JP6523127B2 - ドアストッパー - Google Patents

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Description

本願発明は、扉を床面等に設けられた金属製ストッパー板の上方の位置まで開くと、金属製ストッパー板を磁石により引き上げて係止させ、扉の開閉を規制させるドアストッパーに関する。
従来のドアストッパーは、開閉する扉に取り付けられるケース本体を有する。ケース本体には、床面に回動可能に設けられた金属製ストッパー板を引き寄せてケース本体の底面に係合させる磁石と、この磁石により引き寄せた金属製ストッパー板の先端を当接させて扉の開放を阻止する係止凸部と、金属製ストッパー板の一側を係止して扉の閉鎖を阻止する係止部材とが設けられている。このように、従来のドアストッパーは、開閉する扉の回転を規制する。
上記した係止部材には、ケース本体の下部に固定して設けられたものや(例えば、特許文献1)、ケース本体の開口から突出する操作レバーによって、ケース本体の下部から出没するものが存在する(例えば、特許文献2)。また、上記磁石が、ケース本体に揺動可能に設けられた磁石取付枠に取り付けられるものも存在する(例えば、特許文献3)。
特開2003−336425号公報 特開2013−130024号公報 特開2010−48053号公報
従来のドアストッパーは、上記したように、扉を開くと、扉に取り付けたケース本体の磁石が、床面に設けられた金属製ストッパー板を引き寄せてケース本体の係止凸部に当接させ、扉がこれ以上開くのを阻止し、扉の閉じ方向への回動を係止部材が阻止する。係止部材が下部に固定されているドアストッパーの場合は、磁石によって引き寄せられた金属製ストッパー板が係止部材を乗り越えてケース本体の底面に係合し、係止凸部に当接するのであるが、この乗り越え時に金属製ストッパー板が磁石から離されてケース本体から外れてしまう場合があった。そのため、扉の開放を阻止することができないという不都合が生じるという問題点があった。
従って、従来のドアストッパーは、操作レバーのロック操作によって、係止部材をケース本体の下部から出没させて扉をロックするようにしているものもあるが、使用者は、身体を屈ませてドアの下部に設けたドアストッパーを操作しなければならず、手間がかかるという問題点があった。従来のドアストッパーは、扉をドアストッパーに仮止めさせる機構を備えておらず、扉をドアストッパーに固定するためには上記した面倒なロック操作を行わなければならない。従来のドアストッパーは、一時的に扉を開けておく場合は、ロックしないことがほとんどであった。特に、荷物の出し入れで両手が塞がっている場合はドアストッパーをロックすることがほとんどなかった。そのため、通過中に扉が閉まって作業の障害になるという問題点があった。また上記したように係止凸部はケース本体に固定して設けられ、係止部材はケース本体に固定若しくは操作可能に設けられているが、係止凸部及び係止部材が自動的に動作するものは存在しなかった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、ケース本体に揺動可能に取り付けられた磁石取付枠に、金属製ストッパー板を引き寄せて係止する一対の係止部が設けられ、当該一対の係止部が自動的に動作するドアストッパーを提供することを第1の目的とする。さらに、金属製ストッパー板を仮保持する仮保持機構と金属製ストッパー板を本保持する本保持機構を有し、状況に合わせて選択することができるドアストッパーを提供することを第2の目的とする。
本願請求項1に係るドアストッパーは、上記第1の目的を達成するため、開閉する扉に取り付けられるケース本体と、ケース本体に設けられ、扉が開閉して、ケース本体が床面に回動可能に設けられた金属製ストッパー板の上方に位置すると、金属製ストッパー板をケース本体に引き寄せる磁石と、ケース本体に揺動可能に設けられ、前記磁石を取り付ける磁石取付枠とからなり、前記磁石取付枠には、扉の一方向の回動時に磁石によって引き寄せられた金属製ストッパー板と係止する第1の係止部と、扉の他方向の回動時に磁石によって引き寄せられた金属製ストッパー板と係止する第2の係止部が設けられていることを特徴とする。
本願請求項2に係るドアストッパーは、上記第1の目的を達成するため、前記第1の係止部及び第2の係止部は、磁石取付枠の底壁に設けられ、ケース本体の外側の面に前記金属製ストッパー板と摺接する傾斜面が形成され、ケース本体の内側の面に前記金属製ストッパー板と係止する係止突部が形成されていることを特徴する。
本願請求項3に係るドアストッパーは、上記第2の目的を達成するため、前記ケース本体には、前記磁石取付枠をロックするロック位置とロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材と、このロック部材を操作する操作部材とが設けられていることを特徴とする。
