JP2020082204A - 研削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工室の側板や天板に、研削加工によって生じる研削屑を付着させないようにすること。【解決手段】側板37から所定の間隔をあけて側板37に対して平行になるようにネットN1が配設された第1加工室30aを備える研削装置1を用いることで、被加工物Wの粗研削時に、研削水供給手段80から研削水路Hを通って粗研削砥石201aと被加工物Wとの間に供給された研削水が、研削によって生じた研削屑とともに、回転する粗研削砥石201aの遠心力をうけて側板37の方向に飛散した際に、飛散する研削屑を含んだ研削水をネットN1で受け止めて、側板37に研削屑が付着しないようにする。【選択図】図2

Description

本発明は、被加工物を研削する研削装置に関する。
研削装置では、研削砥石が環状に配設された研削ホイールをスピンドルに装着し、スピンドルをモータの駆動によって回転させ、回転する研削砥石と被加工物とを当接させることによって被加工物の研削が行われる。研削砥石と被加工物との当接は、研削装置に備えられた加工室の内部で行われる。研削時、研削砥石と被加工物との間に研削水が供給されるが、研削水の供給は、研削時に発生する研削加工熱を除去する目的や、同じく研削時に発生する研削屑を被加工物から除去する目的の下で行なわれている。
研削中に研削砥石と被加工物との間に供給された研削水は、回転する研削砥石の遠心力によって研削屑とともに飛散し、加工室の内部の側板や天板等に付着する。加工室の側板や天板等に付着した研削屑を洗浄するため、研削加工終了後、研削砥石を被加工物から上方へと離間させながら、回転する研削砥石に研削水を供給して、加工室の天板等に付着した研削屑等を洗い流す(特許文献1及び特許文献2参照)。洗い流された研削屑を含んだ研削水は、研削廃液として研削装置の外部へと除去されることとなる。
特許第6353684号 特許第6129022号
研削屑が付着した加工室の側板や天板等の流水洗浄が不十分であると、時間の経過等により、側板や天板等に付着した加工廃液が乾燥して研削屑が固化する。例えば、研削ホイールの交換等のメンテナンス作業のために加工室の天板を開けた際、天板の振動等により、加工室の天板で固化した研削屑が粉塵となり研削装置の内外へと飛散し、研削装置がクリーンルームを汚染させる汚染源となる。また、天板の隙間や、天板を開閉させる丁番の隙間等に入り込んだ加工廃液が乾燥して固化した研削屑によって天板が開かなくなり、装置の故障や加工作業の効率の低下等を招く。本発明が解決しようとする課題は、研削時に回転する研削砥石の遠心力によって飛散した研削屑を含んだ研削水が、加工室内の側板や天板等に付着しないようにすることである。
本発明は、被加工物を保持する保持手段と、環状に研削砥石が配設された研削ホイールをスピンドルに装着して該研削砥石を回転させることで該保持手段が保持した被加工物を研削する研削手段と、該研削手段を該保持手段に対し垂直な方向に接近及び離間させる研削送り手段と、該研削砥石に研削水を供給する研削水供給手段と、該保持手段が保持した被加工物と該研削砥石とを収容する加工室と、を備えた研削装置であって、該加工室は、該保持手段を下方から囲む底板と、該底板に対峙し該研削ホイールを上方から囲む天板と、該保持手段と該研削手段とを側方から囲み該底板と該天板とを連結する側板と、該側板の内面の内側に該側板に対して所定の隙間を開けて配設され該研削砥石の高速回転による遠心力を受けた研削水を受け止めるネットと、を備え、該研削砥石が被加工物を研削しているときは、研削屑が含まれた状態で飛散する研削水を該ネットで受け止め排水に導き、該研削砥石が被加工物から離間しているときは、該研削砥石に供給され研削屑が含まれない状態で飛散する研削水で該ネットを洗浄する、研削装置である。
上記の研削装置においては、該天板の下側に所定の隙間をあけて配設され研削水を受け止める天板ネットを備えることが望ましい。
上記の研削装置においては、該天板の下側に該天板に対して所定の隙間をあけて配設され該研削手段を囲む第2の天板を備え、該第2の天板から該ネットを垂下させて配設し、該第2の天板で該ネットに研削水を導くことが望ましい。
