JP2019159974A - 認証装置、認証方法、及び認証プログラム - Google Patents

認証装置、認証方法、及び認証プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】セキュリティと利便性との両立した認証を行いかつ、認証装置の使用目的に応じた認証を行うことができる。【解決手段】認証装置1は、利用者の前記生体情報を3種類以上取得する生体情報取得部11と、生体情報取得部11が取得した生体情報の種類毎に、生体認証による利用者の認証レベルN1、N2、N3を取得する認証レベル取得部12と、生体情報を種類毎に、基準判定レベル1A、1B、1Cと、高判定レベル2A、2B、2Cとを記憶する判定レベル記憶部14と、生体情報の種類毎に、認証レベルN1、N2、N3を、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cと比較した比較結果に基づいて、利用者が登録者であるか否かを判定する判定部13と、を備えている。【選択図】図5

Description

この発明は、生体情報を使用して利用者を認証する生体認証技術に関する。
従来、複数の種類の生体情報を使用して、利用者の認証を行う認証装置がある(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の認証装置は、データベースに予め各登録者の顔画像データから特徴を抽出したが顔認証用の登録データ、及び指紋データから特徴を抽出した指紋認証用の登録データを保存している。この認証装置では、利用者から取得した顔画像から特徴を抽出した顔認証用の照合データを顔認証用の登録データと照合し、その類似度が予め定めた閾値以上の場合、利用者を登録者本人であると判定する。また、この認証装置では、顔認証用の照合データを顔認証用の登録データと照合し、類似度が予め定めた閾値未満の場合、利用者から取得した指紋の画像から特徴を抽出した指紋認証用の照合データを指紋認証用の登録データと照合し、その類似度が予め定めた閾値以上の場合、利用者を登録者本人であると判定する。
特開2009−211488号公報
認証装置は、本人拒否率を高くすることで、本人が認証されない可能性が高くなる。したがって、本人拒否率が高い認証装置では、利便性が低下する。また、認証装置は、本人拒否率を低くすると、本人拒否率とトレードオフの関係にある他人受入率が高くなる。認証装置は、他人受入率を高くすることで、他人を本人として認証する可能性が高くなる。したがって、他人受入率が高い認証装置では、セキュリティが低下する。つまり、認証装置では、セキュリティと利便性とがトレードオフの関係であり、セキュリティと利便性とを両立して利用者の認証をすることが困難であった。
この発明の目的は、生体認証において、セキュリティと利便性とを両立させた認証をする技術を提供することにある。
この発明の認証装置は、上記目的を達するために、以下のように構成している。
この認証装置は、利用者が登録者であるかどうかの認証を、3種類以上の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置である。前記利用者の前記生体情報を3種類以上取得する生体情報取得部と、前記生体情報取得部が取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得部と、前記生体情報を種類毎に、基準判定レベルと、前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルとを記憶する判定レベル記憶部と、前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、前記基準判定レベル及び前記高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定する判定部と、を備える。
この構成によれば、認証装置は、3種類以上の生体情報の種類毎に、認証レベルに基づいて利用者が登録者であるか否かを判定することができる。また、この構成によれば、認証装置は、総合的な判断によって利用者が登録者であるか否かを判定する。さらに、この構成によれば、認証装置は、本人拒否率又は他人受入率をどの程度にするか、システムによって決めることができる。これにより、この構成では、認証装置は、生体認証において、セキュリティと利便性とを両立した認証をすることができる。
この認証装置では、前記判定部は、前記認証レベルが前記基準判定レベルを超えていない種類の前記生体情報がなければ、前記利用者が前記登録者であると判定することが好ましい。
このように構成すれば、認証装置は、3種類以上の生体情報の全ての認証レベルが基準判定レベルを超えているので、利便性を低下させることなくセキュリティを向上させることができる。
この認証装置では、前記判定部は、前記利用者が前記登録者であるか否かの判定に、3種類の生体情報を使用する場合、前記判定部は、前記認証レベルが前記高判定レベルを超えている種類の前記生体情報が2種類以上あれば、前記利用者が前記登録者であると判定するのが好ましい。
このように構成すれば、認証装置は、高判定レベルを用いた認証において、3種類の生体情報のうち、1種類の生体情報の認証レベルで利用者が登録者でないと判定しても、他の2種類の生体情報の認証レベルが高判定レベル以上であれば、利用者が登録者であると判定する。これにより、認証装置は、セキュリティを低下させることなく利便性を向上させることができる。
この認証装置では、前記判定部は、前記利用者が前記登録者であるか否かの判定に、3種類の生体情報を使用する場合、前記判定部は、いずれか2種類の前記生体情報の前記認証レベルが前記高判定レベルを超えており、かつ残りの種類の前記生体情報の前記認証レベルが前記基準判定レベルを超えていれば、前記利用者が前記登録者であると判定することが好ましい。
このように構成すれば、認証装置は、高判定レベルを用いた認証において、3種類の生体情報のうちの2種類の生体情報の認証レベルが高判定レベル以上であって、かつ残り1種類の生体情報の認証レベルが基準判定レベル以上であれば、利用者が登録者であると判定する。これにより、認証装置は、セキュリティを低下させることなく利便性を向上させることができる。
この認証装置では、前記判定部は、前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、前記基準判定レベル及び前記高判定レベルと比較した比較結果に応じたポイントを付与し、合計ポイント数に基づいて、利用者が登録者であるか否かを判定することが好ましい。
このように構成すれば、認証装置は、合計ポイントに対する閾値をシステムに応じて設定することができるので、システムに応じた生体認証をすることができる。
