JP2000124159A - 半導体素子の製造方法 - Google Patents

半導体素子の製造方法

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JP2000124159A JP29093298A JP29093298A JP2000124159A JP 2000124159 A JP2000124159 A JP 2000124159A JP 29093298 A JP29093298 A JP 29093298A JP 29093298 A JP29093298 A JP 29093298A JP 2000124159 A JP2000124159 A JP 2000124159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハのへき開面近傍で歩留まり良く
半導体素子を分割する。 【解決手段】 半導体ウエハ21は、ハーフダイスで表
面22側からダイシング溝31を形成し、裏面23側か
らスクライブ溝33を形成した状態で、表面22を粘着
シート24に張付ける。半導体ウエハ21のへき開面2
8には、スペーサ30を隣接させて粘着シート24上に
張付ける。スペーサ30は、半導体ウエハ21と同一材
料で、かつ厚みも同等に形成される。半導体ウエハ21
の裏面23側から弾力性のあるブレイクシャフト25を
押付けると、へき開面28の近傍でもブレイクシャフト
25からの圧力は半導体ウエハ21の厚み方向に作用
し、スクライブ溝33とダイシング溝31との間に割れ
目25が生じて、へき開面28近傍でも健全な光半導体
素子27を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハを分
割して個々の半導体素子を製造する半導体素子の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、個別の半導体素子や半導体集
積回路は、半導体ウエハに複数個まとめて形成され、最
終的に半導体チップに分割されて製造されている。モノ
リシックタイプの半導体素子では、半導体ウエハの状態
で特性検査を行ってから、ダイシング装置で半導体ウエ
ハ全体の厚みを切断するフルダイシングを行って、各半
導体チップを分離している。しかしながら、発光ダイオ
ード(以下「LED」と略称することがある)チップの
ように、半導体ウエハの一方表面側にアノード、他方表
面側にカソード電極が形成される半導体素子では、その
うちのいずれか一方、または両方が各半導体素子毎に分
離アイソレートされていない場合には、半導体ウエハ状
態で各半導体素子毎の特性検査を行うことができない。
このような場合に、ダイシング装置でフルダイシングし
て、各半導体素子をチップに分割した状態で、個別に半
導体素子の特性検査を行う方法がある。この方法では、
個別の半導体素子をカソード側とアノード側とを区別し
て取扱う必要があるので、特性検査に時間がかかり、コ
ストアップの要因になる。特に、半導体チップの大きさ
が小さく、半導体ウエハから数百から数万の半導体素子
が得られる場合には、小さな半導体チップを個別に取扱
って特性検査を行うことは、非常に時間とコストとがか
かることになる。
【0003】これに対して、フルダイシングしないで、
半導体ウエハのP/N接合部分まで一方の表面側からダ
イシングを行い、各半導体素子の一方の電極を機械的に
分離してアイソレートし、半導体ウエハの状態で特性検
査を行う方法がある。各半導体素子は半導体ウエハから
分離されていないので、取扱いは容易であり、特にアノ
ード側とカソード側とが半導体ウエハの一方の表面また
は他方の表面にそれぞれ規則的に配列された状態で形成
されている。このため特性検査は迅速かつ容易に行うこ
とができる。
【0004】図8は、半導体ウエハ1で、表面2から裏
面3の間に、PN接合部4を有し、表面2および裏面3
にそれぞれアノードまたはカソードのうちの一方の電極
5または他方の電極6を有する光半導体素子7を形成し
てある状態を示す。このような多数の光半導体素子7が
同一の半導体ウエハ1に形成される状態は、ウエハ製造
工程で行われる。一般の半導体素子や半導体集積回路で
は、半導体ウエハ1の表面2側から個別の半導体素子ま
たは半導体集積回路の電気的特性の試験を行うことがで
きる。光半導体素子7では、少なくとも表面2側の電極
5を個別の光半導体素子7毎に分離してアイソレートし
ないと、電気的特性を測定して評価することができな
い。
【0005】図9は、ダイシング装置のダイシングソー
10で、半導体ウエハ1の表面2を予め設定されるダイ
シングラインに沿って切断し、ダイシング溝11を形成
している状態を示す。ダイシング溝11の深さは、半導
