JP2015036162A - 研削装置の加工室洗浄方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】加工室カバーに研削屑が堆積することを抑制できる研削装置の加工室洗浄方法を提供すること。【解決手段】加工室洗浄方法は研削装置の加工室カバー30の内側の第1及び第2の加工室K1,K2を洗浄する方法である。研削装置はチャックテーブル10と第1の研削手段20aと加工室カバー30とを備える。第1の研削手段20aは研削水供給手段と研削ホイール23を有する。加工室洗浄方法はチャックテーブル10に保持された被加工物Wに研削水を供給しながら第1の研削手段20aで研削する研削ステップと洗浄ステップを備える。洗浄ステップは研削ホイール23を被加工物Wから離間し研削水Lが研削ホイール23の遠心力で外周へ噴射されることで加工室カバー30の内部を洗浄する。【選択図】図4

Description

本発明は、研削装置の加工室洗浄方法に関する。
板状の被加工物、例えば半導体ウエーハはいわゆる研削装置によって薄化されている。研削装置は、研削ホイールを高速回転させつつウエーハを破砕しつつ除去して薄化している。その際、研削屑が大量に発生するが、研削時に研削水を供給する事により、多くの研削屑が研削水とともに除去される。しかし、高速回転する研削ホイールによって研削屑を含んだ研削水の一部は噴霧となって加工室内に充満し留まる。留まった噴霧のうち、加工室カバーに付着して乾くと研削屑が固化して堆積してしまう。
特開2010−251524号公報
加工室カバー内に堆積した研削屑は、ホイール交換等で加工室カバーを開閉する際に加工室から研削装置内外へと飛散し、非常に高いクリーン度を要するクリーンルーム内の汚染源となってしまう恐れがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、加工室カバーに研削屑が堆積することを抑制できる研削装置の加工室洗浄方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の研削装置の加工室洗浄方法は、板状の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に研削水を供給する研削水供給手段と高速回転する研削ホイールとを有して被加工物を研削する研削手段と、少なくとも該チャックテーブルと該研削手段とを覆って加工室を画成する加工室カバーと、を備える研削装置の該加工室洗浄方法であって、該研削ホイールは、環状基台と、該環状基台の下面に所定の間隔で環状に装着された複数の砥石セグメントと、を備え、該研削水供給手段は、研削水供給源と該研削ホイールの該環状基台の内周下面に開口する研削水噴出孔とを連通させる研削水供給路を有し、該チャックテーブルに保持された被加工物に該研削水を供給しながら該研削手段で研削する研削ステップと、該研削ステップの後に、該研削ホイールを被加工物から離間した位置に位置付け、該研削水噴出孔から供給される該研削水が該研削ホイールの高速回転に伴う遠心力で該砥石セグメントの隙間から該研削ホイールの外周へ噴射されることで該加工室カバーの内部を洗浄する洗浄ステップと、を備えることを特徴とする。
そこで、本発明の研削装置の加工室洗浄方法では、研削ステップ後、研削水を供給しながら研削ホイールを高速回転することで、研削ホイールの外周に高速で研削水を噴射させ、加工室カバー内を洗浄する洗浄ステップを備えている。したがって、加工室洗浄方法では、加工室カバー内に研削屑が堆積することを容易に防止することが可能となった。
図1は、実施形態に係る加工室洗浄方法を実施する研削装置を一部分解して示す外観斜視図である。 図2は、実施形態に係る加工室洗浄方法を実施する研削装置の構成を示す外観斜視図である。 図3は、実施形態に係る加工室洗浄方法の研削ステップを示す断面図である。 図4は、実施形態に係る加工室洗浄方法の洗浄ステップを示す断面図である。 図5は、図2に示された研削装置の研削手段などの断面図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る研削装置の加工室洗浄方法を、図1から図5に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る加工室洗浄方法を実施する研削装置を一部分解して示す外観斜視図であり、図2は、実施形態に係る加工室洗浄方法を実施する研削装置の構成を示す外観斜視図であり、図3は、実施形態に係る加工室洗浄方法の研削ステップを示す断面図であり、図4は、実施形態に係る加工室洗浄方法の洗浄ステップを示す断面図であり、図5は、図2に示された研削装置の研削手段などの断面図である。
