JP2020049728A - 転写シート - Google Patents

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慧理 司馬
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Abstract

【課題】高温下においても表面に膨れが発生しにくい耐熱性に優れた転写シートを提供する。【解決手段】転写シート1は、転写面側にジアリルフタレート樹脂又はメラミン樹脂の未硬化組成物からなる層が設けられた被転写基材に転写される転写シートであって、離型性支持体10と、熱溶着層40を含む転写層2と、が積層され、熱溶着層40は、アクリル樹脂により形成され、転写層2において離型性支持体10と反対側に設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、転写シートに関する。
従来、建築物、家具、建具、造作部材等の表面化粧の手段として、各種の絵柄が印刷された転写シートを、石材、木材、コンクリート、金属等の被転写基材に転写することが行われている。例えば、天然の木材と同じ木目調の絵柄が印刷された転写シートを、被転写基材に転写することにより、天然の木材と同じ意匠を有する化粧材が得られる。
被転写基材の表面に転写シートを転写する場合、被転写基材に対して易接着な層を転写シートの被転写基材側に設ける必要がある。例えば、ウレタン2液のプライマーを使用したシーラー層が形成されたケイ酸カルシウムの板材に対して転写シートを転写する場合、シーラー層に対して易接着な塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ)系のヒートシール層が転写シートの被転写基材側に設けられる(例えば、特許文献1参照)。
特許第2883555号
上記転写シートを備えた化粧板は、耐熱性が求められる用途で使用されることもある。現行のヒートシール層は、熱可塑性樹脂(塩酢ビ)と可塑剤(フタル酸エステル)とから構成されるため、耐熱試験(例えば、JIS K 6902)を行うと、化粧材の表面に膨れが発生する。
ヒートシール層に添加される可塑剤は、流動点が低いため、高温下ではヒートシール層が軟化しやすい。そのため、化粧板の上に高温の鍋等を置いたときに、被転写基材の内部で熱膨張した空気、或いは被転写基材の内部で発生した気体をヒートシール層で抑えることができず、化粧板の表面に膨れが発生する。また、ヒートシール層の内部でも熱により気泡が生成され、この気泡によっても化粧板の表面に膨れが発生する。
本発明の目的は、高温下においても表面に膨れが発生しにくい耐熱性に優れた転写シートを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
第1の発明は、転写面側にジアリルフタレート樹脂又はメラミン樹脂の未硬化組成物からなる層(50)が設けられた被転写基材(60)に転写される転写シート(1)であって、離型性支持体(10)と、熱溶着層(40)を含む転写層(2)と、が積層され、前記熱溶着層は、アクリル樹脂により形成され、前記転写層において前記離型性支持体と反対側に設けられる。
第2の発明は、第1の発明の転写シートであって、前記転写層は、前記熱溶着層に加えて、剥離層(20)及び装飾層(30)のうち少なくとも一層を含む。
本発明によれば、高温下においても表面に膨れが発生しにくい耐熱性に優れた転写シートを提供できる。
実施形態における転写シート1の断面図である。 化粧材100の製造方法を示す断面図である。 化粧材100の製造方法を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするため、適宜に誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜に選択して使用してよい。
図1は、本実施形態における転写シート1の断面図である。転写シート1は、図1に示す形態で保管したり、搬送したりできる。
図1に示すように、転写シート1は、離型性支持体10、剥離層20、装飾層30及び熱溶着層40を備える。本実施形態の転写シート1において、剥離層20、装飾層30及び熱溶着層40は、転写層2を構成する。なお、本発明において、転写層2の構成は、本実施形態の組み合わせに限らず、他の機能層が含まれていてもよい。また、転写層2は、本実施形態の組み合わせから一部の機能層が含まれない構成としてもよい。
(転写シート1の構成)
本実施形態の転写シート1は、剥離層以下の転写層2に対して離型性を有する離型性支持体10として、可撓性で薄膜のシートの形態を採用する。この離型性支持体10上において、転写層2を構成する剥離層20、装飾層30及び熱溶着層40は、この順に積層される。なお、本発明における「この順に積層」とは、直接的な積層だけでなく、間接的な積層をも含む意味であり、例えば、離型性支持体10と剥離層20との間に、他の層があっても許容する意味である。
<離型性支持体10>
