JP2020057081A - 空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法 - Google Patents

空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】空き駐車スペースを検知するための処理負荷を低減可能な空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法を提供する。【解決手段】本開示の空き駐車スペース検知装置は、生成部と検知部とを備える。生成部は、車両の周囲に存在する物体を検知するためのセンサの検知結果に基づいて、車両の周囲の領域を分割する複数の分割領域ごとに物体の存在確率を示すマップ情報を生成する。検知部は、マップ情報において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、複数の第1の直線の各々に属する分割領域に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。【選択図】図3

Description

本開示は、空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法に関する。
従来、空き駐車スペースを検知するための様々な技術が存在する。例えば車両に搭載される駐車支援装置が、駐車車両の認識情報に基づいて設定された仮想駐車枠群と、車両の周囲の領域を分割する複数の格子点ごとに物体の存在確率を割り当てた占有格子地図と、を用いて、仮想駐車枠群の中から空駐車枠(空き駐車スペース)を判定する技術が知られている(例えば特許文献1等参照)。
特開2017−222309号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、仮想駐車枠群と、占有格子地図とを別々に設定した上で、これらを組み合わせた判定を行うため、空き駐車スペースを検知するための処理負荷が大きい。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、空き駐車スペースを検知するための処理負荷を低減可能な空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本開示の空き駐車スペース検知装置は、車両の周囲に存在する物体を検知するためのセンサの検知結果に基づいて、前記車両の周囲の領域を分割する複数の分割領域ごとに物体の存在確率を示すマップ情報を生成する生成部と、前記マップ情報において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、前記複数の第1の直線の各々に属する前記分割領域に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する検知部と、を備える空き駐車スペース検知装置である。
本開示にかかる空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法によれば、空き駐車スペースを検知するための処理負荷を低減できる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本明細書中に記載された何れかの効果であってもよい。
図1は、第1の実施形態の駐車支援システムの概略構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態の駐車支援装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 図3は、第1の実施形態の駐車支援装置が有する機能の一例を示す図である。 図4は、第1の実施形態における各格子の存在確率の設定方法を説明するための模式図である。 図5は、第1の実施形態で生成された占有格子地図の模式図である。 図6は、θ=2度に対応する複数の第1の直線を示す図である。 図7は、有効範囲のX軸の値と、該X軸の値を切片とする第1の直線上に存在する、存在確率「1」が割り当てられた格子の数との関係の一例を示す図である。 図8は、有効範囲のX軸の値と、該X軸の値を切片とする第1の直線上に存在する、存在確率「0」が割り当てられた格子の数との関係の一例を示す図である。 図9は、第1の実施形態の駐車支援装置による空き駐車スペースを検知するため処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、ハフ変換を説明するための図である。 図11は、ハフ変換を用いて、物体の存在確率「1」が割り当てられた格子の投票数が一定数以上の第2の直線を特定する方法を説明するための図である。 図12は、占有格子地図の一部を拡大して示す図である。 図13は、自車両の直進方向に対して右側の領域に、2台の車両が斜め駐車している場面を想定した平面図である。 図14は、図13の場面で生成された占有格子地図の一例を示す図である。 図15は、図14に示す占有格子地図に含まれる格子ごとに、周辺の格子との存在確率の差分を求めた図である。 図16は、10本の第2の直線がリスト化された様子を示す図である。 図17は、車両のエッジに対応する第2の直線に近い直線群を絞り込むことができた様子を示す図である。 図18は、第2の実施形態の駐車支援装置による空き駐車スペースを検知するための処理の流れを説明するためのブロック図である。 図19は、第2の実施形態の駐車支援装置による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートである。 図20は、第3の実施形態の駐車支援装置による空き駐車スペースを検知するための処理の流れを説明するためのブロック図である。 図21は、第3の実施形態の駐車支援装置による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートである。 図22は、第3の実施形態の駐車支援装置が搭載された車両が直進しながら、空き駐車スペースを検知するための処理を行う様子を説明するための図である。 図23は、第3の実施形態の変形例の駐車支援装置による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートである。 図24は、変形例の駐車支援装置が搭載された車両が直進しながら、空き駐車スペースを検知するための処理を行う様子を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本開示の実施形態に係る空き駐車スペース検知装置および空き駐車スペース検知方法の一例を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の駐車支援システム1の概略構成の一例を示す図である。図1に示すように、駐車支援システム1は、センサ10と、駐車支援装置20と、を含む。センサ10と、駐車支援装置20とは、電気通信回線としての車内ネットワークを介して電気的に接続されている。車内ネットワークは、例えば、CAN(Controller Area Network)として構成されている。この駐車支援システム1は、車両に搭載される。ここでは、駐車支援装置20は、空き駐車スペースを検知するための「空き駐車スペース検知装置」に相当する。なお、車両システム1が搭載される車両は、例えば一部または全部の運転操作に関しては人による運転操作を不要として自動的に走行することができる自動運転車両であ
ってもよいし、人による運転操作のみによって走行する通常の車両であってもよい。また、車両は内燃機関(エンジン)を駆動源とする自動車の他、モータを駆動源とする電気自動車、あるいは内燃機関とモータの双方を駆動源とするハイブリッド自動車であってもよい。
センサ10は、車両の周囲に存在する物体(障害物)を検知するためのセンサである。この例では、センサ10は、車両の周囲に存在する物体までの距離を測定するための距離センサである。距離センサの形態は任意であり、例えば電波を発して、物体で反射された電波を受信するレーダーであってもよいし、レーザーを発して、物体で反射されたレーザーを受信するライダーであってもよいし、超音波を発して、物体で反射された超音波を受信するソナーであってもよい。以下では、センサ10としてレーダーを用いる場合を例に挙げて説明するが、これに限られるものではない。なお、説明の便宜上、図1においては1つのセンサ10のみを図示しているが、センサ10の数および車両におけるセンサ10の取付位置は任意に設定可能であり、車両の周囲のうち所望の方向および範囲に存在する物体を検知することができるように、例えば、車体の前面、側面、および後面等に設けられる。
駐車支援装置20は、該駐車支援装置20が搭載される車両の駐車を支援するための装置である。駐車支援装置20は、駐車支援ECU(Electronic Control Unit)とも称される。本実施形態の駐車支援装置20は、車両の走行中に空き駐車スペースを見つけて駐車を支援する機能を有している。以下では、主に上記機能に関して説明するが、駐車支援装置20が有する機能は上記機能に限られるものではない。なお、ここでは、空き駐車スペースとして、縦列駐車用の空き駐車スペースまたは斜め駐車用の空き駐車スペースを想定している。
