JP2022072119A - ドア操作装置及びドア - Google Patents

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Abstract

【課題】ラッチ解除操作に関する設計の自由度が大きいドア操作装置及びその装置を組み込んだドアを提供する。【解決手段】ドア1,1Aの戸先側に埋設された略直方体のケース4と、ケース4内に設けられたラッチボルト2,2Aと、ケース4からラッチボルト2,2Aを突出させるように付勢するバネ5とを有し、ドア1,1Aを開くためにラッチボルト2,2Aをバネ5に抗して後退させるように構成されたドア操作装置10において、ケース4の戸尻側の側面に隣接しかつドア1,1Aの一部を厚さ方向に貫通する開口部1cと、使用者による操作によって、回動軸13の周りで回動可能又はドア面1a,1bに対し垂直な方向に直線移動可能であるように、開口部1c内に配置された操作板11と、操作板11の回動又は直線移動を、ラッチボルト2,2Aの後退動作に変換する変換部と、を有することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、ドアを開くときにラッチボルトを解除するためのドア操作装置に関する。
回転して開くドアの戸先側に設けられたラッチボルトは、突出する方向にバネにより付勢されている(特許文献1、2等)。ドアの閉位置では、ラッチボルトが突出してドア枠のラッチ受けと係合することによってドアが閉位置に固定される。閉位置にあるドアを開くときは、レバーハンドルやプッシュプルハンドルなどの取っ手を操作してラッチボルトをバネに抗して一時的に後退させることによって、ドアを開くことができる。開位置にあるドアを閉じるときは、ラッチボルトの形状に起因してラッチボルトが独りでにバネに抗して後退するので、取っ手を操作する必要はない。
ドアの取っ手は、ウィルスや細菌などの病原体の伝染経路となり得る。ドアの取っ手又はそれに触れた手を頻繁に消毒することは煩雑であり、感染防止のためにドアの取っ手に手指が触れないことが好ましい。
特許文献1~3は、手指を使わずに、手首よりも上方の部分を用いてドアを開閉するために、特別な形状の取っ手又は既存の取っ手に取り付けるアタッチメントを提示している。
特表2008-506872号公報 実公平3-39575号公報 特開昭53-70534号公報 特開2004-238972号公報 特開2004-218220号公報
ドアを開く際に手指を使わずにラッチボルトを解除するための従来のドアの取っ手又は取っ手のアタッチメントは、いずれもドア本体とは別個の装置として取り付けられるものであった。また、そのような取っ手やアタッチメントは、特別な形状を有しており、例えば使用者の肘や足などのいずれかの身体部位に特化したものであって、その操作方法や操作高さが限定されていた。
以上の現状に鑑み、本発明は、ドアを開く際にラッチボルトを解除するためのドア操作装置であって、操作に用いる身体部位や操作位置に関する設計の自由度が大きいドア操作装置及びその装置を組み込んだドアを提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。なお、括弧内の数字は、後述する図面中の符号であり、参考のために付するものである。
本発明の態様は、ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
使用者による操作によって、回動軸(13)の周りで回動可能又はドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に直線移動可能であるように、前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
前記操作板(11)の回動又は直線移動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有することを特徴とする。
上記態様において、前記ドア(1)が片開きドアでありかつ前記操作板(11)が回動可能である場合、前記操作板(11)における前記ドア(1)が開く方に向いた面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する補助操作板(12)をさらに有することを特徴とする。
上記態様において、前記ドア(1)が両開きドアでありかつ前記操作板(11)が回動可能である場合、1枚の前記操作板(11)のみを有することを特徴とする。
上記態様において、前記ドア(1)が両開きドアでありかつ前記操作板(11)が回動可能である場合、前記操作板(11)の両側の面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直にそれぞれ延在する補助操作板(12)をさらに有することを特徴とする。
上記態様において、前記回動軸(13)が、鉛直方向又は水平方向に延在することを特徴とする。
上記態様において、前記ドア(1)が片開きドアでありかつ前記操作板(11)が直線移動可能である場合、前記操作板(11)における前記ドア(1)が開く方に向いた面を始点として前記操作板(11)に対し垂直な方向に延在する連結部材(25)と、前記連結部材(25)の先端に取り付けられた補助操作板(12)とをさらに有することを特徴とする。
上記態様において、前記ドア(1)が両開きドアでありかつ前記操作板(11)が直線移動可能である場合、
少なくとも一方の前記ドア面(1a,1b)上における前記開口部(1c)の周縁を始端として前記ドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に突出した枠(40,41)を有し、前記操作板(11)が、前記開口部(1c)内及び前記枠(40,41)内を直線移動可能であることを特徴とする。
上記態様において、前記補助操作板(12)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記補助操作板(12)と一体的にスライド可能なロック部材(31)を有し、
前記補助操作板(12)がスライドしたとき、前記ロック部材(31)の一部が、前記ケース(4)又はドア本体に形成された対向する凹部(1d)内に入り込むことにより、前記操作板(11)の回動が阻止されることを特徴とする。
上記態様において、前記ケース(4)内において前記ラッチボルト(2)とは異なる高さ位置に設けられかつ前記ケース(4)から突出しないように第2のバネ(7)で付勢されたデッドボルト(3)を有し、
前記補助操作板(12)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記補助操作板(12)と一体的にスライド可能なロック部材(31)を有し、
前記補助操作板(12)がスライドしたとき、前記ロック部材(31)の一部が、前記ケース(4)内に入り込むことにより、前記第2のバネ(7)に抗して前記デッドボルト(3)を前記ケース(4)から突出させることを特徴とする。
上記態様において、前記ケース(4)内において、前記ラッチボルト(2)とは異なる高さ位置に設けられたデッドボルト(3)と、前記デッドボルト(3)と前記枠(41)の一部とを連結する伝達部材(42)と、を有し、
前記枠(41)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記枠(41)がスライドしたとき、前記デッドボルト(3)を前記ケース(4)から突出させることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記いずれかの態様のドア操作装置をドア本体に組み込んだドアである。
本発明によれば、ドアを開く際にラッチボルトを解除するドア操作装置が、ドアの一部に組み込まれている。ドア操作装置は、ドアの一部を貫通する開口部に配置された操作板を有しており、その操作板は、使用者の操作によって回動可能又は直線移動可能である。本発明のドア操作装置では、使用者が操作する部分の大きさを、従来の取っ手やアタッチメントよりも格段に大きくすることができる。また、使用者が操作する位置も自在に設定することができる。この結果、使用者は、手指以外の身体部位、例えば肘、腕、脚、膝、足、腰などを用いて操作板を操作することが可能である。これによって、手指を介した感染の防止に大きく寄与することができる。