本願請求項4に係るドアストッパーは、上記第2の目的を達成するため、前記操作部材は、ケース本体の一側に形成された開口から突出する操作レバーであって、当該操作レバーは、前記ロック部材に取り付けられていることを特徴とする。
本願発明に係るドアストッパーは、開閉する扉に取り付けられるケース本体と、ケース本体に設けられ、扉が開閉して、ケース本体が床面に回動可能に設けられた金属製ストッパー板の上方に位置すると、金属製ストッパー板をケース本体に引き寄せる磁石と、ケース本体に揺動可能に設けられ、前記磁石を取り付ける磁石取付枠とからなる。前記磁石取付枠には、扉の一方向の回動時に磁石によって引き寄せられた金属製ストッパー板と係止する第1の係止部と、扉の他方向の回動時に磁石によって引き寄せられた金属製ストッパー板と係止する第2の係止部が設けられている。
本願発明に係るドアストッパーは、扉を開くと、扉に取り付けたケース本体の磁石が、床面に設けられた金属製ストッパー板を引き寄せる。金属製ストッパー板が磁石取付枠の一方に形成された第1の係止部に接触する。この第1の係止部と第2の係止部は、ケース本体に揺動可能に設けられた磁石取付枠に形成されている。金属製ストッパー板が第1の係止部に接触すると、磁石取付枠が揺動し、金属製ストッパー板が第1の係止部を乗り越え易くなっている。金属製ストッパー板は、第1の係止部を乗り越えると、第2の係止部に係止される。このようにして、扉の開放が規制されることになる。次に、扉を閉じると、金属製ストッパー板が第1の係止部に係止される。金属製ストッパー板は、第1の係止部と第2の係止部に係止され、扉は回動(開閉)不能となっている。扉をさらに強く閉じると、金属製ストッパー板が第1の係止部を押圧して、磁石取付枠が揺動し、金属製ストッパー板が第1の係止部を乗り越え易く、金属製ストッパー板が第1の係止部から外れる。このようにして、扉は閉じる方向に回動させることができる。このように、本願発明に係るドアストッパーは金属製ストッパー板を第1の係止部と第2の係止部が仮保持して、扉を仮止めすることができるという効果がある。
本願発明に係るドアストッパーは、前記第1の係止部及び第2の係止部が、磁石取付枠の底壁に設けられ、ケース本体の外側の面に前記金属製ストッパー板と摺接する傾斜面が形成され、ケース本体の内側の面に前記金属製ストッパー板と係止する係止突部が形成されている。
本願発明に係るドアストッパーは、扉を開くと、扉に取り付けたケース本体の磁石が、床面に設けられた金属製ストッパー板を引き寄せる。金属製ストッパー板が磁石取付枠の一方に形成された第1の係止部の傾斜面に接触する。この第1の係止部と第2の係止部は、ケース本体に揺動可能に設けられた磁石取付枠に形成されている。金属製ストッパー板が第1の係止部の傾斜面に摺接すると、磁石取付枠が揺動し、金属製ストッパー板が第1の係止部を乗り越え易くなっている。金属製ストッパー板は、第1の係止部を乗り越えると、第2の係止部の係止突部に係止される。このようにして、扉の開放が規制されることになる。次に、扉を閉じると、金属製ストッパー板が第1の係止部の係止突部に係止される。金属製ストッパー板は、第1の係止部の係止突部と第2の係止部の係止突部に係止され、扉は回動(開閉)不能となっている。扉をさらに強く閉じると、金属製ストッパー板が第1の係止部の係止突部を押圧して、磁石取付枠が揺動し、金属製ストッパー板が第1の係止部を乗り越え易く、金属製ストッパー板が第1の係止部から外れる。このようにして、扉は閉じる方向に回動させることができる。このように、本願発明に係るドアストッパーは金属製ストッパー板を第1の係止部と第2の係止部が仮保持して、扉を仮止めすることができるという効果がある。
本願発明に係るドアストッパーは、前記ケース本体に、前記磁石取付枠をロックするロック位置とロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材と、このロック部材を操作する操作部材とが設けられている。
本願発明に係るドアストッパーは、操作部材を操作してロック部材を非ロック位置に移動しておくと、磁石取付枠が揺動可能であり、前述したように、扉を仮止めすることができる。操作部材を操作してロック部材をロック位置に移動させると、磁石取付枠がロックされ、揺動不能となる。上記したように、金属製ストッパー板が第1の係止部を乗り越えて、第2の係止部に係止された時、磁石取付枠をロックすると、扉をさらに強く閉じて金属製ストッパー板が第1の係止部を押圧しても、磁石取付枠が揺動しないので、金属製ストッパー板が第1の係止部から外れることはない。このように、本願発明に係るドアストッパーは、操作部材を操作してロック部材をロック位置に移動しておくと、磁石取付枠が揺動不能にロックされており、金属製ストッパー板が、第1の係止部と第2の係止部に係止され、扉は完全に開閉(回動)不能となっている。本願発明に係るドアストッパーは、ロック部材を非ロック位置に移動させておくと、扉を仮止めしておき、扉に強めの力を加えると回動させることができる一方、ロック部材をロック位置に移動させておくと、金属製ストッパー板を第1の係止部と第2の係止部が本保持して、扉を本止めして完全に扉を開閉(回動)不能にしておくことができ、状況に合わせて、二種類の止め方を選択することができるという効果がある。