この認証装置は、利用者が登録者であるかどうかの認証を、2種類の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置であって、前記利用者の前記生体情報を2種類取得する生体情報取得部と、前記生体情報取得部が取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得部と、前記生体情報の種類毎に、基準判定レベルと、前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルとを記憶する判定レベル記憶部と、前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、前記基準判定レベル及び前記高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定し、前記2種類の生体情報のうちの一方の前記生体情報の前記認証レベルが前記基準判定レベルよりも低い値であっても他方の前記生体情報の前記認証レベルが前記高判定レベル以上の場合、前記利用者が前記登録者であると判定する判定部と、を備える。
この構成によれば、認証装置は、2種類の生体情報の種類毎に、認証レベルに基づいて利用者が登録者であるか否かを判定することができる。また、この構成によれば、認証装置は、総合的な判断によって利用者が登録者であるか否かを判定する。さらに、この構成によれば、認証装置は、本人拒否率又は他人受入率をどの程度にするか、システムによって決めることができる。これにより、この構成では、認証装置は、生体認証において、セキュリティと利便性とを両立した認証をすることができる。
この発明によれば、生体認証において、セキュリティと利便性とを両立した認証をすることができる。
駅サーバの主要部の構成を示す構成図である。 自動改札機の要部の構成を示すブロック構成図である。 自動改札機の出場用ユニットの外観図である。 出場用ユニットの要部を示す外観図である。 認証部の主要部の構成を示すブロック図である。 図6(A)は生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係の一例を示す説明図であり、図6(B)は、生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係性の別の例を示す説明図であり、図6(C)は、基準判定レベル及び高判定レベルで区切られた3つの範囲を示す説明図である。 認証部の認証処理の動作を示すフローチャートである。 変形例1にかかる認証部の認証処理の動作を示すフローチャートである。 図9(A)は変形例1にかかる生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係の一例を示す説明図であり、図9(B)は、変形例1にかかる生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係性の別の例を示す説明図である。 変形例2にかかる認証部の認証処理の動作を示すフローチャートである。 図11(A)は変形例2にかかる生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係の一例を示す説明図であり、図11(B)は、変形例2にかかる生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係性の別の例を示す説明図である。 図12(A)は変形例3にかかる生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係の一例を示す説明図であり、図12(B)は、変形例3にかかる生体情報の種類毎の類似度、基準判定レベル及び高判定レベルの関係性の別の例を示す説明図であり、図12(C)は、変形例3にかかる基準判定レベル及び高判定レベルで区切られた3つの範囲を示す説明図である。 変形例3にかかる認証部の認証処理の動作を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施形態の1つである認証部1について説明する。以下の説明では、3種類の生体情報を使用して利用者を認証する認証部1について説明する。なお、認証部1は、この発明にかかる認証装置を示す。
<1.適用例>
図1は、この発明の実施形態にかかる駅サーバ3の主要な構成を示す構成図である。この例にかかる認証部1は、図1に示すように、駅などに設置されている駅サーバ3に設けられている。認証部1は、顔、指紋及び指の静脈パターンの生体情報に基づいて利用者を認証する。認証部1は、駅の利用者を認証した認証結果(判定結果)を駅務機器、例えば、自動改札機2に送信する。なお、自動改札機2と駅サーバ3は、有線又は無線で接続されている。
この例にかかる自動改札機2は、例えば、駅の改札口に設置されている。自動改札機2は、利用者が改札通路を通行するときに、認証部1によって認証された3種類の生体情報についての判定結果に基づいて、改札通路の通行を許可する。
認証部1は、自動改札機2から利用者の各種類の生体情報を取得する。ここでいう生体情報とは、顔が撮像された顔画像、指紋が撮像された指紋画像及び指の静脈パターンが撮像された静脈パターン画像である。そして、認証部1は、生体情報の種類毎に、これらの生体情報の特徴を抽出した照合データと、登録データベース31に予め登録されている登録データとから、類似度N1、N2、N3を取得する。
認証部1は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3を、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cと比較した結果(比較結果)に基づいて、利用者が登録者であるか否かを判定する。つまり、認証部1は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cで区切られた3つの範囲、例えば範囲R1、R2、R3のうちのどの範囲に属しているかで、利用者が登録者であるか否かを判定する(図6C参照)。
<2.構成例>
図2は、この例にかかる自動改札機2の要部の構成を示すブロック構成図である図3は、自動改札機2の出場用ユニット27の外観図である。図4は、出場用ユニット27の要部を示す外観図である。自動改札機2は、図2に示すように、制御部21と、位置検知部22と、通信部23と、表示部24と、扉開閉部25と、カメラ4と、スキャナ5とを備えている。
自動改札機2は、改札通路を挟んで対向する入場用ユニット(不図示)と、図2で示される出場用ユニット27とで構成されている。自動改札機2は、出場用ユニット27と、入場用ユニットを対向させて配置し、2つのユニット間に形成した改札通路における利用者の通行を制限(通行許可/通行禁止)する。出場用ユニット27は、駅構内から出場する利用者に対して改札処理を行う。入場用ユニットは、駅構内に入場する利用者に対して改札処理を行う。ここでは、出場用ユニット27と、入場用ユニットとを対向させた自動改札機2を例にして説明する。
