JP2020059011A - ハニカム構造体 - Google Patents

ハニカム構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP2020059011A
JP2020059011A JP2018193596A JP2018193596A JP2020059011A JP 2020059011 A JP2020059011 A JP 2020059011A JP 2018193596 A JP2018193596 A JP 2018193596A JP 2018193596 A JP2018193596 A JP 2018193596A JP 2020059011 A JP2020059011 A JP 2020059011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust gas
honeycomb structure
cell
face
end surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018193596A
Other languages
English (en)
Inventor
孝浩 伊藤
Takahiro Ito
孝浩 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ibiden Co Ltd filed Critical Ibiden Co Ltd
Priority to JP2018193596A priority Critical patent/JP2020059011A/ja
Priority to PCT/JP2019/039039 priority patent/WO2020075604A1/ja
Publication of JP2020059011A publication Critical patent/JP2020059011A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/14Other self-supporting filtering material ; Other filtering material
    • B01D39/20Other self-supporting filtering material ; Other filtering material of inorganic material, e.g. asbestos paper, metallic filtering material of non-woven wires
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D46/00Filters or filtering processes specially modified for separating dispersed particles from gases or vapours
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B38/00Porous mortars, concrete, artificial stone or ceramic ware; Preparation thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01NGAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
    • F01N3/00Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
    • F01N3/02Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust
    • F01N3/021Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters
    • F01N3/022Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for cooling, or for removing solid constituents of, exhaust by means of filters characterised by specially adapted filtering structure, e.g. honeycomb, mesh or fibrous

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

【課題】 破損が生じにくい構造のハニカム構造体を提供する。【解決手段】 排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁と、排ガス入口側の端面が開口され且つ排ガス出口側の端面が封じられている排ガス導入セルと、排ガス出口側の端面が開口され且つ排ガス入口側の端面が封じられている排ガス排出セルとを備えた円柱状のハニカム構造体であって、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルは、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が一定である内部領域と、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大又は縮小されている端部領域とからなり、上記排ガス出口側の端面には凹凸があり、上記ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上であることを特徴とするハニカム構造体。【選択図】図1

Description

本発明は、ハニカム構造体に関する。
ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機関から排出される排ガス中には、スス等のパティキュレート(以下、PMともいう)が含まれており、近年、このPMが環境または人体に害を及ぼすことが問題となっている。また、排ガス中には、CO、HCまたはNOx等の有害なガス成分も含まれていることから、この有害なガス成分が環境または人体に及ぼす影響についても懸念されている。
