JP2020070202A - 貼り合わせ基板の分断方法 - Google Patents

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健太 田村
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真和 武田
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Manabu Miyagawa
学 宮川
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Abstract

【課題】所定の封入部材を封入してなる貼り合わせ基板をシール部材が存在する部分において好適に分断できる方法を提供する。【解決手段】2枚のガラス基板のそれぞれの表面において分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、スクライブラインからそれぞれ基板の厚み方向に垂直クラックを導入するスクライブ工程と、それぞれの垂直クラックの位置に応じた所定の位置において貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに押し込むことにより、垂直クラックを伸展させることを、全ての垂直クラックに対して順次に行うブレーク工程とを行うようにし、ブレーク工程においては、伸展させたい垂直クラックが導入された側のガラス基板が下方となる姿勢で貼り合わせ基板を支持した状態で、他方の基板表面の伸展させたい垂直クラックの位置から第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方からブレークバーを当接させる、ようにした。【選択図】図4

Description

本発明は、貼り合わせ基板を分断する方法に関し、特にそのブレーク工程に関する。
2枚のガラス基板(TFT基板およびCF基板)の間において、外縁部をシール部材にてシールしつつ液晶を封入してなる液晶セル基板(液晶セル、液晶パネル)は、液晶部分とシール部材による封止部分とを規則的に設けつつ該シール部材にて大判のガラス基板を貼り合わせてなるマザー基板を、所定の位置にて分断することにより得られる。
係るマザー基板の分断の手法として、それぞれのガラス基板の表面における分断予定位置に対しスクライビングツール(カッターホイールなど)によってスクライブラインを形成するスクライブ処理を行った後、係るスクライブラインが形成されたガラス基板とは反対のガラス基板に対しブレークバーを押し当てることにより該スクライブラインからクラックを伸展させるブレーク処理を行うという手法が、すでに公知である(例えば特許文献1参照)。
特開2007−137699号公報
上述した、液晶セル基板を得るためのマザー基板において、製品設計上の要請その他の理由により、分断後に液晶セル基板とされるセル領域同士の間に分断後は不要となる中間端材領域を介在させるレイアウトがなされる場合がある。係る場合において、液晶セル基板を得るためのマザー基板の分断を、シール部材が存在する、セル領域と中間端材領域との境界部分において行うことがある。
しかしながら、係る態様にて分断を行う場合、ブレークによって得られる液晶セル基板の端部(ブレーク面)が、中間端材領域の側に傾斜したり凸となったりする、いわゆるソゲ(そげ)が発生することがある。このようなソゲの発生により、外径寸法があらかじめ定められた公差を充足しなくなった液晶セル基板は、寸法不良品として取り扱われる。液晶セル基板の量産過程における歩留まりを高めるという観点からは、このような寸法不良品の発生は好ましくない。
特許文献1は、マザー基板の分断をシール部材(シール層)が存在しない箇所で行う態様ついて、開示するに過ぎない。シール部材が存在する場所で分断(ブレーク)を行う場合のソゲの抑制について、特許文献1には特段の開示も示唆もみられない。