JPH07261088A - 共心光学系 - Google Patents

共心光学系

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JPH07261088A
JPH07261088A JP6048558A JP4855894A JPH07261088A JP H07261088 A JPH07261088 A JP H07261088A JP 6048558 A JP6048558 A JP 6048558A JP 4855894 A JP4855894 A JP 4855894A JP H07261088 A JPH07261088 A JP H07261088A
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JP
Japan
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semi
transmissive
optical system
transmissive reflective
chromatic aberration
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JP6048558A
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English (en)
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Kunie Nakagiri
中桐邦恵
Kokichi Kenno
研野孝吉
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Priority to US08/405,711 priority patent/US5644436A/en
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画角90°前後及び瞳径10mm前後までほ
とんど色収差の発生のない、撮像・接眼両光学系に使用
できる共心光学系。 【構成】 夫々の曲率中心を略同位置1に有する第1及
び第2の半透過反射面2、3を有し、第1半透過反射面
2を備えた第1光学成分と、第2半透過反射面3を備え
ると共に、第1光学成分とを異なった分散を有する第2
光学成分とから構成され、第1半透過反射面2を透過し
た光束が第2半透過反射面3によって反射されると共
に、その反射光束が第1半透過反射面2によって反射さ
れた後、第2半透過反射面3を透過するように、第1及
び第2の半透過反射面2、3が構成されており、第1光
学成分のアッベ数をν1 、第2光学成分のアッベ数をν
2 とするとき、0.2<ν1 /ν2 <1.00なる条件
を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接眼光学系又は結像光
学系に関し、特に、観察画角が広くかつ瞳径が大きい場
合にも色収差が少なく解像力の良い共心光学系に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、天体望遠鏡用対物鏡として有名
なシュミット鏡は、凹面鏡の球面中心に平行平面板に近
い非球面レンズを置いて、球面収差を補正し、絞りを球
面中心に置いて、コマ収差、非点収差を補正している。
【0003】このようなシュミット鏡に代表される共心
光学系は、凹面鏡の曲率中心付近に配置される絞りのた
めに、コマ収差と非点収差が発生しない。しかし、像面
湾曲の発生は補正できないために、大きな像面湾曲が発
生してしまう。
【0004】米国再発行特許第27356号は、半透過
凹面鏡と半透過平面鏡により物体面を遠方に投影する接
眼光学系であるが、半透過凹面鏡により発生する像面湾
曲を物体面を湾曲させて補正する構成をとっている。さ
らに、この米国再発行特許第27356号では、半透過
凹面鏡と半透過平面鏡を各々1枚の独立した構成要素と
しており、観察画角が広画角化した場合、非点収差、コ
マ収差等の軸外収差が発生しやすい。また、上記半透過
凹面鏡の曲率半径が小さくなり、実際には製作上好まし
くない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
は、画角90°前後及び瞳径10mm前後までほとんど
色収差の発生のない、撮像・接眼両光学系に使用できる
共心光学系を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の共心光学系は、少なくとも2つの半透過反射面を持
ち、前記の少なくとも2つの半透過反射面は瞳面側に凹
面を向けて配置され、前記の少なくとも2つの半透過反
射面は、各々少なくとも1回の光線の通過と少なくとも
1回の光線の反射をするように配置され、少なくとも2
つ以上の分散の異なる第1の光学成分と第2の光学成分
とで構成されたことを特徴とするものである。
【0007】もう1つの本発明の共心光学系は、略光軸
