JP2020056188A - 固定具 - Google Patents

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一 米澤
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Abstract

【課題】 作業員に重労働を強いることなく、未熟な作業員であっても複数の格子状体を短時間で確実に施工することができる固定具を提供する。【解決手段】 両第1フレーム部材11の内側には、他の溶接金網の縦条材又は横条材を結合させる結合手段20,20が配設してある。結合手段20は、倒立等脚台形状に形成した第2本体21a,21aを具備しており、底部21bを第1フレーム部材11の当接部11bと略平行に配置して当該当接部11bに固着してある。底部21bの両側部から互いに離隔する方向へ傾斜させて立ち上がらせた両脚辺部21c,21cは、第2フレーム部材12,12の間を通って、第1フレーム部材11の第1固定部11e,11eより高い位置まで延設してあり、両脚辺部21cの端部には第2固定部21e,21eがそれぞれ設けてある。【選択図】 図1

Description

本発明は、コンクリート内に埋設される溶接金網又は網状のフェンス等、縦条材と横条材とを格子状に構成してなる複数の格子状体を相互に固定する固定具に関する。
建物の床といった構造物を建造すべくコンクリートを打設する場合、当該構造物の強度を増大させ、また構造物にクラックが発生することを防止するために、コンクリート内に複数枚の溶接金網を埋設させている。
図15は従来の溶接金網の施工方法を説明する説明図であり、図中、WMは溶接金網である。溶接金網WMは、複数の縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…とを格子状に配してなり、縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…とが交差する部分を相互に溶接にて固定してある。
施工対象領域の周囲に図示しない型枠を立設しておき、当該型枠内の全域に複数の溶接金網WM,WM,…を敷設する。このとき、相隣る溶接金網WM,WMはその縁部が複数の枡目(図15にあっては1枡目)ずつ重畳するようにしてある。次に、溶接金網WM,WM,…を順に持ち上げ、図15に示したように、施工対象面と溶接金網WM,WM,…との間にブロックといったスペーサ30,30,…を介装させ、スペーサ30,30,…上に溶接金網WM,WM,…を載置する。このようにスペーサ30,30,…上に溶接金網WM,WM,…を担持することによって、施工対象面から所定寸法だけ隔てた位置に溶接金網WM,WM,…を保持する。
そして、相隣る溶接金網WM,WMの重畳部分に、例えば溶接金網上で作業する作業員によって踏まれた場合であっても相互ズレが発生することを防止するために、針金等の短寸の条材を用いてなる結束材B,B,…によって、重畳する両溶接金網WM,WMを相互に結束する。このようにして施工対象領域に溶接金網WM,WM,…への施工が終了した後、型枠内へコンクリートを溶接金網WM,WM,…が埋入する所定深さまで投入し、投入したコンクリートの表面を均すのである。
しかし、このような結束作業は各溶接金網WM,WM,…が相互に重畳させた全ての領域に対して実施する必要がある上に、各領域それぞれに多くの結束箇所が存在するため、比較的大きな面積の構造物を建造する場合、熟練した作業員が複数人必要となるのに加え、熟練した作業員であっても全ての結束箇所の作業が終了するまでに長時間を要していた。
そのため、後記する特許文献1には、溶接金網同士を重畳させずに、相隣る溶接金網を構成する各条材の端部同士を直線状に相互に連結させる連結具が提案されている。
一方、前述した施工方法では、溶接金網WM,WM,…はスペーサ30,30,…上に載置されているだけであるため、前述した結束材B,B,…による結束作業中に各溶接金網WM,WM,…にずれが発生した場合、当該部分に配されたスペーサ30,30,…の位置を再度調整しなければならないという問題があった。そのため、後記する特許文献2には次のようなスペーサが開示されている。
図16は特許文献2に開示されたスペーサの使用様態を示す斜視図である。スペーサ131は、5〜6mm程度の直径の金属線材を屈曲成形してなり、所定距離を隔てて立ち上げた2本の立ち上がり部131c,131cと、両立ち上がり部131c,131cの間に形成され、溶接金網を構成する鉄線を支持する鉄線支持部131gと、両立ち上がり部131c,131cの下端からそれぞれ水平に折曲され、デッキプレートDP上に載置される載置部131b,131bとを備えている。また、前記鉄線支持部131gには、両立ち上がり部131c,131cの上端から水平方向へ延設した下側横向き部131d,131dと、両下側横向き部131d,131dからそれぞれ湾曲して立ち上がった弧状部131e,131eと、両弧状部131e,131eの上端間を繋ぐ水平な上側横向き部131fとを有し、側面視が扁平な螺旋状になしてある。ここで、両下側横向き部131d,131dと上側横向き部131fとの間の内寸は、溶接金網を構成する鉄線の外径より大きくしてある。
このようなスペーサ131にあっては、デッキプレートDP上に敷設された溶接金網WMを持ち上げ、当該溶接金網WMを構成する鉄線を螺旋状の鉄線支持部131g内へ挿入し、その状態で当該溶接金網WMを下すことによって、スペーサ131の載置部131b,131bをデッキプレートDPに当接させ、スペーサ131をデッキプレートDP上に立脚させる。このとき、鉄線支持部131g内へ挿入された鉄線は、当該スペーサ131の両下側横向き部131d,131d上に担持される。
特開昭51−5818号公報 特開2010−189855号公報
しかしながら、特許文献1に開示された連結具を用いて相隣る溶接金網を連結させる場合、相隣る溶接金網を構成する各条材の端部同士を直線状に位置合わせしなければならず、かかる位置合わせ作業に時間を要する上に、連結具によって各条材の端部同士を連結させる作業に比較的長時間を要するという問題があった。