体ウエハ1の表面2から裏面3までの厚み全部ではな
く、表面2からPN接合部4までの部分が分離可能な程
度に切断するハーフダイスを行う。ハーフダイス後に光
半導体素子7についての特性検査が終わると、半導体ウ
エハ1は図10に示すように、裏面3の側からダイヤモ
ンドツール12に引っ掻かれてスクライブ溝13が形成
される。スクライブ溝13が形成される位置は、表面2
側から形成されているダイシング溝11に対応する位置
である。
【0006】図11は、裏面3側にスクライブ溝13を
形成した半導体ウエハ1を、表面2の側を粘着シート1
4に張付けて、ブレイク工程を作っている状態を示す。
スクライブ溝13を加工した裏面3側からブレイクシャ
フト15を押圧すると、スクライブ溝13から半導体ウ
エハ1の厚み内部に割れ目16が発生して、半導体ウエ
ハ1の板厚の全体にわたって発展し、光半導体素子7を
分離することが可能となる。
【0007】図11に示すような半導体ウエハ1のブレ
イク工程に関連する先行技術は、たとえば特開平6−1
25002や特開平6−283757などに開示されて
いる。特開平6−125002には、スクライブ溝につ
いての画像処理で、ブレイクのために設けられるローラ
の軸線方向に対する角度ずれを補正して、ウエハを確実
に分割可能なようにする先行技術が開示されている。特
開平6−283757には、発光形LEDアレイで、表
面側からPN接合部が設けられる深さよりも若干深い位
置までダイシング溝を形成して、ハーフカットを行う先
行技術が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図11に示すように、
半導体ウエハ1から個別の光半導体素子7などをブレイ
クシャフト15を押圧して分離する際には、半導体ウエ
ハ1の外周付近で、ブレイクシャフト15からの押圧力
が半導体ウエハ1の裏面3から板面に垂直な方向には作
用しないで、傾斜した方向に作用し、割れ目16も傾斜
した方向に生じる可能性がある。このような可能性は、
特に半導体ウエハ1が、円板状の形状ではなく、結晶の
へき開面に沿って外形が切断されている場合に生じやす
い。へき開面17近傍では、へき開面17とスクライブ
溝13との間隔が小さく、弾性のあるブレイクシャフト
15の押圧力がへき開面17から傾斜した方向に作用し
て割れ目16がスクライブ溝13とダイシング溝11と
の間に形成されずに、位置がずれてしまう恐れがある。
割れ目16が傾斜して生じると、光半導体素子7として
の半導体チップ外観が不良となり、また半導体ウエハ1
のハーフダイスの状態で測定した電気的特性とも異なっ
てしまう恐れがある。
【0009】特開平6−125002や特開平6−28
3757の先行技術では、へき開面近傍で生じるブレイ
ク工程での外観不良の問題と、その解決とについては何
も示されていない。
【0010】本発明の目的は、半導体ウエハのハーフダ
イスの後で行うブレイク工程での外観不良を生じること
なく、へき開面の近傍でも有効に半導体素子を分割する
ことができる半導体素子の製造方法を提供することであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、へき開面を有
する半導体ウエハに形成されている複数の半導体素子を
分離する際に、へき開面に適合する形状を有するスペー
サをへき開面に隣接させ、半導体ウエハとスペーサとに
同時に圧力をかけて半導体ウエハを割り、半導体素子へ
分割することを特徴とする半導体素子の製造方法であ
る。
【0012】本発明に従えば、へき開面に適合する形状
を有する、スペーサをへき開面に隣接させて、半導体ウ
エハとスペーサとに同時に圧力をかけるので、へき開面
近傍でも圧力は半導体ウエハの厚み方向に印加され、ス
クライブ溝とダイシング溝との間で半導体ウエハを割っ
て外形を損なうことなく半導体素子への分割を行うこと
ができる。
【0013】また本発明は、前記半導体ウエハおよび前
記スペーサを粘着シート上に付着させ、該粘着シートを
付着させていない側から圧力をかけて半導体素子への分
割を行うことを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、半導体ウエハおよびスペ
ーサは、粘着シート上に付着させる。圧力をかけての分
割は、粘着シートを付着させていない側から行うので、
分離された半導体素子を粘着シートで保持して、ばらば
らにならないように留どめておくことができる。
【0015】また本発明は、前記半導体ウエハおよび前
記スペーサを、前記粘着シートに付着させた後、該粘着
シートを、弾力性を有するシート上に載置して、該粘着
シートを付着させていない側から圧力をかけて半導体素