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、2枚のガラス基板の間において、外縁部をシール部材にてシールしつつ所定の封入部材を封入してなる貼り合わせ基板を、シール部材が存在する部分において好適に分断することができる方法を提供することを、目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、2枚のガラス基板の間において、所定の封入部材が封入された被封入領域の周囲をシール部材によって封止しつつ、前記シール部材によって前記2枚のガラス基板を貼り合わせてなる貼り合わせ基板を、あらかじめ前記シール部材の存在する位置に定めた分断予定位置において前記被封入領域が存在する第1の領域と前記被封入領域が存在しない第2の領域とに分断する方法であって、前記2枚のガラス基板のそれぞれの表面において前記分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、前記スクライブラインから前記2枚のガラス基板のそれぞれの厚み方向に垂直クラックを導入するスクライブ工程と、前記スクライブ工程において導入されたそれぞれの前記垂直クラックの位置に応じた所定の位置において前記貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに前記ブレークバーを押し込むことにより、前記垂直クラックを伸展させることを、全ての前記垂直クラックに対して順次に行うブレーク工程と、を備え、前記ブレーク工程においては、前記2枚のガラス基板の一方の伸展させたい前記垂直クラックが導入された側のガラス基板が下方となる姿勢にて、前記貼り合わせ基板を支持した状態で、前記2枚のガラス基板の他方の表面の、伸展させたい前記垂直クラックの位置から前記第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方から前記ブレークバーを当接させる、ことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の貼り合わせ基板の分断方法であって、前記2枚のガラス基板のそれぞれの厚みが0.05mm〜0.2mmであり、前記シフト距離が50μm〜150μmである、ことを特徴とする。
請求項3の発明は、第1と第2のガラス基板の間において、所定の封入部材が封入された被封入領域の周囲をシール部材によって封止しつつ、前記シール部材によって前記第1と前記第2のガラス基板とを貼り合わせてなる貼り合わせ基板において、あらかじめ前記シール部材の存在する位置に定めた分断予定位置において前記被封入領域が存在する第1の領域と前記被封入領域が存在しない第2の領域とに分断する方法であって、前記第1のガラス基板の表面において前記分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、前記スクライブラインから前記第1のガラス基板の厚み方向に垂直クラックを導入する第1のスクライブ工程と、前記第2のガラス基板の表面において前記分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、前記スクライブラインから前記第2のガラス基板の厚み方向に垂直クラックを導入する第2のスクライブ工程と、前記第1のスクライブ工程において導入された前記垂直クラックの位置に応じた所定の位置において前記貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに前記ブレークバーを押し込むことにより、前記垂直クラックを伸展させる第1のブレーク工程と、前記第2のスクライブ工程において導入された前記垂直クラックの位置に応じた所定の位置において前記貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに前記ブレークバーを押し込むことにより、前記垂直クラックを伸展させる第2のブレーク工程と、を備え、前記第1のブレーク工程においては、前記第1のガラス基板が下方となる姿勢にて、前記貼り合わせ基板を支持した状態で、前記第2のガラス基板の、伸展させたい前記垂直クラックの位置から前記第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方から前記ブレークバーを当接させ、前記第2のブレーク工程においては、前記第2のガラス基板が下方となる姿勢にて、前記貼り合わせ基板を支持した状態で、前記第1のガラス基板の、伸展させたい前記垂直クラックの位置から前記第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方から前記ブレークバーを当接させる、ことを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の貼り合わせ基板の分断方法であって、前記第1および第2のガラス基板のそれぞれの厚みが0.05mm〜0.2mmであり、前記シフト距離が50μm〜150μmである、ことを特徴とする。
請求項1ないし請求項4の発明によれば、分断によって得られるセル基板の端部におけるソゲの発生を、好適に抑制することができる。