図1(a)は、第1の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。 図2(a)(b)は、図1(a)(b)にそれぞれ対応する概略斜視図であるが、ドア操作装置10を操作してラッチボルトを解除した状態を示している。 図3(a)は、図1(b)のI-I断面の一例を概略的に示し、(b)は(a)のII-II断面を概略的に示している。 図4(a)(b)は、ラッチボルト2が解除位置であるときの図3(a)(b)にそれぞれ対応する断面図である。 図5(a)は、図1(b)のI-I断面の一例を概略的に示し、(b)は(a)のIII-III断面を概略的に示している。 図6(a)(b)は、ラッチボルト2が解除位置であるときの図5(a)(b)にそれぞれ対応する断面図である。 図7(a)(b)は、図1(a)(b)と同様の概略斜視図であり、第1の実施形態の幾つかの変形形態を示す。 図8(a)は、第2の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。 図9(a)は、図8(b)のIV-IV断面の一例を概略的に示し、(b)は、ドア操作装置10を操作してラッチボルトを解除したときの(a)に対応する断面を概略的に示している。 図10(a)は、図8(b)のV-V断面の一例を概略的に示し、(b)はラッチボルトが解除されたときの(a)に対応する断面を概略的に示している。 図11(a)はラッチボルト2を、(b)はラッチボルト2及びデッドボルト3を収容したケース4を有するドア操作装置10のロック機構の一例を、それぞれ概略的に示す。 図12(a)は、図11(a)のVI-VI断面のロック解除状態を概略的に示し、(b)は、ロック状態を示す。 図13(a)は、図11(b)のVII-VII断面のロック解除状態を概略的に示し、(b)は、ロック状態を示す。 図14(a)は、第4の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。 図15(a)は、図14(b)のVIII-VIII断面の一例を概略的に示し、(b)(c)はラッチ解除状態の(a)に対応する断面図である。 図16(a)は、第5の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。 図17(a)は、図15(b)のIX-IX断面の一例を概略的に示し、(b)(c)はラッチ解除状態の(a)に対応する断面図である。 図18(b)は、(a)のX-X断面のロック解除状態を概略的に示し、(c)はロック状態を示している。 図19(a)は、第7の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。 図20(a)は、図19(b)のXI-XI断面の一例を概略的に示し、(b)はドア操作装置10を操作してラッチボルト2を解除したときの(a)に対応する断面を概略的に示している。 図21(a)は、第8の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。 図22(a)は、図21(b)のXII-XII断面の一例を概略的に示し、(b)(c)はラッチ解除状態の(a)に対応する断面図である。 図23(a)は、図21(b)のXIII-XIII-断面の一例を概略的に示し、(b)はロック状態における(a)に対応する断面図である。 図24は、第10の実施形態を示す図22(a)に対応する断面図である。
以下、実施例を示した図面を参照して本発明の各実施形態を説明する。各実施形態における同じ又は類似する構成要素には、基本的に、図面において同じ符号を付している。
(1)第1の実施形態:片開きドア、回動操作
図1~図7を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1(a)は、第1の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。例えば、ドア面1aが廊下側に、ドア面1bが室内側に面しており、ドア1は、室内側にのみ開く片開きドアである。図1は、ドア1が閉位置にある状態を示している。
以下の説明において、ドア1のドア面1a、1bに平行な水平方向に関して、ドア1の回転軸の方を「戸尻側」と称し、回転軸とは反対側の方を「戸先側」と称する。
ドア操作装置10は、ドア1の一部に組み込まれている。ドア操作装置10は、ドア1の戸先側に埋設された略直方体のケース4を有する。このケース4は、一般的なドアにおいてラッチボルト及びデッドボルトが収容されたキーケースと同様のものである。図1の例では、ケース4が、一般的な高さ位置に設置されている。しかしながら本発明では、ケース4の高さ位置は一般的な位置に限定されない。
図1の例では、ケース4にラッチボルト2のみが設けられており、デッドボルトは設けられていない。本発明では、デッドボルトは必須要素ではなく任意要素である。ラッチボルト2は、図1には示されないバネによってケース4の戸先側の側面から突出するように付勢されている。ドア1の閉位置においては、ラッチボルト2がケース4から突出し、対向するラッチ受け穴(図示せず)に入り込んでいる。これにより、ドア1は、ドア面1bの方へ開く動作を阻止される。
ドア操作装置10はさらに、ケース4の戸尻側の側面に隣接する開口部1cを有する。開口部1cは、ドア1の厚さ方向全体に亘って存在し、すなわちドア1の本体の一部を貫通している。図1の例では、開口部1cは矩形の輪郭形状を有する。開口部1cの上端はドア1の高さの上から4分の1程度に位置し、開口部1cの下端はドア1の下端と同じ位置にある。開口部1cの幅は、ドア1の幅の4分の1程度であり、例えば約20~30cmである。しかしながら、開口部1cの長さ及び幅は、特に限定されない。
さらに、開口部1c内には、開口部1cにほぼ嵌合する矩形の輪郭形状を有する操作板11が配置されている。ドア1の閉位置では、操作板11の平坦な広い両面は、ドア面1a、1bと平行である。操作板11は、好ましくは、ドア1よりも薄い所定の厚さを有する。操作板11の一方の広い面は、ドア面1aと同一面上に位置することが好ましい。操作板11の他方の広い面は、ドア面1bよりも開口部1c内に後退した位置にある。さらに操作板11の戸尻側の端縁に沿って回動軸13が設けられている。操作板11は、回動軸13の周りで回動可能である。回動軸13は、ここでは鉛直方向に延在している。回動軸13は、具体的には、例えば複数の蝶番などにより構成される。
さらに、操作板11におけるドア1が開く方に向いた面、この場合はドア面1b側の面を始端としてこの面に対し略垂直に延在する補助操作板12が配置されている。補助操作板12は、一例として矩形の輪郭形状を有する。補助操作板12は、操作板11に対して厳密に垂直でなくともよく、垂直位置に対して例えば-10°~+10°程度傾斜していてもよい。補助操作板12の一方の広い面は戸先側を向き、他方の広い面は戸尻側を向いている。補助操作板12の始端は、操作板11における回動軸13の近傍に配置されることが好ましい。補助操作板12と操作板11との境界線は、回動軸13に対して平行に延在している。補助操作板12の鉛直方向の長さは、操作板11とほぼ同じ程度が好ましい。図1の例では、補助操作板12の上端は操作板11の上端と同じ位置にあり、一方、補助操作板12の下端は操作板11の下端よりも上方に位置しており床面との間に隙間がある。補助操作板12は、操作板11と一体的に回動軸13の周りで回動可能である。
図2(a)(b)は、図1(a)(b)にそれぞれ対応する概略斜視図であるが、ドア操作装置10を操作してラッチボルト2を解除した状態を示している。図2(a)に示す3つの矢印r1は、ドア面1a側にいる使用者が操作板11を押す位置の例を模式的に示している。図2(b)に示す3つの矢印r2は、ドア面1b側にいる使用者が補助操作板12を押す位置の例を模式的に示している。
操作板11又は補助操作板12をこのように操作することによって、操作板11が回動軸13の周りでドア面1bの方に回動する。操作板11が回動軸13の周りで回動すると、操作板11はドア面1a、1bに対して傾斜する。操作板11及び補助操作板12は、一般的なドア取っ手に比べて大きな操作面を有する。したがって、使用者は、手指以外の身体部位、例えば肘、腕、脚、膝、足、腰などのうち都合のよい部位を用いて操作板11又は補助操作板12の操作を行うことができる。もちろん手指を用いる操作も可能である。ドア面1aの一部に嵌め込まれた操作板11は、押す操作のみが可能である。一方、補助操作板12は、図示のように戸先側の面を押す操作以外に、例えば戸尻側から補助操作板12の縁部を引く操作も可能である。
詳細は後述するが、ドア操作装置10は、操作板11の回動をラッチボルト2の後退動作に変換する変換部を有する。したがって、使用者の操作により操作板11が回動することによって、ラッチボルト2が解除される。その結果、使用者は、ドア1を矢印R1のように開くことができる。すなわち、使用者は、手指を用いる必要なくドア1を開くことができる。
図3及び図4を参照して、変換部の機構の一例を説明する。図3(a)は、図1(b)のI-I断面の一例を概略的に示し、(b)は(a)のII-II断面を概略的に示している。
図3(a)に示すラッチ位置では、ラッチボルト2がバネ5により付勢されてケース4の戸先側の側面から突出している。ラッチボルト2の背面に一体に固定された操作ロッド6が、コイル状のバネ5を貫通してケース4の戸尻側の側面に向かって水平に延在している。操作ロッド6はケース4内の隔壁4aを貫通し、その端部には第1の連結ピン15aが設けられている。バネ5の一端はラッチボルト2の背面により支持され、他端は隔壁4aにより支持されている。
図3(b)に示すように、操作板11の戸先側の側面には、第1の連結ピン15aと同じ高さ位置に操作ピン14が突出するように設けられている。操作ピン14は、ここでは一例として上下一対の板状部材から構成され、その間に第2の連結ピン15bが設けられている。操作ピン14は、ケース4の戸尻側の側面に水平方向に延在する溝4e内に位置する。
第1の連結ピン15aと第2の連結ピン15bとの間の適宜の位置において、ケース4に固定され鉛直方向に延在する案内ピン15cが配置されている。さらに、ワイヤー16の一端が第1の連結ピン15aに、他端が第2の連結ピン15bに連結されている。ワイヤー16は適宜の弛みが設けられている。
ラッチ位置では、操作板11はドア面1aと平行に位置し、操作ピン14は、溝4e内でドア面1aに最も近い位置にある。ラッチボルト2と一体の操作ロッド6は、最も戸先側に近い位置にある。
図4(a)(b)は、ラッチボルト2が解除位置であるときの図3(a)(b)にそれぞれ対応する図である。図4(a)に示すラッチ解除位置では、ラッチボルト2がバネ5に抗してケース4内に後退させられている。このラッチ解除位置は、矢印r1のように操作板11を押す操作、又は、矢印r2のように補助操作板12を押す操作により実現される。この操作によって、操作板11が回動軸13の周りで回動する。操作板11の回動範囲は、溝4e内における操作ピン14の回動可能な範囲によって規定される。操作ピン14が回動すると、ワイヤー16が案内ピン15cに係合することによって弛みがなくなる。この結果、ワイヤー16が操作ロッド6を戸尻側に引っ張ることによってラッチボルト2がバネ5に抗して後退する。この状態で、使用者が操作板11又は補助操作板12をさらに押せば、ドアが回転して開く。