本発明では、飛散した研削水を、加工室の側板の内面の内側に備えたネットで受け止めることによって、研削屑を含んだ研削水が側板等に当たって飛散し加工室内の天板等の壁面に付着するのを防ぐことができる。また、ネットに付着させた研削屑を、研削屑を含まない研削水によって洗い流すことで、側板等に付着した研削屑を洗い流すよりも容易に洗浄することができる。
さらに、加工室の天板の下側に該天板に対して所定の間隔をあけて天板ネットを配設することにより、天板に研削屑が付着するのをより確実に防ぐことができる。
そして、天板の下側に所定の間隔をあけて研削手段を囲む第2の天板を配設し、第2の天板からネットを垂下させて配設することで、第2の天板で研削水を受け止めて天板に研削水が付着するのを防止し、受け止めた研削水をネットに導くことができる。
研削装置の全体を表す斜視図である。 研削時の加工室を表す断面図である。 ネット洗浄時の加工室を表す断面図である。 加工室の天板の下方に天板ネットを備えた加工室を表す断面図である。 加工室の天板の下方に第2の天板を備え、第2の天板にネットが配設されている加工室を表す断面図である。
1 研削装置の構成
図1に示す研削装置1は、例えば、半導体ウェーハ等の被加工物Wを研削する加工装置である。研削装置1は、ベース2とコラム3とを備えており、ベース2は、X軸方向に延設され、コラム3はベース2の上の−X側に立設されている。
研削装置1のベース2の上の前方(+X側)には搬入出手段40が配設されている。搬入出手段40の近傍には、研削加工前の被加工物Wが収納されている第1のカセット41と、研削加工された被加工物Wを収納する第2のカセット46とを備えている。研削加工される前の被加工物Wは、搬入出手段40によって第1のカセット41から引き出され、また、研削加工された後に洗浄された被加工物Wは、搬入出手段40によって第2のカセット46へと収納させられることとなる。
搬入出手段40の近傍には、位置合わせ手段43が備えられている。位置合わせ手段43は、被加工物Wを載置する仮置き領域430と位置合わせピン431とを備え、仮置き領域430の上に載置された被加工物Wは、複数の位置合わせピン431によって適切に位置合わせされた後、仮置き領域430からローディング手段44によって保持され、研削加工のための領域へと移動させる。
研削装置1のベース2の上の後方(−X側)には、略円板形状のターンテーブル103を備えており、ターンテーブル103は、複数の保持手段100を回転可能に支持している。ターンテーブル103は、Z軸方向の回転軸105を軸に自転可能となっており、ターンテーブル103が回転することで保持手段100を公転させ、保持手段を粗研削領域、仕上げ研削領域、搬入出領域に位置づけることができる。
保持手段100は、吸引部101と吸引部101を囲繞する枠体102とが備わっている。保持手段100は、吸引部101の保持面101aを図示しない吸引源に連通させ保持面101aで被加工物Wを吸引保持する。保持手段100は、図示しない回転手段によってZ軸方向の回転軸104を軸として自転することができる。
研削装置1のベース2の後方(−X側)には、粗研削のための第1研削手段20aが配設されている。第1研削手段20aに備えられた研削ホイール200の下端には、図2に示す粗研削砥石201aが環状に配設されている。さらに第1研削手段20aには、モータ21と、モータ21の駆動により回転するスピンドル22と、スピンドル22に取り付けられたマウント24とが備えられている。マウント24に研削ホイール200を装着しており、モータ21が駆動されてスピンドル22が回転することにより、研削ホイール200を回転させる事ができる。