マザー基板1の構成と、分断後の様子とを、模式的に示す図である。 マザー基板1に対するスクライブラインの形成について説明するための図である。 スクライブラインを形成した後のマザー基板1の様子を示す図である。 スクライブラインSLが形成されたマザー基板1に対して行うブレーク処理について説明するための図である。 図4に示したブレーク対象位置TGに対しシフトブレーク処理がなされた後の様子を示す図である。 分断予定位置P2aの鉛直上方に刃先202eを当接させる場合の、ブレーク処理前の様子を示す図である。 分断予定位置P2aの鉛直上方に刃先202eを当接させる場合の、ブレーク処理後の様子を示す図である。 シフトブレーク処理によって全てのクラックCRを分断予定位置に沿って伸展させた後の様子を示す図である。 単位セル基板10を対象とするそげ量評価の手法について説明するための図である。 TFT基板とCF基板の3つの端面a、b、cにおける平均そげ量を示すグラフである。 シフト距離δが異なる分断により得られた単位セル基板10の端面の撮像画像である。
<基板の概要>
図1は、本実施の形態に係る分断方法において厚み方向に沿った分断の対象とされるマザー基板1の構成と、分断後の様子とを、模式的に示す図である。
マザー基板1はいわゆる貼り合わせ基板の一種であり、概略、第1のガラス基板2と、第2のガラス基板3との間において、あらかじめ配置位置が規則的に定められた多数の被封入領域に所定の封入部材4を封入してなるとともに、それぞれの被封入領域の周囲を(当該被封入領域に封入された封入部材4の周囲を)シール部材5にてシール(封止)した構成を有する。
より詳細には、係るマザー基板1においては、分断後に単位セル基板10となるセル領域RE1と、分断後に不要となる中間端材領域RE2とが、互いに直交する2つの方向(第1の方向および第2の方向)において、繰り返し交互にレイアウトされてなり、それぞれのセル領域RE1の中央部分に規定された平面視矩形状の被封入領域において、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間に封入部材4が封入されてなる。一方で、セル領域RE1のうち被封入領域の周囲と、中間端材領域RE2とには、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3との間にシール部材5が配置されてなる。図1においては、図面視左右方向が第1の方向の一方に合致し、他方が図面に第2の方向に合致する場合の、マザー基板1の断面を示している。
そして、セル領域RE1に由来する単位セル基板10は、平面視矩形状をなしており、第1のガラス基板2に由来する第1の単位基板2aと第2のガラス基板3に由来する第2の単位基板3aとの間に、外縁部をシール部材5aにてシールしつつ封入部材4が封入された構成を有する。
好適な一例としては、第1のガラス基板2はTFT基板であり、第2のガラス基板3はCF基板であり、封入部材4は液晶であり、シール部材5はエポキシ樹脂等の樹脂であり、単位セル基板10は液晶セル基板である。
マザー基板1を分断して単位セル基板10を得るにあたってはあらかじめ、セル領域RE1と中間端材領域RE2との境界位置でもある分断予定位置が定められる。ここで、第1のガラス基板2側の分断予定位置P2と第2のガラス基板3側の分断予定位置P3はともに、後述する端子部を形成するための分断位置を除いて、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3の間にシール部材5が介在する箇所に定められる。換言すれば、単位セル基板10を得るに際し、マザー基板1は、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3の間にシール部材5の介在する箇所にて分断される。
ただし、第1のガラス基板2側の分断予定位置P2と第2のガラス基板3側の分断予定位置P3とは必ずしも全て一致してはおらず、別個のパターンにて設定される。図1に示す場合であれば、図面視左右方向である第1の方向において、第1のガラス基板2側の分断予定位置P2aと第2のガラス基板3側の分断予定位置P3aとが一致させられてなる一方で、第1のガラス基板2側の分断予定位置P2bと第2のガラス基板3側の分断予定位置P3bとは違えられてなる。これにより、第1のガラス基板2におけるセル領域RE1の方が、第2のガラス基板3におけるセル領域RE1よりも大きくなっている。一方、図示は省略するが、係る場合、図面に垂直な第2の方向においては第1のガラス基板2側の分断予定位置P2と、第2のガラス基板3側の分断予定位置P3は、互いに一致するように定められる。
