JP2020016231A - パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機を低騒音化する。【解決手段】パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機1は、箱状であり、側面に開口部11が設けられたパッケージ10と、筒状であり、一端12aが開口部11を囲うように側面に取り付けられ、他端12bがパッケージ10の内部にて終端している吸気ダクト12と、吸気口21および吐出口を有する油冷式の圧縮機本体20と、圧縮機本体20が吐出した空気から油を分離回収する油回収器とを備える。パッケージ10の内部かつ吸気ダクト12の外部において、吸気ダクト12の延びる方向における吸気ダクト12の一端12aと他端12bとの間の好適設置空間Sに、吐出口および油回収器が配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機に関する。
特許文献1には、ガスクーラを備えるパッケージ型の油冷式スクリュ圧縮機の構造が開示されている。ガスクーラに冷却された空気を送風するためには、パッケージの吸込口から冷却ファンまでの空気流路にて圧力損失を生じさせず、熱源を回避する構造とすることが好ましい。また、圧縮機本体の効率を向上させるためには、パッケージの吸込口から圧縮機本体の吸気口までの空気流路にて圧力損失を生じさせず、熱源を回避する構造とすることが好ましい。また、低騒音化のためには、主な騒音源である圧縮機本体の油回収器および冷却ファンからの騒音が、パッケージの吸込口へ伝搬し難く設計することが好ましい。
特開2017−15031号公報
しかし、特許文献1の圧縮機では、圧縮機本体の吐出口および油回収器の近傍にパッケージの吸込口が設けられているため、圧縮機本体および油回収器の騒音がパッケージ外に漏出しやすい。また、当該配置によって、パッケージの吸込口から吸いこまれ、圧縮機本体に吸気される空気は、圧縮機本体の吐出口および該吐出口から延びる配管などのような熱源を経由しやすくなっている。従って、圧縮機本体に吸気される空気の温度が上昇し、圧縮機本体の圧縮効率が悪化するおそれがある。同様に、ガスクーラの送風する空気の温度が上昇し、ガスクーラの冷却性能も悪化するおそれがある。
本発明は、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機をコンパクトな形状で、圧縮機本体の圧縮効率およびガスクーラの冷却性能を悪化せずに低騒音化することを課題とする。
本発明は、箱状であり、側面に開口部が設けられたパッケージと、筒状であり、一端が前記開口部を囲うように前記側面に取り付けられ、他端がパッケージ内部にて終端している吸気ダクトと、吸気口および吐出口を有する油冷式の圧縮機本体と、前記圧縮機本体が吐出した流体から油を分離回収する油回収器とを備え、前記パッケージの内部かつ前記吸気ダクトの外部において、前記吸気ダクトの延びる方向における前記吸気ダクトの前記一端と前記他端との間に、前記吐出口および前記油回収器が配置されている、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機を提供する。
この構成によれば、パッケージの内部かつ吸気ダクトの外部において、吸気ダクトの延びる方向における吸気ダクトの一端と他端との間(以降、この空間を好適設置空間ともいう。)に、吐出口および油回収器が配置されている。この好適設置空間は吸気ダクトの側方に位置しているため、好適設置空間で発生した音波がパッケージ外に出るためには、吸気ダクトの側方から他端まで回り込み、吸気ダクト内を通り、吸気ダクトの一端まで到達し、パッケージの開口部から出る必要がある。このように音波が吸気ダクトを回り込んでパッケージ外に出る場合と、直接パッケージの開口部からパッケージ外に出る場合とを比較すると、前者の方が音波を弱めることができ、静音性が高い。上記構成において、吐出口および油回収器は騒音を発する部分であるため、これらが好適設置空間に配置されていることで、低騒音化できる。
前記パッケージの内部かつ前記吸気ダクトの外部において、前記吸気ダクトの延びる方向における前記吸気ダクトの前記一端と前記他端との間に、前記吸気口が配置されていてもよい。