本実施形態に係る研削装置の加工室洗浄方法(以下、単に、加工室洗浄方法と記す)は、図1及び図2に示された研削装置1の加工室カバー30の内側の空間である加工室K1,K2(図3及び図4に示す)を洗浄する方法である。研削装置1は、所定の厚みまで被加工物W(図3に示す)に研削加工を施す装置である。ここで、加工対象としての被加工物Wは、本実施形態では、シリコン、サファイア、ガリウムなどを母材とする円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハである。被加工物Wは、例えば、表面WSに格子状に形成されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって複数の領域が区画され、これらの区画された領域にデバイスが形成されている。被加工物Wは、表面WSに保護テープT(図3及び図4に示す)が貼着され、保護テープTがチャックテーブル10に保持されて、表面WSの裏側の裏面WR(図3及び図4に示す)に研削加工が施されて、所定の厚みまで薄化される。
研削装置1は、図1及び図2に示すように、被加工物Wを保持するチャックテーブル10と、チャックテーブル10に保持された被加工物Wを研削する第1及び第2の研削手段20a,20b(研削手段に相当)と、第1及び第2の加工室K1,K2(加工室に相当)を画成する加工室カバー30とを備えている。また、研削装置1は、搬送手段40と、ターンテーブル50と、洗浄手段60と、制御手段70などを備える。
搬送手段40は、研削加工前の被加工物Wをチャックテーブル10上に供給するとともに、研削加工後の被加工物Wを回収するためのものである。搬送手段40は、研削加工前の被加工物Wを複数収容する搬入カセット46と、搬送機構42と、仮置き部43と、搬入アーム44と、搬出アーム45と、研削加工後の被加工物Wを複数収容する搬出カセット41などを含んで構成されている。
搬入カセット46と搬出カセット41は、同一の構成であり、研削装置1の装置本体2の所定位置に載置される。搬送機構42は、搬入カセット46内の被加工物Wを1枚ずつ取り出して、仮置き部43上に載置するとともに、第1及び第2の研削手段20a,20bにより研削加工が施されて洗浄手段60により洗浄された被加工物Wを搬出カセット41内に収容するものである。搬入アーム44及び搬出アーム45は、例えば、回転動作及び昇降動作が可能な搬送用のアームである。搬入アーム44は、仮置き部43上の被加工物Wを搬出入位置のチャックテーブル10上に載置するとともに、搬出アーム45は、搬出入位置のチャックテーブル10上の研削加工後の被加工物Wを洗浄手段60に搬送する。チャックテーブル10上に載置された被加工物Wは、第1及び第2の研削手段20a,20bにより順に研削加工が施された後、搬出アーム45により洗浄手段60まで搬送され、洗浄手段60により洗浄された後、搬送機構42により搬出カセット41に収容される。
ターンテーブル50は、装置本体2の上面に設けられた円盤状のテーブルであり、Z軸回りに回転可能に設けられ、適宜タイミングで回転駆動される。チャックテーブル10は、ターンテーブル50上に複数設けられている。本実施形態では、チャックテーブル10は、ターンテーブル50上に三つ設けられ、例えば、120度の角度毎に等間隔に配置されている。
チャックテーブル10は、表面10a上に保護テープTを介して被加工物Wの表面WSが載置されて、表面10a上に載置された被加工物Wを吸引保持するものである。チャックテーブル10は、表面10aを構成する部分がポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、表面10aに載置された被加工物Wを保護テープTを介して吸引することで保持する。チャックテーブル10は、ターンテーブル50が回転することにより移動可能に設けられ、かつ吸引保持した被加工物WをZ軸回りに回転させる。なお、チャックテーブル10は、最も搬送手段40寄りの搬出入位置で被加工物Wが搬出入される。ターンテーブル50が回転することで、搬出入位置、粗研削位置、仕上げ研削位置、搬出入位置とに順に移動される。