一方、特許文献2に開示されたスペーサ131にあっては、スペーサ131の鉄線支持部131g内へ溶接金網WMの鉄線を挿入させる作業は、前同様、一部を重畳させた各溶接金網WM,WM,…を作業員が持ち上げて行わなければならないため、作業員に重労働を強いるのに加え、溶接金網WMの鉄線へのスペーサ131の取り付け作業に長時間を要するという問題があった。一方、溶接金網WMを構成する鉄線を螺旋状の鉄線支持部131g内へ挿入することによって、それ以後はスペーサ131が溶接金網WMの動きに追従するものの、当該スペーサ131は溶接金網WMに固定されていないため、敷設した溶接金網WMにずれが発生して、当該溶接金網WMの位置を調整する場合に、スペーサ131の鉄線支持部131g内へ挿入された鉄線が両下側横向き部131d,131dからずれることがあり、かかる場合、溶接金網WMのスペーサ131を取り付けた部分を再度持ち上げ、当該スペーサ131を再調整しなければならなかった。
更に、かかるスペーサ131を用いた場合であっても、複数の溶接金網を施工するには各溶接金網を相互に結束しなければならず、結束作業に伴う前述した問題は解消されていない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであって、作業員に重労働を強いることなく、未熟な作業員であっても複数の格子状体を短時間で確実に施工することができる固定具を提供する。
(1)本発明に係る固定具は、格子状に配した複数の縦条材及び複数の横条材が交差する部分を接合してなり、各縦条材及び各横条材にて形成された複数の枡目を有する一の格子状体と、該一の格子状体上に、その枡目が前記一の格子状体の枡目に略一致するように重畳される他の格子状体とを互いに固定する固定具であって、前記格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材の間に架設すべく、距離を隔てて互いに平行に配した一対の第1フレーム部材と、両第1フレーム部材の間に架設した一対の第2フレーム部材と、前記他の格子状体を結合させるべく前記第1フレーム部材と平行に設けたフレーム状の結合手段とを備え、前記第1フレーム部材の両端部にそれぞれ、前記格子状体の相隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させて固定するための第1固定部が設けてあり、前記結合手段の両端部にそれぞれ、前記他の格子状体の相隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させて固定するための第2固定部が設けてあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、格子状に配した複数の縦条材及び複数の横条材が交差する部分を接合してなり、各縦条材及び各横条材にて形成された複数の枡目を有する一の格子状体と、該一の格子状体上に、その枡目が前記一の格子状体の枡目に略一致するように重畳される他の格子状体とを互いに固定するように構成してある。ここで、一の格子状体上に他の格子状体を、両者の枡目が略一致するように重畳させるとは、両者の枡目が上下で一致する場合のみならず、一の格子状体の枡目を構成し、対をなす縦条材又は対をなす横条材と、他の格子状体の枡目を構成し、対をなす縦条材又は対をなす横条材とが一の面内で互いに当接する場合も含まれる。
そして、本発明に係る固定具は、格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材の間に架設すべく、距離を隔てて互いに平行に配した一対の第1フレーム部材と、両第1フレーム部材の間に架設した一対の第2フレーム部材とを備えており、両第1フレーム部材及び両第2フレーム部材によって井桁状のフレームが構成されている。更に、本固定具は、前述した他の格子状体を結合させるべく、第1フレーム部材と平行に設けたフレーム状の結合手段を備えている。そして、第1フレーム部材の両端部にそれぞれ、格子状体のあり隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させて固定するための第1固定部が設けてある一方、前記結合手段の両端部にそれぞれ、重畳された他の格子状体の相隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させて固定するための第2固定部が設けてある。
かかる固定具にあっては、両第1フレーム部材を一の格子状体の相隣る両縦条材の間に配置し、両第1フレーム部材の両端部にそれぞれ設けた第1固定部を当該両縦条材に固定することによって、又は、両第1フレーム部材を一の格子状体の相隣る両横条材の間に配置し、両第1フレーム部材の両端部にそれぞれ設けた第1固定部を当該両縦条材に固定することによって、当該固定具を一の格子状体にワンタッチで取り付けておく。かかる一の格子状体上に他の格子状体を、両者の枡目が略一致するように重畳させた後、前述した結合手段の両端部にそれぞれ設けられた第2固定部を、当該他の格子状体の相隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させることによって、他の格子状体の当該両縦条材又は両横条材を固定し、これによって一の格子状体と他の格子状体とをワンタッチで固定する。
これによって、作業員に重労働を強いることなく、未熟な作業員であっても複数の格子状体を短時間で確実に施工することができる。
(2)本発明に係る固定具は、前記第1固定部は、第1フレーム部材から立ち上がり、第1フレーム部材と直交する軸回りに、第1フレーム部材の端部側から第1フレーム部材の中央側へ向かって曲成して構成してあり、前記第2固定部は、結合手段から立ち下がり、結合手段と直交する軸回りに、互いに離隔する方向へ向かって曲成して構成してあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、前述した第1固定部は、第1フレーム部材から立ち上がり、第1フレーム部材と直交する軸回りに、第1フレーム部材の端部側から第1フレーム部材の中央側へ向かって曲成して構成してあり、これによって、一の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材を、第1フレーム部材の端部にそれぞれ設けた第1固定部によって持ち上げるように挟持して外嵌固定する。
一方、前述した第2固定部は、結合手段から立ち下がり、結合手段と直交する軸回りに、互いに離隔する方向へ向かって曲成して構成してあり、これによって結合手段は、重畳された他の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材の間に突っ張るように配され、第2固定部は両縦条材又は両横条材を押し下げるように外嵌固定する。
