JP2018061457A - コンバイン - Google Patents

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Abstract

【課題】跳出板と流量センサを収容する排出ケースに穀粒や切れ藁等が堆積しても、これを容易に取り除くことができ、また、堆積物を取り除く際や検出板の交換等を行う際に、流量センサを格別取り外さなくとも、これらの作業を容易に行うことができるコンバインを提供する。【解決手段】排出ケースの外面にロードセルの固定端部を取り付けたベースを取り付け、また、ロードセルの自由端部を排出ケース内に臨ませ、その自由端部の荷重点に取り付けた検出板に、跳出板によって跳ね出した穀粒を衝突させ、その後、排出口からグレンタンク内に放出されるようになす一方、前記排出口から放出されなかった穀粒や塵埃が堆積する排出ケースの構成部材を、少なくとも検出板とロードセルはそのまま残したまま取り外し、これを掃除可能になす。【選択図】図10

Description

本発明は、自脱型や汎用型のコンバインに係り、詳しくは、揚穀ラセンの終端に設ける跳出板によって跳ね出した穀粒の量をセンサで検出するコンバインに関する。
水稲等を刈り取って収穫するコンバインは、精密農業を行ううえで穀粒の収量を随時計測できる流量センサを設ける。そして、この流量センサとして例えば、ロードセルとその荷重点に検出板を取り付けるセンサが使用され、この検出板に収穫した穀粒を衝突させて、それによりロードセルから得られる計測値(重量)から穀粒の流量を推定する(特許文献1参照。)。なお、このような流量センサからの計測値と穀粒の流量とは、多少の誤差が認められるものの相関関係があることが実証されている。
また、このような流量センサを用いて穀粒の流量を計測するコンバインでは、脱穀部で脱粒させて選別した穀粒を、流量センサの検出板に衝突させて検出するため、穀粒をグレンタンクに向けて移送する揚穀ラセンの終端に設ける跳出板の近くに流量センサを設け、この跳出板によって跳ね出した穀粒を検出板に衝突させて穀粒の量を検出する。
さらに詳しく説明すると、跳出板と流量センサは揚穀筒の上部に設ける排出ケースに収容し、この排出ケースは、跳出板によって跳ね出した穀粒を、その排出口に向けて案内する。そして、排出口の直前に流量センサの検出板を設け、それにより排出ケースによって案内された穀粒が、検出板に衝突して穀粒の量が検出されると共に、穀粒が検出板に案内されて排出ケースに設けた排出口からグレンタンク内に放出され、タンク内に穀粒が回収される。
また、検出板に衝突した穀粒が上手く排出口に向けて飛ばず、逆側の検出板の裏面側に飛ぶと検出板の裏面側となる排出ケースの内側上面に穀粒が滞留しようとする。そこで、これを防止するため、検出板の下方側となる排出ケースの内側上面を傾斜面に形成して、滞留しようとする穀粒を傾斜面に沿わせて、その排出口からグレンタンク内に放出させる。
なお、流量センサによって2番物の流量を検出する場合は、同様に2番物の滞留を防止するため、検出板の裏面側となる吐出部の外周側に導風部を設け、また、ブロワからの風を導風部に導いて、この風によって滞留しようとする2番物を吹き飛ばす。
特許第4280149号公報
前述のように、跳出板と流量センサを揚穀筒の上部に設ける排出ケースに収容し、跳出板によって跳ね出した穀粒を排出ケースに案内させて検出板に衝突させると、検出板に対する穀粒の衝突位置が安定して、穀粒の流量を正確に測定することができる。また、検出板は衝突する穀粒を案内して、排出ケースの排出口からグレンタンク内の適正な方向に向けて放出するから、グレンタンク内に穀粒を偏在させることなく、適正に穀粒をタンク内に放出することができる。
しかも、排出口に向けて上手く飛ばなかった穀粒は、検出板の下方側となる排出ケースの傾斜面に落ちて排出口からグレンタンク内に放出されるから、滞留した穀粒によって検出板等の作動が妨げられることはなく、流量測定の精度の低下を防止することができる。
