JP2020055392A - 車体前部構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車体前後方向の振動を抑制でき、エンジンルームにおけるレイアウトの自由度を高めることができる車体前部構造を提供する。【解決手段】車体前部構造15は、センタトンネルと、ダッシュロアパネル51と、第1補強部材82と、スペーサ24とを備える。ダッシュロアパネルは、センタトンネルに連結されている。第1補強部材は、センタトンネルのトンネル右側壁およびダッシュロアパネルを拘束する。スペーサは、第1補強部材の当接部分82cに部分的に当接され、車室11側にフットレスト41を支持する。【選択図】図5

Description

本発明は、車体前部構造に関する。
車体前部構造は、一般に、車室と、動力源ユニットなどの収納空間とがダッシュロアパネルで車体前後方向に仕切られ、ダッシュロアパネルからセンタトンネルが車体後方へ向けて延出するように構成されている。以下、「動力源ユニットなどの収納空間」を便宜的に「エンジンルーム」と称する。
車体前部構造のなかには、例えば、センタトンネルとダッシュロアパネルとの結合部周辺の衝突対策や振動対策の観点から、結合部周辺にエンジンルーム側から補強部材を取り付ける構成が知られている。この車体前部構造によれば、補強部材が結合部周辺とともに剛性の高い閉断面を形成することにより、結合部周辺を補強部材で補強することが可能になる。これにより、結合部周辺の強度・剛性が補強部材で確保され、車両の前面衝突による入力する荷重を支え、振動を抑制することが可能になる(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2017/221538号
しかし、特許文献1の補強部材は、センタトンネルとダッシュロアパネルとの結合部周辺にエンジンルーム側から補強部材を取り付けることにより、結合部周辺の強度・剛性が補強部材で確保されるように構成されている。補強部材は、結合部周辺とともに閉断面を形成するために、エンジンルーム側に比較的大きく突出されることが考えられる。このため、エンジンルームの空間を好適に確保し難くなり、エンジンルームに動力源ユニットなどの部品を配置する際にレイアウトの自由度を確保する工夫が求められる。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、車体前後方向の振動を抑制でき、エンジンルームにおけるレイアウトの自由度を高めることができる車体前部構造を提供することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載の発明は、センタトンネル(例えば実施形態のセンタトンネル21)と、前記センタトンネルに連結されるダッシュロアパネル(例えば実施形態のダッシュロアパネル51)とを備えた車体前部構造(例えば実施形態の車体前部構造15)において、前記センタトンネルの側壁(例えば実施形態のトンネル右側壁)および前記ダッシュロアパネルを、少なくとも拘束する補強部材(例えば実施形態の第1補強部材82)と、前記補強部材に対して部分的に当接され、車室(例えば実施形態の車室11)側にフットレスト(例えば実施形態のフットレスト41)を支持するスペーサ(例えば実施形態のスペーサ24)と、を備える、ことを特徴とする。
このように、センタトンネルの側壁とダッシュロアパネルとを補強部材で拘束し、補強部材に対してスペーサを部分的に当接させるようにした。このスペーサでフットレストを支持し、フットレストを車室側に配置するようにした。
よって、センタトンネルの側壁とダッシュロアパネルとが交差する第1交差部を補強部材で補強できる。これにより、第1交差部を起点とする車体前後方向の振動を補強部材で抑制できる。
また、補強部材はフットレスト側に配置されている。よって、補強部材を車室側に配置して、エンジンルーム側に設ける必要がない。これにより、エンジンルームの空間を好適に確保でき、エンジンルームに動力源ユニットなどの部品を配置する際にレイアウトの自由度を高めることができる。
さらに、補強部材に対してスペーサを部分的に当接させることにより、補強部材に対するスペーサの当接領域を小さく抑えることができる。これにより、補強部材からスペーサに伝わる振動を抑えて、車体からフットレストに伝わる振動を抑制することができる。
加えて、補強部材に対してスペーサを部分的に当接させることにより、当接部分の周囲には空間を確保できる。よって、例えば車両10の前面衝突時に、動力源ユニットなどがダッシュロアパネルに当たり、ダッシュロアパネルが部分的に変形して車室側に侵入した場合に、この空間によりダッシュロアパネルの変形を吸収できる。これにより、スペーサの変形を抑えることができ、フットレストの姿勢を維持できる。
請求項2に記載の発明は、前記補強部材は、前記ダッシュロアパネルと結合する補強結合部(例えば実施形態の第1補強結合部82a)を有し、前記補強結合部は、前記ダッシュロアパネルの縦壁(例えば実施形態の縦壁64)と傾斜壁(例えば実施形態の傾斜壁65)とを拘束する、ことを特徴とする。
このように、ダッシュロアパネルの縦壁とダッシュロアパネルの傾斜壁とを補強部材の補強結合部で拘束するようにした。よって、ダッシュロアパネルの縦壁とダッシュロアパネルの傾斜壁とが交差する第2交差部を補強結合部で補強できる。これにより、第2交差部を起点とする車体前後方向の振動を補強結合部(すなわち、補強部材)で抑制できる。