このような第1固定部及び第2固定部にあっては、一の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材、及び他の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材にワンタッチで固定することができる。一方、第1固定部は一の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材を持ち上げるように挟持する一方、第2固定部は他の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材にこれを押し下げるように外嵌するため、一の格子状体及び他の格子状体は本固定具によって挟持され、両格子状体が互いに離隔することが防止される。
(3)本発明に係る固定具は、前記第2フレーム部材の長手方向へ距離を隔てて互いに平行に配した一対の結合手段を備えることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、第1フレーム部材の間に架設した第2フレーム部材の長手方向へ距離を隔てて互いに平行に配した一対の結合手段を備える。両結合手段の両端部には前述した第2固定部がそれぞれ設けてあり、重畳された他の格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材は4点で結合される。これによって、他の格子状体は面状に結合固定されるため、一の格子状体と他の格子状体とを強固に固定することができる。
(4)本発明に係る固定具は、前記結合手段は、前記第1フレーム部材と平行に配した底部と、該底部の両側からそれぞれ、前記第1固定部の高さ位置より高い位置まで延設された脚辺部とを具備することを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、前述した結合手段は、第1フレーム部材と平行に配した底部と、この底部の両側からそれぞれ、第1固定部の高さ位置より高い位置まで延設された脚辺部とを具備する。結合手段の底部は第1フレーム部材と平行に配してあり、当該底部を第1フレーム部材に容易に固着させることができる。また、底部の両側に配された脚辺部は、第1固定部の高さ位置より高い位置まで延設してあり、これによって脚辺部はバネ力を有する一方、重畳された他の格子状体の縦条材又は横条材を容易に結合させることができる。
(5)本発明に係る固定具は、前記脚辺部は前記底部に対して、互いに漸次離隔する方向へ傾斜させてあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、結合手段の脚辺部は底部に対して傾斜させてあるため、より強いバネ力を有し、重畳された他の格子状体を強力に固定することができる。一方、脚辺部は底部に対して、互いに漸次離隔する方向へ傾斜させてあるため、かかる脚辺部の先端に設けた第2固定部に他の格子状体の縦条材又は横条材を固定させる場合、当該縦条材又は横条材と脚辺部との接触が回避され、当該固定操作を円滑に実施することができる。
(6)本発明に係る固定具は、前記第1フレーム部材は、前記格子状体を施工する施工対象面に当接する当接部、及び該当接部の両側を立ち上がらせた立上り部を有し、格子状体を施工対象面から離隔した高さ位置に担持する担持部と、該担持部の両側から延設したアーム部とを具備し、各アーム部の先端に第1固定部がそれぞれ設けてあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、前述した第1フレーム部材は、格子状体を施工する施工対象面に当接する当接部、及び該当接部の両側を立ち上がらせた立上り部を有する担持部を具備しており、担持部によって、本固定具が固定された格子状体を施工対象面から離隔した高さ位置に担持するようになっている。この担持部の両側からアームがそれぞれ延設してあり、各アーム部の先端に前述した第1固定部がそれぞれ設けてある。第1フレーム部材の担持部は、格子状体を施工する施工対象面に当接する当接部の両側を立ち上がらせた立上り部を有してコ字状に構成してあるため、両立上り部に互いに離隔する力を加えると、元の姿勢に復帰するバネ力が生起される。かかる担持部の両側からそれぞれ延設されたアーム部の先端に設けられた固定部を格子状体の相隣る縦条材又は相隣る横条材に外嵌させるため、前記バネ力によって固定部が縦条材又は横条材に強固に固定される。一方、かかる固定具の第1固定部が固定された一の格子状体にあっては、担持部の当接部が施工対象面に当接して、一の格子状体及び該一の格子状体上に重畳固定された他の格子状体を施工対象面から離隔した高さ位置に担持するため、固定具はスペーサとしても機能する。
(7)本発明に係る固定具は、前記結合手段の底部は第1フレーム部材の当接部に固着してあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、前述した結合手段の底部は第1フレーム部材の当接部に固着してあり、これによって、脚辺部のバネ力及び担持部のバネ力に共に影響を与えることなく、第1フレーム部材及び両第2フレーム部材によって構成された井桁状のフレーム構造に結合手段を固着させることができる。
(8)本発明に係る固定具は、前記第2フレーム部材は、前記第1フレーム部材の周面であって、前記第1固定部とは略180°異なる位置に固着してあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、前述した第2フレーム部材は、第1フレーム部材の周面であって、第1固定部とは略180°異なる位置に固着してあり、これによって、一の格子状体の縦条材又は横条材の第1固定部への固定操作、及び、他の格子状体の縦条材又は横条材の第2固定部への固定操作において第2フレーム部材が邪魔となることがなく、それらの操作を円滑に実施することができる。
(9)本発明に係る固定具は、前記第1固定部及び第2固定部の先端は斜面になしてあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、前述した第1固定部及び第2固定部の先端は斜面になしてあるため、前述した如く一の格子状体の縦条材又は横条材を第1固定部に固定させる場合、及び他の格子状体の縦条材又は横条材を第2固定部に固定させる場合、当該縦条材又は横条材が第1固定部の先端面上又は第2固定部の先端面上を摺動して、第1固定部内又は第2固定部内へ進入するため、縦条材又は横条材と第1固定部及び第2固定部との固定作業を円滑に実施することができる。