一方、コンバインは、各部の詰まりを防止するうえで、夜露で濡れたり雨で濡れた稲の葉が乾いた頃から刈り取り作業を始めることが推奨される。しかし、全体的には乾いてはいても倒伏した稲が重なりあっていると、乾きにくいので多少濡れた稲を刈り取る場合がある。また、翌日等からの作業日程を考慮し、多少雨天でも無理して刈り取り作業を行う場合がある。
そして、このような濡れ材を刈り取る場合、脱穀部で脱粒させて選別した穀粒やそれに混ざる切れ藁、或いは塵埃も濡れており、揚穀筒の上部に設ける排出ケースにこれらが送られてくると、排出ケース内に付着してケース内に堆積する。また、一度堆積したこれらの堆積物は、その後に乾いたとしても、自然に剥がれ落ちることが少なく何時までも堆積し続ける。
従って、検出板の下方側となる排出ケースの傾斜面に付着した穀粒やそれに混ざる切れ藁、或いは塵埃は、排出されずにその場に堆積し、最悪の場合、検出板の作動を妨げて流量測定の精度を低下させる虞がある。また、これを防止すべくブロワの風で堆積物を吹き飛ばそうとしても容易に吹き飛ばすことができず、また、強力なブロワを用いるとコストアップを避けられない。
そして、流量センサは、ロードセルの荷重点に加わる荷重を検出し、この場合、検出する荷重は、その荷重点に取り付ける検出板に衝突する穀粒の角度によって微妙に変化する。従って、検出板が長期の使用によって摩耗して交換する際は、当初取り付けてあった位置にロードセルと検出板を元通り正確に取り付ける必要があり、そのように取り付けないと穀粒の流量を正確に計測できず、誤った流量となる虞があるから、再度計測装置を調整する等、煩わしい作業が発生する。
そのため、ロードセルは排出ケースに取り付けたまま、荷重点に取り付ける検出板のみを取り外して交換することが望ましい。しかし、検出板は排出ケース内に設けるため、検出板のみを着脱することは非常に困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、跳出板と流量センサを排出ケースに収容し、跳出板によって跳ね出した穀粒を、流量センサの検出板に衝突させて穀粒の量を検出するコンバインにあって、排出ケースに穀粒や切れ藁等が堆積しても、これを容易に取り除くことができ、また、堆積物を取り除く際や検出板の交換等を行う際に、流量センサを格別取り外さなくとも、これらの作業を容易に行うことができるコンバインを提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、脱穀部で脱粒させて選別した穀粒を、グレンタンク向けて移送する揚穀ラセンと、揚穀ラセンの終端に設ける跳出板と、跳出板によって跳ね出した穀粒の量を検出する検出板とロードセルで構成する流量センサと、跳出板と流量センサを収容し、跳出板によって跳ね出した穀粒を、その排出口に向けて案内する排出ケースを設けるコンバインにおいて、前記排出ケースの外面にロードセルの固定端部を取り付けたベースを取り付け、また、ロードセルの自由端部を排出ケース内に臨ませ、その自由端部の荷重点に取り付けた検出板に、跳出板によって跳ね出した穀粒を衝突させ、その後、排出口からグレンタンク内に放出されるようになす一方、前記排出口から放出されなかった穀粒や塵埃が堆積する排出ケースの構成部材を、少なくとも検出板とロードセルはそのまま残したまま取り外し、これを掃除可能になすことを特徴とする。
本発明は、第2に、前記排出ケースを、跳出板を収容する跳出部と、流量センサを収容するセンサ部で構成し、この内、センサ部の穀粒や塵埃が堆積する構成部材を取り外し、これを掃除可能になすことを特徴とする。
本発明は、第3に、前記流量センサを収容するセンサ部の内側下面を、排出口に向けて下り傾斜する穀粒の滑落面に形成すると共に、この滑落面に開口を設け、この開口を着脱自在な蓋で塞ぐことを特徴とする。