カメラ4は、利用者の顔を撮像する。カメラ4は、図3に示すように、出場用ユニット27及び入場用ユニットの上側であって、改札通路の中間付近に設けられている。出場用ユニット27のカメラ4は、撮像方向が駅構内から出場しようとする利用者(駅構内側)に向くように設けられている。また、入場用ユニットのカメラ4は、撮像方向が駅構内に入場使用とする利用者(駅構外側)に向くように設けられている。
スキャナ5は、図3及び図4に示すように、利用者の指紋及び指の静脈パターンを撮像する。スキャナ5は、出場用ユニット27及び入場用ユニットの上側に設けられている。出場用ユニット27のスキャナ5は、駅構内から出場しようとする利用者の指紋及び静脈パターンを撮像するために、駅構内側に設けられている。入場用ユニットのスキャナ5は、駅構内へ入場しようとする利用者の指紋及び静脈パターンを撮像するために、駅構外側に設けられている。スキャナ5は、例えば、出場用ユニット27の上側に設けられた読取領域51に載置された利用者の指から、指紋及び指の静脈パターンを撮像する。
自動改札機2の制御部21は、位置検知部22、通信部23、表示部24、扉開閉部25及びカメラ4、スキャナ5、の各部の動作を制御する。
位置検知部22は、改札通路に沿って配置された複数のセンサ(不図示)により、改札通路内を通行する利用者の位置を検知する。位置検知部22は、例えば、出場用ユニット27に、改札通路に沿って配置された複数の発光素子と、入場用ユニットに改札通路を挟んで複数の発光素子のそれぞれに対向する位置に配置された複数の受光素子(不図示)を有している。位置検知部22は、発光素子から照射されている光を受光していない受光素子があれば、その受光素子に対応する位置に利用者が存在すると判定する。
通信部23は、駅サーバ3と種々のデータを送受信する。通信部23は、撮像した顔画像、指紋画像及び静脈パターン画像を生体情報として駅サーバ3に送信する。また、通信部23は、例えば、駅サーバ3から利用者の判定結果を受信する。
表示部24は、改札通路を通行している利用者に対してメッセージを表示する。表示部24は、例えば、液晶パネル241を有している(図2参照)。表示部24は、入場用ユニット及び出場用ユニット27のそれぞれに配置されており、改札通路の出口側に配置されている。表示部24の液晶パネル241には、利用者の通行が許可されている場合、利用者に通行可能であることを報知するメッセージが表示される。また、表示部24の液晶パネル241には、利用者の通行が許可されていない場合、利用者に通行不可であることを報知するメッセージが表示される。なお、出場用ユニット27に配置されている表示部24の液晶パネル241には、例えば、利用者が支払うべき運賃を表示してもよい。
扉開閉部25は、駅サーバ3から受信した判定結果に基づいて、扉251を開閉する。扉251は、入場用ユニット及び出場用ユニット27のそれぞれに2つずつ設けられている。扉開閉部25は、例えば、駅サーバ3から利用者が登録者であるとの判定結果を受信した場合、利用者の通行を許可して、扉251を開にする。また、扉開閉部25は、例えば、駅サーバ3から利用者が登録者ではないとの判定結果を受信した場合、利用者の通行を許可しないので、扉251を閉する(図2参照)。
駅サーバ3は、図1に示すように、登録データベース31と、制御部32と、端末通信部33とを備えている。
登録データベース31には、登録者の生体情報に基づく登録データが登録されている。より詳細には、登録データベース31には、登録者の生体情報の特徴が抽出された登録データが登録されている。登録データベース31には、登録者の顔の特徴を抽出した顔照合用の登録データが登録されている。また、登録データベース31には、登録者の指紋の特徴を抽出した指紋照合用の登録データが登録されている。また、登録データベース31は、静脈パターンの特徴を抽出した静脈パターン照合用の登録データが登録されている。この例において、登録データベース31には、自動改札機2を使用する登録者の顔照合用の登録データ、指紋照合用の登録データ及び静脈パターン照合用の登録データが既に登録されている。
制御部32は、認証部1を有する。また、制御部32は、端末通信部33の動作を制御する。
図5は、この例にかかる認証部1の主要部の構成を示すブロック図である。認証部1は、図5に示すように、制御部10と、生体情報取得部11と、認証レベル取得部12と、判定部13と、判定レベル記憶部14と、出力部15とを備えている。
制御部10は、生体情報取得部11、認証レベル取得部12、及び判定部13の各部の動作を制御する。
生体情報取得部11は、利用者の生体情報を自動改札機2から取得する。より詳細には、生体情報取得部11は、自動改札機2から、利用者の顔画像、指紋画像及び静脈パターン画像を取得する。
認証レベル取得部12は、自動改札機2から取得した生体情報の種類(顔画像、指紋画像、静脈パターン画像)毎に、特徴を抽出した照合データを生成する。
認証レベル取得部12は、生体情報の種類毎に、照合データを登録データベース31に登録されている全ての登録者の登録データと照合する。認証レベル取得部12は、照合データを登録データベース31に登録されている全ての登録者の登録データと照合して、類似度(認証レベル)を算出する。認証レベル取得部12は、生体情報の種類毎に、類似度のうち最も高い類似度を検出する。認証レベル取得部12は、生体情報の種類毎に検出した最も高い類似度の中で最も高い類似度を選択する。認証レベル取得部12は、この選択された類似度に対応する登録者の各種類の生体情報の類似度N1、N2、N3を取得する。
例えば、生体情報の種類毎に最も高い類似度に対応する登録者が異なる場合であっても、認証レベル取得部12は、生体情報の種類毎に検出された最も高い類似度の中で最も高い類似度に対応する登録者の類似度N1、N2、N3を取得する。
なお、ここでいう、類似度N1は、顔照合用の類似度をいう。また、ここでいう、類似度N2は、指紋照合用の類似度をいう。さらに、ここでいう、類似度N3は、静脈パターン照合用の類似度をいう。
判定レベル記憶部14には、生体情報の種類毎に基準判定レベル1A、1B、1Cと、高判定レベル2A、2B、2Cとが記憶されている。高判定レベル2A、2B、2Cは、基準判定レベル1A、1B、1Cよりも他人受入率を低くした値である。
図6(A)は生体情報の種類毎の類似度N1、N2、N3、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cの関係の一例を示す説明図である。図6(B)は、生体情報の種類毎の類似度N1、N2、N3、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cの関係性の別の例を示す説明図である。図6(C)は、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cで区切られた3つの範囲R1、R2、R3の一例を示す説明図である。