そこで、内燃機関と連結されることにより排ガス中のPMを捕集したり、排ガスに含まれるCO、HCまたはNOx等の排ガス中の有害なガス成分を浄化したりする排ガス浄化装置として、チタン酸アルミニウム、コージェライト、炭化ケイ素等の多孔質セラミックからなるハニカム構造体が種々提案されている。
また、これらのハニカムフィルタでは、内燃機関の燃費を改善し、圧力損失の上昇に起因する運転時のトラブル等をなくすために、圧力損失の低いハニカム構造体からなるフィルタが種々提案されている。
特許文献1には、一端面で開放されて他端面で閉じられた複数の第1流路、及び、前記一端面で閉じられて前記他端面で開放された複数の第2流路を有し、各前記第1流路及び各前記第2流路の断面積がそれぞれ軸方向に一定である中央隔壁と、前記中央隔壁から前記他端面に向かって、各前記第1流路の断面積が縮小され、かつ、各前記第2流路の断面積が拡大される、他端側傾斜隔壁と、を備えるハニカム構造体であって、前記他端側傾斜隔壁の軸方向長さは4mm以上であるハニカム構造体が開示されている。
再公表2016−098835号
特許文献1では、他端側傾斜隔壁の他端面は平坦である。そのため、他端面側の第1流路において、最もPMが堆積する場所が揃ってしまう。また、捕集されたPMは燃焼されることになる。特許文献1に記載のハニカム構造体では、PMが最も堆積する位置が揃っているので、PMの燃焼に伴い、その部分が一度に急激に加熱されることになる。このように、一度に急激に加熱されると、加熱に伴い発生した応力を分散することができず、ハニカム構造体が破損するという問題が生じる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、破損が生じにくい構造のハニカム構造体を提供することである。
本発明のハニカム構造体では、排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁と、排ガス入口側の端面が開口され且つ排ガス出口側の端面が封じられている排ガス導入セルと、排ガス出口側の端面が開口され且つ排ガス入口側の端面が封じられている排ガス排出セルとを備えた柱状のハニカム構造体であって、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルは、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が一定である内部領域と、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大又は縮小されている端部領域とからなり、上記排ガス出口側の端面には凹凸があり、上記ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上であることを特徴とする。
本発明のハニカム構造体では、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上である。すなわち、ハニカム構造体の排ガス出口側の端面は同一平面状に位置しておらずバラついている。そのため、PMが燃焼するハニカム構造体の長手方向の位置もバラつくことになる。
PMが燃焼する位置がバラつくと、加熱される長手方向の位置を分散させることができるので、PMを燃焼させた際に発生する応力の集中を抑制することができる。
従って、本発明のハニカム構造体では破損が生じにくい。
本発明のハニカム構造体では、上記ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.5以下であることが望ましい。
このような範囲であると、ハニカム構造体では破損を好適に防ぐことができる。
ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.5を超えると、製造時に排ガス出口側の端面を下にして置いた際に、端面に破損が生じることがある。
本発明のハニカム構造体では、上記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さは、1〜10mmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さが、1〜10mmであると、排ガス入口側において、排ガスがセル内部に導入される抵抗、及び排ガス出口側において、排ガスがセル内部より排出される抵抗をより小さくできるため、圧力損失をさらに低減させることができる。
本発明のハニカム構造体において、上記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さが、1mm未満であると、排ガス入口側において、セル内部への排ガスを導入する際の抵抗が大きくなり、排ガス出口側において、排ガスが排出される際の抵抗が大きくなるため、圧力損失を充分に低減できなくなり、一方、上記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さが、10mmを超えると、そのような構造のハニカム構造体の製造が難しくなる。
本発明のハニカム構造体では、上記端面におけるセル隔壁の厚さは、0.1〜0.5mmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記端面におけるセル隔壁の厚さが、0.1〜0.5mmであると、圧縮強度を低下させることなく、セル隔壁の厚さを充分に薄くすることができるので、圧力損失を充分に低減させることができる。
また、上記端面におけるセル隔壁の厚さを測定する際、測定位置は、上記端面の各セルの中心領域とする。
本発明のハニカム構造体において、上記端面におけるセル隔壁の厚さが、0.1mm未満であると、セル隔壁の厚さが薄すぎることとなり、圧縮強度を低下させてしまう。一方、セル隔壁の厚さが0.5mmを超えると、セル隔壁の厚さが厚すぎるため、圧力損失を充分に低減させることが難しくなる。