(10)本発明に係る固定具は、前記斜面は、前記格子状体を施工する施工対象面と平行な平面とのなす角の角度が略45°になしてあることを特徴とする。
本発明の固定具にあっては、第1固定部の先端の斜面及び第2固定部の先端の斜面は、前記格子状体を施工する施工対象面と平行な平面、例えば両第1フレーム部材の当接部にて形成される平面と平行な平面とのなす角の角度が略45°になしてある。これによって、第1固定部又は第2固定部と縦条材又は横条材との固定作業をより円滑に実施することができるとともに、第1固定部に結合された一の格子状体を構成する縦条材又は横条材の周面、又は第2固定部に結合された他の格子状体を構成する縦条材又は横条材の周面に、第1固定部の先端の斜面の端縁又は第2固定部の先端の斜面の端縁が係合し、第1固定部又は第2固定部からそこに固定された縦条材及び横条材が抜出することが防止される。
本発明に係る固定具の一例を示す斜視図である。 図1に示した固定具の正面図である。 図1に示した固定具の平面図である。 本発明に係る固定具を用いて複数の溶接金網を施工対象面に施工する際に用いる施工設計図である。 表の溶接金網上に表の溶接金網を重畳させた場合の両者の重畳部分を示す部分拡大平面図である。 表の溶接金網上に表の溶接金網を重畳させた場合の両者の重畳部分を示す部分拡大正面図である。 裏の溶接金網上に裏の溶接金網を重畳させた場合の両者の重畳部分を示す部分拡大平面図である。 裏の溶接金網上に裏の溶接金網を重畳させた場合の両者の重畳部分を示す部分拡大正面図である。 図1に示した固定具を取り付けた表の溶接金網の縁部上に、図5に示した如く他の表の溶接金網の縁部を重畳させ、両者を固定具にて結合固定した状態を説明するための一部省略部分斜視図である。 下側の溶接金網が表であり、上側の溶接金網が裏の状態である2つの溶接金網を重畳させた領域の部分拡大平面図である。 図10に示した2枚の溶接金網の正面図である。 下側の溶接金網が裏であり、上側の溶接金網が表の状態である2つの溶接金網を重畳させた領域の部分拡大平面図である。 図12に示した2枚の溶接金網の正面図である。 固定具を取り付けた溶接金網と、該溶接金網上に重畳させた他の溶接金網とを固定具にて結合固定した状態の他例を説明するための一部省略部分斜視図である。 従来の溶接金網の施工方法を説明する説明図である。 特許文献2に開示されたスペーサの使用様態を示す斜視図である。
本発明に係る固定具を図面に基づいて詳述する。
なお、本発明を実施するための形態で説明する固定具は、本発明の趣旨を説明する一例であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲での変形や改造を含むことはいうまでもない。
図1は本発明に係る固定具の一例を示す斜視図であり、また、図2及び図3は図1に示した固定具の正面図及び平面図である。これら図1から図3中、対応する部分には同じ番号が付してある。
固定具1は、棒状材を倒立凸形状に成形してなる一対の第1フレーム部材11,11と、短寸棒状の一対の第2フレーム部材12,12とを備えており、第1フレーム部材11,11の両端部にはそれぞれ、溶接金網に固定するための第1固定部11e,11e、11e,11eが設けてある。これら第1フレーム部材11,11と第2フレーム部材12,12とは、平面視が井桁状に固定してある。
前述した第1フレーム部材11は、施工対象面に当接可能な直線分状の当接部11bの両側をそれぞれ立ち上がらせて立上り部11c,11cとし、全体としてU字状に成形されたバネ力を有する本体(担持部)11aを有している。この本体11aの両端にはそれぞれ、短寸のアーム部11d,11dが前記当接部11bと略平行な姿勢で互いに離隔する方向へ延設してあり、両アーム部11d,11dの先端部分は、前記立上り部11c,11cと平行な姿勢で立ち上がらせるとともに、当接部11bと直交する軸回りに互いに外側へ湾曲させて前述したフック状の第1固定部11e,11eが形成されている。すなわち、両第1固定部11e,11eは互いに対向する姿勢で、共に内巻きに曲成して構成してある。なお、本実施の形態では直線分状の当接部11bを設けた場合について示したが、本発明はこれに限らず、凹凸状又は波線状等、適宜の形状であってもよい。
第1フレーム部材11に設けられた両第1固定部11e,11eの内底部間の寸法は、固定具1を取り付ける溶接金網を構成する相隣る縦条材間の外寸又は相隣る横条材間の外寸と略同じ値にしてあり、また、両第1固定部11e,11eの曲率は前記縦条材又は横条材の周面の曲率と略同じ値にしてある。前記両第1固定部11e,11eは、前記溶接金網の縦条材の周面又は横条材の周面に、当該周面の周方向へ1/4を少し超える範囲で外嵌し得る長さ寸法にしてある。また、前記両第1固定部11e,11eの先端面ST,STは、平行配置された本体11a,11aの両当接部11b,11bにて形成される平面、即ち当該固定具1が取り付けられた溶接金網が施工される施工対象面と平行な平面Hとのなす角αが略45°になる斜面になしてあり、これによって先端面ST,STの先端部が前記溶接金網の縦条材の周面又は横条材の周面に係合するようになっている。
平行配置された両第1フレーム部材11,11間の寸法は、固定具1を取り付ける溶接金網を構成する相隣る縦条材間の寸法又は相隣る横条材間の寸法より短くしてあり、前述した両第2フレーム部材12,12が、両第1フレーム部材11,11のアーム部11d,11dの周面であって第1固定部11e,11eとは180°異なる位置にそれぞれ架設してある。この第2フレーム部材12,12の長さ寸法も固定具1を取り付ける溶接金網を構成する相隣る縦条材間の寸法又は相隣る横条材間の寸法より短くしてあり、対向配置された両第2フレーム部材12,12間の寸法も同様に、相隣る縦条材間の寸法又は相隣る横条材間の寸法より短くなしてある。
両第1フレーム部材11,11の内側にはそれぞれ、当該固定具1を取り付けた溶接金網に重畳される他の溶接金網の相隣る縦条材又は相隣る横条材を結合させる一対の結合手段20,20が配設してある。結合手段20は、棒材を倒立等脚台形状に形成してなりバネ力を有する第2本体21a,21aを具備している。第2本体21aの底部21bは、前記第1フレーム部材11の当接部11bと略平行に配置して当該当接部11bに溶接又は接着等によって固着してある。一方、この底部21bの両側部からそれぞれ、互いに離隔する方向へ傾斜させて立ち上がらせた両脚辺部21c,21cは、前述した第2フレーム部材12,12の間を通って、第1フレーム部材11の第1固定部11e,11eより高い位置まで延設してあり、両脚辺部21c,21cの端部にはそれぞれ、前記他の溶接金網の相隣る縦条材又は相隣る横条材を係合固定させる第2固定部21e,21eが設けてある。なお、両脚辺部21c,21cは第2フレーム部材12,12に接触しない傾斜角にしてある。