本発明は、第4に、前記検出板の裏面側に設ける取付部に、ロードセルの端縁に接当する取付規制面を形成することを特徴とする。
本発明のコンバインによれば、排出ケースの外面にロードセルの固定端部を取り付けたベースを取り付け、また、ロードセルの自由端部を排出ケース内に臨ませ、その自由端部の荷重点に取り付けた検出板に、跳出板によって跳ね出した穀粒を衝突させ、その後、排出口からグレンタンク内に放出されるようになす一方、前記排出口から放出されなかった穀粒や塵埃が堆積する排出ケースの構成部材を、少なくとも検出板とロードセルはそのまま残したまま取り外し、これを掃除可能になすから、穀粒や塵埃が堆積する排出ケースの構成部材を取り外して、これを掃除することができ、流量測定の精度を保つことができる。
また、穀粒や塵埃が堆積する排出ケースの構成部材には、ロードセルが取り付けられておらず、検出板とロードセルはそのまま残したまま、この排出ケースの構成部材のみを取り外して掃除することができ、検出板とロードセルを一旦取り外して、再度取り付ける際に取付位置に微妙な狂いを生じさせて誤った流量の計測を行うことがなく、常に流量センサによって穀粒の量を適正に計測することができる。しかも、排出ケースの構成部材を取り外すと検出板を交換し易くなりメンテナンス性が向上する。
さらに、前記排出ケースを、跳出板を収容する跳出部と、流量センサを収容するセンサ部で構成し、この内、センサ部の穀粒や塵埃が堆積する構成部材を取り外し、これを掃除可能になすと、跳出板を収容する跳出部は、堆積しようとする穀粒や塵埃が跳出板によって跳ね飛ばされてあまり堆積することはなく、また、検出板の作動を妨げて流量測定の精度を低下させる虞はないから、係る取り外す必要のない跳出部を除いて、センサ部の穀粒や塵埃が堆積する構成部材のみを取り外して掃除することができ、それ故、構成部材の着脱時間を短縮して容易に堆積物を取り除くことができる。
また、前記流量センサを収容するセンサ部の内側下面を、排出口に向けて下り傾斜する穀粒の滑落面に形成すると共に、この滑落面に開口を設け、この開口を着脱自在な蓋で塞ぐと、従来と同様に検出板の裏面側に飛んで堆積しようとする穀粒を、センサ部の滑落面及び蓋の上面を滑落させて放出することができる。また、濡れ材の刈り取りによってセンサ部の滑落面や蓋の上面に付着した穀粒や塵埃は、蓋を取り外して出来た開口からセンサ部の滑落面を掃除したり、蓋自体を掃除すればよく、簡単に掃除を行うことができる。
そして、前記検出板の裏面側に設ける取付部に、ロードセルの端縁に接当する取付規制面を形成すると、検出板を交換する際に、ロードセルに対して検出板を元通りの位置、及び取付角度で取り付けることができ、そのため、穀粒の量を元通り正確に計測することができる。
コンバインの側面図である。 コンバインの平面図である。 脱穀部の内部構造を説明する側面図である。 揚穀筒の終端に設ける放出部の正面図である。 揚穀筒の終端に設ける放出部の背面図である。 揚穀筒の終端に設ける放出部の斜視図である。 揚穀筒の終端に設ける放出部を示し、(a)はその平面図であり、(b)は内部構造を説明する平面図である。 流量センサの裏面側から見た斜視図である。 流量センサの側面面側から見た斜視図である。 排出ケースの天板等を透過したケース内部の斜視図である。 取り外し可能な排出ケースの構成部材を説明する参考斜視図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明すると、図1及び図2に示すようにコンバイン1は、左右のクローラ式走行装置2を下部に備える機体フレーム3の右側前部に運転操作部Aを設け、運転操作部Aは、運転席4や各種操作レバー等をキャビン5で覆って構成する。また、機体フレーム3の左側前部から運転操作部Aの前方にかけて、刈取部Bを図示しない油圧シリンダによって昇降自在に設ける。
