JP2006233500A - 開閉部材のロック装置 - Google Patents

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高夫 並木
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好重 内田
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Abstract

【課題】 開閉部材を開く操作が簡単であり、しかも、開閉部材のロックも簡単に行うことができるロック装置を提供すること。
【解決手段】 互いに係合して開閉部材を閉塞状態にロックすることができる第1組の2つの係合部と、操作によって前記第1組の2つの係合部の互いの係合を解除させる操作部と、互いに係合して前記第1組の2つの係合部を係合解除位置で保持して前記開閉部材が開放可能な状態とすると共に前記開閉部材が開放された際に互いの係合を解除する第2組の2つの係合部と、操作された前記操作部を操作前の位置に復帰させる操作部復帰手段と、前記開閉部材が開放されたときに前記2組の2つの係合部を所定位置に復帰させる係合部復帰手段と、前記開閉部材が閉塞されたときに前記第1組の2つの係合部を自動で互いに係合させる係合手段とを備えることを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、開閉部材のロック装置に関する。
特に、幼児がいる家庭における家具、例えば、箪笥,机等の収納ボックスの引出しは、幼児によって開けられないように、ロック装置が設けられている(例えば、特許文献1)。
特許文献1のロック装置では、枠体に係止爪を備えた第1の器具を取り付け、引出しに、挿入穴を備え、該穴の奥に係止爪を形成した操作舌片を備えた第2の器具を取り付け、第1の器具の係止爪を第2の器具の穴に差込み、該係止爪を第2の器具の係止爪に係合させることによって、引出しを枠体に係合させる。そして、引出しを開ける場合には、操作舌片を撓めることによって、両係合片の係合を解除し、その状態で引出しを開ける。
登録実用新案第3039982号公報(図4および図5を参照)
ところで、上記特許文献1のロック装置では、係合の解除操作をしながら引出しを開く必要があり、それらを開く操作が煩雑である。また、引出しを閉める場合には、第1の器具の係止爪を第2の器具の穴に差込み、該係止爪を第2の器具の係止爪に係合させることによって、引出しを枠体に係合させる必要があるので、その作業は繁雑である。
本発明は、かかる問題点を解消するためになされたもので、開閉部材を開く操作が簡単であり、しかも、開閉部材のロックも簡単に行うことができるロック装置を提供することを目的としている。
請求項1記載の開閉部材のロック装置は、互いに係合して開閉部材を閉塞状態にロックすることができる第1組の2つの係合部と、操作によって前記第1組の2つの係合部の互いの係合を解除させる操作部と、互いに係合して前記第1組の2つの係合部を係合解除位置で保持して前記開閉部材が開放可能な状態とすると共に前記開閉部材が開放された際に互いの係合を解除する第2組の2つの係合部と、操作された前記操作部を操作前の位置に復帰させる操作部復帰手段と、前記開閉部材が開放されたときに前記2組の2つの係合部を所定位置に復帰させる係合部復帰手段と、前記開閉部材が閉塞されたときに前記第1組の2つの係合部を自動で互いに係合させる係合手段とを備えることを特徴とする。ここで、開閉部材の例としては引出しや扉等があげられる。
請求項2記載の開閉部材のロック装置は、請求項1記載のロック装置において、前記第1組の2つの係合部のうちの一方の係合部と、前記操作部と、前記第2組の2つの係合部のうちの一方の係合部と、前記操作部復帰手段と、前記係合部復帰手段と、前記係合手段とは一のブロックに設けられ、前記第1組の2つの係合部のうちの他方の係合部と、前記2つの係合部のうちの他方の係合部とは他のブロックに設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の開閉部材のロック装置は、請求項2記載のロック装置において、前記操作部の操作を阻止する操作阻止手段と、前記操作阻止手段による前記操作部の操作阻止を解除する操作子とが前記一のブロックに設けられていることを特徴とする。
請求項4記載の開閉部材のロック装置は、請求項2又は3記載の開閉部材のロック装置において、前記開閉部材は、収納ボックス本体に取り付けられた引出しであり、前記一のブロックは前記引出しの前面に取り付けられ、前記他のブロックは前記収納ボックス本体の側面に取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
