JP2020051352A - ブローバイガス排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ブローバイガス配管内での凝縮水の凍結を抑制する。【解決手段】ブローバイガス排出装置は、内燃機関1の上端部の高さ位置から下端部の高さ位置まで延在され、外気に露出されると共に、大気解放された出口部33を有するブローバイガス配管23と、ブローバイガス配管の途中に介設され、内燃機関のフライホイールハウジング10の内部に形成されると共に、ブローバイガスを加熱する加熱室24とを備える。内燃機関は、クランクシャフト6からカムシャフト7まで動力を伝達する動力伝達機構13と、動力伝達機構を収容する機構室14とを備える。加熱室は機構室に隔壁41を挟んで隣接され、隔壁には、機構室内のオイルを滞留させるための滞留部60が設けられる。【選択図】図1

Description

本開示はブローバイガス排出装置に係り、特に、外気に露出されたブローバイガス配管を通じてブローバイガスを大気に排出する装置に関する。
内燃機関のクランク室内に発生したブローバイガスは、通常、吸気系に環流されると共に燃焼室内に送られ、燃焼室内で混合気と一緒に燃焼させられる。
実開平1−95513号公報
一方、ブローバイガスを吸気系に環流させる代わりに大気に排出する装置も知られている(例えば特許文献1参照)。この場合、内燃機関の上端部の高さ位置から下端部の高さ位置まで、外気に露出したブローバイガス配管を設け、このブローバイガス配管を通じてブローバイガスを大気に排出することが考えられる。
しかしこうした場合、ブローバイガス配管が外気で冷却されることから、配管内を通じるブローバイガスも冷却され、配管内にブローバイガスに起因した凝縮水が発生する。外気温が氷点下以下の場合だと、この凝縮水が凍結して配管内を閉塞する可能性がある。
そこで本開示は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、ブローバイガス配管内での凝縮水の凍結を抑制できるブローバイガス排出装置を提供することにある。
本開示の一の態様によれば、
内燃機関の上端部の高さ位置から下端部の高さ位置まで延在され、外気に露出されると共に、大気解放された出口部を有するブローバイガス配管と、
前記ブローバイガス配管の途中に介設され、前記内燃機関のフライホイールハウジングの内部に形成されると共に、ブローバイガスを加熱する加熱室と、
を備え、
前記内燃機関は、クランクシャフトからカムシャフトまで動力を伝達する動力伝達機構と、前記動力伝達機構を収容する機構室とを備え、
前記加熱室は、前記機構室に隔壁を挟んで隣接され、
前記隔壁には、前記機構室内のオイルを滞留させるための滞留部が設けられる
ことを特徴とするブローバイガス排出装置が提供される。
好ましくは、前記隔壁は、前記フライホイールハウジングから分割されると共に前記フライホイールハウジングに固定され、
前記滞留部は、前記隔壁から前記機構室側に突出する突出部、または前記隔壁から前記加熱室側に凹む凹み部により形成される。
好ましくは、前記加熱室は、前記フライホイールハウジングに形成された凹部と、前記凹部の開口部を閉じる蓋とにより形成され、
前記蓋は、前記隔壁をなすと共に金属板により形成される。
好ましくは、前記滞留部は、前記蓋の一部を前記機構室側に突出するよう変形させてなる凸部、または前記蓋の一部を前記加熱室側に凹むよう変形させてなる凹部により形成される。
好ましくは、前記滞留部は、前記蓋の前記機構室側の表面に固定された棚部材により形成される。
本開示によれば、ブローバイガス配管内での凝縮水の凍結を抑制できる。
内燃機関の端部の構造を示す縦断側面図である。 加熱室を示す概略縦断後面図である。 第1変形例の内燃機関の端部の構造を示す縦断側面図である。 第1変形例の加熱室を示す概略縦断後面図である。 第2変形例の内燃機関の端部の構造を示す縦断側面図である。
以下、添付図面を参照して本開示の実施形態を説明する。なお本開示は以下の実施形態に限定されない点に留意されたい。
図1は、本実施形態に係る内燃機関の端部の構造を示す側面断面図である。内燃機関(エンジン)1は車両(図示せず)に搭載されたディーゼルエンジンであり、車両はトラック等の大型車両である。但し車両およびエンジンの種類、用途等に特に限定はなく、例えば車両は乗用車等の小型車両であってもよいし、エンジンはガソリンエンジンであってもよい。エンジンは車両に縦置きされている。車両およびエンジンの前後左右上下の各方向は図示する通りである。