この構成によれば、吸気口は騒音を発する部分であるため、吸気口が好適設置空間に配置されていることで、前述と同様にして低騒音化できる。
前記パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機は、前記吸気ダクトの下部を構成する板材と、前記板材に設けられた切欠部とをさらに備え、前記切欠部の下方に前記吸気口が配置されていてもよい。
この構成によれば、吸気ダクト内の空気を切欠部を介して吸気口へ向かって誘導できるため、吸気効率を向上させることができる。
前記パッケージの内部かつ前記吸気ダクトの外部において、前記吸気ダクトの延びる方向における前記吸気ダクトの前記一端と前記他端の間に、前記吐出口と前記油回収器とを流体的に接続する吐出配管が配置されてもよい。
この構成によれば、好適設置空間に吐出配管が配置されている。好適設置空間は吸気ダクトの側方に位置しているため、吸気ダクトを通って吸気された空気は好適設置空間から熱影響を受け難い。換言すれば、好適設置空間に熱源となる部品が配置された場合と、吸気ダクトの他端に対向する位置に熱源となる部品が配置された場合とを比較すると、後者の方が熱源の影響を受けて、吸気ダクトを通って吸気された空気の温度が上昇する。上記構成においては、吐出配管は圧縮熱を帯びた高温の空気が通る配管であるため、熱源となる。そのため、吐出配管が好適設置空間に配置されていることで、吸気ダクトを通って吸気された空気の温度が上昇することを抑制できる。従って、圧縮機本体の吸気口に吸気される空気の温度上昇が抑制され、圧縮機本体の圧縮効率の低下を抑制できる。また、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機が後述するガスクーラおよび空冷ファンを備える場合、ガスクーラおよび空冷ファンの冷却効率の低下も同様に抑制できる。
前記吸気ダクトの前記他端に対向して配置され、上端が前記パッケージの天壁に取り付けられ、下端が前記吸気ダクトの前記他端より低い位置まで延出している仕切りパネルと、前記油回収器にて油が分離された流体を移送する移送配管と、前記パッケージ内において前記移送配管に介設され、前記移送配管内を流れる流体を冷却するガスクーラと、前記パッケージ内に配置され、前記ガスクーラに向かって送風する空冷ファンとをさらに備え、前記吸気ダクトの延びる方向において、前記ガスクーラおよび前記空冷ファンと、前記吸気ダクトとの間に前記仕切りパネルが配置されてもよい。
この構成によれば、ガスクーラおよび空冷ファンによって、移送配管を通ってパッケージ外の供給先へと移送される空気を冷却できる。移送配管を流れる空気は、圧縮機本体にて高圧に圧縮され、圧縮熱により温度が上昇しているため、ガスクーラおよび空冷ファンによって温度を低下させることで、必要な温度まで冷却された圧縮空気を供給先に供給できる。また、ガスクーラおよび空冷ファンは騒音源となり得るが、これらと吸気ダクトとの間に仕切りパネルを配置しているため、ガスクーラおよび空冷ファンからの騒音が直接吸気ダクトを通ってパッケージ外に漏出することを防止でき、低騒音化できる。
前記仕切りパネルの前記下端は、前記開口部の上端と前記吸気ダクトの前記他端の下端とを結ぶ直線よりも低い位置にあってもよい。
この構成によれば、仕切りパネルの上端はパッケージに取り付けられているため、ガスクーラおよび空冷ファンからの騒音の音波が吸気ダクトを通じてパッケージ外に漏出するためには、当該音波が仕切りパネルを下方を通る必要がある。特に、仕切りパネルの下端がパッケージの開口部の上端と吸気ダクトの他端の下端とを繋ぐ直線よりも低い位置にあるため、上下(鉛直)方向においては、音波は仕切りパネルを回り込む必要がある。よって、ガスクーラおよび空冷ファンからの騒音が直接パッケージ外に漏出せず、低騒音化できる。
前記吸気ダクトの内面と、前記仕切りパネルの前記吸気ダクトに対向する側の面とに吸音材が貼り付けられてもよい。
この構成によれば、吸気ダクトの内面と、仕切りパネルの吸気ダクトに対向する側の面とは、騒音の音波の経路となっている。そのため、音波の経路に吸音材を貼り付けることで、効率的に低騒音化できる。
前記吸気ダクトは、前記一端から前記他端に向かって流路が徐々に狭くなるように形成されており、前記開口部は、複数の穴によって構成され、前記複数の穴の開口面積の合計よりも、前記吸気ダクトの前記他端の流路面積の方が大きくてもよい。