上に自らの曲率中心を有し、前記曲率中心の方向に凹面
を向けた第1の半透過反射面を備えた屈折率(n)が1
よりも大きい(n>1)媒質からなる第1の光学成分
と、前記第1の半透過反射面の曲率中心と略同位置に曲
率中心を有する第2の半透過反射面を備えた屈折率
(n)が1よりも大きい(n>1)媒質からなる第2の
光学成分とを有し、前記第1の光学成分の媒質の分散と
前記第2の光学成分の媒質の分散とが異なっていること
を特徴とするものである。
【0008】さらにもう1つの本発明の共心光学系は、
夫々の曲率中心を略同位置に有する第1及び第2の半透
過反射面を有し、前記第1の半透過反射面を備えた第1
の光学成分と、前記第2の半透過反射面を備えると共
に、前記第1の光学成分とを異なった分散を有する第2
の光学成分とから構成され、前記第1の半透過反射面を
透過した光束が、前記第2の半透過反射面によって反射
されると共に、前記第2の半透過反射面によって反射さ
れた反射光束が前記第1の半透過反射面によって反射さ
れた後、前記第2の半透過反射面を透過するように、前
記第1及び第2の半透過反射面が構成されていることを
特徴とするものである。
【0009】
【作用】以下、本発明において上記のような構成をとる
理由とその作用について説明する。以下、説明の都合
上、結像光学系として本発明を説明するが、本発明の光
学系の像面を物点とした接眼光学系として利用すること
は容易であり、本発明はこのような結像光学系の構成を
逆に構成して、接眼光学系としての要件を備えているこ
とは明白である。
【0010】上記した米国再発行特許第27356号で
は、半透過凹面鏡と半透過平面鏡を各々1枚の独立した
構成要素としており、観察画角が広画角化した場合、非
点収差、コマ収差等の軸外収差が発生しやすい。また、
上記半透過凹面鏡の曲率半径が小さくなり、実際には製
作上好ましくない。本出願人による先願の特願平5−2
64828号では、上記構成要素の間を硝子硝材等で埋
め、製作上の有利さを増すと共に、上記半透過平面鏡の
代わりに半透過凹面鏡を配置し、半透過凹面鏡と半透過
凸面鏡の距離を大きくすることによって、像面湾曲とコ
マ収差をほぼ完全に補正することに成功したものであ
る。
【0011】しかし、米国再発行特許第27356号に
おいては、半透過面を有する光学素子は薄肉レンズとし
て扱えたため、色収差の問題はさほどなかったが、上記
先願では、半透過曲面を2面持つ厚肉レンズのため、色
収差の問題が無視できなくなり、広い観察画角と大きい
瞳径を満足する光学系を得ることは容易ではなかった。
【0012】以上のように、広い観察画角と大きい瞳径
を得るためには、軸上の色収差と倍率の色収差の両色収
差の問題を解決しなければならない。以下、上記2つの
色収差の発生原因を図2を用いて説明する。図2におい
て、共心光学系の瞳位置を1、第1の半透過曲面を2、
第2の半透過曲面を3、像面を4とする。軸上上側マー
ジナル光線aが瞳面1に近い第1の半透過曲面2を通過
する箇所をa−1、軸上上側マージナル光線が瞳面1か
ら遠い第2の半透過曲面3を通過する箇所をa−2と
し、軸外主光線bが瞳面1に近い第1の半透過曲面2を
通過する箇所をb−1、軸外主光線bが瞳面1から遠い
第2の半透過曲面3を通過する箇所をb−2とする。
【0013】まず、倍率の色収差の発生原因について述
べる。ここでは、短波長ほど倍率が小さい場合は正の倍
率の色収差、逆に短波長ほど倍率が大きい場合は負の倍
率の色収差と定義する。2つの半透過曲面2、3を持つ
厚肉レンズを単一硝材で構成した場合、b−1とb−2
では短波長ほど正の屈折作用を大きく受けるため、像面
での倍率が小さくなり、正の倍率の色収差が発生する。
【0014】次に、軸上の色収差の発生原因について述
べる。ここでは、短波長ほど焦点距離が短い場合は正の
軸上の色収差、逆に短波長ほど焦点距離が長い場合は負
の軸上の色収差と定義する。a−1では半透過曲面2が
負のパワーを持つので、短波長ほど負の屈折作用を大き
く受け、負の軸上の色収差が発生し、a−2では半透過
曲面3は正のパワーを持つので、短波長ほど正の屈折作
用を大きく受け、正の軸上の色収差が発生する。a−1
とa−2で発生した軸上の色収差は方向が逆なため、互
いに打ち消し合うことが可能である。しかし、a−1と
a−2で発生した軸上の色収差は大きく異なり、打ち消
し合うことが不可能である。この理由は、a−1におけ
る軸上マージナル光線高の方がa−2での軸上マージナ
ル光線高よりはるかに大きく、a−1で発生した軸上の
色収差量がa−2で発生した軸上の色収差量よりはるか
に多くなる。結果的に、像面では、短波長ほど焦点距離
が長くなり、負の軸上の色収差が発生する。
【0015】また、半透過曲面2、3を反射する際は色
収差は全く発生しないので、軸上の色収差にも倍率の色
収差にも影響がないことは言うまでもない。
【0016】観察画角が狭い場合は、半透過曲面の曲率
半径は大きいため、軸上の色収差はあまり問題になら
ず、倍率の色収差のみが問題になる。逆に、観察画角が
広くなると、倍率の色収差が更に目立つようになるのに