本発明のハニカム構造体において、上記内部領域における排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状は、四角形であることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記内部領域における排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が、四角形であると、ハニカム構造体を製造する際、上記端部領域において、セルの長手方向に垂直な断面形状を、端面に近づくに従って拡大又は縮小させ易く、圧力損失が充分に低いハニカム構造体の実現が可能となる。
本発明のハニカム構造体では、上記ハニカム構造体は、外周に外周壁を有する一のハニカム焼成体により構成されていることが望ましい。
本発明のハニカム構造体においては、接着剤を用いて多数のハニカムセグメントを組み合わせたハニカム構造体に比べて、接着層がない分、端面における開口率を高くできるため、圧力損失の低減効果がより発揮できる。
本発明のハニカム構造体では、上記ハニカム焼成体は、コージェライト、又は、チタン酸アルミニウムからなることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記ハニカム焼成体が、コージェライト、又は、チタン酸アルミニウムからなると、上記セラミックは、熱膨張率の低い材料であるので、再生時等において大きな熱応力が発生した場合であっても、クラック等の発生しにくいハニカム構造体となる。
本発明のハニカム構造体では、上記セル隔壁の気孔率は、35〜65%であることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記セル隔壁の気孔率が、35〜65%であると、セル隔壁は、排ガス中のPMを良好に捕集することができ、かつ、セル隔壁に起因する圧力損失の上昇を抑制することができる。従って、圧力損失をさらに低減させることができる。
セル隔壁の気孔率が35%未満では、セル隔壁の気孔の割合が小さすぎるため、排ガスがセル隔壁を通過しにくくなり、排ガスがセル隔壁を通過する際の圧力損失が大きくなる。一方、セル隔壁の気孔率が65%を超えると、セル隔壁の機械的特性が低く、再生時等において、クラックが発生し易くなる。
本発明のハニカム構造体では、上記セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径は、5〜30μmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径が、5〜30μmであると、圧力損失の増加を抑制しながら、高い捕集効率でPMを捕集することができる。
セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径が5μm未満であると、気孔が小さすぎるため、排ガスがセル隔壁を透過する際の圧力損失が大きくなる。一方、セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径が30μmを超えると、気孔径が大きくなりすぎるので、PMの捕集効率が低下してしまう。
図1(a)は、本発明のハニカム構造体の一例を模式的に示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA−A線断面図であり、図1(c)は、一方の端面側から見た端面図である。 図2は、ハニカム構造体の排ガス出口側の端面において、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さを測定する位置を模式的に示す図面である。 図3は、図1に示したハニカム構造体の端面の近傍を模式的に示す断面図である。 図4(a)は、成形工程により作製された未封止ハニカム成形体を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示した未封止ハニカム成形体のB−B線断面図である。 図5は、未封止ハニカム成形体の再成形工程の様子を模式的に示す説明図である。 図6は、未封止ハニカム成形体の再成形工程の様子を模式的に示す断面図である。 図7は、PM燃焼試験におけるPMの捕集方法を模式的に示す断面図である。
(発明の詳細な説明)
[ハニカム構造体]
まず、本発明のハニカム構造体について説明する。
本発明のハニカム構造体は、排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁と、排ガス入口側の端面が開口され且つ排ガス出口側の端面が封じられている排ガス導入セルと、排ガス出口側の端面が開口され且つ排ガス入口側の端面が封じられている排ガス排出セルとを備えた円柱状のハニカム構造体であって、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルは、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が一定である内部領域と、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大又は縮小されている端部領域とからなり、上記排ガス出口側の端面には凹凸があり、上記ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上であることを特徴とする。
図1(a)は、本発明のハニカム構造体の一例を模式的に示す斜視図であり、図1(b)は、図1(a)におけるA−A線断面図であり、図1(c)は、一方の端面側から見た端面図である。
図1(a)及び図1(b)に示すハニカム構造体10は、排ガスの流路となる複数のセル12、13を区画形成する多孔質のセル隔壁11と、排ガス入口側の端面10aが開口され且つ排ガス出口側の端面10bが封じられている排ガス導入セル12と、排ガス出口側の端面10bが開口され且つ排ガス入口側の端面10aが封じられている排ガス排出セル13とを備え、排ガス導入セル12及び排ガス排出セル13は、排ガス導入セル12及び排ガス排出セル13の長手方向に垂直な断面形状が一定である内部領域10Bと、排ガス導入セル12及び排ガス排出セル13の長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大され、又は、縮小され、封じられている端部領域10A、10Cとからなる。
