JP2020062731A - 研削装置及び研削方法 - Google Patents

研削装置及び研削方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020062731A
JP2020062731A JP2018197230A JP2018197230A JP2020062731A JP 2020062731 A JP2020062731 A JP 2020062731A JP 2018197230 A JP2018197230 A JP 2018197230A JP 2018197230 A JP2018197230 A JP 2018197230A JP 2020062731 A JP2020062731 A JP 2020062731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting powder
steel
grinding
slab
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018197230A
Other languages
English (en)
Inventor
壮一 寺澤
Soichi Terasawa
壮一 寺澤
清水 正
Tadashi Shimizu
正 清水
実 秋元
Minoru Akimoto
実 秋元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2018197230A priority Critical patent/JP2020062731A/ja
Publication of JP2020062731A publication Critical patent/JP2020062731A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)

Abstract

【課題】研削装置において、鋼片や鋼材の表面を切削する回転砥石から飛来する切削粉が装置内に付着、堆積することを防止する。【解決手段】スラブS表面の研削を行う研削装置において、回転砥石24がスラブSを切削している個所から飛散する高温の切削粉Dが衝突する部分に、防護板40を設置する。防護板40の材質は、軟化温度が870℃以上のステンレス鋼からなる。切削粉Dは、防護板40によって受け止められ、防護板40の表面に付着、堆積することなく落下する。【選択図】図4

