JP2020076310A - 引き戸装置及び階段装置 - Google Patents

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【課題】開閉時の利便性と引き残し代の短縮とを両立することができる引き戸装置及び階段装置を提供する。【解決手段】階段などの連通開口E1に隣接する壁面Bbと、連通開口E1を開閉する引き戸本体23の後面23bと、壁面Bb取付けられた見切り材27との間に、引き戸本体23の後面23bに設けられた第1引き手251に指を掛けるために、手を挿入可能な挿入空間32が設けられている。また、第1引き手251の縦長さは、引き戸本体23の前面23aに設けられた第2引き手の縦長さより長く、第1引き手251の上端位置が、第2引き手の上端位置より高いか、又は、第1引き手251の下端位置が、第2引き手の下端位置より低く設けられる。【選択図】図5

Description

本発明は、引き戸本体に引き手が設けられている引き戸装置及び階段装置に関する。
従来、リビングに階段が直結しているリビング階段構造が提案されている(特許文献1参照)。
リビングに面する壁面には、リビングと階段が配された空間とを連通する開口(以下、連通開口という)が設けられている。
特許文献1に記載のリビング階段構造の場合、ロールスクリーンがリビング側にて連通開口を開閉する構成である。
一方、上吊り式の引き戸本体が、壁面に設けられている開口を開閉する構成の引き戸装置が提案されている(特許文献2参照)。
使用者は、引き戸本体に設けられている引き手に手を掛けて引き戸本体を開閉させる。
特開2010−71051号公報 特許第5177895号公報
特許文献1に記載されているようなリビング階段構造に、特許文献2に記載されているような引き戸装置を適用する場合、引き戸本体がリビング側にて連通開口を開閉する。
この場合、引き戸本体が全開のときに、引き残し代(即ち、全開になった引き戸本体の戸先が開口側に突出している部分の開閉方向の長さ)が“0”であると、階段側の使用者は、引き手を視認することも引き手に指を掛けることもできない。何故ならば、引き手が階段側から壁面に覆われる上に、従来、引き戸本体と壁面との離隔距離は20mm程度しかないからである。この結果、開閉時の利便性が損なわれる。故に、従来、70mm以上の引き残し代が設定されている。
しかしながら、引き残し代が長いほど連通開口の有効開口幅は短くなるので、引き残し代の短縮が望まれている。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、開閉時の利便性と引き残し代の短縮とを両立することができる引き戸装置及び階段装置を提供することにある。
本発明に係る引き戸装置は、壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手とを備える引き戸装置において、前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、前記第1引き手の縦長さは前記第2引き手の縦長さより長く、前記第1引き手の上端位置が、前記第2引き手の上端位置より高いか、又は、前記第1引き手の下端位置が、前記第2引き手の下端位置より低いことを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手とを備える引き戸装置において、前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、前記第1引き手は、前記第2引き手よりも戸先側に配されていることを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手とを備える引き戸装置において、前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、該見切り材は、縦方向に長く、前記壁面における前記開口の周縁端部から適長離隔して、前記壁面に取り付けられる棒材であり、前記引き戸本体による前記開口の閉鎖時に前記棒材及び前記引き戸本体の間の空隙を覆うパッキンを備えることを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手とを備える引き戸装置において、前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸先側端部までの距離までよりも長いことを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手とを備える引き戸装置において、前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸尻側端部までの距離までよりも短いことを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記壁面と前記一面との対面方向の離隔距離は30mm以上であることを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記第1引き手及び第2引き手は夫々掘り込み引き手であることを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記第1引き手の縦長さは前記第2引き手の縦長さより長く、前記第1引き手の上端位置が、前記第2引き手の上端位置より高いか、又は、前記第1引き手の下端位置が、前記第2引き手の下端位置より低いことを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記第1引き手は、前記第2引き手よりも戸先側に配されていることを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記見切り材は、縦方向に長く、前記壁面における前記開口の周縁端部から適長離隔して、前記壁面に取り付けられる棒材であり、前記引き戸本体による前記開口の閉鎖時に前記棒材及び前記引き戸本体の間の空隙を覆うパッキンを備えることを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸先側端部までの距離までよりも長いことを特徴とする。