加えて、半透過曲面の曲率半径が小さくなるため、軸上
の色収差も目立つようになる。つまり、2つの半透過曲
面2、3を持つ厚肉レンズを単一硝材で構成した場合、
倍率の色収差と軸上の色収差の両色収差が問題になり、
隅々までクリアな像を得るためには、特に倍率の色収差
を良好に補正することが重要になる。
【0017】本発明は、2つの半透過曲面を持つ厚肉レ
ンズで共心光学系を構成した場合にも、倍率の色収差と
軸上の色収差をバランス良く補正し、解像力の良い像面
を得ることに成功したものである。
【0018】以下、本発明の色収差の補正手段を図1を
参照にして説明する。色収差を補正するためには、2つ
の半透過曲面2、3の間の硝材を分散(アッベ数)の異
なる硝材で構成する必要があり、その基本的な原理を説
明する。図1において、この異なる硝材の接合面を5と
し、軸上上側マージナル光線aが瞳面1に近い第1の半
透過曲面2を通過する箇所をa−1、軸上上側マージナ
ル光線aが接合面5を1回目、2回目、3回目に通過す
る箇所をそれぞれa−2、a−3、a−4、軸上上側マ
ージナル光線aが瞳面1から遠い第2の半透過曲面3を
通過する箇所をa−5とし、軸外主光線bが瞳面1に近
い第1の半透過曲面2を通過する箇所をb−1、軸外主
光線bが接合面5を1回目、2回目、3回目に通過する
箇所をそれぞれb−2、b−3、b−4、軸外主光線b
が瞳面1から遠い第2の半透過曲面3を通過する箇所を
b−5とする。
【0019】まず、倍率の色収差の補正手段について説
明する。軸外光束bは瞳面1に近い半透過曲面2を通過
した後、瞳面1から遠い半透過曲面3を通過するまで、
3回分散の異なる硝材から構成される光学系の接合面5
を通過することになり、b−1とb−5で生じた正の倍
率の色収差を、b−2とb−3とb−4で負の倍率の色
収差を発生させることによって、像面4で倍率の色収差
を打ち消すような構成をとることが可能になる。具体的
には、瞳面1に近い半透過曲面2を構成するレンズ系の
アッベ数をν1 、瞳面1から遠い半透過曲面3を構成す
るレンズ系のアッベ数をν2 としたとき、ν1 <ν2
することが好ましい。このような構成をとることによっ
て、b−2とbの3とb−4で負の倍率の色収差が発生
するので、b−1とb−5で発生した正の倍率の色収差
を打ち消すことになる。
【0020】しかし、倍率の色収差を補正するν1 <ν
2 の構成をとると、軸上の色収差を良好に補正すること
が困難になる。これは、a−2とa−3では負の軸上の
色収差が発生し、a−4では正の軸上の色収差が発生す
るため、a−1で大きく発生した負の軸上の色収差を完
全に打ち消すことが困難になるからである。
【0021】そこで、次に軸上の色収差の補正手段につ
いて説明する。軸上の色収差を完全に補正するために
は、ν1 >ν2 とする必要がある。この場合、a−2と
a−3では正の軸上の色収差、a−4では負の軸上の色
収差が発生し、a−1で発生した負の軸上の色収差をほ
ぼ完全に打ち消すことができる。
【0022】しかし、軸上の色収差を補正するν1 >ν
2 の構成をとると、倍率の色収差を良好に補正すること
が困難になる。これは、b−2とb−3とb−4の全て
の箇所で正の倍率の色収差が発生してしまい、b−1と
b−5で発生した正の倍率の色収差を全く打ち消すこと
ができなくなるからである。
【0023】上述したように、倍率の色収差と軸上の色
収差の補正手段は全く逆行しており、同時に両色収差を
補正することは困難である。観察画角の広画角化に対応
するためには、倍率の色収差を良好に補正しながら、軸
上の色収差の発生をできる限り抑えることが重要であ
り、光学系を構成するアッベ数の関係をν1 <ν2
し、倍率の色収差を優先的に補正することが重要であ
る。
【0024】光学系を構成するアッベ数の関係をν1
ν2 とするとき、ν1 /ν2 の値が小さければ、b−2
とb−3とb−4で負の倍率の色収差が充分発生し、b
−1とb−5で発生した正の倍率の色収差を打ち消すこ
とが可能となるが、これだと、a−2とa−3で負の軸
上の色収差が発生し過ぎて、a−1で発生した負の軸上
の色収差に相乗してしまう結果となる。逆に、光学系を
構成するアッベ数の関係をν1 <ν2 とするとき、ν1
/ν2 の値が大き過ぎると、a−2とa−3で発生する
負の軸上の色収差の発生を抑えられ、全体の光学系で発
生する負の軸上の色収差量を少なくすることができる
が、これだと、b−2とb−3とb−4で発生する負の
倍率の色収差量が足りずに、光学系に正の倍率の色収差
が残ってしまう。
【0025】倍率の色収差と軸上の色収差をバランス良
く補正するためには、以下の条件式を満足することが重
要である。
【0026】 0.2<ν1 /ν2 <1.00 ・・・ 光学系を構成するレンズの硝材のアッベ数の関係が上記
条件式の下限の0.2を下回ると、軸上の色収差の発生
量が多すぎて色毎の焦点位置のズレ量が大きくなり、逆
に、上記条件式の上限の1.00を上回ると、倍率の色
収差の発生量が多すぎて色毎の倍率のズレ量が大きくな
ってしまい、実用上好ましくない。