ここでいう基準判定レベル1Aは、顔照合に用いられる基準判定レベルである。また、ここでいう基準判定レベル1Bは、指紋照合に用いられる基準判定レベルである。さらに、ここでいう基準判定レベル1Cは、静脈パターン照合に用いられる基準判定レベルである。
また、ここでいう高判定レベル2Aは、顔照合に用いられる高判定レベルである。また、ここでいう高判定レベル2Bは、指紋照合に用いられる高判定レベルである。さらに、ここでいう高判定レベル2Cは、静脈パターン照合に用いられる高判定レベルである。
図6(C)で示されるように、範囲R1は基準判定レベル1A、1B、1C未満の範囲を示す。また、図6(C)で示される範囲R2は基準判定レベル1A、1B、1C以上、かつ高判定レベル2A、2B、2C未満の範囲を示す。さらに、図6(C)で示される範囲R2は高判定レベル2A、2B、2C以上の範囲を示す。
判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が範囲R1、範囲R2又は範囲R3のいずれの範囲に属するかを判定する。
判定部13は、顔照合の類似度N1と基準判定レベル1Aとを比較する。より具体的には、判定部13は、顔照合の類似度N1が基準判定レベル1A以上であるか否かを判定する。また、判定部13は、指紋照合用の類似度N2と基準判定レベル1Bと比較する。より具体的には、判定部13は、指紋照合用の類似度N2が基準判定レベル1B以上であるか否かを判定する。さらに、判定部13は、静脈パターン照合の類似度N3と基準判定レベル1Cと比較する。より具体的には、判定部13は、静脈パターン照合の類似度N3が基準判定レベル1C以上であるか否かを判定する。
また、判定部13は、顔照合用の類似度N1と高判定レベル2Aと比較する。より具体的には、判定部13は、顔照合用の類似度N1が高判定レベル2A以上であるか否かを判定する。また、判定部13は、指紋照合用の類似度N2と高判定レベル2Bとを比較する。より具体的には、判定部13は、指紋照合用の類似度N2が高判定レベル2B以上であるか否かを判定する。さらに、判定部13は、静脈パターン照合用の類似度N3と高判定レベル2Cとを比較する。より具体的には、判定部13は、静脈パターン照合用の類似度N3が高判定レベル2C以上であるか否かを判定する。
判定部13は、図6(A)に示すように、生体情報の種類毎に、類似度が範囲R2に属していれば、利用者が登録者であると判定する。つまり、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が基準判定レベル1A、1B、1Cを超えていない種類の生体情報がなければ、利用者が登録者であると判定する。言い換えると、判定部13は、全ての類似度N1、N2、N3が対応する基準判定レベル1A、1B、1C以上であれば、利用者が登録者であると判定する。
また、判定部13は、図6(B)に示すように、3種類の生体情報のうちの1種類の生体情報の類似度N1が範囲R1に属していても、残りの2種類の生体情報の類似度が範囲R3に属している場合、利用者が登録者であると判定する。言い換えると、判定部13は、3種類の生体情報のうちの1種類の生体情報の類似度N1が何等かの理由で基準判定レベル1Aよりも低い場合、他の2種類の生体情報の類似度N2、N3が対応する高判定レベル2B、2C以上であれば、利用者が登録者であると判定する。
さらに、判定部13は、2種類以上の生体情報の類似度N1、N2、N3が範囲R1に属している場合、利用者は登録者ではないと判定する。言い換えると、判定部13は、種類以上の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が、対応する基準判定レベル(1A、1B、1C)より低い場合、利用者は登録者ではないと判定する。
また、判定部13は、1種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が、範囲R1に属する場合、残りの2種類の生体情報の類似度が範囲R3に属していない場合、利用者は登録者ではないと判定する。言い換えると、判定部13は、1種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が、対応する基準判定レベル(1A、1B、1C)よりも低い場合であって、残りの2種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)の少なくとも1種類の類似度(N1、N2、N3)が対応する高判定レベル(2A、2B、2C)よりも低い場合、利用者は登録者ではないと判定する。
出力部15は、判定部13によって判定された判定結果を外部、例えば自動改札機2に出力する。
この例にかかる認証部1は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3と、対応する基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cとを比較することで、1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1)が基準判定レベル(例えば、基準判定レベル1A)よりも低い場合でも、残りの2種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2、N3)が高判定レベル(例えば2B、2C)以上であるので、利用者が登録者であると判定する。この例にかかる認証部1は、総合的な判断によって利用者が登録者であるか否かを判定する。この例にかかる認証部1は、本人拒否率又は他人受入率をどの程度にするか、システムによって決めることができる。これにより、この例にかかる認証部1は、セキュリティの低下を抑制しつつ、利便性を向上させているので、セキュリティと利便性とを両立した認証をすることができる。
認証部1の制御部10は、ハードウェアCPU、メモリ(判定レベル記憶部14)、その他の電子回路によって構成されている。ハードウェアCPUが、この発明にかかる認証プログラムを実行したときに、認証レベル取得部12、及び判定部13として動作する。また、メモリは、この発明にかかる認証プログラムを展開する領域や、この認証プログラムの実行時に生じたデータ等を一時記憶する領域を有している。制御部10は、ハードウェアCPU、メモリ等を一体化したLSIであってもよい。また、ハードウェアCPUが、この発明にかかる認証方法を実行するコンピュータである。
<3.動作例>
