JP2020061970A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】大幅な構造改良等によりコスト増を招くことなく、刈取作業に伴って圃場における収量を計測する構成を採用する場合と、このような構成を採用しない場合と、の夫々に対応することが望まれていた。【解決手段】脱穀装置から送出された穀粒を上方に搬送したのち投入部16を介して穀粒タンク5の内部に投入する揚穀装置15が備えられ、投入部16は、揚穀装置15によって投入される穀粒の投擲方向を規制するガイド部材が取り付けられた第一投入状態と、揚穀装置15によって投入される穀粒が接触することにより、投入される穀粒の投入量を計測する投入量計測センサ22が取り付けられた第二投入状態とに切り換え可能である。【選択図】図8

Description

本発明は、コンバインに関し、詳しくは、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、脱穀装置により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、脱穀装置から送出された穀粒を上方に搬送したのち投入部を介して穀粒タンクの内部に投入する揚穀装置とが備えられているコンバインに関する。
上記コンバインにおいて、従来では、揚穀装置によって穀粒タンクの内部に穀粒が投入される投入部において、穀粒を所定の投擲方向に向けて案内するためのガイド部材が備えられている。このガイド部材は、揚穀装置の上端部に備えられる放出用の回転羽根の外周部を覆うとともに放出用開口が形成された放出部構成体に、溶接等により一体的に連設される状態で設けられていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−63829号公報
上記従来技術では、揚穀装置による穀粒タンク内への穀粒投入作業を偏りの少ない状態で良好に行うことが可能である。しかし、この構成では、刈取作業に伴って圃場における収量を計測するための構成を想定した場合には、投入部において、穀粒に対して有効に計測作用する位置に投入量計測センサを取り付けるスペースが確保し難く、刈取作業に伴って収量を計測する構成に対応できない。そこで、このような刈取作業に伴って収量を計測可能な構成を採用する場合には、投入部の構造を大幅に改良しなければならず、コスト高を招く不利がある。
そこで、大幅な構造改良等によりコスト高を招くことなく、刈取作業に伴って圃場における収量を計測する構成を採用する場合と、このような構成を採用しない場合と、の夫々に対応することが望まれていた。
本発明に係るコンバインの特徴構成は、刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記脱穀装置から送出された穀粒を上方に搬送したのち投入部を介して前記穀粒タンクの内部に投入する揚穀装置とが備えられ、前記投入部は、前記揚穀装置によって投入される穀粒の投擲方向を規制するガイド部材が取り付けられた第一投入状態と、前記揚穀装置によって投入される穀粒が接触することにより前記揚穀装置により投入される穀粒の投入量を計測する投入量計測センサが取り付けられた第二投入状態とに切り換え可能である点にある。
本発明によれば、刈取作業に伴って収量を計測する構成を採用しない場合には、投入部を第一投入状態に切り換える。この第一投入状態では、揚穀装置によって上方に搬送されたのち、穀粒タンクの内部に投入される穀粒が、ガイド部材によって設定された投擲方向に向けて放出される。この投擲方向は、穀粒タンクの内部にできるだけ偏りの少ない状態で穀粒を貯留することができるように設定される。その結果、揚穀装置による穀粒タンク内への穀粒投入作業を偏りの少ない状態で良好に行うことが可能である。
刈取作業に伴って収量を計測する構成を採用する場合には、投入部を第二投入状態に切り換える。この第二投入状態では、揚穀装置によって上方に搬送されたのち穀粒タンクの内部に投入される穀粒が、投入量計測センサに接触することにより、穀粒の投入量を計測することができる。
