JP2020024245A - 虚像表示装置 - Google Patents

虚像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020024245A
JP2020024245A JP2018147432A JP2018147432A JP2020024245A JP 2020024245 A JP2020024245 A JP 2020024245A JP 2018147432 A JP2018147432 A JP 2018147432A JP 2018147432 A JP2018147432 A JP 2018147432A JP 2020024245 A JP2020024245 A JP 2020024245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
light
image display
display device
virtual image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018147432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020024245A5 (ja
JP7151255B2 (ja
Inventor
将行 ▲高▼木
将行 ▲高▼木
Masayuki Takagi
小松 朗
Akira Komatsu
朗 小松
武田 高司
Takashi Takeda
高司 武田
敏明 宮尾
Toshiaki Miyao
敏明 宮尾
論人 山口
Tokito Yamaguchi
論人 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2018147432A priority Critical patent/JP7151255B2/ja
Priority to CN201910715818.4A priority patent/CN110806642A/zh
Priority to US16/533,136 priority patent/US11327301B2/en
Publication of JP2020024245A publication Critical patent/JP2020024245A/ja
Publication of JP2020024245A5 publication Critical patent/JP2020024245A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7151255B2 publication Critical patent/JP7151255B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/0075Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 with means for altering, e.g. increasing, the depth of field or depth of focus
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/01Head-up displays
    • G02B27/017Head mounted
    • G02B27/0172Head mounted characterised by optical features
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/08Catadioptric systems
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B17/00Systems with reflecting surfaces, with or without refracting elements
    • G02B17/08Catadioptric systems
    • G02B17/0856Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors
    • G02B17/086Catadioptric systems comprising a refractive element with a reflective surface, the reflection taking place inside the element, e.g. Mangin mirrors wherein the system is made of a single block of optical material, e.g. solid catadioptric systems
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/283Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising used for beam splitting or combining
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/286Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising for controlling or changing the state of polarisation, e.g. transforming one polarisation state into another
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/28Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00 for polarising
    • G02B27/288Filters employing polarising elements, e.g. Lyot or Solc filters
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B2003/0093Simple or compound lenses characterised by the shape

