JP2018087435A - 合成スラブ用デッキプレート、その製造方法および合成スラブの施工方法 - Google Patents

合成スラブ用デッキプレート、その製造方法および合成スラブの施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ワイヤーメッシュを載置するだけで高さを安定的に保持し、デッキプレートの幅調整板のように山部がない場所や柱周りでも高さを安定的に保持できるように、配筋用スペーサが一体となっている合成スラブ用デッキプレートを提供する。
【解決手段】山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成されている合成スラブ用デッキプレートであって、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、合成スラブの施工時に使用されるひび割れ拡大防止用の鉄筋として敷設されるワイヤーメッシュを載置するだけでデッキプレート基板から離間した高さにワイヤーメッシュを保持する合成スラブ用デッキプレートに関するものであって、特に、鉄筋を支持する配筋用スペーサの支持脚部がデッキプレート基板の下フランジ部に結合し、一体となっている合成スラブ用デッキプレートに関するものである。
従来、合成スラブの施工時にデッキプレート上にワイヤーメッシュを一定高さに離間させて保持する構成として、ワイヤーメッシュに下向きに突出する凸部を設けるもの(特許文献1参照)、デッキプレートの山部にスペーサを嵌合させるもの(特許文献2参照)、デッキプレートの直線状の載置部に逆U字状の脚部を設けたスペーサを、デッキプレートの下フランジ部にデッキ方向に沿って載置するもの(特許文献3参照)、基板にトラス構造を結合させたもの(特許文献4)等が知られている。
特開平8−128154 特開2010―221271号公報 実用新案登録第3028038号公報 特許第3531075号公報
しかしながら、上述したような従来の配筋用スペーサのうち、ワイヤーメッシュに下向きに突出する凸部を設けるものの場合には、凸部をデッキプレートの山部に位置合わせして載置する必要があって施工効率が悪く、また、載置した後にデッキプレートの山部から脱落しやすく、さらにデッキプレートの幅調整板のような山部がない場所ではワイヤーメッシュが浮いてしまい、高さが保持できない問題がある。デッキプレートの山部に嵌合させて用いるものの場合には、嵌合とその位置調整の作業ために施工の効率性が損なわれ、またデッキプレートの幅調整板のような山部がない場所にはスペーサを設置できない問題がある。デッキプレートの下フランジ部に直線状のスペーサを載置するものの場合には、スペーサ配設時および鉄筋載置時にスペーサが転倒しやすく、また柱周りの狭い箇所にスペーサを配設できない問題がある。基板にトラス構造を結合させたものは、製造に手間がかかり、また、そもそも基板が平坦であるため合成スラブを構成できない問題がある。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ワイヤーメッシュを載置するだけでワイヤーメッシュの高さを安定的に保持できる合成スラブ用デッキプレートを提供することである。
本請求項1に係る発明は、合成スラブ用デッキプレートについて、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成され、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、配筋用スペーサが、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配列順序で一連一体の棒鋼から構成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項3に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、デッキプレート基板の山部高さより長いことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法についてて、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とをデッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを山部を跨ぐように配置するとともに第三鉄筋支持脚部を山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を下フランジ部に溶接して接合させることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法について、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上にワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することにより、前述した課題を解決するものである。
本発明の請求項1に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成され、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることにより、高さが一定に維持されている第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部でワイヤーメッシュを支持するため、合成スラブ用デッキプレートに載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項2に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1記載の発明が奏する効果に加えて、配筋用スペーサが、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配列順序で一連一体の棒鋼から構成されていることにより、配筋用スペーサがデッキプレート基板に接合して剛性が高まるため、合成スラブ用デッキプレート全体の強度を高めることができる。
本発明の請求項3に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項2記載の発明が奏する効果に加えて、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることにより、ワイヤーメッシュを脱落することなく支持できるため、合成スラブ用デッキプレート上に載置するだけでワイヤーメッシュをさらに容易かつ安定的に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項4に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項3記載の発明が奏する効果に加えて、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、デッキプレート基板の山部高さより長いことにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に、配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができる。
本発明の請求項5に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項4記載の発明が奏する効果に加えて、仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことにより、ワイヤーメッシュを敷設する際に鉄筋載置部の2か所以上で支持するため、ワイヤーメッシュをさらに確実に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項6に係る発明の合成スラブ用デッキプレートの製造方法によれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法であって、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とをデッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを山部を跨ぐように配置するとともに第三鉄筋支持脚部を山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を下フランジ部に溶接して接合させることにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板に載置した後に直ちに接合できるため、配筋用スペーサ上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持する合成スラブ用デッキプレートを効率的に製造することができる。
本発明の請求項7に係る発明の合成スラブの施工方法によれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法であって、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上にワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することにより、スペーサの配設工程を省略でき、合成スラブ用デッキプレートの上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができるため、効率的に合成スラブの施工を行うことができる。