請求項3に記載の発明は、前記補強結合部は、前記スペーサが部分的に当接される当接部分(例えば実施形態の当接部分82c)を有し、前記当接部分は、前記ダッシュロアパネルに対して離間した状態において車体上下方向に延設するビードを形成する、ことを特徴とする。
このように、補強部材のうち、スペーサが部分的に当接される当接部分をビード形状とすることにより、当接部分の剛性を高めることができる。この当接部分にスペーサを当接することにより、スペーサを当接部分で安定的に支持することができる。さらに、ダッシュロアパネルの縦壁とダッシュロアパネルの傾斜壁とが交差する第2交差部を起点とする車体前後方向の曲げ変形に対する剛性を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、前記ダッシュロアパネルにおいて、前記センタトンネルの車幅方向外側に設けられたジョイントカバー(例えば実施形態のジョイントカバー52)を備え、前記補強結合部は、前記センタトンネルおよび前記ダッシュロアパネルが重ねられた第1部位(例えば実施形態の第1部位84)に結合する第1結合部(例えば実施形態の第1結合部82d)と、前記ジョイントカバーおよび前記ダッシュロアパネルが重ねられた第2部位(例えば実施形態の第2部位85)に結合する第2結合部(例えば実施形態の第2結合部82e)と、を有する、ことを特徴とする。
このように、センタトンネルおよびダッシュロアパネルが重ねられた第1部位に補強結合部(すなわち、補強部材)の第1結合部を結合した。また、ジョイントカバーおよびダッシュロアパネルが重ねられた第2部位に補強結合部の第2結合部を結合した。よって、ダッシュロアパネルの第1部位と第2部位とを補強結合部(すなわち、補強部材)で補強できる。これにより、ダッシュロアパネルのうち、第1部位と第2部位との間の領域が振動することを抑制できる。
請求項5に記載の発明は、前記ダッシュロアパネルは、前記車室の反対側に突設され、燃料配管(例えば実施形態の燃料配管76)を固定する固定部材(例えば実施形態の固定部材71)が取り付けられる座面(例えば実施形態の座面68)を有し、前記座面は、前記ビードを形成する前記当接部分に対応して配置される、ことを特徴とする。
このように、座面を突設させることに座面の剛性を高めることができる。よって、座面に取り付けた固定部材を安定させた状態に強固に支持できる。これにより、燃料配管の内部を流れる燃料の脈動振動を抑制できる。
さらに、座面をビード状の当接部分に対応させることにより、座面を当接部分から離間させることができる。この当接部分にはスペーサが結合されている。よって、燃料配管の内部を流れる燃料の脈動振動がスペーサに直接伝わることを抑制できる。
請求項6に記載の発明は、前記補強部材の上端部(例えば実施形態の第1補強部材の上端部82f)は、前記スペーサの上面(例えば実施形態のスペーサの上面24b)に沿って延びる延長線(例えば実施形態の延長線92)と略同一まで延設されている、ことを特徴とする。
ここで、搭乗者がフットレストを踏み込む際に、フットレストに車室側から車体前方に向けて荷重が入力する。入力した荷重は、スペーサを経て車体前方に伝えられる。よって、例えば、補強部材の上端部が、スペーサの上面の延長線より下方に配置された場合、スペーサの上端部を好適に支えることが難しい。このため、スペーサの上端部が車体前方に移動するように回転することが考えられる。
そこで、請求項6において、補強部材の上端部をスペーサの上面の延長線と略同一まで延設した。よって、搭乗者がフットレストを踏み込むことにより、スペーサを経て車体前方に伝えられる荷重を、補強部材で支えることができる。すなわち、搭乗者がフットレストを踏み込んだ状態において、スペーサの上端部を補強部材で好適に支持できる。
これにより、スペーサの上端部が車体前方に移動するように回転することを抑制してスペーサを安定的に支持できる。
請求項7に記載の発明は、前記ダッシュロアパネルの前記車室側において車体上下方向に配設され、下端部を形成する結合端部(例えば実施形態の結合端部94)で前記センタトンネルに結合されるダッシュロアスチフナ(例えば実施形態のダッシュロアスチフナ54)を備え、前記結合端部は、車幅方向内側より車幅方向外側において車体の低い位置に配置され、凹状に形成された複数の凹部(例えば実施形態の凹部95)と、前記複数の凹部のうち、隣接する凹部を連結する湾曲状に形成されたたわみ部(例えば実施形態のたわみ部96)と、を有し、前記凹部が前記センタトンネルに結合される、ことを特徴とする。
ここで、例えば、複数の凹部が車幅方向内側より車幅方向外側において車体の低い位置に配置されている場合、隣接する凹部は、L字状の段差部により連結される。段差部は、例えば、上方に位置する凹部から水平に延びる水平部と、下方に位置する凹部から鉛直に延びる鉛直部とによりL字状の段差に形成される。すなわち、段差部は、水平部と鉛直部とが直交するように交差する交差部を有する。このため、段差部を形成する際に、交差部に亀裂が発生することが考えられる。亀裂を防ぐ対策として、例えば、交差部に切欠き(スリット)を形成することが考えられる。しかし、交差部に切欠きを形成した場合、段差部の強度・剛性を確保することが難しい。
そこで、請求項7において、隣接する凹部(すなわち、上方に位置する凹部、下方に位置する凹部)を湾曲状のたわみ部で連結するようにした。よって、たわみ部を形成する際に、たわみ部に亀裂が発生することを抑制できる。すなわち、たわみ部から切欠き(スリット)を不要にでき、たわみ部の強度・剛性を確保できる。
これにより、複数の凹部をセンタトンネルに強固に結合でき、センタトンネルにダッシュロアスチフナの結合端部を強固に結合できる。
