JP2020084430A - ドアハンドル及びドア構造 - Google Patents
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Abstract
Description
ドアハンドルとしてレバーハンドルを使用するレバーハンドル錠では、ドアを開けるときには、ドアハンドルの操作によってラッチを錠ケース内に引き込んで開ける。また、ドアを閉じるときには、ストライクがラッチの傾斜面側に当たり、ラッチを錠ケース内に押し込んで閉める。
また、本発明の構成によれば、閉塞部を押圧することで開閉操作部が外部に露出するため、開閉操作部を操作してドアを開閉できる。
ドア本体2は、図2のように、ドアハンドル3を収納可能なハンドル側収納穴10と、錠前5を収納可能な錠前側収納穴11を備えている。
ハンドル側収納穴10は、ドア本体2の一方の主面から他方の主面まで厚み方向に貫通した貫通孔であり、幅をもって上下方向に延びている。
錠前側収納穴11は、ドア本体2の小端面からハンドル側収納穴10に向かって深さをもった孔であり、厚み方向に幅をもち上下方向に延びている。錠前側収納穴11は、底部でハンドル側収納穴10と連通している。
そして、本実施形態のドアハンドル3は、フレーム部31が開口70を有しており、閉塞姿勢と、開放姿勢との間で姿勢変更が可能となっている。
閉塞姿勢は、図21(a)のように、閉塞部32が開口70を塞ぐように設けられて、閉塞部32の外面とフレーム部31の外面が実質的に同一平面を形成して面一となる姿勢である。
開放姿勢は、閉塞部32がフレーム部31に対して傾斜して開口70の一部が開放される姿勢である。
閉塞姿勢から開放姿勢に変更する際には、閉塞姿勢において閉塞部32を押圧操作することで、フレーム部31に対して閉塞部32が回動して、図21(b)のように開放姿勢に変更される。
台座本体35は、略縦長長方形状の板状部位であり、ハンドル本体20bの台座本体35とともにドアハンドル3をドア本体2に取り付ける部材である。
台座本体35は、図4のように、ベース部40と、収納部41と、保持部42と、切り欠き部43と、台座側係合部45a,45bと、締結用貫通孔46a,46bを備えている。
本体板部50は、図6のように、長方形状の板体であり、横方向Xの中間部に縦方向Yに直線状に延びた凹溝53を備えている。
凹溝53は、閉塞部32の動き代を確保するための溝であり、図4のように、厚み方向に深さをもった有底溝である。
立壁部55,56は、張出板部51,52の縦方向Yの端部から厚み方向に立ち上がった壁部である。
接続壁部57は、立壁部55,56間を接続する壁部であり、収納空間58側に向けて突出した突出部60を備えている。
突出部60は、接続壁部57に対して直交する方向に立設された突起であり、錠前5と係合する係合片である。
支持穴61は、厚み方向に深さをもつ有底穴であり、押圧部材36と付勢部材37を挿入し、保持可能となっている。
付勢部材37は、弾性変形可能であって、弾性復元力によって押圧部材36を閉塞部32側に向かって付勢する部材である。
フレーム本体72は、図3,図7のように、外面形成部75と、立壁部76と、傾斜部77と、切り欠き部78を備えている。
外面形成部75は、図3のように四角環状の板状部位であり、閉塞姿勢の際に、実質的に凹凸がない平滑な外面を構成する部位である。
立壁部76は、図7のように、外面形成部75から厚み方向に立設された壁部であり、開口70に沿って四角環状に延びた囲繞壁である。立壁部76は、立設方向の先端から外面形成部75側に向けて切り欠かれた切り欠き部78を備えている。
切り欠き部78は、図7のように立壁部76の立設方向の先端から外面形成部75側に向けて切り欠かれた切り欠きであり、縦方向Yに幅をもち立壁部76を厚み方向に延びている。
傾斜部77は、外面形成部75から立壁部76に向かって傾斜して設けられた傾斜壁部である。
係合凹部73a,73bは、台座側係合部45a,45bと係合可能であり、閉塞部32の軸部81a,81bの横方向Xへの移動を規制する規制部である。
係合凹部73a,73bは、台座側係合部45a,45bとともに閉塞部32の軸部81a,81bを挟み、厚み方向の移動を規制可能となっている。
本体部80は、ベース部84と、保持部85a,85bと、錠前操作部86を備えている。