請求項5記載の開閉部材のロック装置は、請求項2又は3記載の開閉部材のロック装置において、前記開閉部材は、収納ボックス本体に取り付けられた片開き式の扉であり、前記一のブロックは前記扉に取り付けられ、前記他のブロックは前記収納ボックス本体に取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
請求項6記載の開閉部材のロック装置は、請求項2又は3に記載の開閉部材のロック装置において、前記開閉部材は、収納ボックス本体に取り付けられた両開き式の扉であり、前記一のブロックは一方の扉の前面に取り付けられ、前記他のブロックは他方の扉の前面にに取り付けられるように構成されていることを特徴とする。
請求項1から6に記載の発明によれば、開閉部材を閉塞状態にロックすることができる第1組の2つの係合部の互いの係合を解除させた後に、第2組の2つの係合部によって第1組の2つの係合部が係合解除位置で保持させることができるので、開閉部材の開放操作が簡単に行えることになる。一方、係合手段によって開閉部材が閉塞される際に第1組の2つの係合部を自動で互いに係合させるので、開閉部材のロックも簡単に行えることになる。また、請求項3の発明によれば、操作阻止手段によって操作部の操作が阻止され、開閉部材を開放するには、操作子を操作した後に操作部を操作しなければならないので、特に、幼児等にむやみに開けて欲しくない開閉部材のロックに好適なものとなる。
[第1の実施の形態]
図1は本発明に係る開閉部材のロック装置を引出しに適用した状態を示した斜視図、図2はロック装置の内部機構を示した分解斜視図,図3はロック装置の1つのブロック内部を示した正面図,図4はロック装置のロック状態を示した正面図,図5はロック装置の第1組の2つの係合部の係合解除状態を示した正面図,図6はロック装置の第1組の係合部の係合解除保持状態を示した正面図である。
このロック装置1は、図1に示すように、収納ボックス本体2の側面に取り付けられる雄形ブロック3と、引出し4の前面に取り付けられる雌形ブロック5とから構成されている。両ブロック3,5はそれ自体として動作しない固定ブロックとなっている。
雄形ブロック3には、引出し4側に向けて突出する嵌挿部6が設けられている。嵌挿部6の下部には係合部(第1組の係合部)7aが形成され、一方、嵌挿部6の上部には係合部(第2組の係合部)7bが形成されている。このうち係合部7aの前面側は前方に向けて下り勾配を持つ傾斜面となっている。また、係合部7aの奥側には係合溝(図示せず)が形成されている。
雌形ブロック5には、図2に示すように、上記係合溝に上方から嵌合可能な係合片(第1組の係合部)8と、その係合溝と係合片8との係合を解除させる操作部9と、その操作部8の操作を阻止するストッパ部材(操作阻止手段)10と、そのストッパ部材10による操作部9の操作阻止を解除させる操作ボタン(操作子)11と、上記係合部7aに係合して係止片8を退避位置に保持する係合部材(第2組の係合部)12と、操作された操作部9を操作前位置に復帰させるばね(押しばね)19と、係合部7aとの係合が解除された後に係合部材12を所定位置に復帰させるばね(押しばね)15と、上記係合溝と係合片8とを係合させる係合手段(係合部7aの前側傾斜面等)とが設けられている。
係合片8は、上下方向に往復動作可能なスライド板13の雄形ブロック3側の側面に設けられている。この係合片8が設けられたスライド板13の他方の側面には、下端面に達する矩形の切欠き14が形成されている。また、スライド板13は上記ばね15によって下方に付勢されている。
操作部9は、上下方向に往復動作可能なスライド板16の前面に設けられている。この操作部9が設けられたスライド板16は上記スライド板13に隣接して設けられている。このスライド板16には、スライド板13側の側面に、上記切欠き14の上縁に係合する突起17が形成されている。また、スライド板16の他方の側面に突片18が形成されている。この突片18は上記ストッパ部材10に係合可能となっている。なお、スライド板13は上記ばね19によって下方に付勢されている。
ストッパ部材10は引出し4の幅方向に往復動作可能となるように雌形ブロック5に取り付けられている。ストッパ部材10には上面に起立部20が形成されている。起立部20のスライド板16側の面は、スライド板16側に向けて下り勾配を持つ傾斜面21となっている。さらに、ストッパ部材10のスライド板16側の端部はその上部が三角状に切り欠かれ、その切欠き部分は、スライド板16側に向けて下り勾配を持つ傾斜面22となっている。なお、このストッパ部材10はばね(押しばね)23によってスライド板16側に向けて付勢されている。