図1(a)及び図1(b)に示すように、ハニカム構造体10が単一のハニカム焼成体からなる場合、ハニカム焼成体はハニカム構造体でもある。
本発明のハニカム構造体では、排ガス出口側の端面には凹凸があり、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上である。
このことについて、図1(b)及び図2を参照して説明する。
図1(b)には、排ガス入口側の端面10aが平坦で、排ガス出口側の端面10bに凹凸があることを示している。
この凹凸の程度を「ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差」として示す。
なお、本明細書において「ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差」とは、以下の方法で測定された値を意味する。
図2は、ハニカム構造体の排ガス出口側の端面において、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さを測定する位置を模式的に示す図面である。
(1)まず、ハニカム構造体を、排ガス入口側の端面が下になるように固定台の載置面に配置する。ここで、固定台の載置面が排ガス入口側の端面に接する仮想平面となる。
(2)次に、ハニカム構造体の排ガス出口側の端面において、排ガス出口側の端面の中心Cから排ガス出口側の端面の外周部P1まで仮想線分S1を引く。
仮想線分S1上の中心Cから外周部P1までの距離の1/3の位置、2/3の位置及び外周部P1をそれぞれハニカム構造体の長さ測定位置M1−1、M1−2、M1−3とする。
次に、仮想線分S1との角度が5度になるように、排ガス出口側の端面の中心Cからハニカム構造体の外周部P2まで仮想線分S2を引く。
仮想線分S2上の中心Cから外周部P2までの距離の1/3の位置、2/3の位置及び外周部P2をそれぞれハニカム構造体の長さ測定位置M2−1、M2−2、M2−3とする。
以下、同様に、隣り合う仮想線分同士の角度が5度になるように仮想線分S3・・・を引き、各仮想線分上の中心Cから外周部までの距離の1/3の位置、2/3の位置及び外周部をそれぞれハニカム構造体の長さ測定位置とする。
(3)次に、ハニカム構造体の円周上の各長さ測定位置間(M1−1とM2−1間、M1−2とM2−2間、M1−3とM2−3間・・・)における、固定台の載置面から排ガス出口側の端面までの距離を測定し、その最大値を読み取る。
(4)固定台の載置面から排ガス出口側の端面までの距離の各最大値の標準偏差が、「ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差」である。
本発明のハニカム構造体では、上記方法により求めた、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上である。すなわち、ハニカム構造体の排ガス出口側の端面は同一平面状に位置しておらずバラついている。そのため、PMが燃焼するハニカム構造体の長手方向の位置もバラつくことになる。
PMが燃焼する位置がバラつくと、加熱される長手方向の位置を分散させることができるので、PMを燃焼させた際に発生する応力の集中を抑制することができる。
従って、本発明のハニカム構造体では破損が生じにくい。
本発明のハニカム構造体では、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.5以下であることが望ましい。
このような範囲であると、ハニカム構造体では破損を好適に防ぐことができる。
ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.5を超えると、製造時に排ガス出口側の端面を下にして置いた際に、端面に破損が生じることがある。
本発明のハニカム構造体では、上記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さは、1〜10mmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さが、1〜10mmであると、排ガス入口側において、排ガスがセル内部に導入される抵抗、及び、排ガス出口側において、排ガスがセル内部より排出される抵抗をより小さくできるため、圧力損失をさらに低減させることができる。
本発明のハニカム構造体では、上記端面におけるセル隔壁の厚さは、0.1〜0.5mmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記端面におけるセル隔壁の厚さが、0.1〜0.5mmであると、圧縮強度を低下させることなく、セル隔壁の厚さを充分に薄くすることができるので、圧力損失を充分に低減させることができる。
また、内部領域におけるセル隔壁の厚さは、0.12〜0.4mmであることが望ましい。
図3は、図1に示したハニカム構造体の端面の近傍を模式的に示す断面図である。
図3には、ハニカム構造体10の端面10aにおけるセル隔壁11の厚さdを示している。また、ハニカム構造体10の内部領域におけるセル隔壁11の厚さdも示している。
また、本発明のハニカム構造体では、上記端部領域において、上記排ガス導入セル及び上記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大又は縮小されており、排ガス入口側及び出口側の端面で開口率が高くなっているので、排ガスがハニカム構造体に流入する際及び排ガス構造体から流出する際の抵抗が小さくなり、圧力損失を充分に低減させることができる。
本発明のハニカム構造体において、内部領域における排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状は、四角形に限定されず、三角形、六角形、八角形であってもよいが、四角形であることが望ましく、正方形であることがより望ましい。
本発明のハニカム構造体の形状としては、円柱状に限定されず、角柱状、楕円柱状、長円柱状、丸面取りされている角柱状(例えば、丸面取りされている三角柱状)等が挙げられる。