【0027】更に高解像の映像が必要とされる場合に
は、軸上の色収差と倍率の色収差を更にバランス良く補
正しなければならないので、以下の条件式を満足するこ
とが好ましい。 0.4<ν1 /ν2 <0.98 ・・・’ この条件式の上限と下限は上記の通りである。
【0028】40°以上の広い観察画角を必要とする場
合、瞳面1に近い半透過曲面2と瞳面1から遠い半透過
曲面3で軸外主光線bの入射角が大きくなるため、非点
収差が発生しやくなる。また、上記両半透過曲面2、3
で軸外上側光束と軸外下側光束の入射角の差異が大きく
なるため、コマ収差の発生は避けられなくなる。40°
以上の広い観察画角を必要とする場合、非点収差とコマ
収差の発生量を少なくするためには、上記両半透過曲面
2、3の曲率半径を小さくし、上記両半透過曲面2、3
での軸外光束の入射角を小さくしてやることが必要にな
る。しかし、これによって、軸上光束はより大きな屈折
作用を上記両半透過曲面2、3から受けることになり、
必然的に軸上光束の分散が大きくなってしまい、色毎の
焦点位置のズレ量が大きくなる。クリアな像を得るため
には、非点収差、コマ収差といった軸外収差を良好に補
正することは勿論、色毎の焦点位置のズレを小さくしな
ければならない。この色毎の焦点位置の差を小さくする
ためには、上記両半透過曲面2、3を構成する接眼光学
系のアッベ数の差を小さくしてやることが必要である。
このため、40°以上の広い観察画角を必要とする場
合、以下の条件を満足することが重要である。
【0029】 0.5<ν1 /ν2 <0.98 ・・・ この条件式の上限下限は上述の通りである。更に高解像
の映像を必要とされる場合には、色毎の焦点位置のズレ
量は更に小さいほうが好ましく、以下の条件式を満足す
ることが重要である。
【0030】 0.6 < ν1 /ν2 < 0.98 ・・・’ この条件式の上限下限は上述の通りである。
【0031】40°以上の広い観察画角を与えられた場
合、視野の端を観察するためには、瞳を振ることが多く
なり、この時、充分な瞳径が与えられていないと、視野
の端がボケて見え、視野の端を観察することが不可能に
なってしまう。このため、広い観察画角を持ち、かつ、
視野の端を観察する機会が多い場合には、大きな瞳径が
必要となってくる。
【0032】瞳径が大きくなると、瞳面1に近い半透過
曲面2と瞳面1から遠い半透過曲面3で軸上光束周縁部
と軸上光束光軸付近部が受ける屈折作用の差が大きくな
り、球面収差が発生しやすくなる。また、上記両半透過
曲面2、3で軸外上側光束と軸外下側光束の入射角の差
が更に大きくなるため、コマ収差が発生しやすくなる。
観察画角が40°以上と広く、かつ、瞳径が10mm以
上と大きい場合、球面収差とコマ収差を良好に補正する
ためにに、上記両半透過曲面2、3の曲率半径を大きく
することが必要になる。これによって、上記両半透過曲
面2、3で軸上光束が受ける屈折作用が小さくなり、軸
外上側光束と軸外下側光束の入射角の差が小さくなるの
で、球面収差とコマ収差の発生量を抑えることが可能に
なる。
【0033】しかし、一方で、上記両半透過曲面2、3
で軸外主光線bの入射角が大きくなるため、軸外主光線
bは上記両半透過曲面2、3で大きく屈折し、その結
果、軸外主光線bの分散が大きくなるため、色毎の倍率
のズレ量が大きくなってしまう。この色毎の倍率のズレ
量を小さくするためには、上記両半透過曲面2、3を構
成する接眼光学系のアッベ数の差を大きくしてやること
が重要になる。このため、観察画角が40°以上で、か
つ、瞳径が10mm以上の時には、以下の条件式を満足
することが重要である。 0.5<ν1 /ν2 <0.95 ・・・ この条件式の上限下限は上述の通りである。
【0034】更に高解像の映像を必要とされる場合に
は、色毎の倍率のズレ量は更に小さいほうが好ましく、
以下の条件式を満足することが重要である。 0.5<ν1 /ν2 <0.90 ・・・’ この条件式の上限下限は上述の通りである。
【0035】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の共心光学系
の第1実施例〜第9実施例について説明する。 第1実施例 図3を参照にして第1実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面である。数値実施例は以下に示す通り
である。ただし、ndはレンズのd線での屈折率、νd
はアッベ数である(以下、同様)。本実施例の画角は2
0°、瞳径は15mm、焦点距離は40mm、Fナンバ
ーは2.7である。条件式ν1 /ν2 の値は0.448
である。
【0036】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 43.326 2 -443.9127 4.000 1.7158 29.4 3 ∞ 21.915 1.5382 65.5 4 -104.8939(反射面3) -21.915 1.5382 65.5 5 ∞ -4.000 1.7158 29.4 6 -443.9127(反射面2) 4.000 1.7158 29.4 7 ∞ 21.915 1.5382 65.5 8 -104.8939 6.111 9 像面4 図12(a)に本実施例の球面収差、非点収差、歪曲収