本願発明に係るドアストッパーは、前記操作部材が、ケース本体の一側に形成された開口から突出する操作レバーであって、当該操作レバーが、前記ロック部材に取り付けられている。本願発明に係るドアストッパーは、上記効果に加え、操作部材がケース本体の一側から突出する操作レバーであるので、扉の底壁に形成された凹部に収納することができ、邪魔にならず、扉の外観を損なわないという効果がある。なお、ケース本体にカバー体を摺動自在に取り付け、このカバー体を操作部材として利用しても構わない。
本願発明に係るドアストッパーの一つの実施の形態を示す分解斜視図である。 図1のドアストッパーの組立斜視図であって、(a)が正面図、(b)が左上方から見た斜視図、(c)が右上方から見た斜視図、(d)が左下方から見た斜視図、(e)が右下方から見た斜視図である。 図1のドアストッパーのケース本体の説明図であって、(a)が正面図、(b)が左側面図、(c)が右側面図、(d)が上面図、(e)が底面図、(f)がA−A断面図である。 図1のドアストッパーのカバー体の説明図であって、(a)が正面図、(b)が左側面図、(c)が右側面図、(d)が上面図、(e)が底面図、(f)がA−A断面図である。 図1のドアストッパーの内部構造を説明する斜視図である。 図1のドアストッパーの内部断面図である。 図1のドアストッパーの内部説明図である。 図1のドアストッパーの動作説明図である。
本願発明に係るドアストッパーの概要を説明する。ドアストッパー1は、図1,2に示すように、開閉する扉Dに取り付けられるケース本体10と、ケース本体10に設けられ、扉Dが開閉して、ケース本体10が床面に回動可能に設けられた金属製ストッパー板81の上方に位置すると、金属製ストッパー板81をケース本体10に引き寄せる磁石42と、ケース本体10に揺動可能に設けられ、前記磁石42を取り付ける磁石取付枠41とからなる。前記磁石取付枠41には、扉Dの一方向の回動時に磁石42によって引き寄せられた金属製ストッパー板81と係止する第1の係止部51と、扉Dの他方向の回動時に磁石42によって引き寄せられた金属製ストッパー板81と係止する第2の係止部52が設けられている。
ドアストッパー1は、図8(a)に示すように、扉Dを開くと、扉Dに取り付けたケース本体10の磁石42が、床面に設けられた金属製ストッパー板81を引き寄せる。図8(b)に示すように、金属製ストッパー板81が磁石取付枠41の一方に形成された第1の係止部51に接触する。この第1の係止部51と第2の係止部52は、ケース本体10に揺動可能に設けられた磁石取付枠41に形成されている。金属製ストッパー板81が第1の係止部51に接触すると、図8(c)に示すように、磁石取付枠41が揺動し、金属製ストッパー板81が第1の係止部51を乗り越え易くなっている。金属製ストッパー板81は、第1の係止部51を乗り越えると、第2の係止部52に係止される。このようにして、扉Dの開放が規制されることになる。次に、図8(d)に示すように、扉Dを閉じると、金属製ストッパー板81が第1の係止部51に係止される。金属製ストッパー板81は、第1の係止部51と第2の係止部52に係止され、扉Dは回動(開閉)不能となっている。扉Dをさらに強く閉じると、図8(e)に示すように、金属製ストッパー板81が第1の係止部51を押圧して、磁石取付枠41が揺動し、金属製ストッパー板81が第1の係止部51を乗り越え易く、金属製ストッパー板81が第1の係止部51から外れる。このようにして、扉Dは閉じる方向に回動させることができる。このように、ドアストッパー1は金属製ストッパー板81を第1の係止部51と第2の係止部52が仮保持して、扉Dを仮止めすることができる。
ドアストッパー1は、前記第1の係止部51及び第2の係止部52が磁石取付枠41の底壁47に設けられ、ケース本体10の外側の面に前記金属製ストッパー板81と摺接する傾斜面51a、52aが形成され、ケース本体10の内側の面に前記金属製ストッパー板81と係止する係止突部51b,52bが形成されている。
ドアストッパー1は、図8(a)に示すように、扉Dを開くと、扉Dに取り付けたケース本体10の磁石42が、床面に設けられた金属製ストッパー板81を引き寄せる。図8(b)に示すように、金属製ストッパー板81が磁石取付枠41の一方に形成された第1の係止部51の傾斜面51aに接触する。この第1の係止部51と第2の係止部52は、ケース本体10に揺動可能に設けられた磁石取付枠41に形成されている。金属製ストッパー板81が第1の係止部51の傾斜面51aに摺接すると、図8(c)に示すように、磁石取付枠41が揺動し、金属製ストッパー板81が第1の係止部51を乗り越え易くなっている。金属製ストッパー板81は、第1の係止部51を乗り越えると、第2の係止部52の係止突部52bに係止される。このようにして、扉Dの開放が規制されることになる。