エンジン1は、クランクケース(図示せず)を一体に有するシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上端部に締結されたシリンダヘッド3と、シリンダヘッド3の上端部に締結されたヘッドカバー4と、クランクケースの下端部に締結されたオイルパン5とを有する。クランクケースにはクランクシャフト6が回転可能に支持され、シリンダヘッド3にはカムシャフト7が回転可能に支持されている。
クランクシャフト6の後端面部にはフライホイール8が複数のボルト9により取り付けられている。このフライホイール8を収容するフライホイールハウジング10が、シリンダブロック2に図示しないボルト等により取り付けられている。なおフライホイールハウジング10はシリンダブロック2に一体形成されてもよい。フライホイールハウジング10の内部には、フライホイール8を実質的に回転可能に収容する円筒状のフライホイール室11が形成されている。フライホイールハウジング10の後端部には図示しないクラッチ装置が接続され、クラッチ装置のクラッチ入力軸がクランクシャフト6に同軸連結される。オイルパン5の一部がフライホイールハウジング10にボルト12で取り付けられる。
シリンダブロック2の後端面部とフライホイールハウジング10の間には機構室が形成され、この機構室には、クランクシャフト6からカムシャフト7まで動力を伝達する動力伝達機構が収容される。本実施形態の場合、動力伝達機構は、複数の歯車を噛合させて構成されたギヤ機構13により形成され、機構室はギヤ室14により形成される。しかしながら、動力伝達機構の種類は任意であり、例えばチェーン機構により形成されてもよい。ギヤ機構13は、クランクシャフト6に固定されたクランクギヤ15と、カムシャフト7に固定されたカムギヤ16と、これらクランクギヤ15およびカムギヤ16の間に介在された複数(本実施形態では二つ)の中間ギヤ17A、17Bとを有する。ギヤ室14は、クランクケース内のクランク室18と、シリンダヘッド3上の動弁室3Aと、ヘッドカバー4内のカバー室19とに連通される。
C1はクランクシャフト6の中心軸、C2はカムシャフト7の中心軸をそれぞれ示す。
シリンダヘッド3の後端部には、平面視で半角枠状(コ字状)のギヤ室区画壁20が一体に突出形成され、このギヤ室区画壁20の内側の空間がギヤ室14の一部とされる。ギヤ室区画壁20の下端面にフライホイールハウジング10の上端面が密接され、ギヤ室区画壁20の上端面にヘッドカバー4の下端面が密接される。
クランクシャフト6の後端部は、フライホイールハウジング10に設けられた挿通穴21を通じて後方のフライホイール室11内に突出される。挿通穴21の周辺部には、ギヤ室14からのオイルやガスの漏出を防止するためのシール部材(図示せず)が設けられる。
周知のように、シリンダ内の燃焼室から、ピストンリングとシリンダボアの隙間を通じて、クランク室18内にブローバイガスが漏出する。このブローバイガスは、ギヤ室14や他のガス通過穴を通じてカバー室19内に導入される。
一方、カバー室19内には、ブローバイガスからオイルを分離するオイルセパレータ22が形成されている。図示しないがオイルセパレータ22内には、ブローバイガスを流す蛇行通路が形成されている。本実施形態の場合、オイルセパレータ22でオイルが分離された後のブローバイガスが、ブローバイガス配管としてのガス管23を通じて大気に排出されるようになっている。
ガス管23は、外気に露出され、外気によって直接的に冷却される。特に本実施形態のガス管23は、ステンレス等の金属によって形成されると共に、その全体が外気に露出され、外気によって冷却され易い。こうなると、ガス管23内を通じるブローバイガスも冷却され、ガス管23内にブローバイガスに起因した凝縮水が発生する。そして例えば寒冷地等で、外気温が氷点下以下の場合だと、凝縮水が凍結してガス管23内を閉塞する可能性がある。ガス管23内が閉塞されると、ブローバイガスの排出に支障を来す虞がある。
