JP2011218607A - 基板分割装置および基板分割方法 - Google Patents

基板分割装置および基板分割方法 Download PDF

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Abstract

【課題】積層基板の分割の高効率化を可能とする、基板分割装置および基板分割方法を実現する。
【解決手段】基板分割装置100は、先端形状が第1ブレード26と異なっている第2ブレード27を備えている。第2ブレード27は、積層基板20の上面に対して垂直である方向に、軟質材層21を切断することにより、軟質材層21を分割するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体および電子部品等で使用されている基板であって、シリコンおよびガリウム砒素等の電子素子が複数、行列となるように整列された硬質材(セラミック等)基板をベースとし、その表面に軟質材(シリコン樹脂等)が形成された2重構造基板を個片化分割する、基板分割装置および基板分割方法に関する発明である。
一般的に、半導体および電子部品のアセンブリ組み立て方法では、ウエハ形状で一括製造された、シリコンおよびガリウム砒素等の電子素子170(図17参照)を、ダイシングブレード180により1チップずつに個片化分割し(図18参照)、その後、表面に電気回路配線(図示しない)が形成された硬質材基板190上に、複数の電子素子170を、1チップずつ行列となるように整列搭載する(図19参照)。硬質材基板190と電子素子170との電気的接続は、例えば、以下の(a)または(b)の手法で行う。
(a)電子素子170を1チップずつ行列となるように整列搭載するのと同時に、電子素子170の表面を下にフェイスダウンさせ、電子素子170を電気回路配線が施された硬質材基板190へ直接接続するフリップチップ方式(図20参照)。
(b)電子素子170を1チップずつ行列となるように整列搭載した後、電子素子170の表面を上にして、金ワイヤー210を用いて接続を行うワイヤーボンディング方式(図21参照)。
上記電気的接続の後、電子素子170の保護を行う為、樹脂ポッティング、インジェクション成型、トランスファー成型、または圧縮成型方式等による、封止樹脂220を用いた樹脂封止を行う(図22参照)。更に最終製品と同様の形状にする為には、刃物230等を基板221へ押し付けて分割するブレーキング方式により、基板221の個片化分割を行い(図23参照)、最後に個片化した電子部品240をファイナルテストする(図24参照)。
図23に係る、基板221を個片化分割する方法としては、回転式のダイヤモンドソーを使って切削するダイシング方式、レーザー光を照射させ切削するレーザー加工方式、ならびに、刃物230等を基板221へ押し付けて分割するブレーキング方式が広く用いられている。
回転式のダイヤモンドソーを使ってダイシングする方式は、硬質材基板をダイシングするダイヤモンドソーと、樹脂のような軟質材をダイシングするダイヤモンドソーと、を使い分けて分割を実施しているが、分割出来た場合でもダイヤモンドソーの磨耗が激しく、ダイシング速度も低速である為、生産性の課題が生じる。
レーザー加工方式は、加工時の熱影響により、硬質材基板の加工変色および汚れ付着等の発生があり、品質上の問題が生じると共に、硬質材の加工においてダイシング方式と同様に加工時間がかかるため生産性の課題が生じる。
また、回転式のダイヤモンドソーを使ってダイシングする方式、および、レーザー加工方式は、加工時間がかかる為に、設備台数も必要となり、多額の設備投資が必要となる。
一方、刃物230等を基板221へ押し付けて分割するブレーキング方式は、刃物230を基板221に対して垂直方向に押し付けて分割する方法である。このブレーキング方式は、刃物230等の磨耗も少なく、一括分割の為加工速度も得られる事から、有効な工法である。また、このブレーキング方式は、ダイシング方式およびレーザー加工方式と比較し、処理能力に優れることから、大幅な設備投資抑制が可能となる。
従来のブレーキング方式による基板分割装置は、特許文献1にあるように、分割される硬質材基板3の下方に設けられた受け台座10a・10aが、分割位置両側にて、ブレード17の長さ方向に沿って長尺形状で2点受けになった台座10を有しており、硬質材基板3の上方からブレード17を、台座10における受け台座10a・10a間の中央間隙部へと垂直方向に下ろして、硬質材基板3へ押し付けて分割する、基板分割装置250である(図25参照)。
基板分割装置250では、ブレード17を基板(積層基板)251へ押し付け、これにより、2点受けになった台座10の中央間隙部の上方に位置する硬質材基板3が破壊起点となり、基板251の厚み方向に亀裂13が生じ、破断がブレード当接点14まで直線的に進行して、基板251が分割される(図26参照)。基板分割装置250は、基板251を切削するのではなく、亀裂を生じさせることによって分割する為、切りしろをほとんど必要とせず基板251を有効に利用することが出来る。従って、基板分割装置250は、基板251の上において、電子素子が密集して複数搭載されている場合においても、適切に基板251を分割することが出来、また、台座10の中央間隙部に対応する部分のみに力を加える為、基板251の他の部分は塑性変形することがなく、問題なく分割が出来る。
ここで、基板251は、粘着性を有したテープ4で貼り付け固定され、2点受けになった台座10の上に接するように設置され、1ライン基板251を分割した後に、行列となるように配列された、複数の電子素子のピッチ毎に、ブレード稜線方向と直行する方向に、更に1ライン分移動(図27の符号12参照)し、基板251上において格子状に全てのラインの基板分割を行う(図27参照)。
このように、特許文献1に係る基板分割装置250は、先端形状が鈍角である、1種類のブレードを用いて基板251の分割を行うものである。