係るマザー基板1において、第1のガラス基板2が面内において格子状に設定された分断予定位置P2にて分断され、第2のガラス基板3が同じく面内において格子状に設定された分断予定位置P3にて分断された結果として、矢印AR1にて示すように、単位セル基板10が得られる。
分断後に得られる単位セル基板10は、上述のような分断予定位置の配置に対応した形態を有する。具体的には、マザー基板1の第1の方向における第1のガラス基板2側の分断予定位置P2bと第2のガラス基板3側の分断予定位置P3bとのずれに対応して、第1の単位基板2aが第2の単位基板3aよりも突出した段差部10sが形成されてなる。係る、段差部10sは端子部となる。段差部10sが形成されていない端面においては、第1の単位基板2aと第2の単位基板3aとが面一となっている。
<分断の詳細>
次に、マザー基板1を分断して単位セル基板10を得る処理について説明する。係る分断は、概略、スクライブ処理によるマザー基板1へのスクライブラインの形成さらには該スクライブラインを起点とするクラックの導入と、ブレーク処理によるクラック伸展とによりなされる。
図2は、マザー基板1に対するスクライブラインの形成について説明するための図である。スクライブラインの形成は、公知のスクライブ装置を用いて行うことが出来る。例えば、マザー基板1を図示しない所定のステージに固定した状態で、当該スクライブ装置に備わるスクライビングホイール(カッターホイール)SHを、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3において矢印AR2およびAR3にて示すように分断予定位置P2および分断予定位置P3のそれぞれに沿って圧接転動させることによって、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3のそれぞれの表面に、分断予定位置P2および分断予定位置P3のそれぞれに沿ったスクライブラインを形成することが出来る。なお、スクライビングホイールSHの転動は、マザー基板1を固定してなるステージが移動することによる相対的なものであってもよい。
スクライビングホイールSHは、外周面に断面視二等辺三角形状の刃先SHeを有する、直径が2mm〜3mmの円板状の部材(スクライビングツール)である。少なくとも刃先SHeはダイヤモンドにて形成されてなる。また、刃先SHeの角度(刃先角)は100°〜135°であるのが好適である。あるいはさらに、刃先SHeの周方向に沿って、多数の微小な溝が等間隔に形成されてなる態様であってもよい。
なお、図2においては一のスクライビングホイールSHが一の分断予定位置P3に対し上方から圧接される様子が例示されているが、複数のスクライビングホイールSHが相異なる分断予定位置P2または分断予定位置P3に対し同時に圧接転動されることにより、複数のスクライブラインが第1のガラス基板2または第2のガラス基板3に対し同時に形成される態様であってもよい。また、分断予定位置P2に対しスクライブラインが形成されるに際しては、マザー基板1は図2に示す場合とは上下反転されてなり、第1のガラス基板2が上側とされた状態でスクライブラインが形成される態様であってもよい。
あるいは、複数のスクライビングホイールSHが相異なる分断予定位置P2および分断予定位置P3の双方に対しマザー基板1の上下両側から同時に圧接転動されることにより、複数のスクライブラインが第1のガラス基板2と第2のガラス基板3の両方に対し同時に形成される態様であってもよい。
図3は、スクライブラインを形成した後のマザー基板1の様子を示す図である。上述したスクライビングホイールSHの圧接転動により、それぞれの分断予定位置P2および分断予定位置P3に沿ったスクライブがなされると、図3に示すように、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3の表面に分断予定位置P2および分断予定位置P3に沿ってスクライブラインSLが形成される。そしてさらに、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3の厚み方向においては、それらスクライブラインSLを起点に、分断予定位置P2および分断予定位置P3に沿ってクラック(垂直クラック)CRが導入される。