図5及び図6を参照して、変換部の機構の別の例を説明する。図5(a)は、図1(b)のI-I断面の一例を概略的に示し、(b)は(a)のIII-III断面を概略的に示している。
図5(a)に示すラッチ位置では、ラッチボルト2がバネ5により付勢されてケース4の戸先側の側面から突出している。ラッチボルト2の背面に一体に固定された操作ロッド6が、コイル状のバネ5を貫通してケース4の戸尻側の側面に向かって水平に延在している。操作ロッド6は、ケース4内の隔壁4aを貫通している。バネ5の一端はラッチボルト2の背面により支持され、他端は隔壁4aにより支持されている。操作ロッド6には、その先端から所定の範囲の側面にラック17が形成されている。さらに、ケース4内には、ラック17と歯合可能な位置にピニオン18が配置されている。ピニオン18は鉛直軸を有する。
一方、操作板11の戸先側の側面には、操作ピン14が突出するように設けられている。操作ピン14は、ケース4の戸尻側の側面に水平方向に設けられた溝4e内に位置する。操作ピン14は、その先端を始点として操作板11の回動方向に沿って延在するラック19が形成されている。図5(b)に示すように、ラック19は、ラック17とは異なる高さ位置でピニオン18と歯合可能に配置されている。
図5(a)に示すように、ラッチ位置では、操作板11はドア面1aと平行に位置し、操作ピン14は、溝4e内でドア面1aに最も近い位置にある。
図6(a)(b)は、ラッチボルト2が解除位置であるときの図5(a)(b)にそれぞれ対応する図である。図6(a)に示すラッチ解除位置では、ラッチボルト2がバネ5に抗してケース4内に後退させられている。このラッチ解除位置は、矢印r1のように操作板11を押す操作、又は、矢印r2のように補助操作板12を押す操作により実現される。この操作によって、操作板11が回動軸13の周りで回動する。操作板11の回動範囲は、溝4e内における操作ピン14の回動可能な範囲によって規定される。操作ピン14が回動すると、ラック19がピニオン18と歯合してピニオン18を回動させる。それによって、ピニオン18と歯合する操作ロッド6のラック17が戸尻側に直線移動する。この結果、ラッチボルト2がバネ5に抗して後退する。
なお、図5及び図6に示した変換部の機構は一例であり、操作板11の回動をラッチボルト2の後退動作に変換する機構は、これらに限られない。変換部は、カム、リンク、バネ、歯車、ラック、及び/又は、電気的駆動装置などを適宜組み合わせることによって多様に構成することが可能である(他の実施形態においても同じ)。
図7(a)(b)は、図1(a)(b)と同様の概略斜視図であり、ドア操作装置の第1の実施形態の変形形態を示している。図7には、説明の便宜上、設置高さの異なる2つの例を同時に示している。実線で示すドア操作装置10はドア1の高さの半分より上方寄りに、破線で示すドア操作装置10’は、ドア1の下端近傍に組み込まれている。
図7に示すドア操作装置10、10’は、図1に示したものと基本的構成は同じであるが、図1のものに比べて開口部1c(操作板11)の鉛直方向の長さが短い。本発明のドア操作装置における開口部の開口面積、開口部の輪郭形状、及び/又は設置高さは、本発明の主旨に従う限りにおいて自在に設定することが可能である(他の実施形態についても同じ)。実線で示したドア操作装置10は、肘や腕による操作を想定した高さに設置されている。破線で示したドア操作装置10’は、専ら足による操作を想定した高さに設置されている。
図7のドア操作装置10、10’では、補助操作板12の形状の変形例も示している。この場合、補助操作板12は、平坦な板ではなく、戸先側に向かって凹となるように湾曲している。この形状によって、補助操作板12に肘や腕を掛け易くなるので、より容易に押すことができる。補助操作板12のこの形状は、他の実施形態の補助操作板にも適用可能である。
(2)第2の実施形態:片開きドア、回動操作
図8~図10を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。図8(a)は、第2の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1は、ドア面1bの方にのみ開く片開きドアである。図8は、ドア1が閉位置にある状態を示している。第2の実施形態については、主として第1の実施形態とは異なる点について説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
第2の実施形態では、ドア操作装置10がドア1の下端近傍に組み込まれている。このドア操作装置10は、専ら使用者の足で操作される。第1の実施形態と同様に、ラッチボルト2を収容したケース4がドア1の戸先側に埋設されている。ケース4の戸尻側の側面に隣接する開放部1cが設けられている。一例として、開口部1cの幅は第1の実施形態と同程度の20~30cmであり、高さも幅と同程度の20~30cmである。
開口部1c内には、開口部1cにほぼ嵌合する矩形の輪郭形状を有する操作板11が配置されている。ドア1の閉位置では、操作板11の平坦な広い両面は、ドア面1a、1bと平行である。操作板11は、ドア1よりも薄い所定の厚さを有する。操作板11の一方の広い面は、ドア面1aと同一面上に位置することが好ましい。操作板11の他方の広い面は、ドア面1bよりも開口部1c内に後退した位置にある。第2の実施形態では、操作板11の下端に沿って回動軸13が設けられている。回動軸13は、ここではドア面1a、1bに対し平行な水平方向に延在している。回動軸13は、具体的には、例えば複数の蝶番などにより構成される。
さらに、操作板11におけるドア面1b側の面を始端としてこの面に対し略垂直に延在する補助操作板12が配置されている。補助操作板12は、一例として矩形の輪郭形状を有する。補助操作板12は、操作板11に対して厳密に垂直でなくともよく、垂直位置に対して例えば-10°~+10°程度傾斜していてもよい。補助操作板12の一方の広い面は上方を向き、他方の広い面は下方を向いている。補助操作板12の始端は、操作板11における回動軸13の近傍に配置されることが好ましい。補助操作板12と操作板11との境界線は、回動軸13に対して平行に延在している。補助操作板12は、操作板11と一体的に回動軸13の周りで回動可能である。
図9(a)は、図8(b)のIV-IV断面の一例を概略的に示し、(b)は、ドア操作装置10を操作してラッチボルトを解除したときの(a)に対応する断面を概略的に示している。図9(b)に示す矢印r1は、ドア面1a側にいる使用者が操作板11を押す操作を模式的に示している。また、矢印r2は、ドア面1b側にいる使用者が補助操作板12を押す操作を模式的に示している。操作板11又は補助操作板12をこのように操作することによって、操作板11が回動軸13の周りでドア面1bの方に回動する。使用者は、特に足を用いて操作板11又は補助操作板12を操作することができる。別の例として、補助操作板12を操作し易くするために、平坦な板ではなく上方に向かって凹となる湾曲した板としてもよい。また、別の例として、補助操作板12を操作し易くするために、その縁に沿って上向きのリブ(例えば図17参照)を設けてもよい。
図10を参照して、操作板11の回動をラッチボルト2の後退動作に変換する変換部の機構の一例を説明する。図10(a)は、図8(b)のV-V断面の一例を概略的に示し、(b)はラッチボルトが解除されたときの(a)に対応する断面を概略的に示している。
図10(a)に示すラッチ位置では、ラッチボルト2がバネ5により付勢されてケース4の戸先側の側面から突出している。ラッチボルト2の背面に一体に固定された操作ロッド6がケース4の戸尻側の側面に向かって水平に延在している。操作ロッド6はケース4内の隔壁4aを貫通している。バネ5の一端はラッチボルト2の背面により支持され、他端は隔壁4aにより支持されている。操作ロッド6には、その先端から所定の範囲の側面にラック17が形成されている。さらに、ケース4内には、ラック17と歯合可能な位置にピニオン18が配置されている。ピニオン18は鉛直軸を有する。ピニオン18の鉛直軸の下方にはかさ歯車21が配置されている。
一方、操作板11の下端の回動軸13は戸先側に延長され、その延長部分13aはケース4の戸尻側の側面の軸孔4fにより支持されてケース4内に入り込んでいる。延長部分13aの先端には、かさ歯車20が設けられている。かさ歯車20とかさ歯車21とは歯合し、かつ互いの軸が直角となるように配置されている。
図10(b)に示すように、操作板11又は補助操作板12が使用者により押されると、操作板11と共に回動軸13が回動する。回動軸13の回動は、かさ歯車20と21によりピニオン18の回動に変換される。それによって、ピニオン18と歯合する操作ロッド6のラック17が戸尻側に直線移動する。この結果、ラッチボルト2がバネ5に抗して後退する。
(3)第3の実施形態:ロック機構
図11~図13を参照して、上述した第1の実施形態のドア操作装置10に適用可能なロック機構について説明する。ここでのロック機構は、使用者が操作板11又は補助操作板12に対して操作を行うか否かに関わらず、ドアを閉位置に保持するためのものである。
