JP2009262249A - 研磨装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】基板のデバイス領域に研磨屑が付着することを防止して、歩留まりを向上させることができる研磨装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る研磨装置は、基板Wをその表面(デバイスが形成されている面)が下を向くように真空吸着などにより保持し、基板Wを回転させる基板保持機構3と、基板保持機構3に保持された基板Wの周縁部に研磨具23を押圧する研磨機構30とを備える。基板Wを回転させることにより基板Wの周縁部と研磨具23とが摺接し、これにより基板Wの周縁部が研磨具23によって研磨される。使用される研磨具としては、研磨テープや固定砥粒が挙げられる。
【選択図】図1

Description

本発明は研磨装置に関し、特に半導体ウエハなどの基板の周縁部を研磨する装置に関するものである。
半導体製造における歩留まり向上の観点から、ウエハの周縁部の表面状態の管理が近年注目されている。半導体製造工程では、多くの材料がウエハ上に成膜され、積層されていくため、製品に使用されない周縁部には不要な膜や表面荒れが形成される。近年では、ウエハの周縁部のみをアームで保持してウエハを搬送する方法が一般的になってきている。このような背景のもとでは、周縁部に残存した不要な膜が種々の工程を経ていく間に剥離してデバイスに付着し、歩留まりを低下させてしまう。そこで、研磨装置を用いて、ウエハの周縁部を研磨して不要な膜や表面荒れを除去することが従来から行われている。
ウエハの周縁部を研磨する装置としては、研磨テープを用いた研磨装置が一般的に用いられている。この種の研磨装置は、ウエハをその表面を上向きにして回転させながら、研磨テープをウエハの周縁部に押し当てる。研磨テープの片面は、微小な砥粒が固定された研磨面を構成しており、この研磨面とウエハの周縁部とが摺接することによりウエハの周縁部が研磨される。
研磨中は、研磨面とウエハとの摺接により微小なパーティクルが発生する。このパーティクルは、主としてウエハ上に形成された膜の材料からなる研磨屑である。このパーティクルがウエハのデバイス領域に付着すると、これらデバイスの欠陥を引き起こしてしまう。また、パーティクルによって研磨テープの研磨面が目詰まりを起こすと、研磨性能が阻害される。そこで、研磨中は、研磨性能の低下を防止することを目的に表面に液体(通常は純水)が供給される。また、表面に供給される液体は、帯電防止などウエハ表面の保護の目的に使用されることもある。
しかしながら、ウエハの表面に供給された液体は、研磨テープの研磨面に当たって跳ね返り、これがデバイス表面に飛散することがある。研磨テープから跳ね返る液滴には、上述したように、膜材料を主とするパーティクル(すなわち研磨屑)が含まれているため、このパーティクルがデバイス面を汚染してしまう。
本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたもので、基板のデバイス領域に研磨屑が付着することを防止して、歩留まりを向上させることができる研磨装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、基板をその表面が下を向くように保持し、基板を回転させる基板保持機構と、前記基板保持機構に保持された基板の周縁部に研磨具を押圧する研磨機構とを備えることを特徴とする研磨装置である。
本発明の好ましい態様は、前記基板保持機構に保持された基板の下面に液体を供給するための液体供給口をさらに備えたことを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記基板保持機構に保持された基板の下面に対向する上面を有する液体保持プレートをさらに備え、前記液体供給口は、前記液体保持プレートの上面内に形成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記研磨機構は、研磨面を有する研磨テープを前記基板の周縁部に押圧することを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
本発明の他の態様は、上記研磨装置と、研磨液の存在下で基板と研磨パッドとを摺接することにより基板の下面を研磨するCMP装置とを備えたことを特徴とする基板処理装置である。