第1の研削手段20aは、粗研削位置に位置付けられたチャックテーブル10に保持された研削加工前の被加工物Wの裏面WRに粗研削加工を施して、被加工物Wを薄化するためのものである。第2の研削手段20bは、仕上げ研削位置に位置付けられたチャックテーブル10に保持された粗研削加工を施された被加工物Wの裏面WRに仕上げ研削加工を施して、被加工物Wを薄化するためのものである。また、第1及び第2の研削手段20a,20bは、加工送り手段21により加工送りされる。加工送り手段21は、第1及び第2の研削手段20a,20bをZ軸方向に沿ってチャックテーブル10に保持された被加工物Wに近づけて、第1及び第2の研削手段20a,20bを加工送りする。また、加工送り手段21は、第1及び第2の研削手段20a,20bをZ軸方向に沿ってチャックテーブル10に保持された被加工物Wから遠ざけて、第1及び第2の研削手段20a,20bを被加工物Wから離間させる。
なお、第1の研削手段20aが研削する被加工物Wの厚みが、第2の研削手段20bが研削する被加工物Wの厚みよりも厚い。また、第1の研削手段20aと第2の研削手段20bとは、構成が略等しいので、以下、第1の研削手段20aを代表して構成を説明する。
第1の研削手段20aは、図5に示すように、チャックテーブル10に保持された被加工物Wに研削水L(図4に示す)を供給する研削水供給手段22と、高速回転する研削ホイール23とを備えている。研削ホイール23は、スピンドル24の先端に取り付けられたフランジ25と、フランジ25にボルト26などに固定されてスピンドル24により例えば50m/secの回転速度でZ軸回りに回転される環状基台27と、環状基台27の下面に所定の間隔で環状に装着された複数の砥石セグメント28とを備えている。砥石セグメント28は、チャックテーブル10に保持された被加工物Wの裏面WRに押し当てられて、環状基台27即ち研削ホイール23がZ軸回りに回転されることで、被加工物Wの裏面WRを研削するものである。
研削水供給手段22は、研削水供給源22aと、この研削水供給源22aと研削ホイール23の環状基台27の内周下面に開口する研削水噴出孔22bとを連通させる研削水供給路22cと、を有している。研削水供給源22aは、例えば、3L/min程度の流量で研削水Lを研削水供給路22cに供給する。研削水噴出孔22bは、環状基台27の下面の外縁部でかつ砥石セグメント28よりも環状基台27の中心寄りの位置に開口している。研削水噴出孔22bは、環状基台27の下面に周方向に等間隔に設けられている。研削水供給路22cは、スピンドル24の中心を通り、フランジ25の中心から環状基台27の外周に延びて、研削水噴出孔22bに連通している。また、環状基台27の下面には、研削水噴出孔22bから環状基台27の外周方向に向かうように傾斜した傾斜面22dが形成されている。
第1及び第2の研削手段20a,20bは、研削ホイール23をZ軸回りに回転させながら研削水供給手段22により研削水噴出孔22bから研削水Lを噴出させつつ、加工送り手段21により加工送りされて、砥石セグメント28をチャックテーブル10に保持された被加工物Wの裏面WRに押し当てることで、被加工物Wに研削加工を施す。
加工室カバー30は、第1及び第2の研削手段20a,20bのスピンドル24を通す通し孔31を備えて、粗研削位置及び仕上げ研削位置に位置付けられたチャックテーブル10と第1及び第2の研削手段20a,20bの研削ホイール23とを覆うものである。加工室カバー30は、第1及び第2の研削手段20a,20bの間を区画する仕切壁32(図1及び図2示す)を備えて、第1及び第2の加工室K1,K2を画成するものである。