次に、図8(d)に示すように、扉Dを閉じると、金属製ストッパー板81が第1の係止部51の係止突部51bに係止される。金属製ストッパー板81は、第1の係止部51の係止突部51bと第2の係止部52の係止突部52bに係止され、扉Dは回動(開閉)不能となっている。扉Dをさらに強く閉じると、図8(e)に示すように、金属製ストッパー板81が第1の係止部51の係止突部51bを押圧して、磁石取付枠41が揺動し、金属製ストッパー板81が第1の係止部51を乗り越え易く、金属製ストッパー板81が第1の係止部51から外れる。このようにして、扉Dは閉じる方向に回動させることができる。このように、ドアストッパー1は金属製ストッパー板81を第1の係止部51と第2の係止部52が仮保持して、扉Dを仮止めすることができる。
ドアストッパー1は、前記ケース本体10に、前記磁石取付枠41をロックするロック位置とロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材60と、このロック部材60を操作する操作部材67とが設けられている。
ドアストッパー1は、操作部材67を操作してロック部材60を非ロック位置に移動しておくと、磁石取付枠41が揺動可能であり、前述したように、扉Dを仮止めすることができる。操作部材67を操作してロック部材60をロック位置に移動させると、磁石取付枠41がロックされ、揺動不能となる。上記したように、金属製ストッパー板81が第1の係止部51を乗り越えて、第2の係止部52に係止された時、図8(f)に示すように、磁石取付枠41をロックすると、扉Dをさらに強く閉じて金属製ストッパー板81が第1の係止部51を押圧しても、磁石取付枠41が揺動しないので、金属製ストッパー板81が第1の係止部51から外れることはない。このように、ドアストッパー1は、操作部材67を操作してロック部材60をロック位置に移動しておくと、磁石取付枠41が揺動不能にロックされており、金属製ストッパー板81が、第1の係止部51と第2の係止部52に係止され、扉Dは完全に開閉(回動)不能となっている。ドアストッパー1は、ロック部材60を非ロック位置に移動させておくと、扉Dを仮止めしておき、扉Dに強めの力を加えると回動させることができる一方、ロック部材60をロック位置に移動させておくと、金属製ストッパー板81を第1の係止部51と第2の係止部52が本保持して、扉Dを本止めして完全に扉Dを開閉(回動)不能にしておくことができ、状況に合わせて、二種類の止め方を選択することができる。
ドアストッパー1は、前記操作部材67が、ケース本体10の一側に形成された開口13bから突出する操作レバーであって、当該操作レバー67が、前記ロック部材60に取り付けられている。ドアストッパー1は、操作部材67がケース本体10の一側から突出する操作レバーであるので、扉Dの底壁に形成された凹部D1に収納することができ、邪魔にならず、扉Dの外観を損なわない。なお、ケース本体10にカバー体を摺動自在に取り付け、このカバー体を操作部材として利用しても構わない。
さらにドアストッパーについて詳細に説明する。図1に示すように、ドアストッパー1は、カバー体2とケース本体10とからなる。カバー体2は、図4に示すように、前壁3と、後壁4と、右壁5と、左壁6と、上壁7とからなる。前壁3は、下部に開口3aが形成され、開口3aの上部に縦長のネジ挿通孔3bが設けられ、右壁5、左壁6及び上壁7の前部に囲まれて凹部9の底を形成する。後壁4は、内面両側に略コ字状のガイド凹部4a,4bが形成されている。右壁5及び左壁6には、下端から上部に向かって切り欠き5a,6aが形成されている。上壁7は、半円軸状に形成され、長手方向に向かって、挿通孔7aが設けられている。
ケース本体10は、図3に示すように、底壁12と、前側壁13と、後側壁14と、右側壁15と、左側壁16とからなる。前側壁13は、上端から下部に向かって切り欠き13aが形成され、略中央に開口13bが設けられている。後側壁14は、前記カバー体2の後壁4のガイド凹部4a,4bに案内されるガイド凸部14a,14bが設けられている。右側壁15及び左側壁16には、前記カバー体2の切り欠き5a,6aに摺動可能に案内される摺動凸面15b,16bが設けられている。従って、ケース本体10は、カバー体2の上下方向に摺動可能に案内される構成となっている。
ケース本体10の前記右側壁15と左側壁16の内側前部には、摺動溝15c,16cが上下方向に伸びるように形成されている。また、ケース本体10の下部には、磁石装着室20が形成されている。磁石装着室20は、前部に略U字状の軸受け凹部22が形成された前方壁21と、後部に略U字状の軸受け凹部24が形成された後方壁23を有している。また、磁石装着室20は、上方壁25を有し、上方壁25の左右両側に矩形状の挿通孔26,27が形成されている。底壁12には、磁石装着室20と連通する開口28が形成されている。右側壁15と左側壁16の下端外側には、底壁12と連続する板状の係合部材29A,29Bが突設されている。