本発明によれば、研磨テープなどの研磨具に当たって跳ね返った液体は、重力により落下するため、基板の下面に付着することがない。したがって、基板の下面に形成されているデバイス領域がパーティクル(研磨屑)によって汚染されることがなくなり、歩留りを向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る研磨装置を示す断面図であり、図2は図1に示す研磨装置の平面図である。図3はウエハの周縁部の拡大断面図である。図3において、デバイスが形成される領域はウエハの平坦部Dであり、端面(アペックス)Gから数ミリメートル内側の位置である。本明細書では、デバイスが形成される領域Dより外側の平坦部をエッジカット部E、上斜面Fから端面G、下斜面Fまでの領域をベベル部Bと定義する。この実施形態に係る研磨装置は、基板の周縁部(ベベル部およびエッジカット部)を研磨するのに好適に用いられる研磨装置である。
図1および図2に示すように、この研磨装置は、研磨対象物であるウエハWを水平に保持し、回転させる基板保持機構3を備えている。基板保持機構3は、ウエハWを真空吸着により保持する皿状の保持ステージ4と、保持ステージ4の中央部に連結された中空シャフト5と、この中空シャフト5を回転させるモータM1とを備えている。保持ステージ4の保持面は下方を向いており、ウエハWの上面を保持するようになっている。したがって、基板保持機構3は、デバイスが形成された面が下方を向くようにウエハWを保持することができるようになっている。
中空シャフト5は、図示しないボールスプライン軸受(直動軸受)によって上下動自在に支持されている。保持ステージ4の保持面には溝4aが形成されており、この溝4aは、中空シャフト5を通って延びる連通ライン7に接続されている。連通ライン7は中空シャフト5の上端に取り付けられたロータリジョイント8を介して真空ライン9に接続されている。連通ライン7は、処理後のウエハWを保持ステージ4から離脱させるための窒素ガス供給ライン10にも接続されている。これらの真空ライン9と窒素ガス供給ライン10を切り替えることによって、ウエハWを保持ステージ4の保持面(下面)に真空吸着し、離脱させることができるようになっている。
中空シャフト5は、この中空シャフト5に連結されたプーリーp1と、モータM1の回転軸に取り付けられたプーリーp2と、これらプーリーp1,p2に掛けられたベルトb1を介してモータM1によって回転される。モータM1の回転軸は中空シャフト5と平行に延びている。このような構成により、保持ステージ4に保持されたウエハWは、モータM1によって回転される。
中空シャフト5は、その長手方向に自由に移動可能なように上記ボールスプライン軸受によって支持されている。中空シャフト5は、エアシリンダ(昇降機構)15に連結されており、エアシリンダ15によって中空シャフト5および保持ステージ4が下降および上昇できるようになっている。このような構成により、基板保持機構3は、ウエハWをその中心軸まわりに回転させ、かつウエハWを中心軸に沿って上昇下降させることができる。
基板保持機構3に保持されたウエハWの周縁部の近傍には研磨ヘッド組立体1が配置されている。研磨ヘッド組立体1の径方向外側にはテープ供給回収機構2が設けられている。研磨ヘッド組立体1とテープ供給回収機構2とは隔壁20によって隔離されている。隔壁20の内部空間は研磨室21を構成し、研磨ヘッド組立体1および保持ステージ4は研磨室21内に配置されている。一方、テープ供給回収機構2は隔壁20の外側(すなわち、研磨室21の外)に配置されている。
テープ供給回収機構2は、研磨具である研磨テープ23を研磨ヘッド組立体1に供給する供給リール24と、ウエハWの研磨に使用された研磨テープ23を回収する回収リール25とを備えている。供給リール24と回収リール25は上下に配列されている。供給リール24および回収リール25にはカップリング27を介してモータM2がそれぞれ連結されている(図2には供給リール24に連結されるカップリング27とモータM2のみを示す)。それぞれのモータM2は、所定の回転方向に一定のトルクをかけ、研磨テープ23に所定のテンションをかけることができるようになっている。
研磨テープ23は長尺のテープ状の研磨具であり、その片面は研磨面を構成している。研磨テープ23は供給リール24に巻かれた状態でテープ供給回収機構2にセットされる。研磨テープ23の側面は巻き崩れが生じないようにリール板で保持されている。研磨テープ23の一端は回収リール25に取り付けられ、研磨ヘッド組立体1に供給された研磨テープ23を回収リール25が巻き取ることで研磨テープ23を回収するようになっている。研磨ヘッド組立体1はテープ供給回収機構2から供給された研磨テープ23をウエハWの周縁部に当接させるための研磨ヘッド(研磨機構)30を備えている。研磨テープ23は、研磨テープ23の研磨面がウエハWを向くように研磨ヘッド30に供給される。