子への分割を行うことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、粘着シートを弾力性を有
するシート上に載置した状態で、半導体ウエハおよびス
ペーサの粘着シートを付着させていない側から押圧する
ので、半導体ウエハは圧力によって大きくたわみ、容易
に最適な割れ目を形成して分割することができる。
【0017】また本発明で前記スペーサは、前記半導体
ウエハの厚みを基準として、所定範囲内の厚みを有する
ことを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、スペーサの厚みは半導体
ウエハの厚みを基準として所定範囲内となるので、半導
体ウエハのへき開面近傍で分割の際の圧力が隣接するス
ペーサと半導体ウエハとに同等に印加され、割れ目は半
導体ウエハの板厚方向に形成されて、良好な形状で半導
体素子を分割することができる。
【0019】また本発明で前記スペーサは、前記半導体
ウエハと同一の材質で形成されることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、スペーサは半導体ウエハ
と同一の材質で形成されるので、機械的特性も同等とな
り、分割の際の圧力を受けて、半導体ウエハとスペーサ
とが同等の機械的挙動を示して、へき開面近傍での半導
体ウエハへの割れ目形成が半導体ウエハの厚み方向に行
われるように機械的な補償を行うことができる。
【0021】また本発明で前記半導体ウエハは、ハーフ
ダイスされた状態で、ウエハ表面側から個々の半導体素
子についての特性検査を行い、ウエハ裏面側でハーフダ
イスに対応する位置にスクライブを施してから、前記圧
力をかけての分割を行うことを特徴とする。
【0022】本発明に従えば、半導体ウエハをハーフダ
イスした状態で上表面側から各半導体素子の電気的特性
を測定しておき、ウエハ裏面側からスクライブを行った
後、スペーサをへき開面に隣接させて圧力をかけての分
割を行うので、効率よく半導体素子を製造することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に実施の一形態で
半導体ウエハ21をブレイクしている状態を示す。半導
体ウエハ21はウエハプロセスでの処理の対象となる表
面22と、裏面23とを有する。表面22は、粘着シー
ト24に張付けられ、裏面23側から弾力性があるブレ
イクシャフト25が押圧され、半導体ウエハ21の厚み
方向に割れ目26が形成されて、個々の光半導体素子2
7が得られる状態を示す。半導体ウエハ21のへき開面
28に隣接して、スペーサ30が配置され、へき開面近
傍でのブレイクシャフト25からの圧力が裏面23から
垂直に作用し、割れ目26がダイシング溝31からスク
ライブ溝33の間に確実に形成させることができる。
【0024】図2は、半導体ウエハ21の外観形状の例
を示す。図2(a)は、半円形状の半導体ウエハ21a
を示す。へき開面28は、弦となる外形の部分に形成さ
れる。図2(b)は、矩形形状の半導体ウエハ21bを
示す。矩形形状では、外形の全ての面がへき開面28と
なる。図2(c)は、円形状の一部に、オリエンテーシ
ョンフラットとして直線部29が形成されている状態を
示す。この直線部29近傍まで半導体素子を形成するた
めにも、本発明は適用される。
【0025】一般には、半導体ウエハの形状は円形であ
るけれども、LED用の半導体ウエハでは、ハーフダイ
スのピッチは0.4mm〜0.2mm程度となり、各光
半導体素子27は正方形か矩形の形状となって、通常の
半導体集積回路のチップに比べてサイズが小さくなる。
半導体ウエハとしての元々の形状は約2インチの直径を
有する円形か、疑似四角形かである。半導体ウエハの材
質は、たとえばアルミニウム・ガリウム砒素(AlGa
As)などの化合物半導体であって、丸形状のウエハで
も割れやすい。また最終的な半導体チップとしての出荷
形態で、粘着シート上のチップ搭載エリアが大きくなら
ないように制御されているので、ウエハを分割し、円形
の形状でない半導体ウエハ21a,21bが使用され
る。半導体ウエハ21a,21bの厚みは約100μm
から約350μm程度であり、ハーフダイシングによる
ダイシング溝31の深さは、その厚みの約半分である。
【0026】図3は、ハーフダイス後に特性検査を終了
した半導体ウエハ21について、裏面23側にダイヤモ
ンドツールでスクライブ溝33を形成した状態を示す。
スクライブ溝33の深さは、スクライブ装置によってコ
ントロールすることができる。
【0027】図4は、スクライブ溝33を形成した半導
体ウエハ21を、ブレイクするために、粘着シート24
に張付けた状態を示す。従来は、図4に示すような半導