つまり、投入部にガイド部材が取り付けられると第一投入状態になり、投入部に投入量計測センサが取り付けられると第二投入状態になるのであり、投入部に適切な部材を取り付けることによって対応でき、投入部を大幅に構造改良する必要がない。
従って、大幅な構造改良等によりコスト増を招くことなく、刈取作業に伴って圃場における収量を計測する構成を採用する場合と、このような構成を採用しない場合と、の夫々に対応することが可能となった。
本発明においては、前記投入部は、前記第一投入状態において、前記ガイド部材における穀粒案内面にライナー部材が備えられ、前記第二投入状態において、前記投入量計測センサにおける穀粒受止め面に前記ライナー部材が備えられていないと好適である。
本構成によれば、第一投入状態においては、ガイド部材にライナー部材が備えられる。ガイド部材は、例えば、板金材等の低コストの材質で構成される場合であっても、ライナー部材によって、穀粒の接触に起因してガイド部材が早期に摩耗することを回避できる。
第二投入状態においては、穀粒受止め面にて直接、穀粒を受止めるので、投入量計測センサによって穀粒投入量に対応する圧力をできるだけ精度よく計測することができる。穀粒受止め面は、被検知物(穀粒)を受止めるために強度が大に設定されているものであり、穀粒の接触に起因して早期に損傷するおそれは少ない。
本発明においては、前記ライナー部材は、前記投入部の周壁のうち、前記ガイド部材が設けられていない部分を含め、前記周壁の全周に亘って設けられていると好適である。
本構成によれば、ライナー部材が、投入部の周壁の全周に亘って設けられるので、揚穀装置の放出作業が実行されるのに伴って、揚穀装置の主要な構成部品である投入部の周壁は、いずれの箇所においても、直接、穀粒が接当することがなく早期に摩耗することを回避できる。
本発明においては、前記揚穀装置が、前記穀粒タンクの横側壁における前後中間位置に備えられ、前記第一投入状態において、前記ガイド部材は、前記投入部における上下方向の全幅のうちの一部の領域において、穀粒が斜め後方側に向かうように前記投擲方向を規制すると好適である。
本構成によれば、投入部においては、前後中間位置に備えられる揚穀装置により、穀粒タンク内にできるだけ拡散させた状態で貯留させるように放出させる。ところで、最近では、貯留量を増やすために穀粒タンクの前後長を長くする傾向にある。このように穀粒タンクの前後長を長くした場合には、穀粒タンクの後部側箇所に穀粒が貯留され難い場合がある。本構成によれば、投入部により投入される穀粒のうち一部の穀粒を、ガイド部が穀粒を斜め後方側に向かうように放出するようにしたので、穀粒タンクの前後長を長くした場合であっても、穀粒タンクの後部側箇所に穀粒を貯留させることができ、穀粒タンク内において、偏りの少ない状態で均等に穀粒を貯留させることが可能となる。
本発明においては、前記第二投入状態において、前記投入量計測センサは、前記投入部における穀粒受止め面により穀粒を受け止める状態で、支持ステーを介して前記穀粒タンクに支持されていると好適である。
本構成によれば、投入部から投入される穀粒が穀粒受止め面により受止められ、投入量計測センサにより、投入される穀粒の量を計測することができる。投入量計測センサは穀粒タンクに支持されるので、揚穀装置の搬送作動に伴って発生する振動が伝わり難くなり、振動に起因する誤差が少なく、投入量計測センサによる計測精度の向上を図ることができる。
本発明においては、前記穀粒受止め面は、前記投入部の上下方向の略全幅にわたっていると好適である。
本構成によれば、投入部の上下方向の略全幅にわたる広い範囲にて穀粒受止め面により穀粒が受止められるので、投入部から投入される穀粒の投入量を精度よく計測することができる。
本発明においては、前記投入量計測センサが、前記揚穀装置に対して接近離間する方向に沿って位置変更調節可能に前記支持ステーに支持されていると好適である。
本構成によれば、投入量計測センサを揚穀装置に対して接近離間させるように位置変更させることにより、投入量計測センサの穀粒受止め面に対して穀粒が作用する力を変更調節することができる。適切な位置に調整することにより、投入量計測センサによる計測精度をさらに高めることができる。