本発明のハニカム構造体において、ハニカム焼成体の長手方向に垂直な断面のセルの密度は、31〜155個/cm(200〜1000個/inch)であることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、ハニカム焼成体の外周面に外周コート層が形成されている場合、外周コート層の厚さは、0.1〜2.0mmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体は、外周に外周壁を有する一のハニカム焼成体により構成されていてもよいし、複数個のハニカム焼成体を備えていてもよく、複数個のハニカム焼成体が接着剤により結合されていてもよいが、外周に外周壁を有する一のハニカム焼成体により構成されていることが望ましい。
本発明のハニカム構造体を構成する材料は、特に限定されず、例えば、炭化ケイ素、炭化チタン、炭化タンタル、炭化タングステン等の炭化物セラミック、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、窒化ホウ素、窒化チタン等の窒化物セラミック、アルミナ、ジルコニア、コージェライト、ムライト、チタン酸アルミニウム等の酸化物セラミック、ケイ素含有炭化ケイ素等が挙げられるが、ハニカム構造体が外周に外周壁を有する一のハニカム焼成体により構成されている場合には、コージェライト、又は、チタン酸アルミニウムが望ましい。
上記ハニカム焼成体が、コージェライト、又は、チタン酸アルミニウムからなると、上記セラミックは、熱膨張率の低い材料であるので、再生時等において大きな熱応力が発生した場合であっても、クラック等の発生しにくいハニカム構造体となるからである。
本発明のハニカム構造体では、上記セル隔壁の気孔率は、35〜65%であることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記セル隔壁の気孔率が、35〜65%であると、セル隔壁は、排ガス中のPMを良好に捕集することができ、かつ、セル隔壁に起因する圧力損失の上昇を抑制することができる。従って、圧力損失をさらに低減させることができる。
本発明のハニカム構造体において、上記セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径は、5〜30μmであることが望ましい。
本発明のハニカム構造体において、上記セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径が、5〜30μmであると、圧力損失の増加を抑制しながら、高い捕集効率でPMを捕集することができる。
本発明のハニカム構造体において、気孔径および平均気孔径は、水銀圧入法にて接触角を130°、表面張力を485mN/mの条件で測定する。
次に、本発明のハニカム構造体の製造方法について説明する。
以下においては、チタン酸アルミニウムからなるハニカム構造体の製造方法を例にとって説明するが、本発明の製造対象は、チタン酸アルミニウムに限定されるものではない。
(混合工程)
まず、アルミナ粉末及びチタニア粉末にマグネシア粉末、シリカ粉末等の添加剤を添加し、混合することにより混合粉末を得る。
上記混合粉末において、シリカとマグネシアは、焼成助剤としての役割もあるが、焼成助剤としては、シリカとマグネシアの他に、Y、La、Na、K、Ca、Sr、Baの酸化物が用いられていてもよい。これらの混合粉末に以下の添加剤を必要により添加して原料組成物を得る。成形助剤としては、エチレングリコール、デキストリン、脂肪酸、脂肪酸石鹸、ポリアルコールが挙げられる。有機バインダとしては、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、メチルセルロース、エチルセルロース等の親水性有機高分子が挙げられる。分散媒としては、水のみからなる分散媒、又は、50体積%以上の水と有機溶剤とからなる分散媒が挙げられる。有機溶剤としては、ベンゼン、メタノール等のアルコールが挙げられる。造孔剤としては、微小中空球体であるバルーン、球状アクリル粒子、グラファイト、デンプンが挙げられる。バルーンとしては、アルミナバルーン、ガラスマイクロバルーン、シラスバルーン、フライアッシュ(FA)バルーン、ムライトバルーンが挙げられる。
また、原料組成物中には、その他の成分が更に含有されていてもよい。その他の成分としては、たとえば、可塑剤、分散剤、潤滑剤が挙げられる。可塑剤としては、たとえば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシアルキレン系化合物が挙げられる。分散剤としては、たとえば、ソルビタン脂肪酸エステルが挙げられる。潤滑剤としては、たとえば、グリセリンが挙げられる。
(成形工程)
成形工程は、混合工程により得られた原料組成物を成形して未封止ハニカム成形体を作製する工程である。未封止ハニカム成形体は、たとえば、原料組成物を押出金型を用いて押出成形することにより作製することができる。すなわち、未封止ハニカム成形体は、ハニカム構造体の筒状の外周壁と隔壁となる部分を構成する壁部を一度に押出成形することにより作製する。また、押出成形では、ハニカム構造体の一部の形状に対応する成形体を成形してもよい。すなわち、ハニカム構造体の一部の形状に対応する成形体を成形し、それら成形体を組み合わせることによってハニカム構造体と同一形状を有するハニカム成形体を作製してもよい。
図4(a)は、成形工程により作製された未封止ハニカム成形体を模式的に示す斜視図であり、図4(b)は、図4(a)に示した未封止ハニカム成形体のB−B線断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、上記成形工程により、セル22、23の長手方向に垂直な断面形状が四角で、端面20a′、20b′におけるセル22、23の形状も全く同じ四角形状で、セル22、23を隔てるセル隔壁21を有し、全体が円柱形状の未封止ハニカム成形体20′が作製される。
(再成形工程)
この後、テーパー冶具を用い、未封止ハニカム成形体20′に対し、ハニカム構造体の端部領域に相当する部分を形成するための再成形を行い、排ガス導入セル及び排ガス排出セルとなるセル22、23の長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大され、又は、縮小され、封じられた形状の封止ハニカム成形体とする。