本発明に係る引き戸装置は、前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸尻側端部までの距離までよりも短いことを特徴とする。
本発明に係る階段装置は、本発明に係る引き戸装置と、階上及び階下を連絡し、前記開口を通して昇降される階段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る階段装置は、本発明に係る引き戸装置と、階上及び階下を連絡し、前記開口を通して昇降される階段とを備え、前記引き戸装置は前記階下の側に配されており、前記第1引き手の上端位置が、前記第2引き手の上端位置より高いことを特徴とする。
本発明に係る階段装置は、本発明に係る引き戸装置と、階上及び階下を連絡し、前記開口を通して昇降される階段とを備え、前記引き戸装置は前記階上の側に配されており、前記第1引き手の下端位置が、前記第2引き手の下端位置より低いことを特徴とする。
本発明にあっては、開口に隣接する壁面と、引き戸本体の壁面側の一面との間に、手の挿入が可能な空間(以下、挿入空間という)が設けられている。故に、使用者は、挿入空間に手を挿入して第1引き手に指を掛け易い。また、使用者が挿入空間を通して第1引き手を視認し易い。この結果、長い引き残し代を設定する必要がない。
第2引き手は壁面に面していない。故に使用者は第2引き手に指を掛け易く、第2引き手を視認し易い。
このような引き戸装置は、特に階段装置を構成する場合に有用である。
本発明にあっては、壁面と引き戸本体の一面との離隔距離を従来よりも10mm以上長くすることによって挿入空間が設けられている。
本発明にあっては、第1引き手(及び第2引き手)が掘り込み引き手である。即ち、引き戸本体の一面(及び他面)に対し、凹状の引き手が設けられている。
従って、第1引き手が凸状である場合に比べて、挿入空間を第1引き手が狭めてしまう不都合を抑制することができる。また、第2引き手が凸状である場合に比べて、引き戸本体の他面に対面する空間(例えばリビング)を第2引き手が狭めてしまう不都合を抑制することができる。
本発明にあっては、第1引き手が第2引き手に比べて上側に長い。このような構成は、引き戸本体が階下側にある場合に好適である。何故ならば、階段側の使用者が階下の床面よりも高い位置から第1引き手に容易に手を掛けることができるからである。
或いは、第1引き手が第2引き手に比べて下側に長い。このような構成は、引き戸本体が階上側にある場合に好適である。何故ならば、階段側の使用者が階上の床面よりも低い位置から第1引き手に容易に手を掛けることができるからである。
本発明にあっては、第1引き手は、第2引き手よりも戸先側に配されている。故に、第1引き手の横方向の配置位置が第2引き手と同じである場合に比べて、引き残し代を短くすることができる。
本発明にあっては、棒材が、開口の周縁部から離して壁面に取り付けられている。故に、棒材の取り付け時に棒材の横方向の位置を容易に調整することができる。
棒材と引き戸本体との間の空隙を覆うパッキンは、開口を通した無用な空気の通流を抑制することができる。
本発明にあっては、引き戸本体を全開にしても、第1引き手の少なくとも一部を確実に視認することができる。
本発明にあっては、引き戸本体を全開にしても、第1引き手の少なくとも一部を確実に視認することができる。
しかも、引き残し代が長すぎない。何故ならば、引き戸本体を全開にすると、引き戸本体の少なくとも第1引き手よりも戸尻側は壁面に覆われるからである。
本発明の引き戸装置及び階段装置による場合、長い引き残し代を設定せずとも、使用者が第1引き手及び第2引き手夫々に指を掛け易く、第1引き手及び第2引き手夫々を視認し易い。故に、開閉時の利便性と引き残し代の短縮とを両立することができる。
本発明の実施の形態1に係る階段装置の構成(閉鎖時)を略示する平面図である。 階段装置の構成(開放時)を略示する平面図である。 階段装置が備える引き戸装置の構成を略示する断面図である。 引き戸装置の戸先側(閉鎖時)の構成を略示する断面図である。 引き戸装置の戸先側(開放時)の構成を略示する断面図である。 引き戸装置の戸尻側の構成を略示する断面図である。 引き戸装置が有する引き戸本体の構成を略示する正面図である。 引き戸本体の構成を略示する背面図である。 本発明の実施の形態2に係る階段装置が備える引き戸装置が有する引き戸本体の構成を略示する背面図である。 本発明の実施の形態3に係る階段装置が備える引き戸装置の構成を略示する平面図である。 引き戸装置の構成を略示する断面図である。 本発明の実施の形態4に係る階段装置が備える引き戸装置の戸先側の構成を略示する断面図である。
以下、本発明を、その実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。以下の説明では、図において矢符で示す上下、前後、及び左右を使用する。
実施の形態 1.
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る階段装置1の構成を略示する平面図である。
図3は、階段装置1が備える引き戸装置2の構成を略示する断面図である。
図4及び図5は、引き戸装置2の戸先側の構成を略示する断面図である。
図6は、引き戸装置2の戸尻側の構成を略示する断面図である。
図7及び図8は、引き戸装置2が有する引き戸本体23の構成を略示する正面図及び背面図である。
階段装置1は、階段11及び引き戸装置2を備えている。
引き戸装置2は、案内レール211、2個の走行体22,22、引き戸本体23、引き手24(第2引き手)、引き手251(第1引き手)、棒材261,27、及びパッキン28,29を備える。引き戸装置2には挿入空間31,32(手の挿入が可能な空間)が形成されている。
階段装置1は、建築物に備えられている。柱A1,A2、壁板B1,B2,B3,B4、天井板C1、及び床板D1は、建築物を構成する躯体の一部である。躯体には、壁板B1,B2,B3,B4、天井板C1、及び床板D1に囲繞された連通開口E1(開口)が形成されている。