認証部1の認証処理の動作について図7を参照して説明する。図7は、認証部1の認証処理の動作を示すフローチャートである。生体情報取得部11は、各種類の生体情報において、自動改札機2からカメラ4で撮像した顔画像、とスキャナ5で撮像した指紋画像と静脈パターン画像(生体情報)を取得する(S11)。認証レベル取得部12は、各画像から生体情報の特徴を抽出した照合データを生成する(S12)。認証レベル取得部12は、生体情報の種類毎に、最も高い類似度を検出し、これらの類似度の中で最も高い類似度を選択する(S13)。認証レベル取得部12は、選択された類似度に対応する登録者の各種類の生体情報の類似度N1、N2、N3を取得する(S14)。判定部13は、全ての類似度N1、N2、N3が基準判定レベル1A、1B、1Cと高判定レベル2A、2B、2Cで区切られた3つの範囲R1、R2、R3のうちの範囲R2又は範囲R3に属しているか否かを判定する(S15)。3種類の生体情報の類似度N1、N2、N3の全てが範囲R2又はR3に属している場合(対応する基準判定レベル1A、1B、1C以上である場合)、判定部13は、利用者が登録者であると判定する(S16)。出力部15は、判定結果を外部に出力する(S17)。
一方、3種類の生体情報の類似度N1、N2、N3のうち、少なくとも1種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が範囲R1に属している場合(S15:No)、判定部13は、類似度N1、N2、N3のうちの2種類以上の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が範囲R1に属しているか否かを判定する(S18)。1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1)が範囲R1に属していた場合(S18:No)、残りの2種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2、N3)が範囲R3に属しているか否かを判定する(S19)。残りの2種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2、N3)が対応する範囲R3に属している場合(S19:Yes)、判定部13は、利用者が登録者であると判定する(S16)。
また、類似度N1、N2、N3のうちの2種類以上の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が範囲R1に属している場合(S18:Yes)、判定部13は、利用者が登録者ではないと判定する(S20)。
また、1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1)が範囲R1に属している場合(S18:No)であって、かつ残りの2種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2、N3)のうちのいずれかが範囲R2に属している場合(S19:No)、判定部13は、利用者が登録者ではないと判定する(S20)。
この例にかかる認証部1は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3を、対応する基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cと照合することで、1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1)が基準判定レベル(例えば、基準判定レベル1A)よりも低い場合でも、残りの2種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2、N3)が高判定レベル(例えば2B、2C)以上であるか否かで、利用者が登録者であるか否かを判定する。また、この例にかかる認証部1は、全ての種類の類似度N1、N2、N3が基準判定レベル1A、1B、1C以上であれば、利用者が登録者であると判定する。この例にかかる認証部1は、総合的な判断によって利用者が登録者であるか否かを判定する。これにより、この例にかかる認証部1は、セキュリティと利便性とを両立した認証をすることができる。
<4.変形例>
この変形例1にかかる認証部1の認証処理について図8、図9(A)及び図9(B)を参照して説明する。図8は、変形例1にかかる認証部1の認証処理の動作を示すフローチャートである。図9(A)は変形例1にかかる生体情報の種類毎の類似度N1、N2、N3、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cの関係の一例を示す説明図である。図9(B)は、変形例1にかかる生体情報の種類毎の類似度N1、N2、N3、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cの関係性の別の例を示す説明図である。
変形例1にかかる認証部1では、基準判定レベル1A、1B、1Cが上述の例の基準判定レベル1A、1B、1Cとそれぞれ比較して、低く設定されている。変形例1にかかる認証部1は、いずれの2種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が高判定レベル(2A、2B、2C)以上であってかつ、残りの1種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が基準判定レベル以上であれば、利用者が登録者であると判定することが上述の例と異なる。つまり、変形例1にかかる認証部1は、残りの1種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)に対して、下限(基準判定レベル)を規定して、利用者を認証する。
なお、この変形例1にかかる認証処理の処理S21〜S24は、上述の例にかかる認証処理の処理S11〜S14と同じであるので、説明を省略する。
認証レベル取得部12は、類似度N1、N2、N3を取得し(S24)、判定部13は、生体情報の類似度N1、N2、N3の全てが範囲R3に属しているか否かを判定する。生体情報の類似度N1、N2、N3の全てが範囲R3に属している場合(S25:Yes)、判定部13は、利用者が登録者であると判定する(S26)。出力部15は、判定結果を外部に出力する(S27)。
一方、3種類の生体情報の類似度N1、N2、N3のうち、少なくとも1種類の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が範囲R3に属していない場合(S25:No)、判定部13は、2種類以上の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が、対応する範囲R3に属しているか否かを判定する(S28)。2種類以上の生体情報の類似度(例えば、類似度N1、N3)が範囲R3に属している場合(例えば、高判定レベル2A、2C以上)(S28:Yes)、残りの1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が範囲R2に属しているか否かを判定する(S29)。この類似度(例えば、類似度N2)が、範囲R2に属している場合(例えば、基準判定レベル1B以上である場合)(S29:Yes)、判定部13は、利用者が登録者であると判定する(S26)。