テープ供給回収機構2は複数のガイドローラ31,32を有しており、研磨ヘッド組立体1に供給され、研磨ヘッド組立体1から回収される研磨テープ23がこれらのガイドローラ31,32によってガイドされる。研磨テープ23は、隔壁20に設けられた開口部20aを通してテープ供給回収機構2の供給リール24から研磨ヘッド30へ供給され、使用された研磨テープ23は開口部20aを通って回収リール25に回収される。
図1に示すように、ウエハWの下方には液体保持プレート34が配置されている。この液体保持プレート34は、ウエハWの下面と平行で、かつウエハWの下面よりもやや小さい上面を有している。液体保持プレート34の上面はウエハWの下面に対向して配置され、これらの間には微小な隙間が形成されている。液体保持プレート34は図示しないシリンダ(昇降機構)により昇降可能に構成されている。液体保持プレート34の上面の中央には液体供給口35が形成されており、この液体供給口35は液体供給源36に連通している。液体は、液体供給源36から液体供給口35に供給され、ウエハWの下面と液体保持プレート34の上面との隙間を満たし、そして、ウエハWの周縁部に供給されるようになっている。
また、ウエハWの上面と基板保持機構3の保持ステージ4との境界部(保持ステージ4の外周部)に向けて液体を供給する上供給ノズル37が設けられている。この上供給ノズル37も上記液体供給源36に連通している。ウエハWに供給される上記液体には通常純水が使用されるが、研磨テープ23の砥粒としてシリカを使用する場合などはアンモニアを用いることもできる。また、ウエハWの帯電を防止するために、上供給ノズル37から供給される液体として炭酸水を用いることもできる。なお、液体保持プレート34に代えて、複数の液体供給ノズル(液体供給口を有する)をウエハWの下面全体に対向して配置してもよい。
図4は研磨ヘッド30の拡大図である。研磨ヘッド30は、ウエハWに研磨テープ23の研磨面を所定の力で押圧する機構である。この研磨ヘッド30は、研磨テープ23を供給リール24から回収リール25へ送るテープ送り機構42を備えている。研磨ヘッド30は複数のガイドローラ43,44,45,46,47,48,49を有しており、これらのガイドローラはウエハWの接線方向と直行する方向に研磨テープ23が進行するように研磨テープ23をガイドする。ウエハWに接している研磨テープ23の進行方向は、図4の矢印で示すように、下向きである。
テープ送り機構42は、テープ送りローラ42aと、テープ把持ローラ42bと、テープ送りローラ42aを回転させるモータM3とを備えている。モータM3は研磨ヘッド30の側面に設けられ、モータM3の回転軸にテープ送りローラ42aが接続されている。テープ送りローラ42aには、その約半周だけ研磨テープ23が巻きつけられている。テープ送りローラ42aの隣にはテープ把持ローラ42bが設けられており、テープ把持ローラ42bは、図4のNFで示す方向(テープ送りローラ42aに向かう方向)に力を発生するように図示しない機構で支持されており、テープ送りローラ42aを押圧するように構成されている。
研磨テープ23は、テープ送りローラ42aに巻きつけられ、テープ送りローラ42aとテープ把持ローラ42bの間を通り、テープ送りローラ42aとテープ把持ローラ42bとによって把持されている。テープ送りローラ42aが研磨テープ23と接触する面は、その全体がウレタン樹脂でモールドされている。これにより、研磨テープ23との摩擦を大きくし、テープ送りローラ42aに対して滑りなく研磨テープ23を送られるようになっている。テープ送り機構42は研磨ポイント(研磨テープ23とウエハWとの接触箇所)よりもテープ送り方向において下流に配置されている。
モータM3を図4に示す矢印方向に回転すると、テープ送りローラ42aが回転して研磨テープ23を供給リール24から研磨ヘッド30を経由して回収リール25へ送ることができる。テープ把持ローラ42bはそれ自身の軸まわりに回転することができるように構成され、研磨テープ23が送られることによって回転する。このように、研磨テープ23とテープ送りローラ42aの表面との摩擦、巻き付け角度、テープ把持ローラ42bによる研磨テープ23の把持によって、モータM3の回転を研磨テープ23の送り動作に変換している。研磨ヘッド30内にテープ送り機構42を設けることによって、研磨ヘッド30がテープ供給回収機構2に対して相対移動しても、テープ送り動作以外の動作によってウエハWと接触する研磨テープ23の位置が変わることがない。