図1、図4、及び図6は、引き戸本体23による連通開口E1の閉鎖時を示している。図4及び図6は図1における棒材261,27近傍の拡大図でもある。
図2及び図5は、引き戸本体23による連通開口E1の開放時を示している。図5は図2における棒材27近傍の拡大図でもある。
まず、階段装置1を備える建築物の各部について説明する。
柱A1,A2は、左右方向に離隔並置されている。柱A1,A2夫々は長さ方向が上下方向の四角柱状をなす。
壁板B1は上下左右方向に延びる矩形平板状をなし、柱A1に取り付けられている。壁板B1の右辺部は、柱A1の前面を覆っている。
壁板B2は上下左右方向に延びる矩形平板状をなし、柱A2に取り付けられている。壁板B2の左辺部は、柱A2の前面を覆っている。
壁板B1,B2は、左右方向に離隔並置されている。壁板B1の右端面と壁板B2の左端面とが左右方向に対面配置されている。
以下では、壁板B1(及び壁板B2)の前面を、壁面Ba(及び壁面Bb)という。図1及び図2には、壁面Baと壁面Bbとを結ぶ仮想線(以下、壁面ラインという)が二点鎖線で示されている。
壁板B3は上下前後方向に延びる矩形平板状をなし、柱A1に取り付けられている。壁板B3の前辺部は、柱A1の右面を覆っている。壁板B3の右面は、壁板B1の右端面と面一である。
壁板B4は上下前後方向に延びる矩形平板状をなし、柱A2に取り付けられている。壁板B4の前辺部は、柱A2の左面を覆っている。壁板B3の左面は、壁板B2の左端面と面一である。
壁板B3,B4は、左右方向に離隔並置されている。壁板B1の右面と壁板B2の左面とが左右方向に対面配置されている。
天井板C1(図3参照)は前後左右方向に延びる平板状をなし、壁板B1,B2,B3,B4夫々の上辺部に交差する。
床板D1(図3参照)は前後左右方向に延びる平板状をなし、壁板B1,B2,B3,B4夫々の下辺部に交差する。
天井板C1及び床板D1夫々は、少なくとも壁板B1,B2の前側及び壁板B3,B4間に配されている。
連通開口E1は、上下左右を天井板C1、床板D1、壁板B1,B3、及び壁板B2,B4に囲繞された矩形状をなす。連通開口E1の内周面の内、上内面は天井板C1の下面からなり、下内面は床板D1の上面(即ち床面)からなり、左内面は壁板B1の右端面及び壁板B3の右面からなり、右内面は壁板B2の左端面及び壁板B4の左面からなる。
連通開口E1の左側には壁面Baが隣接しており、連通開口E1の右側には壁面Bbが隣接している。
壁面Ba,Bbよりも前側は、居住空間F(例えば1階のリビング。図3参照)である。
なお、壁面Ba,Bbよりも前側は、居住空間Fに限定されず、キッチン又は廊下等でもよい。
次に、階段装置1の階段11について説明する。
階段11は、階下の居住空間Fと図示しない階上の空間(例えば2階の廊下又は子供部屋等)とを連絡している。使用者は、連通開口E1を通して階段11を昇降する。
階段11は、複数枚の踏板111,111,…(図1及び図2に各1枚図示)と、2枚の側板112,112とを有する。
各踏板111は、前後左右に延びる平板状をなす。最下段の踏板111の前端部は、壁面ラインから300mm 程度後側に位置している。
各側板112は、上下前後方向に延びる平板状をなす。側板112,112は左右方向に対面している。側板112,112は、踏板111,111,…夫々の左右方向両端部を支持している。
本実施の形態では、連通開口E1の内部に階段11の一部(少なくとも最下段の踏板111の前端部と、側板112,112夫々の前端部と)が配されており、連通開口E1よりも後側の図示しない空間に階段11の残部が配されている。
なお、階段11の配置は本実施の形態の配置に限定されない。例えば、連通開口E1を通して側板112,112夫々の前端部が居住空間Fに(即ち壁面ラインよりも前側に)突出していてもよく、連通開口E1よりも後側の空間のみに階段11が配されていてもよい。
また、階段11は直階段、折り返し階段、及びかね折れ階段等の何れでもよく、オープン階段及びクローズド階段の何れでもよい。
次に、階段装置1の引き戸装置2について説明する。
引き戸装置2は、階段11の階下側の前側に配されている。
引き戸装置2の案内レール211(図3参照)は、いわゆる天井埋め込み型の建具レールであり、天井板C1に埋設されている。案内レール211の長さ方向は左右方向である。案内レール211の左端部(及び右端部)は壁面Ba(及び壁面Bb)の前側に配されており、案内レール211の左右方向中央部は、連通開口E1の前側に配されている。
走行体22,22(図3に1個だけ図示)は、左右方向に離隔して並置されている。各走行体22は、案内レール211に案内されて左右方向に走行する走行部221と、走行部221から下方に突出している吊り下げ部222とを有する。
引き戸本体23は上下左右方向に延びる矩形平板状をなす。引き戸本体23は前面23a及び後面23bを有する。引き戸本体23は居住空間Fに配されている。
引き戸本体23の上辺部は走行体22,22の吊り下げ部222,222に取り付けられている。従って、引き戸本体23は走行体22,22の走行に伴い左右方向に移動する。
即ち、引き戸本体23は壁面Ba,Bb夫々に前後方向に対面して壁面Ba,Bb夫々に沿う横方向に移動可能である。後面23bは、引き戸本体23の壁面Ba,Bbに対面する側の一面であり、前面23aは、後面23bの逆側の他面である。
壁面Ba,Bb夫々と後面23bとの前後方向の離隔距離(以下、クリアランスG1という。図4及び図5参照)は、少なくとも30mmであり、本実施の形態では39mmである。従来の引き戸装置に係るクリアランスは20mm程度であるので、クリアランスG1は従来の1.5 倍以上長い。
引き戸本体23は案内レール211から走行体22,22を介して吊り下げられた上吊り式であり、連通開口E1を左右方向に開閉する。連通開口E1の開放時、引き戸本体23は右側に移動し、連通開口E1の閉鎖時、引き戸本体23は左側に移動する。即ち、引き戸本体23の戸先側/戸尻側は左側/右側である。