本発明においては、前記支持ステーに、前記穀粒タンクに貯留された穀粒の貯留量が設定量に達したことを検知する貯留量検知センサが支持されていると好適である。
本構成によれば、支持ステーを有効に利用することで、貯留量検知センサを支持するための専用の支持部材を設ける等の支持構造の複雑化を招くことなく、貯留量検知センサを備えることができる。
本発明においては、前記貯留量検知センサが、上下方向の位置を変更調節可能に前記支持ステーに支持されていると好適である。
本構成によれば、例えば収穫する作物の種類の違いや作業状況の違い等に応じて、貯留量検知センサの上下位置を適正な位置に調整することができる。
コンバインの全体側面図である。 コンバインの全体平面図である。 第一投入状態の投入部の側面図である。 第一投入状態の投入部の横断平面図である。 第一投入状態の放出部を示す斜視図である。 対向部材によるシール接触状態を示す放出部の一部断面図である。 第一投入状態の穀粒放出状態を示す穀粒タンクの平面図である。 第二投入状態の投入部の側面図である。 第二投入状態の投入部の横断平面図である。 第二投入状態の投入部を示す斜視図である。
以下、本発明に係るコンバインの実施形態を、自脱型コンバインに適用した場合について図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1,2に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置1を備えた走行機体2の前部に横軸芯X周りで昇降操作自在に刈取搬送部3が連結され、走行機体2の後部に機体横幅方向に並ぶ状態で脱穀装置4と穀粒を貯留する穀粒タンク5とが備えられている。又、走行機体2の前部右側箇所にキャビン6にて覆われた搭乗運転部7が備えられ、この搭乗運転部7の下方側に駆動用のエンジン8が備えられている。機体後部には、穀粒タンク5に貯留される穀粒を外部に排出するスクリューコンベア式の穀粒排出装置9が備えられている。
この実施形態で、機体の前後方向を定義するときは、作業状態における機体進行方向に沿って定義し、機体の左右方向を定義するときは、機体進行方向視で見た状態で左右を定義する。すなわち、図1,2に符号(F)で示す方向が機体前側、図1,2に符号(B)で示す方向が機体後側である。図2に符号(L)で示す方向が機体左側、図2に符号(R)で示す方向が機体右側である。
刈取搬送部3には、倒伏した植立穀稈を引き起こす複数の引き起こし装置10、引き起こされた植立穀稈の株元を切断するバリカン型の刈取装置11、株元が切断された縦姿勢の刈取穀稈を徐々に横倒れ姿勢に姿勢変更させながら、機体後方側に位置する脱穀装置4に向けて搬送する穀稈搬送装置12等が備えられている。
図示はしないが、脱穀装置4は、刈取穀稈の株元を図示しない脱穀フィードチェーンにより挟持して後方に搬送しながら、内部の扱室で刈取穀稈の穂先側を扱き処理し、選別部にて、扱き処理された脱穀処理物について選別処理を行い、脱穀処理物を、穀粒と、枝付き粒等の二番物と、細かなワラ屑等の塵埃とに選別する。穀粒は穀粒タンク5にて貯留され、二番物は扱室に還元され、塵埃は後端部から外方に排出される。
脱穀装置4による脱穀処理によって得られた穀粒は、穀粒搬送機構13によって、脱穀装置4から穀粒タンク5に搬送される。穀粒搬送機構13は、脱穀装置4の底部に位置する一番物回収スクリュー14と揚穀装置15とを備えている。一番物回収スクリュー14によって横送りされて脱穀装置4の側壁から横外方に送出された穀粒は、揚穀装置15によって上方に搬送される。揚穀装置15は、穀粒を上方に搬送したのち、投入部16を介して穀粒タンク5の内部に投入する。
穀粒タンク5は、詳述はしないが、機体後部側の縦軸芯周りで揺動可能に機体に支持されており、図2に実線で示す通常作業姿勢から横外方に張り出した図2に仮想線で示すメンテナンス姿勢とに切り換え可能に構成されている。メンテナンス姿勢に切り換えることにより、搭乗運転部7の下方に配備されているエンジン8やその周辺の各部のメンテナンス作業を行うことができる。