研磨ヘッド30は、研磨ヘッド30の前面において上下に配置された2つのガイドローラ46,47の間に渡された研磨テープ23の裏面側に配置された加圧パッド50と、この加圧パッド50をウエハWに向かって移動させるエアシリンダ(駆動機構)52とを備えている。エアシリンダ52はいわゆる片ロッドシリンダである。エアシリンダ52へ供給する空気圧によって加圧パッド50の押圧力が制御され、研磨テープ23の研磨面をウエハWに対して押圧する圧力が制御される。
図2に示すように、研磨ヘッド30はアーム60の一端に固定され、アーム60は、ウエハWの接線に平行な軸Ctまわりに回転自在に構成されている。アーム60の他端はプーリーp3,p4およびベルトb2を介してモータM4に連結されている。モータが時計回りおよび反時計回りに所定の角度だけ回転することで、アーム60が軸Ctまわりに所定の角度だけ回転する。本実施形態では、モータM4、アーム60、プーリーp3,p4、およびベルトb2によって、研磨ヘッド30を傾斜させるチルト機構が構成されている。
図1に示すように、チルト機構は移動台61に搭載されている。移動台61は、ガイド62およびレール63を介してベースプレート65に移動自在に連結されている。レール63は、基板保持機構3に保持されたウエハWの半径方向に沿って直線的に延びており、移動台61はウエハWの半径方向に沿って直線的に移動可能となっている。移動台61にはベースプレート65を貫通する連結板66が取り付けられ、連結板66にはリニアアクチュエータ67がジョイント68を介して取り付けられている。リニアアクチュエータ67はベースプレート65に直接または間接的に固定されている。
リニアアクチュエータ67としては、エアシリンダや位置決め用モータとボールネジとの組み合わせなどを採用することができる。このリニアアクチュエータ67、レール63、ガイド62によって、研磨ヘッド30をウエハWの半径方向に沿って直線的に移動させる移動機構が構成されている。すなわち、移動機構はレール63に沿って研磨ヘッド30をウエハWへ近接および離間させるように動作する。一方、テープ供給回収機構2はベースプレート65に固定されている。
図5(a)はリニアアクチュエータ67により研磨ヘッド組立体1を前進させて研磨テープ23をウエハWの周縁部の端面に当接させている状態を示す。基板保持機構3によりウエハWを保持して回転させることによって研磨テープ23とウエハWの周縁部とを相対移動させ、ウエハWの周縁部を研磨する。
図5(b)は周縁部の上斜面に研磨テープ23を当接させるようにチルト機構によって研磨ヘッド30を傾斜させた状態を示している。図5(c)は周縁部の下斜面に研磨テープ23を当接させるようにチルト機構によって研磨ヘッド30を傾斜させた状態を示している。チルト機構のモータM4には、サーボモータやステッピングモータなどの位置や速度を精密に制御できるモータが採用されており、研磨ヘッド30はプログラムされた所望の角度へ所望のスピードで回転し、位置決めができるようになっている。
次に、上述した研磨装置による研磨動作について説明する。
ウエハWは、研磨装置内に搬入される前に、反転機または搬送ロボットにより反転させられる。そのウエハWを保持したロボットハンドが研磨装置の研磨室21内に入る。次いで保持ステージ4が下降してウエハWの上面と接触し、この状態で保持ステージ4がウエハWを真空により吸着する。その後、保持ステージ4が上昇して研磨位置に移動し、ロボットハンドは研磨室21から退避する。その後、液体保持プレート34が上昇し、ウエハWの下面に近接した位置で停止する。
基板保持機構3は、所定の回転速度でウエハWを回転させる。その状態で、液体供給口35および上供給ノズル37から純水を供給し、ウエハWの下面および周縁部を純水で覆う。そして、テープ送り機構42により研磨テープ23を送りながら、リニアアクチュエータ67により研磨ヘッド組立体1を前進させて研磨テープ23をウエハWの周縁部の端面に当接させる。このときの押圧力はエアシリンダ51の空気圧によって適宜調整される。研磨中は、上述したチルト機構によって研磨ヘッド30を傾斜させる。このような動作により、ウエハWのベベル部およびエッジカット部が研磨される。ウエハWの搬出は、上述した搬入と逆の順序で行われる。
