JP2020019649A - エレベータの共連れ同乗防止システム - Google Patents
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Abstract
Description
また、特許文献2には、ID認証後にかご内への乗り込みが検知されると、かごの戸閉を速やかに行い、認証された利用者に続いて不審者を乗り込ませないようにすることが記載されている。
この点、従来は、先に乗り込んだ者をID認証者であるとみなしてしているが、必ずしもそうとはかぎらないので、セキュリティとしては不十分であった。
(第1実施形態)
図1は、本発明が適用されるエレベータの概要を示す図である。図1において、参照番号10は、エレベータの乗場を示す。参照番号12は、かごを示す。乗場10には、ホール呼び釦13が設けられている。また、乗場10には、認証装置14,表示装置19が設置されている。認証装置14は、特定の利用者に限ってエレベータを利用できるようにするもので、例えば、ICカードリーダが用いられている。利用者には、IDカードが交付され、各人はIDカードを認証装置にかざすことで、認証が行われる。乗場10には、乗場の領域全体を視野にカバーする乗場カメラ18が設置されている。
図2において、制御盤22は、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置38と、乗場カメラ18、かごカメラ20から出力されるカメラ映像を画像処理する映像処理装置30と、を備えている。
画像処理装置30は、ID認証された利用者(以下、利用許可者という)の特定、追尾に必要なデータ処理を行う画像処理部31を有している。この画像処理部31には、乗場カメラ18、かごカメラ20によって撮影した映像データが入力される。また、認証装置14からは、首尾良く認証が行われた場合に、認証信号が画像処理部31に送信され、画像処理が開始される。さらに、画像処理部31は、映像データ上で認識される人物の中から利用許可者を特定する利用許可者特定部32と、その特定された利用許可者の映像上の動きを追尾する特定者追尾部33を有している。画像処理においては、最終的に利用許可者がかご12に乗り込んだか、あるいは乗場10にいるか、その位置が特定される。この位置情報を生成するのが位置特定部34である。
この実施形態では、IDカードを正規に交付されている利用者は、次のような手順に従ってエレベータを利用することになる。
続くステップS14では、乗場カメラ18、かごカメラ20によって撮影された映像の解析が映像処理装置30で開始される。
そこで、ステップS20、ステップS21では、かごカメラ20で撮影した映像を解析して利用許可者を特定して追尾する。この場合、乗場での追尾によって、利用許可者は既に特定されているので、同じ特徴を持った人物を利用許可者として特定し追尾する。特徴の一致する人物が画像上で見つかるかどうかで、利用許可者はかご12にいるかを特定することができる(ステップS22)。このような利用許可者の位置情報は、判別部40に送信され(ステップS23)、その判別結果に応じて次のように処理される。
正規の手順を踏んで認証された利用許可者がかご12に確実に乗り込んだ状態でエレベータを運転することができる。仮に、乗場10に正規の認証を受けていない部外者(以下、非利用許可者という)が先にかご12に乗り込んでもエレベータを運転することができなくすることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係るエレベータの共連れ同乗防止システムについて、図4、図5を参照しながら説明する。
図4は、第2実施形態による共連れ同乗防止システムのブロック構成図である。この第2実施形態は、映像処理装置30にカメラ映像から非利用許可者を特定する非利用許可者特定部36を付加した実施の形態である。その他の構成要素は、第1実施形態と同様であり、図2と同一の構成要素には同一の参照番号を付して、その詳細な説明は省略する。
以下、図5に示すフローチャートを参照しながら、第2実施形態によるエレベータの共連れ同乗防止システムの動作について説明する。
続くステップS14では、乗場カメラ18、かごカメラ20によって撮影された映像の解析が映像処理装置30で開始される。
最初に、画像上で、利用許可者が特定される(ステップS15)。この場合、画像上では、認証装置14の位置は特定されており、認証信号受信時に、認証装置14の近辺で動くものが利用許可者であると特定される。特定された利用許可者の画像からは、追尾に必要な特徴が抽出される。次いで、ステップS16では、特定者追尾部33によって、利用許可者の動きが画像上で追尾される。