図11(a)は、ラッチボルト2を収容したケース4を有するドア操作装置10のロック機構の一例を概略的に示している。ラッチボルト2用のロック機構は、補助操作板12の戸先側に向いた広い面と、開口1cの戸先側の内面との間に水平に延在する棒状のロック部材31を有する。ロック部材31の一端は補助操作板12に取り付けられている。ロック部材31と補助操作板12は一体的に、戸先側に向かって水平にスライド移動可能に設けられている。このために、ロック部材31を支持する軸受部材32、33が操作板11の広い面に取り付けられている。ラッチボルト2用のロック機構の詳細については、図12を参照して後述する。
図11(b)は、(a)と同様のドア操作装置10であるが、この場合、ケース4に、ラッチボルト2に加えデッドボルト3が収容されている。デッドボルト3は、一般的なドアのデッドボルトと同様のものであり、ケース4内においてラッチボルト2とは異なる高さ位置に設けられている。この場合のロック機構は、デッドボルト3用のロック機構である。(a)に示すラッチボルト2用のロック機構と同様に、ロック部材31、軸受部材32、33を有する。デッドボルト3用のロック機構の詳細については、図13を参照して後述説明する。
図12(a)は、図11(a)のVI-VI断面のロック解除状態を概略的に示している。この断面は、一例として、ケース4よりも上方を横切る断面である。ドアは閉位置にある。ドア面1aとドア面1bとの間のドア本体には、ロック部材31の先端と対向する位置にロック凹部1dが形成されている。ロック凹部1dは、ロック部材31の先端部が嵌合する形状を有する。ロック解除状態では、ロック部材31が、操作板11の戸先側の側面から突出していない。
図12(b)は、ラッチボルト2のロック状態を示す。(a)の位置から開始して矢印のように補助操作板12を戸先側に所定の距離Lだけスライド移動させた状態を示している。このスライド移動は、矢印のように使用者が補助操作板12を操作することによって行うことができる。これにより、ロック部材31の先端が、操作板11の側面を超えて突出し、ロック凹部1dに入り込む。その結果、操作板11の回動が阻止されるので、ラッチボルトを解除することができない。このロック状態を解除するためには、補助操作板12を反対方向にスライドさせて戻す操作を行う。
なお、図12に示した例では、ロック凹部1dがケース4の外部に設けられているが、別の例としてロック凹部をケース4内に設けることもできる。ロック凹部をケース4内に設ける場合、ロック凹部を、ラッチボルト及び変換部と干渉しない高さ位置に設けるようにする。
図13(a)は、図11(b)のVII-VII断面のロック解除状態を概略的に示している。この断面は、ケース4を横切る断面である。ドアは閉位置にある。ロック部材31は、デッドボルト3と同じ高さ位置となるように補助操作板12に取り付けられている。ロック解除状態では、デッドボルト3は後退位置にあり、デッドボルト3の背面はケース4内の隔壁4cにより支持されている。また、ロック解除状態では、ロック部材31が、操作板11の戸先側の側面から突出していない。
デッドボルト3の背面に一体に固定された操作ロッド8が、ケース4内の隔壁4cを貫通し、コイル状のバネ7を貫通し、さらに戸尻側の隔壁4bを貫通して水平に延在している。操作ロッド8には、隔壁4cと隔壁4bとの間において径方向に突出したカラー部8aが形成されている。バネ7の一端は、隔壁4cにより支持され、他端は操作ロッド8のカラー部8aにより支持されている。ロック解除状態では、デッドロック3がケース4の戸先側の側面から突出しないように、バネ7が、操作ロッド8のカラー部8aを戸尻側に付勢している。カラー部8aは、隔壁4bに押し付けられている。これにより、デッドボルト3の後退位置が規定される。
図13(b)は、デッドボルト3のロック状態を示す。(a)の位置から開始して矢印のように補助操作板12を戸先側に所定の距離Lだけスライド移動させた状態を示している。このスライド移動は、使用者が補助操作板12を操作することによって行うことができる。これにより、ロック部材31の先端が、操作板11の側面を超えて突出し、ケース4内に入り込む。その結果、ロック部材31の先端が、バネ7に抗して操作ロッド8を戸先側に押すことにより、デッドロック3をケース4の戸先側の側面から突出させる。この状態は、一般的なデッドロックによるドアのロック状態と同じである。圧縮されたバネ7の復元力は、ロック部材31及び補助操作板12を押し戻すことができない程度に設定されている。このロック状態を解除するためには、補助操作板12を反対方向にスライドさせて戻す操作を行う。
図12及び図13に示したロック機構において、補助操作板12とロック部材31が一体として操作板11に対して円滑にスライド移動する機構は、軸受部材32、33に限られない。別の例として、相対的にスライド移動する双方の部品の間に適宜のレール機構(例えば、互いに嵌合する突条と溝など)を形成してもよい。また、ロック部材31の形状も図示の例に限られない。
(4)第4の実施形態:両開きドア、回動操作
図14及び図15を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。図14(a)は、第4の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1Aは、ドア面1a側及びドア面1b側のいずれにも開くことができる両開きドアである。図14は、ドア1Aが閉位置にある状態を示している。
ドア操作装置10は、ドア1Aの一部に組み込まれている。ドア操作装置10は、ドア1の戸先側に埋設された略直方体のケース4を有する。第4の実施形態は、第1の実施形態と類似しているが、ラッチボルト2Aの形状が異なる。ラッチボルト2Aは、両開きドアに対応した周知の形状を有する(例えば特許文献4、5を参照)。ドア1Aの閉位置においては、ラッチボルト2Aがケース4の戸先側の側面から突出し、対向するラッチ受け穴(図示せず)に入り込んでいる。これにより、ドア1Aは、いずれの方向へも開く動作を阻止される。
ドア操作装置10は、ケース4の戸尻側の側面に隣接する開口部1cを有する。図14における開口部1cは、一例として、図1に示した第1の実施形態における開口部1cと同じ位置、形状及び大きさを有する。さらに、開口部1cにほぼ嵌合する矩形の輪郭形状を有する操作板11が配置されている。図14の例では、操作板11の厚さは、ドア1Aの厚さとほぼ同じであり、開口部1cのほぼ全体を占めている。しかしながら、操作板11の厚さは、ドア1Aの厚さより薄くてもよい。操作板11の戸尻側の端縁に沿って回動軸13が設けられている。回動軸13は、鉛直方向に延在している。回動軸13は、具体的には、例えば複数の蝶番などにより構成される。
第4の実施形態では、使用者がドア面1a又はドア面1bのいずれかの側から操作板11を押して回動させる操作を行うことによって、ラッチボルト2Aが解除され、ドア1Aを開くことが可能となる。ケース4には、操作板11の回動をラッチボルト2Aの後退動作に変換する変換部が設けられている。操作板11は大きな操作面を有するので、使用者は、手指以外の身体部位を用いて操作板11を容易に操作することができる。
図15を参照して、変換部の機構の一例を説明する。図15(a)は、図14(b)のVIII-VIII断面の一例を概略的に示し、(b)(c)はラッチ解除状態の(a)に対応する断面図である。なお、図15に示した機構は、上述した図3及び図4の機構と類似しているので、これらの図も参照されたい。
図15(a)に示すラッチ位置では、ラッチボルト2Aがバネ5により付勢されてケース4の戸先側の側面から突出している。ラッチボルト2Aの背面に一体に固定された操作ロッド6が、コイル状のバネ5を貫通してケース4の戸尻側の側面に向かって水平に延在している。操作ロッド6はケース4内の隔壁4aを貫通し、その端部には第1の連結ピン15aが設けられている。バネ5の一端はラッチボルト2Aの背面により支持され、他端は隔壁4aにより支持されている。
一方、操作板11の戸先側の側面には、第1の連結ピン15aと同じ高さ位置に操作ピン14が突出するように設けられている。操作ピン14には、第2の連結ピン15bが設けられている。操作ピン14は、ケース4の戸尻側の側面に水平方向に設けられた溝4e内に位置する。
第1の連結ピン15aと第2の連結ピン15bとの間の適宜の位置において、ケース4に固定され鉛直方向に延在する複数の案内ピン15cが配置されている。さらに、2本のワイヤー161、162が適宜の弛みをもって設けられ、いずれのワイヤーも一端が第1の連結ピン15aに、他端が第2の連結ピン15bに連結されている。但し、ワイヤー161とワイヤー162は、複数の案内ピン15cによって互いに異なる経路が規定されている。
図15(a)に示すように、ラッチ位置では、操作板11はドア面1a、1bと平行に位置し、操作ピン14はドアの厚さ方向の中央に位置している。
図15(b)は、矢印r1のようにドア面1aの側から、図15(c)は、矢印r2のようにドア面1bの側から操作板11を押したときの状態を示している。この押し操作によって、操作板11は回動軸13の周りでいずれかの方向に回動する。操作板11の回動範囲は、ケース4の溝4e内における操作ピン14の回動可能な範囲によって規定される。操作ピン14が図15(b)に示すように回動すると、ワイヤー161が案内ピン15cに係合することによって弛みがなくなる。また、操作ピン14が図15(c)に示すように回動すると、ワイヤー162が案内ピン15cに係合することによって弛みがなくなる。このようにして、ワイヤー161又はワイヤー162が操作ロッド6を戸尻側に引っ張ることによって、ラッチボルト2Aがバネ5に抗して後退する。
第4の実施形態は、回動軸13が鉛直軸であるが、上述した第2の実施形態のように、回動軸13が水平軸であるように構成することも可能である。