図1に示すように、ケース本体10内には、磁石装置40が設けられている。磁石装置40は、矩形箱状の磁石取付枠41と、磁石取付枠41に取り付けられる磁石42とからなる。磁石取付枠41は、前板43と、後板44と、右板45と、左板46と、底板47とで構成され、上部が開放され、上部から磁石42が収納される。前板43及び後板44の外面略中央には、支軸48,49が凸設されている。右板45及び左板46の内面上部には、磁石42の上縁を係止して固定する係止爪45a,46aが形成されている。右板45及び左板46の外面下部には、上方に向かうに従って外側に拡がるように傾斜する緩衝片50が複数形成されている。
底板47の外面左右両側には、図2に示すように、略三角凸部状の第1の係止部51及び第2の係止部52が設けられている。右側の第1の係止部51は、右側の面が、右側から左側に向かって下降傾斜する傾斜面51aとなっており、左側の面に、略V字状の係止突起51bが形成されている。左側の第2の係止部52は、左側の面が、左側から右側に向かって下降傾斜する傾斜面52aとなっており、右側の面に、略V字状の係止突起52bが形成されている。即ち、底板47の外面左右両側において、略三角凸部状の第1の係止部51及び第2の係止部52が左右対称に配置されている。
磁石装置40は、ケース本体10の底壁12に形成された開口28から装着され、磁石取付枠41の前板43側の支軸48が磁石装着室20の前方壁21に形成された軸受け凹部22に回動可能に支持され、磁石取付枠41の後板44側の支軸49が磁石装着室20の後方壁23に形成された軸受け凹部24に回動可能に支持されて、ケース本体10に揺動可能に取り付けられている。前記した第1の係止部51及び第2の係止部52は、底壁12の開口28から突出している。
ケース本体10内であって、磁石装着室20の上方には、ロック部材60が設けられている。ロック部材60は、図1に示すように、一対のロック本体61と、一対のロック本体61を連結する連結部材71とからなる。ロック本体61は、挿入片62と、挿入片62の上半部両側に略直角に設けられた一対の包持アーム63,64と、挿入片62の上端に設けられた弾性片65とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。なお、挿入片62の下半部は、下方に向かって厚みが薄くなるように形成されている。挿入片62は、ケース本体10の右側壁15及び左側壁16に形成されたガイド路18,19に上下方向に摺動可能に案内され、前述した挿通孔26,27から磁石装着室20内に出没する。
連結部材71は、略コ字状の連結部72と、連結板76とからなり、合成樹脂によって一体成形されている。連結部72は、前部板73と、後部板74と、前部板73と後部板74の上端を連結する上部板75とからなる。前部板73と後部板74の下端には、係合突起73a,74aが形成されている。前記したロック本体61は、弾性片65を連結部材71の前部板73と後部板74の間に差し込むようにして、一対の包持アーム63,64を前部板73と後部板74の両側から包持させて、連結部材71に取り付けられる。ロック本体61は、一対の包持アーム63,64が前部板73と後部板74の係合突起73a,74aに係合し、連結部材71から外れ難い構成となっている。連結板76は、上面に一対のガイド爪77,78形成されている。ロック部材60は、一対のガイド爪77,78が前記したケース本体10の摺動溝15c,16cに摺動可能に案内される。摺動溝15c,16cには、素材の弾性によりガイド爪77,78が係止される係止部17a,17bが形成されている(図3参照)。
ロック部材60は、一対のロック本体61の挿入片62,62がガイド路18,19内に摺動可能に配置される。ロック部材60は、素材の弾性によりガイド爪77,78がケース本体10の摺動溝15c,16cの係止部17a(又は17b)に係止されており、ガイド爪77,78が係止部17aに係止されている場合には、図8(b)に示すように、ロック本体61が磁石取付枠41の上方に移動しており、ガイド爪77,78が係止部17bに係止されている場合には、図8(i)に示すように、ロック本体61の挿入片62の先端が磁石取付枠41に圧接する。即ち、ガイド爪77,78が係止部17aに係止されている場合には、連結部72の係合突起73a,74aが包持アーム63,64に係合して、ロック本体61が磁石取付枠41の上方に移動している。ガイド爪77,78が係止部17bに係止されている場合には、連結部72の上部板75が、ロック本体61の弾性片65を下方に押圧し、弾性片65が弾性を蓄えるように圧縮(変形)されて、ロック本体61の挿入片62の先端が磁石取付枠41に圧接する。
ロック部材60を構成する連結部材71の一側には、操作レバー67が取り付けられている。操作レバー67は、連結部材71に係止される一対の係止爪68,68を有し、ケース本体10の開口13b及びカバー体2の開口3aから外側に突出する。