図2は、本実施形態の駐車支援装置20のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、駐車支援装置20は、CPU(Central Processing Unit)21と、記憶部22と、I/F(Interface)部23と、を少なくとも備える。なお、図2の例では、駐車支援装置20が備える最低限のハードウェア要素を例示しているが、これに限らず、駐車支援装置20は、他のハードウェア要素をさらに備える形態であってもよい。例えば駐車支援装置20は、各種の情報を表示する表示デバイスをさらに備える形態であってもよいし、ユーザによる各種の入力に用いられる入力デバイスをさらに備える形態であってもよい。
CPU21は、プログラムを実行することにより、駐車支援装置20の動作を統括的に制御し、駐車支援装置20が有する各種の機能を実現する。駐車支援装置20が有する各種の機能については後述する。
記憶部22は、CPU21が実行するプログラム等の各種データを記憶する不揮発性のメモリ(例えばROM(Read Only Memory))、および、CPU21の作業領域を有する揮発性のメモリ(例えばRAM(Random Access Memory))を含んで構成される。
I/F部23は、センサ10などの外部デバイスと接続するためのインタフェースである。
図3は、駐車支援装置20が有する機能の一例を示す図である。なお、図3の例では、本実施形態に関する機能のみを例示しているが、駐車支援装置20が有する機能はこれらに限られるものではない。図3に示すように、駐車支援装置20は、取得部201、生成部202、設定部203、検知部204、車両制御部205を有する。
取得部201は、センサ10の検知結果を取得する。この例では、センサ10はレーダーであり、1フレームごとに、物体から反射された信号をキャプチャし、反射点(物体)の相対距離、相対速度、パワー、方位を判定し、その判定結果を出力する。例えばセンサ10は、周波数変調を用いて送信信号と受信信号のビートに基づいて相対距離と相対速度を判定し、反射強度に基づいてパワーを判定する。また、方位は、複数のアンテナの各々で受信した信号の差分で判定することができる。この判定結果は、キャプチャした信号ごとに得られる。ここでは、取得部201は、1フレームごとに、センサ10によりキャプチャされた1つ以上の反射点ごとの判定結果をセンサ10から取得する。以下の説明では、センサ10によりキャプチャされた1つ以上の反射点ごとの判定結果の集合(1フレーム単位の集合)を「センシングリスト」と称する場合がある。ここでは、1つの反射点の判定結果が「センサ10の検知結果」に相当すると考えてもよいし、センシングリスト(1つ以上の反射点ごとの判定結果の集合)が「センサ10の検知結果」に相当すると考えてもよい。
生成部202は、取得部201により取得されたセンサ10の検知結果に基づいて、車両の周囲の領域を分割する複数の分割領域ごとに物体の存在確率を示すマップ情報を生成する。この例では、マップ情報は、占有格子地図(Occupancy Grid Map:OGM)である。占有格子地図は、車両の周囲の領域を分割する複数の格子(「分割領域」に対応)ごとに物体の存在確率が割り当てられた地図である。
存在確率の設定方法としては、例えばセンサ10により検知された反射点に対応する格子に対しては存在確率を向上させる一方、該反射点の方向(センサ10から該反射点に向かう方向)において、センサ10から、該反射点に対応する格子に至るまでに存在する格子に対しては存在確率を低下させる。また、センサ10により検知された反射点の方向において、該反射点に対応する格子よりもセンサ10から離れた格子については、存在確率はそのまま維持する。自車両から見て物体よりも奥の状態は、該物体に遮蔽されて確認できないために状態が不明であるためである。また、センサ10が移動していれば、その移動距離および移動方向などの移動情報(車両の移動情報)も考慮して、各格子の存在確率を時系列に統合していくことで、時間の経過とともに各格子の存在確率の精度が向上していく。ここでは、生成部202は、取得部201が1フレームごとのセンシングリストをセンサ10から取得するたびに、自車両の移動情報も考慮して各格子の存在確率を更新する。なお、占有格子地図の生成方法としては、公知の様々な技術を利用可能である。
図4は、本実施形態における各格子の存在確率の設定方法を説明するための模式図である。以下、図4を用いて、センサ10の検知方向A1における各格子G1〜G4に対する存在確率の設定方法を説明する。この例では、センサ10により検知された反射点は格子G2に対応することを前提とし、生成部202は、格子G2に対しては存在確率を向上させる。この例では、各格子に割り当てる存在確率の持ちうる値を−100〜100とし、初期値は「不明」として「0」に設定される。そして、センサ10により反射点が検知されるたびに、その検知された反射点に対応する格子に割り当てる存在確率(log-oddsで表現)を向上させていく。この例では、生成部202は、格子G2に割り当てる存在確率を向上させる。また、生成部202は、センサ10から格子G2に至るまでに存在する格子G1に割り当てる存在確率を低下させる。また、生成部202は、検知方向A1において、格子G2よりもセンサ10から離れた格子G3、G4については、存在確率はそのままとする。以上のようにして、生成部202は、各格子の存在確率を設定することができる。
また、この例では、生成部202は、各格子について、該格子に割り当てられた存在確率に応じて、該格子の状態を判定する。ここでは、格子の状態として、物体が存在する状態を示す「占有」状態と、物体が存在しない状態を示す「非占有」状態と、物体が存在す
るか否か不明である「不明」状態と、がある。生成部202は、各格子について、該格子の存在確率が第1の閾値以上の場合は、該格子の状態は「占有」状態であると判定し、該格子の存在確率が第2の閾値(<第1の閾値)以下の場合は、該格子の状態は「非占有」状態であると判定し、該格子の存在確率が第2の閾値よりも大きく、かつ、第1の閾値よりも小さい場合は、該当格子の状態は「不明」状態であると判定することができる。ここでは、占有格子地図に含まれる各格子の濃淡を、「占有」状態、「不明」状態および「非占有状態」の3つの状態と1対1に対応する3種類の濃度値(画素値)のうちの何れかで表現する。
さらに、生成部202は、占有格子地図に含まれる複数の格子ごとに、存在確率を向上させた回数(以下、「Occupied Hit Count」と称する)、つまり、物体の存在が検知された回数、および、存在確率を低下させた回数(以下、「Free Hit Count」と称する)、つまり、物体の非存在が検知された回数をカウントする。この例では、センサ10により物体が検知されるたびに、生成部202は、該検知された物体(反射点)に対応する格子に対してOccupied Hit Countをカウントアップし、センサ10から、該検知された物体に対応する格子に至るまでに存在する格子に対してFree Hit Countをカウントアップする。つまり、この例では、センサ10により物体が検知されるたびに、該検知された物体(反射点)に対応する格子に対しては物体の存在が検知される一方、センサ10から、該検知された物体に対応する格子に至るまでに存在する格子に対しては物体の非存在が検知されると考えることができる。
図3に戻って説明を続ける。設定部203は、占有格子地図のうち、後述の第1の直線を規定し、かつ、空き駐車スペースが存在するか否かの検知対象となる範囲を示す有効範囲を設定する。この例では、設定部203は、占有格子地図のうち、自車両の直進方向に対して予め定められた方向の所定範囲を、空き駐車スペースを検知するための有効範囲として設定するが、これに限らず、有効範囲の設定方法は任意である。例えば設定部203は、ユーザからの入力に従って、有効範囲を設定する形態であってもよい。
検知部204は、占有格子地図において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線(仮想直線)を規定するとともに、複数の第1の直線の各々に属する格子に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。
本実施形態では、検知部204は、占有格子地図において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、複数の第1の直線の各々に属する、物体の存在が検知された格子の数、または、物体の非存在が検知された格子の数に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。さらに言えば、検知部204は、占有格子地図のうち設定部203により設定された有効範囲において、上記1つ以上の角度ごとに、複数の第1の直線を規定し、かつ、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。以下、具体的な内容を説明する。
図5は、ある時点において生成部202により生成された占有格子地図の模式図である。図5に示すY軸の方向は、自車両の左右方向(車両の側方向)に相当し、図5に示すX軸の方向は、自車両の直進方向(車両の前後方向)と平行な方向に相当する。ここでは、上述の「占有」状態を示す格子は黒色の表示となり、上述の「不明」状態を示す格子は中間色(グレー)の表示となり、上述の「非占有」状態を示す格子は白色の表示となる。
検知部204は、占有格子地図内の有効範囲において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度θごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定する。例えば検知部204は、0度〜60度の範囲で2度刻みの角度θごとに、複数の第1の直線を規定することも