この構成によれば、吸気ダクトを通ってパッケージの開口部から漏出する空気(音)の流路面積が、小、大、および小の順に変化する。具体的には、吸気ダクトの他端は吸気ダクト内で最も流路面積が小さい部分であり、吸気ダクト内を他端から一端に進むにつれて流路面積が大きくなる。そして、パッケージの開口部では、複数の穴によって流路面積が再び小さくなる。この流路面積の変化によって、吸気ダクト内に拡張空間が形成され、当該拡張空間が消音室の役割を果たす。従って、消音効果が得られ、一層低騒音化できる。また、パッケージの開口部の複数の穴の開口面積の合計よりも吸気ダクトの他端の流路面積の方が大きいため、吸気される空気の流路において大きな圧力損失が生じず、効率よく吸気できる。
本発明によれば、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機において、好適設置空間に騒音源となる吐出口および油回収器が配置されているため、コンパクトな形状で、圧縮機本体の圧縮効率およびガスクーラの冷却性能を悪化せずに低騒音化できる。
本発明の第1実施形態に係るパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図。 図1のII−II線に沿ったパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図。 図1のIII−III線に沿ったパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図。 パッケージの開口部の模式的な正面図。 第2実施形態に係るパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図。 図5のII−II線に沿ったパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図。 図5のIII−III線に沿ったパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の概略断面図。 図5のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機の変形例の概略断面図。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1から図3を参照して、第1実施形態のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機1の構成について説明する。以降、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機1のことを単に圧縮機1ともいう。図1は、図2のI−I線に沿った断面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。
圧縮機1は、箱型のパッケージ10を備える。圧縮機1は、パッケージ10内に、圧縮機本体20と、油回収器30と、ガスクーラ40と、空冷ファン41とを備える。
パッケージ10は、例えば鋼板のような金属製板で形成されている。パッケージ10の側面の上部には開口部11が設けられている。開口部11には、パッケージ10内に延びる四角筒状の吸気ダクト12が取り付けられている。具体的には、吸気ダクト12の一端12aは開口部11を囲うように側面に取り付けられ、他端12bはパッケージ10の内部にて終端している。本実施形態では、図3に示すように、開口部11および吸気ダクト12の断面形状は、矩形であるが、矩形以外にも、円形またはその他多角形などの任意の形状であり得る。
図4に示すように、開口部11は複数の穴11aによって形成されている。本実施形態では、複数の長円形の穴11aが並べて設けられているが、その態様は特に限定されない。さらに、図示しなないが、開口部11には、フィルタが取り付けられ、フィルタによりゴミ等の異物を除去できるようにされている。
図1〜3を参照して、吸気ダクト12は、一端12aから他端12bに向かって流路が徐々に狭くなるように形成されている。本実施形態では、吸気ダクト12の上面が一端12aから他端12bに向けて下方へ傾斜することで、一端12aから他端12bに向かって流路が徐々に狭くされている。これにより、吸気ダクト12の上方に配管等を配置することができる。本実施形態では、吸気ダクト12の上方に後述する移送配管13が配置されている。このように、パッケージ10内の限られた空間を利用し、圧縮機1を小型化している。