特開2004−39931号公報(2004年2月5日公開)
図28に示す様に、硬質材基板3の表面に軟質材層1が形成された2重構造基板である、基板251においては、押し付け分割するブレーキング方法では、硬質材基板3を破壊分断する為にブレード17先端の刃先角を大きくする必要がある為に、ならびに、基板251に対して垂直方向に押し付ける動作の為に、軟質材層1の完全分割が困難である。軟質材層1の完全分割が出来ない場合、基板251の切りしろは、素子間がつながった状態18となり、次工程のファイナルテストでの安定した搬送が得られなくなる。また安定した搬送性を確保すべく、分割後に検査工程を設けて、軟質材層1が完全分割出来てない箇所をリペアする作業が必要であり、この結果、基板251の分割工程において多大なロスを発生させることになる。従って、軟質材層1の完全分割を確実にできる様な分割工法が必要である。
このように、特許文献1に係る基板分割装置250は、軟質材に鈍角のブレードを押し当てると、変形して亀裂を発生させにくいため、軟質材層1の完全分割が困難であることが問題となる。そして、これにより、特許文献1に係る基板分割装置250は、基板分割において余分な工程が多くなるため、基板分割が低効率であるという問題が発生する。
本発明は、上記の問題に鑑みて為された発明であり、その目的は、積層基板の分割の高効率化を可能とする、基板分割装置および基板分割方法を提供することにある。
本発明の基板分割装置は、上記の問題を解決するために、硬質材に対して軟質材が積層されて成る積層基板における上記軟質材の側から、上記積層基板を、上記積層基板の上面に対して垂直である基板垂直方向に押圧することにより、少なくとも上記硬質材を分割する第1ブレードを備えた基板分割装置であって、先端形状が上記第1ブレードと異なる第2ブレードを備え、上記第2ブレードは、上記軟質材を、上記基板垂直方向に切断することを特徴としている。
本発明の基板分割方法は、上記の問題を解決するために、硬質材に対して軟質材が積層されて成る積層基板における上記軟質材の側から、第1ブレードによって、上記積層基板を、上記積層基板の上面に対して垂直である基板垂直方向に押圧することにより、少なくとも上記硬質材を分割する基板分割方法であって、先端形状が上記第1ブレードと異なる第2ブレードによって、上記軟質材を、上記基板垂直方向に切断することを特徴としている。
上記の構成によれば、第1ブレードによって、積層基板を押圧して分割するのと別に、第2ブレードによって、軟質材を切断することにより、軟質材の完全分割を容易に行うことができる。これにより、積層基板の分割後の次工程における搬送性の問題を解消すると共に、分割後の検査工程を廃止することができるため、積層基板の分割に際して余分な作業を削減し、積層基板の分割を高効率化することが可能となる。
また、本発明の基板分割装置は、上記第2ブレードの先端形状は、上記第1ブレードの先端形状よりも鋭いことを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第1ブレードの先端形状よりも、先端形状が鋭い上記第2ブレードを用いることを特徴としている。
上記の構成によれば、第2ブレードとして、その先端が鋭いブレードを用いることにより、シリコン等の非常に軟らかな軟質材であっても、容易に切断することができるため、積層基板の分割のさらなる高効率化が可能となる。
また、本発明の基板分割装置は、上記第1ブレードおよび第2ブレードは、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、互いに同一かつ上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動されるものであることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第1ブレードおよび第2ブレードを、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、互いに同一かつ上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動させることを特徴としている。
上記の構成によれば、積層基板に対する1回の分割作業後に、第1ブレードおよび第2ブレードを移動させることにより、積層基板を固定したまま、積層基板の上面における、任意の複数箇所において、分割を行うことができる。また、第1ブレードおよび第2ブレードを同じ方向に移動させることにより、第1ブレードと第2ブレードとを、一括して1方向に移動させることができる。従って、上記の構成によれば、それぞれ複数回の、第1ブレードによる押圧および第2ブレードによる切断の各々を、効率よく行うことができる。
また、本発明の基板分割装置は、上記第2ブレードは、上記第1ブレードに対して、上記第1ブレードおよび第2ブレードが移動される方向に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第1ブレードに対して、上記第1ブレードおよび第2ブレードが移動される方向に設けた、上記第2ブレードを用いることを特徴としている。
上記の構成によれば、第2ブレードを、第1ブレードの移動経路上に設けることにより、第1ブレードによる押圧前または押圧後に、この押圧箇所に対して、第2ブレードによる切断を行うことができる。従って、上記の構成によれば、積層基板の分割の高効率化と、第1ブレードによる押圧および第2ブレードによる切断の各々の高効率化と、を両立させることが可能となる。