図1に示すように、研削装置1のベース2の後方(−X側)には、仕上げ研削のための第2研削手段20bが配設されている。第2研削手段20bが備える研削ホイール200の下端には、図2に示す略直方体形状の仕上げ研削砥石201bが固着されている。第2研削手段20bの構成は、研削ホイール200の下端に備える研削砥石の種類を除いて第1研削手段20aと同様であり、同様に構成される部分に関しては共通の符号を付し、その説明を省略する。図1においては、第2研削手段20bは第1研削手段20aの左隣に配設されているが、第1研削手段20aと第2研削手段20bとは、図1に示されている位置関係に限定されるものではなく、例えば、第1研削手段20aと第2研削手段20bとに備えられたそれぞれの研削ホイール200を入れ替えることで、第1研削手段20aと第2研削手段20bとの位置を入れ替えることもできる。
図1に示すように、研削装置1は、二つの研削送り手段60を備える。二つの研削送り手段60は、それぞれコラム3の側面に並設されている。研削送り手段60は、それぞれ、Z軸方向の軸心を有するボールネジ63と、ボールネジ63と平行に配設された一対のガイドレール64と、ボールネジ63の上端に連結されたモータ61と、ガイドレール64に摺接するとともに内部のナット構造がボールネジ63に螺合する昇降板65と、昇降板65に連結されたホルダ66とを備える。二つの研削送り手段60がそれぞれ備えるホルダ66は、それぞれ、第1研削手段20aと第2研削手段20bとを支持しており、二つの研削送り手段60は、それぞれ第1研削手段20aと第2研削手段20bとを被加工物Wに接近及び離間させることができる。
例えば、第1研削手段20aを研削送りする研削送り手段60は、モータ61がボールネジ63を回転させることにより、昇降板65及びホルダ66がガイドレール64に案内されて昇降し、そして、昇降板65及びホルダ66が昇降することにより、ホルダ66によって支持された第1研削手段20aも昇降することで第1研削手段20aが保持手段100に対して接近及び離反する構成となっている。
なお、第2研削手段20bを研削送りする研削送り手段60についても同様の構成となっている。
研削装置1のベース2の前方(+X側)には、洗浄手段90が配設されている。研削加工が施された被加工物Wは、アンローディング手段45によって保持されて、保持手段100の上から洗浄領域900に移動させられ、洗浄手段90によって洗浄させられる。
研削装置1は、制御手段70を備えている。制御手段70は研削加工の各工程において装置機構を制御する役割を担う。
研削装置1のベース2の後方(−X側)には、第1加工室30aと第2加工室30bとが配設されている。第1加工室30aは、粗研削時に第1研削手段20aと被加工物Wとを当接させて粗研削を行うための領域であり、同様に、第2加工室30bは、仕上げ研削時に第2研削手段20bと被加工物Wとを当接させて仕上げ研削を行うための領域である。第1加工室30aと第2加工室30bとは、仕切り板32によって区切られている。仕切り板32の下方には、ターンテーブル103の回転によって、保持手段100及び保持手段100に保持された被加工物Wを第1加工室30aから第2加工室30bへと通過させるための隙間があいている。
図2に示す第1加工室30aは、保持手段10を下方から囲む底板38を備えている。研削水や粗研削によって生じた研削屑等を含んだ研削廃液は、底板38に備えられた傾斜によって底板38から排水口39まで導かれ、排水口39から研削装置1の外部へと流れ出ていく。
さらに、第1加工室30aは、底板38に対峙し第1研削手段20aを上方から囲む天板33を備えており、天板33は開閉部330と固定部331とを備えている。固定部331は、蛇腹36を介してホルダ66と接続されており、また、開閉部330は、丁番35によって側板37と連結されている。側板37は、保持手段10や第1研削手段20aを側方から囲み底板38と天板33とを連結している。
例えば、第1加工室30aの内部のメンテナンス等を行う際、例えば、オペレータ等が天板33の開閉部330に取り付けられた取手332を握持して引き上げることで、天板33の開閉部330が丁番35を軸にして回転しながら持ち上がり、第1加工室30aの上面を解放できる。
第1加工室30aの内部には、側板37から所定の間隔をあけて、側板37に対して平行になるようにネットN1が配設されている。ネットN1は、高速回転する粗研削砥石201aの遠心力を受けて側板37の方向に飛散した研削水を受け止めることができる。受け止められた研削水は底板38に流れ落ち、底板38の傾斜によって排水口39まで導かれて、排水口39から研削装置1の外部へと流れ出ていく。