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

【課題】薄型で広画角の光学系を実現しつつ装置の小型化あるいは薄型化を図りつつ、光学系への光入射角度について全反射条件による制限を回避する虚像表示装置を提供すること。【解決手段】画像を表示する映像素子と、映像光の取出し位置に配置され、映像素子側に凸面を有する第1レンズと、第1レンズよりも映像素子側に配置され、第1レンズの凸面に接合する凹面を有する第2レンズと、凸面と凹面との接合部に設けられるハーフミラーと、第1レンズの光射出側に設けられ、光の偏光状態に応じて透過または反射を選択的に行う透過反射選択部材と、映像素子と第2レンズとの間を密着させつつ映像光を導光する導光部とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、虚像表示装置に関する。
観察者の頭部に装着するヘッドマウントディスプレイ等の虚像表示装置あるいは頭部搭載型表示装置として、例えば特許文献1に示すように、広視野のクローズドタイプであって、ハーフミラーを利用した一部光学折返し部を設けることで、薄型で広画角の光学系を実現しているものが知られている。なお、以下において、ヘッドマウントディスプレイをHMDとも記載する。
特開平8−327940号公報
しかしながら、HMDにおいて、薄型で広画角の光学系を実現しつつ装置の小型化あるいは薄型化を図ろうとすると、光学系への光入射角度について全反射条件による制限が問題となりうる。
本発明の一態様の虚像表示装置は、画像を表示する映像素子と、映像光の取出し位置に配置され、映像素子側に凸面を有する第1レンズと、第1レンズよりも映像素子側に配置され、第1レンズの凸面に接合する凹面を有する第2レンズと、凸面と凹面との接合部に設けられるハーフミラーと、第1レンズの光射出側に設けられ、光の偏光状態に応じて透過または反射を選択的に行う透過反射選択部材と、映像素子と第2レンズとの間を密着させつつ映像光を導光する導光部とを備える。
第1実施形態に係る虚像表示装置について概念的に説明するための側方断面図である。 虚像表示装置の一構成例における映像光の光路について概念的に説明するための側方断面図である。 拡大光学系の構成について説明するための分解図である。 虚像表示装置の一例における光線図である。 映像素子からの射出光について説明するための概念的な側方断面図である。 比較例の虚像表示装置について説明するための光線図である。 比較例における屈折率と全反射条件との関係について説明するためのグラフである。 第2実施形態に係る虚像表示装置について概念的に説明するための側方断面図である。 第3実施形態に係る虚像表示装置について概念的に説明するための側方断面図である。 第4実施形態に係る虚像表示装置について概念的に説明するための側方断面図である。 第4実施形態に係る虚像表示装置について概念的に説明するための背面図である。 一変形例の虚像表示装置を構成する光学系について示す概念的な側面図である。 他の一変形例の虚像表示装置を構成する光学系について示す概念的な側面図である。 さらに他の一変形例の虚像表示装置について概念的に説明するための側方断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る虚像表示装置について詳細に説明する。
図1及び図2に概念的に示すように、本実施形態の虚像表示装置100は、映像素子(画像表示部)である画像表示装置10と、拡大光学系20と、画像表示装置10と拡大光学系20との間に設けられる導光部LGとを備え、虚像表示装置100を装着した観察者又は使用者に対して虚像による画像光(映像光)を視認させることができる虚像表示装置、すなわちヘッドマウントディスプレイ(HMD)である。ここで、図1は、虚像表示装置100を観察者が装着した場合の側方から見た断面の様子を概念的に示している。図1等において、虚像表示装置100における光学系の光軸AXがZ方向となっているものとする。さらに、Z方向に対して垂直な面の面内方向のうち、水平方向すなわち左右方向をX方向とし、面内方向のうち、X方向に垂直な方向をY方向とする。この場合、観察者の左右の眼の並ぶ方向として想定される水平方向がX方向となる。そして、水平方向に直交する方向である観察者にとっての上下方向が垂直方向であり、図1等では、Y方向となる。また、図2において、観察者の眼EYの位置は、虚像表示装置100の構成上、観察者の眼EYのある場所として想定される瞳の位置となっている。
なお、画像表示装置10及び拡大光学系20並びに導光部LGは、右眼用と左眼用とについてそれぞれ用意される左右一対構成であるが、左側の構造と右側の構造とが対称性を有することから、ここでは、省略して左右のうち一方(左眼用)のみを示している。例えば図2では、観察者の眼EYよりも+X方向に耳があり、−X方向に鼻があることになる。なお、虚像表示装置100は、左右一対の一方のみ、すなわち単独でも虚像表示装置として機能する。また、左右一対構成とせず、単眼用に虚像表示装置を構成することも可能である。
以下、虚像表示装置100による映像光の導光をするための各部の構造等についての一例を概念的に説明する。
まず、画像表示装置10は、画像形成を行う主要な本体部分である映像光GLを射出するパネル部11と、パネル部11の光射出面11aを覆うカバーガラスCGと、偏光板12と、入射側偏光変換部材13とを備える。ここでは、画像表示装置10は、小型のものを採用し、図示のように、画像表示装置10は、光軸AXについて垂直な方向に関して、少なくとも拡大光学系20よりも小さい構成となっている。具体的には、例えば、図示の例において、画像表示装置10の画像表示領域のサイズは、後述する拡大光学系20第2レンズL2の光学面のサイズよりも小さいものとなっていることは明らかである。
表示デバイスであるパネル部11は、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)等の自発光型の素子(OLED)で構成される映像素子(映像表示素子)とすることができる。パネル部11は、有機ELのほか、例えば、無機EL、LEDアレイ、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等に代表される自発光型の表示素子であるものとしてもよい。パネル部11は、2次元の光射出面11aにカラーの静止画又は動画を形成する。パネル部11は、不図示の駆動制御回路に駆動されて表示動作を行う。パネル部11として有機ELのディスプレイを用いる場合、有機EL制御部を備える構成とする。パネル部11として量子ドットディスプレーを用いる場合、青色発光ダイオード(LED)の光を量子ドットフィルムに通すことにより、緑や赤の色を出す構成とする。パネル部11は、自発光型の表示素子に限らず、LCDその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源によって照明することによって画像を形成するものであってもよい。パネル部11として、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
ここで、高精細化等の観点から、画像表示装置10のパネル部11に用いる映像素子として、例えばマイクロディスプレイ等の小型のものを採用することが望ましい場合が考えられる。高精細化を実現するためには、例えばHTPSやSiバックプレーンを使った液晶パネル、あるいはOLEDパネルを適用する必要があり、これらは、パネルサイズとパネル単価とに比例関係があるからである。つまり、製品コストを下げる等の実用的観点から、より小さなパネルを適用する必要がある。しかしながら、広画角化を図りつつパネルをより小型化しようとする、すなわち、より小さいパネルサイズを適用しようとすると、光学系の焦点距離も小さくする必要がある。つまり、レンズの曲率半径を小さくする必要がある。この場合、広視野角側の光の成分において、レンズ面での全反射条件の制限から、強い曲率の形状にできず、思うようなパネルサイズの縮小化が図れない可能性がある。本実施形態の虚像表示装置100では、このような点を考慮して、パネル部11の小型化を実現している。
偏光板12は、カバーガラスCGの光射出面上に貼り付けられている。偏光板12は、透過型偏光板であり、パネル部11からの映像光GLの通過に際して、映像光GLのうち直線偏光の成分を抽出する部材である。
入射側偏光変換部材13は、偏光板12の光射出面上に貼り付けられている。入射側偏光変換部材13は、1/4波長板すなわちλ/4板であり、通過する光の偏光状態を変換する。つまり、入射側偏光変換部材13は、偏光板12の光路下流側に位置して、偏光板12を経て直線偏光となった映像光GLを円偏光にする。また、図示のように、入射側偏光変換部材13は、画像表示装置10のうち最も光路下流側に位置する、すなわち拡大光学系20の近くに位置する部材であり、導光部LGを介して拡大光学系20に貼り付けられている。
次に、導光部LGは、画像表示装置10と拡大光学系20との間に設けられ、これらを密着させつつ映像光GLを導光する。言い換えると、画像表示装置10と拡大光学系20とを接合させて導光に際して空気間隔を設けないようにしている。より具体的には、ここでの導光部LGにおける密着とは、例えば画像表示装置10や拡大光学系20との界面や導光部LGの内部において、意図しない空気層等が形成されて映像光GLの導光に影響する、というようなことが無く、導光させる各部材の材質に固有の屈折率等に基づいて想定される光路を映像光GLが通過する状態を維持できる程度に間隙が無いことを意味する。また、ここでは、導光部LGは、画像表示装置10のうち最も光路下流側すなわち最も拡大光学系20に近い位置にある入射側偏光変換部材13と、拡大光学系20のうち最も光路上流側すなわち画像表示装置10に近い位置にある第2レンズL2との間を密着させる接着部である。接着部である導光部LGは、十分に光透過性の高い接着剤を層状に設けて固化させることにより導光層を形成して構成されている。なお、導光部LGを構成する材料として用いる接着剤については、種々のものが適用可能であるが、ここでは、透過率1.3以上となる素材を採用するものとする。また、接着剤については、熱硬化あるいはUV硬化により固化するものを適用することが考えられる。すなわち加熱処理あるいはUV光の照射により、接着剤を固化させた接着部によって、導光部LGが形成される。
次に、図1及び図2に加え、さらに、図2の一構成例を分解した図3に示すように、拡大光学系20は、観察者側から順に接合されて並ぶ2つの第1及び第2レンズL1,L2に加え、第1レンズL1と第2レンズL2との接合箇所にハーフミラー21と、光射出側に透過反射選択部材30とを備える。さらに、透過反射選択部材30は、射出側偏光変換部材22と、半透過反射型偏光板23とで構成されている。なお、第1及び第2レンズL1,L2は、ガラスレンズである。
まず、第1レンズL1は、拡大光学系20を構成するレンズのうち、観察者の眼前側すなわち眼EYに近い−Z側において、映像光GLを装置外部へ取り出す取出し位置に配置され、眼前側に光射出面として、平面である光射出平面SEを有し、光射出平面SEの反対側である画像表示装置10側に凸面CVを有する平凸レンズである。第1レンズL1は、画像を十分に広画角なものとすべく、例えば屈折率1.8以上の高屈折レンズとなっている。また、凸面CVは球面となっている。すなわち、第1レンズL1は、球面平凸レンズである。