図4は、スクライブラインSLが形成されたマザー基板1に対して行うブレーク処理について説明するための図である。ブレーク処理は、公知のブレーク装置200を用いて行うことが出来る。
ブレーク装置200は、少なくとも表面部分が弾性体からなり、ブレーク対象物を水平姿勢にて下方支持可能な支持体201と、鉛直下方に断面視三角形状の刃先202eを有する板状部材であるブレークバー202とを、主として備える。
ブレークバー202は、断面視二等辺三角形状の刃先202eが刃渡り方向に延在するように設けられてなる板状の金属製(例えば超硬合金製)部材である。図4においては、刃渡り方向が図面に垂直な方向となるように、ブレークバー202を示している。刃先202eの角度(刃先角)は50°〜90°であるのが好適である。
マザー基板1は、ブレーク処理に際し、図示しないダイシングリングに張設されたダイシングテープDTに第1のガラス基板2の表面を貼付させた状態で支持体201の上に載置固定される。なお、より詳細には、係る載置固定に際し、第2のガラス基板3の表面には図示しない保護フィルムが貼付される。
図4においては、第1のガラス基板2において分断予定位置P2aに沿って導入されたクラックCRを伸展させるべく、ブレーク処理を行う場合を例示している。
係る場合、マザー基板1は、クラックCRの伸展対象たる第1のガラス基板2が下方となり、第2のガラス基板3側が上方となり(換言すれば、ダイシングテープDTを支持体に接触させる態様にて)、かつ、分断予定位置P2aとブレークバー202の刃渡り方向とが並行となる姿勢にて、支持体201に載置固定される。
ただし、図4に示すように、マザー基板1は、伸展対象であるクラックCRが形成されてなる分断予定位置P2aの鉛直上方(係る場合においては分断予定位置P3aの鉛直上方でもある)ではなく、当該箇所から所定の距離(以下、シフト距離)δだけ、セル領域RE1(図1参照)の側へとシフトした箇所が、刃先202eの当接するブレーク対象位置TGとなるように、位置決めされる。
すなわち、ブレーク処理の際、ブレークバー202は、伸展対象であるクラックCRが形成されてなる分断予定位置P2aからセル領域RE1の側へ所定のシフト距離δずれた位置に向けて下降させられ、その刃先202eがブレーク対象位置TGに当接した後もさらに、所定距離押し込まれる。係る態様でのブレーク処理を特に、シフトブレーク処理とも称する。
図5は、図4に示したブレーク対象位置TGに対しシフトブレーク処理がなされた後の様子を示す図である。上述した態様にてシフトブレーク処理を行うことで、クラックCRは分断予定位置P2aに沿って伸展し、図5に示すようにシール部材5にまで達する。
このような態様でのシフトブレーク処理を、全ての分断予定位置P2(P2a、P2b)、P3(P3a、P3b)を対象に行う。ただし、第2のガラス基板3において分断予定位置P3(P3a、P3b)に沿って導入されたクラックCRを伸展させるべく、ブレーク処理を行う場合には、マザー基板1は図4に示した場合とは上下反転させた姿勢にて支持体201に載置固定されたうえで、同様の処理が行われる。
図6および図7は、対比例として示す、分断予定位置P2aの鉛直上方に刃先202eを当接させる場合、つまりは、ブレークバー202をシフトさせないδ=0の場合の、ブレーク処理前後の様子を示す図である。
図6において矢印AR4にて示すように、伸展対象であるクラックCRが形成されてなる分断予定位置P2aの鉛直上方(係る場合においては分断予定位置P3aの鉛直上方でもある)に向けてブレークバー202を下降させてその刃先202eを分断予定位置P3aにおけるスクライブラインSLの形成位置に当接させ、さらに下降させた場合、図7に示すように、分断予定位置P2aに沿ったクラック伸展は生じず、代わって、分断予定位置P2aから中間端材領域RE2側にずれた方向にクラックCR1が伸展する。このような態様にてクラックが伸展すると、最終的に得られる単位セル基板10にソゲが生じることになり、寸法公差をみたさなくなる可能性があるため、好ましくない。
しかしながら、本実施の形態においては、スクライブ処理によって導入された全てのクラックCRを伸展させるべくマザー基板1に対し順次にブレーク処理を行う際、図4にて示した例と同様に、シフトブレーク処理を行うようにする。これにより、全ての分断予定位置に沿ったクラック伸展が生じる。
なお、シフト距離δの好適な値は、第1のガラス基板2および第2のガラス基板3の厚みによって異なる。例えば、両者の厚みが0.05mm〜0.2mm程度(典型的には0.15mm)であれば、シフト距離δは50μm〜150μm程度とするのが好適である。これにより、ソゲ量が4μm〜5μm程度抑制される。