第2加工室30bについても、上記の第1加工室30aの構成と同様であるため、共通の符号を付し、その説明を省略する。
研削装置1は、二つの研削水供給手段80を備える。二つの研削水供給手段80は、それぞれ第1研削手段20a及び第2研削手段20bに備えられている。マウント24の内部には、水路Hに連通するとともに、下面において開口するマウント水路24Hが形成されている。また、研削ホイール200には、マウント水路24Hに連通するとともに下部が開口したホイール水路20Hが形成されている。
2 研削装置の動作
(位置合わせ)
上記の構成の研削装置1を用いて被加工物Wを研削加工する際の研削装置1の動作について説明する。まず、図1に示した第1のカセット41に予め収納されている研削加工前の被加工物Wを、搬入出手段40によって搬出し、位置合わせ手段43の仮置き領域430に載置する。そして、複数の位置合わせピン431により位置合わせを行う。
(保持)
位置合わせが完了した後、仮置き領域430に載置されている被加工物Wをローディング手段44によって保持し、保持手段100の吸引部101の保持面101aの上に載置する。保持面100aの上に載置された被加工物Wは、例えば、保持手段100の下方の図示しない吸引手段等によって吸引保持される。
(粗研削)
保持手段100の吸引部101の保持面101aに被加工物Wを載置した後、ターンテーブル103を、Z軸方向の回転軸105を軸として、+Z方向から見て反時計回りに所定の角度だけ回転させる。これにより、被加工物Wを保持している保持手段100が所定の角度だけ公転させられて第1加工室30aの内部へと移動し、第1研削手段20aの研削ホイール200の下方に位置付けられる。
次いで、第1研削手段20aのモータ21の駆動によって、スピンドル22をZ軸方向の回転軸23を軸として回転させる。スピンドル22の回転に伴い、研削ホイール200が回転する。さらに、保持手段100を保持手段100の下方に配設された図示しない回転手段によってZ軸方向の回転軸104のまわりに回転させることで、被加工物Wを回転軸104のまわりに回転させる。
図2に示した研削水供給手段80によって、粗研削砥石201aと被加工物Wとの間に研削水を供給しながら、昇降板65を−Z方向に降下させ、昇降板65に接続されたホルダ66に支持されている第1研削手段20aの研削ホイール200を−Z方向に降下させることで、回転する研削ホイール200の下端に備えられた粗研削砥石201aを、同じく回転する被加工物Wに当接させ、被加工物Wを粗研削する。
粗研削時、研削水供給手段80から供給される研削水は、第1研削手段20aのモータ21の上方より第1研削手段20aの内部に進入し、第1研削手段20aの内部の研削水路H、マウント水路24H及びホイール水路20Hを通って噴出し、粗研削砥石201aと被加工物Wとの間に供給される。粗研削砥石201aと被加工物Wとの間に供給された研削水は、粗研削によって粗研削砥石201aと被加工物Wとの間に生じる研削屑とともに、回転する粗研削砥石201aの遠心力によって、例えば、第1加工室30aの側板37に向けて飛散する。飛散した研削屑を含んだ研削水の水滴Laは、第1加工室30aの側板37の近くに配設されているネットN1で受け止められる。その後、ネットN1によって受け止められた研削屑を含む研削水は、第1加工室30aの底板38に流れ落ち、底板38が有する傾斜に従って排水口39の方へと導かれ、排水口39から研削装置1の外部へと流れ出る。
(ネット洗浄)
粗研削の終了後、図3に示すように、研削送り手段60の昇降板65を+Z方向に上昇させることによって、回転する粗研削砥石201aを+Z方向に上昇させ、粗研削砥石201aを保持手段100に載置された被加工物Wから離間させる。粗研削砥石201aが被加工物Wから離間する間、研削水供給手段80から粗研削砥石201aに供給され続けている研削水が、回転する粗研削砥石201aの遠心力によって研削屑を含まずに飛散し、第1加工室30aの内部のネットN1に付着した研削屑等を洗い流す。粗研削砥石201aが所定の高さ位置まで戻り、研削送り手段60の上昇移動が停止された後も、ネットN1に付着した研削屑が十分に取り除かれるまで、研削水供給手段80から粗研削砥石201aと被加工物Wとの間に研削水を適宜送り続けながら、回転する粗研削砥石201aの遠心力によって研削水の水滴LをネットN1に向けて飛散させてネットN1の流水洗浄を行う。