ケース本体10内には、ナット部材30が設けられている。ナット部材30は、略矩形状のナット本体31とナットケース32とからなる。ナット本体31の略中央には雌ねじ31aが形成されている。ナットケース32は、ナット本体31を収容する収容室32aと、収容室32aの前壁に形成され、収容したナット本体31の雌ねじ31aと対向する透孔32bとが形成されている。ナットケース32の両側には、嵌合突起33,33が形成され、嵌合突起33,33に係止爪35,35が設けられている。
ケース本体10の右側壁15と左側壁16の内側前部上方には、嵌合溝15d、16dが形成されている。ナット部材30は、ナットケース32の嵌合突起33,33が嵌合溝15d、16dに嵌合し、係止爪35,35が着脱可能に係止され、ケース本体10の切り欠き13aに嵌合して取り付けられ、雌ねじ31aがカバー体2の前壁3に設けられたネジ挿通孔3bに対向する。カバー体2のネジ挿通孔3bから固定ネジ36を差し込んで、固定ネジ36をナット部材30の雌ねじ31aに締め付けることにより、カバー体2をケース本体10に固定することができ、固定ネジ36を緩めることにより、カバー体2内でケース本体10を上下方向に摺動させることができる。
金属製ストッパー板81は、図1に示すように、床面に固定される基台85に回動可能に取り付けられている。金属製ストッパー板81は、長板状に形成され、一端両側に取付軸83,83が形成され、他端側近傍に係合開口82が形成されている。基台85は、床面に固定される底板86と、底板86に接合固定されるカバー87とからなる。底板86は、平板状に形成され、一対のネジ通し穴86a,86aと、一対の係合穴86b,86bが設けられ、さらに軸受け部86c,86cが形成されている。金属製ストッパー板81は、底板86の軸受け部86c,86cに取付軸83,83が回動可能に枢着されて取り付けられ、カバー87に形成された矩形状凹部89内に位置している。底板86は、ネジ通し穴86a,86aにネジを挿通して床面に螺着して固定される。
ドアストッパー1は、上記構成を有し、図8(a)に示すように、扉Dの下端に形成された凹部D1内に設け、カバー体2の挿通孔7aに取付ネジを挿通して扉Dにねじ込むことにより、扉Dに固定して取り付けられる。金属製ストッパー板81は、床面に回動可能に取り付けられている。ドアストッパー1は、扉Dの開放方向によって、係止部の係止される順番が異なる。図8(a)に示すように、扉Dが左側(X方向)に開放される場合は、第1の係止部51から接触し、扉Dが右側(Y方向)に開放される場合は、第2の係止部52から接触するが、第1の係止部51と第2の係止部52が対称的に形成されているので、ドアストッパー1は、扉Dのどの開放方向にも対応させることができる。
図8に示すように、扉Dが左側(X方向)に開放される場合のドアストッパー1について説明するが、右側に開放される場合は、扉Dが左側に開放される場合と同じ動きなので説明を省略する。ドアストッパー1の初期状態(非ロック状態)は、ロック部材60のガイド爪77,78がケース本体10の摺動溝15c,16cの係止部17aに係止されている。図8(b)に示すように、ロック部材60は、磁石取付枠41の上方に離間しており、磁石取付枠41は揺動可能となっている。即ちこの初期状態は、ロック部材60が非ロック位置にある非ロック状態である。この初期状態は、仮止め可能状態(仮保持可能状態)である。
図8(b)に示すように、扉Dを開放方向Xに回動し、ドアストパー1が金属製ストッパー板81の上方に移動すると、磁石42によって金属製ストッパー板81が上方に引き上げられ、金属製ストッパー板81の先端84が磁石取付枠41の第1の係止部51の傾斜面51aに接触する。金属製ストッパー板81の先端84が第1の係止部51の傾斜面51aに摺接して、図8(c)に示すように、磁石取付枠41を揺動させて傾ける。磁石取付枠41は、金属製ストッパー板81の先端84によって、扉Dの開放方向Xとは反対の方向Yに揺動し、第1の傾斜面51aが略水平に近付く。金属製ストッパー板81の先端84は、第1の傾斜面51aが略水平に近付くので、第1の係止部51を容易に乗り越え、磁石取付枠41の底板47に摺接して、第2の係止部52の係止突起52bに係止される。
金属製ストッパー板81の先端84が第2の係止部52の係止突起52bに係止されると、磁石取付枠41が扉Dの開放方向Xとは反対の方向Yに揺動するが、磁石取付枠41の下端が左側壁16(又は右側壁15)に当接して揺動不能となり、係止突起52bが固定され、扉Dの開放方向Xへの回動が阻止される。 扉Dは、このようにして、ドアストッパー1の第2の係止部52により開放が規制される。