できるが、これに限らず、角度θ(θ:変数)の設定方法は任意である。
ここでは、有効範囲のX軸の値が第1の直線の切片に対応し、検知部204は、有効範囲のX軸方向の値ごとに第1の直線を規定する。つまり、検知部204は、占有格子地図の有効範囲において、互いに切片を異ならせた複数の第1の直線を規定する。なお、ここでは、第1の直線の切片とは、第1の直線と、有効範囲の座標軸(この例では、自車両の直進方向と平行なX軸)との交点である。図6は、θ=2度に対応する複数の第1の直線を示す図であり、有効範囲のX軸方向の値ごとに、θ=2度の第1の直線が規定されている。他の角度θについても同様にして、有効範囲のX軸方向の値ごとに、車両の直進方向に対する角度が該他の角度θとなる第1の直線が規定される。
そして、検知部204は、1つ以上の角度θごとに、例えば0度〜60度の範囲における2度刻みの角度θごとに、該角度θで規定した複数の第1の直線の各々に属する、物体の存在が検知された格子の数(Occupied Hit Countがカウントされた格子の数)を第1の直線ごとにカウントしていく。上述したように、ある角度θで規定した複数の第1の直線の各々は、有効範囲のX軸方向の何れかの値に対応するので、図7に示すように、有効範囲のX軸方向における複数の値ごとに、該X軸の値を切片とする第1の直線上に存在する、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数を求めることができる。Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が多い第1の直線上には物体が存在する可能性が高く、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が少ない第1の直線上には物体が存在する可能性が低いと言える。
検知部204は、1つ以上の角度θのうちの何れかの角度θに対応する複数の第1の直線のうち、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値以上となる2つの第1の直線の間に、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在する場合は、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知する。なお、上記第1の閾値は、物体の存在を検知するための値であればよく、任意に設定可能である。また、上記第1の数は、空き駐車スペースに相当する領域(物体が存在しない領域)を検知するための値であればよく、任意に設定可能である。
ここでは、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数がそれぞれ第1の閾値以上となる2つの第1の直線は、空き駐車スペースを挟んで隣り合う2台の車両のエッジに相当することを想定しているが、ノイズ等による誤検知を防止するために、例えば、Occupied
Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値以上となる第1の直線が所定数だけ連続する2つの第1の直線群の間に、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在する場合は、該第1の直線群の角度θに空き駐車スペースが存在することを検知する形態であってもよい。Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値以上となる第1の直線が所定数だけ連続する場合は、車両等の物体が存在している可能性が高いため、そのような第1の直線群(車両直線群)の間に、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在するか否かを判定することで、2つの車両に挟まれた空き駐車スペースの検知精度を高めることができる。
また、検知部204は、上述の1つ以上の角度θごとに、該角度θで規定した複数の第1の直線の各々に属する、物体の非存在が検知された格子の数(Free Hit Countがカウントされた格子の数)を第1の直線ごとにカウントしていく。上述したように、ある角度θで規定した複数の第1の直線の各々は、有効範囲のX軸方向の何れかの値に対応するので、図8に示すように、有効範囲のX軸方向における複数の値ごとに、該X軸の値を切片とする第1の直線上に存在する、Free Hit Countがカウントされた格子の数を求めることができる。Free Hit Countがカウントされた格子の数が多い第1の直線上には物体が存在す
る可能性が低く、Free Hit Countがカウントされた格子の数が少ない第1の直線上には物体が存在する可能性が高いと言える。
検知部204は、1つ以上の角度θのうちの何れかの角度θに対応する複数の第1の直線のうち、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値未満となる2つの第1の直線の間に、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値以上となる第1の直線が第2の数を超えて存在する場合は、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知することができる。上記第2の閾値は物体の存在を検知するための値であればよく、任意に設定可能である。また、上記第2の数は、空き駐車スペースに相当する領域を検知するための値であればよく、任意に設定可能である。
ここでは、Free Hit Countがカウントされた格子の数がそれぞれ第2の閾値未満となる2つの第1の直線は、空き駐車スペースを挟んで隣り合う2台の車両のエッジに相当することを想定しているが、ノイズ等による誤検知を防止するために、例えば、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値未満となる第1の直線が所定数だけ連続する2つの第1の直線群の間に、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値以上となる第1の直線が第2の数を超えて存在する場合は、該第1の直線群の角度θに空き駐車スペースが存在することを検知する形態であってもよい。Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値未満となる第1の直線が所定数だけ連続する場合は、車両等の物体が存在している可能性が高いため、そのような第1の直線群(車両直線群)の間に、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値以上となる第1の直線が第2の数を超えて存在するか否かを判定することで、2つの車両に挟まれた空き駐車スペースの検知精度を高めることができる。
本実施形態では、検知部204は、図7を用いて説明した判定方法と、図8を用いて説明した判定方法とを組み合わせて、空き駐車スペースが存在する角度を判定する。つまり、検知部204は、ある角度θに対応する複数の第1の直線のうち、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値以上となる2つの第1の直線の間に、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在し、かつ、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値未満となる2つの第1の直線の間に、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値以上となる第1の直線が第2の数を超えて存在する場合は、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知する。
以下では、1つ以上の角度θごとの、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを判定するための上述の一連の処理をPSD(Parking Space Detection)判定と称する場合がある。つまり、ある角度θでのPSD判定とは、該ある角度θに対応する複数の第1の直線を規定し、該複数の第1の直線のうちOccupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値以上となる2つの第1の直線の間に、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在し、かつ、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値未満となる2つの第1の直線の間に、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値以上となる第1の直線が第2の数を超えて存在するか否かを判定して、該ある角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを判定する処理を指す。
なお、上記に限らず、例えば検知部204は、ある角度θに対応する複数の第1の直線のうち、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値以上となる2つの第1の直線の間に、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数が第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在する場合は、Free Hit Countがカウントされた格子の数は考慮せずに、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知する形態であっ