操作ボタン11は上下方向に往復動作可能となっている。この操作子ボタン11の下端には、上記ストッパ部材10の傾斜面21と相補的形状を持つ傾斜面24が形成されている。その結果、操作ボタン11を指で下方に押すと、傾斜面21と傾斜面24とが摺接し、ストッパ部材10がばね23の付勢力に抗してスライド板16から離反する方向に動作する。一方、操作ボタン11から指を離すと、傾斜面24と傾斜面21とが摺接し、ストッパ部材10がばね23の付勢力によってスライド板16から近接する方向に動作する。これによって操作ボタン11が雌形ブロック5に対して押し上げられる。
係合部材12は2股状の弾性部材によって構成されている。この係合部材12はスライド板13の雄形ブロック3寄りに設けられている。係合部材12は、少なくとも雄形ブロック3側の棒状部分が弾性を有しており、その先端部には係合爪25を備えている。
なお、雌形ブロック5の背板には、上記雄形ブロック3の嵌挿部6を受容する孔26が形成されている。そして、その孔26に、係合片8および係合部材12の係合爪25が臨むようにしてスライド板13が配置される。また、スライド板13の切欠き17にスライド板16の突起17が位置するようにされている。さらに、スライド板16の突片18に対応するようにしてストッパ部材10が配置されている。また、該ストッパ部材10の傾斜面21に傾斜面24が摺接するように操作ボタン11が配置される。さらに、操作部9と操作ボタン11は、雌形ブロック5に形成された孔27,28からそれぞれ外部に突出するように配置される。
次に、このロック装置の動作を以下に説明する。
引出し4を開いた際には雌形ブロック5側の部品は図3に示す状態にある。この状態から引出し4を閉めると、雌形ブロック5の孔26に雄形ブロック3の嵌挿部6が挿入される。すると、嵌挿部6の係合部7a前面の傾斜面が係合片8の下端に突き当たり、嵌挿部6が孔26に深く入るに連れてスライド板13がばね15の付勢力に抗して上動する。そして、係合部7aが係合片8を越えた所で、係合片8がばね15の付勢力によって元の位置に戻り、係合部7aの直後の上記係合溝に落とし込まれる。これによって、引出し4が収納ボックス本体2に係止される。
一方、閉じた状態の引出し4を開ける場合には、先ず、操作ボタン11を下方に押す。すると、先ず、傾斜面24と傾斜面21の摺接によってストッパ部材10がばね23の付勢力に抗してスライド板16から離反する方向に動作して、ストッパ部材10とスライド板16の突片18との係合が解除される。この状態で、操作部9を上方に操作し、スライド板16をばね19の付勢力に抗して上動させる。すると、突起17がスライド板13の切欠き14の上縁を下方から押圧し、スライド板13ひいては係合部材12が上動する。そして、係合片8が上記係合溝から離脱し、係合部7aとの係合が解かれる。その後に、係合部材12の係合爪25が嵌挿部6の係合部7bを弾性変形しながら越え、嵌挿部6の上方に達する。この時、スライド板16の突片18がストッパ部材10の傾斜面22よりも上に来る。
この状態で、操作部9を解放すると、スライド板16がばね19の付勢力によって下動して元の状態に復帰する。それに伴って、スライド板13もばね15の付勢力によって元の状態に復帰しようとする。しかし、係合部材12の爪25が雄形ブロック3の嵌挿部6の係合部25の上面に係合するので、スライド板13は途中で停止する。この時、係合片8は嵌挿部6の係合部7よりも上方に位置し、係合片8と係合部7との係合は解かれた状態にある。上記係合溝との係合する。したがって、引出し4を収納ボックス本体2から引き出す際に、抵抗なく引出し4を引き出すことができる。
なお、上記操作手順において、操作ボタン11を操作部9に先立って解放すると、ストッパ部材10がばね23の付勢力によってスライド板16に近接する方向に動作し、スライド板16の突片18がストッパ部材10の傾斜面22よりも上にあるので、その傾斜面22がスライド板16の下動を邪魔することになるが、突片18がストッパ部材10の傾斜面22に当たり、ストッパ部材10をばね23の付勢力に抗してスライド板16から離反する方向に退けるので、スライド板16は正常に元の状態に復帰する。
{第1の実施の形態の変形例]
図7および図8は、上記実施の形態で示したロック装置を冷蔵庫等の扉に適用する場合の変形例を示しており、上記した各要素(部品)と対応する要素に、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