Description

本発明は、鋼片、鋼材等の研削に用いられる研削装置及び研削方法に関する。
転炉で精錬された溶鋼はその後鋳造されて所定の大きさを有するスラブ等の鋼片となり、例えばスラブは次工程で圧延、成形されて製品として出荷される。ここで、圧延をするスラブに疵がついていた場合、製品規格を満足せず、結果として不具合を引き起こしてしまう場合がある。そこでスラブに疵が見つかった場合、研削装置(グラインダ)等によってスラブを研削し、表面を整えてから圧延される。
研削装置による研削は、例えばスラブに回転砥石を押圧することにより行われる。この際、スラブと回転砥石の接触部、すなわち研削箇所からは火花(以下、切削粉)が発生し、これが砥石の回転に伴って研削箇所から飛散する。このとき飛散する切削粉は高温(例えば900℃)であり、そのまま周辺装置や研削盤のテーブル面等に衝突すると周辺装置等の損傷の原因となる場合がある。そこで、一般的には切削粉の衝突による損傷防止のため、切削粉の落下、飛散する方向には防護部材が設けられる。
防護部材の一例として、例えば特許文献1には、研削点からの切削粉が落下する領域、すなわち研削箇所の鉛直下方位置に、器状の遮蔽部材を配置し、切削粉から研削盤のテーブル面を保護することが記載されている。
特開平8−150565号公報
ところで、回転砥石から飛散する切削粉は、防護部材に衝突した後、その衝突面に付着、堆積する場合がある。堆積した切削粉を放置すると、研削対象としてのスラブに接触し、防護部材を破壊するおそれがある。また、堆積した切削粉が落下、剥離して研削装置の台車の軌条上に落ちた場合、研削装置の動作を阻害してしまうおそれもある。そのため防護部材に対する切削粉の付着、堆積への対策をする必要があった。
この点に関し、特許文献1に記載の技術は、前記したように研削点からの切削粉が落下する領域に器状の遮蔽部材を配置したものであったが、特許文献1に記載の技術は研削液を併用した研削技術であり、また切削粉は下方に落下するもののみを対象としている。さらにまた遮蔽部材の中は常に研削液が貯留した状態としているため、研削液を使用しない鋼片等の研削装置において、周辺に飛散する切削粉に対してはそのままでは適用できない。
そのため研削装置を用いてスラブ表面を研削する実際の現場では、切削粉が飛来する装置内の壁面等を保護するため、当該壁面の表面に、防護板として一般構造用圧延鋼材の鋼板を貼り付けているのが現状である。
しかしながら、一般構造用圧延鋼材の鋼板表面に飛来した切削粉は、付着堆積する。そのため切削粉が付着、堆積すると、作業員が手作業にて堆積した切削粉をスコップ等で剥離せざるを得なかった。研削装置内の作業空間は狭いので、手作業で剥離する作業は危険が伴う。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、回転砥石を用いて鋼片、鋼材等を研削する際に、飛散する切削粉が防護板等に付着堆積することを適切に防止することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、鋼片または鋼材の表面の研削を行う研削装置であって、載置部に載置された前記鋼片または鋼材の表面に押圧して、当該鋼片または鋼材の表面を研削する回転砥石と、前記回転砥石を内側に収容して、当該回転砥石を前記載置部上で移動させるための移動支持体とを有し、前記移動支持体は、研削時に前記回転砥石から飛散する切削粉を受け止める防護体を備え、前記防護体は、飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有することを特徴としている。
本発明によれば、飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有する防護体を備えているので、飛来した切削粉が、防護体の表面に衝突しても、付着して堆積することはない。ここで飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性とは、一般的に飛来する切削粉の衝突直前の温度は鉄の発火点から推察すると、900℃程度と考えられるため、当該温度の切削粉が衝突しても防護板の表面に溶着せず、また防護板の表面粗度を低下させない耐熱特性を有することをいう。
前記防護体は、鉄の発火点温度以上の軟化温度を有するステンレス鋼で構成されていてもよい。なお後述のように、切削粉が飛来して防護板に衝突する際には、途中で冷却されて温度が低下しているので、例えば870℃以上の軟化温度を有するステンレス鋼であっても、実用上は本発明に採用できる。
ここで軟化温度とは、再結晶によって内部ひずみが消失する温度であり、硬度が急落する温度である。
別な観点による本発明は、鋼片または鋼材の表面に回転砥石を押圧して、当該鋼片または鋼材の表面を研削する研削方法であって、前記回転砥石から飛来する切削粉を受け止める部分に、飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有する防護体を設けることを特徴としている。
この場合、前記防護体は、鉄の発火点温度以上の軟化温度を有するステンレス鋼で構成されていてもよい。前記した例と同様、例えば870℃以上の軟化温度を有するステンレス鋼も本発明に適用できる。
本発明によれば、回転砥石を用いて鋼片、鋼材等を研削する際に、飛散する切削粉が防護体に付着堆積することを適切に防止することが可能である。
本発明の実施の形態にかかる研削装置の構成を模式的に示す平面図である。 図1の研削装置の正面図である。 図1の研削装置の側面図である。 防護板の切削粉受け止めイメージを模式的に示す説明図である。 本発明の実験の様子を模式的に示した説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略している。また以下に説明する研削装置の構造は、一例である。
<研削装置の構成>