離型性支持体10は、熱溶着層40を含む転写層2を支持するシートである。離型性支持体10は、転写層2に対して離型性(剥離性)を有し、転写シート1が被転写基材60(後述)に接着された後、剥離層20(転写層2)との界面から剥離される。離型性支持体10としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリメチルペンテン等のポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂から成るシートが挙げられる。また、離型性支持体10として、紙の転写層2を形成する側の表面に、この転写層2と離型性を有する樹脂層を積層した形態が挙げられる。紙としては、上質紙、リンター紙、グラシン紙、パーチメント紙、クラフト紙等が使用できる。転写層2に対して離型性を有する樹脂層としては、前記各種熱可塑性樹脂の他、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、珪素樹脂等が挙げられる。これら離型性支持体のうち、強度及び柔軟性に優れる点で、2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)シートが好ましい。なお、離型性支持体10における剥離層20側の表面には、従来公知の離型層が形成されていてもよく、離型処理が施されていてもよい。
離型性支持体10の膜厚は、10μm以上250μm以下が好ましく、20μm以上60μm以下がより好ましい。
<剥離層20>
剥離層20は、転写層2から離型性支持体10の剥離を容易にするために積層される層である。剥離層20は、転写シート上の転写層2が被転写基材60上に接着され、離型性支持体10が剥離された後、転写層2の最も外側の層として残存する。剥離層20を化粧材100の最表面の保護層として利用することもできるが、通常は、化粧材100の表面の耐摩耗性、耐汚染性、耐水性、耐候性等の耐久性をより強化するために、転写シート1が被転写基材60に転写された後、剥離層20の表面には、更にトップコート層70(後述)が形成される。
剥離層20を構成する樹脂としては、例えば、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリ(メタ)アクリル酸エチル、ポリ(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸メチル−メタ)アクリル酸ブチル共重合体等のアクリル樹脂、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体等の1種又は2種以上と、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸−2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル等の分子中にOH基を有する(メタ)アクリル酸エステル単量体の1種又は2種以上と、更に必要に応じ、スチレン単量体等とを共重合させて得られたアクリルポリオール、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、(メタ)アクリル酸メチル−塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。なお、ここで、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸又はメタアクリル酸を意味する表記である。
また、これらの組成物において、更に、イソシアネート化合物等が剥離強度の調整用に微量添加されていてもよい。更に、これらの組成物に、例えば、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、トリアジン系等の有機化合物、或いは酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化セリウム等の微粒子から成る紫外線吸収剤(UVA)、ヒンダードアミン系ラジカル捕捉剤(HALS)等のラジカル捕捉剤を添加してもよい。
剥離層20の層厚(dry)は、例えば、1μm以上10μm以下程度である。
<装飾層30>
装飾層30は、転写シート1の絵柄(意匠)が形成される層であり、印刷等により形成される。装飾層30を構成する樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ)樹脂、セルロース系樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂と塩酢ビ樹脂とを混合した組成物等が挙げられる。また、装飾層30には、公知の各種の着色顔料、着色染料等が添加される。
装飾層30の層厚(dry)は、例えば、約5μm程度である。
<熱溶着層40>