そこで本実施形態では、ガス管23の途中に、ブローバイガスを加熱する加熱室24を介設し、加熱室24内でブローバイガスを加熱することにより、ブローバイガスに起因した凝縮水の発生と、その凍結を抑制するようにしている。特に加熱室24は、フライホイールハウジング10の内部に形成されると共に、ギヤ室14に隔壁(本実施形態では後述の蓋41)を隔てて隣接され、主にギヤ室14内のオイルから受け取った熱によりブローバイガスを加熱するようになっている。これにより専用の熱源を設けることなく、ブローバイガスを効率的に加熱することができる。以下、こうしたブローバイガス排出装置の構成を詳細に説明する。
ガス管23は、全体として、エンジン1の上端部の高さ位置から下端部の高さ位置まで延在される。但しガス管23は、高さ方向の途中の位置で二分割され、上流側ガス管25と下流側ガス管26(図1には仮想線で示す)とに分けられる。これら上流側ガス管25と下流側ガス管26の間に加熱室24が接続される。上流側ガス管25と下流側ガス管26は、いずれもステンレス等の金属によって形成され、エンジン外部にて外気に露出されている。
上流側ガス管25の入口部27はオイルセパレータ22に接続される。ヘッドカバー4には、オイルセパレータ22からオイル分離後のブローバイガスを取り出すための取出口28が設けられ、上流側ガス管25の入口部27はこの取出口28に接続されている。上流側ガス管25の入口部27は、ガス管23の入口部をなすものである。ヘッドカバー4およびオイルセパレータ22がエンジン1の上端部の高さ位置に設けられ、そのオイルセパレータ22に上流側ガス管25の入口部27が接続されていることから、ガス管23は、エンジン1の上端部の高さ位置から下流側に向かって延在することとなる。
なお、オイルセパレータ22はヘッドカバー4の内部ではなく外部に設けられてもよい。図中の符号22Aは、オイルセパレータ22を区画する区画壁を示す。
他方、図2にも示すように、上流側ガス管25の出口部29は加熱室24に接続される。加熱室24の上端部で且つ右端部には、加熱室24にブローバイガスを導入するための導入口30が設けられ、上流側ガス管25の出口部29はこの導入口30に接続されている。
また、下流側ガス管26の入口部31も加熱室24に接続される。加熱室24の上端部で且つ左端部には、加熱室24からブローバイガスを排出するための排出口32が設けられ、下流側ガス管26の入口部31はこの排出口32に接続されている。
他方、図1に示すように、下流側ガス管26は、下流側に向かうにつれ、フライホイールハウジング10の左側方を通過して下方に延びる。そして下流側ガス管26の出口部33は、エンジン1の下端部の高さ位置に配置されると共に、下向きの状態で大気解放されている。これにより、出口部33から排出されたブローバイガスでエンジンが汚損されるのを抑制できる。下流側ガス管26の出口部33は、ガス管23の出口部をなすものである。このため、ガス管23はエンジン1の下端部の高さ位置まで延在されることとなる。
加熱室24は、フライホイールハウジング10の内部かつ上端部に形成される。加熱室24は、フライホイールハウジング10に形成され前方に向かって開放する凹部40と、凹部40の前端開口部を閉じる蓋41とによって主に画成される。フライホイールハウジング10がアルミまたは鉄で鋳造される一方、蓋41は任意の金属板で形成される。但し蓋41の材料は、耐熱性および耐腐食性に優れ、熱伝導率が比較的高いもの、例えばアルミであることが好ましい。蓋41は、凹部40の前端開口部の周囲に位置するフライホイールハウジング10の蓋取付面42に重ね合わされ、複数のボルト43により着脱可能かつ気密に固定される。
図2に示すように、本実施形態の加熱室24は、後方(すなわちクランクシャフト中心軸C1方向の一端側)から見た後面視において、クランクシャフト中心軸C1の周りに延びる扇状または略扇状とされている。蓋41の後面視形状も同様である。この加熱室24の上端部右側に導入口30が設けられ、上端部左側に排出口32が設けられている。導入口30および排出口32の中心軸は、クランクシャフト中心軸C1を基準とした半径方向に概ね沿っている。
加熱室24の内部には、加熱室24内に蛇行通路を形成する仕切壁44が設けられている。仕切壁44はフライホイールハウジング10に一体形成されている。仕切壁44は図1に示すように、凹部40の底面である加熱室24の後側内壁面45から前方に向かって一体的かつ直線状に突出し、蓋41に気密に接触して、加熱室24内の空間を上下に仕切っている。また仕切壁44は図2に示すように、凹部40の一側面である加熱室24の左側内壁面46から右側に向かって一体的かつ円弧状に延び、凹部40の他側面である加熱室24の右側内壁面47との間に所定の隙間48を形成する位置で終端する。