また、本発明の基板分割装置は、上記積層基板を載置する載置台をさらに備え、上記載置台は、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動されるものであり、上記第2ブレードは、上記第1ブレードに対して、上記載置台が移動される方向に設けられていることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記積層基板を載置台に載置し、上記載置台を、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動させ、上記第2ブレードを、上記第1ブレードに対して、上記載置台を移動させる方向に設けることを特徴としている。
上記の構成によれば、載置台の移動経路上に、第1ブレードおよび第2ブレードの両方を設けることにより、第1ブレードによる押圧前または押圧後に、この押圧箇所に対して、第2ブレードによる切断を行うことができる。従って、上記の構成によれば、積層基板の分割の高効率化と、第1ブレードによる押圧および第2ブレードによる切断の各々の高効率化と、を両立させることが可能となる。
また、本発明の基板分割装置は、上記第2ブレードの先端は、上記第1ブレードの先端よりも、上記積層基板を基準として上方に設けられており、上記積層基板を基準とした上記第2ブレードの先端の高さと、上記積層基板を基準とした上記第1ブレードの先端の高さと、の差は、上記軟質材の厚みと等しいことを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第2ブレードの先端を、上記第1ブレードの先端よりも、上記積層基板を基準として上方に設け、上記積層基板を基準とした上記第2ブレードの先端の高さと、上記積層基板を基準とした上記第1ブレードの先端の高さと、の差を、上記軟質材の厚みと等しくして、上記切断を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、第1ブレードおよび第2ブレードの両先端を、同じ距離だけ下方に(積層基板に向けて)移動させて、積層基板に対する分割作業を実施したときに、第1ブレードによる押圧によって硬質材が分割されるのと同時に、軟質材は、第2ブレードによって切断される。従って、上記の構成によれば、第2ブレードが不慮に硬質材を切断してしまう虞を低減し、さらに、軟質材が切断されているか否かを確認することで、硬質材が分割されたか否かを併せて知ることができる。
また、本発明の基板分割装置は、上記載置台を載置する台座をさらに備え、上記台座は、上記基板垂直方向、かつ少なくとも上記載置台の側に隙間が形成されたものであり、上記第1ブレードは、上記台座における隙間の上方にて、上記押圧を行うものであり、上記第2ブレードは、上記台座における隙間以外の箇所の上方にて、上記切断を行うものであることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記基板垂直方向、かつ少なくとも上記載置台の側に隙間が形成された台座に上記載置台を載置し、上記台座における隙間の上方にて、上記第1ブレードによる押圧を行い、上記台座における隙間以外の箇所の上方にて、上記第2ブレードによる切断を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、台座における隙間以外の箇所の上方に位置する積層基板部分に対して、第1ブレードによる押圧に伴う力が加えられないため、該積層基板部分における塑性変形を抑制することができ、積層基板の歪みを抑制することができる。
また、本発明の基板分割装置は、上記積層基板は、硬質材上に行列となるように配置された、複数の電子素子を備え、上記硬質材に対して積層された軟質材は、上記複数の電子素子に対して被覆されており、上記第1ブレードおよび第2ブレードは、上記複数の電子素子における1列を、上記積層基板の1回の分割における単位としていることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記積層基板は、硬質材上に行列となるように配置された、複数の電子素子を備え、上記硬質材に対して積層された軟質材は、上記複数の電子素子に対して被覆されており、上記複数の電子素子における1列毎に、上記積層基板の分割を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、1列に並んだ電子素子単位で一括して、積層基板の分割を行うことにより、積層基板の分割を効率よく行うことができる。
また、本発明の基板分割装置は、上記複数の電子素子における行方向に関する、上記第1ブレードと上記第2ブレードとの間隔は、該行方向に互いに隣り合う、2つの該電子素子のピッチの自然数倍と等しいことを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記複数の電子素子における行方向に関する、上記第1ブレードと上記第2ブレードとの間隔を、該行方向に互いに隣り合う、2つの該電子素子のピッチの自然数倍と等しくして、上記積層基板の分割を行うことを特徴としている。
上記の構成によれば、電子素子のある1列に関して、第1ブレードによる押圧を行うのと共に、電子素子の別の1列に関して、第2ブレードによる切断を行うことができるため、積層基板の分割の高効率化と、第1ブレードによる押圧および第2ブレードによる切断の各々の高効率化と、を両立させることが可能となる。
また、本発明の基板分割装置は、上記第1ブレードは、上記押圧の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動されることを特徴としている。
また、本発明の基板分割装置は、上記第2ブレードは、上記切断の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動されることを特徴としている。
また、本発明の基板分割装置は、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の最中に、上記積層基板を載置する載置台を、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第1ブレードを、上記押圧の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第2ブレードを、上記切断の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴としている。
また、本発明の基板分割方法は、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の最中に、上記積層基板を載置する載置台を、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴としている。
上記の構成によれば、第1ブレードおよび積層基板のうち少なくとも一方を、第1ブレードの先端に沿うように移動させながら、積層基板の分割を行う。同様に、上記の構成によれば、第2ブレードおよび積層基板のうち少なくとも一方を、第2ブレードの先端に沿うように移動させながら、積層基板の分割を行う。これにより、積層基板を容易に分割することが可能となる。
本発明の基板分割装置は、硬質材に対して軟質材が積層されて成る積層基板における上記軟質材の側から、上記積層基板を、上記積層基板の上面に対して垂直である基板垂直方向に押圧することにより、少なくとも上記硬質材を分割する第1ブレードを備えた基板分割装置であって、先端形状が上記第1ブレードと異なる第2ブレードを備え、上記第2ブレードは、上記軟質材を、上記基板垂直方向に切断するものである。
本発明の基板分割方法は、硬質材に対して軟質材が積層されて成る積層基板における上記軟質材の側から、第1ブレードによって、上記積層基板を、上記積層基板の上面に対して垂直である基板垂直方向に押圧することにより、少なくとも上記硬質材を分割する基板分割方法であって、先端形状が上記第1ブレードと異なる第2ブレードによって、上記軟質材を、上記基板垂直方向に切断する方法である。
従って、本発明は、積層基板の分割を高効率化することが可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る、基板分割装置の基本構成を示す断面図である。 電子素子を複数個搭載した、分割される前の積層基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図1に示す基板分割装置に対してセットする為に、テープに貼り付けられた、積層基板を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 第1ブレードの先端形状を示す断面図である。 第2ブレードの先端形状を示す断面図である。 第1ブレードおよび第2ブレードが、積層基板の分割を行う様子を示す断面図である。 積層基板の先頭分割を開始する為の、第1ブレードおよび第2ブレードの待機位置、ならびに、テープおよび固定治具を用いて、台座に載せられた積層基板を示す断面図である。 第1ブレードおよび第2ブレードが下降して、積層基板の先頭の分割作業が開始される様子を示す断面図である。 積層基板の上面にある軟質材層の一部が、分割された様子を示す断面図である。 積層基板を、図7に示す位置から、積層方向に対して略垂直な方向である、複数の電子素子における行方向に移動させる様子を示す断面図である。 第1ブレードおよび第2ブレードが再び下降して、積層基板の分割作業が開始される様子を示す断面図である。 硬質材基板が確実に分割されると共に、積層基板の上面にある軟質材層の、図9とは別の一部が、分割された様子を示す断面図である。 積層基板を、図10に示す位置から、積層方向に対して略垂直な方向である、複数の電子素子における行方向に移動させる様子を示す断面図である。 第1ブレードおよび第2ブレードが再び下降して、積層基板の分割作業が開始される様子を示す断面図である。 硬質材基板が確実に分割されると共に、積層基板の上面にある軟質材層の、図9および図12とは別の一部が、分割された様子を示す断面図である。 積層基板を、図13に示す位置から、積層方向に対して略垂直な方向である、複数の電子素子における行方向に移動させる様子を示す断面図である。 ウエハ形状で一括製造された、シリコンおよびガリウム砒素等の電子素子の一例を示す斜視図である。 図17に示す電子素子を1チップずつに個片化分割する様子を示す斜視図である。 硬質材基板上に、複数の電子素子を、1チップずつ行列となるように整列搭載する様子を示す斜視図および平面図である。 フリップチップ方式により、硬質材基板と電子素子との電気的接続を行った様子を示す断面図である。 ワイヤーボンディング方式により、硬質材基板と電子素子との電気的接続を行った様子を示す断面図である。 電子素子の保護を行う為に、樹脂封止を行う様子を示す斜視図である。 ブレーキング方式により、基板の個片化分割を行う様子を示す斜視図である。 個片化した電子部品をファイナルテストする様子を示す断面図である。 従来技術に係る基板分割装置の構成を示す断面図である。 ブレードが下降して、積層基板の分割作業が開始される様子を示す断面図である。 積層基板の上面の一部が、分割された様子を示す断面図である。 積層基板の上面にある軟質材層の一部の分割が不完全である様子を示す断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
〔積層基板の構成〕
図2(a)および(b)は、電子素子を複数個搭載した、分割される前の積層基板を示す図である。
積層基板20は、上面に電気回路配線(図示しない)が形成された硬質材基板(硬質材)23の上面に、電子素子22が複数個搭載されている。また、積層基板20は、硬質材基板23に対して積層されており、かつ、電子素子22に対して被覆されている、軟質材層(軟質材)21が設けられた構成である。電子素子22の配置は、行列となっている。
軟質材層21の材料としては、シリコン樹脂等が挙げられる。電子素子22の材料としては、シリコンおよびガリウム砒素等が挙げられる。硬質材基板23の材料としては、セラミック等が挙げられる。