差を表す縦収差図を、図12(b)に横収差図を示す。
【0037】第2実施例 図4を参照にして第2実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面である。数値実施例は以下に示す通り
である。本実施例の画角は20°、瞳径は6mm、焦点
距離は40mm、Fナンバーは6.7である。条件式ν
1 /ν2 の値は0.971である。
【0038】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 59.272 2 -60.9542 4.000 1.4904 68.3 3 ∞ 18.777 1.4870 70.4 4 -62.4049(反射面3) -18.777 1.4870 70.4 5 ∞ -4.000 1.4904 68.3 6 -60.9542(反射面2) 4.000 1.4904 68.3 7 ∞ 18.777 1.4870 70.4 8 -62.4049 2.000 9 像面4 図13に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0039】第3実施例 図5を参照にして第3実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面である。数値実施例は以下に示す通り
である。本実施例の画角は40°、瞳径は3mm、焦点
距離は40mm、Fナンバーは13.3である。条件式
ν1 /ν2 の値は0.931である。
【0040】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 52.095 2 -52.7218 4.000 1.4971 65.5 3 ∞ 13.778 1.4870 70.4 4 -54.4350(反射面3) -13.778 1.4870 70.4 5 ∞ -4.000 1.4971 65.5 6 -52.7218(反射面2) 4.000 1.4971 65.5 7 ∞ 13.778 1.4870 70.4 8 -54.4350 9.004 9 像面4 図14に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0041】第4実施例 図6を参照にして第4実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面である。数値実施例は以下に示す通り
である。本実施例の画角は80°、瞳径は6mm、焦点
距離は40mm、Fナンバーは6.7である。条件式ν
1 /ν2 の値は0.835である。
【0042】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 33.277 2 -54.0726 4.000 1.5181 55.8 3 ∞ 15.236 1.5227 66.8 4 -56.9032(反射面3) -15.236 1.5227 66.8 5 ∞ -4.000 1.5181 55.8 6 -54.0726(反射面2) 4.000 1.5181 55.8 7 ∞ 15.236 1.5227 66.8 8 -56.9032 7.590 9 像面4 図15に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0043】第5実施例 図7を参照にして第5実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面である。数値実施例は以下に示す通り
である。本実施例の画角は40°、瞳径は20mm、焦
点距離は40mm、Fナンバーは2.0である。条件式
ν1 /ν2 の値は0.695である。
【0044】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 36.711 2 -100.9813 4.000 1.5768 41.9 3 ∞ 22.553 1.6200 60.3 4 -79.5946(反射面3) -22.553 1.6200 60.3 5 ∞ -4.000 1.5768 41.9 6 -100.9813(反射面2) 4.000 1.5768 41.9 7 ∞ 22.553 1.6200 60.3 8 -79.5946 2.000 9 像面4 図16に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0045】第6実施例 図8を参照にして第6実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面である。数値実施例は以下に示す通り
である。本実施例の画角は80°、瞳径は10mm、焦
点距離は40mm、Fナンバーは4.0である。条件式
ν1 /ν2 の値は0.798である。