引き戸本体23の下辺部は、床板D1から10mm離隔している。また、引き戸本体23の下辺部には、図示しない公知の光漏れ防止機構が配されている。
引き戸本体23の下端面には、図示しない係合溝が設けられている。この係合溝は下向きに開口しており、長さ方向は左右方向である。床板D1における引き戸本体23の下側には、図示しない係合突起が上向きに突設されており、係合突起の先端部は係合溝に挿入されている。係合突起と係合溝との係合により、引き戸本体23の前後方向の振動が抑制される。
連通開口E1を完全に閉鎖した場合、引き戸本体23の左辺部は壁面Baの前方に配される。
連通開口E1を完全に開放した場合、引き戸本体23の左辺部は壁面Bbの前方から連通開口E1側に突出する。即ち、引き戸本体23には引き残し代G2(図5参照)が設けられている。本実施の形態における引き残し代G2(壁板B4の左面と、連通開口E1を完全に開放した場合における引き戸本体23の左端面との左右方向の離隔距離)は、20mmである。従来の引き戸装置に係る引き残し代は70mm以上なので、引き残し代G2は従来よりも50mm以上低減されている。
引き手24(図7参照)は、引き戸本体23の前面23aに設けられた掘り込み引き手である。
本実施の形態における引き手24の縦長さは140mm であり、横幅は40mmである。引き手24の上端部(及び下端部)は、引き戸本体23の下辺部から1000mm(及び860mm )離隔した高さに位置している。引き手24の左端部は、引き戸本体23の左辺部から31mm離隔している。
引き手24の寸法及び前面23aにおける配置は、一般的な引き手の寸法及び配置と大差ない。即ち、引き手24は、床板D1上に立っている使用者の手が容易に届く高さにある。
引き手251は、引き戸本体23の後面23bに設けられた掘り込み引き手である。
本実施の形態における引き手251の縦長さは838mm であり、横幅は32mmである。引き手251の上端部(及び下端部)は、引き戸本体23の下辺部から1674mm(及び836mm )離隔した高さに位置している。引き手251の左端部は、引き戸本体23の左辺部から7mm離隔している。
つまり、引き手251の縦長さは引き手24より長く、引き手251の横幅は引き手24より短く、引き手251の上端位置は引き手24より高い。また、引き手251は引き手24よりも戸先側に配されている。引き戸本体23の引き残し代G2は、引き戸本体23の戸先から引き手251の戸先側端部までの距離G3までよりも長く、引き戸本体23の戸先から引き手251の戸尻側端部までの距離G4までよりも短い(図5参照)。
連通開口E1を完全に閉鎖した場合、引き手251の左部及び左右方向中央部は壁面Baの前方に配されているが、引き手251の右部(引き手251の右端部から左右方向の長さ10mm程度の範囲)は、連通開口E1側に突出している。
連通開口E1を完全に開放した場合、引き手251の右半分は壁面Baの前方に配されているが、引き手251の左半分(引き手251の左端部から左右方向の長さ15mm程度の範囲)は、連通開口E1側に突出している。
棒材261は、見切り材26a及び戸当たり材26bを有する(図4参照)。
見切り材26aは、縦方向に長い四角柱状をなす。見切り材26aの前後方向の長さは30mmであり、クリアランスG1よりも短い。引き戸本体23は、見切り材26aよりも前側を左右方向に移動する。
見切り材26aの後面と壁面Baとは接触している。見切り材26aは、連通開口E1の周縁端部(壁面Baの右辺部)から左側に12.5mm離隔して、壁面Baに取り付けられている。
戸当たり材26bは中空部材であり、見切り材26aの前面における左辺部に取り付けられている。見切り材26a及び戸当たり材26b夫々の前後方向の長さの和は49mmであり、クリアランスG1よりも長い。引き戸本体23は、戸当たり材26bの右面に対して左右方向に接離する。
棒材27は、縦方向に長い四角柱状をなし、見切り材として機能する。棒材27の棒材27の縦長さ及び断面の寸法は、見切り材26aと同程度である。引き戸本体23は、棒材27よりも前側を左右方向に移動する。
棒材27の後面と壁面Bbとは接触している。棒材27は、連通開口E1の周縁端部(壁面Bbの左辺部)から右側に44mm離隔して、壁面Bbに取り付けられている。
パッキン28(図4参照)は弾性部材である。パッキン28は、戸当たり材26bに支持されており、戸当たり材26bの右前端部から右斜め後側に突出した板状をなす。
連通開口E1を完全に閉鎖した場合、パッキン28は、戸当たり材26bと引き戸本体23の左端面とに挟まれる。この結果、パッキン28は棒材261と引き戸本体23との間の空隙を覆う。
パッキン29(図6参照)は、引き戸本体23の左右方向の移動に伴って、左右方向に移動する。パッキン29は、パッキン本体291と本体支持部292とを有する。
パッキン本体291は弾性部材であり、上下前後方向に延びる平板状をなす。
本体支持部292は、引き戸本体23の後面における右辺部に取り付けられている。本体支持部292は、パッキン本体291が引き戸本体23の後面における右辺部から後ろ向きに突出するような姿勢で、パッキン本体291を支持する。
連通開口E1を完全に閉鎖した場合、パッキン本体291の左面は棒材27の右面に接触する。この結果、パッキン29は引き戸本体23と棒材27との間の空隙を覆う。
なお、引き戸装置2は、パッキン28に替えて引き戸本体23に取り付けられたパッキンを備えていてもよく、パッキン29に替えて棒材27に取り付けられたパッキンを備えていてもよい。
連通開口E1を完全に閉鎖した場合、引き戸本体23の後面23bと見切り材26aの右面と壁面Baとに囲繞された空間が形成される。この空間は、挿入空間31として機能する(図1及び図4参照)。引き手251の左部及び左右方向中央部は挿入空間31に配される。
連通開口E1を完全に開放した場合、引き戸本体23の後面と棒材27の左面と壁面Bbとに囲繞された空間が形成される。この空間は、挿入空間32として機能する(図2及び図5参照)。引き手251の右半分は挿入空間32に配される。