(仕上げ研削)
ネット洗浄の後、ターンテーブル103を回転軸105を軸として、+Z方向から見て反時計回りに所定の角度だけ回転させ、保持手段100を公転させ、被加工物Wが保持された保持手段100を第2加工室30bの内部へと移動させ、第2研削手段20bの研削ホイール200の下方に位置付ける。
保持手段100を第2研削手段20bの研削ホイール200の下方に位置付けた後、粗研削と同様の研削を行う。ただし、仕上げ研削の際に用いられる砥石は、粗研削時に用いられる粗研削砥石201aよりも砥粒が細かい仕上げ研削砥石201bである。また、仕上げ研削には、粗研削時に形成された研削面を整形するという目的等があるため、例えば、粗研削のときよりも仕上げ研削のときの方が研削送りの速度(研削砥石の−Z方向への降下速度)が遅いといった特徴がある。
仕上げ研削中に回転する仕上げ研削砥石201bによって飛散する研削屑を含んだ研削水の水滴Laは、粗研削時と同様に、ネットN1によって受け止められる。仕上げ研削の終了後、研削送り手段60の昇降板65を+Z方向に上昇させ、仕上げ研削砥石201bを被加工物Wから離間させる。そして、粗研削後に行った上述のネット洗浄と同様のネット洗浄を行う。
粗研削時や仕上げ研削時、或いは研削実施後のネット洗浄時、回転する研削砥石から飛散する研削水は、側板37の方向だけでなく、天板33の方向にも飛散する可能性がある。また、側板37の方向に飛散したが、ネットN1によって受け止められなかった研削水がネットN1に当たって天板33の方向へ飛散する可能性もある。
そこで、例えば図4に示すように、第1加工室30a及び第2加工室30bにおいて、それぞれ天板33の下側に、天板33から所定の隙間をあけて天板ネットN2を配設してもよい。研削時に飛散する研削屑を含んだ研削水の水滴Laや、ネット洗浄時に飛散される研削屑を含まない研削水の水滴Lは、側板37の方向だけでなく天板33の方向へと飛散するが、回転する粗研削砥石201aから天板33の方向へと飛散した研削水を天板ネットN2によって受け止めることができるため、飛散した研削水が天板33に付着するのを、より確実に防ぐことができる。同様に、第2加工室30bの天板33の下側に所定の間隔をあけて天板ネットN2が配設されていれば、第2加工室30bの天板33に研削水が付着するのを防ぐことができる。
図5に示すように、第1加工室30aの天板33の下側に所定の間隔をあけて第2の天板34が配設され、さらにネットN1が、第2の天板34から側板37に対して平行にネットN1を垂下させる形で配設されている構成としてもよい。この場合、回転する粗研削砥石201aの遠心力により飛散して第2の天板34に付着した研削水は、ネットN1へと伝わり、ネットN1から底板38まで流れていく。次いで、底板38に運ばれた研削水は、底板38の傾斜に導かれ、排水口39から研削装置1の外部へと流れ出ていく。第2の天板34を配設することで、研削屑が天板33や側板37に付着するのを防ぐことができる。
このとき、第2の天板34が、ネットN1の方向に下がるような傾斜を備えていれば、第2の天板34に付着した研削水が、より効率良くネットN1の方向に流れていく。第2加工室30bの天板33の下方に、第2の天板34を配設する場合についても、上記と同様の構成によって天板33に研削水が付着するのを防ぐことができる。
本発明により、例えば、第1加工室30aに関して、第1加工室30aの天板33や側板37等の壁面に研削屑が固化するのを防ぐことができれば、例えば、オペレータ等による第1加工室30aの内部のメンテナンス時に、オペレータ等が加工室30の天板33の取手332を持ち、開閉部330を持ち上げ、第1加工室30aの上面を解放させた際、研削屑の粉塵が第1加工室30aの内外に飛散するのを防ぐことができる。第2加工室30bについても天板33や側板37等の壁面に研削屑が固化するのを防ぐことができる。