ベース部84は、使用者の押圧力を受ける被押圧部位であり、縦長長方形状の板状部位である。
保持部85a,85bは、軸部81a,81b及び付勢部材82a,82bを保持する部位であり、軸部81a,81b及び付勢部材82a,82bの一部を挿入可能な保持穴87a,87bを備えている。
保持穴87a,87bは、縦方向Yにおける保持部85a,85bの上端部及び下端部に設けられ、中央側に底部を有する有底穴である。
錠前操作部86は、図8のように、平面視略四分円状の板状部位であり、押圧面部90と、曲面部91と、側面部92,93とを備えている。
押圧面部90は、ベース部84から立ち上がった立壁であり、ベース部84に対して直交する長方形状の壁部である。押圧面部90は、閉塞部32を押圧操作して閉塞姿勢から開放姿勢に姿勢変更する際に錠前5の摺動部170(図11参照)を押圧する面である。
曲面部91は、押圧面部90の端部からベース部84に向かって延びた曲面である。
側面部92,93は、錠前操作部86の側面を構成する面であり、略四分円状の面である。
台座部30とフレーム部31の傾斜部77との間には、図9のように、使用者の指を挿入可能な空間があり、台座部30とフレーム部31の立壁部76及び傾斜部77によって「コ」字状の開閉操作部7が形成されている。
閉塞部32の軸部81a,81bは、図8のように、その一部が付勢部材82a,82bとともに保持穴87a,87bに挿入されており、保持穴87a,87bの底部との間に付勢部材82a,82bが位置している。すなわち、軸部81a,81bは、付勢部材82a,82bによって付勢されており、その端部が保持穴87a,87bから突出している。
押圧部材36は、図9のように、その一部が付勢部材37とともに支持穴61に挿入されており、支持穴61の底部との間に付勢部材37が位置している。すなわち、押圧部材36は、付勢部材37によって付勢されており、その端部が支持穴61から突出して押圧部95を構成しており、当該押圧部95によって閉塞部32のベース部84を押圧している。
また、錠前5は、ラッチボルト110のラッチ部200の姿勢が反転してドア本体2を開閉する反転ラッチ錠である。すなわち、ドア枠220のストライク221に接触することでラッチ部200が反転し、ラッチ部200の傾斜面たる第1面部210又は第2面部211に沿ってラッチ部200が錠ケース102内に退避するものである。
また、錠前5は、ドアハンドル3が押圧操作され、閉塞姿勢から開放姿勢に姿勢変更するに伴って、図19(a)に示される突出状態における姿勢変更を不能とする揺動不能状態から、図19(b)に示される突出状態における姿勢変更を許容する揺動可能状態に変更可能となっている。
第1錠ケース120は、図12のように、内部に空間があり側面が開放した箱状体であり、本体部123と、側壁部125,126,127と、フロント側壁部128を備えている。
本体部123は、第2錠ケース121と空間を挟んで対向する部位であり、図11,図12のように、連結用規制溝130と、固定筒部132,133と、固定溝135を備えている。
固定筒部132,133は、締結要素122a,122bの軸部を挿通可能な筒状部位である。固定筒部133は、被操作部材105の移動方向をラッチボルト110の出没方向に規制する部位でもある。
固定溝135は、図12のように、本体部123を厚み方向に貫通し、上下方向Bに延びた貫通溝であり、ハンドル本体20bの突出部60(図5参照)を挿入可能な挿入溝である。
側壁部126は、ラッチボルト110の退避方向における本体部123の端部から折れ曲がった壁部である。
側壁部127は、側壁部125と上下方向Bに対向し、本体部123の下端部から折れ曲がった壁部である。
本体部140は、連結用規制溝150と、固定孔152,153と、固定溝155を備えている。
連結用規制溝150は、連結用規制溝130と対をなし、連結部材107の移動方向を上下方向Bに規制する溝である。連結用規制溝150は、連結用規制溝130と対向し、連結用規制溝130と同一方向に延びた溝である。
固定孔152,153は、本体部140を厚み方向に貫通した貫通孔であり、締結要素122a,122bの軸部を挿通可能な挿通孔である。