穀粒タンク5の左側の側壁部5Aにおける揚穀装置15に対応する箇所には、平面視で横方向内方側に凹入する凹入部18が形成されている。揚穀装置15が、この凹入部18に入り込む状態で備えられている。揚穀装置15は、円筒状の搬送筒19の内部に縦送りスクリュー20を備えたスクリューコンベア式に構成されている。
〔投入部の構成〕
揚穀装置15の上端部に備えられた投入部16は、揚穀装置15によって投入される穀粒の投擲方向を規制するガイド部材21が取り付けられた第一投入状態(図3,4,5参照)と、揚穀装置15によって投入される穀粒が接触することにより揚穀装置15により投入される穀粒の投入量を計測する投入量計測センサ22が取り付けられた第二投入状態(図8,9,10参照)とに切り換え可能である。
第一投入状態について説明する。
図3,4,5に、穀粒タンク5が通常作業姿勢にあるときの第一投入状態の投入部16を示している。揚穀装置15の上端部における投入部16に対応する箇所に放出部23が備えられており、穀粒タンク5の投入部16に対応する箇所に、大きく開口された穀粒受け入れ口24が形成されている。
穀粒タンク5が通常作業姿勢にあるときは、揚穀装置15が穀粒タンク5の凹入部18に入り込む状態で備えられ、揚穀装置15の放出部23が穀粒受け入れ口24に対向する状態で接続される。そして、揚穀装置15は、放出部23に備えられた放出口23a及び穀粒受け入れ口24を通して、穀粒を穀粒タンク5の上部から穀粒タンク5内に放出することができる。
穀粒タンク5がメンテナンス姿勢にあるときは、穀粒タンク5が横外方に揺動して揚穀装置15から離間した状態となる。従って、穀粒タンク5の穀粒受け入れ口24と揚穀装置15の放出部23とは容易に分離可能に接続されている。穀粒タンク5をメンテナンス姿勢から通常作業姿勢に切り換えたときに、揚穀装置15の放出部23が穀粒受け入れ口24を閉塞して隙間が生じないように、穀粒受け入れ口24の周縁に、例えば、ウェザーストリップ等のゴム製のシール部材25が備えられている(図6参照)。
放出部23には、縦送りスクリュー20の軸体26の上端部に設けられた回転羽根27と、回転羽根27の周囲を覆うとともに、穀粒タンク5の内方側に向けて開放される放出口23aが形成された放出部構成体28と、投入される穀粒の投擲方向を規制するガイド部材21と、が備えられている。
放出部構成体28は、搬送筒19の上端に連なる状態で放出口23aの下端面を形成する底板29、底板29に連なる状態で回転羽根27の外周側のうちの放出口23aを除く領域を覆う周壁30、周壁30の上端に連なる状態で放出口23aの上端面を形成する天板31、の夫々が主要な構成部材であり、それらが溶接等により一体的に連結されている。
又、放出部構成体28には、周壁30の周方向両側に位置して放出口23aよりも周方向両側に広がる縦向き閉塞板32と、底板29の下面側に位置する縦向きの対向部材33とが備えられている。穀粒タンク5が通常作業姿勢にあるとき、縦向き閉塞板32が、穀粒受け入れ口24の開放部分を覆う状態となる。対向部材33は、穀粒タンク5における穀粒受け入れ口24の周囲の側壁部5Aに対向する状態で設けられている(図6参照)。縦向き閉塞板32及び対向部材33は、溶接等により底板29及び天板31に一体的に連結されている。天板31の上部には、縦送りスクリュー20の軸体26を支持する軸受け部34が備えられている。
図6に示すように、対向部材33は、穀粒タンク5の側壁部5Aに対して水平方向に沿って面当たり状態で対向する形態となっている。その結果、穀粒タンク5がメンテナンス姿勢から通常作業姿勢に切り換わるときに、対向部材33が側壁部5Aに接当しても、シール部材25に対してせん断力が加わり、シール部材25が剥がれる等の不利がなく、耐久性の良い状態で良好なシール性能を維持できる。
周壁30の内面側には、回転羽根27によって放出作用を受ける穀粒を受止め案内するライナー部材38が取り付けられている。ライナー部材38は、複数のボルトの締結によって周壁30に取り付けられている。複数のボルトを取り外すことにより、ライナー部材38を取り外して交換することができる。