図5は、未封止ハニカム成形体の再成形工程の様子を模式的に示す説明図であり、図6は、未封止ハニカム成形体の再成形工程の様子を模式的に示す断面図である。
図5及び図6に示すように、支持部33と支持部33上に固定された基台部31と基台部31上に形成された多数の四角錐形状の先端部32とを備えたテーパー冶具30を用い、先端部32の四角錐を構成する4つの平面32bの境界部である角部32cが未封止ハニカム成形体20′の端面20b′におけるセル隔壁21の四角を構成する一の辺21bの真ん中に当接するように配置し、未封止ハニカム成形体20′の中央部分に向かってテーパー冶具30を押し込む。
このとき、先端部32が押し込まれたセル22の端部領域に相当する部分は、セルの長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大された形状となり、先端部32が押し込まれたセル22の上下左右に存在していたセル23の端部領域に相当する部分は、セル23の長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って縮小され、封じられた形状となる。また、端面から見た封止ハニカム成形体の形状は、図1(c)に示すハニカム構造体10と同じく、端面10bにおけるセル13の四角が内部領域10Bのセル13の四角を45°回転した形状となる。
テーパー治具の先端部32の角度及び隣り合う先端部32同士の幅を調整することにより、端面におけるセル隔壁の厚さを調整することができる。
また、四角錐形状の先端部の底面の位置をバラつかせることにより、排ガス出口側の端面に凹凸を設けることができる。
図6には、四角錐形状の先端部の底面の位置をバラつかせたテーパー冶具の例を示している。
再成形工程の際に、テーパー治具によって押し込まれて変形する端部領域の粘度や強度を調整することがある。そのための手法として、未封止ハニカム成形体の端部に水をつけたり、溶媒をつけたりすることがある。未封止ハニカム成形体の端部に水や溶媒をつけると、
テーパー冶具を押し込んだ際のセル隔壁の変形の具合が変化する。
そこで、未封止ハニカム成形体の端部に水や溶媒をつける量をバラつかせることで排ガス出口側の端面に凹凸を設けることができる。
また、テーパー治具を引き離す際の速度の調整によっても、排ガス出口側の端面に凹凸を設けることができる。
この再成形工程により得られた封止ハニカム成形体は、マイクロ波乾燥機、熱風乾燥機、誘電乾燥機、減圧乾燥機、真空乾燥機、凍結乾燥機等の乾燥機を用い、100〜150℃、大気雰囲気下で乾燥され、250〜400℃、酸素濃度5容積%〜大気雰囲気下で脱脂される。
この乾燥工程における乾燥の具合に差をつけることで、セル隔壁の乾燥収縮にムラを生じさせて、排ガス出口側の端面に凹凸を設けることができる。
(焼成工程)
焼成工程は、再成形工程により得られた封止ハニカム成形体を1400〜1600℃で焼成する工程である。この焼成工程では、アルミナの表面からチタニアとの反応が進行して、チタン酸アルミニウムの相が形成される。焼成は、公知の単独炉、いわゆるバッチ炉や、連続炉を用いて行うことができる。焼成温度は、1450〜1550℃の範囲であることが望ましい。焼成時間は特に限定されないが、上記の焼成温度において1〜20時間保持することが望ましく、1〜10時間保持することがより望ましい。また、焼成工程は大気雰囲気下で行うことが望ましい。大気雰囲気に窒素ガスやアルゴンガス等の不活性ガスを混合することにより、酸素濃度を調整してもよい。
上記した混合工程、成形工程、再成形工程、及び、焼成工程を経ることにより、本発明のハニカム構造体を製造することができる。
以下、上記実施形態をさらに具体化した実施例について説明する。
(実施例1)
まず、下記組成の原料組成物を調製した。
D50が0.6μmのチタニア微粉末:11.1重量%、D50が13.0μmのチタニア粗粉末:11.1重量%、D50が15.9μmのアルミナ粉末:30.4重量%、D50が1.1μmのシリカ粉末:2.8重量%、D50が3.8μmのマグネシア粉末:1.4重量%、D50が31.9μmのアクリル樹脂(造孔材):18.5重量%、メチルセルロース(有機バインダ):7.1重量%、成形助剤(エステル型ノニオン):4.7重量%、及び、イオン交換水(分散媒):12.9重量%からなる組成のものを混合機で混合し、原料組成物を調製した。
調製した原料組成物を押出成形機に投入して押出成形を行うことにより、図4(a)及び図4(b)に示す形状を有し、セルが封止されていない未封止ハニカム成形体20′を作製した。
未封止ハニカム成形体20′を作製した後、未封止ハニカム成形体20′の排ガス出口側となる端面につき、図6に示すような、四角錐形状の先端部の底面の位置をバラつかせたアルミ製のテーパー冶具30を用いて、再成形を行い、封止ハニカム成形体を作製した。
なお、未封止ハニカム成形体20′の排ガス入口側となる端面については、四角錐形状の先端部の底面の位置が均一となっているアルミ製のテーパー冶具を用いて、再成形を行い、封止ハニカム成形体を作製した。
この後、再成形工程を経て得られた封止ハニカム成形体を大気雰囲気下、1450℃で15時間保持して焼成することにより、ハニカム構造体を製造した。得られたハニカム構造体は、気孔率が57%、平均気孔径が17μm、直径132.1mm、外周壁の厚さ0.3mm、内部領域におけるセル隔壁の厚さ0.25mm、セルの数(セル密度)が300個/inchで、円柱形状であった。なお、気孔率及び平均気孔径の測定は、下記する方法により行った。
そして、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差を求めたところ、標準偏差は0.365であった。
ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの平均値は138.8mmであり、最大値は139.7mm、最小値は138.0mmであった。
(実施例2、3)