【0046】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 31.098 2 -58.3138 4.000 1.5292 52.2 3 ∞ 17.350 1.5399 65.4 4 -60.7829(反射面3) -17.350 1.5399 65.4 5 ∞ -4.000 1.5292 52.2 6 -58.3138(反射面2) 4.000 1.5292 52.2 7 ∞ 17.350 1.5399 65.4 8 -60.7829 5.150 9 像面4 図17に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0047】第7実施例 図9を参照にして第7実施例を説明する。図中、1は瞳
位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4は
像面、5は接合面であり、P1、P2は偏光板、4分の
1波長板等の偏光光学素子である(具体的な1例として
は、P1は瞳1側に偏光板を像面4側に4分の1波長板
を積層した偏光光学素子、P2は4分の1波長板からな
る。)。この実施例は、第1の半透過面2でも第2の半
透過面3でも1回も反射しないで透過して像面4に達し
てしまうフレアー光をカットするために、偏光光学素子
P1、P2を配置した例である。また、この実施例にお
いては、瞳位置1と第1の半透過面2の間に平凸レンズ
Lを配置してある。数値実施例は以下に示す通りであ
る。本実施例の画角は90°、瞳径は10mm、焦点距
離は45mm、Fナンバーは4.5である。条件式ν1
/ν2 の値は0.552である。
【0048】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 28.239 2 ∞ 4.000 1.5163 64.1 3 ∞ (レンズL) 12.000 1.7550 27.6 4 -164.4962 5.000 5 -94.5660 2.000 1.6274 35.6 6 ∞ 2.000 1.5163 64.1 7 ∞ 17.969 1.5517 64.5 8 -79.3677(反射面3) -17.969 1.5517 64.5 9 ∞ -2.000 1.5163 64.1 10 ∞ -2.000 1.6274 35.6 11 -94.5660(反射面2) 2.000 1.6274 35.6 12 ∞ 2.000 1.5163 64.1 13 ∞ 17.969 1.5517 64.5 14 -79.3677 8.085 15 像面4 図18に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0049】第8実施例 図10を参照にして第8実施例を説明する。図中、1は
瞳位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4
は像面、5は接合面であり、L1、L2はレンズであ
る。この実施例は、コマ収差、非点収差等の軸外収差を
良好に補正するために、2つの半透過曲面2、3を持つ
厚肉レンズの両側にレンズL1、L2を接合した例であ
る。数値実施例は以下に示す通りである。本実施例の画
角は80°、瞳径は8mm、焦点距離は20mm、Fナ
ンバーは2.5である。条件式ν1 /ν2 の値は0.6
74である。
【0050】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 6.998 2 ∞ (レンズL1)18.000 1.5163 64.1 3 -39.2062 0.750 1.6209 37.3 4 ∞ 10.033 1.6480 55.3 5 -37.5176(反射面3) -10.033 1.6480 55.3 6 ∞ -0.750 1.6209 37.3 7 -39.2062(反射面2) 0.750 1.6209 37.3 8 ∞ 10.033 1.6480 55.3 9 -37.5176(レンズL2) 0.750 1.5163 64.1 10 ∞ 2.000 11 像面4 図19に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0051】第9実施例 図11を参照にして第9実施例を説明する。図中、1は
瞳位置、2は第1の半透過面、3は第2の半透過面、4
は像面、5は接合面である。この実施例は、分散の異な
る硝材の接合面5にパワーを持たせた例である。数値実
施例は以下に示す通りである。本実施例の画角は60
°、瞳径は10mm、焦点距離は45mm、Fナンバー
は4.0である。条件式ν1 /ν2 の値は0.851で
ある。
【0052】 面番号 曲率半径 面間隔 nd νd 1 瞳位置1 35.012 2 -61.8973 4.000 1.5139 57.3 3 181.9043 16.203 1.5172 67.3 4 -63.0690(反射面3) -16.203 1.5172 67.3 5 181.9043 -4.000 1.5139 57.3 6 -61.8973(反射面2) 4.000 1.5139 57.3 7 181.9043 16.203 1.5172 67.3 8 -63.0690 10.761 9 像面4 図20に本実施例の図12と同様な収差図を示す。