第1及び第2の加工室K1,K2は、加工室カバー30の内側の空間であって、仕切壁32により区画されている。第1の加工室K1は、粗研削位置に位置付けられたチャックテーブル10及び第1の研削手段20aの研削ホイール23を収容し、第2の加工室K2は、仕上げ研削位置に位置付けられたチャックテーブル10及び第2の研削手段20bの研削ホイール23を収容する。第1及び第2の加工室K1,K2は、第1及び第2の研削手段20a,20bにより発生する研削屑a(図3に示す)、研削屑aを含んだ研削水Laや研削水Lからなるミストが研削装置1外に飛散することを抑制するものである。また、第1及び第2の加工室K1,K2は、チャックテーブル10の搬出入位置、粗研削位置及び仕上げ研削位置に亘る移動を許容する。また、第1及び第2の加工室K1,K2内の研削屑aなどを含んだ研削水La及び研削水Lは、図示しない排水口を通して研削装置1外に排出される。また、加工室カバー30には、第1及び第2の加工室K1,K2の上面に設けられたメンテナンス用の開口34を開閉可能な扉33が設けられている。扉33は、研削ホイール23を交換するために開口34を開放するものである。
制御手段70は、研削装置1を構成する上述した構成要素をそれぞれ制御して、被加工物Wに対する加工動作を研削装置1に行わせるものである。なお、制御手段70は、例えばCPU等で構成された演算処理装置やROM、RAM等を備える図示しないマイクロプロセッサを主体として構成されており、加工動作の状態を表示する図示しない表示手段や、オペレータが加工内容情報などを登録する際に用いる図示しない操作手段などと接続されている。
次に、本実施形態に係る研削装置1の加工動作すなわち加工室洗浄方法について説明する。まず、オペレータが、研削加工前の被加工物Wを収容した搬入カセット46と、搬出カセット41を装置本体2の所定位置に載置する。このとき、第1及び第2の研削手段20a,20bを加工送り手段21によりチャックテーブル10から離間させている。そして、オペレータが加工内容情報を制御手段70に登録し、オペレータから加工動作の開始指示があった場合に、研削装置1が加工動作を開始する。加工動作において、制御手段70は、搬送機構42に搬入カセット46から研削加工前の被加工物Wを一枚取り出させ、仮置き部43上に載置させる。制御手段70は、搬入アーム44に仮置き部43上の被加工物Wを搬出入位置のチャックテーブル10に載置させ、被加工物Wをチャックテーブル10に吸引保持させる。
制御手段70は、ターンテーブル50を回転駆動させて、被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル10を粗研削位置に移動させる。制御手段70は、この際、搬送機構42に搬入カセット46から研削加工前の被加工物Wを一枚取り出させ仮置き部43上に載置させ、搬入アーム44に仮置き部43上の被加工物Wを搬出入位置のチャックテーブル10に載置させ、被加工物Wをチャックテーブル10に吸引保持させる。
制御手段70は、加工送り手段21に第1の研削手段20aを降下させ、図3に示すように、第1の研削手段20aに粗研削位置に位置付けられたチャックテーブル10に保持された被加工物Wに研削水Lを供給しながら第1の研削手段20aで研削する研削ステップを実施させる。研削ステップでは、研削水Lは、研削水噴出孔22bから噴出され、研削ホイール23の高速回転に伴う遠心力により傾斜面22dを伝わった後、砥石セグメント28間から第1の加工室K1の内面に向かって噴出される。研削ステップでは、研削水Laは、砥石セグメント28の隙間から第1の加工室K1の内面に向かって噴出される際などに、粗研削加工により生じる研削屑aを含むこととなる。研削屑aを含んだ研削水Laは、第1の加工室K1の内面に衝突し、第1の加工室K1の内面に付着したり、排水口を通して研削装置1外に排出される。
制御手段70は、第1の研削手段20aによる粗研削加工が終了すると、研削ステップの後に、第1の研削手段20aの研削水供給手段22に研削水Lを供給させたまま、研削ホイール23を回転させた状態で、加工送り手段21に第1の研削手段20aの研削ホイール23を被加工物Wから離間した位置に位置付けさせる。制御手段70は、図4に示すように、研削水噴出孔22bから供給される研削水Lが研削ホイール23の高速回転に伴う遠心力で、砥石セグメント28の隙間から研削ホイール23の外周へ噴射されることで、加工室カバー30の内部である第1の加工室K1を洗浄する洗浄ステップを実施させる。