挿入空間31,32は、何れも、使用者の手を挿入することが可能な広さを有している。
以上のような階段装置1の場合、引き戸本体23の引き残し代G2は従来よりも短いので、有効開口幅G5(図2参照)は従来よりも長い。
居住空間Fにいる使用者は、引き手24に指を掛けて引き戸本体23を横移動させる。居住空間Fにいる使用者にとって、引き手24は視認し易く、指を掛け易い。
一方、階段11を昇降する使用者は、引き手251に指を掛けて引き戸本体23を横移動させる。以下では、階段11を昇降する使用者について説明する。
連通開口E1が完全に閉鎖されている場合、使用者は、挿入空間31に手を挿入して引き手251に指を掛け、引き戸本体23を右方向に移動させる。また、連通開口E1を完全に閉鎖する場合、使用者は、引き手251に指を掛けて引き戸本体23を左方向に移動させる。このとき、引き戸本体23の移動に伴って使用者の手が挿入空間31に挿入されることがある。しかしながら、挿入空間31は十分な広さを有している(特に、クリアランスG1が従来よりも長い)ので、引き手251に挿入された指が引き戸本体23と壁面Baとの間に挟まれてしまう虞はない。
連通開口E1が完全に開放されている場合、使用者は、挿入空間32に手を挿入して引き手251に指を掛け、引き戸本体23を左方向に移動させる。また、連通開口E1を完全に開放する場合、使用者は、引き手251に指を掛けて引き戸本体23を右方向に移動させる。このとき、引き戸本体23の移動に伴って使用者の手が挿入空間32に挿入されることがある。しかしながら、挿入空間32は十分な広さを有している(特に、クリアランスG1が従来よりも長い)ので、引き手251に挿入された指が引き戸本体23と壁面Bbとの間に挟まれてしまう虞はない。
使用者は、連通開口E1が完全に閉鎖されている場合に、引き手251を容易に視認することができる。
何故ならば、引き手251の右部は、連通開口E1側に突出しているので、壁板B3に阻害されず引き手251の右部を確実に視認することができるからである。また、引き手251の左部及び左右方向中央部は、壁面Baから十分に離隔しているので、挿入空間31を通して引き手251の左部及び左右方向中央部を視認することができるからである。
更に、連通開口E1が完全に開放されている場合であっても、使用者は、引き手251を容易に視認することができる。
何故ならば、引き手251の左半分は、連通開口E1側に突出しているので、壁板B4に阻害されず引き手251の左半分を確実に視認することができるからである。また、引き手251の右半分は、壁面Bbから十分に離隔しているので、挿入空間32を通して引き手251の右半分を視認することができるからである。
つまり、挿入空間31,32の存在により、引き手251は視認し易く、しかも指を掛け易い。
引き戸装置2、延いては階段装置1は、引き手24,251を視認し易い上に、引き手24,251に指を掛け易いので、開閉時の利便性が高い。
更にまた、引き手251は引き手24に比べて上側に長いので、使用者が床板D1上に位置している場合のみならず、階段11の最下段、又は下から2〜4段目等の何れかに位置している場合でも、引き手251に容易に手が届く。仮に、引き手251の縦長さが引き手24と同程度であれば、使用者は、引き手251に指を掛けるために、使用者が床板D1上又は階段11の最下段等に位置している必要がある。即ち、引き手251は、階段11側から連通開口E1を開閉する際の利便性を向上する。
ところで、引き手24,251は何れも凹状であるが、夫々凸状であってもよい。ただし、凸状の引き手24は居住空間Fに突出するので、凹状の場合よりも居住空間Fを狭めてしまう。また、凸状の引き手251は挿入空間31,32に突出するので、凹状の場合よりも挿入空間31,32を狭めてしまう。この結果、凹状の場合よりは引き手251に指を掛け難くなるかもしれない。
本実施の形態の引き手251は、引き手24よりも戸先側に配されているが、左右方向の配置位置が引き手24と同じであってもよい。ただし、引き手251が引き手24よりも戸先側に配されている方が、引き手251と引き手24の左右方向の配置位置が同じ場合に比べて、引き残し代G2を短くすることができる。
棒材261,27は、壁面Ba,Bbに取り付けられている。一方、従来の引き戸装置が備える一般的な見切り材は断面L字状をなし、壁面Baと壁板B1の右端面及び壁板B3の右面との角部か、又は、壁面Bbと壁板B2の左端面及び壁板B4の左面との角部に取り付けられる。故に、棒材261,27夫々は、従来の見切り材に比べて、棒材261,27夫々の取り付け時に棒材261,27夫々の左右方向の位置を容易に調整することができる。
パッキン28,29は、連通開口E1が完全に閉鎖されている場合に、連通開口E1を通して居住空間Fと階段11側の空間との間で空気が無用に通ることを抑制する。
この結果、居住空間Fは、引き戸装置2がない場合、及び、引き戸装置2に替えて、パッキン28,29に相当するものを備えていない従来の引き戸装置が備えられている場合の何れに比べても、冷暖房効率を向上させることができる。
階段装置1の場合、引き戸本体23が、一般的な引き戸装置が備える引き戸本体よりも居住空間F側に突出している。従って、階段11が、側板112,112夫々の前端部が居住空間Fに多少突出している構成であっても、引き戸本体23と側板112,112夫々の前端部とが干渉する虞がない。
引き戸装置2は、階段装置1に備えられる構成に限定されない。
引き戸本体23は右側に開く構成に限定されず、左側に開く構成でもよい。
引き戸本体23は片引き戸であるが、引き戸装置2は、引き戸本体23に替えて、両引き戸又は引き込み戸等を備えていてもよい。
なお、引き戸本体23の前面23aにも引き手251と同様の引き手が設けられていてもよい。
しかしながら、前面23aには引き手251と同様の引き手よりも引き手24の方が好適である。何故ならば、居住空間Fにおいて、引き手251と同様の引き手の上部側が活用される可能性が低いからである。また、居住空間Fには、引き戸本体23以外の引き戸又は開き戸等が配されている可能性がある。引き手24の寸法及び前面23aにおける配置は、一般的な引き手の寸法及び配置と大差ないので、引き戸本体23と引き戸本体23以外の引き戸又は開き戸等との間に意匠的な統一感が得られる。
