チェック弁20の作用により、ヘッド側シリンダ室34からロッド側シリンダ室32に向かってエアが流れる。一方、ヘッド側シリンダ室34のエア圧がロッド側シリンダ室32のエア圧以下である場合は、チェック弁20の作用により、ロッド側シリンダ室32からヘッド側シリンダ室34に向かうエアの流れが阻止される。
また、切換弁14が第1位置にあるとき、第2流量制御弁24の作用により、ヘッド側シリンダ室34のエアがその流量を制限されつつ排気口18を通じて外部に排出される。第2流量制御弁24の第2可変絞り部24aは、その通路面積(開口面積)を変更することができるように構成されている。
一方、切換弁14が第2位置にあるとき、第1流量制御弁22の作用により、ヘッド側シリンダ室34のエア圧が小さいうちは、高圧エア供給源16からヘッド側シリンダ室34に供給されるエアの流量が制限され、ヘッド側シリンダ室34のエア圧が大きくなると、該流量制限が解除されてヘッド側シリンダ室34に供給されるエアの流量が急激に増大する。第1流量制御弁22の第1可変絞り部22aは、その通路面積(開口面積)を変更することができるように構成されている。
本実施形態に係る流体圧シリンダ駆動装置10は、基本的には以上のように構成されるものであり、以下、図1〜図5を参照しながら、その作用について説明する。なお、図1に示すように、切換弁14が第1位置にあり、かつ、ピストンロッド30が最も引き込まれた状態を初期状態とする。
[駆動工程の説明]
上記初期状態において切換弁14に通電し、切換弁14を第1位置から第2位置に切り換えると、高圧エア供給源16からの高圧エアが、第5流路44、切換弁14および第1流量制御弁22と第2流量制御弁24が介在された第1流路36を経て、ヘッド側シリンダ室34に供給される。これと同時に、ロッド側シリンダ室32のエアが、第2流路38、切換弁14および第4流路42を経て、排気口18から外部に排出される。これにより、ピストンロッド30を押し出す方向の推力がピストン28に与えられる。
上記駆動工程において、接続点48における流路内のエア圧が所定値未満であるときは、図2に示すように、第1可変絞り部22aが第1流量制御弁22の供給側流路部22cに介在した状態にある。したがって、切換弁14から第1流量制御弁22に向かうエアは、第1可変絞り部22aを通って接続点48に向かい、さらに第2流量制御弁24の第2チェック弁部24bを通ってヘッド側シリンダ室34に流入する。このとき、ヘッド側シリンダ室34に流入するエアの流量は、第1可変絞り部22aで設定された通路面積に見合った流量に制限される。換言すれば、第1可変絞り部22aの通路面積を変更することで、ヘッド側シリンダ室34に供給されるエアの流量を調整することができる。
接続点48における流路内のエア圧が上昇して所定値を超えると、図3に示すように、第1可変絞り部22aが第1流量制御弁22の供給側流路部22cに介在しない状態、すなわち絞りのない状態に切り換わる。したがって、切換弁14から第1流量制御弁22に向かうエアは、流量が制限されることなく第1流量制御弁22を通過し、さらに第2流量制御弁24の第2チェック弁部24bを通ってヘッド側シリンダ室34に流入する。このため、ヘッド側シリンダ室34に流入するエアの流量は、それまでの制限された流量から大流量へと切り換わる。
上記駆動工程におけるヘッド側シリンダ室34のエア圧P1、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2およびピストンストロークSのタイムチャートを図4に示す。以下、同図を参照しながら、上記駆動工程における作用をさらに詳細に説明する。なお、図4において、エア圧のゼロ点は、エア圧が大気圧に等しいことを示し、ピストンストロークSのゼロ点は、ピストンロッド30が最も引き込まれた位置にあることを示す。
切換弁14に通電指令が出され、切換弁14が第1位置から第2位置に切り換わると、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1が上昇を開始するとともに、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2が下降する。時刻t1において、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1がピストン28の静止摩擦抵抗に打ち勝つ分だけロッド側シリンダ室32のエア圧P2を上回ると、ピストンロッド30を押し出す方向にピストン28が移動し始める。時刻t2において、ピストン28がストロークエンドに達し、ピストンロッド30が最大限に伸長する。
この場合、ヘッド側シリンダ室34に流入するエアの流量は、第1可変絞り部22aによって制限されているので、ピストン28は所定の低速度で移動する。なお、ここでいう低速度とは、例えば1mm/sから200mm/sまでの範囲内の速度のことである。時刻t1と時刻t2の間では、ピストン28の移動に伴ってヘッド側シリンダ室34の容積が増大するため、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1はほとんど上昇しない。
ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1は、ピストン28がストロークエンドに達してから所定時間を経過するまでの間(時刻t2から時刻t3まで)は、概ね一定の割合で上昇する。そして、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1は、時刻t3から急激に上昇し、時刻t4において所定の高いエア圧に到達した後はそのエア圧に保持される。ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1が時刻t3において急激に上昇し始めるのは、第1可変絞り部22aが第1流量制御弁22の供給側流路部22cに介在しない状態、すなわち絞りのない状態に切り換わるからである。
このように、エアシリンダ12の駆動工程において、ピストン28の移動速度を所望の低速度に設定することができるほか、ピストン28の最大推力が得られるまでに要する時間を可及的に短くすることができる。第1流量制御弁22の第1可変絞り部22aの通路面積を変更すれば、ピストン28の移動速度を調整することができる。
[復帰工程の説明]
ピストンロッド30が伸長してワークの位置決め等の作業が行われた後、切換弁14への通電を停止すると、切換弁14が第2位置から第1位置に切り換わる。すると、ヘッド側シリンダ室34に蓄積されたエアの一部は、第1流路36の一部、チェック弁20が介在された第3流路40、切換弁14および第2流路38を経て、ロッド側シリンダ室32に供給される。それと同時に、ヘッド側シリンダ室34に蓄積されたエアの他の一部は、第2流量制御弁24と第1流量制御弁22が介在された第1流路36、切換弁14および第4流路42を経て、排気口18から外部に排出される。
このとき、ヘッド側シリンダ室34から第2流量制御弁24に向かうエアは、第2流量制御弁24の第2可変絞り部24aを通り、さらに第1流量制御弁22の第1チェック弁部22bを通って切換弁14に至る。したがって、エアシリンダ12の復帰工程において、排気口18から外部に排出されるエアの流量は、第2可変絞り部24aで設定された通路面積に見合った流量となる。換言すれば、第2可変絞り部24aの通路面積を変更することで、ヘッド側シリンダ室34から外部に排出されるエアの流量を調整することができ、それによって、ヘッド側シリンダ室34に蓄積されたエアがロッド側シリンダ室32に供給される量と、ヘッド側シリンダ室34に蓄積されたエアが外部に排出される量との比を変えることができる。
ヘッド側シリンダ室34のエア圧が減少し、ロッド側シリンダ室32のエア圧が上昇して、ロッド側シリンダ室32のエア圧がヘッド側シリンダ室34のエア圧よりも所定以上大きくなると、ピストンロッド30の引き込みが始まる。そして、ピストンロッド30が最も引き込まれた初期状態に復帰する。
上記復帰工程におけるヘッド側シリンダ室34のエア圧P1、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2およびピストンストロークSのタイムチャートを図5に示す。以下、同図を参照しながら、上記復帰工程における作用をさらに詳細に説明する。なお、図5においても、図4と同様に、エア圧のゼロ点は、エア圧が大気圧に等しいことを示し、ピストンストロークSのゼロ点は、ピストンロッド30が最も引き込まれた位置にあることを示す。
切換弁14への通電停止指令が出され、切換弁14が第2位置から第1位置に切り換わると、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1が下降し始めるとともに、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2が上昇し始める。ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1がロッド側シリンダ室32のエア圧P2に等しくなると、チェック弁20の作用により、ヘッド側シリンダ室34のエアがロッド側シリンダ室32に向けて供給されなくなり、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2の上昇が止まる。一方、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1は下降し続け、時刻t5において、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2がピストン28の静止摩擦抵抗に打ち勝つ分だけヘッド側シリンダ室34のエア圧P1を上回り、ピストンロッド30の引き込み方向への移動が始まる。