圧縮機本体20は、吸気口21、フィルタ部22、吸気調整弁23、吐出口24、モータ25、および圧縮部26を備える。また、圧縮機本体20は、スクリュ式である。圧縮部26には、図示しないスクリュロータが収容され、モータ25から動力を得てスクリュロータが回転し、吸気口21から空気を吸気し、フィルタ部22にて異物を除去し、吸気調整弁23にて吸気量を調整し、圧縮部26にて圧縮し、吐出口24から圧縮空気を吐出する。また、圧縮機本体20は、油冷式である。従って、圧縮部26のスクリュロータには油が供給され、冷却、潤滑、およびシールが行われる。ここで、冷却、潤滑、およびシールに供された油は、吐出口24から圧縮空気とともに吐出される。
油回収器30は、鉛直方向に延びる概略円柱状であり、圧縮機本体20の吐出口24と吐出配管27を介して流体的に接続されている。油回収器30は、圧縮機本体20から吐出された油分を含む圧縮空気から油分を分離回収する。回収された油は、油回収器30に溜められ、圧縮機本体20に再度供給される。油分を分離された圧縮空気は、移送配管13を通じて供給先に供給される。
移送配管13には、ガスクーラ40が介設されている。ガスクーラ40は、熱交換器である。ガスクーラ40では、移送配管13内を流れる圧縮空気と、移送配管13外の常圧空気とで熱交換が行われる。ここでは、圧縮空気が冷却され、常圧空気が加熱される。ガスクーラ40は、パッケージの天壁14の排気口14aに取り付けられており、加熱された常圧空気は排気口から排気される。
ガスクーラ40の下方には、ファンダクト42が延びている。ファンダクト42は、平面視において、ガスクーラ40を囲う矩形状である。ファンダクト42は、パッケージ10の天壁14に取り付けられ、パッケージ10の天壁14から下方へ延びている。ファンダクト42内には、空冷ファン41が配置されている。空冷ファン41は、ファンカバー43を介してファンダクト42に取り付けられている。空冷ファン41は、ガスクーラ40に向かって送風するように配置され、ガスクーラ40に向かって冷却用の常圧空気を供給する。
上記圧縮機1では、圧縮空気および冷却空気の2種類の空気の流動経路が規定される。
第1に、圧縮空気の経路では、パッケージ10の開口部11からパッケージ10内に導入された常温常圧の空気(図1の矢印F1参照)は、圧縮機本体20の吸気口21に吸気される(図1の矢印F2参照)。圧縮機本体20に吸気された空気は、圧縮機本体20にて圧縮され、高温高圧の圧縮空気として吐出口24(図3参照)から吐出される。吐出された圧縮空気は、吐出配管27を通じて油回収器30に供給され、油回収器30にて油を分離される。油回収器30にて油を分離された圧縮空気は、移送配管13を通じてガスクーラ40に供給される。ガスクーラ40に供給された高温の圧縮空気は、ガスクーラ40にて冷却され、移送配管13を通じてパッケージ10外の供給先に供給される(図1の矢印F3参照)。
第2に、冷却空気の経路では、パッケージ10の開口部11からパッケージ10内に導入された常温常圧の空気(図1の矢印F1参照)は、空冷ファン41に引き込まれる(図1の矢印F4参照)。空冷ファン41に引き込まれた空気は、ファンダクト42を介して上方へ送風され、ガスクーラ40に供給される(図1の矢印F5参照)。ガスクーラ40に供給された常温の空気は、ガスクーラ40にて移送配管13内の高温の圧縮空気を冷却するとともに、自身は加熱された後、パッケージ10の天壁14の排気口14aから排気される(図1の矢印F6参照)。
上記のような圧縮機1において、本実施形態では、低騒音化および効率向上のために、各部品を以下のように好適に配置している。
パッケージ10の内部かつ吸気ダクト12の外部において、吸気ダクト12の延びる方向における吸気ダクト12の一端12aと他端12bとの間(以降、この空間を好適設置空間Sともいう。)に、吸気口21、吐出口24、および油回収器30が配置されている。本実施形態では、吸気口21(かつフィルタ部22)および吐出口24が吸気ダクト12の直下に配置され(図1,3参照)、油回収器30が吸気ダクト12の側方に配置されている。なお、吸気口21は、必ずしも好適設置空間Sに配置されていなくてもよい。