まず、本実施の形態にかかる研削装置1の構成について説明する。図1は研削装置1の構成の概略を模式的に示す平面図である。図2及び図3は、各々図1に示した研削装置1の正面図と側面図である。研削装置1は、水平な上面を有する載置部2上に載置された研削対象となる複数のスラブSの表面の研削を行うように構成されている。なお、図1から図3においては、スラブSは2つ並べて載置されているが、実際に載置される数は2つに限定されず、1以上のスラブSが載置部2に載置されていてもよい。
研削装置1は、載置部2上に載置されたスラブSの長手方向(図中のY方向)に沿って、載置部2の外側に配設される一対の軌条100、100上を走行する走行台車10を有している。この走行台車10の上面には、後述のように、スラブSの短手方向(図中のX方向)に沿って一対の軌条200、200が配設され、当該一対の軌条200、200上には、当該一対の軌条200、200上を走行する横行台車20が設けられている。走行台車10、横行台車20は、本発明における移動支持体を構成する。
なお以下の説明において、単に「長手方向」と称した場合は載置部2上に載置されたスラブSの長手方向であって、図中のY方向を指す。また、単に「短手方向」と称した場合は載置部2上に載置されたスラブSの短手方向であって、図中のX方向を指す。
走行台車10は、各軌条100、100に沿って垂直方向に配される方形の側面部12、13と、側面部12、13の各上端部間に渡された上面部14とを有している。側面部12、13の下面側には、軌条100上を走行するための車輪15が各々設けられている。上面部14には、中央に方形の開口14aが形成されている。開口14aの長手方向の両側上面には、前記した一対の軌条200が短手方向と平行に設けられている。
横行台車20は、台車部21を有し、台車部21の下面側の両側には、軌条200に沿って走行するための車輪22が夫々設けられている。台車部21には、支持体23を介して回転砥石24を両側端面で吊下支持する支持台25が設けられている。
回転砥石24は、図2に示したように、その回転主軸(図示せず)が略水平に設定されるロールグラインダであり、当該回転主軸は長手方向及び短手方向から各々平面視で45°傾斜した方向、すなわちスラブSの短手方向(X方向)と織り成す狭角θが45°となるように設定されている。
回転砥石24の回転方向は、この例の場合、図2の矢印に示したように、研削装置1lの正面側からみると、反時計方向に回転する。したがって、スラブSを研削すると、切削粉は図2の破線矢印方向に飛散していくが、当該飛散方向には走行台車10の側面部13が位置しているので、切削粉は、側面部13で受け止められる。
そして、側面部13の内側表面には、防護体としての防護板40が設けられている。防護板40は、図4にも示したように、天板部41と側板部42とによって構成されている。そして防護板40は、飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有するステンレス鋼で構成されている。
<研削装置の動作、作用>
次に、以上のように構成された研削装置1を用いて行われる研削処理について説明する。
まず、研削対象のスラブSが1つ以上、例えば本実施の形態においては2つのスラブSが、研削装置1の載置部2に載置される。載置部2にスラブSが載置されると、走行台車10、横行台車20によって回転砥石24がスラブS上の切削対象位置に移動し、スラブSの表面の研削が開始される。
具体的には、走行台車10及び横行台車20のX−Y方向の移動によって、回転砥石24がスラブS上を適宜移動し、スラブS表面の研削対象範囲が研削される。
そしてスラブSの研削中、図4に示すように、研削によって発生した切削粉Dが、回転砥石24の回転に伴って回転方向に飛散する。飛散するときの切削粉Dは、鉄の発火点温度である900℃程度の高温であり、当該高温の切削粉Dは、走行台車10の側面部13の内側に設けた防護板40に衝突する。
しかしながら、本実施の形態では、防護板40は、飛来する切削粉Dの温度に耐え得る耐熱性を有するステンレス鋼で構成されているので、切削粉Dは防護板40の表面に付着して堆積することはない。したがって、そのまま床面に落下し、従来のように堆積した切削粉を作業員が手作業にて剥離する必要はない。
このように防護板40の材質に、飛来する切削粉Dの温度に耐え得る耐熱性を有するステンレス鋼で構成した場合、切削粉Dが付着堆積しない正確なメカニズムは不明であるが、現時点では次のように推察している。
一般構造用圧延鋼材の鋼板は、軟化温度は350℃程度であり、またその表面は酸化しやすい。したがって900℃程度の切削粉が飛来すると、当該切削粉は鋼板の表面に溶着したり、酸化反応によって鋼板表面に付着したりする。あるいは表面の軟化により表面粗度が低下することで当該切削粉が付着しやすくなる。また一度切削粉が付着すると、継続して飛来する切削粉は、堆積した切削粉の上層に堆積する。
これに対し、ステンレス鋼は、その表面に不動態被膜を形成する。したがって、一般構造用圧延鋼材よりも軟化温度が900℃以上のステンレス鋼においては、900℃程度の切削粉が飛来しても、表面に溶着せず、また不動態被膜では酸化反応は発生しにくい。さらに軟化温度が900℃以上であるから、飛来した切削粉が衝突しても硬度が急落しないため衝突前の硬度を維持することができ、表面粗度も低下しにくいと考えられる。これらのことが相まって、切削粉が付着堆積しないと推察している。
ところで、硬度と引張強度との間には相関関係があり、本発明に適したステンレス鋼は、常温での引張強度が520N/mm以上のものが例示できる。
また耐高温酸化性の観点から考察すると、炭素鋼のように高温酸化性が劣悪な材料は本発明の防護体には適していない。したがってたとえば、900℃の大気雰囲気において0.02g/cm/1hr以下の酸化減量を有する材料が本発明の防護体の材料に適している。
<実験例>