固定溝155は、本体部140を厚み方向に貫通し、上下方向Bに延びた貫通溝であり、ハンドル本体20aの突出部60(図5参照)を挿入可能な挿入溝である。
切り欠き部160は、被操作部材105の一部を錠ケース102の外部に露出させる切り欠きである。切り欠き部160は、第1錠ケース120の本体部123及び側壁部126,127及び第2錠ケース121の本体部140に跨って切り欠かれている。
挿通孔148は、下側壁部147を厚み方向に貫通し、前後方向Aに延びた貫通溝である。
収納空間165は、錠ケース120,121の本体部123,140と仕切り部材103に囲繞された空間である。収納空間165は、ラッチ用貫通孔137を介して外部と連通している。
被押圧部175は、規制穴177を備えている。
規制穴177は、被押圧部175を厚み方向に貫通した貫通孔であり、固定筒部133を挿通可能な挿通孔である。規制穴177は、ラッチボルト110の出没方向(前後方向A)に直線状に延びており、固定筒部133を挿通させることで被操作部材105の移動方向をラッチボルト110の出没方向に規制する孔である。
突出部176は、傾斜穴178と、保持穴179を備えている。
傾斜穴178は、突出部176を厚み方向に貫通した貫通孔であり、ラッチボルト110の出没方向に対して上下方向Bに傾斜した穴である。すなわち、傾斜穴178の延び方向は、ラッチボルト110の出没方向成分(前後方向成分)と、上下方向成分を有している。
保持穴179は、突出部176の前端面から被押圧部175に向かって深さをもち、付勢部171を挿入し保持する有底穴である。
付勢部171は、弾性変形可能であって弾性復元力によって摺動部170を後方に向かって付勢する部材であり、具体的にはコイルばねである。
腕部180,181は、略長方形状の板状部位であり、被操作部材105の突出部176を挟む部位である。腕部180,181は、連結部材107の両端部を挿入し保持可能な保持穴185,186を備えている。保持穴185,186は、腕部180,181の離間方向に対応する位置に配されている。
間隔維持部182は、腕部180,181の端部間を繋ぐ部位である。
係止部183は、ラッチボルト110の出没方向に延びた板状部位であり、ラッチボルト110の係合溝と係合可能となっている。
本体部190は、断面形状が四角形状の筒状体であり、ラッチボルト110を囲繞可能な囲繞空間195を備えている。
切り欠き部191,192は、本体部190の後端部から前方側に向かって直線状に延びた切り欠きであり、伝達部材106の係止部183を挿通可能となっている。
固定部193,194は、ラッチボルト110の軸保持部202(図17参照)を固定する部位であり、軸保持部202の爪部206,207を挿着可能な固定穴196,197を備えている。
ラッチ部200は、ドアを閉めたときにドア枠6のストライク221の内壁(図18参照)と係合する係合片である。ラッチ部200は、軸部201に対して揺動可能に接続されている。ラッチ部200は、外面に第1面部210と、第2面部211と、側面部212,213を備えている。
第1面部210は、揺動不能状態において、傾斜面を構成する面である。すなわち、第1面部210は、揺動不能状態において、前後方向に対して傾斜して平面状に広がった面である。
第2面部211は、第1面部210とともに前端部で角部を構成し、揺動不能状態において、垂直面を構成する面である。すなわち、第2面部211は、前後方向に平面状に広がった面である。
側面部212,213は、上面又は下面を構成する面であり、前後方向に延びたスライド溝204,205を有している。
軸保持部202は、軸部201を保持し、軸部201の移動方向を前後方向Aに規制する部材である。軸保持部202は、固定部193,194と係合可能な爪部206,207を備えている。
付勢部材203は、ラッチ部200と軸保持部202の間に位置し、軸保持部202に対してラッチ部200を相対的に前方側に付勢する部材である。
摺動部170は、図19(a)のように、規制穴177に固定筒部133が挿入されており、傾斜穴178に連結部材107が挿通されている。
伝達部材106の腕部180,181の保持穴185,186と摺動部170の傾斜穴178は連続した一つの連通孔を構成しており、当該連通孔に連結部材107が挿入されている。