この構成によれば、パッケージ10の内部かつ吸気ダクト12の外部において、吸気ダクト12の延びる方向における吸気ダクト12の一端12aと他端12bとの間(以降、この空間を好適設置空間Sともいう。)に、吸気口21、吐出口24、および油回収器30が配置されている。この好適設置空間Sは吸気ダクト12の側方に位置しているため、好適設置空間Sで発生した音波がパッケージ10外に出るためには、吸気ダクト12の側方から他端12bまで回り込み、吸気ダクト12内を通り、吸気ダクト12の一端12aまで到達し、パッケージ10の開口部11から出る必要がある。このように音波が吸気ダクト12を回り込んでパッケージ10外に出る場合と、直接パッケージ10の開口部11からパッケージ10外に出る場合とを比較すると、前者の方が音波を弱めることができ、静音性が高い。上記構成において、吸気口21、吐出口24、および油回収器30は騒音を発する部分であるため、これらが好適設置空間Sに配置されていることで、低騒音化できる。
また、吸気ダクト12は開口部11からパッケージ10内に延びる筒状の板材、例えば、本実施形態では四角筒状を形成する4枚の板材にて構成されている。このため、吸気ダクト12をパッケージ10に接続した構造としても、吸気ダクト12の接続されていないパッケージ10と比較しても、大幅な重量の増加にはならない。従って、組立時やメンテナンス時において、吸気ダクト12が接続されたパッケージ10を取り付ける作業や外す作業を容易に行うことができる。
また、好適設置空間Sには、吐出配管27も配置されていることが好ましい。本実施形態では、吐出配管27は吸気ダクト12の下方に配置されている。
この構成によれば、好適設置空間Sに吐出配管27が配置されている。好適設置空間Sは吸気ダクト12の側方に位置しているため、吸気ダクト12を通って吸気された空気は好適設置空間Sから熱影響を受け難い。換言すれば、好適設置空間Sに熱源となる部品が配置された場合と、吸気ダクト12の他端12bに対向する位置に熱源となる部品が配置された場合とを比較すると、後者の方が熱源の影響を受けて、吸気ダクト12を通って吸気された空気の温度が上昇する。上記構成においては、吐出配管27は圧縮熱を帯びた高温の空気が通る配管であるため、熱源となる。そのため、吐出配管27が好適設置空間Sに配置されていることで、吸気ダクト12を通って吸気された空気の温度が上昇することを抑制できる。従って、圧縮機本体20の吸気口21に吸気される空気の温度上昇が抑制され、圧縮機本体20の圧縮効率の低下を抑制できる。また、ガスクーラ40および空冷ファン41の冷却効率の低下も同様に抑制できる。
ファンダクト42を構成する4壁のうち、吸気ダクト12の他端12bに対向する壁を仕切りパネル42aと称する。仕切りパネル42aは、ガスクーラ40および空冷ファン41と、吸気ダクト12との間に配置されていることが好ましい。仕切りパネル42aの上端42cはパッケージ10の天壁14に取り付けられ、仕切りパネル42aの下端42bは吸気ダクト12の他端12bより低い位置まで延出していることが好ましい。
この構成によれば、ガスクーラ40および空冷ファン41によって、移送配管13を通ってパッケージ10外の供給先へと移送される空気を冷却できる。移送配管13を流れる空気は、圧縮機本体20にて高圧に圧縮され、圧縮熱により温度が上昇しているため、ガスクーラ40および空冷ファン41によって温度を低下させることで、必要な温度まで冷却された圧縮空気を供給先に供給できる。また、ガスクーラ40および空冷ファン41は騒音源となり得るが、これらと吸気ダクト12との間に仕切りパネル42aを配置しているため、ガスクーラ40および空冷ファン41からの騒音が直接吸気ダクト12を通ってパッケージ10外に漏出することを防止でき、低騒音化できる。
仕切りパネル42aの下端42bは、パッケージ10の開口部11の上端11bと吸気ダクト12の他端12bの下端12cを結ぶ直線Lよりも低い位置にあることが好ましい。即ち、パッケージ10の開口部11から吸気ダクト12を通じてパッケージ10の内部を見たとき、ガスクーラ40および空冷ファン41が見えないようにされていることが好ましい。