以下、防護板に所定のステンレス鋼を採用した際の切削粉の付着、堆積状況に実験した結果について説明する。すなわち、従来の飛散防止部である走行台車10の側面部13(SS400により形成)の一部に、切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有するステンレス鋼の防護板を貼付し、防護板が貼付された箇所と、貼付されていない箇所での切削粉の付着状況の比較を行った。なお本実験例においては、防護板としてSUS301S(防護板51)、SUS323L(防護板52)、SUS821L1(防護板53)、耐熱用オーステナイト系ステンレス鋼板である防護板54を使用した。防護板54の化学成分は次の通りである。C:0.05〜0.10%、Si:1.00%以下、Mn:1.00%以下、P:0.040%以下、S:0.030%以下、Cr:22.00〜24.00%、Ni:10.00〜12.00%、N:0.18〜0.26%、La+Ce:0.03〜0.07%(いずれも質量%)
図5は、本実験における側面部13への防護板の貼付例を示しており、防護板51については、図5(a)に示すように、側面部13の中央に防護板51を貼り付け、また防護板52、防護板53、防護板54については、図5(b)に示したように、側面部13の中央に防護板52、防護板53、防護板54を横方向に並べて貼付した。そして回転砥石24によって、通常と同様なスラブSに対する研削を実施して、側面部13の表面、及び各防護板51〜54の表面に対する切削粉の付着、堆積状況を調べた。
その結果、防護板の貼付されていない側面部13の表面(SS400)には、切削粉が付着して堆積したが、防護板51、52、53、54については、いずれもその表面に切削粉の付着、堆積は見られなかった。
ここで側面部13の材質であるSS400の軟化温度は、約350℃であるのに対して、防護板51〜54の材質は、SUS301S(防護板51)、SUS323L(防護板52)、SUS821L1(防護板53)、防護板54は、その軟化温度が900℃以上であり、いずれも切削粉の飛散する時の温度である鉄の発火点温度(900℃)以上の耐熱性を有している。
この結果からすると、軟化温度が900℃以上の耐熱特性を有する材料であれば、本発明の防護体に使用できるものと考えられる。したがって、スラブ等の鋼片や鋼材の研削により発生する切削粉を受け止める防護体としては、例えば鉄の発火点温度である900℃以上の軟化温度を有する材質を用いて形成されることがよいと推察される。
なお、例えば防護板を構成する部材の一例として、870℃程度の軟化温度を有するSUS304が挙げられる。鉄の発火点温度は、前述のように900℃であるが、切削粉は研削点から防護板までの飛散中に周囲雰囲気などによって冷却されるため、衝突時には若干温度が低下している。したがって、軟化温度が870℃以上のものであれば、切削粉の付着、堆積は防止できると考えられる。すなわち、本発明における防護体は、870℃以上の軟化温度を有していればよいと推察される。
また上記実施の形態における防護板40は、天板部41、側板部42から構成されて、当該防護板40を飛散防止部として機能する側面部13の内側に設けていたが、既存の飛散防止部(例えばSS400により構成)の一部または全部を、本発明にかかる防護体で構成してもよい。
なお切削粉の飛散範囲は、例えば回転砥石24の回転速度、研削点から防護板40までの距離等によって変動する。よって、例えばこれら条件に基づいて防護板40の設置位置を任意に変更できるように構成してもよい。さらに既述したように、回転砥石24の切削個所から飛来する切削粉は、衝突するまでの距離が長いと途中で冷却されて、温度が低下する。既述したようにSS400では切削粉の付着堆積が確認できるため、SS400の軟化温度である約350℃を下回る切削粉の温度であれば、付着堆積はしないと考えられる。したがって、防護板40の設置個所もそのような切削個所からの距離に応じて設置すればよい。
また前記実験例で用いたステンレス鋼は、SUS301S、SUS323L、SUS821L1、防護板54で使用した化学成分を有するステンレス鋼であったが、これらのステンレス鋼以外に、軟化温度が870℃以上のSUS316、SUS309S、SUS310Sでも本発明に適用できる。またこれらのオーステナイト系ステンレス鋼は、Crの含有率が16質量%以上である。したがって別な観点から推察すれば、不動態被膜の形成に関与するCrの含有率が16質量%以上であるステンレス鋼は、本発明の防護体として適用できるものと考えられる。さらにフェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼は、Crの含有率が11.5質量%以上である。それゆえ、フェライト系ステンレス鋼、マルテンサイト系ステンレス鋼についても、Crの含有率が11.5質量%以上のものであれば、切削粉が付着堆積しないと推察される。さらに推察すれば、Crの含有率が10.5質量%以上、Cの含有率が1.2質量%以下のステンレス鋼であっても、本発明の効果が得られると考えられる。なおCrの含有率の上限については、たとえば26%質量以下とすることができる。
上記実施の形態では防護板40は天板部41、側板部42の二面からなるアングル状に構成されたものであったが、もちろん防護板40の形状はこれに限定されない。例えば、天板部41、側板部42の他に、長手方向奥側(図1におけるY方向正方向側)に他の壁面をさらに有する三面からなる形状としてもよい。かかる形状とすることで、研削点から飛散する切削粉をさらに適切に受け止めて周囲への飛散や、堆積を防止することが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。さらにまた前記した実施の形態では、切削対象がスラブであったが、もちろん切削対象はスラブに限らず、他の鋼片であってもよく、さらに鋼材であっても本発明は適用されうる。
また前記した実施の形態、実験例ではいずれもステンレス鋼を用いていたが、無機物を加熱処理して焼き固めた焼結体(セラミックス)も、発火点温度の切削粉がその表面に衝突しても酸化反応は起こらず、また表面粗度も低下しないと考えられる。したがって、一般的に低い表面粗度、例えば6.0Ra(μm)以下の面粗度を有するセラミックスを使用した場合でも、回転砥石からの切削粉は付着堆積しないと考えられ、本発明の防護体に使用できる。
本発明は、回転砥石によって鋼片、鋼材を切削する際に有用である。
1 研削装置
2 載置部
10 走行台車
20 横行台車
24 回転砥石
40 防護板
41 天板部
42 側板部
100 軌条
200 軌条
S スラブ

