JP4767122B2 - テープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法 - Google Patents

テープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法 Download PDF

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本発明はテープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法に係り、特に、半導体や電子部品材料等のワークに切断加工を行う際に使用されるテープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法に関する。
半導体製造工程において、表面に半導体装置や電子部品等が形成されたウェーハは、プロービング工程で電気試験が行われた後、ダイシング工程で個々のチップ(ダイ、又はペレットとも言われる)に分割され、次に個々のチップは、ダイボンディング工程で部品基台にダイボンディングされる。ダイボンディングされた後、チップは樹脂モールドされ、半導体装置や電子部品等の完成品となる。
なお、表面に半導体装置や電子部品等が形成される前のウェーハは、表面に保護シートが貼り付けられ、裏面が研削されて(バックグラインド工程)平面性等が確保される。
プロービング工程の後ウェーハは、図2に示されるように、片面に粘着層が形成された厚さ100μm程度の粘着シート(ダイシングシート又はダイシングテープとも呼ばれる)Sが裏面又は表面に貼り付けられ、粘着シートSは剛性のあるリング状のフレームFにマウントされている。ウェーハWはこの状態でダイシング工程内、ダイシング工程とダイボンディング工程との間、及びダイボンディング工程内を搬送される。
ダイシング工程では、ダイシングブレードと呼ばれる薄型砥石でウェーハWに研削溝を入れてウェーハをカットするダイシング装置が用いられている。ダイシングブレードは、微細なダイヤモンド砥粒をNiで電着したもので、厚さ10μm〜30μm程度の極薄のものが用いられる。
このダイシングブレードを30,000〜60,000rpmで高速回転させてウェーハWに切込み、ウェーハWを完全切断(フルカット)、又は部分切断(ハーフカット)する。フルカットの場合、ウェーハWの裏面又は表面に貼られた粘着シートSは、表面又は面から10μm程度しか切り込まれていないので、ウェーハWは個々のチップTに切断されてはいるものの、個々のチップTがバラバラにはならず、チップT同士の配列が崩れていないので全体としてウェーハ状態が保たれている。
また、ダイシングブレードを用いずに、ウェーハWの内部に集光点を合わせたレーザー光を照射し、ウェーハ内部に多光子吸収現象による改質領域を形成させ、この改質領域を起点としてウェーハWを割断するレーザーダイシング加工が提案されている。このレーザーダイシング加工の場合も、ウェーハWは図2に示されるような状態でダイシングされるので、チップT同士の配列が崩れず、全体としてウェーハ状態が保たれている。
ここでは、このようにダイシング加工されて個々のチップTに分割された後であっても、チップT同士の配列が崩れていないこのチップTの集合体をも便宜上ウェーハWと呼ぶこととする。
この後、ウェーハWはダイボンディング工程に送られる。ダイボンディング工程ではダイボンダが用いられる。ダイボンダではウェーハWは先ずチャックステージに載置され、次に粘着シートSがエキスパンドされて、チップT同士の間隔が広げられチップTをピックアップし易くする。
次に、下方からチップTをプッシャで突上げるとともに上方からコレットでチップTをピックアップし、基台の所定位置にチップTをボンディングする。
このような、粘着シートSのエキスパンドを行い、チップT間の間隔を広げるエキスパンド方法及びエキスパンド装置は従来から用いられていた。また、このエキスパンド装置における様々な改良開発も行われている(たとえば、特許文献1、及び特許文献2。)。
特開2005−109044号公報 特開2005−057158号公報
しかしながら、従来のウェーハの一連の処理工程においては、既述したように、最初に表面に保護シートが貼り付けられ、裏面の処理(バックグラインド工程等)が終了した後に裏面に粘着シートSが貼り付けられ、表面の保護シートが剥離される、いわゆるテープの貼り替えがなされるが、このテープの貼り替えの際に両テープ同士が局所的に粘着してしまい、テープの貼り替えが良好な状態で行えないという問題点が指摘されている。