本発明の合成スラブ用デッキプレート上に、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図。 本発明の合成スラブ用デッキプレートのデッキプレート基板と配筋用スペーサとの配置関係を示す斜視図。 本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサの一態様を示す三面図。 本発明の合成スラブ用デッキプレートに係るデッキプレート基板と配筋用スペーサとの寸法関係を示す説明図。 本発明の第一の実施例を示す斜視図 本発明の第二の時指令を示す斜視図 本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサの他の態様を示す斜視図。
本発明は、ワイヤーメッシュを載置するだけでデッキプレート基板から離間した高さにワイヤーメッシュを保持するよう、配筋用スペーサの各鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されているものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても構わない。
すなわち、本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を直線状に構成し、ハの字状に水平配置する場合、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交するように配設すれば、デッキ方向および幅方向に対して並行または垂直なワイヤーから構成されるワイヤーメッシュを脱落することなく支持できるため、合成スラブ用デッキプレート上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができる。
また、本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の具体的な形状については、デッキプレート基板の水平面と平行な棒状に形成されていれば、平面視でV字状、U字状、S字状、N字状、コの字状などを含む任意の形状に屈曲形成されていても良い。
いずれの場合にも、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端からデッキプレート基板に向けて垂接された第一および第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚の3ヶ所で、所謂、3点支持状態で自立させることができるため、製造時に配筋用スペーサが転倒しにくく安定性が高い。もちろん、鉄筋載置部および鉄筋支持脚部の数は必要に応じてそれぞれ増やしても構わない。
さらに、本発明の合成スラブ用デッキプレートで採用する配筋用スペーサにおいては、第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部とを、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成すれば、配筋用スペーサがデッキプレート基板に接合することにより剛性が高まるため、合成スラブ用デッキプレート全体の強度を高めることができる。
第一鉄筋支持脚及び第二鉄筋支持脚を結ぶ線を底辺とし第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTのうち最大の仮想三角形の底辺の長さが、使用するワイヤーメッシュWMの網目寸法Sよりも大きくなるように、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を形成すれば、縦横に配筋用スペーサを複数配置する通常の使用方法において、一つの配筋用スペーサが複数個所でワイヤーメッシュWMを支持し脱落が起きないため所要のかぶり厚さを確保することができ、好ましい。
仮想三角形VTの底辺の長さを、使用するワイヤーメッシュWMの網目寸法の2倍の長さよりも大きく設定すれば、一つの配筋用スペーサが一層確実に複数個所でワイヤーメッシュWMを支持し脱落が起きないため、より一層好ましい。
本発明で採用する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部の具体的な形状、構造については、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でそれぞれ前記デッキプレート基板に向けて立設されていれば、如何なるものであっても構わない。
例えば、第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を形成する棒鋼をそれぞれの遠位端で直角に曲げて形成してもよい。
一方、第三鉄筋支持脚部の具体的な形状、構造は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部のそれぞれの近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設していれば、如何なるものであっても構わない。
例えば、図2および図3に記載のように、最下部がU字型になるよう連接させたものでもよく、この場合、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部及び第三鉄筋支持脚部を一連一体に、一本の棒鋼から曲げ加工のみで形成することができる。
また、第三鉄筋支持脚部は、図7に示すように、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けてそれぞれ立設させた上で一体に結合させて形成してもよい。例えば、棒鋼から形成した第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を、それぞれの近位端において直角に曲げて立設させ、それらをスポット溶接等により一体に結合させて第三鉄筋支持脚部を形成してもよい。
さらに、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成した後に、第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部との境界部に棒鋼を溶接し、デッキプレート基板に向けて立設するように構成してもよい。
本発明で採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部の脚部長さhは、図3に示すようにデッキプレート基板の山部高さHからデッキプレート基板の表示厚さtを差し引いた長さ(H−t)よりも大きく形成するのが好ましい。
このような寸法関係になっていれば、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に連なる下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に連なる下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができるからである。
本発明で採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部は、図3に示すように第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚を結ぶ線を底辺とし前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTの高さLが、デッキプレート基板の山部の幅W1よりも大きく形成されているのが好ましい。特に、このような仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も近い点を結んで想定される最小の仮想三角形の高さL1が、図4に示すようにデッキプレート基板の山部の幅W1よりも大きく形成されているのが好ましい。
このような寸法関係になっていれば、各鉄筋支持脚部がデッキプレート基板のウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレート基板の山部の一方に連なる下フランジ部に、第三鉄筋支持脚部を山部の他方に連なる下フランジ部に載置し、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぐように安定的に配設することができ、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができるからである。
また、配筋用スペーサをデッキプレート基板に配設する際に、いずれかの鉄筋支持脚部がウェブ部分に当接した場合には、鉄筋支持脚部がウェブ部分の傾斜面に沿って下フランジ部3上の安定位置まで滑り落ちるに任せればよいため、位置決め作業を極めて容易に行うことができる。
本発明に用いるデッキプレート基板としては、市販されている合成スラブ用デッキプレート、例えばQLデッキ(商標)、スーパーEデッキ(商標)、明治アデバルAデッキ(商標)、アイ・テックSデッキ(商標)等を用いることができる。
したがって、一般的なデッキプレート基板の寸法表示である単位幅B、溝下寸法bおよび山部高さHの組み合わせは、例えば表1のように構成することができるがこれに限らない。
なお、デッキプレート基板の山部の幅W1は、単位幅Bと溝下寸法bとにより、W1=B−bと換算することができる。