体ウエハ21だけの状態でブレイクして、個別の光半導
体素子27を分割しているけれども、本実施形態では、
図5に示すように、へき開面28に隣接してスペーサ3
0を粘着シート24上に張付けている。スペーサ30
は、半導体ウエハ21と同一材質で、厚みも±20μm
の所定範囲内に収めるようにしている。このような状態
で、図1に示すような弾力性のあるブレイクシャフト2
5を用い、スクライブ溝33が形成されている裏面23
側から荷重をかけると、半導体ウエハ21から個別の光
半導体素子27を歩留まり良く分割することができる。
【0028】図6は、本実施形態で個々の光半導体素子
27を半導体ウエハ21から製造する概略的な工程を示
す。ステップs1で半導体ウエハ21を用意し、ステッ
プs2で半導体ウエハ21に対する各種ウエハプロセス
を施し、複数の光半導体素子をそれぞれ製造する。ステ
ップs3では、図2に示すように、表面22側からダイ
シング溝31を形成しハーフダイスを行う。ステップs
4では、各光半導体素子27についての特性検査を行
う。ステップs5では、図3に示すようなスクライブ溝
33の形成を行う。ステップs6では、図4に示すよう
に、スクライブ溝33を形成した半導体ウエハ21の表
面22側を粘着シート24に張付ける。ステップs7で
は、半導体ウエハ21のへき開面28に隣接して粘着シ
ート24上にスペーサ30を張付ける。ステップs8で
は、図1に示すようにブレイクシャフト25で半導体ウ
エハ21の裏面側を押圧し、個々の光半導体素子27へ
の分割のためのブレイクを行う。ステップs9では、個
々の光半導体素子27に分割され、粘着シート24上に
保持された状態で製造工程を終了する。
【0029】分割が終了した光半導体素子27は、表面
側が粘着シート24上に張付いた状態で保持されている
ので、さらに後工程で基板に直接マウントしたり、パッ
ケージに封止したりする作業を効率よく行うことができ
る。
【0030】図7は、本発明の実施の他の形態でのブレ
イクの状態を示す。本実施形態では粘着シート24を弾
力性を有する下敷きシート40上に載置して、ブレイク
シャフト25を押圧し、半導体ウエハ21のブレイクを
行う。半導体ウエハ21のへき開面28には、図1の実
施形態と同様にスペーサ30が隣接して張付けられ、ブ
レイクシャフト25の圧力は半導体ウエハ21の厚み方
向に印加されて、割れ目26もダイシング溝31とスク
ライブ溝33との間に確実に生じる。粘着シート24の
下に下敷きシート40が設けられているので、押圧力で
半導体ウエハ21は大きくたわみ、確実に割れ目26を
形成することができる。
【0031】以上説明した各実施形態では、半導体ウエ
ハ21から光半導体素子27を形成しているけれども、
他のトランジスタやダイオードなどの個別の半導体素
子、あるいは小形の半導体集積回路チップを同様にハー
フダイスの状態からブレイクで分割することができる。
ハーフダイスの状態で分割すれば、フルダイスよりもダ
イシングの工程での所要時間を短縮することもできる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、半導体ウ
エハのへき開面にスペーサを隣接させて、半導体ウエハ
とスペーサとに圧力をかけて半導体素子への分割を行う
ので、へき開面近傍の半導体素子の外形を損なうことな
く半導体素子への分割を行うことができ、へき開面周辺
での外形不良を減少させることができる。
【0033】また本発明によれば、粘着シートに張付け
た状態で半導体ウエハとスペーサとを押圧して個々の半
導体素子へ分割するので、分割後の半導体素子も粘着シ
ート上に保持してばらばらにならないように留どめてお
くことができる。
【0034】また本発明によれば、弾力性を有するシー
ト上で半導体ウエハを押圧し、大きくたわませて確実に
半導体素子への分割を行わせることができる。
【0035】また本発明によれば、スペーサの厚みが半
導体ウエハの厚みを基準として所定の範囲内となるの
で、半導体ウエハのへき開面で、半導体ウエハの表面か
らスペーサの表面まで円滑に連なり、押圧のための圧力
を均一に受けてへき開面近傍の半導体素子も良好な外形
で分割することができる。
【0036】また本発明によれば、スペーサの材質は半
導体ウエハと同一であるので、圧力に対する機械的な変
形なども同様に行わせることができ、へき開面近傍での
半導体ウエハへの圧力の印加状態もへき開面から離れた
半導体ウエハへの圧力の印加状態と同等にして、半導体
素子の健全な分割を行うことができる。
【0037】また本発明によれば、ハーフダイスされた
半導体ウエハで、個々の半導体素子について特性検査を
した後で、歩留まり良く個々の半導体素子への分割を行