研磨中は、液体供給口35および上供給ノズル37から純水がウエハWに供給され、純水は研磨テープ23や研磨ヘッド30に当たって液滴となって飛び散る。しかしながら、この液滴はその自重によって落下するので、ウエハWの下面に付着することがない。したがって、ウエハWの下面の汚染を防止することができる。また、本実施形態では、液体保持プレート34によって、ウエハWの下面のほぼ全体が純水によって覆われるので、さらに効果的にウエハWの下面の汚染を防止することができる。
図6は、研磨終点検知ユニット70を追加した上記実施形態の他の例を示す平面図である。図7(a)は研磨終点検知ユニット70を示す部分断面図であり、図7(b)は研磨終点検知ユニット70を示す斜視図である。
この研磨終点検知ユニット70は、基板保持機構3に保持されたウエハWの周縁部に近接して配置されている。研磨終点検知ユニット70は、保持ステージ4に保持されたウエハWの周縁部に純水を噴射する水噴射部(液体噴射部)71と、この水噴射部71に固定された末端撮像部(例えば対物レンズ)72と、この末端撮像部72を介してウエハWの周縁部の画像を取得するCCDカメラ(画像取得部)73とを備えている。CCDカメラ73からの画像は、図示しない画像処理部に送信され、取得された画像に基づいてウエハWの周縁部の研磨終点が検知される。
図7(a)及び図7(b)に示すように、水噴射部71は、その両側面で開口する液体流路71aを内部に有しており、図示しない液体供給源から水(好ましくは純水)が液体流路71aに供給されるようになっている。水噴射部71は、さらに、液体流路71aに連通する噴射孔71bを有している。この噴射孔71bはウエハWの接線方向に対して垂直に延びている。これにより、水は液体流路71aを通って噴射孔71bからウエハWの周縁部に向けて垂直に噴射される。水噴射部71はウエハWの周縁部に近接して配置されている。
水噴射部71には、末端撮像部72が固定されている。末端撮像部72はウエハWの接線方向に対して垂直な方向を向いて設置されており、上述した噴射孔71bは末端撮像部72の延長線上に位置している。末端撮像部72の先端は液体流路71aに面している。このような配置により、末端撮像部72とウエハWの周縁部との間には障害物が存在せず、CCDカメラ73は、末端撮像部72を通じてウエハWの周縁部の画像を取得することができる。
CCDカメラ73によりウエハWの周縁部の画像を取得するときは、液体流路71aに水を供給して、噴射孔71bからウエハWの周縁部に向かって水を噴射する。すなわち、噴射孔71bから水を噴射することにより、研磨により発生したパーティクルが末端撮像部72に付着することがなく、クリアな画像が取得できる。画像を取得するときは、図8(a)および図8(b)に示すように、水噴射部71および末端撮像部72は一体に傾斜する。したがって、ウエハWの周縁部全体の画像を正確に取得することができる。
水噴射部71から噴射された水は、液体供給口35から供給された純水と衝突し、液滴となって飛び散ることがある。この液滴は研磨によって生じたパーティクル(研磨屑)を含んでいるので、これらの液滴がウエハWに形成されているデバイス領域に付着することは好ましくない。本実施形態では、上述したように、ウエハWのその表面(デバイス形成面)が下方を向いて基板保持機構3に保持されているので、液滴がウエハWの下面上に落下することはない。したがって、ウエハWのデバイスの汚染を防止することができる。
図2および図6に示す例では、1台の研磨ヘッド組立体が設けられているが、図9に示すように、複数台の研磨ヘッド組立体1A,1B,1C,1Dおよびテープ供給回収機構2A,2B,2C,2DをウエハWの周囲に配置してもよい。このような構成によれば、粗研磨および仕上げ研磨などを含む多段研磨を行うことができる。これらの研磨ヘッド組立体のうちの1台を、上述した研磨終点検出ユニットに代えてもよい。あるいは、研磨ヘッド組立体の間に研磨終点検出ユニットを配置することもできる。
また、上述した実施形態では、研磨具として研磨テープを用いているが、これに代えて、固定砥粒を研磨具として用いることができる。ここで、固定砥粒とは、砥粒を樹脂などのバインダで固めて板状に形成した研磨具をいう。
次に、本発明の実施形態に係る研磨装置を備えた基板処理装置について説明する。図10は、上述した実施形態に係る研磨装置を有する基板処理装置を模式的に示す平面図である。