伝達部材106の係止部183は、ケース部材108の切り欠き部192を通過しており、ラッチボルト110のスライド溝205に挿入されている。すなわち、ラッチボルト110は、伝達部材106の係止部183によって、スライド溝205の延び方向以外の方向への移動が規制されている。
ハンドル本体20a,20bは、収納部41,41の収納空間58,58が連続した一つの空間を構成しており、当該空間に錠前5の一部が収納されている。
錠前5は、錠ケース120,121の固定溝135,155にハンドル本体20a,20bの突出部60,60が挿入されており、ハンドル本体20a,20bの接続壁部57によって厚み方向に挟まれている。
ハンドル本体20bの保持部42の一部は、図20のように、ハンドル本体20aの切り欠き部43を通過している。同様にハンドル本体20aの保持部42の一部も、ハンドル本体20bの切り欠き部43を通過している。
ハンドル本体20a,20bの錠前操作部86,86は、上下方向にずれた位置関係となっており、押圧面部90,90が被押圧部175の後端面に対して接触又は近接している。
ラッチ部200は、第1面部210が傾斜面を構成しており、第2面部211が垂直面を構成している。
ラッチ部200の垂直面たる第2面部211は、引き開き側に位置し、ストライク221の内壁と対向している。そのため、施錠状態となっている(図22(a))。
伝達部材106の係止部183は、挿通孔148を挿通し、側面部213のスライド溝205に挿入されている。そのため、ラッチ部200は係止部183によって係止されており、揺動不能となっている。
被操作部材105の摺動部170は、錠ケース102の内外に延びており、一部が切り欠き部160から張り出している。
また、閉塞部32が傾斜すると、錠前操作部86の押圧面部90が被押圧部175の切り欠き部160からの露出部分を前方側に押圧する。摺動部170は、被押圧部175が押圧されると、付勢部171の付勢力に逆らって、規制穴177に沿って前方に移動し、伝達部材106が連結部材107を介して傾斜穴178に沿って下方側に移動する。そうすると、伝達部材106の係止部183とラッチボルト110のスライド溝205との係合が解除され、ラッチ部200は、図19(b)のように、軸部201に対して揺動可能状態となる。すなわち、錠前5は、被操作部材105と伝達部材106で被押圧部175への押圧力を伝達部材106の係止部183に伝達する動力伝達機構が構成されており、被押圧部175が押圧されると、伝達部材106の係止部183とラッチボルト110のスライド溝205との係合が解除される。
そして、使用者は、ハンドル本体20aの閉塞部32の傾斜によりフレーム部31から露出した開閉操作部7をつかみ、ハンドル本体20aを引いてドア本体2を開ける。
このとき、図22のように、ストライク221の内壁にラッチ部200の垂直面たる第2面部211が接触し、ラッチ部200が揺動して第2面部211が傾斜面となり、図23のように、第2面部211に沿ってラッチ部200が錠ケース102内に後退する。
このとき、ストライク221の内壁にラッチ部200の傾斜面たる第1面部210が接触し、第1面部210に沿ってラッチ部200が錠ケース102内に後退する。
ドア本体302は、図25のように、ドアハンドル303を収納可能なハンドル側収納穴310と、錠前305を収納可能な錠前側収納穴311を備えている。
そして、本実施形態のドアハンドル303も、第1実施形態のドアハンドル3と同様、フレーム部331が開口70を有しており、閉塞姿勢(図35(a)参照)と、開放姿勢(図35(b)参照)との間で姿勢変更が可能となっている。
切り欠き部343は、閉塞部332の一部を通過可能となっている。
フレーム部331は、外面形成部75と、立壁部76と、傾斜部377と、切り欠き部78と、係合凹部379a,379bを備えている。
傾斜部377は、図28のように傾斜方向が第1実施形態の傾斜部77と異なり、上下方向となっている。
係合凹部379a,379bは、台座部330の位置決め部341a,341bと係合可能な凹部であり、立壁部76の内壁部分に設けられ、立壁部76の立設方向の端部から外面形成部75側に向かって深さをもつ凹部である。
閉塞部332は、図29のように、本体部380と、軸部81a,81bと、第1付勢部材382と、第2付勢部材383を備えている。