さらに、刈取部Bの後方の左側には脱穀部Cを設けると共に、脱穀部Cの右側にはグレンタンクから構成する収穀部Dを設ける。そして、脱穀部Cと収穀部Dの後方にはカッターによって構成する排藁処理装置Eを設ける。なお、エンジン等から構成する原動部Fは、運転席4の下方に設ける。次に、各部の機能を以下に順を追って説明する。
前記刈取部Bは、その前端に分草板6とナローガイド7を設け、圃場の立毛穀稈を刈取穀稈と未刈取穀稈とに区分けする。また、引起装置8は左右の分草板6の間に入った刈取穀稈を引起し、その後、掻込み装置9はこれを掻込んで、穀稈の株元は刈刃10で切断する。さらに、掻込み装置9によって後方に掻込んだ左右の穀稈は、揚上搬送装置を構成する左右の掻込み搬送チェン及び穂先搬送チェンで合流し、また、合流した穀稈は扱深さ搬送チェンによって扱深さを調節して脱穀部Cに搬送する。
また、前記脱穀部Cは、図3に示すように扱室11と、扱室11の下方に設ける選別室12と、扱室11の後方における選別室12の上方に設ける排塵室13と、排塵室13の上方に設ける排藁搬送装置14等を備える。
そして、前記扱室11には、外周に多数の扱歯15を植設する扱胴16を回転自在に設ける。また、扱胴16の下方に円弧状の受け網17を設け、前記刈取部Bによって刈り取られ、揚上搬送装置によって搬送された穀稈を、扱室11の側方に設ける脱穀フイードチェン18とレールによって挟持して後方に搬送する間に、扱胴16と受け網17によって脱粒処理を行う。
さらに、扱胴16の下方に設ける選別室12には、受け網17から漏下した穀粒等を選別処理する揺動選別体19と、揺動選別体19に向けて選別風を送る唐箕ファン20と、揺動選別体19から漏下した処理物を一番受樋21と二番受樋22とに分離して流下案内する一番流板23と、一番受樋21に横設する一番ラセン24と、二番受樋22に横設する二番ラセン25と、一番流板23の下方に設けるターボファン26等を設ける。
また、前記揺動選別体19は、受け網17から漏下した処理物を下手側へ順次移送するグレンパン27と、このグレンパン27の下手端部で処理物を層状選別(比重選別)する上段及び下段のチャフシーブ28、29と、この上段と下段チャフシーブ28、29から漏下した処理物を網部材で篩い選別するグレンシーブ30と、下段チャフシーブ29の下手側に配置するストローラック31等を備えた一体状の枠体で構成し、この揺動選別体19を前後揺動自在に支持して、駆動機構によって所定の周期で連続的に往復揺動させる。
なお、前記唐箕ファン20は、ファンケース32に内装し、その下手部に形成した三つの送風口32a、32b、32cから揺動選別体19に向けて選別風を送る。さらに、ターボファン26は、揺動選別体19のストローラック31に向けて選別風を送り、ストローラック31上を移送する藁屑等を上方に向けて吹き飛ばす。そして、ストローラック31の上方に設ける排塵室13の排塵ファン33は、唐箕ファン20とターボファン26によって吹き飛ばして揺動選別体19上を浮遊する藁屑や塵埃を吸引し、吸引した藁屑や塵埃を排塵口34から機外に放出する。
そして、唐箕ファン20及びターボファン26によって風選した穀粒等の一番物は、一番受樋21に落下し、穂切れ等の二番物は二番受樋22に落下する。さらに、一番受樋21に落下した一番物は、一番ラセン24によって横送りして揚穀筒35に内装する揚穀ラセンによってグレンタンクに向けて移送する。また、二番受樋22に落下した二番物は、二番ラセン25によって横送りして、二番還元筒36に内装する還元ラセンによって再び揺動選別体19上に還元する。
なお、脱穀された後の排藁は、脱穀フイードチェン18の終端から穂先搬送チェンと株元搬送チェンで構成する排藁搬送装置14に受け継がれて、ディスク型カッター37及び拡散ラセン38等によって構成する排藁処理装置Eに供給し、最終的に切藁等として刈取り跡地に放出する。