請求項8に記載の発明は、前記補強部材および前記ダッシュロアスチフナは、前記ダッシュロアパネルの縦壁において、前記補強部材の上端部と前記ダッシュロアスチフナの結合端部とが車体上下方向に間隔をおいて設けられている、ことを特徴とする。
このように、ダッシュロアパネルの縦面において、補強部材の上端部とダッシュロアスチフナの結合端部(下端部)とを車体上下方向に間隔をおいて設けることにより、ダッシュロアパネルの縦面に脆弱領域を形成できる。
ここで、例えば、フロアトンネルの上部にキックアップ部(すなわち、脆弱部)が設けられている場合、脆弱領域は、キックアップ部より車体前方に配置される。これにより、前面衝突により荷重が入力した際に、入力した荷重でキックアップ部が変形する前に、脆弱領域から変形が始まるように衝突変形の順番を制御でき、入力した荷重を好適に吸収することができる。
請求項9に記載の発明は、前記ダッシュロアスチフナから車幅方向外側に前記ジョイントカバーまで延びるダッシュロアミドルクロスメンバ(例えば実施形態のダッシュロアミドルクロスメンバ55)を備え、前記ダッシュロアパネルの縦壁において、前記補強部材と、前記センタトンネルと、前記ダッシュロアスチフナと、前記ダッシュロアミドルクロスメンバと、前記ジョイントカバーとで環状のフレーム補強部(例えば実施形態のフレーム補強部102)が形成される、ことを特徴とする。
このように、ダッシュロアパネルの縦壁を、フレーム補強部で環状に補強するように形成した。よって、前面衝突により入力した荷重が、ダッシュロアパネルの縦壁のうち、フレーム補強部で囲まれた領域に伝えられた場合に、領域に伝えられた荷重を、フレーム補強を経てダッシュロアパネルの全域に分散させることができる。これにより、前面衝突により入力した荷重をダッシュロアパネルの全域で好適に支えることができる。
請求項10に記載の発明は、前記センタトンネルから車幅方向外側に前記ダッシュロアパネルに沿って延び、前記ダッシュロアパネルとともに閉断面を形成するダッシュロアクロスメンバ(例えば実施形態のロアクロスメンバ81)を備え、前記補強部材は、前記ダッシュロアクロスメンバから前記センタトンネルの側壁に沿って延設される、ことを特徴とする。
このように、ダッシュロアクロスメンバはダッシュロアパネルとともに閉断面を形成することにより、ダッシュロアクロスメンバの強度・剛性を確保できる。このダッシュロアクロスメンバに補強部材を設けるようにした。よって、補強部材の強度・剛性をダッシュロアクロスメンバで補強できる。これにより、補強部材を補強するために、補強部材で閉断面を形成する必要や、新たな部材を備える必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。
請求項11に記載の発明は、前記ジョイントカバーは、ステアリングロッド(例えば実施形態のステアリングロッド80)が貫通する貫通孔(例えば実施形態の貫通孔79)を有し、前記貫通孔より車幅方向内側に前記補強部材が設けられ、前記ダッシュロアクロスメンバのうち、前記貫通孔より車幅方向外側の部位から第2補強部材(例えば実施形態の第2補強部材83)が、前記補強部材に並行して延設される、ことを特徴とする。
このように、補強部材を貫通孔より車幅方向内側に設け、第2補強部材を貫通孔より車幅方向外側に設けるようにした。よって、ダッシュロアクロスメンバ、補強部材、および第2補強部材で貫通孔を囲うU字状の部位を形成できる。これにより、ジョイントカバーの貫通孔の周辺部をU字状の部位で補強して、周辺部の強度・剛性を確保できる。
本発明によれば、センタトンネルの側壁とダッシュロアパネルとを補強部材で拘束することにより車体前後方向の振動を抑制できる。
また、補強部材をフットレスト側に配置することにより、補強部材をエンジンルーム側に設ける必要がない。これにより、エンジンルームに動力源ユニットなどの部品を配置する際にレイアウトの自由度を高めることができる。
本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造からフロアカバーを外した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図2のIII−III線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図1のIV部を拡大した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図4のV−V線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図4のVI−VI線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造をエンジンルーム側から見た状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図7のIIX−IIX線に沿う断面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図2のIX部を拡大した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図2のX部を拡大した状態を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る車体前部構造を示す図10のXI部を拡大した状態を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両10の前方、矢印UPは車両10の上方、矢印LHは左側方を示す。