次に、第2レンズL2は、第1レンズL1よりも画像表示装置10側に配置され、眼前側に凹面CCを有し、凹面CCの反対側である画像表示装置10側に画像表示装置10からの映像光GLを入射させる光入射面として、平面である光入射平面SIを有する平凹レンズである。第2レンズL2の屈折率は、第1レンズL1の屈折率と同じか第1レンズL1の屈折率よりも小さくなっている。また、凹面CCは、第1レンズL1の凸面CVに対応する曲面形状の球面を有するものとなっている。すなわち、第2レンズL2は、球面平凹レンズである。
第1レンズL1と第2レンズL2とは、凸面CVと凹面CCとで接合され、接合部CNを形成している。
また、光射出平面SEと光入射平面SIとは、ともに、画像表示装置10の光射出面11aに対して平行である.図示の例では、XY面に対して平行となっている。なお、ここでの平行についての許容範囲としては、例えば±2°以内とすることが考えられる。これらの平面SE,SIのうち、特に、光入射平面SIは、第2レンズL2の光路上流側すなわち拡大光学系20のうち画像表示装置10に最も近い位置にあり、接着部である導光部LGにより密着した状態で画像表示装置10に接着されている面である。
ハーフミラー21は、映像光の一部を透過させるとともに他の一部を反射させる半反射半透過膜であり、例えば、誘電体多層膜や金属膜等で構成される。図示のように、ハーフミラー21は、第1レンズL1と第2レンズL2との間に形成されている。すなわち、接合部CNに設けられている。したがって、ハーフミラー21は、観察者側から見て凹の曲面形状となっている。
ここで、ハーフミラー21あるいは接合部CNの形成について一例を説明する。図3の分解図において拡大光学系20の構成を例示するように、まず、第1レンズL1の凸面CV上にハーフミラー21となるべき膜が蒸着により成膜される。次に、成膜されたハーフミラー21の膜と第2レンズL2の凹面CCとを接着剤により接着させ、これが固化して接着膜ADを形成することで、接合部CNが形成される。なお、詳しくは後述するが、接着膜ADを第1レンズL1側ではなく第2レンズL2側に設けることで、映像光GLの拡大光学系20の通過に際して、接着膜ADの通過回数を少なくできる。
透過反射選択部材30は、既述のように、射出側偏光変換部材22と、半透過反射型偏光板23とで構成されており、光の偏光状態に応じて透過または反射を選択的に行う。
透過反射選択部材30のうち、射出側偏光変換部材22は、1/4波長板すなわちλ/4板であり、通過する光の偏光状態を変換する。図示のように、射出側偏光変換部材22は、第1レンズL1の光射出平面SEに貼り付けられ、第1レンズL1と半透過反射型偏光板23との間に設けられている。射出側偏光変換部材22は、半透過反射型偏光板23とハーフミラー21との間を往復する成分の偏光状態を変換する。ここでは、1/4波長板である射出側偏光変換部材22は、円偏光の状態にある映像光GLを直線偏光に変換したり、あるいは、逆に、直線偏光の状態にある映像光GLを円偏光に変換したりする。
透過反射選択部材30のうち、半透過反射型偏光板23は、射出側偏光変換部材22を介して光射出平面SEに貼り付けられている。すなわち、半透過反射型偏光板23は、観察者の眼EYの位置として想定される瞳の位置に一番近い側に配置される部材であり、映像光GLを観察者の眼前側へ射出させる。ここでは、半透過反射型偏光板23は、反射型のワイヤーグリッド偏光板で構成されるものとする。つまり、半透過反射型偏光板23は、入射する成分の偏光の状態が偏光透過軸の方向であるか否かによって、透過・反射の特性を変える。この場合、半透過反射型偏光板23の光路上流側に射出側偏光変換部材22が配置されていることで、射出側偏光変換部材22を経るたびに光の偏光状態が変化し、半透過反射型偏光板23は、その変化に応じて入射する成分を透過させたり反射したりする。ここでは、一例として、観察者の眼の並ぶ方向として想定される水平方向(X方向)を偏光透過軸の方向とする。なお、反射型のワイヤーグリッド偏光板で構成される半透過反射型偏光板23については、入射する成分の偏光の状態に応じて透過・反射の特性を変えることから、反射型偏光板と呼ぶこともある。
透過反射選択部材30は、上記のような射出側偏光変換部材22及び半透過反射型偏光板23で構成されることにより、光の偏光状態を変化させつつこれに応じて光の透過または反射を選択的に行うことを可能としている。
以上のように、本実施形態では、拡大光学系20において、光学系の主要部となるレンズを2枚構成とし、かつ、これらを接合させて空気間隔を設けない構成とし、さらに、レンズの表面である光入射平面SI及び光射出平面SEを平面としている。これにより、特に、光軸方向に沿って短くすることができ、小型化あるいは薄型化を可能としている。また、光入射平面SI及び光射出平面SEは平面であるから、これらの面に、上述したように、偏光板や1/4波長板、反射型のワイヤーグリッド偏光板といったものを、各種光学シートとして直接容易に貼り合せることが可能となり、部品点数の削減、光学部品の小型化、性能の向上を図ることができる。
以下、図1を参照して、映像光GLの光路について概略説明する。まず、画像表示装置10において、パネル部11で変調された映像光GLは、透過型偏光板である偏光板12において、直線偏光に変換される。ここでは、偏光板12を通過した後の直線偏光の偏光方向を第1方向とする。映像光GLは、偏光板12で第1方向の直線偏光に変換された後、第1の1/4波長板である入射側偏光変換部材13により円偏光に変換され、導光部LGを経て、拡大光学系20に向けて射出される。
射出された映像光GLは、拡大光学系20のうち最も画像表示装置10側に位置する光入射平面SIから第2レンズL2に入射する。その後、映像光GLは、第2レンズL2と第1レンズL1との界面すなわち接合部CNに設けられたハーフミラー21に達する。映像光GLのうち一部の成分が、ハーフミラー21を通過し、第2の1/4波長板である射出側偏光変換部材22にて直線偏光に変換される。ここでの直線偏光の偏光方向は、偏光板12の通過後、1/4波長板を2回通過しているため、第1方向に対して90°異なる方向となっている。ここでは、この方向を第2方向とする。映像光GLは、射出側偏光変換部材22で第2方向の直線偏光に変換された後、半透過反射型偏光板23あるいは反射型偏光板に到達する。
ここで、半透過反射型偏光板23は、第1方向の直線偏光については透過させ、第2方向の直線偏光については反射するように設定されているものとする。見方を変えると、偏光板12の透過特性や半透過反射型偏光板23の透過反射選択特性が、そのように構成されている。この場合、第2方向の直線偏光である映像光GLは、半透過反射型偏光板23にて反射され、再び1/4波長板である射出側偏光変換部材22にて円偏光となり、ハーフミラー21に達する。ハーフミラー21において、映像光GLのうち一部の成分はそのまま透過するが、残りの成分は反射され、反射された映像光GLの成分は、1/4波長板である射出側偏光変換部材22で今度は第1方向の直線偏光に変換される。第1方向の直線偏光となっている映像光GLの成分は、半透過反射型偏光板23を通過し、映像光GLは、観察者の眼EYのある場所として想定される瞳の位置に達する。
なお、既述のように、ハーフミラー21は、まず、第1レンズL1側に蒸着されており、その後、接着膜ADを介して第2レンズL2に接着固定される構成となっている。したがって、映像光GLは、上記光路上のうち、半透過反射型偏光板23で反射された後は、接着膜ADを通過することなく、ハーフミラー21で反射されることになる。つまり、接着膜ADの通過は、最初の第1レンズL1と第2レンズL2との間を通過する際の1回のみとなるように構成されている。以上のように、接着膜ADの通過を極力削減することで、映像光GLの成分量の低下や劣化を抑制している。
以上のように、本実施形態の虚像表示装置100は、拡大光学系20において、ハーフミラー21や透過反射選択部材30により映像光GLの光路を折り曲げるとともに、曲面に設けたハーフミラー21における反射を利用すること等により、映像光GLを広画角なものとすることができる。
なお、以上の場合、拡大光学系20では、2つのレンズL1,L2において光入射平面SI及び光射出平面SEを平面としている。このため、映像光GLを構成する各光線束の光路調整については、2つのレンズL1,L2の接合される曲面部分の箇所が担うことになる。すなわち、この面に形成されているハーフミラー21での反射作用と、2つのレンズL1,L2間での屈折率の差等による屈折作用によって光路調整がなされている。2つのレンズL1,L2について、異なる屈折率や異なるアッベ数の硝材を用いることで、上記構成のような拡大光学系20が形成できる。
また、ここで、図4に示す一例のように、画像表示装置10の画像表示領域のサイズに相当するパネルサイズの一辺の長さを長さLL1とし、拡大光学系20の光軸方向の全長を長さLD1とし、拡大光学系20から眼EYの位置までの距離であるアイレリーフの長さを長さLE1とし、眼EYの位置におけるアイリングの径を径RE1とする。
これらのうち、パネルサイズの一辺の長さLL1については、小型化の要請の観点からは、2.5インチ以下、さらには、1インチ以下(より望ましくは、12〜13mm程度)とすることが望ましい。本実施形態では、画像表示装置10としてマイクロディスプレイのような小型パネルを用い、これによる画像を拡大光学系20で拡大して広画角な画像形成を可能としている。
HMD等の虚像表示装置においては、広画角化が進んでおり、光学系は非常に焦点距離の短いものとなる。ここでは、FOVについて、半画角を50°すなわち全画角を100°とする。以上を満たすべく、上記各寸法は、拡大光学系20の全長の長さLD1=14mm、アイレリーフの長さLE1=10mm、アイリングの径RE1=6mmとなっている。また、レンズ面の曲率半径すなわち第1レンズL1の凸面CV及び第2レンズL2の凹面CCの曲率半径は、44.2mmとなっている。
また、上記各図の場合において、レンズ面を球面レンズとしていることで、より高屈折な材料を適用することができる。より高屈折な材料を適用することで、レンズ面の曲率を抑えることができる場合には、ペッツバール曲率を抑制でき、像面湾曲を低減することも可能となると考えられる。
以下、図5を参照して、画像表示装置10からの射出光としての映像光GLに関して、光射出位置ごとにおける主光線GLaの射出角度について説明する。なお、図示において、拡大光学系20については、簡略化して示している。
上記のように、画像表示装置10におけるパネルサイズの小型化を図るべく拡大光学系20の屈折力を大きな光学系とした場合、図示のように、パネル側すなわち画像表示装置10側において、主光線GLaの射出角度が大きく傾斜する非テレセントリック光学系となる。つまり、ここでの一例では、画像表示装置10から射出される映像光GLにおいて、主光線GLaの傾斜角度は、光射出位置に応じて異なるものとなっている。具体的には、映像光GLのうち、光軸AXが通る中心位置から射出される中心成分GLcの主光線GLaは、パネル部11の光射出面11aに対して垂直な方向に射出されている。つまり、傾斜していない。これに対して、映像光GLのうち、光軸AXから離間した位置から射出される周辺成分GLcの主光線GLaは、光射出面11aに対して傾斜している。