認証部1は、図9(A)に示すように、2種類の生体情報の類似度N1、N3が高判定レベル2A、2C以上であって、1種類の生体情報の類似度N2が高判定レベル2Bより低くても、基準判定レベル1B以上であれば、利用者が登録者であると判定する。
また、類似度N1、N2、N3のうちの2種類以上の生体情報の類似度(N1、N2、N3)が範囲R3に属していない場合(S28:No)、判定部13は、利用者が登録者ではないと判定する(S30)。
2種類以上の生体情報の類似度が範囲R3に属している場合(S28:Yes)であって、残りの1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が範囲R2でない場合(例えば、基準判定レベル1Bよりも低い場合)(S29:No)、判定部13は、利用者が登録者ではないと判定する(S30)。
認証部1は、図9(B)に示すように、2種類の生体情報の類似度N1、N3が高判定レベル2A、2C以上であっても、1種類の生体情報の類似度N2が基準判定レベル1Bよりも低ければ、利用が登録者ではないと判定する。
このように、変形例1にかかる認証部1は、2種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1、N3)が高判定レベル(例えば、高判定レベル2A、2C)以上であっても、1種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が基準判定レベル(例えば、基準判定レベル1B)よりも低ければ、利用者が登録者ではないと判定する。つまり、変形例1にかかる認証部1は、1種類の生体情報の類似度だけが高判定レベル(2A、2B、2C)よりも低い場合、高判定レベル(2A、2B、2C)よりも低い1種類の生体情報の類似度の値に基づいて利用者が登録者であるか否かを判定する。これにより、変形例1にかかる認証部1は、利便性の低減を抑制しつつセキュリティ向上させた認証をすることができる。
変形例2にかかる認証部1の認証処理について図10、図11(A)及び図11(B)を参照して説明する。
変形例2にかかる認証部1の判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が3つの範囲R1、R2、R3のうちのどの範囲に属しているかによって、異なるポイントを付与する。そして、判定部13は、合計ポイント数に基づいて、利用者が登録者であるか否かを判定する。
例えば、判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が範囲R1に属している場合、ポイントを0とする。また、例えば、判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が範囲R2に属している場合、ポイントを1とする。さらに、例えば、判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が範囲R3に属している場合、ポイントを2とする。
言い換えると、変形例2の認証部1の判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が基準判定レベル1A、1B、1Cを超えていなければ、ポイントを0とする。判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が基準判定レベル1A、1B、1C以上であれば、ポイントを1つ付与する。判定部13は、生体情報の種類毎に類似度N1、N2、N3が高判定レベル2A、2B、2C以上であれば、さらにポイントを1つ付与する。
図10は、変形例2にかかる認証部1の認証処理の動作を示すフローチャートである。図11(A)は変形例2にかかる生体情報の種類毎の類似度N1、N2、N3、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cの関係の一例を示す説明図である。図11(B)は、変形例2にかかる生体情報の種類毎の類似度N1、N2、N3、基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cの関係性の別の例を示す説明図である。なお、この変形例2にかかる認証処理の処理S31〜S34は、上述の例にかかる認証処理の処理S11〜S14と同じであるので、説明を省略する。
認証レベル取得部12は、類似度N1、N2、N3を取得すると(S34)、判定部13は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2、N3が範囲R1、R2、R3のうちのいずれの範囲に属しているかを判定し、ポイントに1ポイントを付与する(S35)。判定部13は、類似度N1、N2、N3毎に付与された合計ポイントを算出し、合計ポイントが閾値(例えば、3ポイント)以上であるか否かを判定する(S36)。合計ポイントが閾値以上であれば(S36:Yes)、利用者が登録者であると判定する(S37)。出力部15は、判定結果を出力部15に出力する(S38)。
一方、合計ポイントが閾値よりも低ければ(S36:No)、利用者が登録者でないと判定する(S39)。
変形例2にかかる認証部1では、図11(A)に示すように、顔照合においては、ポイントが2ポイントであって、指紋照合においては、ポイントが0ポイントであって、静脈パターン照合においては、ポイントが2ポイントである。この場合、合計ポイントは4ポイントであるので、認証部1は、利用者が登録者であると判定する。
また、変形例2にかかる認証部1では、図11(B)に示すように、顔照合においては、ポイントが0ポイントであって、指紋照合においては、ポイントが1ポイントであって、静脈パターン照合においては、ポイントが2ポイントである。この場合、合計ポイントは3ポイントであるので、認証部1は、利用者が登録者であると判定する。
変形例2にかかる認証部1は、類似度N1、N2、N3及び基準判定レベル1A、1B、1C及び高判定レベル2A、2B、2Cとの関係に基づいてポイントを付与して認証する。変形例2にかかる認証部1は、1種類の生体情報の類似度が高判定レベル(2A、2B、2C)よりも高くなっても、他の種類の生体情報の認証レベルによって認証を行うことができる。これにより、変形例2にかかる認証部1は、セキュリティと利便性を両立しつつ、システムに応じた生体認証を行うことができる。
変形例3にかかる認証部1は、2種類の生体情報を使用して利用者が登録者であるか否かを判定する。認証部1は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2を、基準判定レベル1A、1B及び高判定レベル2A、2Bと比較した比較結果に基づいて、利用者が登録者であるか否かを判定する。ここでいう、2種類の生体情報とは、顔が撮像された顔画像及び指紋が撮像された指紋画像である。また、上述の例と同じ構成又は同じ手段に関しては、説明を省略する。