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態でのブレイク状態を示す
簡略化した断面図である。
【図2】図1の実施形態で好適にブレイクを行うことが
できるへき開面28を有する半導体ウエハ21a,21
bの形状を示す平面図および斜視図である。
【図3】半導体ウエハ21の裏面23にスクライブ溝3
3を形成した状態を示す斜視図である。
【図4】裏面23にスクライブ溝33を形成した半導体
ウエハ21の表面22を粘着シート24に張付けた状態
を示す側面図である。
【図5】へき開面28を有する半導体ウエハ21に隣接
してスペーサ30を装着している状態を示す簡略化した
平面図である。
【図6】図1の実施形態で半導体素子を製造する工程を
示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の他の形態で半導体ウエハ21の
ブレイクを行う状態を示す簡略化した側面断面図であ
る。
【図8】一般的な半導体ウエハ1で、ウエハプロセスが
終了した状態を示す簡略化した断面図である。
【図9】図8の半導体ウエハ1の表面2側でハーフダイ
スを行っている状態を示す簡略化した側面図である。
【図10】図9の表面2側でハーフダイスを行った半導
体ウエハ1に対し、裏面3側をスクライブした状態を示
す簡略化した側面図である。
【図11】図10でスクライブを行った半導体ウエハの
表面2側を粘着シート14に張付けてブレイクを行って
いる状態を示す簡略化した側面断面図である。
【符号の説明】
21,21a,21b 半導体ウエハ 22 表面 23 裏面 24 粘着シート 25 ブレイクシャフト 26 割れ目 27 光半導体素子 28 へき開面 30 スペーサ 31 ダイシング溝 33 スクライブ溝 40 下敷きシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井ノ口 ゆかり 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 亀谷 英司 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 3C060 AA10 CB06 CB17

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 へき開面を有する半導体ウエハに形成さ
    れている複数の半導体素子を分離する際に、 へき開面に適合する形状を有するスペーサをへき開面に
    隣接させ、半導体ウエハとスペーサとに同時に圧力をか
    けて半導体ウエハを割り、半導体素子へ分割することを
    特徴とする半導体素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体ウエハおよび前記スペーサを
    粘着シート上に付着させ、 該粘着シートを付着させていない側から圧力をかけて半
    導体素子への分割を行うことを特徴とする請求項1記載
    の半導体素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記半導体ウエハおよび前記スペーサ
    を、前記粘着シートに付着させた後、該粘着シートを、
    弾力性を有するシート上に載置して、 該粘着シートを付着させていない側から圧力をかけて半
    導体素子への分割を行うことを特徴とする請求項1また
    は2記載の半導体素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記スペーサは、前記半導体ウエハの厚
    みを基準として、所定範囲内の厚みを有することを特徴
    とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導体素子の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 前記スペーサは、前記半導体ウエハと同
    一の材質で形成されることを特徴とする請求項1〜4の
    いずれかに記載の半導体素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体ウエハは、ハーフダイスされ
    た状態で、ウエハ表面側から個々の半導体素子について
    の特性検査を行い、 ウエハ裏面側でハーフダイスに対応する位置にスクライ
    ブを施してから、前記圧力をかけての分割を行うことを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導体素子
    の製造方法。
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