図8は、シフトブレーク処理によって全てのクラックCRを分断予定位置に沿って伸展させた後の様子を示す図である。図8においては、図3に示したスクライブラインSLの形成により導入された後、分断予定位置に沿って伸展した後のクラックCRと、係る伸展を実現するためのシフトブレーク処理におけるブレーク対象位置TGとを、破線の矢印にて結んでいる。
シフトブレーク処理によって全てのクラックCRが伸展させられると、図示しないエキスパンド装置によって、第1のガラス基板2の表面に貼付されていたダイシングテープDTが図8において矢印AR5a、AR5bにて示すような相反する方向に引っ張られることで引き延ばされる(エキスパンドされる)。すると、クラックCRが伸展することで分断されつつも互いに接触したままであったセル領域RE1と中間端材領域RE2とが離隔させられる。最終的には、セル領域RE1が、図1に示したような単位セル基板10として得られることになる。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、2枚のガラス基板の間において、外縁部をシール部材にてシールしつつ所定の封入部材を封入してなるマザー基板を、スクライブ処理とブレーク処理とによってシール部材が存在する、セル領域と中間端材領域との境界部分において分断するに際して、ブレークバーの当接位置をスクライブ処理によって導入されたクラックの存在する位置からセル領域側にシフトさせるシフトブレーク処理を行うことで、分断後のセル基板の端部におけるソゲの発生を、好適に抑制することができる。
マザー基板1として液晶基板を作製し、シフトブレーク処理の効果を確認した。具体的には、シフトブレーク処理の際のシフト距離δを0μm(シフトなし)、100μm、150μmの3水準に違えたほかは同じ条件で液晶基板を分断することにより、単位セル基板10としての液晶基板を多数個得た後、得られた単位セル基板10の第1の単位基板2a(以下、TFT基板)と第2の単位基板3a(以下、CF基板)とについて、端面(分断面)に生じるソゲの大きさ(以下、そげ量)を評価した。評価数は20とした。また、第1のガラス基板2と第2のガラス基板3の厚みはともに0.15mmとした。
図9は、単位セル基板10を対象とするそげ量評価の手法について説明するための図である。図9(a)に平面図にて示すように、単位セル基板10については、段差部10sが形成されていない3つの端面a、b、cをそげ量評価の対象とした。そして、図9(b)に示すように、単位セル基板10のTFT基板とCF基板における3つの端面a、b、cそれぞれについての、単位セル基板10の上下面に直交する面からの最大突出距離sを、当該端面についてのそげ量と定義した。
図10は、TFT基板とCF基板の3つの端面a、b、cにおける平均そげ量を示すグラフである。図10には、エラーバー(標準偏差)も併せて示している。また、図11は、シフト距離δが異なる分断により得られた単位セル基板10の端面cの撮像画像である。図11(a)、(b)、(c)はそれぞれ、δ=0μm、100μm、150μmの場合のものである。
図10および図11からは、シフトブレーク処理の実行がそげ量の低減に効果があることがわかる。例えば、図11(a)においては端面に顕著な傾斜が確認されるのに対し、図11(b)、(c)では端面は概ね上下面に対して垂直である。
特に、図10からは、シフト距離δを100μmおよび150μmとした場合の平均そげ量と、端面の位置によらず(2つのガラス基板の3つの端面a、b、cのいずれにおいても)シフトブレーク処理を行わない場合の平均そげ量との間には有意な差異があり、シフトブレーク処理を行うことで、そげ量が平均で4μm〜5μm程度低減されることもわかる。
1 マザー基板
2 第1のガラス基板
3 第2のガラス基板
4 封入部材
5 シール部材
10 単位セル基板
10s (単位セル基板の)段差部
200 ブレーク装置
201 支持体
202 ブレークバー
202e (ブレークバーの)刃先
CR、CR1 クラック
DT ダイシングテープ
P2(P2a、P2b)、P3(P3a、P3b) 分断予定位置
RE1 セル領域
RE2 中間端材領域
SH スクライビングホイール
SHe (スクライビングホイールの)刃先
SL スクライブライン
TG ブレーク対象位置

Claims (4)