図3(a)および(b)は、基板分割装置100に対してセットする為に、テープ(載置台)24に貼り付けられた、積層基板20を示す図である。積層基板20は、固定治具(載置台)25に取り付けられた、粘着性を有するテープ24に対して貼り付けられることで、基板分割装置100に固定可能となる。
〔基板分割装置の構成〕
図1は、基板分割装置100の基本構成を示す図である。
基板分割装置100は、隙間30bを挟んで設けられた2点受け台座(隙間以外の箇所)30a・30aを備えた台座30に、テープ24に貼り付けられた積層基板20が、硬質材基板23側から載せられるものである。
また、基板分割装置100は、硬質材基板23側から台座30に載せられた積層基板20の上方、すなわち、積層基板20の上面に対して垂直である基板垂直方向31の軟質材層21側に、第1ブレード26および第2ブレード27を備えるものである。
第1ブレード26および第2ブレード27は、それぞれがブレードセット治具28に固定されており、それらの先端形状が互いに異なっている。
具体的に、第1ブレード26は、軟質材層21側から、基板垂直方向31に、積層基板20を押圧する周知のブレーキング方式により、少なくとも硬質材基板23を分割するものであり、その先端の角度が15〜30°程度と、比較的鈍い。該押圧により、硬質材基板23に亀裂を発生させる為に、第1ブレード26は、材質がセラミックまたは硬質金属であり、先端(刃先)が若干の丸み(R)を帯びた刃物であるのが好ましい(図4参照)。
一方、第2ブレード27は、基板垂直方向31に、軟質材層21を切断することにより、軟質材層21を分割するものであり、その先端の角度が1〜5°程度と、非常に鋭い。軟質材層21を切断する為に、第2ブレード27は、先端(刃先)が尖鋭な刃物であるのが好ましい(図5参照)。
第1ブレード26および第2ブレード27は、各ブレードセット治具28部分が、ブレード固定治具29によって一括に固定されており、ブレードセット治具28・28のさらに上方に設けられたモータ(図示しない)によって駆動されることにより、基板垂直方向31に一括して移動される。こうして、第1ブレード26および第2ブレード27は、積層基板20に対して、上昇および下降される。
第2ブレード27は、第1ブレード26の、前(載置台が移動される方向、または、第1ブレードおよび第2ブレードが移動される方向)または後ろ(載置台が移動される方向、または、第1ブレードおよび第2ブレードが移動される方向)に設けられている。積層基板20の上面に対して水平である方向に関する、第1ブレード26と第2ブレード27との間隔は、行列である複数の電子素子22におけるn列分(但し、nは自然数)、もしくは、複数の電子素子22における行方向に互いに隣り合う、2つの電子素子22のピッチのn倍となっている。
これにより、電子素子22のある1列に関して、第1ブレード26による押圧を行うのと共に、電子素子22の別の1列に関して、第2ブレード27による切断を行うことができるため、積層基板20の分割の高効率化と、第1ブレード26による押圧および第2ブレード27による切断の各々の高効率化と、を両立させることが可能となる。
テープ24に貼り付けられた積層基板20は順次、テープ24および固定治具25の移動によって、上記ピッチ毎に、積層基板20の上面に対して水平である方向であって、複数の電子素子22における行方向に移動される(図1の符号32参照)。そして、第1ブレード26は、複数の電子素子22における1列毎に、基板垂直方向31に積層基板20を押圧し、この押圧部分から少なくとも硬質材基板23内を基板垂直方向31に伸びる亀裂を発生させ、この亀裂によって少なくとも硬質材基板23を分割させる。また、第2ブレード27は、複数の電子素子22における1列毎に、基板垂直方向31に軟質材層21を切断し、軟質材層21を分割させる。
ここで、積層基板20の上面に対して水平である方向に関して、第1ブレード26が押圧を行う積層基板20の各上面は、第2ブレード27が切断を行う軟質材層21の各上面と、概ね同じ位置となっている。すなわち、基板分割装置100は、積層基板20の軟質材層21における同一の上面部分に対して、第1ブレード26による押圧と、第2ブレード27による切断と、の両方を施すものであり、これにより、該同一の上面部分から基板垂直方向31に、硬質材基板23を完全分割することのみならず、軟質材層21を完全分割することを実現するものである。
図6に示すように、積層基板20を載せている台座30は、隙間30bを挟んで設けられた2点受け台座30a・30aが、積層基板20の上面に対して水平である方向において、第1ブレード26の両側で、積層基板20を受けるものであり、第1ブレード26の長さ方向(ここでは、複数の電子素子における列方向)に沿って長尺形状で設けられている。すなわち、積層基板20の上面に対して水平である方向において、第1ブレード26と一致する(第1ブレード26の真下に位置する)台座30部分は、隙間30bとなっている。
ここで、第1ブレード26は、台座30における隙間30bの上方にて、積層基板20の押圧を行っている。一方、第2ブレード27は、台座30における2点受け台座30aの上方にて、軟質材層21の切断を行っている。これにより、台座30における2点受け台座30aの上方に位置する積層基板20部分に対して、第1ブレード26による押圧に伴う力が加えられないため、該積層基板20部分における塑性変形を抑制することができ、積層基板20の歪みを抑制することができる。
基板分割装置100では、第1ブレード26による積層基板20の押圧により、隙間30bの上方に位置する硬質材基板23部分が破壊起点となり、該破壊起点から基板垂直方向31に亀裂33が生じ、破断(亀裂33)がブレード当接点34まで直線的に進行して、積層基板20の分割が行われる。
同様に、基板分割装置100では、2点受け台座30aの位置に下降する第2ブレード27による、軟質材層21の切断により、軟質材層21に対する切り込みが行われる。