さらに、本発明で採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部は、図3に示すように第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚を結ぶ線を底辺とし前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTの高さLが、山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部の最大幅W2よりも小さく形成されているのが好ましい。特に、このような仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も遠い点を結んで想定される最大の仮想三角形の高さL2が、図4に示すように山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部320の最大幅W2よりも小さく形成されているのが好ましい。
このような寸法関係になっていれば、各鉄筋支持脚部がデッキプレート基板のウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレート基板の山部の一方に連なる下フランジ部に、第三鉄筋支持脚部を山部の他方に連なる下フランジ部に載置し、デッキプレート基板の山部を跨ぐように安定的に配設することができ、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができるからである。
また、配筋スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に、いずれかの鉄筋支持脚部がウェブ部分に当接した場合には、鉄筋支持脚部がウェブ部分の傾斜面に沿って下フランジ部上の安定位置まで滑り落ちるに任せればよいため、位置決め作業を極めて容易に行うことができる。
なお、山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部の最大幅W2は、一般的なデッキプレート基板の寸法表示である単位幅Bと溝下寸法bとにより、W2=B+bと換算することができる。
下フランジ部に凸条部分が形成されて平坦でない場合は、仮想三角形VTの高さLは、この凸条部分を避けて配設することができる寸法関係に形成することが好ましい。配筋用スペーサの配設時にいずれかの鉄筋支持脚部が凸条部分の上に載置されると、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部が傾斜してワイヤーメッシュWMを支持する高さが一定でなくなる不都合が発生するためである。
本発明の合成スラブ用デッキプレートで採用する配筋用スペーサは、棒鋼を加工するだけで必要な強度を実現しつつ容易に製造できる。素材となる鋼製の棒材としては、丸鋼や異形鉄筋を使用することができる。
本発明の合成スラブ用デッキプレートで採用する配筋用スペーサが支持するひび割れ拡大防止用の鉄筋としては、溶接金網または鉄筋格子、すなわち、予め複数の鉄筋または鉄線を縦横に格子状に配置してスポット溶接またはワイヤーによる締結等により一体としたいわゆるユニット鉄筋やワイヤーメッシュが好ましいが、施工現場で複数の鉄筋を格子状等に直組みしたものであっても構わない。本特許明細書においては、これらの代表としてワイヤーメッシュWMを用いて説明している。
本発明の配筋用スペーサが支持するワイヤーメッシュWMは、その網目寸法Sが50mm、75mm、200mm、150mm、200mm、250mmまたは300mmであるものを用いることができるが、これに限らない。
本発明の合成スラブ用デッキプレートを製造する際には、デッキプレート基板上に配筋用スペーサを概ね一定間隔で複数配設し、スポット溶接で接合することができる。接合の方法は、スポット溶接のほか、接着、螺合、嵌合等の手段を用いることができる。配設の間隔は、上記網目寸法Sの整数倍とすることが望ましく、通常は3倍乃至5倍程度であるが、この間隔の間で鉄筋が撓んでも所用のかぶり厚さを確保できる限り、任意の間隔で配設することができる。
なお、配筋用スペーサを配設する向きは、図5のようにすべてを一致させてもよいが、図6のように、隣り合う配筋用スペーサの向きを反転させてもよく、三か所の鉄筋支持脚部がデッキプレートの下フランジ部に接合して鉄筋載置部を水平とし、その上に載置するワイヤーメッシュWMを一定高さに保持できれば、どのような向きであっても構わない。
本発明の合成スラブ用デッキプレートを用いて合成スラブを施工する際には、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上にワイヤーメッシュWMを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設するだけでよく、施工作業が極めて省力化される。
以下に、本発明の一実施例である合成スラブ用デッキプレート100について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は本発明の合成スラブ用デッキプレート上に、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図、図2は本発明の合成スラブ用デッキプレートのデッキプレート基板と配筋用スペーサとの配置関係を示す斜視図、図3は本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサの一態様を示す三面図、図4は本発明のデッキプレートに係るデッキプレート基板と配筋用スペーサとの寸法関係を示す説明図、図5は本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
本実施例である合成スラブ用デッキプレート100は、図1に示すように、デッキプレート基板の上面に複数の配筋用スペーサ200を900mm間隔に配置してスポット溶接により接合したものであり、第一鉄筋載置部211及び第二鉄筋載置部212上にワイヤーメッシュWMを載置することにより、合成スラブを施工するためにコンクリートを打設する際に、デッキプレート基板からの高さを確保してワイヤーメッシュWMを敷設することに用いるものである。
具体的に、本実施例の合成スラブ用デッキプレート100に用いる配筋用スペーサ200は、鋼製であって、図2及び図3に示すように、直径10mmの丸棒材に曲げ加工を施して構成している。
丸い棒材からなる第一鉄筋載置部110の遠位端部分211aから第一鉄筋支持脚部221がデッキプレート基板300に向けて立設されるとともに、第二鉄筋載置部212の遠位端部分212aから第二鉄筋支持脚部222がデッキプレート基板300に向けて立設されている。
第三鉄筋支持脚部223は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて30mmの間隔で立設されており、さらにその最下部のデッキプレート基板300に当接する部位でU字型を成すように連接されている。
第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さhはいずれも70mmであり、また第一鉄筋載置部211および第二鉄筋載置部212の長さはそれぞれ310mmであり、第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部を結ぶ線を底辺とし第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も近い点を結んで想定される最小の仮想三角形VTの高さL1が210mm、上記の仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も遠い点を結んで想定される最大の仮想三角形VTの高さL2が230mmである。
また、最大の仮想三角形VTの底辺の長さが450mmとなるように構成されている。
本実施例において用いられるデッキプレート基板300は、いわゆる溝広タイプ50と呼ばれているもので、その寸法は、山部高さH=50(mm)、単位幅B=300(mm)、溝下寸法b=125(mm)、表示厚さt=1.2(mm)である。
本実施例に係る合成スラブ用デッキプレートは、図5に示すように、配筋用スペーサ200をデッキプレート基板300の山部310に対して3つ目毎に900mm間隔で配置し、デッキ方向も同じ間隔で配置することにより、配筋用スペーサ200が配設されている。
この際、図4に示すように、各鉄筋支持脚部がデッキプレートのウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部221および第二鉄筋支持脚部222をデッキプレートの山部310の一方に隣接する下フランジ部320に、第三鉄筋支持脚部223を山部310の他方に隣接する下フランジ部320に載置し、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板300の山部310を跨ぐように安定的に配設することができる。
さらに、各鉄筋支持脚部の載置位置は、デッキプレート基板300の下フランジ部320に形成されている凸条部分321の上を避けて決定し、スポット溶接により第一鉄筋支持脚部221および第二鉄筋支持脚部222の下端を下フランジ部320に接合し一体化している。
以下、本実施例の合成スラブ用デッキプレート100を使用して合成スラブを施工する際の手順を説明する。
合成スラブの施工では、まずデッキプレート工事として、合成スラブ用デッキプレート100を施工現場に搬入し、敷き込み、梁との接合、小口ふさぎ等を行った後に配筋工事を行う。
次に配筋工事として、等間隔で配設されている配筋用スペーサ200の上に、直径6(mm)の丸鋼からなり網目寸法S=150(mm)のワイヤーメッシュWMを、重ね長さ300mmで敷設し継ぎ手部の処理を行う。