また、天板33に研削屑が固化するのを防ぐことで、天板33の開閉不良を防ぐこともでき、メンテナンス作業の効率化を図ることができる。
本発明に係る研削装置1は、上述した粗研削と仕上げ研削との二つの研削工程を実施するための、第1研削手段20aと第2研削手段20bとを備えるいわゆる二軸機であってもよいし、或いは、例えば、一種類の研削砥石によって仕上げ厚みまで研削加工する一軸機であってもよい。
また、本発明に係る研削装置1は、例えば、ベース2の上に図示しない研磨手段等を備え、研削と研磨とを同じ装置内で続けて行うことができる加工装置であってもよい。
また、飛散する水滴LaがネットN1を通過することがあった場合、ネットN1を通過した水滴Laが側板に当たってさらに飛散し減速され、その飛散し減速した水滴LaをネットN1が受け止める事ができる。また、ネットN1は、隙間をあけて複数枚配設させてもよい。
さらに、天板に隙間をあけて配設する天板ネットN2は、天板に平行に配設させなくてもよく、傾斜させ、天板ネットN2に付着した研削水La、Lを自重で天板ネットN2から排水されるようにしてもよい。
1:研削装置 2:ベース 3:コラム
10:保持手段 100:保持手段
101:吸引部 101a:保持面 枠体:102 103:ターンテーブル
104:保持手段の回転軸 105:ターンテーブルの回転軸
20a:第1研削手段 20b:第2研削手段 200:研削ホイール
201a:粗研削砥石 201b:仕上げ研削砥石
21:モータ 22:スピンドル 23:回転軸
30a:第1加工室 30b:第2加工室
33:天板 330:開閉部 331:固定部 332:取手 34:第2の天板
35:丁番 36:蛇腹 37:側板 38:底板 39:排水口
40:搬入出手段 41:第1のカセット
43:位置合わせ手段 430:仮置き領域 431:位置合わせピン
44:ローディングアーム 45:アンローディングアーム 46:第2のカセット
60:研削送り手段 61:モータ 63:ボールネジ 64:ガイドレール
65:昇降板 66:ホルダ
70:制御手段 80:研削水供給手段 90:洗浄手段 900:洗浄領域
W:被加工物 Wa:裏面 Wb:表面
H:研削水路 L:研削屑を含まない研削水 La:研削屑を含む研削水
N1:ネット N2:天板ネット

Claims (3)

  1. 被加工物を保持する保持手段と、
    環状に研削砥石を配設した研削ホイールをスピンドルに装着し該研削砥石を回転させ該保持手段が保持した被加工物を研削する研削手段と、
    該研削手段を該保持手段に対して垂直な方向に接近及び離間させる研削送り手段と、
    該研削砥石に研削水を供給する研削水供給手段と、
    該保持手段が保持した被加工物と該研削砥石とを収容する加工室と、を備えた研削装置であって、
    該加工室は、該保持手段を下方から囲む底板と、
    該底板に対峙し該研削ホイールを上方から囲む天板と、
    該保持手段と該研削ホイールとを側方から囲み該底板と該天板とを連結する側板と、
    該側板の内面の内側に該側板に対して所定の隙間を開けて配設され該研削砥石の高速回転による遠心力を受けた研削水を受け止めるネットと、を備え、
    該研削砥石が被加工物を研削しているときは、研削屑が含まれた状態で飛散する研削水を該ネットで受け止め排水に導き、該研削砥石が被加工物から離間しているときは、該研削砥石に供給され研削屑が含まれない状態で飛散する研削水で該ネットを洗浄する、研削装置。
  2. 該天板の下側に所定の隙間をあけて配設され研削水を受け止める天板ネットを備える、請求項1記載の研削装置。
  3. 該天板の下側に該天板に対して所定の隙間をあけて配設され該研削ホイールを上方から囲む第2の天板を備え、該ネットを該第2の天板から垂下させて該第2の天板で該ネットに研削水を導く、請求項1記載の研削装置。
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