洗浄ステップでは、制御手段70は、研削水噴出孔22bから供給される研削水Lを供給し続けることで、研削水Lを研削ホイール23の高速回転に伴う遠心力により傾斜面22dを伝わった後、砥石セグメント28間から第1の加工室K1の内面に向かって噴出させる。そして、洗浄ステップでは、研削水Lは、砥石セグメント28の隙間から第1の加工室K1の内面に向かって噴出されて、第1の加工室K1の内面に衝突し、第1の加工室K1の内面に付着している研削屑aや研削屑aを含んだ研削水Laを第1の加工室K1の内面から流し落として、排水口を通して研削装置1外に排出される。なお、洗浄ステップにおいて、砥石セグメント28の隙間から第1の加工室K1の内面に向かって噴出される研削水Lの速度は、50m/sec程度になることがある。
そして、制御手段70は、第1の研削手段20aにおける洗浄ステップの後に、第1の研削手段20aの研削水供給手段22に研削水Lを供給するのを停止させつつ、研削ホイール23を回転させた状態で、ターンテーブル50を回転駆動させる。制御手段70は、搬出入位置で被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル10を粗研削位置に移動させ、粗研削位置で粗研削加工が施された被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル10を仕上げ研削位置に移動させる。
制御手段70は、加工送り手段21に第2の研削手段20bを降下させ、第2の研削手段20bに仕上げ研削位置に位置付けられたチャックテーブル10に保持された被加工物Wに研削水Lを供給しながら第2の研削手段20bで研削する研削ステップを実施させる。また、制御手段70は、同時に、加工送り手段21に第1の研削手段20aを降下させ、図3に示すように、第1の研削手段20aに粗研削位置に位置付けられたチャックテーブル10に保持された被加工物Wに研削水Lを供給しながら第1の研削手段20aで研削する研削ステップを実施させる。
制御手段70は、第2の研削手段20bによる仕上げ研削加工が終了すると、研削ステップの後に、第2の研削手段20bの研削水供給手段22に研削水Lを供給させたまま、研削ホイール23を回転させた状態で、加工送り手段21に第2の研削手段20bの研削ホイール23を被加工物Wから離間した位置に位置付けさせる。制御手段70は、研削水噴出孔22bから供給される研削水Lが研削ホイール23の高速回転に伴う遠心力で砥石セグメント28の隙間から研削ホイール23の外周へ噴射されることで、加工室カバー30の内部である第2の加工室K2を洗浄する洗浄ステップを実施させる。なお、制御手段70は、第1の研削手段20aによる粗研削加工が終了すると、先程と同様に、第1の研削手段20aにおいて、洗浄ステップを実施させるとともに、搬出入位置に位置付けられたチャックテーブル10に研削加工前の被加工物Wを保持させる。
このとき、第1の研削手段20aによる研削ステップの所要時間と洗浄ステップの所要時間の和と、第2の研削手段20bによる研削ステップの所要時間と洗浄ステップの所要時間の和を等しくするのが望ましい。一般に、第1の研削手段20aによる研削ステップの所要時間が、第2の研削手段20bによる研削ステップの所要時間が短いので、第1の研削手段20aによる洗浄ステップの所要時間が、第2の研削手段20bによる洗浄ステップの所要時間よりも長くなり、研削屑aを第1の加工室K1から除去することができる。
そして、制御手段70は、第1及び第2の研削手段20a,20bにおける洗浄ステップの後に、第1及び第2の研削手段20a,20bの研削水供給手段22に研削水Lの供給を停止させつつ、研削ホイール23を回転させた状態で、ターンテーブル50を回転駆動させる。制御手段70は、搬出入位置で被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル10を粗研削位置に移動させ、粗研削位置で粗研削加工が施された被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル10を仕上げ研削位置に移動させ、仕上げ研削位置で仕上げ研削加工が施された被加工物Wを吸引保持したチャックテーブル10を搬出入位置に移動させる。