配筋工事の後にコンクリート工事を行う。コンクリート工事としてコンクリートの打ち込みと養生を行ってコンクリート層RCを形成し、合成スラブが完成する。
以下に、本発明の第二の実施例である合成スラブ用デッキプレート100’について、図6に基づいて説明する。図6は本発明の第二の実施例である合成スラブ用デッキプレート100’を示す斜視図である。
本実施例の合成スラブ用デッキプレート100’は、隣り合う配筋用スペーサ200の向きが逆転している以外は、実施例1と同様に構成されており、実施例1と同様に製造及び施工を行うことができる。
本実施例の合成スラブ用デッキプレート100に係る配筋用スペーサ200’は、第三鉄筋支持脚部223’の具体的な構成が異なる以外は、実施例1の合成スラブ用デッキプレート100に係る配筋用スペーサ200と同様に構成している。
第三鉄筋支持脚部223’は、図7に示すように、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の連接端部分からそれぞれ立設させて形成し、さらに脚部長さにわたり相互に結合させることにより形成している。具体的には、丸棒材から形成した第一鉄筋載置部211の近位端211b及び第二鉄筋載置部212の近位端212bをそれぞれ直角に曲げて垂下させて形成し、これらをスポット溶接により一体化させて第三鉄筋支持脚部223’としている。
本実施例にかかる配筋用スペーサ200’を用いて構成する合成スラブ用デッキプレート100は、各鉄筋支持脚部の載置位置を、デッキプレート基板300の下フランジ部320に形成されている凸条部分321の上を避けて決定し、スポット溶接により第一鉄筋支持脚部221、第二鉄筋支持脚部222および第三鉄筋支持脚部223’の下端を下フランジ部320に接合し一体化している。
以上説明したように、本発明の配筋用スペーサおよび合成スラブの施工方法によれば、高さが一定に維持されている第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部でワイヤーメッシュを支持するため、合成スラブ用デッキプレートに載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができる。
100,100’・・・合成スラブ用デッキプレート
200,200’・・・配筋用スペーサ
211・・・・・・・第一鉄筋載置部
211a・・・・・・第一鉄筋載置部の遠位端
211a・・・・・・第一鉄筋載置部の近位端
212・・・・・・・第二鉄筋載置部
212a・・・・・・第二鉄筋載置部の遠位端
212a・・・・・・第二鉄筋載置部の近位端
221・・・・・・・第一鉄筋支持脚部
222・・・・・・・第二鉄筋支持脚部
223,223’・・・第三鉄筋支持脚部
h・・・・・・・・・脚部長さ
VT・・・・・・・・仮想三角形
L・・・・・・・・・仮想三角形の高さ
L1・・・・・・・・最小の仮想三角形の高さ
L2・・・・・・・・最大の仮想三角形の高さ
300・・・・・・・・デッキプレート基板
310・・・・・・・・山部
311・・・・・・・・上フランジ部分
312・・・・・・・・ウェブ部分
320・・・・・・・・下フランジ部
321・・・・・・・・凸条部分
B・・・・・・・・・単位幅
b・・・・・・・・・溝下寸法
t・・・・・・・・・表示厚さ
H・・・・・・・・・山部高さ
W1・・・・・・・・山部幅
W2・・・・・・・・山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部の最大幅
WM・・・・・・・・ワイヤーメッシュ
S・・・・・・・・・網目寸法
RC・・・・・・・・コンクリート層
本請求項1に係る発明は、合成スラブ用デッキプレートについて、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成されている合成スラブ用デッキプレートであって、前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、前記デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、前記仮想三角形の高さが、前記デッキプレートの山部の両側にそれぞれ隣接する二つの下フランジの最大幅よりも小さく形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法であって、前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記デッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記山部を跨ぐように配置するとともに前記第三鉄筋支持脚部を前記山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を前記下フランジ部に溶接して接合させることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法であって、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上に前記ワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することにより、前述した課題を解決するものである。
本発明の請求項1に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成され、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることにより、高さが一定に維持されている第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部でワイヤーメッシュを支持するため、合成スラブ用デッキプレートに載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に所定高さに保持することができる。
また、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、デッキプレート基板の山部高さより長いことにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に、配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができる。
本発明の請求項3に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1または請求項2に記載の発明が奏する効果に加えて、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることにより、ワイヤーメッシュを脱落することなく支持できるため、合成スラブ用デッキプレート上に載置するだけでワイヤーメッシュをさらに容易かつ安定的に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項4に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1乃至請求項3に記載の発明が奏する効果に加えて、各鉄筋支持脚部がデッキプレート基板のウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレート基板の山部の一方に連なる下フランジ部に、第三鉄筋支持脚部を山部の他方に連なる下フランジ部に載置し、デッキプレート基板の山部を跨ぐように安定的に配設することができ、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができる。
本発明の請求項5に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1乃至請求項4に記載の発明が奏する効果に加えて、仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことにより、ワイヤーメッシュを敷設する際に鉄筋載置部の2か所以上で支持するため、ワイヤーメッシュをさらに確実に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項6に係る発明の合成スラブ用デッキプレートの製造方法によれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法であって、前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記デッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記山部を跨ぐように配置するとともに前記第三鉄筋支持脚部を前記山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を前記下フランジ部に溶接して接合させることにより、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、デッキプレート基板の山部高さより長いことにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に、配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができ、配筋用スペーサをデッキプレート基板に載置した後に直ちに接合できるため、配筋用スペーサ上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持する合成スラブ用デッキプレートを効率的に製造することができる。