本実施の形態においては、壁板B1,B2が別体である。しかしながら、連通開口E1は、1枚の壁板に形成されていてもよい。この場合、案内レール211は天井板C1に設けられる構成に限定されない。例えば、壁板の前面における連通開口E1の上辺部に、案内レール211を居住空間F側から目隠ししつつ支持するレール支持部材が取り付けられてもよい。
引き戸装置2は、案内レール211に替えて、天井板C1の下面に取り付けられた案内レールを備えていてもよい。
実施の形態 2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る階段装置1が備える引き戸装置2が有する引き戸本体23の構成を略示する背面図である。図9は実施の形態1の図8に対応する。
本実施の形態の階段装置1は、実施の形態1の階段装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
本実施の形態の階段11は、階上の居住空間F(例えば2階のリビング)と図示しない階下の空間(例えば1階の廊下)とを連絡している。
実施の形態1では、引き戸装置2は階段11の階下側の前側に配されているが、本実施の形態では、引き戸装置2は階段11の階上側の前側に配されている。
引き戸装置2は、実施の形態1の引き手251に替えて、引き手252(第1引き手)を備える。
引き手252は、引き手251と同様の掘り込み引き手であり、引き戸本体23の後面23bに設けられている。ただし、引き手251,252は、引き戸本体23における上下方向の配置位置が異なる。
引き手252の上端部(及び下端部)は、引き戸本体23の下辺部から1274mm(及び436mm )離隔した高さに位置している。
つまり、引き手252の縦長さは引き手24より長く、引き手252の下端位置は引き手24より低い。
以上のような階段装置1は、実施の形態1の階段装置1と同様の作用効果を奏する。
ただし、引き手252は引き手24に比べて下側に長い。故に、使用者が床板D1上に位置している場合のみならず、階段11の最上段、又は上から2〜4段目等の何れかに位置している場合でも、引き手252に容易に手が届く。
実施の形態 3.
図10及び図11は、本発明の実施の形態3に係る階段装置1が備える引き戸装置2の構成を略示する平面図及び断面図である。図10及び図11は、実施の形態1の図1及び図3に対応する。
本実施の形態の階段装置1は、実施の形態1の階段装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
柱A2,A3、壁板B2,B4,B5、天井板C2、及び床板D2は、階段装置1を備える建築物を構成する躯体の一部である。躯体には、壁板B2,B4,B5、天井板C2、及び床板D2に囲繞された連通開口E2(開口)が形成されている。
引き戸装置2は、実施の形態1の案内レール211及び棒材261に替えて、案内レール212及び棒材262を備える。全開時の引き戸装置2には挿入空間32が形成されるが、全閉時でも引き戸装置2には実施の形態1の挿入空間31に相当するものは形成されない。
まず、階段装置1を備える建築物の各部について説明する。
柱A3は実施の形態1の柱A1に替わるものであり、柱A1と同様の構成であるが、柱A1の配置位置よりも前側に配されている。
壁板B5は実施の形態1の壁板B1,B3に替わるものである。壁板B5は上下前後方向に延びる矩形平板状をなし、柱A3に取り付けられている。壁板B5の右辺部は、柱A3の右面を覆っている。壁板B5は壁板B3が前側に延長されたような構成である。
壁板B5と壁板B2,B4とは、左右方向に離隔並置されている。壁板B5の右面と壁板B2の左端面及び壁板B4の左面夫々とが左右方向に対面配置されている。
天井板C2及び床板D2は、実施の形態1の天井板C1及び床板D1に替わるものである。
天井板C2は前後左右方向に延びる平板状をなし、壁板B2,B4,B5夫々の上辺部に交差する。
床板D2は前後左右方向に延びる平板状をなし、壁板B2,B4,B5夫々の下辺部に交差する。
天井板C2及び床板D2夫々は、少なくとも壁板B2の前側、壁板B4の右側、及び壁板B4,B5間に配されている。
連通開口E2は、実施の形態1の連通開口E1に替わるものである。
連通開口E2は、上下左右を天井板C2、床板D2、壁板B5、及び壁板B2,B4に囲繞された矩形状をなす。連通開口E2の内周面の内、上内面は天井板C2の下面からなり、下内面は床板D2の上面からなり、左内面は壁板B5の右面からなり、右内面は壁板B2の左端面及び壁板B4の左面からなる。使用者は、連通開口E2を通して階段11を昇降する。
連通開口E2の右側には壁面Bbが隣接している。
案内レール212は、案内レール211と同様の構成であるが、天井板C2の下面に取り付けられている。案内レール211は建築物の建造時に天井板C1に埋設する必要があるが、案内レール212は、建築物の建造時に天井板C2に取り付けられてもよく、建築物の完成後に天井板C2に追加されてもよい。
案内レール212の右端部は壁面Bbの前側に配されており、案内レール212の左端部及び左右方向中央部は、連通開口E2の前側に配されている。
各走行体22の走行部221は、案内レール212に案内されて左右方向に走行する。
引き戸本体23は壁面Bbに前後方向に対面して壁面Bbに沿う横方向に移動可能である。後面23bは、引き戸本体23の壁面Bbに対面する側の一面であり、前面23aは、後面23bの逆側の他面である。
引き戸本体23は案内レール212から走行体22,22を介して吊り下げられた上吊り式であり、連通開口E2を左右方向に開閉する。
棒材262は壁板B5の左面に取り付けられている。棒材262は縦方向に長い四角柱状をなし、戸当たり材として機能する。引き戸本体23は、棒材262の右面よりも右側を左右方向に移動する。
棒材262の右面には縦方向に長い戸当たり溝26dが設けられており、戸当たり溝26dの内部における棒材262の右面(戸当たり溝26dの内底面)には、図示しないパッキンが配されている。