てもよい。同様に、例えば検知部204は、ある角度θに対応する複数の第1の直線のうち、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値未満となる2つの第1の直線の間に、Free Hit Countがカウントされた格子の数が第2の閾値以上となる第1の直線が第1の数を超えて存在する場合は、Occupied Hit Countがカウントされた格子の数は考慮せずに、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知する形態であってもよい。
以上のようにして、検知部204は空き駐車スペースを検知した場合、その検知結果を車両制御部205へ伝える。車両制御部205は、検知部204により検知された空き駐車スペースを目標の駐車位置とし、車両の現在位置から目標の駐車位置へ到達する経路を算出し、その経路に沿って車両を誘導する制御を行う。この車両を誘導する制御としては様々な形態が想定される。例えば運転者による駐車のための運転操作を補助するために、算出した経路を表示する制御であってもよいし、運転者による運転操作を必要とせずに、算出した経路に沿って車両を自動運転する制御であってもよい。
以上に説明した駐車支援装置20が有する取得部201、生成部202、設定部203、検知部204および車両制御部205の各々の機能は、CPU21が記憶部22に格納されたプログラムを実行することにより実現される。ただし、これに限らず、例えば上述した各部の機能の一部または全部を専用のハードウェア回路で実現することもできる。
上述したように、この例では、駐車支援装置20は、空き駐車スペースを検知するための「空き駐車スペース検知装置」に相当するが、例えば駐車支援装置20とは別に、上述の取得部201、生成部202、設定部203、検知部204を備えた装置が設けられる形態であってもよい。この形態においては、該装置が「空き駐車スペース検知装置」に相当する。また、例えば上述の取得部201、生成部202、設定部203、検知部204が複数の装置に分散されて搭載される形態であってもよい。つまり、「空き駐車スペース検知装置」として機能するシステムとしての形態であってもよい。
図9は、本実施形態の駐車支援装置20による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートである。例えば駐車支援装置20は、運転者から、空き駐車スペースを見つけて駐車を支援する機能の実行指示を受け付けた場合に、図9の処理を開始する形態であってもよい。例えば運転者は、空き駐車スペースを見つけて駐車を支援する機能の実行指示を受け付けるためのボタンを押下することで、該機能の実行指示を入力することができるが、これに限らず、該機能の実行指示の入力方法は任意である。例えば音声入力または運転条件に応じた入力などであってもよい。
図9の例では、1つのセンサ10の1フレーム単位の処理を表している。複数のセンサ10が車両に取り付けられている場合は、センサ10ごとに、図9に示す1フレーム単位の処理が繰り返し実行されることになる。
図9に示すように、まず取得部201は、センサ10から上述のセンシングリストを取得する(ステップS101)。次に、生成部202は、ステップS101で取得されたセンシングリストに基づいて、上述の占有格子地図を生成する(ステップS102)。次に、検知部204は、ステップS102で生成された占有格子地図のうち設定部203で設定された有効範囲に対して、上述のPSD判定を行い(ステップS103)、その判定結果を出力する(ステップS104)。以上の各ステップの内容は上述したとおりである。
以上に説明したように、本実施形態では、センサ10の検知結果に基づいて生成された占有格子地図を用いて、車両の直進方向に対する1つ以上の角度θごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、該複数の第1の直線の各々に属する、物体の
存在が検知された格子の数(Occupied Hit Countがカウントされた格子の数)、または、物体の非存在が検知された格子の数(Free Hit Countがカウントされた格子)に基づいて、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。これにより、空き駐車スペースを判定する際に、従来のように占有格子地図に対して仮想駐車枠群などを組み合わせた処理を行う必要は無く、占有格子地図のみを用いた処理で空き駐車スペースを判定することができるので、空き駐車スペースを検知するための処理負荷を低減できる。
(第1の実施形態の変形例1)
例えば検知部204は、上述の占有格子地図において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度θごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、該複数の第1の直線の各々における各格子の存在確率を第1の直線ごとに累積していく。そして、ある角度θに対応する複数の第1の直線のうち存在確率の累積値が閾値以上となる2つの第1の直線の間に、存在確率の累積値が閾値未満となる第1の直線が所定数を超えて存在するか否かを判定して、該ある角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを判定することもできる。上記閾値は、物体の存在を検知するための値であればよく、任意に設定可能である。また、上記所定数は、空き駐車スペースに相当する領域を検知するための値であればよく、任意に設定可能である。
要するに、検知部204は、上述の占有格子地図において、車両の直進方向に対する1つ以上の角度θごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、該複数の第1の直線の各々に属する格子に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知する機能を有するものであればよい。この機能を有することにより、占有格子地図のみを用いた処理で空き駐車スペースを判定することができるので、空き駐車スペースを検知するための処理負荷を低減できるという有利な効果を達成できる。
(第1の実施形態の変形例2)
例えば検知部204は、第1の直線上に存在する格子のうち所定の範囲内の一定数の格子のみを対象とし、その対象となる格子の数に対する、上述の「占有」状態を示す格子の数の割合を求めて、空き駐車スペースが存在するか否かを判定する形態であってもよい。この形態においては、ある角度θに対応する複数の第1の直線のうち、「占有」状態を示す格子の割合が閾値以上となる2つの第1の直線の間に、「占有」状態を示す格子の割合が閾値未満となる第1の直線が所定数を超えて存在する場合は、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知することができる。「占有」状態を示す格子の割合を用いて判定することで、ノイズ等の影響を受けにくい判定を行うことができるため、判定精度を向上させることができる。
なお、上記のように「占有」状態を示す格子の割合(レート)を用いて空き駐車スペースを検知する形態も、結局は物体の存在が検知された格子の数に基づいて空き駐車スペースを検知していることになる。したがって、「車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、該角度に対応する複数の第1の直線の各々に属する、物体の存在が検知された分割領域(格子)の数に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する」という概念に含まれると考えることができる。
(第1の実施形態の変形例3)
例えば検知部204は、第1の直線上に存在する格子のうち所定の範囲内の一定数の格子のみを対象とし、その対象となる格子の数に対する、上述の「非占有」状態を示す格子の数の割合を求めて、空き駐車スペースが存在するか否かを判定する形態であってもよい。この形態においては、ある角度θに対応する複数の第1の直線のうち、「非占有」状態を示す格子の数の割合が閾値未満となる2つの第1の直線の間に、「非占有」状態を示す
格子の数の割合が閾値以上となる第1の直線が所定数を超えて存在する場合は、該ある角度θに空き駐車スペースが存在することを検知することができる。「非占有」状態を示す格子の割合を用いて判定することで、ノイズ等の影響を受けにくい判定を行うことができるため、判定精度を向上させることができる。
なお、上記のように「非占有」状態を示す格子の割合を用いて空き駐車スペースを検知する形態も、結局は物体の非存在が検知された格子の数に基づいて空き駐車スペースを検知していることになる。したがって、「1つ以上の角度ごとに、該角度に対応する複数の第1の直線の各々に属する、物体の非存在が検知された分割領域の数に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する」という概念に含まれると考えることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。上述の第1の実施形態と共通する部分については説明を適宜に省略する。上述の第1の実施形態では、第1の直線の角度θを変えながらPSD判定を行っているが、0度、2度、4度などの隣接する角度間においては、判定結果に大きな差異が出にくい。つまり、角度分解能が悪い。