すなわち、ウェーハの厚さは0.75mm程度と小さいので、このウェーハを挟んで両テープの粘着面が接触する確率が高く、一旦両テープの粘着面が接触した場合、両者を歪ませずに剥離することは困難であり、テープ貼り替えの生産性を著しく低下させる。
特に、このテープ貼り替えを手動で行った場合、作業者のスキルに依存し、非熟練作業者による作業は困難である。また、このテープ貼り替えを自動で行えば、上記の問題点の解消は可能であるが、工程が複雑であり、自動化するのは装置上容易ではない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、ウェーハの一連の処理工程において、最初に表面に保護シートが貼り付けられ、裏面の処理(バックグラインド工程等)が終了した後に裏面に粘着シートが貼り付けられ、表面の保護シートが剥離される、いわゆるテープの貼り替えにおいて、両テープ同士が局所的に粘着してしまい、テープの貼り替えが良好な状態で行えないという問題点を解消できるテープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法を提供することを目的とする。
本発明は、前記目的を達成するために、表面に第1の接着テープが貼着された基板の裏面に第2の接着テープを貼着させ、前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離するテープの貼り替え方法において、第1の環状部材に周縁が固定されるとともに、基板の表面側が接着面側に貼着された前記第1の接着テープの非接着面側を前記基板と略同一平面サイズのテーブル上に載置する載置工程と、内径が前記基板の外径と略同一サイズの環状部材であるバッファリングを前記基板の周縁に配するバッファリング供給工程と、前記バッファリング上に第2の環状部材を供給し、該第2の環状部材に周縁が固定された前記第2の接着テープの接着面側を前記基板の裏面側に貼着させるテープ供給工程と、前記テーブルと前記第1の接着テープとを隔置する隔置工程と、前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離する剥離工程と、を備えることを特徴とするテープの貼り替え方法を提供する。
また、本発明は、前記目的を達成するために、表面に第1の接着テープが貼着された基板の裏面に第2の接着テープを貼着させ、前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離するテープの貼り替え方法において、第1の環状部材に周縁が固定されるとともに、基板の表面側が接着面側に貼着された前記第1の接着テープの非接着面側を前記基板と略同一平面サイズのテーブル上に載置する載置工程と、前記第1の接着テープを前記テーブル外周部近傍で円周状に切断するテープ切断工程と、内径が前記基板の外径と略同一サイズの環状部材であるバッファリングを前記基板の周縁に配するバッファリング供給工程と、前記バッファリング上に第2の環状部材を供給し、該第2の環状部材に周縁が固定された前記第2の接着テープの接着面側を前記基板の裏面側に貼着させるテープ供給工程と、前記第2の環状部材を上下反転させて、基板の裏面側が接着面側に貼着された前記第2の接着テープの非接着面側を前記テーブル上に載置する反転工程と、前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離する剥離工程と、を備えることを特徴とするテープの貼り替え方法を提供する。
更に、本発明は、前記基板の表面、裏面又は内部に分割予定線に沿った線状の改質領域が形成されており、前記のテープの貼り替え方法の実施後に前記第2の接着テープに張力を加えて引き伸ばすことにより前記基板を前記分割予定線に沿って分割することを特徴とする基板の分割方法を提供する。
本発明によれば、内径が基板の外径と略同一サイズの環状部材であるバッファリングを基板の周縁に配した後に第2の接着テープの接着面側を基板の裏面側に貼着させるので、バッファリングにより第1の接着テープと第2の接着テープとの接触を確実に防止できる。したがって、本発明によれば、テープの貼り替えが良好な状態で行える。