本発明の請求項7に係る発明の合成スラブの施工方法によれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法であって、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上に前記ワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができ、施工する際にスペーサの配設工程を省略でき、合成スラブ用デッキプレートの上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができるため、効率的に合成スラブの施工を行うことができる。
本発明は、合成スラブの施工時に使用されるひび割れ拡大防止用の鉄筋として敷設されるワイヤーメッシュを載置するだけでデッキプレート基板から離間した高さにワイヤーメッシュを保持する合成スラブ用デッキプレートに関するものであって、特に、鉄筋を支持する配筋用スペーサの支持脚部がデッキプレート基板の下フランジ部に結合し、一体となっている合成スラブ用デッキプレートに関するものである。
従来、合成スラブの施工時にデッキプレート上にワイヤーメッシュを一定高さに離間させて保持する構成として、ワイヤーメッシュに下向きに突出する凸部を設けるもの(特許文献1参照)、デッキプレートの山部にスペーサを嵌合させるもの(特許文献2参照)、デッキプレートの直線状の載置部に逆U字状の脚部を設けたスペーサを、デッキプレートの下フランジ部にデッキ方向に沿って載置するもの(特許文献3参照)、基板にトラス構造を結合させたもの(特許文献4)等が知られている。
特開平8−128154 特開2010―221271号公報 実用新案登録第3028038号公報 特許第3531075号公報
しかしながら、上述したような従来の配筋用スペーサのうち、ワイヤーメッシュに下向きに突出する凸部を設けるものの場合には、凸部をデッキプレートの山部に位置合わせして載置する必要があって施工効率が悪く、また、載置した後にデッキプレートの山部から脱落しやすく、さらにデッキプレートの幅調整板のような山部がない場所ではワイヤーメッシュが浮いてしまい、高さが保持できない問題がある。デッキプレートの山部に嵌合させて用いるものの場合には、嵌合とその位置調整の作業ために施工の効率性が損なわれ、またデッキプレートの幅調整板のような山部がない場所にはスペーサを設置できない問題がある。デッキプレートの下フランジ部に直線状のスペーサを載置するものの場合には、スペーサ配設時および鉄筋載置時にスペーサが転倒しやすく、また柱周りの狭い箇所にスペーサを配設できない問題がある。基板にトラス構造を結合させたものは、製造に手間がかかり、また、そもそも基板が平坦であるため合成スラブを構成できない問題がある。
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、ワイヤーメッシュを載置するだけでワイヤーメッシュの高さを安定的に保持できる合成スラブ用デッキプレートを提供することである。
本請求項1に係る発明は、合成スラブ用デッキプレートについて、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成されている合成スラブ用デッキプレートであって、前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、前記デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、配筋用スペーサが、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配列順序で一連一体の棒鋼から構成されていることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、前記仮想三角形の高さが、前記デッキプレートの山部の両側にそれぞれ隣接する二つの下フランジの最大幅よりも小さく形成されていることにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4に記載された合成スラブ用デッキプレートの構成に加えて、仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことにより、前述した課題をさらに解決するものである。
本請求項6に係る発明は、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法であって、前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記デッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部とを前記山部を跨ぐように配置するとともに前記第三鉄筋支持脚部を前記山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を前記下フランジ部に溶接して接合させることにより、前述した課題を解決するものである。
本請求項7に係る発明は、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法であって、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上に前記ワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することにより、前述した課題を解決するものである。
本発明の請求項1に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でデッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端でデッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成され、配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることにより、高さが一定に維持されている第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部でワイヤーメッシュを支持するため、合成スラブ用デッキプレートに載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に所定高さに保持することができる。
また、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、デッキプレート基板の山部高さより長いことにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に、配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができる。
本発明の請求項2に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1記載の発明が奏する効果に加えて、配筋用スペーサが、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配列順序で一連一体の棒鋼から構成されていることにより、配筋用スペーサがデッキプレート基板に接合して剛性が高まるため、合成スラブ用デッキプレート全体の強度を高めることができる。
本発明の請求項3に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1または請求項2に記載の発明が奏する効果に加えて、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることにより、ワイヤーメッシュを脱落することなく支持できるため、合成スラブ用デッキプレート上に載置するだけでワイヤーメッシュをさらに容易かつ安定的に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項4に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1乃至請求項3に記載の発明が奏する効果に加えて、各鉄筋支持脚部がデッキプレート基板のウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレート基板の山部の一方に連なる下フランジ部に、第三鉄筋支持脚部を山部の他方に連なる下フランジ部に載置し、デッキプレート基板の山部を跨ぐように安定的に配設することができ、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができる。
本発明の請求項5に係る発明の合成スラブ用デッキプレートによれば、請求項1乃至請求項4に記載の発明が奏する効果に加えて、仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことにより、ワイヤーメッシュを敷設する際に鉄筋載置部の2か所以上で支持するため、ワイヤーメッシュをさらに確実に所定高さに保持することができる。