そこで、例えば検知部204は、占有格子地図に含まれる格子のうち物体の存在が検知された格子(Occupied Hit Countがカウントされた格子)を対象としてハフ変換を実施して、Occupied Hit Countがカウントされた格子を第3の数よりも多く含む第2の直線を特定し、その特定した第2の直線の角度θ(車両の直進方向に対する第2の直線の角度θ)に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する方法を採ることができる。この第3の数は、車両または壁などの物体が存在することを検知できる値であればよく、任意に設定可能である。この方法では、物体が存在する可能性が高い第2の直線を特定し、その特定した第2の直線の角度θでのみPSD判定を行うことで、角度分解能を高めつつ、予め定められた全ての角度θごとにPSD判定を行う形態に比べてPSD判定の処理量を低減することができる。したがって、空き駐車スペースの検知を効率的に行うことができる。
なお、例えば、特定した第2の直線が1つのみの場合は、該1つの第2の直線の角度θでのみPSD判定を行うことになるが、この態様も、「1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、該複数の第1の直線の各々に属する格子に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する」という概念に含まれる(角度が1つだけの場合に相当)と考えてよい。
以下、本実施形態で用いられるハフ変換について簡単に説明する。図10において、ある直線上の座標点を(Ax、Ay)とすると、以下の式(1)で表されるρの値は、該ある直線上の何れの座標点でも同じ値を示す。このρの値は、該ある直線と、x軸と、y軸とで形成される直角三角形の高さに相当する。
Figure 2020057081
ここで、上記直線上の座標点であれば、どの座標点であっても、上記式(1)が成り立つ。この関係性を利用して、占有格子地図において、例えばθを−40度〜40度の範囲において1度ステップで変化させていき、θごとに複数のρを求めて、ρとθとの組み合わせを示す二次元配列の集合[ρ,θ]を用意しておき、占有格子地図に含まれる格子のうち、Occupied Hit Countがカウントされた全ての格子(座標点に対応)に関して、該格子が、二次元配列の集合[ρ,θ]のうちのどの配列(ρ,θ)に変換されるかをカウント(投票)していく。投票数が多い配列(ρ,θ)で規定される直線は、車両または壁などの
物体が存在する可能性が高い直線となる。配列(ρ,θ)で規定される直線は、以下の式(2)で表すことができる。
Figure 2020057081
例えば図11において、「×」で表された座標点は、Occupied Hit Countがカウントされた格子に相当する。図11の例では、直線301は、直線302に比べて、存在確率「1」が割り当てられた格子を多く含んでいる。つまり、直線301を規定する(ρ,θ)への投票数は、直線302を規定する(ρ,θ)への投票数よりも多い。以上のようにして、ハフ変換を実施することで、ρとθとの組み合わせを示す二次元配列の集合[ρ,θ]の中から、Occupied Hit Countがカウントされた格子の投票数が一定数(上述の第3の数に対応)よりも多い配列(ρ,θ)を特定することができ、その特定された配列(ρ,θ)で規定される直線が上述の第2の直線となる。
ところで、本実施形態では、センサ10としてレーダーを用いているが、レーダーから発せられた電波は、常に車両の外縁部分(例えば車両の前後のバンパーまたは車両の左右のドア等)で反射するわけではなく、例えばエンジン部または車体裏などの車両のどこかで反射するため、センサ10により検知された反射点に対応する格子群は一定の広がりを持って存在する。つまり、センサ10の検知結果は奥行きがある。図12は、占有格子地図の一部を拡大して示す図であるが、例えば上述のハフ変換を実施して、直線400が第2の直線として特定された場合を想定する。上述したように、センサ10により検知された反射点に対応する格子群、つまり、Occupied Hit Countがカウントされた格子群は広がりを持って存在するため、本来のエッジから外れた直線400が、第2の直線として特定される場合もある。PSD判定は、車両のエッジの角度θで行うことが好ましいため、第2の直線は車両のエッジに相当することが望ましいが、そのような第2の直線を特定する精度が十分ではない。
そこで、本実施形態の検知部204は、占有格子地図を微分して、格子群のエッジ部分を抽出し、その抽出したエッジ部分を対象としてハフ変換を実施する。つまり、検知部204は、占有格子地図に含まれる格子のうち、周辺の格子との存在確率の差分が第3の閾値以上を示す格子を対象としてハフ変換を実施し、占有格子地図に含まれる格子のうち周辺の格子との存在確率の差分が第3の閾値以上を示す格子を第4の数よりも多く含む第2の直線を特定する。これにより、車両または壁などの物体のエッジに相当する第2の直線を特定する精度を向上させることができる。上記第3の閾値は、格子群のエッジ部分を抽出するための値であればよく、任意に設定可能である。また、上記第4の数は、車両または壁などの物体が存在することを検知できる値であればよく、任意に設定可能である。
そして、検知部204は、その特定した第2の直線の角度θでのみPSD判定を行うことで、空き駐車スペースの検知を効率的かつ高精度に行うことができる。
なお、本実施形態では、占有格子地図に含まれる格子ごとに、該格子の直下に位置する格子との存在確率の差分を求め、その差分が第3の閾値以上を示す格子を対象としてハフ変換を実施する。なお、この例では、各格子との差分を取るべき周辺の格子として、対象となる格子の直下の格子との差分を取っているが、周辺の格子は直下の格子に限られるものではなく、設計条件等に応じて任意に設定可能である。例えば周辺の格子は、対象となる格子の直上の格子であってもよいし、右隣の格子であってもよいし、左隣の格子であってもよい。
いま、図13の平面図に示すように、自車両の直進方向に対して右側の領域に、2台の
車両A,Bが斜め駐車している場合を想定する。この場合、生成部202により生成される占有格子地図は図14に示す態様となる。そして、この占有格子地図に含まれる格子ごとに、該格子の直下に位置する格子との存在確率の差分を求め、その差分値を該格子に割り当てていくと、図15に示す態様となる。このようにして、占有格子地図において、各格子に割り当てられた存在確率が急峻に変化するエッジ部分を抽出することができる。そして、その抽出したエッジ部分の格子を対象としてハフ変換を実施することで、エッジ部分の格子を多く含む第2の直線を特定することができる。このようにして特定された第2の直線は車両または壁などの物体のエッジに相当する可能性が高く、該第2の直線の角度θでのみPSD判定を行うことにより、空き駐車スペースの検知を効率的かつ高精度に行うことができる。
さらに、この例では、検知部204は、以上のようにして特定した第2の直線をリスト化する。例えば、検知部204は、特定した第2の直線を投票数が多い順に並べてリスト化する形態であってもよい。そして、検知部204は、リスト化した1つ以上の第2の直線のうち、投票数が多い所定数の第2の直線を選択する。例えば検知部204は、リスト化した第2の直線群のうち、最上位の1つの第2の直線を選択する形態であってもよいし、上位3つの第2の直線を選択する形態であってもよい。
例えば図15に示すエッジ部分の格子群に対してハフ変換を実施して第2の直線を特定する場合において、図16に示すように、車両A,Bのエッジに対応する第2の直線の他、不要な第2の直線を含む10本の第2の直線がリスト化される場合も考えられる。この場合、投票数が多い順にリスト化された10本の第2の直線のうち、上位3つの第2の直線を選択することで、図17に示すように、不要な第2の直線を除外して、車両A,Bのエッジに対応する第2の直線に近い直線群を絞り込むことができる。これにより、車両のエッジに相当する第2の直線を特定する精度をより向上させることができる。なお、リスト化した第2の直線群の中から選択する第2の直線の数については、設計条件等に応じて任意に設定可能である。そして、検知部204は、以上のようにして選択した1つ以上の第2の直線ごとに、該第2の直線の角度θでのPSD判定を行う。
図18は、本実施形態の駐車支援装置20による空き駐車スペースを検知するための処理の流れを説明するためのブロック図である。各センサ10は、1フレームごとに上述のセンシングリストを駐車支援装置20に入力し、駐車支援装置20(生成部202)は、各センサのセンシングリストと、自車両の移動情報と、から上述の占有格子地図を生成する。次に、駐車支援装置20(検知部204)は、生成済みの占有格子地図を用いて、ハフ変換およびPSD判定を行って、空き駐車スペースを検知する。つまり、本実施形態の検知部204は、生成部202により占有格子地図が生成された後に、その生成された占有格子地図を用いて上述の第2の直線を特定し、その特定した第2の直線の角度θでのみ空き駐車スペースが存在するか否かを検知する処理(PSD判定)を行う。以下、より具体的な内容を説明する。