また、本発明によれば、第1の接着テープと第2の接着テープとの接触を確実に防止できるので、第2の接着テープに張力を加えて引き伸ばすことにより基板を分割する際の生産性を向上させることができる。
なお、表面、裏面又は内部の線状の改質領域とは、ウェーハの個々のチップへの分割予定線に沿った線状の領域であり、ウェーハの表面又は裏面に形成される場合は、ダイシングブレードによるウェーハの完全切断(フルカット)又は部分切断(ハーフカット)が代表的であり、ウェーハの内部に形成される場合は、ウェーハの内部に集光点を合わせたレーザー光の照射による内部亀裂(マイクロクラック)が代表的である。
また、「基板の表面」及び「基板の裏面」とは、単に便宜的な称呼であり、表面が先でも裏面が先でも発明の本質に変わるところはない。
本発明において、前記載置工程に次いで、前記第1の環状部材を前記テーブル側に押し込み、前記テーブル周縁の前記第1の接着テープの非接着面側を前記テーブル周縁に設けられた仮止めリングで保持する仮保持工程を備えることが好ましい。このように、第1の環状部材をテーブル側に押し込み、テーブル周縁の第1の接着テープをテーブル周縁に設けられた仮止めリングで保持すれば、第1の接着テープと第2の接着テープとの距離を大きく取れ、両テープ同士の接触を確実に防止できる。
なお、第1の環状部材をテーブル側に押し込む動作に代えて、第1の環状部材を固定してテーブルを押し上げる動作も、第1の環状部材とテーブルとの相対移動の点では均等である。
また、本発明において、前記仮保持工程又は前記バッファリング供給工程に次いで、前記仮止めリングで保持されている前記第1の接着テープを円周状に切断するテープ切断工程を備えることが好ましい。このように、第1の接着テープを円周状に切断すれば、第1の接着テープと第1の環状部材とが分離でき、その後に作業性が大幅に向上する。
また、本発明において、前記隔置工程に次いで、前記第2の環状部材を上下反転させて、基板の裏面側が接着面側に貼着された前記第2の接着テープの非接着面側を前記テーブル上に載置する反転工程を備えることが好ましい。このように基板を反転させて再度テーブル上に載置すれば、作業性が一層向上する。
以上説明したように、本発明によれば、テープの貼り替えが良好な状態で行える。
以下、添付図面に従って、本発明に係るテープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法の好ましい実施の形態について詳説する。図1は、本発明に係るテープの貼り替え方法の第1の実施の形態によるフローを説明する断面図であり、フローは(a)から(f)の順で進行する。
図1(a)に示されるように、テープの貼り替え装置10において、第1の接着テープであるバックグラインドシートBの接着面側(図の上側)が、基板であるウェーハWの表面側(図の下側)に貼着されている。また、バックグラインドシートBの周縁の接着面側(図の上側)が、第1の環状部材であるバックグラインドフレームF1の下面に貼着されている。
そして、バックグラインドシートBの非接着面側(図の下側)がウェーハWと略同一平面サイズのテーブル12の上に載置され、図の矢印で示すように、テーブル12の上に減圧手段により吸引固定されている(以上、載置工程)。
なお、バックグラインドフレームF1は昇降リング14の上に固定されている。また、テーブル12の周縁には仮止めリング16が設けられている。この仮止めリング16の内径はウェーハWの外径より若干大きく形成されており、外径はバックグラインドフレームF1及び昇降リング14の内径より若干小さく形成されている。そして、仮止めリング16の厚さは、内径から外径まで直線状に板厚が減少する断面が直角三角形状になっている。
次いで、図1(b)に示されるように、昇降リング14を図の矢印で示すように下降させる。これにより、バックグラインドフレームF1が下側(テーブル12側)に押し込まれる。この状態において、テーブル12の周縁部分のバックグラインドシートBは若干量伸ばされて仮止めリング16の上面と密着するような状態となっている。仮止めリング16には吸着手段が設けられており、バックグラインドシートBが仮止めリング16の上面と密着した状態で図の矢印で示すように保持する(以上、仮保持工程)。