(5)第5の実施形態:両開きドア、回動操作
図16及び図17を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。図16(a)は、第5の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1Aは、ドア面1a側及びドア面1b側のいずれにも開くことができる両開きドアである。図16は、ドア1Aが閉位置にある状態を示している。
第5の実施形態は、上述した第4の実施形態と類似しているので、共通する点については説明を省略する場合がある。第5の実施形態では、操作板11の一方の面を始端として操作板11に対し略垂直に延在する補助操作板121と、操作板11の他方の面を始端として操作板11に対し略垂直に延在する補助操作板122とを有する点である。一例として、補助操作板121、122は、図1の第1の実施形態で示した補助操作板12と同様の形状を有する。
図16の例では、操作板11の厚さは、ドア1Aの厚さとほぼ同じであり、開口部1cのほぼ全体を占めている。しかしながら、操作板11の厚さは、ドア1Aの厚さより薄くてもよい。操作板11の戸尻側の端縁に沿って回動軸13が設けられている。回動軸13は、鉛直方向に延在している。回動軸13は、具体的には、例えば複数の蝶番などにより構成される。
第5の実施形態では、使用者がドア面1a又はドア面1bのいずれかの側から操作板11又は補助操作板121、122を押して回動させる操作を行うことによって、ラッチボルト2Aが解除され、ドア1Aを開くことが可能となる。ケース4には、操作板11の回動をラッチボルト2Aの後退動作に変換する変換部が設けられている。操作板11及び補助操作板121、122は大きな操作面を有するので、使用者は、手指以外の身体部位を用いて操作板11及び補助操作板121、122を容易に操作することができる。
図17(a)は、図16(b)のIX-IX断面の一例を概略的に示し、(b)(c)はラッチ解除状態の(a)に対応する断面図である。なお、図17に示した変換部は、上述した図15で示した第4の実施形態の変換部と同じであるので、詳細な説明を省略する。
図17(a)に示すように、ラッチ位置では、操作板11はドア面1a、1bと平行に位置し、操作ピン14はドアの厚さ方向の中央に位置している。図示のように、補助操作板121、122の端縁に沿って戸先側に突出する丸みのあるリブ121a、122aを形成することが好ましい。使用者がリブ121a、122aに肘や足などを掛けることによって、補助操作板121、122に対する操作が容易となる。リブ121a、122aは、他の実施形態の操作板11又は補助操作板12にも適用可能である。
図17(b)では、矢印r1のようにドア面1aの側から操作板11を押すか、又は、矢印r2のようにドア面1bの側から補助操作板122を押すことによって、操作板11を回動させている。図17(c)では、矢印r1のようにドア面1bの側から操作板11を押すか、又は、矢印r2のようにドア1aの側から補助操作板121を押すことによって、操作板11を回動させている。
第5の実施形態は、回動軸13が鉛直軸であるが、上述した第2の実施形態のように回動軸13が水平軸であるように構成することも可能である。
(6)第6の実施形態:ロック機構
図18を参照して、本発明の第6の実施形態について説明する。第6の実施形態は、第5の実施形態に適用されるロック機構に関する。ここでのロック機構は、使用者が操作を行うか否かに関わらず、ドアを閉位置に保持するためのものである。
図18(a)は、上述した図11(a)に示した第3の実施形態のロック機構を、上述した第5の実施形態のドア操作装置10に適用した例を概略的に示している。ここでは、操作板11の一部の厚さをドア1Aの厚さよりも薄くすることにより確保された空間に、ロック部材31及び軸受部材32、33を設けている。ロック部材31と補助操作板122は一体的に、戸先側に向かって水平にスライド移動可能に設けられている。このために、ロック部材31を支持する軸受部材32、33が操作板11の広い面に取り付けられている。
図18(b)は、(a)のX-X断面のロック解除状態を概略的に示している。この断面は、一例として、ケース4よりも上方を横切る断面である。ドアは閉位置にある。ドア面1aとドア面1bとの間のドア本体には、ロック部材31の先端と対向する位置にロック凹部1dが形成されている。ロック凹部1dは、ロック部材31の先端部が嵌合する形状を有する。ロック解除状態では、ロック部材31が、操作板11の戸先側の側面から突出していない。
図18(c)は、ロック状態を示す。(b)の位置から開始して矢印のように補助操作板122を戸先側に所定の距離Lだけスライド移動させた状態を示している。このスライド移動は、使用者が補助操作板122を操作することによって行うことができる。これにより、ロック部材31の先端が、操作板11の側面を超えて突出し、ロック凹部1dに入り込む。その結果、操作板11の回動が阻止されるので、ラッチボルトを解除することができない。このロック状態を解除するためには、補助操作板122を反対方向にスライドさせて戻す操作を行う。
なお、図18に示した例では、ロック凹部1dがケース4の外部に設けられているが、別の例としてロック凹部をケース4内に設けることもできる。ロック凹部をケース4内に設ける場合、ロック凹部を、ラッチボルト及び変換部と干渉しない高さ位置に設けるようにする。
図示しないが、第6の実施形態の別の例として、図11(b)及び図13に示したデッドボルト3のロック機構を適用することもできる。
(7)第7の実施形態:片開きドア、直線移動操作
図19及び図20を参照して、本発明の第7の実施形態を説明する。図19(a)は、第7の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1は、片開きドアである。図19は、ドア1が閉位置にある状態を示している。
図19には、説明の便宜上、設置高さが異なる2つの例を同時に示している。実線で示すドア操作装置10はドア1の高さの半分より上方寄りに、破線で示すドア操作装置10’は、ドア1の下端近傍に組み込まれている。これらは同じ構成を有するので、ドア操作装置10について説明する。
ドア操作装置10は、ドア1の戸先側に埋設された略直方体のケース4を有する。ケース4は、上述した各実施形態と同様のものであり、ここではラッチボルト2を収容している。ドア操作装置10はさらに、ケース4の戸尻側の側面に隣接する開口部1cを有する。開口部1cは、ドア1の厚さ方向全体に亘って存在し、ドア1の一部を貫通している。図1の例では、開口部1cは円形の輪郭形状を有する。一例として、開口部1cの直径はドア1の幅の2分の1よりも小さく、例えば約20~30cmである。開口部1cの輪郭形状は円形に限られず、例えば矩形又は多角形でもよい。
さらに、開口部1c内には、開口部1cにほぼ嵌合する輪郭形状を有する操作板11が配置されている。操作板11の平坦な両面は、ドア面1a、1bに平行である。操作板11は、ドア1よりも薄い所定の厚さを有する。操作板11の一方の広い面は、ドア面1aと同一面上に位置することが好ましい。操作板11の他方の広い面は、ドア面1bよりも開口部1c内に後退した位置にある。さらに操作板11におけるドア1が開く方に向いた面、この場合はドア面1b側の面を始点としてこの面に垂直な方向に延在する連結部材25が取り付けられている。一例として、棒状の連結部材25が、操作板11の中心に取り付けられている。
連結部材25は、ドア面1bよりもさらに所定の距離だけ突出し、その先端には、補助操作板12が取り付けられている。一例として、補助操作板12は、操作板11と同じ大きさの円形板であり、その中心に連結部材25の先端が連結されている。補助操作板12の輪郭形状は円形に限られず、その大きさも適宜設定される。補助操作板12は、操作板11と略平行となるように取り付けられている。しかしながら、補助操作板12は、操作板11に対して厳密に平行でなくともよく、平行位置に対して例えば-10°~+10°程度傾斜していてもよい。このように、操作板11、連結部材25、及び補助操作板12は、一体の部材を構成している。
操作板11及び補助操作板12は、ドア面1a、1bに対し垂直な方向に直線移動可能に設置されている。操作板11及び補助操作板12を直線移動させるために、使用者は、ドア面1a側から操作板11を押すことができる。また、使用者は、ドア面1b側から補助操作板12を引くことができる。操作板11及び補助操作板12は、一般的なドア取っ手に比べて大きな操作面を有するので、使用者は、手指以外の身体部位、例えば肘、腕、脚、膝、足、腰などを用いて操作板11又は補助操作板12を容易に操作することができる。
詳細は後述するが、ケース4には、操作板11及び補助操作板12の直線移動をラッチボルト2の後退動作に変換する変換部が設けられている。したがって、操作板11又は補助操作板12を使用者が操作することによって、ラッチボルト2が解除される。その結果、使用者は、ドア1を開くことができる。すなわち、使用者は、手指を用いる必要なくドア1を開くことができる。
図20を参照して、変換部の機構の一例を説明する。図20(a)は、図19(b)のXI-XI断面の一例を概略的に示し、(b)はドア操作装置10を操作してラッチボルト2を解除したときの(a)に対応する断面を概略的に示している。