実施例1において、再成形工程の際に、未封止ハニカム成形体20′の排ガス出口側となる端面につき、四角錐形状の先端部の底面の位置をそれぞれ変化させたアルミ製のテーパー冶具を用いて、再成形を行い、封止ハニカム成形体を作製した。その他は実施例1と同様にしてハニカム構造体を製造した。
そして、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差を求めたところ、標準偏差はそれぞれ0.217(実施例2)と0.473(実施例3)であった。
ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの平均値は138.8mm(実施例2)、138.8mm(実施例3)であり、最大値は139.4mm(実施例2)、140.0mm(実施例3)、最小値は138.3mm(実施例2)、137.7mm(実施例3)であった。
また、ハニカム構造体における気孔率、平均気孔径、大きさ、外周壁の厚さ、内部領域におけるセル隔壁の厚さ、セルの数(セル密度)は実施例1と同様であった。
(比較例1)
実施例1において、再成形工程の際に、未封止ハニカム成形体20′の排ガス出口側となる端面についても四角錐形状の先端部の底面の位置が均一となっているアルミ製のテーパー冶具を用いて、再成形を行い、封止ハニカム成形体を作製した。その他は実施例1と同様にしてハニカム構造体を製造した。そして、ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差を求めたところ、標準偏差は0.182であった。
ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの平均値は138.8mmであり、最大値は139.3mm、最小値は138.4mmであった。
また、ハニカム構造体における気孔率、平均気孔径、大きさ、外周壁の厚さ、内部領域におけるセル隔壁の厚さ、セルの数(セル密度)は実施例1と同様であった。
(評価試験)
各実施例及び比較例のハニカム構造体の気孔率、平均気孔径、及び、再生限界値を測定した。
[気孔率及び平均気孔径]
各実施例及び比較例で得られたハニカム構造体を10mm×10mm×10mmに切り出して、気孔測定用サンプルを準備した。気孔測定用サンプルを用いて、水銀圧入法によるポロシメーター(島津製作所社製、オートポアIII 9420)により気孔率及び平均気孔径を測定した。水銀圧入法にて接触角を130°、表面張力を485mN/mの条件とした。
[PM燃焼試験]
図7は、PM燃焼試験におけるPMの捕集方法を模式的に示す断面図である。
PM捕集装置210は、排気量1.6リットルのディーゼルエンジン211の排ガス管214から分岐された配管212に、実施例1〜3及び比較例1で得られたハニカム構造体10を金属ケーシング213内に固定して配置した。
ハニカム構造体10は、排ガス入口側の端面がディーゼルエンジン211の配管212に近い側に配置される。
ディーゼルエンジン211を回転数3100rpm、トルク50Nmで運転して、ディーゼルエンジン211からの排ガスの一部をハニカム構造体10に流通させてPMをハニカムフィルタに捕集させた。
そして、ハニカム構造体にPMを捕集し、ハニカム構造体を650℃に加熱した状態で、酸素濃度が約20%のガスを流入させることで、捕集したPMを燃焼させた。PM燃焼後のハニカム構造体にクラックが発生しているか否かを観察した。
そして、この再生処理を行う実験を、PMの捕集量を変化させながら行い、ハニカム構造体にクラックが発生するか否かを調査した。そして、クラックが発生しない最大PM量のハニカム構造体の見掛け容積1Lあたりの量を再生限界値とした。
その結果は以下の通りであった。
実施例1:12g/L
実施例2:12g/L
実施例3:12g/L
比較例1:11g/L
すなわち、ハニカム構造体の排ガス出口側の端面の位置にバラつきがあることで、再生限界値が向上した。これは、再生時にPMが燃焼するハニカム構造体の長手方向の位置をバラつかせることができ、PMを燃焼させた際に発生する応力の集中を抑制することができて、ハニカム構造体に破損が生じることが防止されたことを示す。
10 ハニカム構造体
10a、10b 端面
10A、10C 端部領域
10B 内部領域
11 セル隔壁
12 排ガス導入セル
13 排ガス排出セル
20′ 未封止ハニカム成形体
20a′、20b′ 端面
21 セル隔壁
21b 一の辺
22、23 セル
30 テーパー冶具
31 基台部
32 先端部
32b 平面
32c 角部
33 支持部

Claims (9)

  1. 排ガスの流路となる複数のセルを区画形成する多孔質のセル隔壁と、排ガス入口側の端面が開口され且つ排ガス出口側の端面が封じられている排ガス導入セルと、排ガス出口側の端面が開口され且つ排ガス入口側の端面が封じられている排ガス排出セルとを備えた柱状のハニカム構造体であって、
    前記排ガス導入セル及び前記排ガス排出セルは、前記排ガス導入セル及び前記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が一定である内部領域と、前記排ガス導入セル及び前記排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状が端面に近づくに従って拡大又は縮小されている端部領域とからなり、
    前記排ガス出口側の端面には凹凸があり、
    前記ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.2以上であることを特徴とするハニカム構造体。
  2. 前記ハニカム構造体の排ガス入口側の端面に接する仮想平面から排ガス出口側の端面までの長さの標準偏差が0.5以下である請求項1に記載のハニカム構造体。
  3. 前記端部領域の排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向の長さは、1〜10mmである請求項1又は2に記載のハニカム構造体。