Claims (4)

  1. 鋼片または鋼材の表面の研削を行う研削装置であって、
    載置部に載置された前記鋼片または鋼材の表面に押圧して、当該鋼片または鋼材の表面を研削する回転砥石と、
    前記回転砥石を内側に収容して、当該回転砥石を前記載置部上で移動させるための移動支持体とを有し、
    前記移動支持体は、研削時に前記回転砥石から飛散する切削粉を受け止める防護体を備え、
    前記防護体は、飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有することを特徴とする、研削装置。
  2. 前記防護体は、870℃以上の軟化温度を有するステンレス鋼で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の研削装置。
  3. 鋼片または鋼材の表面に回転砥石を押圧して、当該鋼片または鋼材の表面を研削する研削方法であって、
    前記回転砥石から飛来する切削粉を受け止める部分に、飛来する切削粉の温度に耐え得る耐熱性を有する防護体を設けることを特徴とする、研削方法。
  4. 前記防護体は、870℃以上の軟化温度を有するステンレス鋼で構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の研削方法。
JP2018197230A 2018-10-19 2018-10-19 研削装置及び研削方法 Pending JP2020062731A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018197230A JP2020062731A (ja) 2018-10-19 2018-10-19 研削装置及び研削方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018197230A JP2020062731A (ja) 2018-10-19 2018-10-19 研削装置及び研削方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020062731A true JP2020062731A (ja) 2020-04-23

Family

ID=70386517

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018197230A Pending JP2020062731A (ja) 2018-10-19 2018-10-19 研削装置及び研削方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020062731A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114961320A (zh) * 2022-06-01 2022-08-30 合肥水泥研究设计院有限公司 一种建筑设计工程用加固施工装置