本実施形態では、画像表示装置10のパネル部11において、主光線GLaの傾斜角度に応じて光射出方向を偏向する偏向部材PPを設けている。偏向部材PPとしては、例えば、各画素に設けられたマイクロレンズアレイ、プリズムアレイ、回折素子を採用することが考えられる。通常、パネル部11の各画素は、光射出面11aに垂直な方向について最も輝度が高くなった状態で射出されるように設計されている。これに対して、本実施形態では、偏向部材PPを設けることで、パネル部11の各画素から出た光を中心よりも外側に向かって偏向させている。より具体的には、偏向部材PPが、光軸AXから離間した位置にある画素から射出される成分ほど中心よりも外側に向かって大きく偏向させている。これにより、非テレセントリック光学系であっても、画像表示装置10全体としての映像の輝度を確保できる。
ここで、さらなる問題として、全反射条件に関する事項があげられる。上記のような構成の場合、画像表示装置10と拡大光学系20との間において、光軸AXに対する映像光GLの角度は、非常に大きくなる傾向にある。特に、装置の小型化等を図るため、焦点距離が短くなり、画像表示装置10におけるパネルサイズを小型化にした構成とするほど、光軸AXに対する映像光GLの角度は、大きくなる。これに対して、本実施形態では、画像表示装置10と第2レンズL2との間において、空気間隔を設けないように、全反射条件に応じた屈折率を有する導光部LGを密着させた状態で設けていることで映像光GLの確実な導光を維持している。
図6は、比較例の虚像表示装置の一例における光線図であり、図7は、比較例における屈折率と全反射条件との関係について説明するためのグラフである。比較例では、本実施形態の場合と異なり、画像表示装置10と拡大光学系20との間に空気間隔を有している。図中の比較例のうち、上欄A1及び中欄A2に示す虚像表示装置100Xは、1枚のレンズで拡大光学系20が構成されている。具体的に説明すると、図6のレンズL1は、平凸レンズであり、平面側に透過反射選択部材30を有し、凸面側にハーフミラー21を有しているものとする。また、画像表示装置10と拡大光学系20との間には、空気層ALが生じているものとする。以上のような場合、上欄A1に示すように、映像光GLの光路については、透過反射選択部材30やハーフミラー21において折り返すものとなる。しかしながら、この場合、画像表示装置10と拡大光学系20との間、特に、拡大光学系20と空気層ALとの境界において、全反射条件の制限が問題となり得る。具体的には、本願と同様の画像形成を比較例の虚像表示装置100Xにおいて行おうとすると、例えば図示のような光軸AXから離間した位置すなわち像高が最も大きい位置からの映像光GLの光路について、矢印AA1で指し示す拡大光学系20と空気層ALとの境界での通過点XPでの全反射条件が問題となる。つまり、中欄A2に示すように、映像光GLの光路を逆追跡した光路GLrについて、通過点XPおいて、ハーフミラー21の凸面での入射角αの入射角度が臨界角(全反射角)以上となり導光不能となる場合が生じ得る。この場合、画像表示装置10と拡大光学系20との間を大きくしたり、画像表示装置10のサイズを大きくしたりしなくてはならないこととなり、小型化等に関して目的とする構成が達成できなくなる可能性がある。
上記のようなことは、2枚のレンズで拡大光学系20が構成されている場合にも生じ得る。具体的には、下欄A3の比較例に示す虚像表示装置100Yのように、拡大光学系20が第1及び第2レンズL1,L2等で構成される場合においても、第2レンズL2の光入射平面SIと空気層ALとの境界において、映像光GLの光路あるいはこれを逆追跡した光路GLrの通過点XPにおける入射角αについて、全反射条件が同様に問題となり得る。
なお、図7は、拡大光学系20を構成する各レンズの屈折率と空気層ALとの境界における全反射角(臨界角)との関係を示すグラフであり、横軸がレンズの屈折率、縦軸が全反射角(臨界角)を示している。例えば、画像表示装置10あるいはパネル部11において、像高が最も大きい位置から射出される成分について、例えば上記入射角αが、43.2°となると、レンズの屈折率1.46以上で全反射条件により導光が不能となってしまうことになる。
本実施形態では、上記構成によりかかる事態を回避している。すなわち、画像表示装置10と拡大光学系20との間において、空気に比して高い屈折率を有する光透過性の導光部LGを密着して設けることで、例えば上記のように、入射角αが、43.2°で、レンズの屈折率1.46以上となるような場合であっても、確実な映像光GLの導光を行うことができる。
なお、導光部LGを構成する接着部については、上記目的を果たし得る屈折率であってかつ接着性や光透過性、実用性等の観点から屈折率1.3以上の物質としているが、上記要件を満たす屈折率となっている種々のものを導光部LGの材料として適用できる。例えば、導光部LGとして、第2レンズL2やカバーガラスCG等の屈折率に合わせた屈折率の材料を選択してもよい。
以上のように、本実施形態に係る虚像表示装置では、画像を表示する映像素子と、映像光の取出し位置に配置され、映像素子側に凸面を有する第1レンズと、第1レンズよりも映像素子側に配置され、第1レンズの凸面に接合する凹面を有する第2レンズと、凸面と凹面との接合部に設けられるハーフミラーと、第1レンズの光射出側に設けられ、光の偏光状態に応じて透過または反射を選択的に行う透過反射選択部材と、映像素子と第2レンズとの間を密着させつつ映像光を導光する導光部とを備える。
上記虚像表示装置では、第1レンズと第2レンズとを接合し、かつ、ハーフミラーを凸面と凹面との接合部に設けて小型化あるいは薄型化を実現しつつパワーを持たせて広画角な画像形成を行いつつ、導光部により、映像素子と第2レンズとの間において、広画角化に応じた映像光の導光を行うことができる。
〔第2実施形態〕
以下、図8を参照して、第2実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明する。
本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態で例示した虚像表示装置の変形例であり、導光部を除いて、第1実施形態の場合と同様であるので、虚像表示装置の全体に関する説明は省略し、導光部に関する構造についてのみ説明する。
図8は、本実施形態に係る虚像表示装置200について概念的に説明するための側方断面図であり、図1に対応する図である。
本実施形態の虚像表示装置200では、図8に示すように、導光部LGの周囲に付随して遮光部SHが設けられている。
遮光部SHは、例えば板金部材を黒塗りして構成される部材であり、導光部LGの周囲を囲うように取り付けられている。遮光部SHにより、虚像表示装置200を構成するガラス部材等に起因する意図しない光漏れの影響を抑制できる。なお、遮光部SHについては、導光部LGとなるべき接着剤を塗布する際に併せて貼り付けることで、導光部LGの導光範囲を囲む周辺部分に取り付けられた状態になって、所望の位置に固定させることができる。なお、以上は一例であり、上記のように板金部材を黒塗り塗装して遮光部SHとするという態様の他にも、導光部LGを遮光性のテープ(黒いテープ)で巻きつけることで遮光部SHを形成する、といったことも考えられる。
本実施形態の虚像表示装置200においても、小型化あるいは薄型化を実現しつつパワーを持たせて広画角な画像形成を行いつつ、導光部LGにより、画像表示装置10と拡大光学系20の第2レンズL2との間において、広画角化に応じた映像光の導光を行うことができる。特に、本実施形態の場合、遮光部SHにより確実な遮光を行って良好な画像表示が行える。
〔第3実施形態〕
以下、図9を参照して、第3実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明する。
本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態等で例示した虚像表示装置の変形例であり、導光部を含む画像表示装置と拡大光学系との取付構造を除いて、第1実施形態等の場合と同様であるので、虚像表示装置の全体に関する説明は省略し、導光部及び導光部を含む画像表示装置と拡大光学系との取付構造に関する構造についてのみ説明する。
図9は、本実施形態に係る虚像表示装置300について概念的に説明するための側方断面図であり、図1等に対応する図である。
本実施形態の虚像表示装置300では、図9に示すように、導光部LGの周囲に光学ケース部品OCが、画像表示装置10と拡大光学系20との取付構造を構成するものとして設けられている。
具体的には、光学ケース部品OCは、図示のように、拡大光学系20の第2レンズL2に沿って延びる肩付の筒状部材を本体部OCaとする一体成形品である。なお、拡大光学系20は、本体部OCaにおいて、さらに、本体部OCaの中央に貫通部(貫通孔)や、板状部材を有して構成されている。まず、光学ケース部品OCは、本体部OCaのうち光入射平面SIに沿った延長面であって光学的に機能していない部分に接する板状部PLaにおいて、中央部分に導光部LGとなるべき接着剤を塗布するための貫通部HLを形成しつつ貫通部HLの周囲を囲んで意図しない光漏れを抑制する遮光部SHとなるべき部分を形成している。
また、光学ケース部品OCは、板状部PLaの外表面のうち、貫通部HLよりも下方側すなわち−Y側の所定箇所から画像表示装置10に向かって(+Z方向に)延びる板状部材である映像素子位置決め部PDを有している。映像素子位置決め部PDに、画像表示装置10のパネル部11を構成する矩形のSi基板SSの一側面を当接させることで、第2レンズL2に対する画像表示装置10の位置決めを行うことができる。このため、図示のように、映像素子位置決め部PDは、光軸AX方向に対して水平により具体的には、XZ面に平行に延びており、Z方向についてSi基板SSを当接させられる程度に延びている。すなわち、導光部LG及び画像表示装置10の奥行方向(厚み方向)に関して、十分な長さを有している。
さらに、光学ケース部品OCは、接着剤逃げ部EPを有している。図示の一例では、光学ケース部品OCは、板状部PLaの外表面のうち、貫通部HLよりも上方側すなわち+Y側の所定箇所から画像表示装置10に向かって(+Z方向に)延びる板状部材EP1と、遮光部SHのうち、遮光の性能維持に関して影響しない程度に一部を切り欠いて(削って)設けた切欠き部EP2とにより、接着部すなわち導光部LGとなるべき接着剤の余剰分を逃がす接着剤逃げ部EPを形成している。
以下、光学ケース部品OCを用いた画像表示装置10と拡大光学系20との取付について簡単に説明する。前提として、光学ケース部品OCを拡大光学系20に取り付けておき、光学ケース部品OCに対して、画像表示装置10を取り付けることで、画像表示装置10と拡大光学系20が取り付けられるとともに、これらの間に導光部LGが設けられるようになっている。
以上を踏まえて、取付けについてより詳しく説明すると、拡大光学系20に取り付けた光学ケース部品OCにおいて、まず、貫通部HLに導光部LGとなるべき接着剤を塗布し、次に、画像表示装置10のパネル部11において、矩形のSi基板SSの各側面のうちFPC部11fが設けられている側面と反対側の側面を、映像素子位置決め部PDに当接させて位置合わせを行いつつ、入射側偏光変換部材13の下方(−Y側)から接着剤を密着した状態で貼り合せていく。これにより、接着剤が徐々に上方(+Y側)にせりあがっていき、接着剤の余剰分が、切欠き部EP2を経由して、板状部材EP1と切欠き部EP2とによって形成された液溜りの空間である接着剤逃げ部EPにはみ出していく。その後、熱硬化あるいはUV硬化により接着剤を固化させて、画像表示装置10を光学ケース部品OCに固着させることで、画像表示装置10と拡大光学系20とを正確に位置決めした状態で取付けがなされる。また、この場合、導光部LGが、画像表示装置10と拡大光学系20との間を密着させるべく空気層等が形成されないようにするために、十分な量の接着剤を、導光部LGとなるべき箇所に塗布した状態で、組付けを行うことができる。なお、接着剤逃げ部EPについては、余剰な接着剤の量や、接着剤の流動性等を加味して、当該余剰な接着剤によって意図しない箇所が接着されないようにするのに十分な程度のサイズや形状としておく。すなわち、板状部材EP1や切欠き部EP2について、位置や大きさ・形状の調整によって、所望の接着剤逃げ部EPが形成される。