図19は、本実施形態の駐車支援装置20による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートである。図19に例示したフローチャートは、1つのセンサ10の1フレーム単位の処理を示している。
図19に示すように、まず取得部201は、センサ10から上述のセンシングリストを取得する(ステップS201)。この例では、センシングリストに含まれる反射点の数(反射点の判定結果の数)はL個とする。以下のステップS202〜ステップS204の処理は占有格子地図を生成する処理に相当し、ステップS205〜ステップS214の処理は空き駐車スペースの検知に関する処理に相当する。
ステップS201の後、生成部202は、センシングリストに含まれる何れか1つの反射点(以下、「対象反射点」と称する)について、自車両の周囲の領域を分割する複数の格子のうち、対象反射点に対応する格子に割り当てられる存在確率を上げる(ステップS202)。
次に、生成部202は、対象反射点の方向において、センサ10から対象反射点に至るまでに存在する格子に割り当てられる存在確率を下げる(ステップS203)。
次に、生成部202は、ステップS201で取得されたセンシングリストに含まれる全ての反射点(L個の反射点)に対して上述のステップS202およびステップS203の処理を行ったか否かを判断する(ステップS204)。ステップS204の結果が否定の場合(ステップS204:No)、ステップS202以降の処理が繰り返される。一方、ステップS204の結果が肯定の場合(ステップS204:Yes)、占有格子地図の生成は完了し、処理はステップS205に移行する。この例では、生成された占有格子地図に含まれる格子の数はN個×M個とする。
ステップS205において、検知部204は、生成部202により生成された占有格子地図に含まれる何れか1つの格子(以下、「対象格子」と称する)について、周辺の格子との差分が第3の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS205)。ステップS205の結果が否定の場合(ステップS205:No)、処理は後述のステップS210に移行する。一方、ステップS205の結果が肯定の場合(ステップS205:Yes)、検知部204は、対象格子をハフ変換の対象として投票を行う(ステップS206)。上述したように、検知部204は、対象格子が、予め用意された二次元配列の集合[ρ,θ]のうちのどの配列(ρ,θ)に変換されるかを投票する。この例では、ハフ変換を実施する際に変化させる角度をθ〜θ(A個)とする。
ステップS206の後、検知部204は、投票数が第4の数よりも多い配列(ρ,θ)があるか否かを判断する(ステップS207)。ステップS207の結果が否定の場合(ステップS207:No)、処理は後述のステップS210に移行する。一方、ステップS207の結果が肯定の場合(ステップS207:Yes)、検知部204は、投票数が第4の数よりも多い配列(ρ,θ)で規定される第2の直線を特定し(ステップS208)、特定した第2の直線をリスト化する(ステップS209)。そして、処理はステップS210に移行する。
ステップS210において、検知部204は、生成部202により生成された占有格子に含まれる全ての格子(N個×M個の格子)について上述のステップS205〜ステップS209の処理を行ったか否かを判断する(ステップS210)。ステップS210の結果が否定の場合(ステップS210:No)、ステップS205以降の処理が繰り返される。
一方、ステップS210の結果が肯定の場合(ステップS210:Yes)、検知部204は、ステップS209でリスト化された第2の直線が存在するか否かを判断する(ステップS211)。ステップS211の結果が肯定の場合(ステップS211:Yes)、検知部204は、ステップS209でリスト化された第2の直線群の中から、投票数が多い所定数の第2の直線を選択する(ステップS212)。そして、検知部204は、ステップS202〜ステップS204の処理によって生成された占有格子地図内の上述の有効範囲に対して、ステップS212で選択した所定数の第2の直線の角度θごとにPSD判定を行う(ステップS213)。一方、ステップS211の結果が否定の場合(ステップS211:No)、検知部204は、上述のステップS202〜ステップS204の処理によって生成された占有格子地図内の有効範囲に対して、デフォルトの角度θでPSD
判定を行う(ステップS214)。デフォルトの角度θは任意に設定可能であるが、例えばデフォルトの角度θは0度であってもよい。
以上に説明したように、本実施形態では、生成済みの占有格子地図を微分して格子群のエッジ部分を抽出し、その抽出したエッジ部分を対象としてハフ変換を実施し、上記エッジ部分の格子を多く含む第2の直線を特定する。これにより、車両または壁などの物体のエッジに相当する第2の直線を精度良く特定することができる。そして、その特定した第2の直線の角度θでのみPSD判定を行うことにより、空き駐車スペースの検知を効率的かつ高精度に行うことができる。
(第2の実施形態の変形例)
なお、以上に説明した本実施形態では、検知部204は、上述の占有格子地図に含まれる格子のうち、周辺の格子との物体の存在確率の差分が第3の閾値以上を示す格子を対象としてハフ変換を実施しているが、これに限らず、例えば検知部204は、占有格子地図に含まれる格子のうちOccupied Hit Countがカウントされた格子を対象としてハフ変換を実施する形態であってもよい。つまり、占有格子地図を微分せずにハフ変換を実施する形態であってもよい。
この形態では、検知部204は、上述の占有格子地図に含まれる格子のうちOccupied Hit Countがカウントされた格子を対象としてハフ変換を実施し、Occupied Hit Countがカウントされた格子を第3の数よりも多く含む第2の直線を特定し、その特定した第2の直線の角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。この形態であっても、車両または壁などの物体が存在する可能性が高い第2の直線の角度θを特定し、その特定した角度θでのみPSD判定を行うことで、空き駐車スペースの検知を効率的に行うことができる。また、例えば検知部204は、占有格子地図に含まれる格子のうち、「占有」状態を示す格子を対象としてハフ変換を実施する形態であってもよい。この形態も、「占有格子地図に含まれる格子のうち物体の存在が検知された格子を対象としてハフ変換を実施」するという概念に含まれると考えることができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。上述の第2の実施形態と共通する部分については適宜、説明を省略する。ここで、上述の第2の実施形態では、占有格子地図の生成が完了した後に、その生成済みの占有格子地図を用いてPSD判定を行う形態であったため、空き駐車スペースの検知に関する処理は、生成済みの占有格子地図の広さ又は解像度に依存し、処理負荷が大きくなる傾向にある。
そこで、本実施形態では、検知部204は、生成部202による占有格子地図の生成と並行して、ハフ変換を実施して第2の直線を特定し、その特定した第2の直線の角度θでPSD判定を行う。これにより、空き駐車スペースの検知に関する処理の処理負荷を低減しつつ処理速度を向上させることもできる。より具体的には以下のとおりである。
上述したように、センサ10により物体が検知されるたびに、生成部202は、該検知された物体(反射点)に対応する格子に対してOccupied Hit Countをカウントアップし、センサ10から、該検知された物体に対応する格子に至るまでに存在する格子に対してFree Hit Countをカウントアップする。つまり、センサ10により物体が検知されるたびに、該検知された物体に対応する格子に対しては物体の存在が検知される一方、センサ10から、該検知された物体に対応する格子に至るまでに存在する格子に対しては物体の非存在が検知される。
検知部204は、センサ10により物体が検知されるたびに、車両の直進方向に対する
1つ以上の角度θごとに、該角度θに対応する複数の第1の直線のうち、新たにOccupied
Hit Countがカウントされた(新たに物体の存在が検知された)格子を含む第1の直線については、該第1の直線上のOccupied Hit Countがカウントされた格子の数を更新して、該角度に対応する複数の第1の直線(より具体的には各第1の直線の切片)と、Occupied
Hit Countがカウントされた格子の数との関係(図7の関係)を示す第1のリストを更新する。この第1のリストの更新は角度θごとに行われるが、例えば、ある角度θに対応する複数の第1の直線の中に、新たにOccupied Hit Countがカウントされた格子を含む第1の直線が存在しない場合は、該ある角度θに対応する第1のリストは更新されない。
また、検知部204は、センサ10により物体が検知されるたびに、上記1つ以上の角度θごとに、該角度θに対応する複数の第1の直線のうち、新たにFree Hit Countがカウントされた(新たに物体の非存在が検知された)格子を含む第1の直線については、該第1の直線上のFree Hit Countがカウントされた格子の数を更新して、該角度θに対応する複数の第1の直線(より具体的には各第1の直線の切片)と、Free Hit Countがカウントされた格子の数との関係(図8の関係)を示す第2のリストを更新する。この第2のリストの更新は角度θごとに行われるが、例えば、ある角度θに対応する複数の第1の直線の中に、新たにFree Hit Countがカウントされた格子を含む第1の直線が存在しない場合は、該ある角度θに対応する第2のリストは更新されない。以下の説明では、上記第1のリストおよび上記第2のリストをまとめて「PSDリスト」と称する場合がある。