熱溶着層40は、転写シート1を被転写基材60に転写する際に、樹脂層50(後述)と共に転写シート1と被転写基材60とを接着する層である。熱溶着層40は、転写層2において、離型性支持体10と反対側に設けられる。熱溶着層40は、アクリル樹脂(又はアクリル樹脂組成物)により形成される。アクリル樹脂は、被転写基材60との間に設けられる樹脂層50(ジアリルフタレート樹脂)に対して易接着な材料である。熱溶着層40は、転写シート1、樹脂層50及び被転写基材60を積層した状態で、70〜160℃の温度範囲で加熱及び加圧することにより接着性を発現して、樹脂層50と共に被転写基材60の転写面に密着する。
熱溶着層40の層厚(dry)は、0.1μm以上10μm以下が好ましく、1μm以上2以下がより好ましい。
(化粧材100の製造方法)
次に、化粧材100の製造方法について説明する。
図2及び図3は、化粧材100の製造方法を示す断面図である。
まず、図2(A)に示すように、転写シート1と被転写基材60との間に樹脂層50を重ね合わせて、転写シート1、樹脂層50及び被転写基材60からなる積層体100aを作製する。
被転写基材60は、転写シート1が転写される板材である。被転写基材60の材料としては、非金属無機材料、金屬、木材等を用途に応じて適宜に選択できる。非金属無機材料としては、例えば、石膏、珪酸カルシウム、セメント、各種石材、陶磁器、ガラス、琺瑯等が挙げられる。金属としては、例えば、アルミニウム又はジュラルミン等のアルミニウム合金、鉄又はステンレス鋼等の鉄合金、チタニウム、銅又は真鍮等の銅合金等からなるものが挙げられる。
木材としては、例えば、杉、松、檜、楢、樫、ラワン、チーク等の各種木材の単板、合板、集成材、パーティクルボード、中密度繊維板(MDF)等が挙げられる。
被転写基材60の厚さは、特に制限はなく、いわゆるシート、板等と呼称される各種厚み形態の物を用いることができるが、機械的強度、取扱性及び経済性の観点から、通常、数mm〜100mm程度とされる。
樹脂層50は、ジアリルフタレート(DAP)樹脂又はメラミン樹脂の未硬化組成物からなる層である。樹脂層50は、被転写基材60の表面にペースト状のジアリルフタレート樹脂又はメラミン樹脂の未硬化組成物を塗布することにより形成される塗工層であってもよいし、不織布にジアリルフタレート樹脂又はメラミン樹脂の未硬化組成物を含浸させたシート状の材料(オーバーレイ)であってもよい。本実施形態及び後述する実施例では、シート状の樹脂層50を、転写シート1と被転写基材60との間に挟み込んで使用する形態について説明する。なお、樹脂層50の層厚は、10μm以上500μm以下が好ましく、100μm前後がより好ましい。
次に、図2(B)に示すように、積層体100aを所定時間に亘って加熱及び加圧する(以下、「熱転写」ともいう)。図2(B)では、積層体100aに対する加熱及び加圧を、矢印により模式的に表している。熱転写は、積層体100aに熱風を吹き付けながら圧力を掛けてもよいし、積層体100aを所定温度に設定された加熱炉内に設置した状態で圧力を掛けてもよい。また、内部に熱源を備えたローラを、積層体100aの表面に押し付けながら所定時間に亘って移動させてもよい。この熱転写により、転写層2(転写シート1)は、被転写基材60に接着される。
次に、図3(C)に示すように、積層体100aに接着された転写シート1から離型性支持体10を剥離する。転写シート1から離型性支持体10を剥離することにより転写工程が完了し、剥離層20の装飾層30とは反対側の面が露出する。
次に、図3(D)に示すように、剥離層20の露出した面の上に、トップコート層70を形成する。トップコート層70は、仕上げ剤として、化粧材100の表面に色彩、光沢等を付与すると共に、装飾層30を保護するための層である。また、トップコート層70を形成することにより、化粧材100に耐候性、耐汚染性、耐摩耗性等の耐久性を付与できる。トップコート層70としては、例えば、紫外線(UV)、電子線(EB)等の電離放射線で硬化、或いは熱で硬化するアクリル樹脂、珪素系樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂等が挙げられる。
トップコート層70の厚さについては、特に限定されないが、5μm以上1000μm以下が好ましく、10μm以上300μm以下がより好ましい。
以上の工程を経ることにより、被転写基材60に転写シート1が転写された化粧材100を得ることができる。
次に、実施例及び比較例を示して、本発明を更に詳細に説明する。但し、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるものではない。
<実施例>
離型性支持体10として、25μm厚の2軸延伸PETシート(「E5001」 東洋紡株式会社製)を用意し、その一方の面にアクリル樹脂組成物(「A50−1」 昭和インク工業株式会社製)を塗布して、膜厚(dry)1μmの剥離層20を形成した。この剥離層20の上に、アクリル樹脂と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体との混合樹脂組成物と着色顔料からなるグラビアインキ(「EIS」 昭和インク工業株式会社製)を用いて複数回の印刷を行い、図1に示すような装飾層30を形成した。