連通開口E2を完全に閉鎖した場合、棒材262のパッキンは、棒材262と引き戸本体23の左端面とに挟まれる。この結果、棒材262のパッキンは棒材262と引き戸本体23との間の空隙を覆う。
以上のような階段装置1は、実施の形態1と同様の左右効果を奏する。
連通開口E2が完全に閉鎖されている場合、挿入空間31は形成されないが、使用者が連通開口E2を通して引き手251を容易に視認することができるので、特段の問題はない。
なお、引き戸装置2は、案内レール212に替えて、天井板C2に埋設された案内レールを備えていてもよい。
実施の形態 4.
図12は、本発明の実施の形態4に係る階段装置1が備える引き戸装置2の戸先側の構成を略示する断面図である。図12は実施の形態1の図5に対応する。
本実施の形態の階段装置1は、実施の形態1の階段装置1と略同様の構成である。以下では、実施の形態1との差異について説明し、その他、実施の形態1に対応する部分には同一符号を付してそれらの説明を省略する。
引き戸装置2は、引き戸本体23及び引き手24に替えて、引き戸本体41及び引き手42を備える。また、引き戸装置2は、引き手251に替えて、図示しない階段側引き手を備える。引き戸装置2には棒材261,27及びパッキン28,29が備えられておらず、挿入空間31,32が形成されていない。
図12は、引き戸本体41による連通開口E1の開放時を示している。
引き戸本体41は前面41a、後面41b、及び左端面41cを有する。引き戸本体41は引き戸本体23と同様の構成であるが、壁面Ba,Bb夫々と後面41bとの前後方向のクリアランスは、従来同様、20mm程度である。また、引き戸本体41の引き残し代は0mmであり、従来よりも70mm以上低減されている。
後面41bには、階段側引き手が設けられている。階段側引き手は、従来の引き手と同様の構成でも引き手251と同様の構成でもよいが、戸先から右側に15mm以上離隔して配されている。故に、連通開口E1が完全に閉鎖されている場合、階段側引き手は連通開口E1に臨むので、階段側引き手の視認及び使用は容易である。一方、連通開口E1が完全に開放されている場合、階段側引き手は後ろ側から壁面Bbに覆われるので、階段側引き手の視認及び使用は困難である。
引き手42は、掘り込み引き手部421,422を有する。
掘り込み引き手部421は引き戸本体41の前面41aにおける左辺部に設けられている。
掘り込み引き手部422は引き戸本体41の左端面41cにおける前辺部に設けられている。
引き手42における掘り込み引き手部421を構成する部分と掘り込み引き手部422を構成する部分とは一体形成されているが、両者は別体に形成されてもよい。
連通開口E1を完全に開放した場合、引き手42は壁面Baの前方に配されている。しかしながら、使用者は連通開口E1を通して掘り込み引き手部421を容易に視認可能である。
以上のような階段装置1の場合、引き戸本体41の引き残し代は実施の形態1よりも更に短いので、有効開口幅は実施の形態1よりも更に長い。
完全に閉鎖されている連通開口E1を完全に開放する場合、使用者は、まず、階段側引き手に指を掛けて引き戸本体41を右方向に移動させ、次に、掘り込み引き手部422又は引き戸本体41の左端面41cに指を掛けて引き戸本体を右方向に最後まで移動させる。掘り込み引き手部422又は引き戸本体41は壁面Bbの前側に配されることはないので、使用者の指が引き戸本体41と壁面Bbとの間に挟まれてしまう虞はない。
完全に開放されている連通開口E1を完全に閉鎖する場合、使用者は、まず、掘り込み引き手部422に指を掛けて引き戸本体41を壁面Bbの前側から左方向に適長引き出し、次に、階段側引き手に指を掛けて引き戸本体41を左方向に最後まで移動させる。
一方、居住空間Fにいる使用者は、掘り込み引き手部421に指を掛けて引き戸本体41を横移動させる。居住空間Fにいる使用者にとって、掘り込み引き手部421は視認し易く、指を掛け易い。
以上のように、引き手42及び階段側引き手は視認し易く、しかも指を掛け易い。従って、引き戸装置2、延いては階段装置1は、開閉時の利便性が高い。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び特許請求の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、本発明の効果がある限りにおいて、階段装置1又は引き戸装置2に、実施の形態1〜4に開示されていない構成要素が含まれていてもよい。
各実施の形態に開示されている構成要件(技術的特徴)はお互いに組み合わせ可能であり、組み合わせによって新しい技術的特徴を形成することができる。
1 階段装置
11 階段
2 引き戸装置
23 引き戸本体
24 引き手(第2引き手)
251,252 引き手(第1引き手)
261,27 棒材(見切り材)
28,29 パッキン
31,32 挿入空間(手の挿入が可能な空間)

Claims (15)

  1. 壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、
    該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、
    該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手と
    を備える引き戸装置において、
    前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、
    該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、
    前記第1引き手の縦長さは前記第2引き手の縦長さより長く、
    前記第1引き手の上端位置が、前記第2引き手の上端位置より高いか、又は、前記第1引き手の下端位置が、前記第2引き手の下端位置より低いことを特徴とする引き戸装置。
  2. 壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、