  4. 前記端面におけるセル隔壁の厚さは、0.1〜0.5mmである請求項1〜3のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  5. 前記内部領域における排ガス導入セル及び排ガス排出セルの長手方向に垂直な断面形状は、四角形である請求項1〜4のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  6. 前記ハニカム構造体は、外周に外周壁を有する一のハニカム焼成体により構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  7. 前記ハニカム焼成体は、コージェライト、又は、チタン酸アルミニウムからなる請求項6に記載のハニカム構造体。
  8. 前記セル隔壁の気孔率は、35〜65%である請求項1〜7のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
  9. 前記セル隔壁に含まれる気孔の平均気孔径は、5〜30μmである請求項1〜8のいずれか1項に記載のハニカム構造体。
JP2018193596A 2018-10-12 2018-10-12 ハニカム構造体 Pending JP2020059011A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018193596A JP2020059011A (ja) 2018-10-12 2018-10-12 ハニカム構造体
PCT/JP2019/039039 WO2020075604A1 (ja) 2018-10-12 2019-10-03 ハニカム構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018193596A JP2020059011A (ja) 2018-10-12 2018-10-12 ハニカム構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020059011A true JP2020059011A (ja) 2020-04-16

Family

ID=70164522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018193596A Pending JP2020059011A (ja) 2018-10-12 2018-10-12 ハニカム構造体

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2020059011A (ja)
WO (1) WO2020075604A1 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5646836Y2 (ja) * 1975-08-20 1981-11-02
JPH04301130A (ja) * 1991-03-29 1992-10-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd 内燃機関の排気ガス浄化用フィルタ
WO2005097446A1 (en) * 2004-04-07 2005-10-20 Liqtech A/S Method for forming organic bonded bodies using ultrasonic energy
JP4946033B2 (ja) * 2005-03-01 2012-06-06 株式会社デンソー 排ガス浄化フィルタの製造方法
WO2016098834A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 住友化学株式会社 ハニカムフィルタ及びハニカムフィルタの製造方法
EP3235565A4 (en) * 2014-12-17 2018-08-01 IBIDEN Co., Ltd. Honeycomb structured body

Also Published As

Publication number Publication date
WO2020075604A1 (ja) 2020-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5144075B2 (ja) ハニカム構造体及びその製造方法
EP2505248B1 (en) Honeycomb structured body and exhaust gas purifying apparatus
US20070144561A1 (en) Degreasing jig, method for degreasing ceramic molded body, and method for manufacturing honeycomb structured body
US9101865B2 (en) Honeycomb structure and manufacturing method of the same
WO2012132005A1 (ja) ハニカム構造体
JP2007045686A (ja) 多孔質セラミックス構造体の製造方法
US20180257998A1 (en) Honeycomb structure
JP5351678B2 (ja) ハニカム構造体
JP2010247145A (ja) ハニカムフィルタの製造方法
JP2014046601A (ja) セラミックハニカム構造体及びその製造方法
JP2010115896A (ja) ハニカム構造体の製造方法
JPWO2005068396A1 (ja) ハニカム構造体及びその製造方法
EP2221099B1 (en) Honeycomb structure
US20110236624A1 (en) Honeycomb structure
WO2020075604A1 (ja) ハニカム構造体
JP7154931B2 (ja) ハニカム構造体
WO2020075613A1 (ja) ハニカム構造体
WO2020075605A1 (ja) ハニカム構造体
WO2020075608A1 (ja) ハニカム構造体
JP7213054B2 (ja) ハニカム構造体
WO2020075602A1 (ja) ハニカム構造体
WO2020075607A1 (ja) ハニカム構造体
JP7253892B2 (ja) ハニカム構造体
JP2011190740A (ja) ハニカム構造体
JP2010207708A (ja) ハニカム構造体