本実施形態の虚像表示装置300においても、小型化あるいは薄型化を実現しつつパワーを持たせて広画角な画像形成を行いつつ、導光部LGにより、画像表示装置10と拡大光学系20の第2レンズL2との間において、広画角化に応じた映像光の導光を行うことができる。特に、本実施形態の場合、光学ケース部品OCにより、画像表示装置10と拡大光学系20との確実な取付けが可能になる。
〔第4実施形態〕
以下、図10及び図11を参照して、第4実施形態に係る虚像表示装置について一例を説明する。
本実施形態に係る虚像表示装置は、第1実施形態等で例示した虚像表示装置の変形例であり、導光部を含む画像表示装置と拡大光学系との取付構造として埋込部を有していることを除いて、第1実施形態等の場合と同様であるので、虚像表示装置の全体に関する説明は省略し、埋込部に関する構造についてのみ説明する。
図10及び図11は、本実施形態に係る虚像表示装置400について概念的に説明するための側方断面図及び背面図である。なお、図10は、図1等に対応する図である。
本実施形態の虚像表示装置400では、図10及び図11に示すように、拡大光学系20の第2レンズL2において、画像表示装置10を埋め込む埋込部BBが設けられている。より具体的に説明すると、本実施形態では、第2レンズL2のうち画像表示装置10に対向する側の面の中央部分において、画像表示装置10に合わせた矩形状の凹部が埋込部BBとして設けられており、埋込部BBとしての凹部の底面に光入射平面SIが形成されている。さらに、図11に示すように、埋込部BBのうち表面側(+Z側)には、段差状の部分が設けられており、図示のように、そのうち下方側(−Y側)の一部が、画像表示装置10のパネル部11を構成する矩形のSi基板SSを当接させて第2レンズL2に対する画像表示装置10の位置決めを行う映像素子位置決め部PDとして機能する。また、埋込部BBのうち上方側(+Y側)には、FPC部11fを引き出すための空間が形成されている。なお、図示のように、本実施形態においても、導光部LGの周囲に付随して遮光部SHを設けることができる。埋込部BBについて、深さ等のサイズや形状については、種々の態様が想定されるが、例えば、上記のようなSi基板SSを当接させた位置決めが可能であるように、Si基板SSとの当接箇所をSi基板SSの厚さに対応した深さとすることが考えられる。また、画像表示装置10の固着に際して、画像表示装置10の姿勢の維持が容易となる程度の深さあるいは大きさとすることが考えられる。
本実施形態の虚像表示装置400においても、小型化あるいは薄型化を実現しつつパワーを持たせて広画角な画像形成を行いつつ、導光部LGにより、画像表示装置10と拡大光学系20の第2レンズL2との間において、広画角化に応じた映像光の導光を行うことができる。特に、本実施形態の場合、埋込部BBにより、各部の姿勢維持等の観点において、画像表示装置10と拡大光学系20との簡易かつ確実な取付けが可能になる。
以下、図12等を参照して、変形例について説明する。
まず、図12は、一変形例の虚像表示装置について示すための図であり、虚像表示装置の概念的な側面図である。本変形例では、第2レンズL2において、切欠き部CTを設けている。例えば、図4等に示されるように、本実施形態では、映像光GLは、第1レンズL1において最も光線束の幅が広がり、第2レンズL2では、比較的狭くなっている。そこで、第2レンズL2のうち、例えば映像光GLの光路外であって、かつ、迷光等の発生の要因となる可能性の低いところについては、図示のように一部を切り欠くことで、第2レンズL2の軽量化を図ることができる。なお、切欠き部CTの形状については、種々考えられ、他の部材の機能が確保できれば、例えば、図13に示す他の一変形例のように、ハーフミラー21の一部露出するような切り方も考えられる。なお、この場合、例えばハーフミラー21を金属膜で構成する、といったことが考えられる。
また、上記では、偏光板12と入射側偏光変換部材13とを画像表示装置10側に設ける構成としているが、例えば図14に示すように、拡大光学系20側にこれらを設ける構成としてもよい。
〔その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
まず、上記において、例えば第1実施形態では、第1レンズL1及び第2レンズL2をガラスレンズとしているが、要件等によっては、樹脂レンズを適用することも可能であり、例えば、ゼロ複屈折性の樹脂レンズまたは低複屈折性の樹脂レンズ(すなわち配向複屈折±0.01以下、または、光弾性定数10[10−12/Pa]以下の樹脂レンズ)のいずれかで構成し、複屈折を生じにくいものとすることも考えられる。例えば、第4実施形態として図10等に例示した虚像表示装置400においては、埋込部BBを形成すべく、第2レンズL2を樹脂レンズとすることが考えらえられる。また、併せて第1レンズL1についても樹脂レンズとすることが考えられる。
また、上記では、導光部LGは、接着剤を層状に設けて固化させることにより形成される接着部であるとしているが、これに限らず、例えば、十分に高い光透過性を有するが接着性は有しない部材を画像表示装置10と第2レンズL2との間において密着させつつ設けるようにしてもよい。例えば、グリスやオイル等によって導光部LGを構成するものとしてもよい。この場合、グリスやオイル等について、画像表示装置10と第2レンズL2との間において保持する構造を設けるための種々の方法が適用できる。
また、画像表示装置10と第2レンズL2との間においてオプティカルフラットな面となるような構造を導光部LGとして設けることも考えられ、さらに、光透過における精度が維持できれば透明テープを利用することも考えられる。
また、上記では、画像表示装置10としては、例えば有機EL等の自発光型の素子(OLED)で構成されるものとしているが、この場合において、例えば円偏光の映像光を射出するものを採用し、偏光板や1/4波長板を省略するものとしてもよい。
また、各レンズのレンズ面に適宜ARコートを設けることで、ゴースト光の発生等をさらに抑制するものとしてもよい。
また、本願発明の技術を、画像光のみを視認させるいわゆるクローズ型(シースルーでない)タイプの虚像表示装置のほか、観察者に外界像をシースルーで視認又は観察させることができるものに採用したり、ディスプレイと撮像装置とで構成されるいわゆるビデオシースルーの製品に対応させたりするものとしてもよい。
また、本願発明の技術を、双眼鏡型のハンドヘルドディスプレイ等に適用することもできる。
また、上記において、映像光の一部を透過させるとともに他の一部を反射させる半反射半透過膜で構成されるハーフミラー21を設けた箇所については、これに代えて例えば体積ホログラム等の回折素子といった光学機能面を設けることで、ハーフミラー21による作用と同等の役割を果たすようにすることも考えられる。
また、上記では、眼前側の光射出面と映像光を入射させる光入射面とについて、それぞれ光射出平面SEと光入射平面SIとしていた、すなわちどちらも平面であるものとしていたが、これらを曲面とすることも考えられる。
以上のように、本発明の一態様の虚像表示装置は、画像を表示する映像素子と、映像光の取出し位置に配置され、映像素子側に凸面を有する第1レンズと、第1レンズよりも映像素子側に配置され、第1レンズの凸面に接合する凹面を有する第2レンズと、凸面と凹面との接合部に設けられるハーフミラーと、第1レンズの光射出側に設けられ、光の偏光状態に応じて透過または反射を選択的に行う透過反射選択部材と、映像素子と第2レンズとの間を密着させつつ映像光を導光する導光部とを備える。
上記虚像表示装置では、第1レンズと第2レンズとを接合し、かつ、ハーフミラーを凸面と凹面との接合部に設けて小型化あるいは薄型化を実現しつつパワーを持たせて広画角な画像形成を行いつつ、導光部により、映像素子と第2レンズとの間において、広画角化に応じた映像光の導光を行うことができる。
本発明の具体的な側面では、導光部は、映像素子を、第2レンズに接着させる接着部である。この場合、接着部により密着させる導光部を構成しつつ、映像素子に対する第2レンズの位置決め固定ができる。
本発明の別の側面では、接着部となるべき接着剤の一部を逃がす接着剤逃げ部を有する。この場合、接着部となるべき接着剤の余剰分を逃がすことができる。
本発明のさらに別の側面では、導光部の周囲に付随して設けられる遮光部をさらに備える。この場合、遮光部により、意図しない光漏れの影響を抑制できる。
本発明のさらに別の側面では、第2レンズに対する映像素子の位置決めを行う映像素子位置決め部をさらに備える。この場合、第2レンズに対する映像素子の位置決めができる。
本発明のさらに別の側面では、第2レンズは、映像素子を埋め込む埋込部を有する。この場合、第2レンズと映像素子との確実な取付けが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、映像素子は、主光線の傾斜角度に応じて光射出方向を偏向する偏向部材を有する。この場合、例えば映像素子から出た光を中心よりも外側に向かって偏向させることで、映像の輝度を確保できる。
本発明のさらに別の側面では、導光部の屈折率は、屈折率1.3以上である。この場合、広画角化に応じた映像光の導光の確保を維持させつつ、例えば導光部の接着性といった取付性能や、実用性等の観点から適切なものを選べる。
本発明のさらに別の側面では、第1レンズの凸面と第2レンズの凹面とは、球面である。この場合、レンズ面を球面レンズとしていることで、より高屈折な材料を適用することができる。
本発明のさらに別の側面では、映像素子の画像表示領域のサイズは、第2レンズの光学面のサイズよりも小さい。この場合、映像素子延いては装置全体の小型化を図ることができる。
本発明のさらに別の側面では、映像素子は、画像表示領域の一辺の長さを2.5インチ以下とするマイクロディスプレイである。この場合、映像素子延いては装置全体の小型化を図ることができる。
10…画像表示装置、11…パネル部、11a…光射出面、11f…FPC部、12…偏光板、13…入射側偏光変換部材、20…拡大光学系、21…ハーフミラー、22…射出側偏光変換部材、23…半透過反射型偏光板、30…透過反射選択部材、100…虚像表示装置、100X…虚像表示装置、100Y…虚像表示装置、200…虚像表示装置、300…虚像表示装置、400…虚像表示装置、A1…上欄、A2…中欄、A3…下欄、AA1…矢印、AD…接着膜、AL…空気層、AX…光軸、BB…埋込部、CC…凹面、CG…カバーガラス、CN…接合部、CT…切欠き部、CV…凸面、EP…接着剤逃げ部、EP1…板状部材、EP2…切欠き部、EY…眼、GL…映像光、GLa…主光線、GLc…中心成分、GLc…周辺成分、GLr…光路、HL…貫通部、L1…第1レンズ、L2…第2レンズ、LG…導光部、OC…光学ケース部品、OCa…本体部、PD…映像素子位置決め部、PLa…板状部、PP…偏向部材、RE1…径、SE…光射出平面、SH…遮光部、SI…光入射平面、SS…Si基板、XP…通過点、α…入射角