この基板処理装置は、ウエハを基板処理装置に投入する2つのロードポート140、ロードポート140上のウエハカセット(図示せず)からウエハを取り出す搬送ロボット145、搬送ロボット145からウエハを受け取り、このウエハを直線的に移動させるリニア搬送機構150、ウエハの周縁部(ベベル部およびエッジカット部)を研磨する2台のベベル研磨ユニット(上記実施形態に係る研磨装置)155,156、研磨されたウエハを洗浄する洗浄ユニット160、洗浄されたウエハを乾燥させる乾燥ユニット165、ウエハを反転させる反転機170を備えている。なお、搬送ロボット145またはリニア搬送機構150に反転機構をつけてもよい。
ベベル研磨ユニット155、ベベル研磨ユニット156、洗浄ユニット160、乾燥ユニット165(以下適宜、総称して処理ユニットという)は直線上に配置され、リニア搬送機構150はこれら処理ユニットの配列方向に沿って配置されている。反転機170は、ベベル研磨ユニット156と洗浄ユニット160との間に配置されている。
次にウエハの処理の流れを説明する。
複数(例えば25枚)のウエハを収容可能なウエハカセットがロードポート140に載置されると、自動的にウエハカセットが開き、ウエハを基板処理装置に投入可能な状態となる。ウエハカセットが開いた後、搬送ロボット145がウエハをウエハカセットから取り出し、ウエハをリニア搬送機構150に載置する。リニア搬送機構150はウエハとともに反転機170の前方に移動する。反転機170はリニア搬送機構150からウエハを受け取り、デバイスが形成されている面が下を向くようにウエハを反転する。リニア搬送機構150は、反転機170からウエハを受け取り、ベベル研磨ユニット155の近傍位置まで移動する。そして、リニア搬送機構150はウエハをベベル研磨ユニット155に搬入する。
ベベル研磨ユニット155では、上述した動作に従い、ウエハの周縁部が研磨される。ベベル研磨ユニット155で研磨されたウエハは、リニア搬送機構150によりベベル研磨ユニット156に搬入され、ウエハの周縁部がさらに研磨される。この基板処理装置は、2台のベベル研磨ユニット155,156を備えているので、それぞれの研磨ユニットにより2段階研磨を行うことができる。例えば、ベベル研磨ユニット155で砥粒の粗い研磨テープを用いて一次研磨を行い、ベベル研磨ユニット156で砥粒の細かい研磨テープを用いて2次研磨を行うことができる。
ベベル研磨ユニット156で研磨されたウエハは、リニア搬送機構150により反転機170に搬送され、ここでウエハが反転される。そして、ウエハは、洗浄ユニット160、乾燥ユニット165の順に搬送され処理される。乾燥ユニット165で処理が終了したウエハは搬送ロボット145によりロードポート140上のウエハカセットに収容される。
図10に示す基板処理装置では、2台のベベル研磨ユニットを設けているが、そのうちの1台をウエハのノッチ部を研磨するノッチ研磨ユニットに置き換えてもよい。
図11は、CMPユニットとベベル研磨ユニット(上記実施形態に係る研磨装置)との組み合わせを備えた基板処理装置を模式的に示す平面図である。なお、図10に示す基板処理装置と同一のユニットには同一の符号を付して、その重複する説明を省略する。
この基板処理装置は、3台のロードポート140と、1台の搬送ロボット145を備えている。さらに、基板処理装置は、2セットの処理ユニットを備えている。すなわち、基板処理装置は、リニア搬送機構150A,150Bと、ベベル研磨ユニット155A,155Bと、洗浄ユニット160A,160Bと、乾燥ユニット165A,165Bと、反転機170A,170Bと、CMPユニット180A,180Bとを備えている。各CMP(Chemical Mechanical Polishing)ユニット180A,180Bは、研磨パッドの上面(研磨面)に研磨液(スラリ)を供給しながら、ウエハの下面(デバイス形成面)と研磨パッドの研磨面とを摺接させてウエハの下面を研磨する装置である。
ウエハの処理の流れは、上述した図10の基板処理装置と同様である。すなわち、ウエハは、CMPユニット180A(または180B)、ベベル研磨ユニット155A(または155B)、洗浄ユニット160A(または160B)、乾燥ユニット165A(または165B)の順で処理される。ウエハは、CMPユニット180A,180Bに搬入される前に反転機170A,170Bによりデバイス形成面が下を向くように反転され、ベベル研磨ユニット155A,155Bにより研磨された後、再び反転される。この基板処理装置では、CMPユニットにより研磨されたウエハを、反転させることなくベベル研磨ユニットに搬送することができる。
上述した実施形態は、本発明の属する通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。したがって、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、当業者にとって自明な範囲内において上記実施形態以外の種々の変形例が可能である。