図8(d)に示すように、扉Dを閉鎖方向Yに回動すると、第1の係止部51の係止突起51bに金属製ストッパー板81の係合開口82の周縁が係止される。金属製ストッパー板81の係合開口82の周縁が第1の係止部51の係止突起51bに係止されると、磁石取付枠41が扉Dの開放方向Xに揺動するが、磁石取付枠41の下端が右側壁15(又は左側壁16)に当接して揺動不能となり、係止突起51bが固定され、扉Dの閉鎖方向Yへの回動が阻止される。扉Dは、このようにして、ドアストッパー1の第1の係止部51により閉鎖が規制される。この回動規制は、仮保持状態(仮止め状態)となっている。図8(e)に示すように、扉Dを閉鎖方向Yに、より強く回動すると、磁石取付枠41の下端及び緩衝片30が右側壁15(又は左側壁16)に圧接して、緩衝片30及び/又は右側壁15(又は左側壁16)が変形し、磁石取付枠41がさらに揺動する。磁石取付枠41が支軸48,49を中心として時計方向に回転し、第1の係止部51が上昇して、第1の係止部51の係止突起51bが金属製ストッパー板81の係合開口82の周縁から外れ、扉Dは閉鎖方向Yに回動する。このように、ドアストッパー1は、初期状態(非ロック状態)において、金属製ストッパー板81を仮保持でき、扉Dの仮止めを行うことができ、扉Dを強制的に開閉させることができる。
図8(d)に示すように、磁石取付枠41の第1の係止部51と第2の係止部52により金属製ストッパー板81が仮保持されている状態において、図8(f)に示すように、操作レバー67を押し下げると、ロック部材60のガイド爪77,78がケース本体10の摺動溝15c,16cの係止部17bに係止される。ロック部材60の連結部材71が弾性片65,65を介してロック本体61,61を押し下げる。
磁石取付枠41が傾いている時、例えば図8(f)に示すように、右側に傾いている時には、左板46とケース本体10の左側壁16の間に隙間が形成されているので、当該隙間に左側のロック本体61の挿入片62が楔のように挿入する。左側に傾いている時には、右板45とケース本体10の右側壁15の間に隙間が形成されているので、当該隙間に右側のロック本体61の挿入片62が楔のように挿入する。図8(i)に示すように、磁石取付枠41が略水平状態の時には、ロック本体61,61の挿入片62、62の先端が弾性片65、65の弾性により、磁石取付枠41の右板45及び左板46の上端に圧接する。金属製ストッパー板81の仮保持状態の時に扉Dを開閉させると、金属製ストッパー板81により磁石取付枠41は傾くので、傾いてできる隙間にロック本体61の挿入片62が楔のように挿入する。
磁石取付枠41の左板46とケース本体10の左側壁16の間の隙間又は磁石取付枠41の右板45とケース本体10の右側壁15の間の隙間に、ロック本体61の挿入片62が挿入すると、磁石取付枠41はロックされた状態となり、揺動不能となる。即ちこの状態は、ロック部材60がロック位置にあって、磁石取付枠41が揺動不能のロック状態となっており、扉Dの本止め状態(金属製ストッパー板81の本保持状態)である。
図8(g)に示すように、扉Dを閉鎖方向Yに回動すると、第1の係止部51の係止突起51bが係合開口82の周縁に係合し、扉Dの閉鎖方向Yへの回動が完全に規制される。
また、扉Dを開放方向Xに回動すると、第2の係止部52の係止突起52bが金属製ストッパー板81の先端84に係合し、扉Dの開放方向Xへの回動が完全に規制される。扉Dは、このようにして、ドアストッパー1の第1の係止部51及び第2の係止部52により開放及び閉鎖が完全に規制される。この回動規制は、磁石取付枠41が揺動不能にロックされているので、金属製ストッパー板81の本保持状態(扉Dの本止め状態)となっている。従って、扉Dを閉鎖方向Yにより強く回動しても、仮保持状態(仮止め状態)と異なり、第1の係止部51の係止突起51bが係合開口82の周縁から外れることはない。このように、ドアストッパー1は、ロック状態において、扉Dの開閉を完全に阻止することができる。なお、図8(h)に示すように、操作レバー67を引き上げると、ロック部材60のガイド爪77,78がケース本体10の摺動溝15c,16cの係止部17aに係止され、ロック本体61,61が磁石取付枠41の上方に移動して、初期状態(非ロック状態)に戻るので、図8(e)に示すように、扉Dを閉鎖方向Yに回動させることができる。
ドアストッパー1が金属製ストッパー板81を係止していない状態で、図8(i)に示すように、操作レバー67を押し下げると、ロック部材60のガイド爪77,78がケース本体10の摺動溝15c,16cの係止部17bに係止され、弾性片65,65がロック本体61,61を押し下げる。ロック本体61,61の挿入片62、62の先端が弾性片65、65の弾性により、磁石取付枠41の右板45及び左板46の上端に圧接する。