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5292178A (en) * 1976-01-28 1977-08-03 Kikukawa Iron Works Selfftravelling type grinding machine
JPS5375896U (ja) * 1976-11-27 1978-06-24
JPS55133755A (en) * 1979-04-05 1980-10-17 Toshiba Corp Cell can
JPS6219161U (ja) * 1985-07-19 1987-02-04
JPH0529666U (ja) * 1991-09-30 1993-04-20 株式会社日平トヤマ 研削盤における砥石カバ−
JPH05285814A (ja) * 1992-04-03 1993-11-02 Fujishiro Kikai Kk 汎用性バリ取り装置
JPH07265905A (ja) * 1994-03-28 1995-10-17 Kawasaki Steel Corp 色調の均一性に優れた表面加工ステンレス鋼板の製造方法
JPH10138140A (ja) * 1996-11-05 1998-05-26 Yamazaki Kogyo:Kk グラインダー装置
JP2000296454A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Kawasaki Steel Corp 鋼板の疵取り方法
JP2010089208A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Sanyo Special Steel Co Ltd 回転式切断機カバー容器内砥粒堆積防止方法および切断機カバー容器

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5292178A (en) * 1976-01-28 1977-08-03 Kikukawa Iron Works Selfftravelling type grinding machine
JPS5375896U (ja) * 1976-11-27 1978-06-24
JPS55133755A (en) * 1979-04-05 1980-10-17 Toshiba Corp Cell can
JPS6219161U (ja) * 1985-07-19 1987-02-04
JPH0529666U (ja) * 1991-09-30 1993-04-20 株式会社日平トヤマ 研削盤における砥石カバ−
JPH05285814A (ja) * 1992-04-03 1993-11-02 Fujishiro Kikai Kk 汎用性バリ取り装置
JPH07265905A (ja) * 1994-03-28 1995-10-17 Kawasaki Steel Corp 色調の均一性に優れた表面加工ステンレス鋼板の製造方法
JPH10138140A (ja) * 1996-11-05 1998-05-26 Yamazaki Kogyo:Kk グラインダー装置
JP2000296454A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Kawasaki Steel Corp 鋼板の疵取り方法
JP2010089208A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Sanyo Special Steel Co Ltd 回転式切断機カバー容器内砥粒堆積防止方法および切断機カバー容器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114961320A (zh) * 2022-06-01 2022-08-30 合肥水泥研究设计院有限公司 一种建筑设计工程用加固施工装置
CN114961320B (zh) * 2022-06-01 2023-08-04 合肥水泥研究设计院有限公司 一种建筑设计工程用加固施工装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Shariff et al. Sliding wear behaviour of laser surface modified pearlitic rail steel
JP2020062731A (ja) 研削装置及び研削方法
US6872133B2 (en) Wave saw blade
KR20130061677A (ko) 마찰가공용 툴과 이를 이용한 마찰가공장치 및 마찰가공방법
JP5910051B2 (ja) 鋼板のプラズマ切断方法
JP3538360B2 (ja) 重研削用のレジノイド研削砥石
JP5771966B2 (ja) 鋼の連続鋳造用モールドパウダー及び連続鋳造方法
US3511960A (en) Electric arc welding
KR101393809B1 (ko) 산소를 이용한 열절단용 강재
TW202103841A (zh) 靶材的研磨方法、靶材的製造方法以及再生鑄塊的製造方法
JP5405079B2 (ja) 回転式切断機カバー容器内砥粒堆積防止方法
JP6665830B2 (ja) 連続熱間圧延における鋼片の接合方法
US20190193209A1 (en) Method for Preparing a Precoated Sheet and Associated Installation
JP4669324B2 (ja) シンターケーキ支持スタンド
WO2015033533A1 (ja) 角状金属材の端部加工方法および装置
JPS6310920Y2 (ja)
JP2009113115A (ja) Zn−Al−Mg系合金めっき鋼板の溶接方法
JP5400789B2 (ja) 連続鋳造用ロール
Tadavi et al. Microscopic analysis of heat affected zone (HAZ) of submerged arc welding (SAW) joint for 1018 mild steel sheet
JP2020189300A (ja) 鋼材
JP5582113B2 (ja) スラグ鍋からの鉄鋼スラグ排出方法
JP3017102U (ja) ガス切断機等の床構造
TWI803106B (zh) 用於框鋸之切削工具
JP5098953B2 (ja) ノズル接合部のシール方法
JPH05112833A (ja) 表面処理鋼板トリム屑の表層処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220531

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220906