本体部380は、ベース部84と、保持部385a,385bと、錠前操作部386と、係合部387a,387bを備えている。
保持部385a,385bは、軸部81a,81b及び第1付勢部材382を保持する部位である。
錠前操作部386は、錠前305の一部を押圧し、錠前305を操作する部位であり、ベース部84から厚み方向に突出した突出片である。
第1付勢部材382は、弾性変形可能であって、弾性復元力によって軸部81a,81bを互いに離反する方向に付勢する部材である。
第2付勢部材383は、本体部380を台座部330から相対的に離反する方向に付勢する付勢部材であり、具体的にはダブルキックスプリングである。第2付勢部材383は、コイル部分を中心として、回転方向に付勢可能となっている。
係合部387a,387bは、開口70を構成する縁部と係合し、閉塞部332が外面形成部75の外側に張り出すことを防止する係止片である。
軸部81a,81bは、保持部385a,385a内に配され、軸部81a,81bの間に第1付勢部材382が配されている。すなわち、軸部81a,81bは、第1付勢部材382によって互いに外側に向かって付勢されており、軸部81a,81bの一部は、保持部385a,385aから突出している。
第2付勢部材383は、台座部330と、閉塞部332の間に配されており、閉塞部332は、台座部330に対して外側に付勢されている。
また、錠前305は、第1実施形態の錠前5と同様、ドアハンドル303が押圧操作され、閉塞姿勢から開放姿勢に姿勢変更するに伴って、突出状態における姿勢変更を不能とする揺動不能状態(図34(a)参照)から、突出状態における姿勢変更を許容する揺動可能状態(図34(b)参照)に変更可能となっている。
第1錠ケース420は、図31のように、第1実施形態の第1錠ケース120と同様、内部に空間があり側面が開放した箱状体であり、本体部123と、側壁部125,126,127と、フロント側壁部128を備えている。
第1錠ケース420の側壁部127には、付勢部材481を受ける付勢受部422が設けられている。
被操作部材405は、図32のように、被押圧部475と、突出部476で構成されている。
規制穴477は、被押圧部475を厚み方向に貫通した貫通孔であり、固定筒部133を挿通可能な挿通孔である。
突出部476は、連結用穴478を備えている。
連結用穴478は、突出部476を厚み方向に貫通した貫通孔であり、被操作部材405の長手方向に延びた穴である。
本体部480は、二枚の平行に離間して配された腕部180,181と、腕部180,181の間隔を維持する間隔維持部182と、腕部180,181から上方に向かって延びた係止部183と、被付勢部482を備えている。
被付勢部482は、腕部180,181の下端部を繋ぐ部位であり、付勢部材481の付勢力を受ける部位である。
付勢部材481は、弾性変形可能であって、弾性復元力によって本体部480を仕切り部材103側に向かって付勢する部材である。
連結部材107は、中間部が保持穴185、連結用穴478、及び保持穴186を通過し、両端部が連結用規制溝130,150に挿入されている。
被操作部材405は、上記したように連結用穴478に連結部材107が挿入されており、規制穴477に固定筒部133が挿入されている。そのため、被操作部材405は、連結部材107の連結用規制溝130,150に沿った移動に伴って固定筒部133を中心として回動可能となっている。
付勢部材481は、一方の端部が付勢受部422に取り付けられており、他方の端部が被付勢部482と当接している。すなわち、伝達部材406は、付勢部材481によって仕切り部材103側に常時付勢されており、係止部183が仕切り部材103の挿通孔148に挿入されて、ラッチ部200のスライド溝205(図17参照)に挿入されている。
被押圧部475は、錠ケース402の内外に延びており、一部が切り欠き部460から張り出している。