操作レバー67はロック位置にあるが、実際は、ロック本体61,61の挿入片62、62の先端が磁石取付枠41の右板45及び左板46の上端に圧接しているので、磁石取付枠41は揺動可能であり、まだ非ロック状態である。この状態の時に、図8(j)に示すように、扉Dを開放方向Xに回動し、ドアストッパー1が金属製ストッパー板81の上方に移動すると、磁石42によって金属製ストッパー板81が上方に引き上げられ、金属製ストッパー板81の先端84が磁石取付枠41の第1の係止部51の傾斜面51aに接触する。金属製ストッパー板81の先端84が第1の係止部51の傾斜面51aに摺接して、図8(k)に示すように、磁石取付枠41を揺動させて傾ける。磁石取付枠41は、金属製ストッパー板81の先端84によって、扉Dの開放方向Xとは反対の方向Yに揺動し、第1の傾斜面51aが略水平に近付く。金属製ストッパー板81の先端84は、第1の傾斜面51aが略水平に近付くので、第1の係止部51を容易に乗り越え、磁石取付枠41の底板47に摺接して、第2の係止部52の係止突起52bに係止される。磁石取付枠41が揺動して傾くと、傾いた方の隙間にロック本体61の挿入片62が楔のように挿入する。即ち、図8(k)に示すように、磁石取付枠41が右側に傾くと、左板46とケース本体10の左側壁16の間に隙間が形成されるので、当該隙間に左側のロック本体61の挿入片62が楔のように挿入する。このようにして、磁石取付枠41は、ロック本体61により、揺動不能にロックされる。
扉Dは、磁石取付枠41が揺動不能にロックされるので、ドアストッパー1により開放が完全に規制される。即ち、扉Dは、ドアストッパー1の第1の係止部51と第2の係止部52に金属製ストッパー板81が係止され、開放及び閉鎖が完全に規制される。このように、ドアストッパー1は、扉Dの本止め状態(金属製ストッパー板81の本保持状態)となっており、前述したように、操作レバー67を引き上げて扉Dの仮止め状態(金属製ストッパー板81の仮保持状態)にすることができる。
本発明は、開閉する扉を開いた状態でロックするドアストッパーに利用可能である。
D 扉
1 ドアストッパー
2 カバー体
3 前壁
3a 開口
3b ネジ挿通孔
4 後壁
4a ガイド凹部
4b ガイド凹部
5 右壁
5a 切り欠き
6 左壁
6a 切り欠き
7 上壁
7a 挿通孔
9 凹部
10 ケース本体
12 底壁
13 前側壁
13a 切り欠き
13b 開口
14 後側壁
14a ガイド凸部
14b ガイド凸部
15 右側壁
15b 摺動凸面
15c 摺動溝
15d 嵌合溝
16 左側壁
16b 摺動凸面
16c 摺動溝
16d 嵌合溝
17a 係止部
17b 係止部
18 ガイド路
19 ガイド路
20 磁石装着室
21 前方壁
22 軸受け凹部
23 後方壁
24 軸受け凹部
25 上方壁
26 挿通孔
27 挿通孔
28 開口
29A 係合部材
29B 係合部材
30 ナット部材
31 ナット本体
31a 雌ねじ
32 ナットケース
32a 収容室
32b 透孔
33 嵌合突起
35 係止爪
36 固定ネジ
40 磁石装置
41 磁石取付枠
42 磁石
43 前板
44 後板
45 右板
45a 係止爪
46 左板
46a 係止爪
47 底板(底壁)
48 支軸
49 支軸
50 緩衝片
51 第1の係止部
51a 傾斜面
51b 係止突起(係止突部)
52 第2の係止部
52a 傾斜面
52b 係止突起(係止突部)
60 ロック部材
61 ロック本体
62 挿入片
63 包持アーム
64 包持アーム
65 弾性片
67 操作レバー(操作部材)
68 係止爪
71 連結部材
72 連結部
73 前部板
73a 係合突起
74 後部板
74a 係合突起
75 上部板
76 連結板
77 ガイド爪
78 ガイド爪
81 金属製ストッパー板
82 係合開口
83 取付軸
84 先端
85 基台
86 底板
86a ネジ通し穴
86b 係合穴
86c 軸受け部
87 カバー
89 矩形状凹部

Claims (4)

  1. 開閉する扉に取り付けられるケース本体と、
    ケース本体に設けられ、扉が開閉して、ケース本体が床面に回動可能に設けられた金属製ストッパー板の上方に位置すると、金属製ストッパー板をケース本体に引き寄せる磁石と、
    ケース本体に揺動可能に設けられ、前記磁石を取り付ける磁石取付枠とからなり、
    前記磁石取付枠には、扉の一方向の回動時に磁石によって引き寄せられた金属製ストッパー板と係止する第1の係止部と、扉の他方向の回動時に磁石によって引き寄せられたストッパー板と係止する第2の係止部が設けられていることを特徴とするドアストッパー。
  2. 前記第1の係止部及び第2の係止部は、磁石取付枠の底壁に設けられ、ケース本体の外側の面に前記金属製ストッパー板と摺接する傾斜面が形成され、ケース本体の内側の面に前記金属製ストッパー板と係止する係止突部が形成されていることを特徴する請求項1記載のドアストッパー。
  3. 前記ケース本体には、前記磁石取付枠をロックするロック位置とロックしない非ロック位置に移動可能なロック部材と、
    このロック部材を操作する操作部材とが設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のドアストッパー。
  4. 前記操作部材は、ケース本体の一側に形成された開口から突出する操作レバーであって、
    当該操作レバーは、前記ロック部材に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のドアストッパー。
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