このロック装置では、スライド板13、ストッパ部材10および操作ボタン11を縦に並べ、その表面側にスライド板16を配置したものである。そして、このロック装置は、これらが設けられた雌形ブロック5を扉に取り付け、一方、係合片7aおよび係合部7bが設けられた雄形ブロック3を収納ボックス本体に取り付けるようにしたものである。
〔第2の実施の形態〕
図9は本発明に係る扉等の開閉部材のロック装置の一実施の形態における内部機構を示したもので、扉が閉塞状態にロックされた状態の図、図10は操作阻止手段による操作阻止が解除された状態を示した図、図11は第2組の2つの係合部が係合された状態を示した図、図12は固定ブロック及び回動ブロックの斜視図である。
このロック装置は、両開き式の一方の扉103に取り付けられる回動ブロック30と、他方の扉104に取り付けられる固定ブロック31とを備える。
このうち固定ブロック31にはピン(第1組及び第2組の係合部)32fが付設されている。このピン32fは、図12に示すように、円錐台状の頭部32gを備える。また、固定ブロック31には突子(第2組の係合部)36bが設けられている。この突子36bは、その先端部に、突子36bの動作方向及びその動作方向に直交する方向いずれに対しても傾斜する傾斜部を有している。この突子36bは回動ブロック31に離接する方向に往復動作可能となっており、ばね40によって固定ブロック31から突出する方向に付勢されている。
一方、回動ブロック30は軸41を中心に回動可能となるように扉103に取り付けられている。この回動ブロック30にはそれぞれトーションばね(図示せず)が設けられ、このトーションばねによって、回動ブロック30は図9上で反時計方向に付勢されている。この回動ブロック30には、上記ピン32fと互いに係合して両扉を閉塞状態にロックする係合板(第1組の係合部)32と、ピン32fと係合板32との係合を解除させる操作部35と、操作部35の操作を阻止する操作阻止手段33と、操作阻止手段33による操作部35の操作阻止を解除する操作子34と、上記突子36bと係合し操作部35による解除状態を保持させる係合爪(第2組の係合部)36aと、互いに係合が解除された後に突子36b及び係合爪36aを所定位置に復帰させる係合部復帰手段(上記トーションばね)と、操作された操作部35を操作前位置に復帰させる操作部復帰手段(上記トーションばね)と、ピン32fと係合板32とを係合させる係合手段(上記トーションばね、傾斜面37a等)とが設けられている。
係合板32は、回動ブロック31に対して出没する方向に往復動作可能となるように回動ブロック30に取り付けられている。すなわち、係合板32には、動作方向に延在する2つの長孔32b,32bが形成されている。この2つの長孔32b,32bには、回動ブロック30に付設されたピン32c,32cがそれぞれ挿入されている。これによって、係合板32は所定の方向で往復動作可能となっている。また、係合板32の後端と回動ブロック30の固定部との間にはばね(引きばね)38が設けられている。このばね38は、係合部材32を回動ブロック30に没入する方向に付勢する働きをする。また、係合板32には一辺に矩形状の切欠き32dが形成されている。さらに、係合板32において、切欠き32dよりも先端側に位置する部分が係合爪32eを構成している。係合爪32eとばね38とは、ピン32fと係合爪32eとの係合を確実なものとするためのものである。すなわち、ピン32fの頭部32gの下側に上記両トーションばねの作用によって係合爪32eが潜り込んだ際に、ばね38の付勢力によって、ピン32の頭部32gの下側の軸部分と係合爪32eとを確実に係合させるようになっている。
操作阻止手段33は、回動ブロック30側に設けられ上記係合板32と平行な方向で往復動作可能な係止部材33と、固定ブロック31側に設けられ係止部材33に当接可能なピン32fの頭部32gとを備えている。係止部材33には、動作方向に延在する2つの長孔33c,33cが形成されている。この2つの長孔33c,33cには、回動ブロック30に付設されたピン33d,33dがそれぞれ挿入されている。これによって、係止部材33は所定の方向で往復動作可能となっている。また、係止部材33の後端と回動ブロック30の固定部との間にはばね(押しばね)39が設けられている。このばね39は、係止部材33をその先端が回動ブロック30から突出する方向に付勢する働きをする。係止部材33の先端部には、係止部材33の動作方向及びその動作方向に直交する方向いずれに対しても傾斜する傾斜部33eが形成されている。なお、突出状態にある係止部材33の一辺は、ロック装置が図9に示す状態にあるときに、ピン32fの頭部32gに当接して回動ブロック30を回動不能状態に保持する働きをする。