本発明の請求項6に係る発明の合成スラブ用デッキプレートの製造方法によれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法であって、前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記デッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して前記第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部とを前記山部を跨ぐように配置するとともに前記第三鉄筋支持脚部を前記山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を前記下フランジ部に溶接して接合させることにより、第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、デッキプレート基板の山部高さより長いことにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に、配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができ、配筋用スペーサをデッキプレート基板に載置した後に直ちに接合できるため、配筋用スペーサ上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持する合成スラブ用デッキプレートを効率的に製造することができる。
本発明の請求項7に係る発明の合成スラブの施工方法によれば、山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備え、前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長い配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法であって、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上に前記ワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することにより、配筋用スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に隣接する下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に隣接する下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、合成スラブ用デッキプレートの製造時に配筋用スペーサを安定位置に容易に配設することができ、施工する際にスペーサの配設工程を省略でき、合成スラブ用デッキプレートの上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができるため、効率的に合成スラブの施工を行うことができる。
本発明の合成スラブ用デッキプレート上に、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図。 本発明の合成スラブ用デッキプレートのデッキプレート基板と配筋用スペーサとの配置関係を示す斜視図。 本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサの一態様を示す三面図。 本発明の合成スラブ用デッキプレートに係るデッキプレート基板と配筋用スペーサとの寸法関係を示す説明図。 本発明の第一の実施例を示す斜視図 本発明の第二の時指令を示す斜視図 本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサの他の態様を示す斜視図。
本発明は、ワイヤーメッシュを載置するだけでデッキプレート基板から離間した高さにワイヤーメッシュを保持するよう、配筋用スペーサの各鉄筋支持脚部が、デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されているものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても構わない。
すなわち、本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を直線状に構成し、ハの字状に水平配置する場合、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交するように配設すれば、デッキ方向および幅方向に対して並行または垂直なワイヤーから構成されるワイヤーメッシュを脱落することなく支持できるため、合成スラブ用デッキプレート上に載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができる。
また、本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサで採用する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の具体的な形状については、デッキプレート基板の水平面と平行な棒状に形成されていれば、平面視でV字状、U字状、S字状、N字状、コの字状などを含む任意の形状に屈曲形成されていても良い。
いずれの場合にも、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端からデッキプレート基板に向けて垂接された第一および第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚の3ヶ所で、所謂、3点支持状態で自立させることができるため、製造時に配筋用スペーサが転倒しにくく安定性が高い。もちろん、鉄筋載置部および鉄筋支持脚部の数は必要に応じてそれぞれ増やしても構わない。
さらに、本発明の合成スラブ用デッキプレートで採用する配筋用スペーサにおいては、第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部と第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部と第三鉄筋支持脚部とを、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成すれば、配筋用スペーサがデッキプレート基板に接合することにより剛性が高まるため、合成スラブ用デッキプレート全体の強度を高めることができる。
第一鉄筋支持脚及び第二鉄筋支持脚を結ぶ線を底辺とし第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTのうち最大の仮想三角形の底辺の長さが、使用するワイヤーメッシュWMの網目寸法Sよりも大きくなるように、第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を形成すれば、縦横に配筋用スペーサを複数配置する通常の使用方法において、一つの配筋用スペーサが複数個所でワイヤーメッシュWMを支持し脱落が起きないため所要のかぶり厚さを確保することができ、好ましい。
仮想三角形VTの底辺の長さを、使用するワイヤーメッシュWMの網目寸法の2倍の長さよりも大きく設定すれば、一つの配筋用スペーサが一層確実に複数個所でワイヤーメッシュWMを支持し脱落が起きないため、より一層好ましい。
本発明で採用する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部の具体的な形状、構造については、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端でそれぞれ前記デッキプレート基板に向けて立設されていれば、如何なるものであっても構わない。
例えば、第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を形成する棒鋼をそれぞれの遠位端で直角に曲げて形成してもよい。
一方、第三鉄筋支持脚部の具体的な形状、構造は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部のそれぞれの近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設していれば、如何なるものであっても構わない。
例えば、図2および図3に記載のように、最下部がU字型になるよう連接させたものでもよく、この場合、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部及び第三鉄筋支持脚部を一連一体に、一本の棒鋼から曲げ加工のみで形成することができる。
また、第三鉄筋支持脚部は、図7に示すように、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けてそれぞれ立設させた上で一体に結合させて形成してもよい。例えば、棒鋼から形成した第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を、それぞれの近位端において直角に曲げて立設させ、それらをスポット溶接等により一体に結合させて第三鉄筋支持脚部を形成してもよい。
さらに、第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配置順序で一連一体に構成した後に、第一鉄筋載置部と第二鉄筋載置部との境界部に棒鋼を溶接し、デッキプレート基板に向けて立設するように構成してもよい。
本発明で採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部の脚部長さhは、図3に示すようにデッキプレート基板の山部高さHからデッキプレート基板の表示厚さtを差し引いた長さ(H−t)よりも大きく形成するのが好ましい。