次いで、収穀部Dを構成するグレンタンク39について説明すると、図1及び図2に示すようにグレンタンク39は、前壁と後壁と左右側壁と天井壁で略直方体状に形成する上部側の貯留部40と、この貯留部40の下方にあって前壁と後壁と傾斜底壁で漏斗状に形成する下部側の樋部41を一体に連結して穀粒を貯留する箱状のタンクに構成する。
また、グレンタンク39は、その樋部40の下部に前後方向となる図示しない横ラセンを横設し、排出オーガを構成する縦ラセンは横ラセンから送られてきた穀粒を縦ラセンの上方側に向けて送る。そして、縦ラセンは機体フレーム3に回動自在に支持した縦パイプ42に内装すると共に、縦ラセンの上端部に結合する第2及び第3の縦ラセンを介して穀粒を機外に排出する。
なお、縦パイプ42の上部には第2ギヤケース43を設け、この第2ギヤケース43には第2の縦ラセンを内装する。また、第2ギヤケース43は、第2の縦パイプ44を油圧シリンダ45によって起伏自在に支持し、第2の縦パイプ44は第3の縦ラセンを内装する。さらに、縦パイプ42は、第2ギヤケース43及び第2の縦パイプ44とともに縦ラセン軸を中心に電動モータによって旋回可能になす。
なお、グレンタンク39は、縦パイプ42に内装する縦ラセン軸を中心に回動自在に機体フレーム3に取付け、必要に応じてその前部側を機体外方に向けて大きく回動させて、メンテナンス位置にすることができる。また、貯留部40の左側壁の前部側上部には流入口40aを設け、前記脱穀部Cから移送されてきた穀粒を流入口40aからタンク内に受け入れる。さらに、グレンタンク39に穀粒が満杯になると、横ラセン等を駆動して穀粒を縦パイプ44の先端に設ける排出口44aから放出する。
次に、コンバイン1の収量を検出する流量センサについて説明すると、図4乃至図10に示すように流量センサSは、前記揚穀筒35の排出ケース46に設ける。ここで、排出ケース46は揚穀ラセン47を内装する揚穀筒35の上部に一体に溶接して設け、主に揚穀ラセン47の終端に設ける跳出板48を収納する跳出部と、流量センサSを収容するセンサ部で構成する。
この内、跳出板48を収納する跳出部は、揚穀ラセン47を受け入れる孔を備える略円弧状の底板46aと、揚穀ラセン47及び跳出板48を上方から通す孔を備え、揚穀ラセン47のシャフト上部を軸支するベアリングホルダ49を孔の周辺に取り付ける略円弧状の天板46bと、上記底板46aと天板46bの外周縁に溶接して、両者間に跳出板48の収納空間を設ける弧状の側板46cから形成する。
一方、流量センサSを収容するセンサ部は、跳出部の底板46aの後方側を下方に向けて折り曲げて形成した三角形状の前側板46dと、この前側板46dより後方に離して設ける三角形状の後側板46eと、この前側板46dと後側板46eの背面側の辺、並びに跳出部の側板46cの後方側の端部に溶接する底板46fから形成する。なお、これらの上方は、跳出部の天板46bの後方側の端部と、後側板46e及び底板46fの上部に設けるフランジに流量センサアッシーAをボルト及びナットで取り付けて閉鎖する。
そして、跳出部とセンサ部で構成する排出ケース46の、グレンタンク39の流入口40aに臨む前面には排出板46gを溶接し、この排出板46gには、穀粒を放出する前後方向となる排出口46hを設ける。また、前記センサ部の底板46fには長辺を上下方向とする長方形状の開口46iを設けるとともに、この開口46iを背面側から蓋46jで塞ぐ。
また、前述の流量センサアッシーAは、図7(a)に示すように、排出ケース46のセンサ部の上面にボルトやナットで取り付けるベース50と、このベース50の中央部に設ける孔の周囲上面に、長孔等によって角度調節自在に取り付けるセンサ取付板51と、図8及び図9に示すようにセンサ取付板51に、その固定端部を取り付けてカバー52で覆うビーム型のロードセル53と、センサ取付板51の中央側に設ける孔を通して下方に延出するロードセル53の荷重点にボルトで取り付ける長方形状となす樹脂製の検出板54とから構成する。