また、閉塞部332が傾斜すると、錠前操作部386が被押圧部475の切り欠き部460からの露出部分を上方側に押圧する。被操作部材405は、被押圧部475が押圧されると、図34のように、規制穴477に挿通された固定筒部133を回転軸として回動し、伝達部材406の付勢部材481の付勢力に逆らって、本体部480を下方に押圧し、本体部480が連結用規制溝130に沿って下方側に移動する。そうすると、伝達部材406の係止部183とラッチボルト110のスライド溝205との係合が解除され、ラッチ部200は、軸部201に対して揺動可能状態となる。すなわち、錠前305は、被操作部材405と伝達部材406で被押圧部475への押圧力を伝達部材406の係止部183に伝達する動力伝達機構が構成されており、被押圧部475が押圧されると、伝達部材406の係止部183とラッチボルト110のスライド溝205との係合が解除される。
そして、使用者は、ハンドル本体320aの閉塞部332の傾斜によりフレーム部331から露出した開閉操作部307をつかみ、ハンドル本体320aを引いてドア本体302を開ける。
2 ドア本体
3,303 ドアハンドル
5,305 錠前
7,307 開閉操作部
10 ハンドル側収納穴
11 錠前側収納穴
31,331 フレーム部
32,332 閉塞部
37 付勢部材
70 開口
81a,81b 軸部
82a,82b 付勢部材
86,386 錠前操作部
95 押圧部
102,402 錠ケース
105,405 被操作部材(動力伝達機構)
106,406 被操作部材(動力伝達機構)
110 ラッチボルト
120,121 錠ケース
171 付勢部
175 被押圧部
183 係止部
200 ラッチ部
201 軸部
203 付勢部材
Claims (6)
- ドアに固定され、前記ドアの内部に設けられた錠前を操作するドアハンドルであって、
前記ドアの引き開き側に、開口を有するフレーム部と、前記開口を塞ぐ閉塞部を有し、
前記閉塞部は、前記フレーム部の前記開口の大部分を塞ぐ閉塞姿勢と、前記閉塞姿勢よりも前記フレーム部の前記開口を開放する開放姿勢との間で姿勢変更が可能であり、
前記フレーム部の外面と前記閉塞部の外面は、前記閉塞姿勢において、実質的に同一平面を形成しており、
前記閉塞部を押圧することで、前記閉塞部が前記閉塞姿勢から前記開放姿勢に姿勢変更され、開閉操作部が外部に露出することを特徴とするドアハンドル。 - 前記閉塞部が前記開放姿勢から前記閉塞姿勢となるように前記閉塞部を付勢する付勢部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル。
- 前記開閉操作部は、前記フレーム部の一部に設けられ、前記閉塞姿勢において前記閉塞部によって隠されており、
前記閉塞部を押圧することで、前記閉塞部が前記フレーム部に対して傾斜し、前記開閉操作部が前記開口から露出することを特徴とする請求項1又は2に記載のドアハンドル。 - 前記閉塞部は、錠前操作部を有し、
前記閉塞部を押圧することで、前記閉塞部の姿勢が前記閉塞姿勢から前記開放姿勢に変更され、前記錠前操作部が前記錠前の一部を押圧操作することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のドアハンドル。 - 前記閉塞部を押圧することで、前記閉塞部が上下方向に傾斜して前記閉塞姿勢から前記開放姿勢に姿勢変更され、前記開閉操作部が外部に露出することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のドアハンドル。
- 請求項4に記載のドアハンドルと、前記ドアと、前記錠前を備えるドア構造であって、
前記錠前は、錠ケースと、ラッチボルトを有し、
前記錠前は、動力伝達機構と、係止部と、被押圧部を有し、
前記ラッチボルトは、ラッチ部と、軸部を有し、前記軸部の軸方向に移動して前記錠ケースから出没可能であり、
前記動力伝達機構は、前記錠ケース内に設けられ、前記被押圧部への押圧力を前記係止部に伝達するものであり、
前記係止部は、前記錠ケース内で前記ラッチ部と係合することで、前記ラッチ部の前記軸部に対する揺動を係止するものであり、
前記被押圧部の一部は、前記ラッチボルトの退避方向における前記錠ケースの端部から露出しており、
前記閉塞部を押圧することで、前記閉塞部の姿勢が変更されて前記被押圧部の前記錠ケースからの露出部分を押圧し、前記係止部の前記ラッチ部との係合が解除されると、前記ラッチ部が前記軸部に対して揺動可能となることを特徴とするドア構造。
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