次に、本発明の第3実施形態に係るエレベータの共連れ同乗防止システムについて、図6を参照しながら説明する。
この第3実施形態は、第1実施形態において、利用許可者を追尾しているうちに、画像の視野から外れて認識できなくなった場合の処理を追加したものである。適用される共連れ同乗防止システムは、図2のシステムと同一である。図6に示すフローチャートにおいて、ステップS10からステップS27までの手順は、第1実施形態の図3に示したフローチャートと同様であり、その詳細な説明は省略する。
なお、乗場10に利用者を認識できた場合には、かごカメラ20の映像による追尾を再開し、かご12に乗り込んだ後に、エレベータを専用で利用することができる。
次に、本発明の第4施形態に係るエレベータの共連れ同乗防止システムについて、図7を参照しながら説明する。
図7は、本発明の第4実施形態による共連れ同乗防止システムのブロック構成図である。この第4実施形態は、利用許可者の映像上の識別が正しく行われた場合に、その利用許可者がエレベータを利用可能であることを表示する表示装置19を乗場10に設置した実施の形態である。
次に、本発明の第5施形態に係るエレベータの共連れ同乗防止システムについて、図8、図9を参照しながら説明する。
ここで、正当な理由があってエレベータに同乗しようとする者は、複数人あって、そのうち、代表となる一人のみにIDカードが交付されているものとする。
専用運転制御部42は、エレベータの運転を、認証された利用者、すなわち利用許可者だけがエレベータを利用できるようにする利用許可者専用運転に切り替える(ステップS12)。これにより、かご操作盤15の行き先階登録釦16は無効となり(ステップS13)、押しても作動しなくなる。
他方、利用許可者、非利用許可者の合計人数と認証信号のカウント数とが一致していなければ(ステップS42のno)、行き先階登録を無効とする(ステップS43)。一致していない場合とは、同乗者に全くの第3者が紛れ込んでいるような場合であり、そのような第3者の共連れ同乗を防止することができる。
Claims (5)
- エレベータを専用で利用できる者であることを認証する認証装置と、
エレベータの乗場に設置され、乗場の領域全体を撮影する乗場カメラと、
かご内に設置され、かご内部を撮影するかごカメラと、
前記乗場カメラ、前記かごカメラによってそれぞれ撮影した映像上で、前記認証装置によって認証された利用許可者を特定する利用許可者特定部と、前記利用許可者の動きを映像上で追尾する追尾部と、追尾した結果、前記利用許可者が最終的に乗場にいるのか、かご内にいるのかを特定する位置特定部と、を有する映像処理装置と、
前記位置特定部から利用者許可者の位置情報を与えられ、前記利用許可者が前記かご内にいた場合にのみ、前記かご内の操作盤による操作を有効とする制御装置と、を備えたことを特徴とするエレベータの共連れ同乗防止システム。 - 前記映像処理装置は、前記映像上で、前記認証装置によって認証されていない人物を非利用許可者であると特定する非利用許可者特定部をさらに有し、
前記追尾部は、前記映像上で前記非利用許可者を追尾し、
前記制御装置は、前記非利用許可者がかご内にいると判定された場合に、前記操作盤による行き先階登録を無効又は取り消すことを特徴とする請求項1に記載のエレベータの共連れ同乗防止システム。 - 前記制御装置は、利用許可者を最終的に追尾できなくなった場合には、利用許可者のための専用運転を通常の運転制御に切り替えることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの共連れ同乗防止システム。
- 利用許可者が正しく識別された場合には、前記利用許可者のエレベータの利用が可能であることを報知する報知装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項に記載のエレベータの共連れ同乗防止システム。
- 前記制御装置は、同一の認証媒体による認証操作が複数回あった場合に、認証回数をカウントするカウント部をさらに有し、前記位置特定部によりかご内にいる利用許可者と非利用許可者の合計人数が前記認証回数と同一であった場合にのみ前記操作盤による行き先階登録を有効にすることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの共連れ同乗防止システム。
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