操作子34は、ばね39の付勢力に抗して係止部材33を回動ブロック30に没入する方向に動作させることによって、係止部材33の一辺とピン32fの頭部32gとの当接を解除させる働きをする。この働きによって、係止部材33の一辺とピン32fの頭部32gとの係合が解除され、操作部35の操作が可能となる。
操作部35は、操作子34による操作阻止が解除された状態で、上記トーションばねの付勢力に抗して回動ブロック30を軸41を中心に回転させることによって、ピン32fの頭部32gの下側の軸部分と係合爪32eとの係合を解除させる働きをする。
係合爪36aと突子36bとは、操作部35を操作して回動ブロック30を軸41を中心に回転させた際に、互いに係合して扉が開閉可能となる位置に回動ブロック30を保持する働きをする。
係合手段37は、回動ブロック30に形成された傾斜面37aと、回動ブロック30と固定部(例えば回動ブロック30の裏側に設けられる台座)との間に掛けられた上記トーションばねとを備えている。傾斜面37aは、回動ブロック30の軸に直交する面に対して傾斜している。この傾斜面37aは、回動ブロック30において固定ブロック31に重畳される部分の表面に形成されている。そして、この傾斜面37aは、扉103が先に閉まった状態で扉104を閉じた際に、扉104の端部によって押圧されて回動ブロック30を扉104の軌道から逃がす(退避させる)働きをする。また、トーションばねは、扉が開放された際に、回動ブロック30を初期の位置(図9の位置)に戻す働きをする。
次に、ロック装置の全体的な動作を説明する。
扉が閉塞されている状態では、ロック装置は図9に示す状態にある。この状態から扉103,104の一方又は双方を開ける場合には、まず、操作子34を操作してピン32fの頭部32gから係止部材33を退行させる。この状態で、操作部35に指を掛けて上記トーションばねの付勢力に抗して回動ブロック30を軸41を中心に回転させる。すると、ピン32fの頭部32gの下側の軸部分と係合爪32eとの係合が解除されると共に、係合爪36aと突子36bとが互いに係合する。この状態で、扉103,104の一方又は双方を開く。すると、回動ブロック30は、図示しないトーションばねの付勢力により、軸41を中心に先程とは逆の方向に回転して初期状態に戻る。
また、扉を閉める際には、次のように動作する。
例えば、扉104が既に閉まっていて、その後に扉103を閉める場合には、扉104の端部が固定ブロック31の段部の下側部分に乗る。このとき、係合爪32eがピン32fの頭部32gの傾斜面を倣う(摺動する)。これによって、係合板32はばね38の付勢力に抗して突出側に一旦移動する。そして、係合板32は、係合爪32eがピン32fの頭部32gを超えた所で、ばね38の付勢力により回動ブロック30に没入する方向に移動する。これによって、係合爪32eがピン32fの頭部32gに係合する。また、既に回動ブロック30から突出した状態にある係止部材33の一辺は、この時、ピン32fの頭部32gに当接する。
一方、扉103が既に閉まっていて、その後に扉104を閉める場合には、扉104の端部が傾斜面37aを押す。これによって、回動ブロック30は図示しないトーションばねの付勢力に抗して扉104の軌道から逃げる方向に回転する。そして、扉103が完全に閉まると、回動ブロック30はトーションばねの付勢力によって元の位置に戻る。このとき、係止部材33の傾斜部33eがピン32fの頭部32gに当たり、係止部材33は一旦回動ブロック30に埋没する方向に動作する。そして、係止部材33は、その先端がピン32fの頭部32gの所を超えたときに、ばね39の付勢力により回動ブロック30から突出する方向に動作して一辺がピン32fの頭部32gに当接する。
上記した実施の形態では、ロック装置を、両開き扉に適用した例を示したが、片開き扉に使用することもできる。
〔第3の実施の形態〕
図13は本発明に係る扉等の開閉部材のロック装置の一実施の形態を示したもので、扉が閉塞状態にロックされた状態の図、図14は一方の回動ブロックを示した図である。また、図15は第2組の2つの係合部の係合状態を示した図である。