このとき、積層基板20を基準とした場合、第2ブレード27の先端は、第1ブレード26の先端よりも高い位置(上方)に設けられているのが好ましい。さらに好ましくは、積層基板20を基準とした場合、第2ブレード27の先端の高さと、第1ブレード26の先端の高さと、の差は、軟質材層21の厚みに該当する寸法tに概ね等しい、hとする。
寸法tと差hとを概ね等しくすることにより、第1ブレード26および第2ブレード27の両先端を、同じ距離だけ下降させて、積層基板20に対する分割作業を実施したときに、第1ブレード26による押圧によって硬質材基板23が分割されるのと同時に、軟質材層21は、第2ブレード27によって切断される。従って、第2ブレード27が不慮に硬質材基板23を切断してしまう虞を低減し、さらに、軟質材層21が切断されているか否かを確認することで、硬質材基板23が分割されたか否かを併せて知ることができる。
さらに、第1ブレード26による積層基板20の押圧中には、積層基板20および/または第1ブレード26を、第1ブレード26の稜線方向(複数の電子素子における列方向)に移動させるのが好ましい。該押圧の最中において、第1ブレード26および積層基板20のうち少なくとも一方は、第1ブレード26の先端に沿うように移動させながら、積層基板20の分割を行う。そして、これにより、積層基板20は、容易に分割することが可能となる。
同様に、第2ブレード27による軟質材層21の切断中には、積層基板20および/または第2ブレード27を、第2ブレード27の稜線方向(複数の電子素子における列方向)に移動させるのが好ましい。該切断の最中において、第2ブレード27および積層基板20のうち少なくとも一方は、第2ブレード27の先端に沿うように移動させながら、積層基板20の分割を行う。そして、これにより、積層基板20は、容易に分割することが可能となる。
基板分割装置100は、第1ブレード26によって、積層基板20を押圧して分割するのと別に、第2ブレード27によって、軟質材層21を切断することにより、軟質材層21の完全分割を容易に行うことができるものである。これにより、積層基板20の分割後の次工程における搬送性の問題を解消すると共に、分割後の検査工程を廃止することができるため、積層基板20の分割に際して余分な作業を削減し、積層基板20の分割を高効率化することが可能となる。
〔基板分割方法〕
次に、図7〜図16を参照して、基板分割装置100を用いて積層基板20を分割する、基板分割方法の流れを説明する。
図7は、積層基板20の先頭分割を開始する為の、第1ブレード26および第2ブレード27の待機位置、ならびに、テープ24および固定治具25を用いて、台座30に載せられた積層基板20を示す図である。
図8にて、第1ブレード26および第2ブレード27が下降して、積層基板20の先頭の分割作業が開始される。但し、図8に示す分割においては、第1ブレード26の下方に積層基板20が存在していないので、第2ブレード27による軟質材層21の切断のみが行われる。第2ブレード27は、台座30における2点受け台座30aの上方にある積層基板20部分に対して下降して、2点受け台座30aの上方にある積層基板20部分に該当する軟質材層21を切断する。切断の後、第1ブレード26および第2ブレード27は、積層基板20に対して(基板垂直方向31に)上昇移動する。これにより、図9に示す様に、積層基板20の上面にある軟質材層21の一部は、分割された(図9の符号35参照)。
図8および図9に示す分割の終了後に、図10に示す様に、テープ24および固定治具25を、符号32に示す様に、積層基板20の上面に対して水平である方向である、複数の電子素子22における行方向に移動させることで、同方向に積層基板20を移動させ、図11にて、第1ブレード26および第2ブレード27が再び下降して、積層基板20の分割作業が開始される。
ここで、第2ブレード27は、第1ブレード26に対して、テープ24および固定治具25が(すなわち、積層基板20が)移動される符号32方向(ここでは、第1ブレード26の前)に設けられている。テープ24および固定治具25の(すなわち、積層基板20の)移動経路上に、第1ブレード26および第2ブレード27の両方を設けることにより、第1ブレード26による押圧前に、この押圧箇所に対して、第2ブレード27による切断を行うことができる。従って、積層基板20の分割の高効率化と、第1ブレード26による押圧および第2ブレード27による切断の各々の高効率化と、を両立させることが可能となる。
なお、図10に示す例では、テープ24および固定治具25を移動させるかわりに、または、テープ24および固定治具25の移動と併せて、ブレード固定治具29によって、第1ブレード26および第2ブレード27を、符号32に示す様に、積層基板20の上面に対して水平である方向である、複数の電子素子22における行方向に、一括に移動させてもよい。
積層基板20に対する1回の分割作業後に、第1ブレード26および第2ブレード27を移動させることにより、積層基板20を固定したまま、積層基板20の上面における、任意の複数箇所において、分割を行うことができる。また、第1ブレード26および第2ブレード27を同じ方向に移動させることにより、第1ブレード26と第2ブレード27とを、一括して1方向に移動させることができる。従って、基板分割装置100では、それぞれ複数回の、第1ブレード26による押圧および第2ブレード27による切断の各々を、効率よく行うことができる。
さらに、この場合、第2ブレード27は、第1ブレード26に対して、第1ブレード26および第2ブレード27の進行方向である符号32方向(ここでは、第1ブレード26の前)に設けられていることとなる。
第2ブレード27を、第1ブレード26の移動経路上に設けることにより、第1ブレード26による押圧前に、この押圧箇所に対して、第2ブレード27による切断を行うことができる。従って、基板分割装置100では、積層基板20の分割の高効率化と、第1ブレード26による押圧および第2ブレード27による切断の各々の高効率化と、を両立させることが可能となる。