導入口30の出口は、隙間48ひいては加熱室24の下側内壁面49に向けられる。これにより導入口30は、実線矢印で示すように、導入口30から排出したブローバイガスを、隙間48を通じて、仕切壁44の下側の空間50に直線的に送れるようになっている。
図1に示すように、加熱室24とフライホイール室11は上下方向にオーバーラップされ、フライホイール室11の上端部の前側に加熱室24の下端部が配置されている。加熱室24の下側の空間50内において、加熱室24の後側内壁面45には、前方に向かって突出する段差51が設けられている。この段差51により、フライホイール8を避けて、後側内壁面45の後方裏側に十分な大きさのフライホイール室11を形成することができる。
なお、加熱室24の形状は上記形状に限らず任意の形状に変更することができる。仕切壁44も、本実施形態のような一つではなく複数設けてもよい。可能であれば段差51を設けなくてもよい。
蓋41は、加熱室24とギヤ室14を隔てる隔壁をなすものである。特に本実施形態の蓋41には、ギヤ室14内のオイルを滞留させるための滞留部が設けられる。本実施形態の滞留部は、蓋41からギヤ室14側に突出する突出部により形成され、具体的には蓋41の一部をギヤ室14側に突出するよう変形させてなる凸部60により形成される。凸部60は、フライホイールハウジング10から予め分割され金属板である蓋41に、プレス加工等により容易に形成することができる。こうした凸部60を設けることにより、凸部60の上面にギヤ室14内の高温オイルを滞留させると共に、オイルから蓋41への熱伝達を促進して、加熱室24内のブローバイガスをより一層加熱することができる。
図1に示すように、凸部60の上面は、前後方向に直線的に延びる棚面61となっている。棚面61は、蓋41に向かって飛び散ってくるギヤ室14内のオイルや、蓋41のギヤ室14側の表面すなわち前面に沿って上方から流下してくるオイルを捕獲し、滞留させる。本実施形態の凸部60の側断面形状は図1に示すように三角形であるが、これは任意の形状であってよい。本実施形態の凸部60は上下方向にほぼ等間隔で三つ設けられているが、その数や配置も任意である。オイル滞留効果を促進するため、棚面61の側断面形状は、中央が凹んだ凹状であってもよい。
図2に示すように、凸部60は、加熱室24の扇形状に合わせて、クランクシャフト中心軸C1の周りに延びる円弧状に形成されている。加熱室24の中央部の角度θの領域が凸部形成領域である。なお凸部60が、金属板をプレス加工により加熱室24側からギヤ室14側に凹ませて形成されるので、加熱室24内の凸部60の裏側は当然に凹部となる。オイル滞留効果を促進するため、凸部60は左右方向かつ水平に延びてもよいし、図示例とは上下逆向きの円弧状とされてもよい。
さて、本実施形態の構成におけるブローバイガスの流れは図1および図2に実線矢印で示す通りである。オイルセパレータ22でオイルが分離された後のブローバイガスは、上流側ガス管25および導入口30を通じて加熱室24に流入される。加熱室24内では図2に示すように、導入口30から排出されたブローバイガスが、隙間48を通じて、下側の空間50内に直線的かつスムーズに入る。ブローバイガスは、下側の空間50内で一旦左側に進んだ後、右側にUターンし、隙間48内を上昇して、仕切壁44で仕切られた上側の空間52に入る。そして上側の空間52内を左側に進んだ後、排出口32から下流側ガス管26内に排出される。その後ブローバイガスは、下流側ガス管26を流れ、出口部33を通じて外気に排出(すなわち大気解放)される。
上記のように、加熱室24内でブローバイガスを蛇行させ、ブローバイガスを一旦滞留させることができる。
一方、フライホイールハウジング10および蓋41には、ギヤ機構13を潤滑するギヤ室14内の比較的高温のオイルが付着され、フライホイールハウジング10および蓋41はそのオイルにより加熱されている。従ってこの熱により、加熱室24内のブローバイガスを加熱し、保温し、あるいは少なくともその温度低下を抑制することができる。従って、ブローバイガスに含まれる水分の凝縮による凝縮水の発生と、凝縮水のガス管23内での凍結と、凍結によるガス管23内の閉塞とを抑制することが可能である。加熱室24内でブローバイガスを蛇行、滞留させるので、加熱時間を長く取れ、凝縮水発生等の抑制に有利である。