なお、仮止めリング16の吸着手段としては、仮止めリング16を多孔質の材料(たとえば、ポーラスセラミックス)で形成するか、仮止めリング16の表面(上面)に吸引溝を形成するかし、図示しない減圧手段に接続する構成が採用できる。
次いで、図1(c)に示されるように、内径がウェーハWの外径より若干大きい環状部材であるバッファリング18をバックグラインドフレームF1の上に載置する。これにより、バッファリング18がウェーハWの周縁に配されることとなる(以上、バッファリング供給工程)。
このバッファリング18は、バックグラインドシートBや粘着シートSの接着剤(粘着剤)との接着性が低い材質(たとえば、フッ素樹脂)で形成されることが好ましい。このような材質であれば、バッファリング18が誤ってバックグラインドシートBや粘着シートSと接しても両者が接着するトラブルが避けられる。
また、このバッファリング18の厚さは、所定部分の径から内径まで直線状に板厚が減少する断面が直角三角形状になっており、下面が仮止めリング16の上面と平行になるような形状であることが好ましい。このような形状とすることにより、バッファリング18が誤ってバックグラインドシートBと接するトラブルが一層避けられる。
また、図1(c)に示されるように、仮止めリング16で吸引保持されているバックグラインドシートBをカッタ20を使用して円周状に切断する(以上、テープ切断工程)。これにより、ウェーハWに貼着されたバックグラインドシートBがバックグラインドフレームF1と分離される。
次いで、図1(d)に示されるように、第2の環状部材であるエキスパンドフレームF2がバッファリング18の上に供給される。第2の接着テープである粘着シートSは、周縁の接着面側(図の下側)がこのエキスパンドフレームF2の上面に貼着固定されている。したがって、粘着シートSの接着面側(図の下側)がウェーハWの裏面側(図の上側)に貼着される(以上、テープ供給工程)。
この際、既述したように、バッファリング18の下面が仮止めリング16の上面と平行になっており、バッファリング18が誤ってバックグラインドシートBと接するトラブルが避けられる配置となっている。
また、バッファリング18の上面が粘着シートSの下面と平行になっており、バッファリング18が誤って粘着シートSと接するトラブルが避けられる配置となっている。
次いで、図1(e)に示されるように、テーブル12とバックグラインドシートBとを隔置し(以上、隔置工程)、エキスパンドフレームF2を上下反転させて、図1(f)に示されるように、ウェーハWの裏面側が接着面側に貼着された粘着シートSの非接着面側をテーブル12上に載置する(以上、反転工程)。このとき、バックグラインドフレームF1をテープの貼り替え装置10より取り外す。
また、粘着シートSの非接着面側を、図1(f)の矢印で示すように、テーブル12の上に減圧手段により吸引固定する。更に、昇降リング14を図1(f)の矢印で示すように上昇させて、粘着シートSが水平状態となるように維持する。そして、ウェーハWの表面よりバックグラインドシートBを剥離する(以上、剥離工程)。
次に、本発明に係るテープの貼り替え方法の第2の実施の形態によるフローを説明する。図2は本発明に係るテープの貼り替え方法の第2の実施の形態によるフローを説明する断面図であり、フローは(a)から(f)の順で進行する。
図2(a)に示されるように、テープの貼り替え装置10において、第1の接着テープであるバックグラインドシートBの接着面側(図の上側)が、基板であるウェーハWの表面側(図の下側)に貼着されている。また、バックグラインドシートBの周縁の接着面側(図の上側)が、第1の環状部材であるバックグラインドフレームF1の下面に貼着されている。
そして、バックグラインドシートBの非接着面側(図の下側)がウェーハWと略同一平面サイズのテーブル12の上に載置され、図の矢印で示すように、テーブル12の上に減圧手段により吸引固定されている(以上、載置工程)。
次いで、図2(b)に示されるように、バックグラインドシートBを、テーブル12外周部近傍で、カッタ20を使用して円周状に切断する(以上、テープ切断工程)。
これにより、ウェーハWに貼着されたバックグラインドシートBがバックグラインドフレームF1と分離される。分離されたバックグラインドフレームF1は、テープの貼り替え装置10より取り外される。