次に、装飾層30の上に、アクリル樹脂組成物(「A60−1」 昭和インク工業株式会社製)を塗布して、膜厚(dry)1μmの熱溶着層40を形成して、実施例の転写シートを得た。
また、被転写基材60としてケイ酸カルシウム板を用意する共に、樹脂層50としてシート状のジアリルフタレート樹脂の未硬化組成物を用意した。そして、実施例の転写シート1と被転写基材60との間に、シート状の樹脂層50を挟み込んで積層体100aとし、この積層体100aを所定の温度で加熱及び加圧した。
更に、積層体100aから離型性支持体10を剥離し、露出した剥離層20の上に無溶剤のアクリル樹脂系UV硬化剤を塗布した。そして、塗布したアクリル樹脂系UV硬化剤を水銀燈からの紫外線の照射により硬化させてトップコート層70を形成し、実施例の化粧材を得た。
<比較例1>
装飾層30の上に熱溶着層40を形成しなかった以外は、上記実施例と同じ条件で比較例1の化粧材を作製した。
<比較例2>
装飾層30の上に、アクリル樹脂組成物の熱溶着層40の代わりに、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(塩酢ビ)系のヒートシール層を形成した以外は、上記実施例と同じ条件で比較例1の化粧材を作製した。
上記3種類の化粧材について、密着性と耐熱性について評価を行った。
密着性は、JIS K5600−5−6に準拠したクロスカット法により試験した。被転写基材60からの転写シートの剥離(一部が残存する場合を含む)が観察された場合を「×」とし、剥離が観察されない場合を「○」とした。
耐熱性は、JIS K6902に準拠した耐熱試験法により試験した。この耐熱試験法は、油を入れて180℃まで加熱した鍋を化粧材の表面に20分間放置して、化粧材の表面の変化を観察するというものである。化粧材の表面に膨れが観察された場合を「×」とし、観察されない場合を「○」とした。
実施例、比較例1及び2の各化粧材について、上記各試験項目による評価結果を表1に示す。
Figure 2020049728
(評価結果)
実施例の化粧材は、被転写基材60からの転写シートの剥離が観察されず、密着性に優れていることが確認された。また、実施例の化粧材は、表面に膨れが観察されず、耐熱性に優れていることが確認された。
比較例1及び2の化粧材は、密着性の試験において、転写シートの剥離が観察された。また、比較例1及び2の化粧材は、耐熱性の試験において、表面に膨れが観察された。
これは、比較例1の化粧材では、装飾層30の上に熱溶着層40(ジアリルフタレート樹脂)がないことにより、転写シートと被転写基材60との間の剥離強度が低下したため、密着性の試験において、転写シートの剥がれが観察されたものと考えられる。また、比較例1の化粧材では、被転写基材60の内部で熱膨張した空気、或いは被転写基材60の内部で発生した気体を、被転写基材60と樹脂層50との間、或いは樹脂層50と装飾層30との間で抑えることができず、表面に膨れが発生したものと考えられる。
また、比較例2の化粧材では、熱溶着層40の代わりに、塩酢ビ系のヒートシール層を形成したことにより、転写シートと被転写基材60との間の剥離強度が低下したため、密着性の試験において、転写シートの剥がれが観察されたものと考えられる。また、比較例2の化粧材では、被転写基材60の内部で熱膨張した空気、或いは被転写基材60の内部で発生した気体を、軟化したヒートシール層で抑えることができず、表面に膨れが発生したものと考えられる。なお、比較例2の化粧材では、ヒートシール層の内部でも熱により気泡が発生した可能性がある。
以上の結果から、実施例の化粧材は、密着性及び耐熱性のいずれも優れていることが明らかとなった。
本発明に係る転写シートは、被転写基材に対して優れた耐熱性を付与できる。この化粧材は、建築物の壁材(外装材、内装材)、間仕切り、扉、窓枠等の建具乃至造作部材、机、食卓、食器棚、カウンターテーブル、流し台、箪笥等の家具、室内装飾品等のほか、自動車、鉄道車両、船舶、航空機等の乗り物の室内用又は室外(外装)用カバー材、各種標識、屋外広告等のパネル材等にも適用できる。
1 転写シート
2 転写層
10 離型性支持体
20 剥離層
30 装飾層
40 熱溶着層
50 樹脂層
60 被転写基材
70 トップコート層
100 化粧材

Claims (2)

  1. 転写面側にジアリルフタレート樹脂又はメラミン樹脂の未硬化組成物からなる層が設けられた被転写基材に転写される転写シートであって、
    離型性支持体と、熱溶着層を含む転写層と、が積層され、
    前記熱溶着層は、アクリル樹脂により形成され、前記転写層において前記離型性支持体と反対側に設けられる、
    転写シート。
  2. 請求項1に記載の転写シートであって、
    前記転写層は、前記熱溶着層に加えて、剥離層及び装飾層のうち少なくとも一層を含む、
    転写シート。
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