特にブローバイガスは、外気に露出されたガス管23内で下流側に至る程、外気により冷却され、その温度が低下する傾向にある。最も厳しいのは下流側ガス管26の出口部33で、ここではブローバイガスの温度が最も低下する。その一方で、出口部33の中には走行風を含む外気が浸入し、寒冷地等では出口部33に入る外気も非常に低温である。こうした状況下で、出口部33の内部では、凝縮水や凍結が発生し易い。
しかし、本実施形態の構成によればガス管23の途中の加熱室24でブローバイガスを加熱することができるので、出口部33に至ったときのブローバイガスの温度を上昇させ、出口部33の内部での凝縮水発生や凍結を効果的に抑制することが可能である。
また本実施形態の構成によれば、図1に破線矢印で示すように、ギヤ室14内で回転する各ギヤ15,16,17A,17Bから飛び散ったオイルや、シリンダヘッド3上の動弁室3Aから後方に溢流するオイルが、蓋41に降り掛かって付着し、蓋41の前面に沿って流下する。蓋41に凸部60が無い場合、この流下するオイルは単に蓋41を素通りしてしまうが、本実施形態の場合は凸部60があるので、付着、流下したオイルをその棚面61上に捕獲し滞留させることができる。それ故、凸部60が無い場合に比べ、オイルから蓋41への熱伝達量を増大することができ、ひいては蓋41の温度をより上昇させて、加熱室24内のブローバイガスをより一層加熱することができる。
ところで隔壁としての蓋41は、フライホイールハウジング10から予め分割されたフライホイールハウジング10の一部とみなすこともできる。このように解釈した場合、隔壁としての蓋41は、フライホイールハウジング10から分割されると共にフライホイールハウジング10に固定されることとなる。このように隔壁を分割させると、隔壁をフライホイールハウジング10に固定する前に、滞留部を隔壁に設けることができるので、滞留部を設けるのが容易となる。
本実施形態では、蓋41を金属板で形成すると共に、蓋41の一部を変形させて凸部60を設けている。よって、隔壁に滞留部を容易に設けることが可能になる。
もっとも、隔壁は必ずしも分割式でなくてもよく、フライホイールハウジングに一体に形成されてもよい。そして滞留部も鋳造等により隔壁すなわちフライホイールハウジングに一体に形成されてもよい。
蓋41は、必ずしも金属板でなくてもよく、フライホイールハウジング10と同様な鋳造品等であってもよい。
本実施形態の構成によれば、凹部40と、これを閉止する蓋41とにより加熱室24を形成するので、加熱室24の形成も容易となる。また蓋41が着脱可能なため、必要であれば蓋41を外して加熱室24の内部を点検整備できる。
次に、変形例を説明する。なお前述の基本実施例と同様の部分には図中同一符号を付して説明を割愛し、以下、基本実施例との相違点を主に説明する。
図3および図4に示す第1変形例において、オイルを滞留させる滞留部は、蓋41のギヤ室14側の表面すなわち前面に固定された棚部材70により形成される。棚部材70は、蓋41からギヤ室14側に突出する突出部をなす。棚部材70は、板状に形成され、具体的には金属板により形成された棚板とされると共に、蓋41の前面に溶接、ネジ止め等の適宜な手段で固定されている。棚部材70の上面は、前後方向に直線的に延びる棚面71となっている。図4に示すように、棚部材70は、加熱室24の扇形状に合わせて、クランクシャフト中心軸C1の周りに角度θだけ延びる円弧状に形成されている。
なお棚部材70は、上下方向の厚みがより大きいブロック状のものであってもよい。本変形例の棚部材70は上下方向にほぼ等間隔で三つ設けられているが、その数や配置も任意に変更可能である。オイル滞留効果を促進するため、図3に示すような棚面71の側断面形状は、中央が凹んだ凹状であってもよい。またオイル滞留効果を促進するため、図4に示すような棚部材70の後面視形状は、左右方向に水平に延びる形状であってもよいし、図示例とは上下逆向きの円弧状であってもよい。
本変形例によっても基本実施例と同様の作用効果を発揮できる。