以上のようにして、検知部204は、センサ10により物体が検知されるたびに、1つ以上の角度θごとのPSDリストを更新していく。この例では、検知部204は、設定部203により予め設定された有効範囲内の格子に物体の存在が検知されるたびに、1つ以上の角度θごとのPSDリストを更新していく。
そして、検知部204は、占有格子地図の生成と並行して実施するハフ変換によって第2の直線を特定できた場合は、その特定した第2の直線の角度θに対応するPSDリストを用いて、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知する。この例では、検知部204は、特定した第2の直線の角度θに対応する第1のリストおよび第2のリストの両方を用いて、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知するが、これに限らず、例えば第1のリストおよび第2のリストのうちの何れか一方のみを用いて、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知してもよい。要するに、検知部204は、ハフ変換を実施して第2の直線を特定できた場合は、その特定した第2の直線の角度θに対応する第1のリストまたは第2のリストを用いて、該角度θに空き駐車スペースが存在するか否かを検知する形態であればよい。
図20は、本実施形態の駐車支援装置20による空き駐車スペースを検知するための処理の流れを説明するためのブロック図である。各センサ10は、1フレームごとに上述のセンシングリストを駐車支援装置20に入力し、駐車支援装置20(生成部202)は、各センサ10のセンシングリストと、自車の移動情報とから上述の占有格子地図を生成する。次に、駐車支援装置20(検知部204)は、占有格子地図を生成しながら、ハフ変換およびPSD判定を行って、空き駐車スペースを検知する。以下、より具体的な内容を説明する。
図21は、本実施形態の駐車支援装置20による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートである。図21に例示したフローチャートは、1つのセンサ10の1フレーム単位の処理を示している。まず取得部201は、センサ10から上述のセンシングリストを取得する(ステップS301)。この例では、センシングリストに含まれる反射点の数はL個とする。
ステップS301の後、生成部202は、センシングリストに含まれる何れか1つの反射点(以下、「対象反射点」と称する)について、対象反射点に対応する格子(以下、「対象格子」と称する)に割り当てられる存在確率を上げる(ステップS302)。
次に、検知部204は、上述の設定部203により設定された有効範囲内に対象格子が存在するか否かを判断する(ステップS303)。ステップS303の結果が肯定の場合(ステップS303:Yes)、検知部204は、1つ以上の角度θごとのPSDリストを更新する(ステップS304)。より具体的には、検知部204は、対象格子が属する第1の直線(1つの場合もあるし複数の場合もあり得る)上のOccupied Hit Countがカウントされた格子の数をカウントアップし、該第1の直線の角度θに対応する第1のリストを更新する。ここでは、複数のPSDリストと1対1に対応する複数の角度をθ〜θとする(B個)。この例では、1つのPSDリストは、1つの第1のリストと1つの第2のリストとの組になる。そして、検知部204は、対象格子と周辺の格子との差分が第3の閾値以上であるか否かを判断する(ステップS305)。この例では、周辺の格子は対象格子の直下の格子である。
ステップS305の結果が肯定の場合(ステップS305:Yes)、検知部204は、対象格子をハフ変換の対象として投票を行う(ステップS306)。上述したように、検知部204は、対象格子が、予め用意された二次元配列の集合[ρ,θ]のうちのどの配列(ρ,θ)に変換されるかを投票する。この例では、ハフ変換を実施する際に変化させる角度をθ〜θ(A個)とする。なお、ここでは、ハフ変換を実施する際に変化させる角度の数と、複数のPSDリストと1対1に対応する複数の角度の数とを同数(A=B)にしているが、これに限らず、例えば両者が相違する形態であってもよい。例えば複数のPSDリストと1対1に対応する複数の角度のピッチを、ハフ変換を実施する際に変化させる角度のピッチよりも大きくし、複数のPSDリストと1対1に対応する複数の角度の数を、ハフ変換を実施する際に変化させる角度の数よりも少なくする形態であってもよい。一方、上述のステップS305の結果が否定の場合(ステップS305:No)、処理は後述のステップS310に移行する。
ステップS306の後、検知部204は、投票数が第4の数よりも多い配列(ρ,θ)があるか否かを判断する(ステップS307)。ステップS307の結果が否定の場合(ステップS307:No)、処理は後述のステップS310に移行する。一方、ステップS307の結果が肯定の場合(ステップS307:Yes)、検知部204は、投票数が第4の数よりも多い配列(ρ,θ)で規定される第2の直線を特定し(ステップS308)、特定した第2の直線をリスト化する(ステップS309)。そして、処理はステップS310に移行する。
ステップS310において、生成部202は、対象反射点の方向において、センサ10から対象反射点に対応する対象格子に至るまでに存在する格子の存在確率を下げる(ステップS310)。
次に、検知部204は、ステップS310で存在確率を下げた格子が有効範囲内に存在するか否かを判断する(ステップS311)。ステップS311の結果が肯定の場合(ステップS311:Yes)、検知部204は、1つ以上の角度θごとのPSDリストを更新する(ステップS312)。より具体的には、検知部204は、ステップS310で存在確率を下げた格子が属する第1の直線(1つの場合もあるし複数の場合もあり得る)上のFree Hit Countがカウントされた格子の数をカウントアップし、該第1の直線の角度θに対応する第2のリストを更新する。このステップS312の処理は、ステップS310で存在確率を下げた格子の数だけ実行される。
ステップS312の後、センシングリスト内の全ての反射点について上述のステップS302〜ステップS312の処理が完了していない場合は(ステップS313:No)、上述のステップS302以降の処理が繰り返される。センシングリスト内の全ての反射点について上述のステップS302〜ステップS312の処理が完了した場合は(ステップS313:Yes)、処理はステップS314に移行する。
ステップS314において、検知部204は、リスト化した第2の直線が存在するか否かを判断する。ステップS314の結果が肯定の場合(ステップS314:Yes)、検知部204は、リスト化した第2の直線群の中から所定数の第2の直線を選択する(ステップS315)。この第2の直線の選択方法は上述の第2の実施形態で説明した内容と同じである。次に、検知部204は、上述の有効範囲に対して、ステップS315で選択した所定数の第2の直線の角度θごとにPSD判定を行う(ステップS316)。一方、ステップS314の結果が否定の場合(ステップS314:No)、検知部204は、上述の有効範囲に対して、デフォルトの角度θでPSD判定を行う(ステップS317)。上述の第2の実施形態でも説明したように、デフォルトの角度θは任意に設定可能であるが、例えばデフォルトの角度θは0度であってもよい。
いま、図22に示すように、本実施形態の駐車支援装置20が搭載された車両が直進しながら、以上に説明した空き駐車スペースを検知する処理を行う場合を想定する。この場合、ハフ変換用の二次元配列のリストはフレームごとにリセット(初期化)される一方、占有格子地図、第2の直線のリスト、および、PSDリストはフレームごとにリセットされず、開始から終了までにわたって処理が続けられる。
図22の(A)においては、第2の直線を特定できていない(車両等の物体のエッジが見つかっていない)状態のため、検知部204は、デフォルトの角度θでPSDを行う。デフォルトの角度は、例えば0度であってもよい。そして、車両は直進していき、図22の(B)においては、第2の直線を特定できたため、デフォルトの角度θの代わりに、その特定した第2の直線の角度θでPSD判定を行う。
以上に説明したように、本実施形態では、上述の占有格子地図を生成しながら、ハフ変換およびPSD判定を行う。これにより、空き駐車スペースの検知に関する処理の処理負荷を低減しつつ処理速度を向上させることができる。
(第3の実施形態の変形例)
例えばフレームごとの、空き駐車スペースを検知する処理において、最新のフレームで参照した第2の直線のリストの中に、互いの角度の差分が基準値以下となる2つの第2の直線が存在する場合は、何れか一方の第2の直線をPSD判定の対象から外す形態であってもよい。これにより、空き駐車スペースを検知するための処理の処理負荷をさらに低減しつつ処理速度をさらに向上させることができるとともに、類似した検知結果を重複して出力することを防止できる。