なお、前記検出板54の穀粒を衝突させる本体54aの裏面側に設ける取付部54bは、ロードセル53の荷重点に取り付ける取付面54cと、ロードセル53の先端側の端縁(端面)に接当する取付規制面54dを備え、ロードセル53の荷重点に検出板54を取り付ける際、検出板54の取付規制面54dをロードセル53の端縁に接当させることによって位置決めをすることができ、それによって、常にロードセル53に対して検出板54を所定の位置、及び取付角度に取り付けることができる。
そして、以上のように構成するコンバイン1において、圃場で刈取作業を行うと図10に示すように、収穫した穀粒(一番物)は、揚穀筒35に内装する揚穀ラセン47によって移送され、揚穀筒35の上部に設ける排出ケース46の跳出部内に吐き出される。また、跳出部内に吐き出された穀粒は、跳出板48によって側板46cの内面に沿って案内され、その後、側板46cの終端に臨む検出板54に衝突して、穀粒の量がロードセル53によって計測される。
なお、検出板54に衝突した穀粒は、検出板54の長手方向が側板46cの延長方向となるように略整列させて設けてあるため、その衝突によって急激に方向を変えて減速されることなく、検出板54に引き続き案内されて放出される。さらに、放出された穀粒は排出ケース46の前後方向となる排出口46hからグレンタンク39の貯留部40と樋部41の後部側に向けて放出され、グレンタンク39内に穀粒が偏在しない状態で穀粒は順次貯留される。
また、上述のように検出板54に衝突した穀粒は、大半が検出板54に案内されてそのまま放出されるが、排出ケース46の跳出部に吐き出される穀粒の量が多かったり、検出板54への当たり所が悪かった穀粒は、側板46cの終端上部に設ける塞ぎ板46kの下方から検出板54を迂回して、その裏面側に回り込んで底板46f並びに蓋46jの上に落下する。
しかし、底板46fは、排出口46hに向けて下り傾斜する穀粒の滑落面に形成し、また、底板46fの開口46iを塞ぐ蓋46jもこれに倣って下り傾斜する穀粒の滑落面となっているから、これらに落下した穀粒はその場に堆積することなく滑落して排出口46hから排出される。
さらに、乾き切っていない穀稈を刈り取る場合、脱穀部Cで脱粒させて選別した穀粒やそれに混ざる切れ藁、或いは塵埃も濡れており、揚穀筒35の上部に設ける排出ケース46にこれらが送られてくると、排出ケース46内に付着する。この場合、排出ケース46の跳出部に付着して堆積しようとする穀粒や塵埃は、跳出板48によって掻き取られて跳ね飛ばされるからあまり堆積することはない。
しかし、排出ケース46のセンサ部に付着した穀粒や塵埃は、跳出板48等の強制的な排除手段がないからケース内に徐々に堆積する。また、一度堆積したこれらの堆積物は、その後に乾いたとしても、自然に剥がれ落ちることが少なく何時までも堆積し続ける。そして、穀粒の量を検出するロードセル53は、検出板54から荷重を受けて歪むことによって穀粒の量を測定し、仮に検出板54の荷重を堆積物が受けたり、堆積物がロードセル53の歪みを阻止すると正しい測定結果が得られなくなる虞がある。
従って、このように排出ケース46のセンサ部に穀粒や塵埃が堆積している場合には速やかに取り除く必要があり、その場合、センサ部の底板46fに設ける蓋46jをナットを緩めて取り外し、これに付着した堆積物を取り除く、また、底板46fの開口46iからその周囲に付着する堆積物を掻き出して除去する。なお、上記蓋46j等をフッ素樹脂皮膜等で覆う撥水加工すれば、穀粒等が滑落しやすくなり、堆積物の除去作業の頻度を減らすことができる。
なお、排出ケース46は、脱穀部Cの上面となるシリンダカバーより上方に設けるから、このシリンダカバー上に作業者が上って蓋46jの着脱を行うことができる。さらに、グレンタンク39をメンテナンス位置に回動させると、排出ケース46の排出口46hは露出するから、この排出口46hから掻き出した堆積物を落下させてもよい。