このような寸法関係になっていれば、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぎ、かつその山部の一方に連なる下フランジ部に第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部が載置されるとともに他方に連なる下フランジ部に第三鉄筋支持脚部が載置されるため、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができるからである。
本発明で採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部は、図3に示すように第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚を結ぶ線を底辺とし前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTの高さLが、デッキプレート基板の山部の幅W1よりも大きく形成されているのが好ましい。特に、このような仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も近い点を結んで想定される最小の仮想三角形の高さL1が、図4に示すようにデッキプレート基板の山部の幅W1よりも大きく形成されているのが好ましい。
このような寸法関係になっていれば、各鉄筋支持脚部がデッキプレート基板のウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレート基板の山部の一方に連なる下フランジ部に、第三鉄筋支持脚部を山部の他方に連なる下フランジ部に載置し、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板の山部を跨ぐように安定的に配設することができ、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができるからである。
また、配筋用スペーサをデッキプレート基板に配設する際に、いずれかの鉄筋支持脚部がウェブ部分に当接した場合には、鉄筋支持脚部がウェブ部分の傾斜面に沿って下フランジ部3上の安定位置まで滑り落ちるに任せればよいため、位置決め作業を極めて容易に行うことができる。
本発明に用いるデッキプレート基板としては、市販されている合成スラブ用デッキプレート、例えばQLデッキ(商標)、スーパーEデッキ(商標)、明治アデバルAデッキ(商標)、アイ・テックSデッキ(商標)等を用いることができる。
したがって、一般的なデッキプレート基板の寸法表示である単位幅B、溝下寸法bおよび山部高さHの組み合わせは、例えば表1のように構成することができるがこれに限らない。
なお、デッキプレート基板の山部の幅W1は、単位幅Bと溝下寸法bとにより、W1=B−bと換算することができる。
さらに、本発明で採用する第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部は、図3に示すように第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚を結ぶ線を底辺とし前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTの高さLが、山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部の最大幅W2よりも小さく形成されているのが好ましい。特に、このような仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も遠い点を結んで想定される最大の仮想三角形の高さL2が、図4に示すように山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部320の最大幅W2よりも小さく形成されているのが好ましい。
このような寸法関係になっていれば、各鉄筋支持脚部がデッキプレート基板のウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部および第二鉄筋支持脚部をデッキプレート基板の山部の一方に連なる下フランジ部に、第三鉄筋支持脚部を山部の他方に連なる下フランジ部に載置し、デッキプレート基板の山部を跨ぐように安定的に配設することができ、容易に位置決めをして、スポット溶接等により安定的に接合することができるからである。
また、配筋スペーサをデッキプレート基板上に配設する際に、いずれかの鉄筋支持脚部がウェブ部分に当接した場合には、鉄筋支持脚部がウェブ部分の傾斜面に沿って下フランジ部上の安定位置まで滑り落ちるに任せればよいため、位置決め作業を極めて容易に行うことができる。
なお、山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部の最大幅W2は、一般的なデッキプレート基板の寸法表示である単位幅Bと溝下寸法bとにより、W2=B+bと換算することができる。
下フランジ部に凸条部分が形成されて平坦でない場合は、仮想三角形VTの高さLは、この凸条部分を避けて配設することができる寸法関係に形成することが好ましい。配筋用スペーサの配設時にいずれかの鉄筋支持脚部が凸条部分の上に載置されると、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部が傾斜してワイヤーメッシュWMを支持する高さが一定でなくなる不都合が発生するためである。
本発明の合成スラブ用デッキプレートで採用する配筋用スペーサは、棒鋼を加工するだけで必要な強度を実現しつつ容易に製造できる。素材となる鋼製の棒材としては、丸鋼や異形鉄筋を使用することができる。
本発明の合成スラブ用デッキプレートで採用する配筋用スペーサが支持するひび割れ拡大防止用の鉄筋としては、溶接金網または鉄筋格子、すなわち、予め複数の鉄筋または鉄線を縦横に格子状に配置してスポット溶接またはワイヤーによる締結等により一体としたいわゆるユニット鉄筋やワイヤーメッシュが好ましいが、施工現場で複数の鉄筋を格子状等に直組みしたものであっても構わない。本特許明細書においては、これらの代表としてワイヤーメッシュWMを用いて説明している。
本発明の配筋用スペーサが支持するワイヤーメッシュWMは、その網目寸法Sが50mm、75mm、200mm、150mm、200mm、250mmまたは300mmであるものを用いることができるが、これに限らない。
本発明の合成スラブ用デッキプレートを製造する際には、デッキプレート基板上に配筋用スペーサを概ね一定間隔で複数配設し、スポット溶接で接合することができる。接合の方法は、スポット溶接のほか、接着、螺合、嵌合等の手段を用いることができる。配設の間隔は、上記網目寸法Sの整数倍とすることが望ましく、通常は3倍乃至5倍程度であるが、この間隔の間で鉄筋が撓んでも所用のかぶり厚さを確保できる限り、任意の間隔で配設することができる。
なお、配筋用スペーサを配設する向きは、図5のようにすべてを一致させてもよいが、図6のように、隣り合う配筋用スペーサの向きを反転させてもよく、三か所の鉄筋支持脚部がデッキプレートの下フランジ部に接合して鉄筋載置部を水平とし、その上に載置するワイヤーメッシュWMを一定高さに保持できれば、どのような向きであっても構わない。
本発明の合成スラブ用デッキプレートを用いて合成スラブを施工する際には、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上にワイヤーメッシュWMを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設するだけでよく、施工作業が極めて省力化される。
以下に、本発明の一実施例である合成スラブ用デッキプレート100について、図1乃至図4に基づいて説明する。
ここで、図1は本発明の合成スラブ用デッキプレート上に、ワイヤーメッシュを敷設した態様の模式図、図2は本発明の合成スラブ用デッキプレートのデッキプレート基板と配筋用スペーサとの配置関係を示す斜視図、図3は本発明の合成スラブ用デッキプレートに係る配筋用スペーサの一態様を示す三面図、図4は本発明のデッキプレートに係るデッキプレート基板と配筋用スペーサとの寸法関係を示す説明図、図5は本発明の第一の実施例を示す斜視図である。
本実施例である合成スラブ用デッキプレート100は、図1に示すように、デッキプレート基板の上面に複数の配筋用スペーサ200を900mm間隔に配置してスポット溶接により接合したものであり、第一鉄筋載置部211及び第二鉄筋載置部212上にワイヤーメッシュWMを載置することにより、合成スラブを施工するためにコンクリートを打設する際に、デッキプレート基板からの高さを確保してワイヤーメッシュWMを敷設することに用いるものである。
具体的に、本実施例の合成スラブ用デッキプレート100に用いる配筋用スペーサ200は、鋼製であって、図2及び図3に示すように、直径10mmの丸棒材に曲げ加工を施して構成している。
丸い棒材からなる第一鉄筋載置部110の遠位端部分211aから第一鉄筋支持脚部221がデッキプレート基板300に向けて立設されるとともに、第二鉄筋載置部212の遠位端部分212aから第二鉄筋支持脚部222がデッキプレート基板300に向けて立設されている。
第三鉄筋支持脚部223は、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて30mmの間隔で立設されており、さらにその最下部のデッキプレート基板300に当接する部位でU字型を成すように連接されている。