なお、本実施の形態では、積層基板20もしくは第1および第2ブレードの移動方向に関して、第2ブレード27が第1ブレード26の前に設けられているが、第2ブレード27が第1ブレード26の後ろに設けられていてもよい。第2ブレード27が第1ブレード26の後ろに設けられている場合、第1ブレード26による押圧後に、この押圧箇所に対して、第2ブレード27による切断を行うことができるため、第2ブレード27が第1ブレード26の前に設けられている場合と同様の効果を得ることができる。
図11にて、第1ブレード26は、第2ブレード27によって軟質材層21が切断された箇所へ下降し、該箇所に位置する積層基板20部分を押圧することで、硬質材基板23を分割する。
また、第1ブレード26は、台座30の隙間30bの上方にある積層基板20部分に対して下降して、隙間30bの上方にある積層基板20部分を押圧している。これにより、隙間30bの上方にある積層基板20部分に該当する硬質材基板23が、基板垂直方向31に分割される。
一方このとき、第2ブレード27は、図8に示すのと同様の要領で、軟質材層21を、基板垂直方向31に切断し分割する。
図11に示す分割後に、第1ブレード26および第2ブレード27は、積層基板20に対して(基板垂直方向31に)上昇移動する。
このとき、図12に示す様に、硬質材基板23は確実に分割される(図12の符号36参照)と共に、積層基板20の上面にある軟質材層21の、図9とは別の一部は、分割された(図12の符号35参照)。
以降、例えば、図13〜図16にて、同様な動作を順次行い、電子素子22における1列毎の分割の終了後に、テープ24および固定治具25と、ブレード固定治具29との少なくとも一方を移動させることで、積層基板20を移動させつつ、順次分割作業を実施することで、電子素子22における全列の分割を行う。
さらに、図7において、第1ブレード26および第2ブレード27の下降後において、積層基板20を、第1ブレード26および/または第2ブレード27の長手方向(稜線方向、複数の電子素子における列方向)に、固定治具25を移動させるか、または、ブレード固定治具29による第1ブレード26および第2ブレード27に動かす(図示せず)ことによって、軟質材層21をより確実に切断することができる。
積層基板20において、硬質材基板23と電子素子22との電気的接続は、電子素子22の表面を下にフェイスダウンさせ、電子素子22を配線が施された硬質材基板23へ接続するフリップチップ方式の形態で示したものであるが、他にもワイヤーボンディング接続方式等含め、接続方式が限定されるものではない。
また、本実施の形態において、固定治具25は、スクエア形状を有しているが、他にも円形状等含め、その形状が限定されるものではない。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は、半導体および電子部品等で使用されている基板であって、シリコンおよびガリウム砒素等の電子素子が複数、行列となるように整列された硬質材(セラミック等)基板をベースとし、その表面に軟質材(シリコン樹脂等)が形成された2重構造基板を個片化分割する、基板分割装置および基板分割方法に利用できる。
20 積層基板
21 軟質材層(軟質材)
22 電子素子
23 硬質材基板(硬質材)
24 テープ(載置台)
25 固定治具(載置台)
26 第1ブレード
27 第2ブレード
30 台座(台座)
30b 隙間
31 基板垂直方向(積層基板の上面に対して垂直である方向)
32 複数の電子素子における行方向
100 基板分割装置

Claims (24)

  1. 硬質材に対して軟質材が積層されて成る積層基板における上記軟質材の側から、上記積層基板を、上記積層基板の上面に対して垂直である基板垂直方向に押圧することにより、少なくとも上記硬質材を分割する第1ブレードを備えた基板分割装置であって、
    先端形状が上記第1ブレードと異なる第2ブレードを備え、
    上記第2ブレードは、上記軟質材を、上記基板垂直方向に切断することを特徴とする基板分割装置。
  2. 上記第2ブレードの先端形状は、上記第1ブレードの先端形状よりも鋭いことを特徴とする請求項1に記載の基板分割装置。
  3. 上記第1ブレードおよび第2ブレードは、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、互いに同一かつ上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の基板分割装置。
  4. 上記第2ブレードは、上記第1ブレードに対して、上記第1ブレードおよび第2ブレードが移動される方向に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の基板分割装置。
  5. 上記積層基板を載置する載置台をさらに備え、
    上記載置台は、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動されるものであり、
    上記第2ブレードは、上記第1ブレードに対して、上記載置台が移動される方向に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板分割装置。
  6. 上記第2ブレードの先端は、上記第1ブレードの先端よりも、上記積層基板を基準として上方に設けられており、
    上記積層基板を基準とした上記第2ブレードの先端の高さと、上記積層基板を基準とした上記第1ブレードの先端の高さと、の差は、上記軟質材の厚みと等しいことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の基板分割装置。