第1フレーム部材11の第1固定部11e,11eは前述した如く、互いに対向する姿勢で第1フレーム部材11のコ字状の本体11aの内側へ向かって曲成してある一方、結合手段20の第2固定部21e,21eは、互いに離隔する姿勢で第2本体21aの外側へ向かって曲成してある。結合手段20の第2固定部21e,21eの曲率は、第1フレーム部材11の第1固定部11e,11eの曲率と同様、溶接金網の縦条材又は横条材の周面の曲率と略同じ値にしてあり、第2固定部21e,21eは、溶接金網の縦条材の周面又は横条材の周面に、当該周面の周方向へ1/4を少し超える範囲で外嵌し得る長さ寸法にしてある。
また、第2固定部21e,21eの先端面ST2,ST2は、前述した平面Hとのなす角αが略45°になる斜面になしてあり、これによって先端面ST2,ST2はその先端部が、本固定具1を取り付けた溶接金網に重畳された他の溶接金網の縦条材の周面又は横条材の周面に係合するようになっている。
ここで、結合手段20を構成する両先端面ST2,ST2間の外寸は、溶接金網の相隣る縦条材1又は横条材の間の内寸より若干大きくしてある。一方、結合手段20のバネ力を有する第2本体21a,21aを構成する両脚辺部21c,21cは、互いに接近する方向へ撓むことが可能になっており、後述するように結合手段20の先端面ST2,ST2上に載置された上側の溶接金網に押力が印加されると、結合手段20の脚辺部21c,21cが互いに接近する方向へ撓むため、上側の溶接金網WMの縦条材又は横条材が結合手段20の第2固定部21e,21eを超え、その後、両脚辺部21c,21cが元の姿勢に復帰するため、上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1に第2固定部21e,21eが枡目Mの内側から外側へ向かって外嵌される。
また、両結合手段20,20の間の寸法は溶接金網WMを構成する縦条材W1又は横条材W2の外径の2倍より若干大きい寸法になしてあり、後述するように、両結合手段20,20の間に2本の縦条材又は2本の横条材を嵌入させ得るようになしてある。
なお、図1から図3に示した固定具1にあっては、対をなす第1フレーム部材11,11の内側に両結合手段20,20を配設し、両結合手段20,20の間の寸法を、それらの間に2本の縦条材又は2本の横条材を嵌入させ得るようにした場合について説明したが、本発明はこれに限らず、対をなす第1フレーム部材11,11の外側に両結合手段20,20を配設し、第1フレーム部材11,11の間の寸法を、それらの間に2本の縦条材又は2本の横条材を嵌入させ得るようにしてもよい。
次に、かかる固定具1によって、その縁部が互いに重畳された2枚の溶接金網を固定する方法について説明する。
図4は、本発明に係る固定具1を用いて複数の溶接金網を施工対象面に施工する際に用いる施工設計図であり、図中、WMは溶接金網である。
溶接金網WMは、複数の縦条材W1,W1,…と複数の横条材W2,W2,…とを格子状に配置し、縦条材W1,W1,…と横条材W2,W2,…との交差部分を溶接にて固着して構成されており、各縦条材W1,W1,…及び各横条材W2,W2,…にて複数の枡目M,M,…が形成されている。
また、図4に示した溶接金網WMにあっては、縦条材W1,W1,…の長さ寸法は横条材W2,W2,…の長さ寸法より短くしてあり、これによって長方形状の格子状体が形成されている。また、溶接金網WMの各縦条材W1,W1,…は同じ面内に、各横条材W2,W2,…は別の面内に配置されており、縦条材W1,W1,…が横条材W2,W2,…の上に位置する側を溶接金網WMの表とすると、縦条材W1,W1,…が横条材W2,W2,…の下に位置する側が溶接金網WMの裏となる。なお、縦条材W1,W1,…の長さ寸法は横条材W2,W2,…の長さ寸法より長くしてもよく、また、縦条材W1,W1,…の長さ寸法は横条材W2,W2,…の長さ寸法と同じにしてもよい。
図4に示した如く、複数の溶接金網WM,WM,…が縦方向及び横方向へ配置してあり、相隣る溶接金網WM,WM、WM,WM、…,…はその縁部の2つの枡目M,Mが互いに重なり合うように重畳させてある。
また、本例に示した施工設計図にあっては、図4中左上の隅に配置する溶接金網WMを一番目として、表の状態で配置してあり、その右隣に二番目の溶接金網WMを裏の状態で、その短辺縁部の2つの枡目M,Mの領域が互いに重畳するように配置してある。同様に、二番目の溶接金網WMの右隣に、三番目の溶接金網WMを表の状態で配置してある。
当該行の端末位置まで溶接金網WM,WM,…を順次配置すると、次の行の前記開始位置に対応する先頭位置へ移って、前述した一番目の溶接金網WMの手前下側に四番目の溶接金網WMを表の状態で、その長辺縁部の2つの枡目M,Mの領域が互いに重畳するように配置し、当該先頭位置から横方向へ溶接金網WM,WM,…を前同様に配置してある。
ここで、表の溶接金網WM上に裏の溶接金網WMを重畳させる場合、後述するように前者の縦条材W1,W1,…と後者の縦条材W1,W1,…とを同じ高さ位置、即ち同じ面になして、両者が重ならないように施工してある。また、裏の溶接金網WM上に表の溶接金網WMを重畳させる場合、前者の横条材W2,W2,…と後者の横条材W2,W2,…とを同じ高さ位置になして、両者が重ならないように施工してある。一方、表の溶接金網WM上に表の溶接金網WMを重畳させる場合、及び裏の溶接金網WM上に裏の溶接金網WMを重畳させる場合、後述するように両者の枡目M,Mが一致するように施工してある。
図5及び図6は、表の溶接金網上に表の溶接金網を重畳させた場合の両者の重畳部分を示す部分拡大平面図及び部分拡大正面図であり、また、図7及び図8は、裏の溶接金網WM上に裏の溶接金網WMを重畳させた場合の両者の重畳部分を示す部分拡大平面図及び部分拡大正面図である。