Claims (11)

  1. 画像を表示する映像素子と、
    映像光の取出し位置に配置され、前記映像素子側に凸面を有する第1レンズと、
    前記第1レンズよりも前記映像素子側に配置され、前記第1レンズの前記凸面に接合する凹面を有する第2レンズと、
    前記凸面と前記凹面との接合部に設けられるハーフミラーと、
    前記第1レンズの光射出側に設けられ、光の偏光状態に応じて透過または反射を選択的に行う透過反射選択部材と、
    前記映像素子と前記第2レンズとの間を密着させつつ前記映像光を導光する導光部と
    を備える虚像表示装置。
  2. 前記導光部は、前記映像素子を、前記第2レンズに接着させる接着部である、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記接着部となるべき接着剤の一部を逃がす接着剤逃げ部を有する、請求項1及び2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記導光部の周囲に付随して設けられる遮光部をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  5. 前記第2レンズに対する前記映像素子の位置決めを行う映像素子位置決め部をさらに備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記第2レンズは、前記映像素子を埋め込む埋込部を有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記映像素子は、主光線の傾斜角度に応じて光射出方向を偏向する偏向部材を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  8. 前記導光部の屈折率は、屈折率1.3以上である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記第1レンズの前記凸面と前記第2レンズの前記凹面とは、球面である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記映像素子の画像表示領域のサイズは、前記第2レンズの光学面のサイズよりも小さい、請求項1〜9のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 前記映像素子は、画像表示領域の一辺の長さを2.5インチ以下とするマイクロディスプレイである、請求項10に記載の虚像表示装置。
JP2018147432A 2018-08-06 2018-08-06 虚像表示装置 Active JP7151255B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018147432A JP7151255B2 (ja) 2018-08-06 2018-08-06 虚像表示装置
CN201910715818.4A CN110806642A (zh) 2018-08-06 2019-08-05 虚像显示装置
US16/533,136 US11327301B2 (en) 2018-08-06 2019-08-06 Virtual image display device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018147432A JP7151255B2 (ja) 2018-08-06 2018-08-06 虚像表示装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2020024245A true JP2020024245A (ja) 2020-02-13
JP2020024245A5 JP2020024245A5 (ja) 2021-08-19
JP7151255B2 JP7151255B2 (ja) 2022-10-12