  7. 上記載置台を載置する台座をさらに備え、
    上記台座は、上記基板垂直方向、かつ少なくとも上記載置台の側に隙間が形成されたものであり、
    上記第1ブレードは、上記台座における隙間の上方にて、上記押圧を行うものであり、
    上記第2ブレードは、上記台座における隙間以外の箇所の上方にて、上記切断を行うものであることを特徴とする請求項5に記載の基板分割装置。
  8. 上記積層基板は、硬質材上に行列となるように配置された、複数の電子素子を備え、
    上記硬質材に対して積層された軟質材は、上記複数の電子素子に対して被覆されており、
    上記第1ブレードおよび第2ブレードは、上記複数の電子素子における1列を、上記積層基板の1回の分割における単位としていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の基板分割装置。
  9. 上記複数の電子素子における行方向に関する、上記第1ブレードと上記第2ブレードとの間隔は、該行方向に互いに隣り合う、2つの該電子素子のピッチの自然数倍と等しいことを特徴とする請求項8に記載の基板分割装置。
  10. 上記第1ブレードは、上記押圧の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動されることを特徴とする請求項8または9に記載の基板分割装置。
  11. 上記第2ブレードは、上記切断の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動されることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の基板分割装置。
  12. 上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の最中に、上記積層基板を載置する載置台を、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の基板分割装置。
  13. 硬質材に対して軟質材が積層されて成る積層基板における上記軟質材の側から、第1ブレードによって、上記積層基板を、上記積層基板の上面に対して垂直である基板垂直方向に押圧することにより、少なくとも上記硬質材を分割する基板分割方法であって、
    先端形状が上記第1ブレードと異なる第2ブレードによって、上記軟質材を、上記基板垂直方向に切断することを特徴とする基板分割方法。
  14. 上記第1ブレードの先端形状よりも、先端形状が鋭い上記第2ブレードを用いることを特徴とする請求項13に記載の基板分割方法。
  15. 上記第1ブレードおよび第2ブレードを、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、互いに同一かつ上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動させることを特徴とする請求項13または14に記載の基板分割方法。
  16. 上記第1ブレードに対して、上記第1ブレードおよび第2ブレードが移動される方向に設けた、上記第2ブレードを用いることを特徴とする請求項15に記載の基板分割方法。
  17. 上記積層基板を載置台に載置し、
    上記載置台を、上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の終了後に、上記積層基板の上面に対して水平である方向に移動させ、
    上記第2ブレードを、上記第1ブレードに対して、上記載置台を移動させる方向に設けることを特徴とする請求項13または14に記載の基板分割方法。
  18. 上記第2ブレードの先端を、上記第1ブレードの先端よりも、上記積層基板を基準として上方に設け、
    上記積層基板を基準とした上記第2ブレードの先端の高さと、上記積層基板を基準とした上記第1ブレードの先端の高さと、の差を、上記軟質材の厚みと等しくして、上記切断を行うことを特徴とする請求項13〜17のいずれか1項に記載の基板分割方法。
  19. 上記基板垂直方向、かつ少なくとも上記載置台の側に隙間が形成された台座に上記載置台を載置し、
    上記台座における隙間の上方にて、上記第1ブレードによる押圧を行い、
    上記台座における隙間以外の箇所の上方にて、上記第2ブレードによる切断を行うことを特徴とする請求項17に記載の基板分割方法。
  20. 上記積層基板は、硬質材上に行列となるように配置された、複数の電子素子を備え、
    上記硬質材に対して積層された軟質材は、上記複数の電子素子に対して被覆されており、
    上記複数の電子素子における1列毎に、上記積層基板の分割を行うことを特徴とする請求項13〜19のいずれか1項に記載の基板分割方法。
  21. 上記複数の電子素子における行方向に関する、上記第1ブレードと上記第2ブレードとの間隔を、該行方向に互いに隣り合う、2つの該電子素子のピッチの自然数倍と等しくして、上記積層基板の分割を行うことを特徴とする請求項20に記載の基板分割方法。
  22. 上記第1ブレードを、上記押圧の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴とする請求項20または21に記載の基板分割方法。
  23. 上記第2ブレードを、上記切断の最中に、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴とする請求項20〜22のいずれか1項に記載の基板分割方法。
  24. 上記第1ブレードによる押圧および上記第2ブレードによる切断のうち、少なくとも一方の最中に、上記積層基板を載置する載置台を、上記複数の電子素子における列方向に移動させることを特徴とする請求項20〜23のいずれか1項に記載の基板分割方法。
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