次いで、図2(c)に示されるように、内径がウェーハWの外径より若干大きい環状の板状部材であるバッファリング21を昇降リング14の上に載置する。これにより、バッファリング21がウェーハWの周縁に配され、粘着シートSが誤ってバックグラインドシートBと接するトラブルが避けられることとなる(以上、バッファリング供給工程)。
このバッファリング21は、バックグラインドシートBや粘着シートSの接着剤(粘着剤)との接着性が低い材質(たとえば、フッ素樹脂)で形成されることが好ましい。
次いで、図2(d)に示されるように、第2の環状部材であるエキスパンドフレームF2がバッファリング21の上に供給される。第2の接着テープである粘着シートSは、周縁の接着面側(図の下側)がこのエキスパンドフレームF2の上面に貼着固定されている。したがって、粘着シートSの接着面側(図の下側)がウェーハWの裏面側(図の上側)に貼着される(以上、テープ供給工程)。
この際、既述したように、バッファリング21がウェーハWの周縁に配され、粘着シートSが誤ってバックグラインドシートBと接するトラブルが避けられる配置となっている。
また、バッファリング21の上面が粘着シートSの下面と平行になっており、バッファリング21が誤って粘着シートSと接するトラブルが避けられる配置となっている。
次いで、図2(e)に示されるように、エキスパンドフレームF2を上下反転させて、ウェーハWの裏面側が接着面側に貼着された粘着シートSの非接着面側をテーブル12上に載置する(以上、反転工程)。
また、粘着シートSの非接着面側を、図2(f)の矢印で示すように、テーブル12の上に減圧手段により吸引固定する。そして、ウェーハWの表面よりバックグラインドシートBを剥離する(以上、剥離工程)。
以上、第1の実施の形態、及び第2の実施の形態のような一連のテープの貼り替え工程により、ウェーハWの裏面が粘着シートSで接着されテーブル12上に載置され、粘着シートSは周縁をエキスパンドフレームF2で保持された状態となる。したがって、以下のエキスパンド工程が好適に実施できる。
エキスパンド工程の具体的手順としては、図1(f)、および図2(f)に示される状態から剥離後のバックグラインドシートBを除去し、バッファリング18、およびバッファリング21を除去することによりエキスパンド準備状態となる。そして、エキスパンドフレームF2を保持した昇降リング14を下降させることにより、粘着シートSが拡張(エキスパンド)され、この拡張によりウェーハWが個々のチップT(図3参照)に分割される。
なお、昇降リング14を下降させる動作に代えて、テーブル12を上昇させることによっても、同様に粘着シートSのエキスパンドができる。
また、ウェーハテーブル20に加熱手段を設け、ウェーハW及び粘着シートSを所定温度に加熱することにより粘着シートSの拡張(エキスパンド)を助長することもできる。
更に、エキスパンドと同時に、昇降リング14に設けられた図示しないエア噴出孔より冷却エアを粘着シートSに向けて噴出させ、粘着シートSを冷却することにより、粘着シートSの拡張(エキスパンド)を助長することもできる。
なお、エキスパンドされた状態において、図示しない画像認識装置により上方よりウェーハWを画像認識し、ウェーハWの分割された状態を識別することもできる。
以上説明した本実施の形態によれば、バッファリング18、およびバッファリング21をウェーハWの周縁に配した後に粘着シートSの接着面側をウェーハWの裏面側に貼着させるので、バッファリング18、およびバッファリング21によりバックグラインドシートBと粘着シートSとの接触を確実に防止できる。したがって、本発明によれば、テープの貼り替えが良好な状態で行える。
また、本実施の形態によれば、バックグラインドシートBと粘着シートSとの接触が確実に防止できるので、粘着シートSに張力を加えて引き伸ばすことによりウェーハWを分割する際の生産性を向上させることができる。
以上、本発明に係るテープの貼り替え方法及び該テープの貼り替え方法を使用した基板の分割方法の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、各種の態様が採り得る。
たとえば、本実施形態においては、バッファリング18、およびバッファリング21として図示の断面形状のものが使用されているが、他の断面形状のものを使用してもよく、これによっても本実施形態と略同様の効果が得られる。