この実施形態のロック装置は、両開き式の一方の扉105に取り付けられる回動ブロック50と、他方の扉106に取り付けられる回動ブロック51とを備えてなる。回動ブロック50,51はそれぞれ軸50a,51aを中心に回転する。また、回動ブロック50,51にはそれぞれトーションばね(図示せず)が設けられ、回動ブロック50,51は図13の反時計方向に付勢されている。回動ブロック50には、回動ブロック51の下面(第1の係合部)と互いに係合して両扉を閉塞状態にロックする係合板(第1組の係合部)52と、回動ブロック51の下面と係合板52との係合を解除させる操作部53,54と、操作部53,54による解除状態を保持させる解除状態保持手段55と、回動ブロック51の下面と係合板52とを係合させる係合手段とが設置されている。
係合板52は、軸52aを中心に回動ブロック50の表裏方向に回動可能に構成されている。この係合板52の自由端部は回動ブロック50から突出している。この突出部分の先端には係合爪52bが形成されている。また、係合板52と回動ブロック50の固定部との間にはばね(引きばね)52cが掛けられている。このばね52cは、係合板52を回動ブロック50の表面側に向けて付勢する。係合爪52bとばね52cとは、固定ブロック51の下面と係合板52との係合を確実なものとするためのものである。すなわち、回動ブロック51の下側には、係合爪52bと係合可能な係合溝(凹部)52dが形成されており、係合板52が上記両トーションばねの作用によって回動ブロック51の下側に潜り込んだ際に、ばね52cの付勢力によって、係合爪52bが係合溝52dと係合されるようになっている。なお、係合爪52bの先端部には、係合爪52bが回動ブロック51の下側に潜り込みやすくなるように傾斜面が形成されている。
操作部53は上記係合板52に設けられている。操作部53は回動ブロック50から突出している。この操作部53は、係合板52の係合爪52bを係合溝52dから離脱させる働きをする。すなわち、操作部53を固定ブロック50の表面側から裏面側に向けて押し込んだ際に、ばね52cの付勢力に抗して、係合爪52が固定ブロック50の裏面側に移動し、係合爪52bが係合溝52dから離脱する。
また、操作部54は回動ブロック50の本体外周に形成されている。この操作部54はブロック本体自体であってもよい。つまり、回動ブロック50を図13の時計方向に回転操作できるものであればどのような形状、構造のものであってもよい。ただし、操作部53と同時に操作できるものであることが必要である。
解除状態保持手段55は、回動ブロック50の本体外周に形成された係合爪(第2組の係合部)55aと、回動ブロック51に形成された係合段部(第2組の係合部)55bとを備えてなる。係合爪55a自体又は係合爪55aが形成される部分は弾性を持ち、弾性変形が可能となっている。また、係合爪55aが形成される部分にはカム面57が形成されている。このカム面57は、互いに係合状態にある回動ブロック50,51のうち回動ブロック50を図13の時計方向に回転させた際に、他方のブロック51に摺接してその回動ブロック51を時計方向に回転させる働きをする。その際に係合爪55aは弾性変形を経て係合段部55bの箇所を越え、この状態で操作部54から手を離すと、上記トーションばねの作用によって、両回動ブロック50,51が図13の反時計方向に回転し、係合爪55aと係合溝55bとが互いに係合する。
係合手段は、回動ブロック50,51に形成された傾斜面56a,56bと、上記両トーションばねとを備えてなる。傾斜面56a,56bは、扉の表面に平行な面に対して傾斜している。この傾斜面56a,56bは、扉が開放された状態では、上記トーションばねの作用によって、扉の自由端から突出した位置にある。そして、扉を閉じた際に、扉の自由端部によって押圧されて、最初に閉じられた扉に付設された回動ブロック50又は51を、上記トーションばねの付勢力に抗して、後に閉じられた扉の軌道から一旦逃がす(退避させる)働きをする。
上記した実施の形態では、ロック装置を、両開き扉に適用した例を示したが、片開き扉に使用することもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
例えば、第1の実施形態及びその変形例において、スライド板16の表壁を色分けし、操作部9がブロック5に対して一方向に移動した時と、ブロック5に対して他方向に移動した時とで、孔27に露出して見える色を変えるようにしてもよい。このようにすれば、色でロック装置の状態を簡単に知ることができる。