図1、図2に示すように、車両10は、車室11(図3参照)の前部、床部12などを形成する車体前部構造15を備えている。車体前部構造15は、センタトンネル21と、ダッシュロアユニット22と、フロアカバー23と、スペーサ24(図5参照)と、を備えている。
図2、図3に示すように、センタトンネル21は、車体幅方向中央において、ダッシュロアユニット22のダッシュロアパネル51および床部12のフロアパネル13から上方に隆起し、ダッシュロアパネル51およびフロアパネル13に沿って車体前後方向に延びている。センタトンネル21は、トンネル上壁26と、一対のトンネル側壁(側壁)27と、一対のトンネルフランジ28とを備えている。
トンネル上壁26は、ダッシュロアパネル51およびフロアパネル13の上方に間隔をおいて配置されている。一対のトンネル側壁27は、トンネル上壁26の左側辺および右側辺からダッシュロアパネル51およびフロアパネル13に向けて折り曲げられている。一対のトンネルフランジ28は、一対のトンネル側壁27の下辺から車幅方向外側に向けてダッシュロアパネル51およびフロアパネル13に沿って張り出され、各パネル51,13の上面に結合されている。
トンネル上壁26、一対のトンネル側壁27、一対のトンネルフランジ28によりセンタトンネル21が断面ハット状に形成されている。
以下、一対のトンネル側壁27のうち、車幅方向右側のトンネル側壁27を「トンネル右側壁27」と称す。また、一対のトンネルフランジ28のうち、車幅方向右側のトンネルフランジ28を「トンネル右フランジ28」と称す。
センタトンネル21のトンネル先端部(前部)21aにダッシュロアユニット22のダッシュロアパネル51が結合されている。ダッシュロアユニット22は、下半部がフロアカバー23(図1参照)で上方から覆われている。センタトンネル21のトンネル先端部21aの上部にキックアップ部31が形成されている。
キックアップ部31は、下方に向けた窪みを有するV字状に形成されている。キックアップ部31は、前面衝突により荷重が入力した際に、入力した荷重で好適に変形可能に脆弱部に形成されている。キックアップ部31を好適に変形させることにより、入力した荷重を吸収することができる。
図4〜図6に示すように、フロアカバー23は、トンネル右側壁27(図2も参照)に隣接して膨出部33が形成されている。膨出部33は、カバー上壁35と、カバー周壁36とを有する。カバー周壁36は、カバー本体34のうち、トンネル右側壁27に隣接する部位から立ち上げられている。カバー上壁35は、カバー周壁36の上辺に設けられ、トンネル右側壁27に隣接して配置されている。
カバー上壁35は、ダッシュロアユニット22のダッシュロアパネル51に対して上方で、かつ車体後方へ間隔をおいて配置されている。カバー上壁35は、ダッシュロアパネル51に沿って車体前方へ向けて上り勾配となるように平坦な傾斜状に形成されている。
膨出部33は、カバー上壁35およびカバー周壁36により、ダッシュロアユニット22のダッシュロアパネル51に対して車室11側に膨出されている。膨出部33とダッシュロアパネル51との間に、閉断面矩形状の空間38が形成され、この空間38にスペーサ24が収納されている。スペーサ24は、例えば、樹脂製の部材であり、空間38に収納されることにより、空間38を保持可能に形成されている。
また、カバー上壁35にはフットレスト41が車室11側から取り付けられている。フットレスト41は、トンネル右側壁27に隣接して、カバー上壁35に沿って車体前方へ向けて上り勾配となるように平坦な傾斜状に延びている。フットレスト41に搭乗者の足部43が車体後方の上側から載せられる。
ここで、膨出部33とダッシュロアパネルとの間の空間38にスペーサ24が収納されている。すなわち、フットレスト41は、スペーサ24により車室11側に突出した位置に支持(配置)される。
フロアカバー23やスペーサ24は、ダッシュロアユニット22により支持されている。
図2、図3に戻って、ダッシュロアユニット22は、ダッシュロアパネル51と、ジョイントカバー52と、一対のロアクロスメンバユニット53と、ダッシュロアスチフナ54と、ミドルクロスメンバ55と、一対の補強バー56と、補強パネル57とを備えている。
一対のロアクロスメンバユニット53は、センタトンネル21に対して左右対称に形成されている。また、一対の補強バー56は、センタトンネル21に対して左右対称に形成されている。
以下、一対のロアクロスメンバユニット53のうち、車幅方向右側のロアクロスメンバユニット53を「右ロアクロスメンバユニット53」と称す。一対の補強バー56のうち、車幅方向右側の補強バー56を「右補強バー56」と称す。
ダッシュロアパネル51は、左右のフロントピラー61(図1参照)間において車幅方向に向けて設けられている。ダッシュロアパネル51は、車室11とエンジンルーム62とを車体前後方向において仕切るように正面視矩形状に形成された板材である。
エンジンルーム62には、例えば、エンジンおよびトランスミッションが一体に構成される動力源ユニットなどの部品が収納される。
ダッシュロアパネル51は、縦壁(縦面)64と、傾斜壁(斜面)65とを有する。縦壁64は、傾斜壁65の上端部から鉛直に立ち上げられ、上端部にダッシュアッパパネル67(図1参照)が連結されている。
ダッシュロアパネル51の縦壁64の下端部に傾斜壁65が連結されている。傾斜壁65は、縦壁64の下端部から車体後方へ向けて下り勾配の傾斜状に延びている。縦壁64と傾斜壁65とが交差する部位で第2交差部66が形成される。傾斜壁65の後端部65aにフロアパネル13が連結され、フロアパネル13が車体後方へ向けて延びている。