認証部1は、図12(A)、図12(B)及び図12(C)に示すように、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2と、基準判定レベル1A、1B及び高判定レベル2A、2Bとを比較した結果(比較結果)に基づいて、利用者が登録者であるか否かを判定する。つまり、認証部1は、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2が基準判定レベル1A、1B及び高判定レベル2A、2Bで区切られた3つの範囲、例えば、範囲R1、R2、R3のうちのどの範囲に属しているかで、利用者が登録者であるか否かを判定する(図12(C)参照)。なお、上述の例と同様に、認証部1は、生体情報の種類毎に、これらの生体情報の特徴を抽出した照合データと、登録データベース31に予め登録されている登録データとから、類似度N1及びN2を取得する。
変形例3にかかる認証部1は、図12(A)に示すように、生体情報の類似度N1、N2の両方が範囲R2又はR3に属していれば、利用者が登録者であると判定する。つまり、生体情報の種類毎に、類似度N1、N2が基準判定レベル1A、1Bを超えていない種類の生体情報がなければ、利用者が登録者であると判定する。言い換えると、判定部13は、類似度N1、N2の両方が対応する基準判定レベル1A、1B以上であれば、利用者が登録者であると判定する。
また、判定部13は、図12(B)に示すように、2種類の生体情報のうちの一方の種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1)が範囲R1に属していても、他方の種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が範囲R3に属している場合、利用者が登録者であると判定する。言い換えると、判定部13は、2種類の生体情報のうちの一方の種類の生体情報の類似度(N1、N2)が何等かの理由で基準判定レベル(1A、1B)よりも低い場合、他方の種類の生体情報の類似度(N1、N2)が対応する高判定レベル(2A、2B)以上であれば、利用者が登録者であると判定する。
変形例3にかかる認証部1の認証処理の動作について図13を参照して説明する。図13は、認証部1の認証処理の動作を示すフローチャートである。なお、変形例3にかかる認証処理の処理S41〜S44は、上述の例にかかる認証処理の処理S11〜S14と同じであるので、説明を省略する。
認証レベル取得部12は、2種類の生体情報の類似度N1、N2を取得し(S44)、判定部13は、2種類の生体情報の類似度N1、N2の両方が3つの範囲R1、R2、R3のうちの範囲R2又は範囲R3に属しているか否かを判定する(S45)。
生体情報の類似度N1、N2の両方が範囲R2又はR3に属している場合(対応する基準判定レベル1A、1B以上である場合)、判定部13は、利用者が登録者であると判定する(S46)(図12(A)参照)。出力部15は、判定結果を外部に出力する(S47)。
一方、2種類の生体情報の類似度N1、N2のうちの一方の種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N1)が範囲R1に属している場合(S45:No)、他方の種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が範囲R3に属しているか否かを判定する(S48)。他方の種類の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が範囲R3に属している場合(S48:Yes)、判定部13は、利用者が登録者であると判定する(S46)。
また、他方の生体情報の類似度(例えば、類似度N2)が範囲R3に属していない場合(S48:No)、判定部13は、利用者が登録者ではないと判定する(S49)。
変形例3にかかる認証部1は、2種類の生体情報を使用し、2種類の生体情報の両方の類似度N1、N2が基準判定レベル1A、1B以上であれば、利用者が登録者であると判定する。また、変形例3にかかる認証部1は、2種類の生体情報のうち一方の種類の生体情報の類似度(N1、N2)が基準判定レベル(1A、1B)よりも低くても、他方の種類の生体情報の類似度(N1、N2)が高判定レベル(2A、2B)以上であれば、利用者が登録者であると判定する。このように、変形例3にかかる認証部1は、総合的な判断によって利用者が登録者であるか否かを判定する。変形例3にかかる認証部1は、本人拒否率又は他人受入率をどの程度にするか、システムによって決めることができる。これにより、変形例3にかかる認証部1は、セキュリティの低下を抑制しつつ、利便性を向上させているので、セキュリティと利便性とを両立した認証をすることができる。
また、別の変形例にかかる認証部1は、4種類以上の生体情報を使用して利用者の認証をしてもよい。また、認証部1は、虹彩、掌紋などの生体情報を使用してもよい。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
さらに、この発明にかかる構成と上述した実施形態にかかる構成との対応関係は、以下の付記のように記載できる。
<付記>
利用者が登録者であるかどうかの認証を、3種類以上の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置(1)であって、前記利用者の前記生体情報を3種類以上取得する生体情報取得部(11)と、前記生体情報取得部(11)が取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベル(N1、N2、N3)を取得する認証レベル取得部(12)と、前記生体情報を種類毎に、基準判定レベル(1A、1B、1C)と、前記基準判定レベル(1A、1B、1C)よりも他人受入率を低くした高判定レベル(2A、2B、2C)とを記憶する判定レベル記憶部(14)と、前記生体情報の種類毎に、前記認証レベル(N1、N2、N3)を、前記基準判定レベル(1A、1B、1C)及び前記高判定レベル(2A、2B、2C)と比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定する判定部(13)と、を備えた、認証装置(1)。
1…認証部(認証装置)
11…生体情報取得部
12…認証レベル取得部
13…判定部
14…判定レベル記憶部
1A…基準判定レベル
1B…基準判定レベル
1C…基準判定レベル
2A…高判定レベル
2B…高判定レベル
2C…照合用の高判定レベル
N1…類似度
N2…類似度
N3…類似度

Claims (10)

  1. 利用者が登録者であるかどうかの認証を、3種類以上の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置であって、
    前記利用者の前記生体情報を3種類以上取得する生体情報取得部と、