第1実施形態に係る開閉部材のロック装置の斜視図である。 図1のロック装置の内部機構を示した分解斜視図である。 図1のロック装置の1つのブロック内部を示した正面図である。 図1のロック装置のロック状態を示した正面図である。 図1のロック装置の第1組の2つの係合部の係合解除状態を示した正面図である。 図1のロック装置の第2組の係合部の係合状態を示した正面図である。 第1実施形態に係る開閉部材のロック装置の変形例を示した分解斜視図である。 図7のロック装置の内部機構を示した正面図である。 第2実施形態に係る開閉部材の係合ロック装置の内部機構を示した図である。 図9のロック装置の操作阻止手段による操作阻止を解除した状態を示した図である。 図9のロック装置の第2組の係合部の係合状態を示した図である。 図9のロック装置を示した斜視図である。 第3実施形態に係るロック装置を示したもので、扉が閉塞状態にロックされた状態の図である。 図13のロック装置の一方の回動ブロックを示した図である。 図13のロック装置の第2組の2つの係合部の係合状態を示した図である。
符号の説明
2 収納ボックス本体
4 引出し(開閉部材)
3,5,30,31,50,51 ブロック
7a 係合部(第1組の係合部)
8 係合片(第1組の係合部)
7b 係合部(第2組の係合部)
9 操作部
10 ストッパ部材(操作阻止手段)
12 係合部材(第2組の係合部)
15 ばね(係合部復帰手段)
19 ばね(操作部復帰手段)
32 係合板(第1組の係合部)
32f ピン(第1組及び第2組の係合部)
36a 係合爪(第2組の係合部)
36b 突子(第2組の係合部)
52 係合板52(第1組の係合部)
53,54 操作部
55a 係合爪(第2組の係合部)
55b 係合段部(第2組の係合部)
103,104,105,106 扉

Claims (6)

  1. 互いに係合して開閉部材を閉塞状態にロックすることができる第1組の2つの係合部と、操作によって前記第1組の2つの係合部の互いの係合を解除させる操作部と、互いに係合して前記第1組の2つの係合部を係合解除位置で保持して前記開閉部材が開放可能な状態とすると共に前記開閉部材が開放された際に互いの係合を解除する第2組の2つの係合部と、操作された前記操作部を操作前の位置に復帰させる操作部復帰手段と、前記開閉部材が開放されたときに前記2組の2つの係合部を所定位置に復帰させる係合部復帰手段と、前記開閉部材が閉塞されたときに前記第1組の2つの係合部を自動で互いに係合させる係合手段とを備えることを特徴とする開閉部材のロック装置。
  2. 前記第1組の2つの係合部のうちの一方の係合部と、前記操作部と、前記第2組の2つの係合部のうちの一方の係合部と、前記操作部復帰手段と、前記係合部復帰手段と、前記係合手段とは一のブロックに設けられ、前記第1組の2つの係合部のうちの他方の係合部と、前記2つの係合部のうちの他方の係合部とは他のブロックに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の開閉部材のロック装置。
  3. 前記操作部の操作を阻止する操作阻止手段と、前記操作阻止手段による前記操作部の操作阻止を解除する操作子とが前記一のブロックに設けられていることを特徴とする請求項2に記載の開閉部材のロック装置。
  4. 前記開閉部材は、収納ボックス本体に取り付けられた引出しであり、前記一のブロックは前記引出しの前面に取り付けられ、前記他のブロックは前記収納ボックス本体の側面に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の開閉部材のロック装置。
  5. 前記開閉部材は、収納ボックス本体に取り付けられた片開き式の扉であり、前記一のブロックは前記扉に取り付けられ、前記他のブロックは前記収納ボックス本体に取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の開閉部材のロック装置。
  6. 前記開閉部材は、収納ボックス本体に取り付けられた両開き式の扉であり、前記一のブロックは一方の扉の前面に取り付けられ、前記他のブロックは他方の扉の前面にに取り付けられるように構成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の開閉部材のロック装置。
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JP2009228289A (ja) * 2008-03-21 2009-10-08 Sun Wave Ind Co Ltd ラッチ装置
KR102032471B1 (ko) * 2019-05-08 2019-10-15 부호체어원(주) 조합형 캐비넷의 투인원 잠금장치

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