図20(a)に示すラッチ位置では、ラッチボルト2がバネ5により付勢されてケース4の戸先側の側面から突出している。ラッチボルト2の背面に一体に固定された操作ロッド6が、コイル状のバネ5を貫通してケース4の戸尻側の側面に向かって水平に延在している。操作ロッド6は、ケース4内の隔壁4aを貫通している。バネ5の一端はラッチボルト2の背面により支持され、他端は隔壁4aにより支持されている。操作ロッド6には、その先端から所定の範囲の側面にラック17が形成されている。さらに、ケース4内には、ラック17と歯合可能な位置にピニオン18が配置されている。ピニオン18は鉛直軸を有する。
一方、円形の操作板11の最も戸先側に近い周縁から突出する操作ピン14が設けられている。操作ピン14は、ケース4の戸尻側の側面に水平方向に設けられた溝27内に位置し、溝27に沿って移動可能である。操作ピン14には、その先端から操作板11の移動方向に沿って延在するラック19が形成されている。ラック19は、ラック17とは異なる高さ位置でピニオン18と歯合可能に配置されている(類似の構成を示す図5(b)も参照されたい)。
さらに、図20(a)の断面において、操作板11の直径に関して操作ピン14とは反対側の周縁から突出する支持ピン26が設けられている。支持ピン26は、開口部1cに隣接するドア本体に水平方向に設けられた溝28内に位置し、溝28に沿って移動可能である。操作板11は、操作ピン14と支持ピン16によって、開口部1c内で直線移動可能に支持されている。図20(a)に示すように、ラッチ位置では、操作板11はドア面1aと同一面上に位置し、操作ピン14はドア面1aに最も近い位置にある。
図20(b)に示すラッチボルト2の解除位置では、ラッチボルト2がバネ5に抗してケース4内に後退させられている。このラッチボルト2の解除位置は、矢印m1で示す操作板11に対する押し操作、又は、矢印m2で示す補助操作板12に対する引き操作により実現される。この操作によって、操作板11がドア面1aからドア面1bの方に直線移動する。操作板11は、ドア面1a、1bと平行な関係を保持したまま直線移動する。操作板11の移動範囲は、操作ピン14と支持ピン26の溝27、28内での移動可能な範囲によって規定される。操作ピン14が移動すると、ラック19がピニオン18と歯合してピニオン18を回動させる。それによって、ピニオン18と歯合する操作ロッド6のラック17が戸尻側に直線移動する。この結果、ラッチボルト2がバネ5に抗して後退する(類似の構成を示す図6(b)も参照されたい)。
(8)第8の実施形態:両開きドア、直線移動操作
図21及び図22を参照して、本発明の第8の実施形態について説明する。図21(a)は、第8の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1Aは、ドア面1a側及びドア面1b側のいずれにも開くことができる両開きドアである。図21は、ドア1Aが閉位置にある状態を示している。
ドア操作装置10は、ドア1Aの一部に組み込まれている。ドア操作装置10は、ドア1の戸先側に埋設された略直方体のケース4を有する。第8の実施形態では、上述した第4の実施形態と同様に、両開きドア用のラッチボルト2Aがケース4に収容されている。
ドア操作装置10は、ケース4の戸尻側の側面に隣接しドア1Aを貫通する開口部1cを有する。図21における開口部1cは、矩形の輪郭形状を有する。ドア面1a上の開口部1cの周縁から枠40が突出する一方、ドア面1b上の開口部1cの周縁から枠41が突出している。これらの枠40、41に囲まれた空間は、開口部1cと連続する空間である。したがって、これらの枠40、41の突出長さの分だけ開口部1cが拡張されている。さらに、開口部1cには、開口部1cにほぼ嵌合する輪郭形状を有する操作板11が配置されている。図21では、操作板11の厚さは、ドア1Aの厚さよりも薄く、好ましくはドア1Aの厚さの半分以下である。それによって、操作板11は、拡張された開口部1c内でドア面1a、1bに対し垂直な方向に直線移動可能である。
第8の実施形態では、使用者がドア面1a又はドア面1bのいずれかの側から操作板11を押して直線移動させる操作を行うことによって、ラッチボルト2Aが解除され、ドア1Aを開くことが可能となる。ケース4には、操作板11の移動をラッチボルト2Aの後退動作に変換する変換部が設けられている。操作板11は大きな操作面を有するので、使用者は、手指以外の身体部位を用いて操作板11を容易に操作することができる。
図22を参照して、変換部の機構の一例を説明する。図22(a)は、図21(b)のXII-XII断面の一例を概略的に示し、(b)(c)はラッチ解除状態の(a)に対応する断面図である。
図22(a)に示すラッチ位置では、ラッチボルト2Aがバネ5により付勢されてケース4の戸先側の側面から突出している。ラッチボルト2Aの背面に一体に固定された操作ロッド6が、コイル状のバネ5を貫通してケース4の戸尻側の側面に向かって水平に延在している。操作ロッド6はケース4内の隔壁4aを貫通し、その端部には第1の連結ピン15aが設けられている。バネ5の一端はラッチボルト2Aの背面により支持され、他端は隔壁4aにより支持されている。
操作板11がドア面1a、1bに垂直な方向に円滑に移動できるように、例えば、開口部1c(ここでは枠40、41の内部も含む)の底面(好ましくは天井面にも)に一対の溝29、30が設けられている。図示しないが、操作板11の下面には(好ましくは上面にも)溝29、30に嵌合する一対の突起が形成されている。別の例として、溝29、30に替えて一対の突条を設け、操作板11の下面に嵌合する一対の溝を形成してもよい。なお、操作板11を円滑に直線移動させる機構は、これに限られない。
操作板11の戸先側の側面には、第1の連結ピン15aと同じ高さ位置に操作ピン14が突出するように設けられている。操作ピン14には、第2の連結ピン15bが設けられている。
第1の連結ピン15aと第2の連結ピン15bとの間の適宜の位置において、ケース4に固定され鉛直方向に延在する複数の案内ピン15cが配置されている。さらに、2本のワイヤー161、162が適宜の弛みをもって設けられ、いずれのワイヤーも一端が第1の連結ピン15aに、他端が第2の連結ピン15bに連結されている。但し、ワイヤー161とワイヤー162は、複数の案内ピン15cによって互いに異なる経路が規定されている。
図22(a)に示すように、ラッチボルト2Aが突出しているとき、操作板11及び操作ピン14は、ドア面1a、1bに垂直な方向において開口部1cの中央に位置している。
図22(b)は、矢印m1で示すようにドア面1aの側から、図22(c)は、矢印m2で示すようにドア面1bの側から、それぞれ操作板11を押したときの状態を示している。この押し操作によって、操作板11はドア面1a、1bに垂直ないずれかの方向に直線移動する。操作板11の移動範囲は、枠40、41の突出長さで規定される。このために、例えば、枠40、41の端縁に形成された返し部分40a、41aが、操作板11のストッパの役割を果たしている。
操作ピン14が図22(b)に示すように移動すると、ワイヤー161が案内ピン15cに係合することによって弛みがなくなる。また、操作ピン14が図22(c)に示すように回動すると、ワイヤー162が案内ピン15cに係合することによって弛みがなくなる。このようにして、ワイヤー161又はワイヤー162が操作ロッド6を戸尻側に引っ張ることによって、ラッチボルト2Aがバネ5に抗して後退する。
(9)第9の実施形態:ロック機構
図23を参照して、本発明の第9の実施形態について説明する。第9の実施形態は、第8の実施形態に適用されるロック機構に関する。ここでのロック機構は、使用者が操作板11を操作するか否かに関わらず、ドアを閉位置に保持するためのものである。
図23(a)は、図21(b)のXIII-XIII-断面の一例を概略的に示している。この断面は、ケース4内においてラッチボルト2Aの上方に設けられたデッドボルト3の近傍の断面である。図23(a)は、ロック解除状態を示している。
第9の実施形態では、第8の実施形態における開口部1cの周縁の枠40、41のうち、一方の枠41がドア面1bに対して戸先側に向かって所定の距離Lだけスライド可能である。図示しないが、これは、枠41とドア面1bとの間に、例えばレールと溝を組み合わせた機構を設けることにより実現できる。枠41の戸先側には、枠41の一部とデッドボルト3とを連結する伝達部材42が設けられている。伝達部材42は、ドア面1b及びケース4の側壁に穿設された孔からケース4内に延在し、デッドボルト3の背面に連結されている。
図23(b)は、ロック状態を示す。これは、(a)の位置から開始して枠41を戸先側に所定の距離Lだけスライド移動させた状態である。このスライド移動は、矢印sのように使用者が枠41を操作することによって行うことができる。これにより、伝達部材42が、デッドボルト3をケース4から押し出す。その結果、使用者が操作板11を操作してラッチ解除しても、ドアを開くことはできない。このロック状態を解除するためには、枠41を反対方向にスライドさせて戻す操作を行う。
(10)第10の実施形態:両開きドア、直線移動操作
第10の実施形態は、図21及び図22に示した第8の実施形態の変形形態である。図24は、上述した図22(a)に対応する第10の実施形態における断面図である。
第10の実施形態では、開口部1cが一方のドア面1bの方にのみ拡張されている。ドア面1a上の開口部1cの周縁に設けられる枠40は、ドア面1aから突出しない平坦な枠である。一方、ドア面1b上の開口部1cの周縁に設けられる枠41は、ドア面1bから突出している。枠41のドア面1bからの突出長さは、操作板11に必要な直線移動距離に応じて設定される。
変換部の機構は、基本的に図22に示した第8の実施形態と同じである。ただし、ワイヤ161と162は、互いに異なる長さを有する。第10の実施形態では、ドア面1aから突出する枠がなく平坦であるので、例えばドア面1aの側が通路である場合などに適している。