次に、第2変形例を説明する。図5に示す第2変形例において、オイルを滞留させる滞留部は、隔壁である蓋41から加熱室24側に凹む凹み部により形成され、具体的には蓋41の一部を加熱室24側に凹むよう変形させてなる凹部80により形成される。凹部80は、金属板である蓋41に、プレス加工等により容易に形成することができる。
凹部80の内側下面は、前後方向に直線的に延びる棚面81となっている。棚面81は、蓋41に向かって飛び散ってくるオイルや、蓋41の前面に沿って上方から流下してくるオイルを捕獲し、滞留させる。本変形例の凹部80の側断面形状は三角形であるが、これは任意の形状であってよい。凹部80の数や配置も任意に変更可能である。オイル滞留効果を促進するため、棚面81の側断面形状は、中央が凹んだ凹状であってもよい。図示省略するが、凹部80の後面視形状は、加熱室24の扇形状に合わせて、クランクシャフト中心軸C1の周りに延びる円弧状とされている。但し凹部80の後面視形状は、左右方向に水平に延びる形状であってもよいし、下方に向かって凸の円弧状であってもよい。
本変形例によっても基本実施例と同様の作用効果を発揮できる。
以上、本開示の実施形態を詳細に述べたが、本開示は以下のような他の実施形態も可能である。
(1)例えば棚面61,71,81は、前後方向に対し前傾側もしくは後傾側に僅かに傾斜されてもよい。前傾側にすればオイルの滞留効果は減殺されるがその代わりにオイルの流下はスムーズとなる。逆に後傾側にすれば、オイルの滞留効果や加熱効果が増強される。
(2)滞留部は、上述のような横長に延びる形状に限らず、点状のものであってもよい。そしてこの点状の滞留部を隔壁の機構室側表面に格子状、千鳥状、あるいはランダム状等の任意の配列で設けてもよい。
前述の各実施形態および各変形例の構成は、特に矛盾が無い限り、部分的にまたは全体的に組み合わせることが可能である。本開示の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本開示の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本開示に含まれる。従って本開示は、限定的に解釈されるべきではなく、本開示の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 内燃機関(エンジン)
6 クランクシャフト
7 カムシャフト
10 フライホイールハウジング
13 ギヤ機構
14 ギヤ室
22 オイルセパレータ
23 ガス管
24 加熱室
27 入口部
33 出口部
41 蓋
60 凸部
70 棚部材
80 凹部

Claims (5)

  1. 内燃機関の上端部の高さ位置から下端部の高さ位置まで延在され、外気に露出されると共に、大気解放された出口部を有するブローバイガス配管と、
    前記ブローバイガス配管の途中に介設され、前記内燃機関のフライホイールハウジングの内部に形成されると共に、ブローバイガスを加熱する加熱室と、
    を備え、
    前記内燃機関は、クランクシャフトからカムシャフトまで動力を伝達する動力伝達機構と、前記動力伝達機構を収容する機構室とを備え、
    前記加熱室は、前記機構室に隔壁を挟んで隣接され、
    前記隔壁には、前記機構室内のオイルを滞留させるための滞留部が設けられる
    ことを特徴とするブローバイガス排出装置。
  2. 前記隔壁は、前記フライホイールハウジングから分割されると共に前記フライホイールハウジングに固定され、
    前記滞留部は、前記隔壁から前記機構室側に突出する突出部、または前記隔壁から前記加熱室側に凹む凹み部により形成される
    請求項1に記載のブローバイガス排出装置。
  3. 前記加熱室は、前記フライホイールハウジングに形成された凹部と、前記凹部の開口部を閉じる蓋とにより形成され、
    前記蓋は、前記隔壁をなすと共に金属板により形成される
    請求項1または2に記載のブローバイガス排出装置。
  4. 前記滞留部は、前記蓋の一部を前記機構室側に突出するよう変形させてなる凸部、または前記蓋の一部を前記加熱室側に凹むよう変形させてなる凹部により形成される
    請求項3に記載のブローバイガス排出装置。
  5. 前記滞留部は、前記蓋の前記機構室側の表面に固定された棚部材により形成される
    請求項3に記載のブローバイガス排出装置。
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