Family

ID=69228593

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018147432A Active JP7151255B2 (ja) 2018-08-06 2018-08-06 虚像表示装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11327301B2 (ja)
JP (1) JP7151255B2 (ja)
CN (1) CN110806642A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021200428A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07
US12032167B2 (en) 2020-04-01 2024-07-09 Fujifilm Corporation Optical element, image display unit, and head-mounted display

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107861247B (zh) * 2017-12-22 2020-08-25 联想(北京)有限公司 光学部件及增强现实设备
JP2021033173A (ja) * 2019-08-28 2021-03-01 セイコーエプソン株式会社 ヘッドマウントディスプレイ
CN113391452A (zh) * 2021-06-30 2021-09-14 歌尔光学科技有限公司 成像模组、成像模组的组装方法和头戴显示设备

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11149003A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Olympus Optical Co Ltd 光学プリズム、鏡枠および光学アッセンブリ
JP2000275566A (ja) * 1999-01-28 2000-10-06 Kaiser Electro Opt Inc 小型コリメーター装置
JP2001249303A (ja) * 1999-05-14 2001-09-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd ゴーグル型表示装置
JP2008052096A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Nikon Corp アイグラスディスプレイ
JP2010185947A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Shimadzu Corp 表示装置
JP2012508392A (ja) * 2008-11-28 2012-04-05 シャープ株式会社 光学システムおよびディスプレイ
WO2014129630A1 (ja) * 2013-02-25 2014-08-28 株式会社ニコン 光学系、光学部材、マイクロミラーアレイ、表示装置および撮像装置
JP2017003757A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 コニカミノルタ株式会社 光学素子、画像表示装置、及び光学素子の製造方法
WO2017213912A2 (en) * 2016-06-09 2017-12-14 3M Innovative Properties Company Optical system
WO2018023107A1 (en) * 2016-07-29 2018-02-01 Intevac, Inc. Biocular compact collimation apparatus