(11)その他の実施形態
上述した各実施形態において、使用者による操作を容易とするように、開口部1cが十分に大きいことが好ましい。例えば、矩形の開口部1cの鉛直方向の長さが、ドア高さの0.3~0.8倍の間であることが好ましい。また例えば、矩形の開口部1cの水平方向の長さ又は円形の開口部1cの直径が、ドア幅の0.2~0.6倍の間であることが好ましい。また、使用者が足で操作する場合、開口部1cが、ドア高さの下から4分の1の高さより低い位置にあることが好ましい。
いくつかの実施形態では、操作板11に対してほぼ垂直に補助操作板12が配置されている。したがって、通常の操作時に補助操作板12を押す力を大きく上回る負荷がかかった場合、補助操作板12の取付部が破損する可能性がある。これを防ぐために、過負荷がかかったときに補助操作板12が操作板11の方に傾斜して倒れることができ、そして過負荷が除去されたときには補助操作板12が再び起立して元の姿勢に復帰できる構造を、操作板11と補助操作板12の接続部に設けることが好ましい。このような過負荷防止機構は周知である。
各実施形態において、開口部1c及び操作板11が、ドア面に平行な面内で矩形の輪郭を有する場合、その輪郭の隅部に面取り又は丸みを有していてもよい。
操作板11がドア面から突出しない実施形態に関しては、通路側に面したドア面に操作板11が配置されることが好ましい。これによって、ドアの通路側に突出部がなく、見栄えがよいと同時に衝突する危険がない。
各実施形態の操作板11及び補助操作板12が比較的広い面をもつ平板状であるので、清掃やアルコール消毒などを行い易い。
各実施形態の操作板11及び補助操作板12は、手指で操作することももちろん可能である。しかしながら、使用者は、手指以外を用いた操作を選択可能である。
以上、本発明の幾つかの実施形態を示す図面を参照して本発明を説明したが、各実施形態の特徴的構成を組み合わせた実施形態も本発明に含まれる。また、本発明の主旨に沿う限りにおいてさらに多様な変形形態が可能である。
1、1A ドア
1a、1b ドア面
1c 開口部
2 ラッチボルト(片開き用)
2A ラッチボルト(両開き用)
3 デッドボルト
4 ケース
4a、4b、4c 隔壁
4e 溝
5 バネ
6 操作ロッド
7 バネ
8 操作ロッド
8a カラー部
10 ドア操作装置
11 操作板
12、121、122 補助操作板
13 回動軸
14 操作ピン
15a、15b 連結ピン
15c 案内ピン
16 ワイヤー
17 ラック
18 ピニオン
19 ラック
25 連結部材
27、28 溝
29、30 溝
31 ロック部材
32、33 軸受部材
40、41 枠
41a 返し部分
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を有する。なお、括弧内の数字は、後述する図面中の符号であり、参考のために付するものである。
本発明の態様は、ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
使用者による操作によって、回動軸(13)の周りで回動可能であるように前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
前記操作板(11)の回動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有し、
前記ドア(1)が前記ドア面(1a,1b)のうち一方の側にのみ開くことができるドアであり、前記操作板(11)における前記ドア(1)が開く方に向いた面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する補助操作板(12)をさらに有することを特徴とする。
本発明の別の態様は、ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
使用者による操作によって、回動軸(13)の周りで回動可能であるように前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
前記操作板(11)の回動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有し、
前記ドア(1)が前記ドア面(1a,1b)のいずれの側にも開くことができるドアであり、1枚の前記操作板(11)のみを有することを特徴とすことを特徴とする。
本発明のさらに別の態様は、ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
使用者による操作によって、回動軸(13)の周りで回動可能であるように前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
前記操作板(11)の回動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有し、
前記ドア(1)が前記ドア面(1a,1b)のいずれの側にも開くことができるドアであり、前記操作板(11)の一方の面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する補助操作板(121)と、前記操作板(11)の他方の面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する別の補助操作板(122)をさらに有することを特徴とする。
本発明のさらに別の態様は、ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
使用者による操作によって、ドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に直線移動可能であるように前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
前記操作板(11)の直線移動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有し、
前記ドア(1)が前記ドア面(1a,1b)のうち一方の側にのみ開くことができるドアであり、前記操作板(11)における前記ドア(1)が開く方に向いた面を始点として前記操作板(11)に対し垂直な方向に延在する連結部材(25)と、前記連結部材(25)の先端に取り付けられた補助操作板(12)とをさらに有することを特徴とする。
本発明のさらに別の態様は、ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
使用者による操作によって、ドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に直線移動可能であるように前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
前記操作板(11)の直線移動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有し、
前記ドア(1)が前記ドア面(1a,1b)のいずれの側にも開くことができるドアであり、
少なくとも一方の前記ドア面(1a,1b)上における前記開口部(1c)の周縁を始端として前記ドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に突出した枠(40,41)を有し、前記操作板(11)が、前記開口部(1c)内及び前記枠(40,41)内を直線移動可能であることを特徴とする。
上記態様において、前記回動軸(13)が、鉛直方向又は水平方向に延在することが、好適である。
上記態様において、前記補助操作板(12)又は前記補助操作板(121)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記補助操作板(12)又は前記補助操作板(121)と一体的にスライド可能なロック部材(31)を有し、
前記補助操作板(12)又は前記補助操作板(121)がスライドしたとき、前記ロック部材(31)の一部が、前記ケース(4)又はドア本体に形成された対向する凹部(1d)内に入り込むことにより、前記操作板(11)の回動が阻止されることを特徴とする。
上記態様において、前記ケース(4)内において前記ラッチボルト(2)とは異なる高さ位置に設けられかつ前記ケース(4)から突出しないように第2のバネ(7)で付勢されたデッドボルト(3)を有し、
前記補助操作板(12)又は前記補助操作板(121)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記補助操作板(12)と一体的にスライド可能なロック部材(31)を有し、
前記補助操作板(12)又は前記補助操作板(121)がスライドしたとき、前記ロック部材(31)の一部が、前記ケース(4)内に入り込むことにより、前記第2のバネ(7)に抗して前記デッドボルト(3)を前記ケース(4)から突出させることを特徴とする。
上記態様において、前記ケース(4)内において、前記ラッチボルト(2)とは異なる高さ位置に設けられたデッドボルト(3)と、前記デッドボルト(3)と前記枠(41)の一部とを連結する伝達部材(42)と、を有し、
前記枠(41)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記枠(41)がスライドしたとき、前記デッドボルト(3)を前記ケース(4)から突出させることを特徴とする。
本発明の別の態様は、上記いずれかの態様のドア操作装置をドア本体に組み込んだドアである。
(1)第1の実施形態:一方にのみ開くドア、回動操作