制御手段70は、搬出アーム45に搬出入位置に移動付けられた被加工物Wを洗浄手段60まで搬送させ、洗浄手段60で被加工物Wを洗浄させた後、搬送機構42に搬出カセット41内に収容させる。制御手段70は、前述した工程を繰返して、搬入カセット46内の被加工物Wに粗研削加工、仕上げ研削加工などを順に施させて、搬出カセット41内に収容させる。
以上のように、本実施形態に係る加工室洗浄方法によれば、第1及び第2の研削手段20a,20bによる研削ステップ後、第1及び第2の研削手段20a,20bを被加工物Wから離間した位置に位置付けても、研削水Lを供給しながら研削ホイール23を高速回転する。このために、加工室洗浄方法によれば、遠心力によって、研削ホイール23の外周に高速で研削水Lを噴射させて、第1及び第2の加工室K1,K2の内面に衝突させることができ、加工室カバー30内を洗浄することができる。したがって、加工室カバー30内に研削屑aが堆積することを容易に防止することが可能となった。
また、加工室洗浄方法によれば、研削ホイール23の外周に高速で噴射されて第1及び第2の加工室K1,K2の内面に衝突させられた研削水Lは、一部がミストとなって第1及び第2の加工室K1,K2に充満する。このために、研削屑aを含んだ研削水Laが加工室カバー30に付着したまま乾燥することを抑制できる。さらに、加工室洗浄方法によれば、第1の研削手段20aの研削ステップの所要時間と洗浄ステップの所要時間との和と、第2の研削手段20bの研削ステップの所要時間と洗浄ステップの所要時間との和とを等しくしている。このために、研削装置1全体の加工時間を無駄に長くすることなく、加工室カバー30内を洗浄することができる。また、加工室洗浄方法によれば、第1の研削手段20aの洗浄ステップの所要時間を第2の研削手段20bの洗浄ステップの所要時間よりも長くすることができるので、研削屑aの量が多く研削屑a自体も大きな第1の加工室K1内を確実に洗浄することができる。
前述した実施形態では、研削装置1が粗研削加工と仕上げ研削加工を被加工物Wに施しているが、本発明では、これらに限定されない。即ち、本発明では、研削装置1は、粗研削加工と仕上げ研削加工に加えて、研磨加工を被加工物Wに施してもよく、粗研削加工と仕上げ研削加工と研磨加工とのいずれか一つの加工を施してもよい。なお、研削装置1は、研磨加工では、酸性又はアルカリ性の薬液を使用してもよく、薬液を使用しなくてもよい。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 研削装置
10 チャックテーブル
20a 第1の研削手段(研削手段)
20b 第2の研削手段(研削手段)
22 研削水供給手段
22a 研削水供給源
22b 研削水噴出孔
22c 研削水供給路
23 研削ホイール
27 環状基台
28 砥石セグメント
30 加工室カバー
K1 第1の加工室(加工室)
K2 第2の加工室(加工室)
a 研削屑
L 研削水
W 被加工物

Claims (1)

  1. 板状の被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物に研削水を供給する研削水供給手段と高速回転する研削ホイールとを有して被加工物を研削する研削手段と、少なくとも該チャックテーブルと該研削手段とを覆って加工室を画成する加工室カバーと、を備える研削装置の該加工室洗浄方法であって、
    該研削ホイールは、環状基台と、該環状基台の下面に所定の間隔で環状に装着された複数の砥石セグメントと、を備え、
    該研削水供給手段は、研削水供給源と該研削ホイールの該環状基台の内周下面に開口する研削水噴出孔とを連通させる研削水供給路を有し、
    該チャックテーブルに保持された被加工物に該研削水を供給しながら該研削手段で研削する研削ステップと、
    該研削ステップの後に、該研削ホイールを被加工物から離間した位置に位置付け、該研削水噴出孔から供給される該研削水が該研削ホイールの高速回転に伴う遠心力で該砥石セグメントの隙間から該研削ホイールの外周へ噴射されることで該加工室カバーの内部を洗浄する洗浄ステップと、を備えることを特徴とする研削装置の加工室洗浄方法。
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