図7、図8に示すように、ダッシュロアパネル51は座面68を有する。座面68は、車室11の反対側のエンジンルーム62側に突出されている。座面68に固定部材71が取り付けられる。固定部材71は、座面68からエンジンルーム62側に突出されるボルト(例えば、スタッドボルト)72と、エンジンルーム62側から座面68に取り付けられる支持片73とを備えている。
支持片73に支持プレート74がボルト72、ナット75で取り付けられている。支持プレート74に燃料配管76がブラケット77で支持される。
ここで、座面68は、エンジンルーム62側に突設されることに剛性が高められている。座面68に取り付けられた固定部材71は、安定させた状態で座面68に強固に取り付けられる。よって、支持プレート74は固定部材71により座面68に強固に取り付けられる。これにより、支持プレート74で燃料配管76が強固に支持され、燃料配管76の内部を流れる燃料の脈動振動を抑制できる。
図8、図9に示すように、ダッシュロアパネル51にセンタトンネル21の先端部21aが連結されている。ダッシュロアパネル51において、センタトンネル21の車幅方向外側(具体的には、車幅方向右側)に開口部78が開口されている。開口部78の周縁部78aにジョイントカバー52のカバーフランジ52aが結合されている。
ジョイントカバー52は、ダッシュロアパネル51からエンジンルーム62側に膨出され、カバー底部53bに貫通孔79を有する。貫通孔79にステリングロッドが貫通される。ステアリングロッド80(図5参照)にはステアリングホイールが連結される。
図5、図9に示すように、センタトンネル21のトンネル右側壁27から車幅方向外側へ向けて右ロアクロスメンバユニット53がダッシュロアパネル51に沿って延びている。右ロアクロスメンバユニット53は、ロアクロスメンバ(ダッシュロアクロスメンバ)81と、第1補強部材(補強部材)82と、第2補強部材83とを有する。
ロアクロスメンバ81は、ダッシュロアパネル51の傾斜壁65の上端部において、トンネル右側壁27からダッシュロアパネル51の右側部51a(図2参照)まで車幅方向外側へ向けて延びている。
ロアクロスメンバ81は、断面V字状に形成されたV断面部81aと、V断面部81aの前辺から車体前方へ向けて張り出された前フランジ81bと、V断面部81aの後辺から車体後方へ向けて張り出された後フランジ81cとを有する。
前フランジ81bおよび後フランジ81cがダッシュロアパネル51に結合されることにより、V断面部81aとダッシュロアパネル51の傾斜壁65とにより閉断面が形成されている。
ロアクロスメンバ81の前フランジ81bのうちセンタトンネル21寄りの第1フランジ部位81dに第1補強部材82が設けられている。第1補強部材82は、第1フランジ部位81dからトンネル右側壁27に沿って車体前上方へ向けて延設されている。第1補強部材82は、ジョイントカバー52の貫通孔79より車幅方向内側に設けられている。
ここで、ロアクロスメンバ81は、V断面部81aとダッシュロアパネル51とにより閉断面に形成されている。よって、ロアクロスメンバ81の強度・剛性が確保されている。このロアクロスメンバ81に第1補強部材82が設けられている。よって、第1補強部材82の強度・剛性がロアクロスメンバ81で補強されている。
これにより、第1補強部材82を補強するために、第1補強部材82で閉断面を形成する必要や、補強用の部材を新たに備える必要がなく、部品点数の増加を抑えることができる。
第1補強部材82は、第1補強結合部(補強結合部、前面結合部)82aと、第2補強結合部82bと、当接部分82cとを有する。第1補強結合部82aは、ダッシュロアパネル51の縦壁64および傾斜壁65に結合される。縦壁64および傾斜壁65に第1補強結合部82aが結合されることにより、縦壁64および傾斜壁65の2面壁が第1補強結合部82aで拘束される。
よって、ダッシュロアパネル51の縦壁64と傾斜壁65とが交差する第2交差部66を第1補強結合部82aで補強できる。これにより、第2交差部66を起点とする車体前後方向の振動を第1補強結合部82a(すなわち、第1補強部材82)で抑制できる。
図6に戻って、第1補強結合部82aは、第1結合部82dと、第2結合部82eとを有する。第1結合部82dは、センタトンネル21のトンネル右フランジ28およびダッシュロアパネル51が重ねられた第1部位84に結合される。第2結合部82eは、ジョイントカバー52のカバーフランジ52a(図7参照)およびダッシュロアパネル51が重ねられた第2部位85に結合される。
このように、トンネル右フランジ28およびダッシュロアパネル51が重ねられた第1部位84に第1結合部82dが結合され、カバーフランジ52aおよびダッシュロアパネル51が重ねられた第2部位85に第2結合部82eが結合されている。この状態において、第1部位84と第2部位85との間の領域51bは、第1補強結合部82aから離間した状態に保たれる。
しかし、第1部位84と第2部位85とが第1補強結合部82a(すなわち、第1補強部材82)で補強されることにより、領域51bの強度・剛性が保たれている。これにより、ダッシュロアパネル51のうち、第1部位84と第2部位85との間の領域51bが振動することを抑制できる。
さらに、第1補強結合部82aの第1結合部82dの内側辺から第2補強結合部82bがトンネル右側壁27に沿って立ち上げられている。第2補強結合部82bはトンネル右側壁27に結合されている。