第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さhはいずれも70mmであり、また第一鉄筋載置部211および第二鉄筋載置部212の長さはそれぞれ310mmであり、第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部を結ぶ線を底辺とし第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も近い点を結んで想定される最小の仮想三角形VTの高さL1が210mm、上記の仮想三角形VTのうち、各鉄筋支持脚部の相互に最も遠い点を結んで想定される最大の仮想三角形VTの高さL2が230mmである。
また、最大の仮想三角形VTの底辺の長さが450mmとなるように構成されている。
本実施例において用いられるデッキプレート基板300は、いわゆる溝広タイプ50と呼ばれているもので、その寸法は、山部高さH=50(mm)、単位幅B=300(mm)、溝下寸法b=125(mm)、表示厚さt=1.2(mm)である。
本実施例に係る合成スラブ用デッキプレートは、図5に示すように、配筋用スペーサ200をデッキプレート基板300の山部310に対して3つ目毎に900mm間隔で配置し、デッキ方向も同じ間隔で配置することにより、配筋用スペーサ200が配設されている。
この際、図4に示すように、各鉄筋支持脚部がデッキプレートのウェブ部分に接触することなく、第一鉄筋支持脚部221および第二鉄筋支持脚部222をデッキプレートの山部310の一方に隣接する下フランジ部320に、第三鉄筋支持脚部223を山部310の他方に隣接する下フランジ部320に載置し、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部がデッキプレート基板300の山部310を跨ぐように安定的に配設することができる。
さらに、各鉄筋支持脚部の載置位置は、デッキプレート基板300の下フランジ部320に形成されている凸条部分321の上を避けて決定し、スポット溶接により第一鉄筋支持脚部221および第二鉄筋支持脚部222の下端を下フランジ部320に接合し一体化している。
以下、本実施例の合成スラブ用デッキプレート100を使用して合成スラブを施工する際の手順を説明する。
合成スラブの施工では、まずデッキプレート工事として、合成スラブ用デッキプレート100を施工現場に搬入し、敷き込み、梁との接合、小口ふさぎ等を行った後に配筋工事を行う。
次に配筋工事として、等間隔で配設されている配筋用スペーサ200の上に、直径6(mm)の丸鋼からなり網目寸法S=150(mm)のワイヤーメッシュWMを、重ね長さ300mmで敷設し継ぎ手部の処理を行う。
配筋工事の後にコンクリート工事を行う。コンクリート工事としてコンクリートの打ち込みと養生を行ってコンクリート層RCを形成し、合成スラブが完成する。
以下に、本発明の第二の実施例である合成スラブ用デッキプレート100’について、図6に基づいて説明する。図6は本発明の第二の実施例である合成スラブ用デッキプレート100’を示す斜視図である。
本実施例の合成スラブ用デッキプレート100’は、隣り合う配筋用スペーサ200の向きが逆転している以外は、実施例1と同様に構成されており、実施例1と同様に製造及び施工を行うことができる。
本実施例の合成スラブ用デッキプレート100に係る配筋用スペーサ200’は、第三鉄筋支持脚部223’の具体的な構成が異なる以外は、実施例1の合成スラブ用デッキプレート100に係る配筋用スペーサ200と同様に構成している。
第三鉄筋支持脚部223’は、図7に示すように、第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の連接端部分からそれぞれ立設させて形成し、さらに脚部長さにわたり相互に結合させることにより形成している。具体的には、丸棒材から形成した第一鉄筋載置部211の近位端211b及び第二鉄筋載置部212の近位端212bをそれぞれ直角に曲げて垂下させて形成し、これらをスポット溶接により一体化させて第三鉄筋支持脚部223’としている。
本実施例にかかる配筋用スペーサ200’を用いて構成する合成スラブ用デッキプレート100は、各鉄筋支持脚部の載置位置を、デッキプレート基板300の下フランジ部320に形成されている凸条部分321の上を避けて決定し、スポット溶接により第一鉄筋支持脚部221、第二鉄筋支持脚部222および第三鉄筋支持脚部223’の下端を下フランジ部320に接合し一体化している。
以上説明したように、本発明の配筋用スペーサおよび合成スラブの施工方法によれば、高さが一定に維持されている第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部でワイヤーメッシュを支持するため、合成スラブ用デッキプレートに載置するだけでワイヤーメッシュを安定的に保持することができる。
100,100’・・・合成スラブ用デッキプレート
200,200’・・・配筋用スペーサ
211・・・・・・・第一鉄筋載置部
211a・・・・・・第一鉄筋載置部の遠位端
211a・・・・・・第一鉄筋載置部の近位端
212・・・・・・・第二鉄筋載置部
212a・・・・・・第二鉄筋載置部の遠位端
212a・・・・・・第二鉄筋載置部の近位端
221・・・・・・・第一鉄筋支持脚部
222・・・・・・・第二鉄筋支持脚部
223,223’・・・第三鉄筋支持脚部
h・・・・・・・・・脚部長さ
VT・・・・・・・・仮想三角形
L・・・・・・・・・仮想三角形の高さ
L1・・・・・・・・最小の仮想三角形の高さ
L2・・・・・・・・最大の仮想三角形の高さ
300・・・・・・・・デッキプレート基板
310・・・・・・・・山部
311・・・・・・・・上フランジ部分
312・・・・・・・・ウェブ部分
320・・・・・・・・下フランジ部
321・・・・・・・・凸条部分
B・・・・・・・・・単位幅
b・・・・・・・・・溝下寸法
t・・・・・・・・・表示厚さ
H・・・・・・・・・山部高さ
W1・・・・・・・・山部幅
W2・・・・・・・・山部の両側にそれぞれ連なる二つの下フランジ部の最大幅
WM・・・・・・・・ワイヤーメッシュ
S・・・・・・・・・網目寸法
RC・・・・・・・・コンクリート層

Claims (7)

  1. 山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、
    ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成されている合成スラブ用デッキプレートであって、
    前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部が、前記デッキプレート基板の下フランジ部に対して一体にそれぞれ接合されていることを特徴とする合成スラブ用デッキプレート。
  2. 前記配筋用スペーサが、前記第一鉄筋支持脚部、第一鉄筋載置部、第三鉄筋支持脚部、第二鉄筋載置部、第二鉄筋支持脚部の配列順序で一連一体の棒鋼から構成されていることを特徴とする請求項1記載の合成スラブ用デッキプレート。
  3. 前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部を構成する棒鋼の軸方向が、デッキ方向および幅方向に対して斜交していることを特徴とする請求項2記載の合成スラブ用デッキプレート。
  4. 前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを結ぶ線を底辺として前記第三鉄筋支持脚部を頂点とする仮想三角形の高さが、前記デッキプレート基板の山部幅より大きく、
    前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部、第三鉄筋支持脚部の脚部長さが、前記デッキプレート基板の山部高さより長いことを特徴とする請求項3記載の合成スラブ用デッキプレート。
  5. 前記仮想三角形の底辺の長さが、前記ワイヤーメッシュの網目寸法の2倍より大きいことを特徴とする請求項4記載の合成スラブ用デッキプレート。
  6. 山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、
    ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートの製造方法であって、
    前記配筋用スペーサの第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記デッキプレート基板の山部の一方側に隣接する下フランジ部に載置して前記第一鉄筋支持脚部と第二鉄筋支持脚部とを前記山部を跨ぐように配置するとともに前記第三鉄筋支持脚部を前記山部の他方側の下フランジ部に載置した後に、
    前記第一鉄筋支持脚部、第二鉄筋支持脚部及び第三鉄筋支持脚部を前記下フランジ部に溶接して接合させることを特徴とする合成スラブ用デッキプレートの製造方法。
  7. 山部と下フランジ部とを備えたデッキプレート基板と、
    ハの字状に水平配置してワイヤーメッシュを載置する第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の遠位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第一鉄筋支持脚部及び第二鉄筋支持脚部と、前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の近位端で前記デッキプレート基板に向けて立設する第三鉄筋支持脚部とを備えた配筋用スペーサで構成される合成スラブ用デッキプレートを用いた合成スラブの施工方法であって、
    前記第一鉄筋載置部及び第二鉄筋載置部の上に前記ワイヤーメッシュを載置して敷設し、次いで、コンクリートを打設することを特徴とする合成スラブの施工方法。
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