ガイド部材21は、底板29の裏面側(下面側)にボルト連結により固定された台座部21aと、縦向き姿勢の案内作用部21bとが溶接等により一体的に連結されて構成されている。案内作用部21bは、投入部16における上下方向の全幅のうちの一部の領域において、投入される穀粒に作用するように設けられている。案内作用部21bのうち回転羽根27の回転方向下手側に位置する箇所に、穀粒が斜め右後方側に向かうように投擲方向を規制するために斜め右後方向き姿勢の傾斜案内面を有している。案内作用部21bのうち回転羽根27の回転方向上手側に位置する箇所は、放出部構成体28の縦向き閉塞板32に対してボルト連結されている。
ライナー部材38は、周壁30の内面を軸芯方向の全幅及び周方向の全周に亘って覆う状態で設けられている。又、ライナー部材38は、放出口23aのうちの下側の領域において、周壁30に対応する箇所から回転羽根27の回転方向下手側に向けてガイド部材21の内面側に沿うように一連に連なる状態で延長形成されている。
このように構成することで、投入部16の周壁30に沿って案内されながら回転羽根27により放出される穀粒は、放出口23aのうちガイド部材21が備えられていない上部側の領域では、穀粒タンク5内の前後方向に広い範囲で放出案内される。
これに対して、放出口23aのうちガイド部材21が備えられる下側の領域では、図7に示すように、穀粒が穀粒タンク5の斜め右後方向に放出案内される。その結果、穀粒タンク5を大型化して前後長を長くした場合であっても、穀粒タンク5の後部側箇所に穀粒を貯留させることができ、穀粒タンク5内において、偏りの少ない状態で均等に穀粒を貯留させることが可能となる。
次に、第二投入状態について説明する。
図8,9,10に第二投入状態の投入部16を示している。揚穀装置15が穀粒タンク5の凹入部18に入り込む状態で備えられ、且つ、揚穀装置15がスクリューコンベア式に構成される点は、第一状態の場合と同じである。
第二投入状態では、放出部構成体28における天板31の上部に、縦送りスクリュー20の軸体26と一体回転する検知用回転体35と、検知用回転体35の回転状態を検出する回転角センサ36等が備えられている。検知用回転体35は、平面視で略菱形に形成され、回転中心から遠い方の頂点(この頂点が被検知部35aを構成する)が回転角センサ36に近接する状態で通過するように設けられている。回転角センサ36は、天板31の上面にボルト連結されたブラケット37により支持されており、検知用回転体35の被検知部35aが近接する毎に検出パルスを出力するように構成されている。
そして、第一投入状態にて用いられるガイド部材21が取り外される。ガイド部材21は、複数のボルトの締結を解除することにより取り外すことができる。第二投入状態では、ガイド部材21の取り付け位置と略同じ位置に放出口23aに隣り合う状態で、揚穀装置15により投入される穀粒の投入量を計測する投入量計測センサ22が取り付けられる。投入量計測センサ22は、揚穀装置15によって投入される穀粒が接触することにより、投入される穀粒の量を計測することができる。
説明を加えると、投入量計測センサ22には、平板状に形成され且つ平坦な穀粒受止め面39aを有する検知板39、検知板39に作用する圧力を計測可能なロードセル40、検知板39とロードセル40の水平方向の一端部とを間隔をあけて連結するスペーサ41、ロードセル40の水平方向の他端部と中継保持具42とを間隔をあけて連結するスペーサ43等が備えられている。検知板39は、上下幅が放出口23aの上下幅と略同じ幅に形成されている。これにより、放出口23aの上下幅の全幅に亘って放出される穀粒が全て検知板39に押し当てられ、揚穀装置15から放出される穀粒を万遍なく検知できる。
ロードセル40の他端部を支持する中継保持具42は、平面視略U字形に形成され、穀粒タンク5の側壁部5Aに固定された支持ステー44に対して、複数のボルトの締結により固定されている。
支持ステー44は、左右両側の側板部分44Aと、左右の側板部分44A同士を繋ぐ上下一対の取付用板部44Bとが平面視で略U字形に一体的に連設されて形成されている。左右の側板部分44Aは、側面視において、投入量計測センサ22を跨いで放出口23aの上下両側の取付用板部44Bにわたって延びる略U字形に形成されている。