図23は、本変形例の駐車支援装置20による空き駐車スペースを検知するための処理の一例を示すフローチャートであり、図21のステップS314とステップS315との間に、新しくステップS318およびステップS319が追加されている。上述のステップS314の結果が肯定の場合(ステップS314:Yes)、処理はステップS318に移行し、ステップS318において、検知部204は、リスト化した第2の直線群の中に、互いの角度の差分が基準値以下となる2つの第2の直線が存在するか否かを判断する。ステップS318の結果が肯定の場合(ステップS318:Yes)、検知部204は、何れか一方の第2の直線をPSD判定の対象から外す(ステップS319)。つまり、上述のステップS315での選択の対象から外す。なお、PSD判定の対象から外す方の
第2の直線の選び方は任意であり、例えばリスト化された順番が遅い方の第2の直線をPSD判定の対象から外す形態などであってもよい。そして、処理は上述のステップS315に移行する。また、ステップS318の結果が否定の場合(ステップS318:No)、処理はそのまま上述のステップS315に移行する。
いま、図24に示すように、本変形例の駐車支援装置20が搭載された車両が直進しながら、本変形例の空き駐車スペースを検知する処理を行う場合を想定する。図24の(A)においては、第2の直線を特定できていない(車両のエッジが見つかっていない)状態のため、検知部204は、デフォルトの角度θでPSDを行う。そして、車両は直進していき、図24の(B)においては、第2の直線を特定できたため、デフォルトの角度θの代わりに、その特定した第2の直線の角度θでPSD判定を行う。その後、車両は直進していき、図24の(C)においては、第2の直線を特定できたものの、その特定した第2の直線の角度θと、図24の(B)でPSD判定済みの角度θとの差分が基準値以下であったため、ここでは何れか一方の第2の直線の角度θをPSD判定の対象から外し、他方の第2の直線の角度θについてのみPSD判定を行う。さらに、車両は直進していき、図24の(D)においては、図24の(C)の位置で判定した角度θとの差分が基準値を超える角度θの第2の直線を新たに特定したため、既にリスト内に存在する、図24の(C)の位置で判定した角度θと、今回新たに特定した第2の直線の角度θとでPSD判定を行う。
以上、本開示の各実施形態を説明したが、上述の各実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら新規な実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。異なる実施形態および変形例にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
また、本明細書に記載された各実施形態における効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、他の効果があってもよい。
10 センサ
20 駐車支援装置
21 CPU
22 記憶部
23 I/F部
201 取得部
202 生成部
203 設定部
204 検知部
205 車両制御部

Claims (13)

  1. 車両の周囲に存在する物体を検知するためのセンサの検知結果に基づいて、前記車両の周囲の領域を分割する複数の分割領域ごとに物体の存在確率を示すマップ情報を生成する生成部と、
    前記マップ情報において、前記車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、前記複数の第1の直線の各々に属する前記分割領域に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する検知部と、を備える、
    空き駐車スペース検知装置。
  2. 前記検知部は、
    前記1つ以上の角度ごとに、該角度に対応する前記複数の第1の直線の各々に属する、物体の存在が検知された前記分割領域の数に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する、
    請求項1に記載の空き駐車スペース検知装置。
  3. 前記検知部は、
    前記1つ以上の角度のうちの何れかの角度に対応する前記複数の第1の直線のうち、物体の存在が検知された前記分割領域の数が第1の閾値以上となる2つの第1の直線の間に、物体の存在が検知された前記分割領域の数が前記第1の閾値未満となる第1の直線が第1の数を超えて存在する場合は、該角度に空き駐車スペースが存在することを検知する、
    請求項2に記載の空き駐車スペース検知装置。
  4. 前記検知部は、
    前記1つ以上の角度ごとに、該角度に対応する前記複数の第1の直線の各々に属する、物体の非存在が検知された前記分割領域の数に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する、
    請求項1乃至3のうちの何れか1項に記載の空き駐車スペース検知装置。
  5. 前記検知部は、
    前記1つ以上の角度のうちの何れかの角度に対応する前記複数の第1の直線のうち、物体の非存在が検知された前記分割領域の数が第2の閾値未満となる2つの第1の直線の間に、物体の非存在が検知された前記分割領域の数が前記第2の閾値以上となる第1の直線が第2の数を超えて存在する場合は、該角度に空き駐車スペースが存在することを検知する、
    請求項4に記載の空き駐車スペース検知装置。
  6. 前記検知部は、
    前記マップ情報に含まれる前記分割領域のうち物体の存在が検知された前記分割領域を対象としてハフ変換を実施して、物体の存在が検知された前記分割領域を第3の数よりも多く含む第2の直線を特定し、
    その特定した前記第2の直線の角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する、
    請求項2乃至5のうちの何れか1項に記載の空き駐車スペース検知装置。
  7. 前記検知部は、
    前記マップ情報に含まれる格子のうち、周辺の格子との物体の存在確率の差分が第3の閾値以上を示す格子を対象としてハフ変換を実施して、周辺の格子との物体の存在確率の差分が前記第3の閾値以上を示す格子を第4の数よりも多く含む第2の直線を特定し、
    その特定した前記第2の直線の角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する、
    請求項2乃至5のうちの何れか1項に記載の空き駐車スペース検知装置。
  8. 前記検知部は、
    前記生成部により前記マップ情報が生成された後に、その生成された前記マップ情報を用いて前記第2の直線を特定し、その特定した前記第2の直線の角度でのみ空き駐車スペースが存在するか否かを検知する処理を行う、
    請求項6または7に記載の空き駐車スペース検知装置。
  9. 前記検知部は、
    前記生成部による前記マップ情報の生成と並行して、ハフ変換を実施して前記第2の直線を特定し、その特定した前記第2の直線の角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する処理を行う、
    請求項6または7に記載の空き駐車スペース検知装置。
  10. 前記センサにより物体が検知されるたびに、該検知された物体に対応する前記分割領域に対しては物体の存在が検知される一方、前記センサから、該検知された物体に対応する前記分割領域に至るまでに存在する前記分割領域に対しては物体の非存在が検知され、
    前記検知部は、前記センサにより物体が検知されるたびに、
    車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、該角度に対応する前記複数の第1の直線のうち、新たに物体の存在が検知された前記分割領域を含む第1の直線については、該第1の直線上の、物体の存在が検知された前記分割領域の数を更新して、該角度に対応する前記複数の第1の直線と、物体の存在が検知された前記分割領域の数との関係を示す第1のリストを更新し、
    前記1つ以上の角度ごとに、該角度に対応する前記複数の第1の直線のうち、新たに物体の非存在が検知された前記分割領域を含む第1の直線については、該第1の直線上の、物体の非存在が検知された前記分割領域の数を更新して、該角度に対応する前記複数の第1の直線と、物体の非存在が検知された前記分割領域の数との関係を示す第2のリストを更新する、
    請求項9に記載の空き駐車スペース検知装置。
  11. 前記検知部は、ハフ変換を実施して前記第2の直線を特定できた場合は、その特定した前記第2の直線の角度に対応する前記第1のリストまたは前記第2のリストを用いて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する、
    請求項10に記載の空き駐車スペース検知装置。
  12. 前記マップ情報のうち、前記複数の第1の直線を規定し、かつ、空き駐車スペースが存在するか否かの検知対象となる範囲を示す有効範囲を設定する設定部をさらに備える、
    請求項1乃至11のうちの何れか1項に記載の空き駐車スペース検知装置。
  13. 車両の周囲に存在する物体を検知するためのセンサの検知結果に基づいて、前記車両の周囲の領域を分割する複数の分割領域ごとに物体の存在確率を示すマップ情報を生成する生成ステップと、
    前記マップ情報において、前記車両の直進方向に対する1つ以上の角度ごとに、切片を異ならせた複数の第1の直線を規定するとともに、前記複数の第1の直線の各々に属する前記分割領域に割り当てられた物体の存在確率に基づいて、該角度に空き駐車スペースが存在するか否かを検知する検知ステップと、を含む、
    空き駐車スペース検知方法。
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