【0053】なお、本発明の共心光学系は、接眼光学系
や結像光学系の1つのレンズとして設けてもよいし、こ
の共心光学系単独で接眼光学系や結像光学系を構成して
もよい。その一例を以下に示す。結像光学系としては、
例えば、図21に斜視図を示すように、撮影用光学系O
bとファインダー光学系Fiとが別体にほぼ並設された
コンパクトカメラCaのファインダー光学系Fiに用い
ることができる。また、図22に断面を示す如く、前側
レンズ群GFと明るさ絞りDの後方に、第1半透過反射
面2及び第2半透過反射面3とからなる本発明の共心光
学系MLを、曲率中心を共に上記絞りDの面と光軸の交
点にほぼ一致させて配置して対物レンズ系L0 を構成す
ることができる。この対物レンズ系L0 によって形成さ
れた像は、上記対物レンズ系L0 の観察者側に設けられ
た4回反射のポロプリズムPによって正立され、接眼レ
ンズOcによって観察可能となっている。
【0054】さらに、結像光学系として使用するに際し
ては、フロント絞り光学系として構成することも可能で
ある。次に、接眼光学系としては、例えば図23(a)
に斜視図を示すように、虚像を観察者Mの眼球内に拡大
投影して仮想の空中拡大像を観察するようにした頭部装
着型ディスプレイシステムHMDに用いることができ
る。この場合、図23(b)の断面図に示すように、映
像を表示するための液晶表示素子LCDと、このLCD
に表示された映像を観察者眼球内に拡大投影するため
に、第1半透過反射面2と第2半透過反射面3からなる
本発明の共心光学系MLを、曲率中心を共に観察者側の
アイポイント(瞳位置)EP近傍に位置させて配置し、
接眼光学系を構成している。
【0055】以上に説明した本発明の共心光学系をまと
めると、次のようになる。 〔1〕 少なくとも2つの半透過反射面を持ち、前記の
少なくとも2つの半透過反射面は瞳面側に凹面を向けて
配置され、前記の少なくとも2つの半透過反射面は、各
々少なくとも1回の光線の通過と少なくとも1回の光線
の反射をするように配置され、少なくとも2つ以上の分
散の異なる第1の光学成分と第2の光学成分とで構成さ
れたことを特徴とする共心光学系。
【0056】〔2〕 略光軸上に自らの曲率中心を有
し、前記曲率中心の方向に凹面を向けた第1の半透過反
射面を備えた屈折率(n)が1よりも大きい(n>1)
媒質からなる第1の光学成分と、前記第1の半透過反射
面の曲率中心と略同位置に曲率中心を有する第2の半透
過反射面を備えた屈折率(n)が1よりも大きい(n>
1)媒質からなる第2の光学成分とを有し、前記第1の
光学成分の媒質の分散と前記第2の光学成分の媒質の分
散とが異なっていることを特徴とする共心光学系。
【0057】〔3〕 夫々の曲率中心を略同位置に有す
る第1及び第2の半透過反射面を有し、前記第1の半透
過反射面を備えた第1の光学成分と、前記第2の半透過
反射面を備えると共に、前記第1の光学成分とを異なっ
た分散を有する第2の光学成分とから構成され、前記第
1の半透過反射面を透過した光束が、前記第2の半透過
反射面によって反射されると共に、前記第2の半透過反
射面によって反射された反射光束が前記第1の半透過反
射面によって反射された後、前記第2の半透過反射面を
透過するように、前記第1及び第2の半透過反射面が構
成されていることを特徴とする共心光学系。
【0058】〔4〕 前記少なくとも2つ以上の分散の
異なる光学成分は、相隣接することを特徴とする前記
〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の共心光学系。
【0059】〔5〕 前記の各半透過反射面は、20%
以上80%以下の透過率を有することを特徴とする前記
〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の共心光学系。
【0060】〔6〕 前記の少なくとも2つの半透過反
射面で1回も反射しないで透過する光線を遮断するため
に、偏光光学素子で構成された遮断手段が配置されてい
ることを特徴とする前記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載
の共心光学系。
【0061】〔7〕 接眼光学系として用いることを特
徴とする前記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の共心光学
系。
【0062】〔8〕 結像光学系として用いることを特
徴とする前記〔1〕、〔2〕又は〔3〕記載の共心光学
系。
【0063】
〔9〕 前記の第1の光学成分のアッベ数
をν1 、前記の第2の光学成分のアッベ数をν2 とする
とき、 0.2<ν1 /ν2 <1.00 ・・・ なる条件を満足することを特徴とする前記〔1〕、
〔2〕又は〔3〕記載の共心光学系。