一方、ロードセル53と検出板54から構成する流量センサSは、ロードセル53の荷重点に加わる荷重を検出し、この場合、検出する荷重は、その荷重点に取り付ける検出板54に衝突する穀粒の角度によって微妙に変化する。そのため、初期設定において、センサ取付板51に流量センサSを取り付け、また、このセンサ取付板51をベース50に設定された角度で取り付け、この流量センサアッシーAを排出ケース46に取り付ければ、以後、穀粒の量を正確に計測できる。
しかし、流量センサSの長期の使用によって検出板54が摩耗すると交換する必要がある。そして、検出板54を交換する際は、堆積物を取り除く場合と同様に、底板46fに設ける蓋46jを取り外して、底板46fの開口46iからロードセル53の荷重点に取り付けた検出板54をボルトを外して交換する。なお、前述のように検出板54の取付部54bには、取付規制面54dが設けてあるから、ロードセル53に対して検出板54を元通りの所定の位置、及び取付角度に取り付けることができる。
なお、排出ケース46のセンサ部に堆積する穀粒や塵埃を除去する場合、又は流量センサSの検出板54を交換する場合、本発明の実施形態においては、底板46fに設ける蓋46jを取り外して作業を行うようにしたが、図11に示すように流量センサSを収容するセンサ部の構成部材である前側板46d、後側板46e、及び底板46fを排出ケース46に対して流量センサアッシーAをそのまま残して着脱自在に構成する、或いは上記前側板46d、後側板46e、及び底板46fの何れか一つ、又は二つのみを着脱自在に構成してもよく、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 コンバイン
39 グレンタンク
46 排出ケース
46f 底板
46j 蓋(排出ケースの構成部材)
47 揚穀ラセン
48 跳出板
50 ベース
53 ロードセル
54 検出板
54d 取付規制面

Claims (4)

  1. 脱穀部で脱粒させて選別した穀粒を、グレンタンク向けて移送する揚穀ラセンと、揚穀ラセンの終端に設ける跳出板と、跳出板によって跳ね出した穀粒の量を検出する検出板とロードセルで構成する流量センサと、跳出板と流量センサを収容し、跳出板によって跳ね出した穀粒を、その排出口に向けて案内する排出ケースを設けるコンバインにおいて、前記排出ケースの外面にロードセルの固定端部を取り付けたベースを取り付け、また、ロードセルの自由端部を排出ケース内に臨ませ、その自由端部の荷重点に取り付けた検出板に、跳出板によって跳ね出した穀粒を衝突させ、その後、排出口からグレンタンク内に放出されるようになす一方、前記排出口から放出されなかった穀粒や塵埃が堆積する排出ケースの構成部材を、少なくとも検出板とロードセルはそのまま残したまま取り外し、これを掃除可能になすことを特徴とするコンバイン。
  2. 前記排出ケースを、跳出板を収容する跳出部と、流量センサを収容するセンサ部で構成し、この内、センサ部の穀粒や塵埃が堆積する構成部材を取り外し、これを掃除可能になすことを特徴とする請求項1に記載のコンバイン。
  3. 前記流量センサを収容するセンサ部の内側下面を、排出口に向けて下り傾斜する穀粒の滑落面に形成すると共に、この滑落面に開口を設け、この開口を着脱自在な蓋で塞ぐことを特徴とする請求項2に記載のコンバイン。
  4. 前記検出板の裏面側に設ける取付部に、ロードセルの端縁に接当する取付規制面を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一つに記載のコンバイン。
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