ロードセル40の一端部に検知板39が連結され、ロードセル40の他端部は中継保持具42に固定状態で支持されているので、ロードセル40の中心部に応力が集中し易くなる。つまり、ロードセル40が検知板39から荷重を受けると、他端部にモーメント荷重が掛かり、中心部に歪みが発生する。
ロードセル40の中心部に歪みが発生することによって、ロードセル40から電気信号が発生する。ロードセル40から発生する電気信号は、穀粒の収量を評価するための検出信号として用いられ、電気信号は例えば電圧値や電流値で表される。
穀粒が回転羽根27によって放出口23aから押し出されて検知板39に押し当てられると、ロードセル40は検知板39に掛かる押圧力を検出することができる。揚穀装置15から送られてくる穀粒の放出量が多くなる程、検知板39に対する穀粒の押圧力は大きくなり、ロードセル40の検出信号も大きくなる。その結果、ロードセル40の検出信号に基づいて穀粒の投入量を計測することができる。
穀粒の投入量の計測処理について簡単に説明する。
回転角センサ36及びロードセル40の検出信号が入力される制御装置(図示せず)が備えられる。制御装置は、それらの検出信号に基づいて演算処理により穀粒の投入量を求めることができる。
回転羽根27によって押し出された穀粒が検知板39に接触するときに、最も大きな圧力がかかり、ロードセル40の検出信号のピーク値が検出される。このピーク値は、回転羽根27が検知板39に最も近づいた直後に発生するので1回転する毎に検出される。制御装置は、揚穀装置15の1回転毎に検出されるロードセル40の検出信号のピーク値により、単位時間あたりの投入量を時系列的に計測することができる。その値を積算することで圃場における穀粒の収量を求めることができる。
投入量計測センサ22の位置変更について説明する。
支持ステー44は、取付用板部44Bが放出口23aの上下両側に位置する状態で穀粒タンク5の側壁部5Aにボルト連結されている。そして、中継保持具42の左右両側部が、支持ステー44の左右の側板部分44Aに形成されたボルト挿通孔47を通過するボルトによって左右の側板部分44Aに連結されている。支持ステー44の左右の側板部分44Aに形成されるボルト挿通孔47は、水平方向に長い長孔に形成されている。従って、中継保持具42及びそれに連結される投入量計測センサ22が、長孔の範囲内で水平方向に支持ステー44に対する相対位置を変更することができる。投入量計測センサ22を位置変更させると、投入量計測センサ22を揚穀装置15に対して接近離間する方向に位置変更させることができる。
又、支持ステー44の取付用板部44Bに形成されるボルト挿通孔48は水平方向(左右方向)に長い長孔に形成されている。従って、支持ステー44は、長孔の範囲内で水平方向に側壁部5Aに対する相対位置を変更することができる。支持ステー44を位置変更させると、中継保持具42と共に投入量計測センサ22を検知板39の板面と平行な方向に沿って位置変更させることができる。
投入量計測センサ22の位置を変更することにより、回転羽根27によって放出される穀粒が最も効率よく押し当てられる状態に調節して、投入量計測の精度を向上させることができる。
支持ステー44におけるタンク内側(右側)の側板部分44Aに対して、上下方向に位置変更調節可能に、穀粒の貯留量が設定量に達したことを検知する貯留量検知センサ50が支持されている。
貯留量検知センサ50は、感圧スイッチにて構成され、この貯留量検知センサ50が位置する箇所まで穀粒が貯留され、穀粒によって圧力が掛かるとスイッチがオン操作され、穀粒検知状態に切り換わる構成となっている。この貯留量検知センサ50の出力信号は制御装置に入力されている。制御装置は、貯留量検知センサ50が穀粒検知状態になると、例えば、搭乗運転部7に備えられた表示パネル(図示せず)に表示させたり、警報音を発する等の報知処理を行う。
貯留量検知センサ50を保持する保持部材51に上下方向に長い長孔からなる挿通孔52が形成されており、保持部材51は挿通孔52を挿通するボルトによって支持ステー44に固定されている。ボルトの締結を緩めることにより保持部材51を上下方向の位置を変更調節することができる。