    前記生体情報取得部が取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得部と、
    前記生体情報の種類毎に、基準判定レベルと、前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルとを記憶する判定レベル記憶部と、
    前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、前記基準判定レベル及び前記高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定する判定部と、
    を備える、
    認証装置。
  2. 前記判定部は、前記認証レベルが前記基準判定レベルを超えていない種類の前記生体情報がなければ、前記利用者が前記登録者であると判定する、
    請求項1に記載の認証装置。
  3. 前記利用者が前記登録者であるか否かの判定に、3種類の前記生体情報を使用する場合、
    前記判定部は、前記認証レベルが前記高判定レベルを超えている種類の前記生体情報が2種類以上あれば、前記利用者が前記登録者であると判定する、
    請求項1又は2に記載の認証装置。
  4. 前記利用者が前記登録者であるか否かの判定に、3種類の前記生体情報を使用する場合、
    前記判定部は、いずれか2種類の前記生体情報の前記認証レベルが前記高判定レベルを超えており、且つ残りの種類の前記生体情報の前記認証レベルが前記基準判定レベルを超えていれば、前記利用者が前記登録者であると判定する、
    請求項1に記載の認証装置。
  5. 前記判定部は、前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、前記基準判定レベル及び前記高判定レベルと比較した比較結果に応じたポイントを付与し、合計ポイント数に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定する、
    請求項1に記載の認証装置。
  6. 利用者が登録者であるかどうかの認証を、2種類の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置であって、
    前記利用者の前記生体情報を2種類取得する生体情報取得部と、
    前記生体情報取得部が取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得部と、
    前記生体情報の種類毎に、基準判定レベルと、前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルとを記憶する判定レベル記憶部と、
    前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、前記基準判定レベル及び前記高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定し、前記2種類の生体情報のうちの一方の前記生体情報の前記認証レベルが前記基準判定レベルよりも低い値であっても他方の前記生体情報の前記認証レベルが前記高判定レベル以上の場合、前記利用者が前記登録者であると判定する判定部と、
    を備える、
    認証装置。
  7. 利用者が登録者であるかどうかの認証を、3種類以上の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置のコンピュータが、
    生体情報取得部によって前記利用者から取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得ステップと、
    前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、判定レベル記憶部に記憶された基準判定レベル及び、前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定する判定ステップと、を
    実行する認証方法。
  8. 利用者が登録者であるかどうかの認証を、2種類の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置のコンピュータが、
    生体情報取得部によって前記利用者から取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得ステップと、
    前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、判定レベル部に記憶された基準判定レベル及び前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定し、前記2種類の生体情報のうちの一方の前記生体情報の前記認証レベルが前記基準判定レベルよりも低い値であっても他方の前記生体情報の前記認証レベルが前記高判定レベル以上の場合、前記利用者が前記登録者であると判定する判定ステップと、
    を実行する認証方法。
  9. 利用者が登録者であるかどうかの認証を、3種類以上の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置のコンピュータに、
    生体情報取得部によって前記利用者から取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得ステップと、
    前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、判定レベル記憶部に記憶された基準判定レベル及び、前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定する判定ステップと、を
    実行させる認証プログラム。
  10. 利用者が登録者であるかどうかの認証を、2種類の生体情報を使用した生体認証で行う認証装置のコンピュータに、
    生体情報取得部によって前記利用者から取得した前記生体情報の種類毎に、前記生体認証による前記利用者の認証レベルを取得する認証レベル取得ステップと、
    前記生体情報の種類毎に、前記認証レベルを、判定レベル部に記憶された基準判定レベル及び前記基準判定レベルよりも他人受入率を低くした高判定レベルと比較した比較結果に基づいて、前記利用者が前記登録者であるか否かを判定し、前記2種類の生体情報のうちの一方の前記生体情報の前記認証レベルが前記基準判定レベルよりも低い値であっても他方の前記生体情報の前記認証レベルが前記高判定レベル以上の場合、前記利用者が前記登録者であると判定する判定ステップと、
    を実行させる認証プログラム。
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