【0064】〔10〕 上下方向と水平方向の画角が4
0°以上で、 0.5<ν1 /ν2 <0.98 ・・・ なる条件を満足することを特徴とする前記〔1〕、
〔2〕又は〔3〕記載の共心光学系。
【0065】〔11〕 上下方向と水平方向の画角が4
0°以上で、かつ、瞳径が10mm以上で、 0.5<ν1 /ν2 <0.95 ・・・ なる条件を満足することを特徴とする前記〔1〕、
〔2〕又は〔3〕記載の共心光学系。
【0066】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の共心光学系によると、画角90°前後及び瞳径10m
m前後までほとんど色収差の発生のない、撮像・接眼両
光学系に使用できる共心光学系を提供することができ、
このような共心光学系を用いて、例えば、広い提示画角
で、周辺の画角まで鮮明に観察できる頭部装着型ディス
プレイシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による共心光学系の基本的構成と色収差
発生が少ない理由を説明するための図である。
【図2】単一硝材からなる共心光学系の色収差発生原因
を説明するための図である。
【図3】本発明の第1実施例の共心光学系の断面図であ
る。
【図4】第2実施例の断面図である。
【図5】第3実施例の断面図である。
【図6】第4実施例の断面図である。
【図7】第5実施例の断面図である。
【図8】第6実施例の断面図である。
【図9】第7実施例の断面図である。
【図10】第8実施例の断面図である。
【図11】第9実施例の断面図である。
【図12】第1実施例の球面収差、非点収差、歪曲収差
を表す縦収差図(a)と横収差図(b)である。
【図13】第2実施例の図12と同様な収差図である。
【図14】第3実施例の図12と同様な収差図である。
【図15】第4実施例の図12と同様な収差図である。
【図16】第5実施例の図12と同様な収差図である。
【図17】第6実施例の図12と同様な収差図である。
【図18】第7実施例の図12と同様な収差図である。
【図19】第8実施例の図12と同様な収差図である。
【図20】第9実施例の図12と同様な収差図である。
【図21】本発明の共心光学系をコンパクトカメラのフ
ァインダー光学系の結像光学系に用いる例を説明するた
めの斜視図である。
【図22】本発明の共心光学系を対物レンズの一部に用
いる例を説明するための断面図である。
【図23】本発明の共心光学系を頭部装着型ディスプレ
イシステムの接眼光学系として用いる例を説明するため
の図である。
【符号の説明】
1…瞳位置(瞳面) 2…第1の半透過曲面 3…第2の半透過曲面 4…像面 5…接合面 P1、P2…偏光光学素子 L、L1、L2…レンズ Ob…撮影用光学系 Fi…ファインダー光学系 Ca…コンパクトカメラ GF…前側レンズ群 D …明るさ絞り ML…共心光学系 L0 …対物レンズ系 P …ポロプリズム Oc…接眼レンズ M …観察者 HMD…頭部装着型ディスプレイシステム LCD…液晶表示素子 EP…アイポイント(瞳位置)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つの半透過反射面を持ち、
    前記の少なくとも2つの半透過反射面は瞳面側に凹面を
    向けて配置され、前記の少なくとも2つの半透過反射面
    は、各々少なくとも1回の光線の通過と少なくとも1回
    の光線の反射をするように配置され、少なくとも2つ以
    上の分散の異なる第1の光学成分と第2の光学成分とで
    構成されたことを特徴とする共心光学系。
  2. 【請求項2】 略光軸上に自らの曲率中心を有し、前記
    曲率中心の方向に凹面を向けた第1の半透過反射面を備
    えた屈折率(n)が1よりも大きい(n>1)媒質から
    なる第1の光学成分と、 前記第1の半透過反射面の曲率中心と略同位置に曲率中
    心を有する第2の半透過反射面を備えた屈折率(n)が
    1よりも大きい(n>1)媒質からなる第2の光学成分
    とを有し、 前記第1の光学成分の媒質の分散と前記第2の光学成分
    の媒質の分散とが異なっていることを特徴とする共心光
    学系。
  3. 【請求項3】 夫々の曲率中心を略同位置に有する第1
    及び第2の半透過反射面を有し、 前記第1の半透過反射面を備えた第1の光学成分と、前
    記第2の半透過反射面を備えると共に、前記第1の光学
    成分とを異なった分散を有する第2の光学成分とから構
    成され、 前記第1の半透過反射面を透過した光束が、前記第2の
    半透過反射面によって反射されると共に、前記第2の半
    透過反射面によって反射された反射光束が前記第1の半
    透過反射面によって反射された後、前記第2の半透過反
    射面を透過するように、前記第1及び第2の半透過反射
    面が構成されていることを特徴とする共心光学系。
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