また、第1補強結合部82aは、第1部位84および第2部位85に結合される。すなわち、第1補強結合部82aはダッシュロアパネル51に結合されている。
このように、ダッシュロアパネル51およびトンネル右側壁27に第1補強部材82が結合される。これにより、トンネル右側壁27およびダッシュロアパネル51の2部材は、第1補強部材82により拘束される。
第1補強部材82は、第1結合部82dと第2結合部82eとの間に当接部分82cを有する。当接部分82cは、スペーサ24の前面24aに部分的に当接されるように形成されている。具体的には、当接部分82cは、スペーサ24に向けて膨出するビード形状を有する。当接部分82cは、スペーサ24に向けて膨出することによりダッシュロアパネル51に対して離間した状態において、車体上下方向で、かつ車体前後方向へ延設されている(図5参照)。
当接部分82cをビード形状とすることにより、当接部分82cの剛性が高められる。当接部分82cにスペーサ24の前面24aが部分的に当接される。よって、スペーサ24を当接部分82cで安定的に支持できる。
さらに、当接部分82cの剛性が高められることにより、ダッシュロアパネル51の縦壁64と傾斜壁65とが交差する第2交差部66を起点とする車体前後方向の曲げ変形に対する剛性を第1補強部材82で高めることにより確保できる。
図7、図8に戻って、固定部材71は、座面68に固定部材71、支持片73、支持プレート74を介して燃料配管76が支持されている。座面68は、ビードを形成する当接部分82cに対応して、当接部分82cの車体前方に配置されている。すなわち、座面68は、当接部分82cから車体前方へ離間して配置されている。当接部分82cにはスペーサ24の前面24aが当接されている。よって、燃料配管76の内部を流れる燃料の脈動振動がスペーサ24に直接伝わることを抑制できる。
図6に示すように、トンネル右側壁27およびダッシュロアパネル51の2部材は、第1補強部材82により拘束されている。このように、トンネル右側壁27とダッシュロアパネルの2部材が第1補強部材82で拘束され、さらに、第1補強部材82の当接部分82cにスペーサ24の前面24aが部分的に当接されている。このスペーサ24にフットレスト41が支持された状態において、フットレスト41が車室11側に配置される。
よって、トンネル右側壁27とダッシュロアパネル51とが交差する第1交差部87(交点)を第1補強部材82で補強できる。これにより、第1交差部87を起点とする車体前後方向の振動を第1補強部材82で抑制できる。
また、第1補強部材82は、ダッシュロアパネル51において車体後方となるフットレスト41側に配置されている。すなわち、第1補強部材82は、車室11側に配置されている。よって、第1補強部材82をエンジンルーム62側に設ける必要がない。これにより、エンジンルーム62の空間を好適に確保でき、エンジンルーム62に動力源ユニットなどの部品を配置する際にレイアウトの自由度を高めることができる。
さらに、第1補強部材82の当接部分82cにスペーサ24の前面24aを部分的に当接させることにより、第1補強部材82に対するスペーサ24の当接領域が小さく抑えられている。これにより、第1補強部材82からスペーサ24に伝わる振動を抑えて、車体からフットレスト41に伝わる振動を抑制することができる。
加えて、第1補強部材82の当接部分82cにスペーサ24の前面24aが部分的に当接されることにより、当接部分82cの周囲において、第1補強部材82とスペーサ24の前面24aとの間に空間89を確保できる。
ここで、エンジンルーム62には、例えば動力源ユニットなどが搭載されている。このため、例えば、車両10の前面衝突時に、動力源ユニットなどがダッシュロアパネル51に当たり、ダッシュロアパネル51が部分的に変形して車室11側に侵入することが考えられる。この場合に、空間89によりダッシュロアパネル51の変形を吸収できる。これにより、スペーサ24の変形を抑えることができ、フットレスト41の姿勢を維持できる。
図5に示すように、第1補強部材82は、スペーサ24の上面24bに沿って延びる延長線92と略同一に上端部82fが配置されるように延設されている。第1補強部材82の上端部82fを延長線92と略同一に配置した理由は次の通りである。
すなわち、搭乗者がフットレスト41を足部43で踏み込む際に、フットレスト41に車室11側から車体前方に向けて荷重F1が入力する。入力した荷重F1は、スペーサ24を経て車体前方に伝えられる。よって、例えば、第1補強部材82の上端部82fが、スペーサ24の上面24bの延長線92より下方に配置された場合、スペーサ24の上端部24cを好適に支えることが難しい。このため、スペーサ24の上端部24cが車体前方に移動するように回転することが考えられる。
そこで、第1補強部材82の上端部82fが延長線92と略同一に配置されるように、第1補強部材82を上方へ延設するようにした。よって、搭乗者がフットレスト41を足部43で踏み込むことにより、スペーサ24を経て車体前方に伝えられる荷重F1を、第1補強部材82で支えることができる。
すなわち、搭乗者がフットレスト41を足部43で踏み込んだ状態において、スペーサ24の上端部24cを第1補強部材82で好適に支持できる。これにより、スペーサ24の上端部24cが車体前方に移動するように回転することを抑制してスペーサ24を安定的に支持できる。