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE69032668T2 (de) * 1989-07-19 1999-04-08 Sharp Kk Bildanzeigegerät
JPH07261088A (ja) * 1994-03-18 1995-10-13 Olympus Optical Co Ltd 共心光学系
JPH08122642A (ja) * 1994-10-26 1996-05-17 Olympus Optical Co Ltd 光学系
JP3295583B2 (ja) 1994-12-19 2002-06-24 シャープ株式会社 光学装置および該光学装置を用いた頭部搭載型ディスプレイ
JPH08278476A (ja) * 1995-04-07 1996-10-22 Omron Corp 液晶表示パネル及びヘッドマウントディスプレイ
JPH09113842A (ja) * 1995-10-17 1997-05-02 Olympus Optical Co Ltd 頭部又は顔面装着式映像表示装置
US5715023A (en) * 1996-04-30 1998-02-03 Kaiser Electro-Optics, Inc. Plane parallel optical collimating device employing a cholesteric liquid crystal
US5953137A (en) * 1996-10-09 1999-09-14 Optimet, Optical Metrology Ltd. Linear conoscopic holography
US6229934B1 (en) * 1997-09-22 2001-05-08 Nz Applied Technologies Corporation High-speed low-loss fiber-optic switches
GB0016326D0 (en) * 2000-07-03 2000-08-23 Seos Displays Ltd A display device for mobile telecommunications apparatus
CN101109895A (zh) * 2003-02-28 2008-01-23 日本电气株式会社 图像显示设备及其制造方法
CN100381869C (zh) * 2006-04-01 2008-04-16 陈茂选 在镜片上设有pet树脂光学材料的眼镜影院
JP5459172B2 (ja) * 2010-10-21 2014-04-02 セイコーエプソン株式会社 導光板及びこれを備える虚像表示装置
JP5680495B2 (ja) * 2011-07-13 2015-03-04 株式会社ジャパンディスプレイ 表示装置およびその製造方法、ならびに電子機器
US9690100B1 (en) * 2011-09-22 2017-06-27 Sprint Communications Company L.P. Wireless communication system with a liquid crystal display embedded in an optical lens
CN202306002U (zh) * 2011-10-24 2012-07-04 陕西微景虚拟科技技术有限公司 一种填充叠加式光学放大引擎装置
US9076368B2 (en) * 2012-02-06 2015-07-07 Battelle Memorial Institute Image generation systems and image generation methods
JP2013205649A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Toshiba Corp 表示装置
TWI481901B (zh) * 2012-12-03 2015-04-21 Wistron Corp 頭戴式顯示裝置
JP6065631B2 (ja) * 2013-02-13 2017-01-25 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
TW201443510A (zh) * 2013-05-14 2014-11-16 Wistron Corp 智慧眼鏡
US20150205135A1 (en) * 2014-01-21 2015-07-23 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
CN106133583B (zh) * 2014-03-26 2019-07-16 依视路国际公司 用于增强现实的方法和系统
CN104407439B (zh) * 2014-10-20 2018-06-15 深圳爱影科技有限公司 一种用于智能眼镜的自适应透明显示装置
CN110058414B (zh) * 2014-10-24 2021-10-12 埃马金公司 基于微显示器的沉浸式头戴视图器
US10775624B2 (en) * 2014-12-31 2020-09-15 Essilor International Binocular device comprising a monocular display device
JP2016161670A (ja) * 2015-02-27 2016-09-05 セイコーエプソン株式会社 画像表示装置
US20160282626A1 (en) * 2015-03-27 2016-09-29 Osterhout Group, Inc. See-through computer display systems
CN204705764U (zh) * 2015-04-23 2015-10-14 北京小鸟看看科技有限公司 一种头戴式显示器
JP6505215B2 (ja) * 2015-09-03 2019-04-24 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 光学システム
KR20180020695A (ko) * 2016-08-19 2018-02-28 한국전자통신연구원 헤드 마운티드 디스플레이 장치의 시야 확장 방법 및 이를 이용한 장치
CN109923454B (zh) * 2016-11-08 2021-10-01 莫列斯有限公司 带透镜元件的多光纤插芯
CN110088672A (zh) * 2016-12-20 2019-08-02 3M创新有限公司 光学系统
JP7304869B2 (ja) * 2018-01-29 2023-07-07 メタ プラットフォームズ テクノロジーズ, リミテッド ライアビリティ カンパニー 中空のトリプルパスの光学素子
JP7077656B2 (ja) * 2018-02-26 2022-05-31 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置
JP2019148627A (ja) * 2018-02-26 2019-09-05 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11149003A (ja) * 1997-11-17 1999-06-02 Olympus Optical Co Ltd 光学プリズム、鏡枠および光学アッセンブリ
JP2000275566A (ja) * 1999-01-28 2000-10-06 Kaiser Electro Opt Inc 小型コリメーター装置
JP2001249303A (ja) * 1999-05-14 2001-09-14 Semiconductor Energy Lab Co Ltd ゴーグル型表示装置
JP2008052096A (ja) * 2006-08-25 2008-03-06 Nikon Corp アイグラスディスプレイ
JP2012508392A (ja) * 2008-11-28 2012-04-05 シャープ株式会社 光学システムおよびディスプレイ
JP2010185947A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Shimadzu Corp 表示装置
WO2014129630A1 (ja) * 2013-02-25 2014-08-28 株式会社ニコン 光学系、光学部材、マイクロミラーアレイ、表示装置および撮像装置
JP2017003757A (ja) * 2015-06-10 2017-01-05 コニカミノルタ株式会社 光学素子、画像表示装置、及び光学素子の製造方法
WO2017213912A2 (en) * 2016-06-09 2017-12-14 3M Innovative Properties Company Optical system
WO2018023107A1 (en) * 2016-07-29 2018-02-01 Intevac, Inc. Biocular compact collimation apparatus

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2021200428A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07
WO2021200428A1 (ja) * 2020-04-01 2021-10-07 富士フイルム株式会社 光学素子、画像表示ユニットおよびヘッドマウントディスプレイ
JP7427077B2 (ja) 2020-04-01 2024-02-02 富士フイルム株式会社 光学素子、画像表示ユニットおよびヘッドマウントディスプレイ
US12032167B2 (en) 2020-04-01 2024-07-09 Fujifilm Corporation Optical element, image display unit, and head-mounted display

Also Published As

Publication number Publication date
CN110806642A (zh) 2020-02-18
JP7151255B2 (ja) 2022-10-12
US20200041785A1 (en) 2020-02-06
US11327301B2 (en) 2022-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6984261B2 (ja) 虚像表示装置
CN106896501B (zh) 虚像显示装置
US8743464B1 (en) Waveguide with embedded mirrors
US8848289B2 (en) Near-to-eye display with diffractive lens
US8472119B1 (en) Image waveguide having a bend
US8760762B1 (en) Image waveguide utilizing two mirrored or polarized surfaces
US8294994B1 (en) Image waveguide having non-parallel surfaces
JP6402444B2 (ja) 虚像表示装置
US20140139927A1 (en) Virtual image display apparatus
US11327301B2 (en) Virtual image display device
EP1418458A1 (en) Direct retinal projection head mounted display
CN112327495B (zh) 导光体、虚像光学系统以及虚像显示装置
JP7027748B2 (ja) 虚像表示装置
JP2017049511A (ja) 導光装置及び虚像表示装置
JP2017058400A (ja) 画像表示装置
JP2016110080A (ja) 導光板、表示装置
US11640060B2 (en) Head-mounted display
US20200041795A1 (en) Virtual image display device and enlargement optical system
US10509230B2 (en) Virtual display apparatus
JP2017161564A (ja) 導光装置及び虚像表示装置
JP2016110108A (ja) 導光板、表示装置
US11550154B2 (en) Virtual image display device and light-guiding member
US11536967B2 (en) Light-guiding device, display device, and method of manufacturing light-guiding device
JP2019117237A (ja) ヘッドマウントディスプレイ
JP6963738B2 (ja) 導光部材、ライトガイド及び虚像表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20181121

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20200807

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210707

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210707

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20210916

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20211108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220419

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220510

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220707

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220912

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7151255

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150