図1~図7を参照して、本発明の第1の実施形態を説明する。図1(a)は、第1の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。例えば、ドア面1aが廊下側に、ドア面1bが室内側に面しており、ドア1は、室内側にのみ開くドアである。図1は、ドア1が閉位置にある状態を示している。
(2)第2の実施形態:一方にのみ開くドア、回動操作
図8~図10を参照して、本発明の第2の実施形態を説明する。図8(a)は、第2の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1は、ドア面1bの方にのみ開くドアである。図8は、ドア1が閉位置にある状態を示している。第2の実施形態については、主として第1の実施形態とは異なる点について説明し、共通する点については説明を省略する場合がある。
(4)第4の実施形態:いずれの方向にも開くドア、回動操作
図14及び図15を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。図14(a)は、第4の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1Aは、ドア面1a側及びドア面1b側のいずれにも開くことができるドアである。図14は、ドア1Aが閉位置にある状態を示している。
ドア操作装置10は、ドア1Aの一部に組み込まれている。ドア操作装置10は、ドア1の戸先側に埋設された略直方体のケース4を有する。第4の実施形態は、第1の実施形態と類似しているが、ラッチボルト2Aの形状が異なる。ラッチボルト2Aは、いずれの方向にも開くドアに対応した周知の形状を有する(例えば特許文献4、5を参照)。ドア1Aの閉位置においては、ラッチボルト2Aがケース4の戸先側の側面から突出し、対向するラッチ受け穴(図示せず)に入り込んでいる。これにより、ドア1Aは、いずれの方向へも開く動作を阻止される。
(5)第5の実施形態:いずれの方向にも開くドア、回動操作
図16及び図17を参照して、本発明の第5の実施形態について説明する。図16(a)は、第5の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1Aは、ドア面1a側及びドア面1b側のいずれにも開くことができるドアである。図16は、ドア1Aが閉位置にある状態を示している。
(7)第7の実施形態:一方にのみ開くドア、直線移動操作
図19及び図20を参照して、本発明の第7の実施形態を説明する。図19(a)は、第7の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1をドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1は、ドアである。図19は、ドア1が閉位置にある状態を示している。
(8)第8の実施形態:いずれの方向にも開くドア、直線移動操作
図21及び図22を参照して、本発明の第8の実施形態について説明する。図21(a)は、第8の実施形態のドア操作装置10を組み込んだドア1Aをドア面1aから視た概略斜視図であり、(b)は、反対側のドア面1bから視た概略斜視図である。ドア1Aは、ドア面1a側及びドア面1b側のいずれにも開くことができるドアである。図21は、ドア1Aが閉位置にある状態を示している。
ドア操作装置10は、ドア1Aの一部に組み込まれている。ドア操作装置10は、ドア1の戸先側に埋設された略直方体のケース4を有する。第8の実施形態では、上述した第4の実施形態と同様に、ラッチボルト2Aがケース4に収容されている。
(10)第10の実施形態:いずれの方向にも開くドア、直線移動操作
第10の実施形態は、図21及び図22に示した第8の実施形態の変形形態である。図24は、上述した図22(a)に対応する第10の実施形態における断面図である。
1、1A ドア
1a、1b ドア面
1c 開口部
2 ラッチボルト(一方にのみ開くドア用)
2A ラッチボルト(いずれの方向にも開く用)
3 デッドボルト
4 ケース
4a、4b、4c 隔壁
4e 溝
5 バネ
6 操作ロッド
7 バネ
8 操作ロッド
8a カラー部
10 ドア操作装置
11 操作板
12、121、122 補助操作板
13 回動軸
14 操作ピン
15a、15b 連結ピン
15c 案内ピン
16 ワイヤー
17 ラック
18 ピニオン
19 ラック
25 連結部材
27、28 溝
29、30 溝
31 ロック部材
32、33 軸受部材
40、41 枠
41a 返し部分

Claims (11)

  1. ドア(1,1A)の戸先側に埋設された略直方体のケース(4)と、前記ケース(4)内に設けられたラッチボルト(2,2A)と、前記ケース(4)から前記ラッチボルト(2,2A)を突出させるように付勢するバネ(5)とを有し、前記ドア(1,1A)を開くために前記ラッチボルト(2,2A)を前記バネ(5)に抗して後退させるように構成されたドア操作装置(10)において、
    前記ケース(4)の戸尻側の側面に隣接しかつ前記ドア(1,1A)の一部を厚さ方向に貫通する開口部(1c)と、
    使用者による操作によって、回動軸(13)の周りで回動可能又はドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に直線移動可能であるように、前記開口部(1c)内に配置された操作板(11)と、
    前記操作板(11)の回動又は直線移動を、前記ラッチボルト(2,2A)の後退動作に変換する変換部と、を有することを特徴とするドア操作装置。
  2. 前記ドア(1)が片開きドアでありかつ前記操作板(11)が回動可能である場合、前記操作板(11)における前記ドア(1)が開く方に向いた面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する補助操作板(12)をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のドア操作装置。
  3. 前記ドア(1)が両開きドアでありかつ前記操作板(11)が回動可能である場合、1枚の前記操作板(11)のみを有することを特徴とする請求項1に記載のドア操作装置。
  4. 前記ドア(1)が両開きドアでありかつ前記操作板(11)が回動可能である場合、前記操作板(11)の一方の面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する補助操作板(121)と、前記操作板(11)の他方の面を始端として前記操作板(11)に対し略垂直に延在する別の補助操作板(122)をさらに有することを特徴とする請求項1に記載のドア操作装置。
  5. 前記回動軸(13)が、鉛直方向又は水平方向に延在することを特徴とする請求項2~4のいずれかに記載のドア操作装置。
  6. 前記ドア(1)が片開きドアでありかつ前記操作板(11)が直線移動可能である場合、前記操作板(11)における前記ドア(1)が開く方に向いた面を始点として前記操作板(11)に対し垂直な方向に延在する連結部材(25)と、前記連結部材(25)の先端に取り付けられた補助操作板(12)とをさらに有することを特徴とする請求項1に記載のドア操作装置。
  7. 前記ドア(1)が両開きドアでありかつ前記操作板(11)が直線移動可能である場合、
    少なくとも一方の前記ドア面(1a,1b)上における前記開口部(1c)の周縁を始端として前記ドア面(1a,1b)に対し垂直な方向に突出した枠(40,41)を有し、前記操作板(11)が、前記開口部(1c)内及び前記枠(40,41)内を直線移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のドア操作装置。
  8. 前記補助操作板(12)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記補助操作板(12)と一体的にスライド可能なロック部材(31)を有し、
    前記補助操作板(12)がスライドしたとき、前記ロック部材(31)の一部が、前記ケース(4)又はドア本体に形成された対向する凹部(1d)内に入り込むことにより、前記操作板(11)の回動が阻止されることを特徴とする請求項2又は4に記載のドア操作装置。
  9. 前記ケース(4)内において前記ラッチボルト(2)とは異なる高さ位置に設けられかつ前記ケース(4)から突出しないように第2のバネ(7)で付勢されたデッドボルト(3)を有し、
    前記補助操作板(12)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記補助操作板(12)と一体的にスライド可能なロック部材(31)を有し、
    前記補助操作板(12)がスライドしたとき、前記ロック部材(31)の一部が、前記ケース(4)内に入り込むことにより、前記第2のバネ(7)に抗して前記デッドボルト(3)を前記ケース(4)から突出させることを特徴とする請求項2又は4に記載のドア操作装置。
  10. 前記ケース(4)内において、前記ラッチボルト(2)とは異なる高さ位置に設けられたデッドボルト(3)と、前記デッドボルト(3)と前記枠(41)の一部とを連結する伝達部材(42)と、を有し、
    前記枠(41)が、所定の距離(L)だけ戸先側に近づく方向にスライド可能であり、前記枠(41)がスライドしたとき、前記デッドボルト(3)を前記ケース(4)から突出させることを特徴とする請求項7に記載のドア操作装置。
  11. 請求項1~10のいずれかに記載のドア操作装置をドア本体に組み込んだドア。
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