  1. 2枚のガラス基板の間において、所定の封入部材が封入された被封入領域の周囲をシール部材によって封止しつつ、前記シール部材によって前記2枚のガラス基板を貼り合わせてなる貼り合わせ基板を、あらかじめ前記シール部材の存在する位置に定めた分断予定位置において前記被封入領域が存在する第1の領域と前記被封入領域が存在しない第2の領域とに分断する方法であって、
    前記2枚のガラス基板のそれぞれの表面において前記分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、前記スクライブラインから前記2枚のガラス基板のそれぞれの厚み方向に垂直クラックを導入するスクライブ工程と、
    前記スクライブ工程において導入されたそれぞれの前記垂直クラックの位置に応じた所定の位置において前記貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに前記ブレークバーを押し込むことにより、前記垂直クラックを伸展させることを、全ての前記垂直クラックに対して順次に行うブレーク工程と、
    を備え、
    前記ブレーク工程においては、前記2枚のガラス基板の一方の伸展させたい前記垂直クラックが導入された側のガラス基板が下方となる姿勢にて、前記貼り合わせ基板を支持した状態で、前記2枚のガラス基板の他方の表面の、伸展させたい前記垂直クラックの位置から前記第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方から前記ブレークバーを当接させる、
    ことを特徴とする、貼り合わせ基板の分断方法。
  2. 請求項1に記載の貼り合わせ基板の分断方法であって、
    前記2枚のガラス基板のそれぞれの厚みが0.05mm〜0.2mmであり、
    前記シフト距離が50μm〜150μmである、
    ことを特徴とする、貼り合わせ基板の分断方法。
  3. 第1と第2のガラス基板の間において、所定の封入部材が封入された被封入領域の周囲をシール部材によって封止しつつ、前記シール部材によって前記第1と前記第2のガラス基板とを貼り合わせてなる貼り合わせ基板において、あらかじめ前記シール部材の存在する位置に定めた分断予定位置において前記被封入領域が存在する第1の領域と前記被封入領域が存在しない第2の領域とに分断する方法であって、
    前記第1のガラス基板の表面において前記分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、前記スクライブラインから前記第1のガラス基板の厚み方向に垂直クラックを導入する第1のスクライブ工程と、
    前記第2のガラス基板の表面において前記分断予定位置に沿ってスクライブラインを形成し、前記スクライブラインから前記第2のガラス基板の厚み方向に垂直クラックを導入する第2のスクライブ工程と、
    前記第1のスクライブ工程において導入された前記垂直クラックの位置に応じた所定の位置において前記貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに前記ブレークバーを押し込むことにより、前記垂直クラックを伸展させる第1のブレーク工程と、
    前記第2のスクライブ工程において導入された前記垂直クラックの位置に応じた所定の位置において前記貼り合わせ基板に対しブレークバーを当接させ、さらに前記ブレークバーを押し込むことにより、前記垂直クラックを伸展させる第2のブレーク工程と、
    を備え、
    前記第1のブレーク工程においては、前記第1のガラス基板が下方となる姿勢にて、前記貼り合わせ基板を支持した状態で、前記第2のガラス基板の、伸展させたい前記垂直クラックの位置から前記第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方から前記ブレークバーを当接させ、
    前記第2のブレーク工程においては、前記第2のガラス基板が下方となる姿勢にて、前記貼り合わせ基板を支持した状態で、前記第1のガラス基板の、伸展させたい前記垂直クラックの位置から前記第1の領域の側に所定のシフト距離だけシフトした位置に対し、上方から前記ブレークバーを当接させる、
    ことを特徴とする、貼り合わせ基板の分断方法。
  4. 請求項3に記載の貼り合わせ基板の分断方法であって、
    前記第1および第2のガラス基板のそれぞれの厚みが0.05mm〜0.2mmであり、
    前記シフト距離が50μm〜150μmである、
    ことを特徴とする、貼り合わせ基板の分断方法。
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