このように投入量計測センサ22を支持する支持ステー44を有効に利用して、貯留量検知センサ50を支持するようにしている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、ライナー部材38が周壁30の全周に亘って設けられる構成としたが、この構成に代えて、ライナー部材38が周壁30の一部に設けられるものでもよい。
(2)上記実施形態では、ガイド部材21が穀粒を斜め後方側に向かうように投擲方向を規制するようにしたが、ガイド部材21が穀粒を斜め前方側に向かうように投擲方向を規制するものでもよい。
(3)上記実施形態では、投入量計測センサ22の穀粒受止め面39aが投入部16の上下方向の略全幅にわたる構成としたが、投入部16の上下方向の一部にのみ設けられる構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、支持ステー44に貯留量検知センサ50が支持される構成としたが、専用の支持部材によって貯留量検知センサ50を支持するようにしてもよい。
本発明は、自脱型コンバインに限らず、刈取穀稈の全部を脱穀装置に投入する普通型コンバインにも適用できる。
4 脱穀装置
5 穀粒タンク
15 揚穀装置
16 投入部
21 ガイド部材
22 投入量計測センサ
30 周壁
38 ライナー部材
39a 穀粒受止め面
44 支持ステー
50 貯留量検知センサ

Claims (9)

  1. 刈取穀稈を脱穀処理する脱穀装置と、前記脱穀装置により得られた穀粒を貯留する穀粒タンクと、前記脱穀装置から送出された穀粒を上方に搬送したのち投入部を介して前記穀粒タンクの内部に投入する揚穀装置とが備えられ、
    前記投入部は、
    前記揚穀装置によって投入される穀粒の投擲方向を規制するガイド部材が取り付けられた第一投入状態と、前記揚穀装置によって投入される穀粒が接触することにより前記揚穀装置により投入される穀粒の投入量を計測する投入量計測センサが取り付けられた第二投入状態とに切り換え可能であるコンバイン。
  2. 前記投入部は、
    前記第一投入状態において、前記ガイド部材における穀粒案内面にライナー部材が備えられ、
    前記第二投入状態において、前記投入量計測センサにおける穀粒受止め面に前記ライナー部材が備えられていない請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記ライナー部材は、前記投入部の周壁のうち、前記ガイド部材が設けられていない部分を含め、前記周壁の全周に亘って設けられている請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記揚穀装置が、前記穀粒タンクの横側壁における前後中間位置に備えられ、
    前記第一投入状態において、前記ガイド部材は、前記投入部における上下方向の全幅のうちの一部の領域において、穀粒が斜め後方側に向かうように前記投擲方向を規制する請求項1から3のいずれか1項に記載のコンバイン。
  5. 前記第二投入状態において、前記投入量計測センサは、前記投入部における穀粒受止め面により穀粒を受け止める状態で、支持ステーを介して前記穀粒タンクに支持されている請求項1から4のいずれか1項に記載のコンバイン。
  6. 前記穀粒受止め面は、前記投入部の上下方向の略全幅にわたっている請求項5に記載のコンバイン。
  7. 前記投入量計測センサが、前記揚穀装置に対して接近離間する方向に沿って位置変更調節可能に前記支持ステーに支持されている請求項5又は6に記載のコンバイン。
  8. 前記支持ステーに、前記穀粒タンクに貯留された穀粒の貯留量が設定量に達したことを検知する貯留量検知センサが支持されている請求項5から7のいずれか1項に記載のコンバイン。
  9. 前記貯留量検知センサが、上下方向の位置を変更調節可能に前記支持ステーに支持されている請求項8に記載のコンバイン。
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