図5及び図6に示したように、表の溶接金網WM上に表の溶接金網WMを重畳させた場合にあっては、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び横条材W2,W2と、上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び横条材W2,W2とが一致しているため、図5に示したように平面視では、上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び横条材W2,W2のみが現れている。
同様に、図7及び図8に示したように、裏の溶接金網WM上に裏の溶接金網WMを重畳させた場合にあっても、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び横条材W2,W2と、上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び横条材W2,W2とが一致しているため、図7に示したように平面視では、上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び横条材W2,W2のみが現れている。
相隣る溶接金網WM,WMの縁部がこのように重畳された重畳領域にあっては、本発明に係る固定具1によって、両溶接金網WM,WMを次のように固定する。
図9は、図1に示した固定具1を取り付けた表の溶接金網WMの縁部上に、図5に示した如く他の表の溶接金網WMの縁部を重畳させ、両者を固定具にて結合固定した状態を説明するための一部省略部分斜視図である。なお、図9中、図1及び図5に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。なお、下側の溶接金網WM及び上側の溶接金網WMはいずれも、前記枡目M,Mを構成する相隣る横条材W2の内の一方の横条材を省略してある。
図9に示したように、固定具1は下側の溶接金網WMに取り付けてある。即ち、下側の溶接金網WMの枡目M内に固定具1の本体11a,11a及び第2本体21a,21aが配してあり、当該枡目Mを構成する相隣る縦条材W1,W1に、固定具1の第1固定部11e,11e、11e,11eを枡目Mの外側から内側へ向かって外嵌させて、固定具1が下側の溶接金網WMに固定してある。
ここで、前述した如く第1固定部11e,11e、11e,11eの先端面ST,ST、ST,STは平面Hとのなす角α(いずれも図1参照)が略45°になる斜面になしてあるため、固定具1を溶接金網WMに固定すべく、第1固定部11e,11e、11e,11eを溶接金網WMの相隣る縦条材W1,W1に外嵌させる際、先端面ST,ST、ST,ST上を縦条材W1,W1の周面が摺動して、縦条材W1,W1を第1固定部11e,11e、11e,11e内に容易に嵌入させることができる。
一方、前述した如く第1フレーム部材11,11の本体11a,11aはバネ力を有しており、固定具1を溶接金網WMに固定すべく、固定具1又は溶接金網WMに押圧を印加すると、本体11a,11aの対をなす立上り部11c,11c、11c,11cが離隔する方向へ開き、縦条材W1,W1が第1固定部11e,11e、11e,11eの先端を乗り越えて、第1固定部11e,11e、11e,11e内に嵌入し、その後、立上り部11c,11c、11c,11cが元の姿勢に復帰するため、固定具1が溶接金網WMに固着される。これによって、固定具1を溶接金網WMにワンタッチで固定することができる。
この状態で、上側の溶接金網WMを下側の溶接金網WM上に、両者の枡目M,Mが重なり合うように重畳させると、上側の溶接金網WMの当該枡目Mを構成する相隣る縦条材W1,W1の周面が固定具1の結合手段20,20を構成する第2固定部21e,21e、21e,21eの先端面ST2,ST2、ST2,ST2上に載置されるので、上側の溶接金網WMに押圧を印加することによって、当該縦条材W1,W1に第2固定部21e,21e、21e,21eを、枡目Mの内側から外側へ向かって外嵌させてある。
前同様、第2固定部21e,21e、21e,21eの先端面ST2,ST2、ST2,ST2は平面Hとのなす角α(いずれも図1参照)が略45°になる斜面になしてあるため、第2固定部21e,21e、21e,21eに上側の溶接金網WMを固定させるべく、第2固定部21e,21e、21e,21eを上側の溶接金網WMの相隣る縦条材W1,W1に外嵌させる際、先端面ST2,ST2、ST2,ST2上を当該縦条材W1,W1の周面が摺動して、縦条材W1,W1を第2固定部21e,21e、21e,21e内に容易に嵌入させることができる。
一方、前述した如く結合手段20,20の第2本体21a,21aはバネ力を有しており、固定具1にて上側の溶接金網WMを固定すべく、上側の溶接金網WMに押圧を印加すると、第2本体21a,21aの対をなす脚辺部21c,21c、21c,21cが接近する方向へ撓み、縦条材W1,W1が第2固定部21e,21e、21e,21eの先端を乗り越えて、第2固定部21e,21e、21e,21e内に嵌入し、その後、脚辺部21c,21c、21c,21cが元の姿勢に復帰するため、上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1が固定具1の結合手段20,20に結合され、固定具1によって両溶接金網WM,WMが固定される。
このとき、結合手段20,20の脚辺部21c,21c、21c21cが、底部21b,21bに対して、互いに漸次離隔する方向へ傾斜させてあるため、第2固定部21e,21e、21e,21eの先端を乗り越えた縦条材W1,W1が、第1フレーム部材11,11に設けられた第1固定部11e,11e、11e,11e又は脚辺部21c,21c、21c,21cに接触等することなく、円滑に縦条材W1,W1を第2固定部21e,21e、21e,21e内へ嵌入させることができる。
これによって、重畳させた両溶接金網WM,WMをワンタッチで固定することができる。従って、施工者及び作業員に重労働を強いることなく、未熟な施工者及び作業員であっても複数の溶接金網を短時間で確実に施工することができる。
ところで、図9に示した如く、第1固定部11e,11e、11e,11eは下側の溶接金網WMの枡目Mを構成する両縦条材W1,W1を持ち上げるように挟持する一方、第2固定部21e,21e、21e,21eは上側の溶接金網WMの枡目Mを構成する両縦条材W1,W1にこれを押し下げるように外嵌するため、下側の溶接金網WM及びこれに重畳させた上側の溶接金網WMは固定具1の第1固定部11e,11e、11e,11e及び第2固定部21e,21e、21e,21eによって挟持される様態で固定されており、これによって両溶接金網WM,WMが互いに離隔することが防止される。