本発明の一実施形態に係る研磨装置を示す断面図である。 図1に示す研磨装置の平面図である。 ウエハの周縁部の拡大断面図である。 研磨ヘッドの拡大図である。 図5(a)はリニアアクチュエータにより研磨ヘッド組立体を前進させて研磨テープをウエハの周縁部の端面に当接させている状態を示し、図5(b)は周縁部の上斜面に研磨テープを当接させるようにチルト機構によって研磨ヘッドを傾斜させた状態を示し、図5(c)は周縁部の下斜面に研磨テープを当接させるようにチルト機構によって研磨ヘッドを傾斜させた状態を示す図である。 研磨終点検知ユニットを追加した上記実施形態の他の例を示す平面図である。 図7(a)は研磨終点検知ユニットを示す部分断面図であり、図7(b)は研磨終点検知ユニットを示す斜視図である。 図8(a)および図8(b)は、水噴射部および末端撮像部が一体に傾斜する様子を示す図である。 複数台の研磨ヘッド組立体が配置された例を示す平面図である。 上述した実施形態に係る研磨装置を有する基板処理装置を模式的に示す平面図である。 上述した実施形態に係る研磨装置を有する基板処理装置の他の例を模式的に示す平面図である。
符号の説明
1 研磨ヘッド組立体
2 テープ供給回収機構
3 基板保持機構
4 保持ステージ
5 中空シャフト
7 連通ライン
8 ロータリジョイント
9 真空ライン
10 窒素ガス供給ライン
15 エアシリンダ
20 隔壁
21 研磨室
23 研磨テープ
24 供給リール
25 回収リール
27 カップリング
30 研磨ヘッド
31,32 ガイドローラ
34 液体保持プレート
35 液体供給口
36 液体供給源
37 上供給ノズル
42 テープ送り機構
43〜49 ガイドローラ
50 加圧パッド
52 エアシリンダ(駆動機構)
60 アーム
61 移動台
62 ガイド
63 レール
65 ベースプレート
66 連結板
67 リニアアクチュエータ
68 ジョイント
70 研磨終点検知ユニット
71 水噴射部(液体噴射部)
72 末端撮像部(例えば対物レンズ)
73 CCDカメラ(画像取得部)
140 ロードポート
145 搬送ロボット
150 リニア搬送機構
155,156 ノッチ研磨ユニット
160 洗浄ユニット
165 乾燥ユニット
170 反転機
M1,M2,M3,M4 モータ
p1,p2,p3,p4 プーリー
b1,b2 ベルト
W ウエハ

Claims (5)

  1. 基板をその表面が下を向くように保持し、基板を回転させる基板保持機構と、
    前記基板保持機構に保持された基板の周縁部に研磨具を押圧する研磨機構とを備えることを特徴とする研磨装置。
  2. 前記基板保持機構に保持された基板の下面に液体を供給するための液体供給口をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  3. 前記基板保持機構に保持された基板の下面に対向する上面を有する液体保持プレートをさらに備え、
    前記液体供給口は、前記液体保持プレートの上面内に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の研磨装置。
  4. 前記研磨機構は、研磨面を有する研磨テープを前記基板の周縁部に押圧することを特徴とする請求項1に記載の研磨装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の研磨装置と、
    研磨液の存在下で基板と研磨パッドとを摺接することにより基板の下面を研磨するCMP装置とを備えたことを特徴とする基板処理装置。
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JP2011177842A (ja) * 2010-03-02 2011-09-15 Ebara Corp 研磨装置及び研磨方法
CN103506911A (zh) * 2013-10-17 2014-01-15 浙江大学台州研究院 用于石英晶片磨边机的夹具
CN110193781A (zh) * 2019-06-24 2019-09-03 江苏守航实业有限公司 一种改进型半导体材料生产技术设备
WO2023090052A1 (ja) * 2021-11-18 2023-05-25 株式会社荏原製作所 基板処理方法および基板処理装置

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