また、本実施形態においては、テープの貼り替え方法がウェーハWの分割に適用されているが、テープの貼り替え方法の用途はこれに限定されるものではなく、基板に貼られたテープの貼り替えであれば、各種の用途に好適に適用できる。
本発明に係るテープの貼り替え方法の第1の実施の形態のフローを説明する断面図 本発明に係るテープの貼り替え方法の第2の実施の形態のフローを説明する断面図 フレームにマウントされたウェーハを示す斜視図
符号の説明
10…テープの貼り替え装置、12…テーブル、14…昇降リング、16…仮止めリング、18、21…バッファリング、B…バックグラインドシート、F1…バックグラインドフレーム、F2…エキスパンドフレーム、S…粘着シート、T…チップ、W…ウェーハ

Claims (7)

  1. 表面に第1の接着テープが貼着された基板の裏面に第2の接着テープを貼着させ、前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離するテープの貼り替え方法において、
    第1の環状部材に周縁が固定されるとともに、基板の表面側が接着面側に貼着された前記第1の接着テープの非接着面側を前記基板と略同一平面サイズのテーブル上に載置する載置工程と、
    内径が前記基板の外径と略同一サイズの環状部材であるバッファリングを前記基板の周縁に配するバッファリング供給工程と、
    前記バッファリング上に第2の環状部材を供給し、該第2の環状部材に周縁が固定された前記第2の接着テープの接着面側を前記基板の裏面側に貼着させるテープ供給工程と、
    前記テーブルと前記第1の接着テープとを隔置する隔置工程と、
    前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離する剥離工程と、を備えることを特徴とするテープの貼り替え方法。
  2. 前記載置工程に次いで、前記第1の環状部材を前記テーブル側に押し込み、前記テーブル周縁の前記第1の接着テープの非接着面側を前記テーブル周縁に設けられた仮止めリングで保持する仮保持工程を備える請求項1に記載のテープの貼り替え方法。
  3. 前記仮保持工程又は前記バッファリング供給工程に次いで、前記仮止めリングで保持されている前記第1の接着テープを円周状に切断するテープ切断工程を備える請求項2に記載のテープの貼り替え方法。
  4. 前記隔置工程に次いで、前記第2の環状部材を上下反転させて、基板の裏面側が接着面側に貼着された前記第2の接着テープの非接着面側を前記テーブル上に載置する反転工程を備える請求項1〜3のいずれか1項に記載のテープの貼り替え方法。
  5. 表面に第1の接着テープが貼着された基板の裏面に第2の接着テープを貼着させ、前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離するテープの貼り替え方法において、
    第1の環状部材に周縁が固定されるとともに、基板の表面側が接着面側に貼着された前記第1の接着テープの非接着面側を前記基板と略同一平面サイズのテーブル上に載置する載置工程と、
    前記第1の接着テープを前記テーブル外周部近傍で円周状に切断するテープ切断工程と、
    内径が前記基板の外径と略同一サイズの環状部材であるバッファリングを前記基板の周縁に配するバッファリング供給工程と、
    前記バッファリング上に第2の環状部材を供給し、該第2の環状部材に周縁が固定された前記第2の接着テープの接着面側を前記基板の裏面側に貼着させるテープ供給工程と、
    前記第2の環状部材を上下反転させて、基板の裏面側が接着面側に貼着された前記第2の接着テープの非接着面側を前記テーブル上に載置する反転工程と、
    前記基板の表面より前記第1の接着テープを剥離する剥離工程と、を備えることを特徴とするテープの貼り替え方法。
  6. 前記基板の表面、裏面又は内部に分割予定線に沿った線状の改質領域が形成されており、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載のテープの貼り替え方法の実施後に前記第2の接着テープに張力を加えて引き伸ばすことにより前記基板を前記分割予定線に沿って分割することを特徴とする基板の分割方法。
  7. 前記基板がウェーハであり、該ウェーハを個々のチップに分割する請求項6に記載の基板の分割方法。
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