なお、前述した上側の溶接金網WMへの押圧の印加は、施工者の足で縦条材W1又は横条材W2を踏むことによって実施すると好適である。例えば、二人の施工者が一枚の溶接金網WMを挟持して、当該溶接金網WMを施工設計図に定められた位置に、先に配置された一又は複数の溶接金網WMにその縁部が、各溶接金網WM,WMの枡目M,Mが重なり合うように重畳させた後、固定具1の上に位置する溶接金網WMの縦条材W1,W1及び/又は横条材W2(W2)を踏み付けて、固定具1の結合手段20,20に当該溶接金網WMの縦条材W1,W1及び/又は横条材W2(W2)を結合させるのである。これによって、新たな溶接金網の配置、及び、先に配置された溶接金網と当該新たな溶接金網との固定を、一回の作業で実施することができ、作業効率が可及的に高くすることができる。
なお、図9にあっては、下側の溶接金網WM及び上側の溶接金網WMが共に表の状態である領域について説明したが、下側の溶接金網WM及び上側の溶接金網WMが共に裏の状態である領域であっても、これと同様に、下側の溶接金網WM上に上側の溶接金網WMを、両者の枡目M,Mが重なり合うように重畳させて、前同様の結合固定操作を実施する。
図10は下側の溶接金網WMが表であり、上側の溶接金網WMが裏の状態である2つの溶接金網を重畳させた領域の部分拡大平面図であり、図11は図10に示した2枚の溶接金網の正面図である。また、図12は、下側の溶接金網WMが裏であり、上側の溶接金網WMが表の状態である2つの溶接金網を重畳させた領域の部分拡大平面図であり、図13は図12に示した2枚の溶接金網の正面図である。
前者にあっては、図10及び図11に示した如く、下側の溶接金網WMの横条材W2,W2と上側の溶接金網WMの横条材W2,W2との間に、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1が挟持された状態になっており、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1と上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1とが互いに重なり合わないように、相隣らせてある。これによって、下側の溶接金網WM及び上側の溶接金網WMによって構成される厚さ寸法を可及的に小さくすることができる。
同様に、後者にあっては、図12及び図13に示した如く、下側の溶接金網WMの横条材W2(W2)及び上側の溶接金網WMの横縦条材W2(W2)の下上に、下側の溶接金網WMの縦条材W1(W1)及び上側の溶接金網WMの縦条材W1(W1)が位置する状態になっており、下側の溶接金網WMの横条材W2(W2)と上側の溶接金網WMの横条材W2(W2)とが互いに重なり合わないように、相隣らせてある。
そして、かかる領域では固定具1によって両溶接金網WM,WMを次のように接合固定する。
図14は、固定具を取り付けた溶接金網と、該溶接金網上に重畳させた他の溶接金網とを固定具にて結合固定した状態の他例を説明するための一部省略部分斜視図である。なお、図中、図9に示した部分に対応する部分には同じ番号が付してある。
図14に示したように、下側の溶接金網WMが表であり、上側の溶接金網WMが裏の状態であり、前述した如く、下側の溶接金網WMの横条材W2,W2と上側の溶接金網WMの横条材W2,W2との間に、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1及び上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1が挟持され、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1と上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1とが互いに重なり合わないように、相隣らせてある。
固定具1は、下側の溶接金網WMの上側の溶接金網WMが重畳される領域の相隣る横条材W2,W2間に架設してあり、固定具1の対をなす第2固定部21e,21e、21e,21eの間に、当該溶接金網WMの縦条材W1と横条材W2,W2とがそれぞれ交叉する交叉部X,X及び当該交差部X,Xを構成する縦条材W1がそれぞれ嵌入されるように取り付けてある。
このとき、前同様、固定具1を溶接金網WMに固定すべく、固定具1又は溶接金網WMに押圧を印加すると、本体11a,11aの対をなす立上り部11c,11c、11c,11cが離隔する方向へ開き、横条材W2,W2が第1固定部11e,11e、11e,11eの先端を乗り越えて、第1固定部11e,11e、11e,11e内に嵌入し、その後、立上り部11c,11c、11c,11cが元の姿勢に復帰するため、固定具1が下側の溶接金網WMに固着される。これによって、固定具1を溶接金網WMにワンタッチで固定することができる。
この状態で、上側の溶接金網WMを下側の溶接金網WM上に、下側の溶接金網WMの縦条材W1,W1と上側の溶接金網WMの縦条材W1,W1とが相隣るように重畳させると、上側の溶接金網WMの相隣る横条材W2,W2の周面が固定具1の結合手段20,20を構成する第2固定部21e,21e、21e,21eの先端面ST2,ST2、ST2,ST2上に載置されるので、上側の溶接金網WMに押圧を印加することによって、当該横条材W2,W2に第2固定部21e,21e、21e,21eを、枡目Mの内側から外側へ向かって外嵌させてある。
前述した如く固定具1にて上側の溶接金網WMを固定すべく、上側の溶接金網WMに押圧を印加すると、第2本体21a,21aの対をなす脚辺部21c,21c、21c,21cが接近する方向へ撓み、横条材W2,W2が第2固定部21e,21e、21e,21eの先端を乗り越えて、第2固定部21e,21e、21e,21e内に嵌入し、その後、脚辺部21c,21c、21c,21cが元の姿勢に復帰するため、上側の溶接金網WMの横条材W2,W2が固定具1の結合手段20,20に結合され、固定具1によって両溶接金網WM,WMが固定される。
これによって、重畳させた両溶接金網WM,WMをワンタッチで固定することができるため、施工者及び作業員に重労働を強いることなく、未熟な施工者及び作業員であっても複数の溶接金網を短時間で確実に施工することができる。