    該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、
    該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手と
    を備える引き戸装置において、
    前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、
    該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、
    前記第1引き手は、前記第2引き手よりも戸先側に配されていることを特徴とする引き戸装置。
  3. 壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、
    該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、
    該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手と
    を備える引き戸装置において、
    前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、
    該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、
    該見切り材は、縦方向に長く、前記壁面における前記開口の周縁端部から適長離隔して、前記壁面に取り付けられる棒材であり、
    前記引き戸本体による前記開口の閉鎖時に前記棒材及び前記引き戸本体の間の空隙を覆うパッキンを備えることを特徴とする引き戸装置。
  4. 壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、
    該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、
    該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手と
    を備える引き戸装置において、
    前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、
    該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、
    前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸先側端部までの距離までよりも長いことを特徴とする引き戸装置。
  5. 壁面に対面して前記壁面に沿う横方向に移動可能であり、前記壁面に隣接する開口を開閉する上吊り式の引き戸本体と、
    該引き戸本体の前記壁面に対面する側の一面に設けられている第1引き手と、
    該引き戸本体の前記一面の逆側の他面に設けられている第2引き手と
    を備える引き戸装置において、
    前記壁面と前記一面との間に、手の挿入が可能な空間が設けられており、
    該空間は前記壁面と前記一面と前記壁面に取り付けられた見切り材とに囲繞されており、
    前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸尻側端部までの距離までよりも短いことを特徴とする引き戸装置。
  6. 前記壁面と前記一面との対面方向の離隔距離は30mm以上であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の引き戸装置。
  7. 前記第1引き手及び第2引き手は夫々掘り込み引き手であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の引き戸装置。
  8. 前記第1引き手の縦長さは前記第2引き手の縦長さより長く、
    前記第1引き手の上端位置が、前記第2引き手の上端位置より高いか、又は、前記第1引き手の下端位置が、前記第2引き手の下端位置より低いことを特徴とする請求項2乃至7の何れか一項に記載の引き戸装置。
  9. 前記第1引き手は、前記第2引き手よりも戸先側に配されていることを特徴とする請求項3乃至8の何れか一項に記載の引き戸装置。
  10. 前記見切り材は、縦方向に長く、前記壁面における前記開口の周縁端部から適長離隔して、前記壁面に取り付けられる棒材であり、
    前記引き戸本体による前記開口の閉鎖時に前記棒材及び前記引き戸本体の間の空隙を覆うパッキンを備えることを特徴とする請求項4乃至9の何れか一項に記載の引き戸装置。
  11. 前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸先側端部までの距離までよりも長いことを特徴とする請求項5乃至10の何れか一項に記載の引き戸装置。
  12. 前記引き戸本体の引き残し代は、前記引き戸本体の戸先から前記第1引き手の戸尻側端部までの距離までよりも短いことを特徴とする請求項6乃至11の何れか一項に記載の引き戸装置。
  13. 請求項1乃至12の何れか一項に記載の引き戸装置と、
    階上及び階下を連絡し、前記開口を通して昇降される階段と
    を備えることを特徴とする階段装置。
  14. 請求項1又は8に記載の引き戸装置と、
    階上及び階下を連絡し、前記開口を通して昇降される階段と
    を備え、
    前記引き戸装置は前記階下の側に配されており、
    前記第1引き手の上端位置が、前記第2引き手の上端位置より高いことを特徴とする階段装置。
  15. 請求項1又は8に記載の引き戸装置と、
    階上及び階下を連絡し、前記開口を通して昇降される階段と
    を備え、
    前記引き戸装置は前記階上の側に配されており、
    前記第1引き手の下端位置が、前記第2引き手の下端位置より低いことを特徴とする階段装置。
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