ピストンロッド30が引き込み方向へ移動を始めると、ロッド側シリンダ室32の容積が増加するため、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2は下降するが、ヘッド側シリンダ室34のエア圧P1はそれより大きな割合で下降するので、ロッド側シリンダ室32のエア圧P2がヘッド側シリンダ室34のエア圧P1を上回る状態は継続する。また、一旦移動を始めたピストン28の摺動抵抗は静止状態でのピストン28の摩擦抵抗よりも小さいので、ピストンロッド30の引き込み方向への移動は支障なく行われる。そして、時刻t6において、ピストンロッド30が最も引き込まれた状態に復帰する。切換弁14に対して次の通電指令が出されるまで、この状態が維持される。
上記流体圧シリンダ駆動装置10では、第1流路36のうち分岐点46から切換弁14の第1ポート14aに至るまでの部分にメータインの第1流量制御弁22を設けている。この第1流量制御弁22を、第1流路36のうちヘッド側シリンダ室34から分岐点46に至るまでの部分に設けることも考えられるが、その場合、エアシリンダ12の復帰工程においてヘッド側シリンダ室34からロッド側シリンダ室32に向かうエアは、第1流量制御弁22の第1チェック弁部22bとチェック弁20の両方を経由することとなり、エアの円滑な流れに支障が生じるおそれがある。したがって、第1流路36のうち分岐点46から切換弁14に至るまでの部分に第1流量制御弁22を設ける必要がある。
また、上記流体圧シリンダ駆動装置10では、ヘッド側シリンダ室34から外部に排出されるエアの流量を調整するメータアウトの第2流量制御弁24を設けたが、第2流量制御弁24は必ずしも必要な構成ではない。すなわち、ヘッド側シリンダ室34に蓄積されたエアがロッド側シリンダ室32に供給される量と外部に排出される量との比を変える必要がなければ、第2流量制御弁24を設けなくてもよい。
また、上記流体圧シリンダ駆動装置10において、第2流路38にエアタンクを設ける構成としてもよい。これにより、ロッド側シリンダ室32の容積が実質的に増加し、復帰工程時、ロッド側シリンダ室32の容積が増大する際にその圧力が低下するのを可及的に抑えることができる。
また、上記流体圧シリンダ駆動装置10のエアシリンダ12は、ピストンロッド30の押し出し時に仕事を行い、ピストンロッド30の引き込み時には仕事をしないものとしたが、ピストンロッド30の引き込み時に仕事を行い、ピストンロッド30の押し出し時には仕事をしないエアシリンダ12にも適用することができる。この場合、ヘッド側シリンダ室34に第2流路38を接続し、ロッド側シリンダ室32に第1流路36を接続すればよい。
本発明に係る流体圧シリンダの駆動装置は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することのない範囲で、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…流体圧シリンダ駆動装置 12…エアシリンダ(流体圧シリンダ)
14…切換弁 16…高圧エア供給源(流体供給源)
18…排気口(排出口) 18a…サイレンサ
20…チェック弁
22…第1流量制御弁(メータインの流量制御弁)
24…第2流量制御弁(メータアウトの流量制御弁)
28…ピストン 30…ピストンロッド
32…ロッド側シリンダ室 34…ヘッド側シリンダ室
36…第1流路 38…第2流路
40…第3流路

Claims (5)

  1. 複動型の流体圧シリンダの駆動装置であって、
    一方のシリンダ室と切換弁とを接続する第1流路と、他方のシリンダ室と前記切換弁とを接続する第2流路と、前記第1流路から分岐して前記切換弁に至るとともにチェック弁が介在された第3流路とが設けられ、
    前記切換弁の第2位置において、前記一方のシリンダ室が前記第1流路を介して流体供給源に接続され、前記他方のシリンダ室が前記第2流路を介して排出口に接続され、
    前記切換弁の第1位置において、前記一方のシリンダ室が前記第1流路の一部と前記第3流路と前記第2流路とを介して前記他方のシリンダ室に接続されるとともに前記第1流路を介して前記排出口に接続され、
    前記第3流路が分岐する位置から前記切換弁に至るまでの前記第1流路には、流体圧力が所定以上になると絞りのない状態に切り換わるメータインの流量制御弁が設けられる流体圧シリンダの駆動装置。
  2. 請求項1記載の流体圧シリンダの駆動装置において、
    前記第3流路が分岐する位置から前記切換弁に至るまでの前記第1流路には、メータアウトの流量制御弁が設けられる流体圧シリンダの駆動装置。
  3. 請求項1記載の流体圧シリンダの駆動装置において、
    前記メータインの流量制御弁によって設定される前記流体圧シリンダのピストンの移動速度は1〜200mm/sである流体圧シリンダの駆動装置。
  4. 請求項1記載の流体圧シリンダの駆動装置において、
    前記第2流路にエアタンクが設けられる流体圧シリンダの駆動装置。
  5. 請求項1記載の流体圧シリンダの駆動装置において、
    前記排出口にサイレンサが付設される流体圧シリンダの駆動装置。
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