図2、図7に示すように、ロアクロスメンバ81の前フランジ81bのうち、ジョイントカバー52の貫通孔79より車幅方向外側の第2フランジ部位81eに第2補強部材83が設けられている。第2補強部材83は、第2フランジ部位81eから第1補強部材82に対して並行に、かつ、ダッシュロアパネル51に沿って車体前上方へ向けて延設されている。第2補強部材83は、右補強バー56およびダッシュロアパネル51に結合されている。この状態において、第2補強部材83は、ジョイントカバー52の貫通孔79より車幅方向外側に設けられている。
このように、第1補強部材82はジョイントカバー52の貫通孔79より車幅方向内側に設けられている。また、第2補強部材83は、ジョイントカバー52の貫通孔79より車幅方向外側に設けられている。よって、右ロアクロスメンバユニット53(すなわち、ロアクロスメンバ81、第1補強部材82、第2補強部材83)は、ジョイントカバー52の貫通孔79を囲うU字状の部位に形成される。これにより、ジョイントカバー52の貫通孔79の周辺部(具体的には、下側の周辺部)がU字状の右ロアクロスメンバユニット53で補強され、貫通孔79の周辺部の強度・剛性が確保されている。
図10、図11に示すように、センタトンネル21のトンネル右側壁27の上方にダッシュロアスチフナ54が設けられている。ダッシュロアスチフナ54は、ダッシュロアパネル51の車室11(図3参照)側において車体上下方向に配設され、下端部に形成された結合端部94を有する。結合端部94は、センタトンネル21に結合されている。具体的には、結合端部94は、複数の凹部95と、複数のたわみ部96とを有する。
複数の凹部95は、トンネル上壁26、トンネル上壁26とトンネル右側壁27とのトンネル交差部29、トンネル右フランジ28に位置し、車幅方向内側より車幅方向外側において車体の低い位置に配置されている。複数の凹部95は、凹状に形成されて、トンネル上壁26、トンネル交差部29、トンネル右フランジ28に結合される。
複数のたわみ部96は、複数の凹部95のうち、隣接する凹部95を連結するように湾曲状に形成されている。
ここで、例えば、複数の凹部95が車幅方向内側より車幅方向外側において車体の低い位置に配置する場合、隣接する凹部95は、L字状の段差部により連結される。段差部は、例えば、上方に位置する凹部95から水平に延びる水平部と、下方に位置する凹部95から鉛直に延びる鉛直部とによりL字状の段差に形成される。すなわち、段差部は、水平部と鉛直部とが直交するように交差する交差部を有する。このため、段差部を形成する際に、交差部に亀裂が発生することが考えられる。亀裂を防ぐ対策として、例えば、交差部に切欠き(スリット)を形成することが考えられる。しかし、交差部に切欠きを形成した場合、段差部の強度・剛性を確保することが難しい。
そこで、隣接する凹部95のうち、上方に位置する凹部95と、下方に位置する凹部95とを湾曲状のたわみ部96で連結するようにした。よって、湾曲状のたわみ部96を形成する際に、たわみ部96に亀裂が発生することを抑制できる。すなわち、たわみ部96から切欠き(スリット)を不要にでき、たわみ部96の強度・剛性が確保される。これにより、複数の凹部95がセンタトンネル21に結合されることにより、センタトンネル21にダッシュロアスチフナ54の結合端部94が強固に結合される。
図3、図9に示すように、ダッシュロアパネル51の縦壁64において、第1補強部材82の上端部82fとダッシュロアスチフナ54の下端部(すなわち、結合端部)94とが車体上下方向に間隔L1をおいて設けられている。このように、ダッシュロアパネル51の縦壁64において、第1補強部材82の上端部82fとダッシュロアスチフナ54の結合端部94との間に脆弱領域98が形成される。脆弱領域98は、キックアップ部31より車体前方に配置されている。
これにより、前面衝突により荷重が入力した際に、入力した荷重でキックアップ部31が変形する前に、脆弱領域98から変形が始まるように衝突変形の順番を制御でき、入力した荷重を好適に吸収することができる。
図2、図10に示すように、ダッシュロアパネル51の縦壁64にダッシュロアミドルクロスメンバ55が結合されている。ダッシュロアミドルクロスメンバ55は、ダッシュロアスチフナ54のうち結合端部94寄りの部位から車幅方向外側へジョイントカバー52の上部52bまで延びている。
よって、ダッシュロアパネル51の縦壁64において、第1補強部材82と、センタトンネル21と、ダッシュロアスチフナ54と、ダッシュロアミドルクロスメンバ55と、ジョイントカバー52とで環状に補強されたフレーム補強部102が形成されている。
このように、ダッシュロアパネル51の縦壁64のうち、フレーム補強部102で囲まれた領域104(図9も参照)が、フレーム補強部102で環状に補強するように構成されている。よって、前面衝突により入力した荷重が、フレーム補強部102で囲まれた領域104に伝えられた場合に、領域104に伝えられた荷重を、フレーム補強部102を経てダッシュロアパネル51の全域に分散させることができる。これにより、前面衝突により入力した荷重をダッシュロアパネル51の全域で好適に支えることができる。
図2に戻って、ダッシュロアパネル51において、一対のロアクロスメンバユニット53の上方に、一対の補強バー56が一対のロアクロスメンバユニット53に沿って結合されている。一対の補強バー56のうち右補強バー56は、ジョイントカバー52の車幅方向外側に設けられている。これにより、右補強バー56により、ジョイントカバー52の貫通孔79の周辺部がさらに補強され、貫通孔79の周辺部の強度・剛性が一層良好に確保されている。
また、ダッシュロアパネル51において、右補強バー56の上方で、かつ、ダッシュロアミドルクロスメンバ55の外端部55aに接触した状態で補強パネル57が結合されている。これにより、ダッシュロアパネル51が補強パネル57により好適に補強されている。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 車両