一方、図14に示したように、固定具1の対をなす第2固定部21e,21e、21e,21eの間に、上側の溶接金網WMの交差部X,X及び当該交差部Xを構成する縦条材W1が、既に嵌入されている下側の溶接金網WMの交差部X,X及び当該交差部Xを構成する縦条材W1と相隣る様態で嵌入されている。これによって、上側の溶接金網WMは縦方向及び横方向へのずれが防止される。
一方、前述したように、下側の溶接金網WMが裏であり、上側の溶接金網WMが表の状態である場合、前述した如く、下側の溶接金網WMの横条材W2(W2)及び上側の溶接金網WMの横条材W2(W2)の下上に、下側の溶接金網WMの縦条材W1(W1)及び上側の溶接金網WMの縦条材W1(W1)が位置する状態になっており、下側の溶接金網WMの横条材W2(W2)と上側の溶接金網WMの横条材W2(W2)とが互いに重なり合わないように、相隣らせる(図12及び図13参照)。
かかる場合、固定具1は、下側の溶接金網WMの上側の溶接金網WMが重畳される領域の相隣る縦条材W1,W1間に架設し、固定具1の対をなす第2固定部21e,21e、21e,21eの間に、当該溶接金網WMの縦条材W1と横条材W2,W2とが交叉する交叉部X,X及び当該交差部X,Xを構成する横条材W2がそれぞれ嵌入されるように取り付ける。
この状態で、上側の溶接金網WMを下側の溶接金網WM上に、下側の溶接金網WMの横条材W2,W2と上側の溶接金網WMの横条材W2,W2とが相隣るように重畳させると、上側の溶接金網WMの相隣る縦条材W1,W1の周面が固定具1の結合手段20,20を構成する第2固定部21e,21e、21e,21eの先端面ST2,ST2、ST2,ST2上に載置されるので、上側の溶接金網WMに押圧を印加することによって、当該縦条材W1,W1に第2固定部21e,21e、21e,21eを、枡目Mの内側から外側へ向かって外嵌させて、下側の溶接金網WMと上側の溶接金網WMとを固定具1にてワンタッチで固定させる。これによって、施工者及び作業員に重労働を強いることなく、未熟な施工者及び作業員であっても複数の溶接金網を短時間で確実に施工することができる。
かかる場合も前同様、固定具1の対をなす第2固定部21e,21e、21e,21eの間に、上側の溶接金網WMの交差部X,X及び当該交差部Xを構成する横条材W2が、既に嵌入されている下側の溶接金網WMの交差部X,X及び当該交差部Xを構成する横条材W2と相隣る様態で嵌入されるため、上側の溶接金網WMは縦方向及び横方向へのずれが防止される。
図4に示した場合にあっては、施工対象面には複数の溶接金網WM,WM,…が行方向及び列方向へ配置してあり、行方向に配置される溶接金網WM,WM,…はその表裏が順次入れ替わるように配置され、列方向には表裏が互いに同じになるように配置されている。このような配置状態において、行方向に相隣る溶接金網WM,WM、WM,WM、…,…が、固定具1,1,…によって前述した如く結合固定されるため、結果として、配置された全ての溶接金網WM,WMは、縦方向及び横方向へのずれを防止することができる。
なお、本固定具1は溶接金網以外にも、金属製又は樹脂製の網状のフェンスといった他の格子状体にも適用できることは言うまでもない。
1 固定具
11 第1フレーム部材
11a 本体
11b 当接部
11c 立上り部
11d アーム部
11e 第1固定部
12 第2フレーム部材
20 結合手段
21a 第2本体
21b 底部
21c 脚辺部
21e 第2固定部
ST 先端面
ST2 先端面
WM 溶接金網
W1 縦条材
W2 横条材
M 枡目
H 平面

Claims (10)

  1. 格子状に配した複数の縦条材及び複数の横条材が交差する部分を接合してなり、各縦条材及び各横条材にて形成された複数の枡目を有する一の格子状体と、該一の格子状体上に、その枡目が前記一の格子状体の枡目に略一致するように重畳される他の格子状体とを互いに固定する固定具であって、
    前記格子状体の枡目を構成する両縦条材又は両横条材の間に架設すべく、距離を隔てて互いに平行に配した一対の第1フレーム部材と、両第1フレーム部材の間に架設した一対の第2フレーム部材と、前記他の格子状体を結合させるべく前記第1フレーム部材と平行に設けたフレーム状の結合手段とを備え、
    前記第1フレーム部材の両端部にそれぞれ、前記格子状体の相隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させて固定するための第1固定部が設けてあり、
    前記結合手段の両端部にそれぞれ、前記他の格子状体の相隣る両縦条材又は両横条材に外嵌させて固定するための第2固定部が設けてある
    ことを特徴とする固定具。
  2. 前記第1固定部は、第1フレーム部材から立ち上がり、第1フレーム部材と直交する軸回りに、第1フレーム部材の端部側から第1フレーム部材の中央側へ向かって曲成して構成してあり、
    前記第2固定部は、結合手段から立ち下がり、結合手段と直交する軸回りに、互いに離隔する方向へ向かって曲成して構成してある
    請求項1記載の固定具。
  3. 前記第2フレーム部材の長手方向へ距離を隔てて互いに平行に配した一対の結合手段を備える請求項1又は2記載の固定具。
  4. 前記結合手段は、前記第1フレーム部材と平行に配した底部と、該底部の両側からそれぞれ、前記第1固定部の高さ位置より高い位置まで延設された脚辺部とを具備する請求項1から3のいずれかに記載の固定具。
  5. 前記脚辺部は前記底部に対して、互いに漸次離隔する方向へ傾斜させてある請求項4記載の固定具。
  6. 前記第1フレーム部材は、前記格子状体を施工する施工対象面に当接する当接部、及び該当接部の両側を立ち上がらせた立上り部を有し、格子状体を施工対象面から離隔した高さ位置に担持する担持部と、該担持部の両側から延設したアーム部とを具備し、
    各アーム部の先端に第1固定部がそれぞれ設けてある
    請求項1から5のいずれかに記載の固定具。
  7. 前記結合手段の底部は第1フレーム部材の当接部に固着してある請求項6記載の固定具。
  8. 前記第2フレーム部材は、前記第1フレーム部材の周面であって、前記第1固定部とは略180°異なる位置に固着してある請求項1から7のいずれかに記載の固定具。
  9. 前記第1固定部及び第2固定部の先端は斜面になしてある請求項1から8のいずれかに記載の固定具。
  10. 前記斜面は、前記格子状体を施工する施工対象面と平行な平面とのなす角の角度が略45°になしてある請求項9記載の固定具。
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