11 車室
15 車体前部構造
21 センタトンネル
24 スペーサ
24b スペーサの上面
27 トンネル右側壁(センタトンネルの側壁)
41 フットレスト
51 ダッシュロアパネル
52 ジョイントカバー
54 ダッシュロアスチフナ
55 ダッシュロアミドルクロスメンバ
64 縦壁
65 傾斜壁
68 座面
71 固定部材
76 燃料配管
79 貫通孔
80 ステアリングロッド
81 ロアクロスメンバ(ダッシュロアクロスメンバ)
82 、第1補強部材(補強部材)
82a 第1補強結合部(補強結合部)
82c 当接部分
82d 第1結合部
82e 第2結合部
82f 第1補強部材の上端部
83 第2補強部材
84 第1部位
85 第2部位
92 延長線
94 結合端部
95 凹部
96 たわみ部
102 フレーム補強部

Claims (11)

  1. センタトンネルと、前記センタトンネルに連結されるダッシュロアパネルとを備えた車体前部構造において、
    前記センタトンネルの側壁および前記ダッシュロアパネルを、少なくとも拘束する補強部材と、
    前記補強部材に対して部分的に当接され、車室側にフットレストを支持するスペーサと、
    を備える、ことを特徴とする車体前部構造。
  2. 前記補強部材は、前記ダッシュロアパネルと結合する補強結合部を有し、
    前記補強結合部は、
    前記ダッシュロアパネルの縦壁と傾斜壁とを拘束する、ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。
  3. 前記補強結合部は、
    前記スペーサが部分的に当接される当接部分を有し、
    前記当接部分は、
    前記ダッシュロアパネルに対して離間した状態において車体上下方向に延設するビードを形成する、ことを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。
  4. 前記ダッシュロアパネルにおいて、前記センタトンネルの車幅方向外側に設けられたジョイントカバーを備え、
    前記補強結合部は、
    前記センタトンネルおよび前記ダッシュロアパネルが重ねられた第1部位に結合する第1結合部と、
    前記ジョイントカバーおよび前記ダッシュロアパネルが重ねられた第2部位に結合する第2結合部と、
    を有する、ことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車体前部構造。
  5. 前記ダッシュロアパネルは、
    前記車室の反対側に突設され、燃料配管を固定する固定部材が取り付けられる座面を有し、
    前記座面は、
    前記ビードを形成する前記当接部分に対応して配置される、ことを特徴とする請求項3に記載の車体前部構造。
  6. 前記補強部材の上端部は、前記スペーサの上面に沿って延びる延長線と略同一まで延設されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  7. 前記ダッシュロアパネルの前記車室側において車体上下方向に配設され、下端部を形成する結合端部で前記センタトンネルに結合されるダッシュロアスチフナを備え、
    前記結合端部は、
    車幅方向内側より車幅方向外側において車体の低い位置に配置され、凹状に形成された複数の凹部と、
    前記複数の凹部のうち、隣接する凹部を連結する湾曲状に形成されたたわみ部と、を有し、
    前記凹部が前記センタトンネルに結合される、ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  8. 前記補強部材および前記ダッシュロアスチフナは、
    前記ダッシュロアパネルの縦壁において、前記補強部材の上端部と前記ダッシュロアスチフナの結合端部とが車体上下方向に間隔をおいて設けられている、ことを特徴とする請求項7に記載の車体前部構造。
  9. 前記ダッシュロアスチフナから車幅方向外側に前記ジョイントカバーまで延びるダッシュロアミドルクロスメンバを備え、
    前記ダッシュロアパネルの縦壁において、
    前記補強部材と、前記センタトンネルと、前記ダッシュロアスチフナと、前記ダッシュロアミドルクロスメンバと、前記ジョイントカバーとで環状のフレーム補強部が形成される、ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の車体前部構造。
  10. 前記センタトンネルから車幅方向外側に前記ダッシュロアパネルに沿って延び、前記ダッシュロアパネルとともに閉断面を形成するダッシュロアクロスメンバを備え、
    前記補強部材は、
    前記ダッシュロアクロスメンバから前記センタトンネルの側壁に沿って延設される、ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の車体前部構造。
  11. 前記ジョイントカバーは、ステアリングロッドが貫通する貫通孔を有し、
    前記貫通孔より車幅方向内側に前記補強部材が設けられ、
    前記ダッシュロアクロスメンバのうち、前記貫通孔より車幅方向外側の部位から第2補強部材が、前記補強部材に並行して延設される、ことを特徴とする請求項10に記載の車体前部構造。
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