この構成によれば、仕切りパネル42aの上端42cはパッケージ10に取り付けられているため、ガスクーラ40および空冷ファン41からの騒音の音波が吸気ダクト12を通じてパッケージ10外に漏出するためには、当該音波が仕切りパネル42aを下方を通る必要がある。特に、仕切りパネル42aの下端42bがパッケージ10の開口部11の上端11bと吸気ダクト12の他端12bの下端12cとを結ぶ直線Lよりも低い位置にあるため、上下(鉛直)方向においては、音波は仕切りパネル42aを回り込む必要がある。よって、ガスクーラ40および空冷ファン41からの騒音が直接パッケージ10外に漏出せず、低騒音化できる。
吸気ダクト12の内面と、仕切りパネル42aの吸気ダクト12に対向する側の面とに吸音材15,44がそれぞれ貼り付けられていることが好ましい。吸音材15,44は、例えば、複数の繊維で網目状に形成された不織布や多孔質のウレタンスポンジ等であり得る。本実施形態では、図3に示すように、吸気ダクト12の4つの内面の全てに薄い吸音材15が貼り付けられている。また、仕切りパネル42aの吸気ダクト12に対向する側の面には、概ね全面に吸音材44が貼り付けられている。
この構成によれば、吸気ダクト12の内面と、仕切りパネル42aの吸気ダクト12に対向する側の面とは、騒音の音波の経路となっている。そのため、音波の経路に吸音材15,44を貼り付けることで、効率的に低騒音化できる。
また、パッケージ10の開口部11の複数の穴11aの開口面積の合計よりも、吸気ダクト12の他端12bの流路面積の方が大きいことが好ましい。
この構成によれば、吸気ダクト12を通ってパッケージ10の開口部11から漏出する空気(音)の流路面積が、小、大、および小の順に変化する。具体的には、吸気ダクト12の他端12bは吸気ダクト12内で最も流路面積が小さい部分であり、吸気ダクト12内を他端12bから一端12aに進むにつれて流路面積が大きくなる。そして、パッケージ10の開口部11では、複数の穴11aによって流路面積が再び小さくなる。この流路面積の変化によって、吸気ダクト12内に拡張空間が形成され、当該拡張空間が消音室の役割を果たす。従って、消音効果が得られ、一層低騒音化できる。また、パッケージ10の開口部11の複数の穴11aの開口面積の合計よりも吸気ダクト12の他端12bの流路面積の方が大きいため、吸気される空気の流路において大きな圧力損失が生じず、効率よく吸気できる。
(第2実施形態)
図5〜7に示す第2実施形態の圧縮機1は、吸気ダクト12の形状および吸気口21の配置が第1実施形態と異なる。これらに関する構成以外は、図1〜3の第1実施形態の圧縮機1の構成と同様である。従って、図1〜3に示した構成と同様の部分については同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
図5は、図6のV−V線に沿った断面図である。図6は、図5のVI−VI線に沿った断面図である。図7は、図5のVII−VII線に沿った断面図である。
本実施形態では、吸気ダクト12の下部を構成する板材12dに切欠部12eが設けられている。切欠部12eは、吸気ダクト12の他端12bにおいて板材12dが矩形状に切り欠かれて形成されている。なお、切欠部12eの位置および形状は、特に限定されない。例えば、切欠部12eは、吸気ダクト12の延びる方向において、吸気ダクト12の中央に設けられた丸孔であってもよい。
吸気ダクト12内には、鉛直方向に立設され、吸気ダクト12と同方向に延びる仕切壁12fが設けられている。仕切壁12fは、吸気ダクト12内の空間を概ね中央で2つの空間R1,R2に仕切っている。特に図6において明瞭に示すように、上記切欠部12eは、仕切壁12fによって仕切られた吸気ダクト12内の2つの空間R1,R2のうちパッケージ10の側面に近い側の空間R2に配置されている。
切欠部12eの下方には、吸気口21が配置されている。吸気口21は、切欠部12eに向けて上方へ開口するように配置されており、吸気ダクト12から圧縮機本体20への吸気をスムーズに行えるようにしている。
吸音材15は、第1実施形態と同様に吸気ダクト12の内面に貼り付けられている。吸音材15は、例えば、切欠部12eを除いて吸気ダクト12の内面全面に貼り付けられてもよい。内面全面とは、板材12dの上面や仕切壁12fの両面も含む。切欠部12eの縁部を吸音材15の厚み分だけ折り曲げて起こした曲起部12gを形成してもよい(図8の破線拡大円内参照)。図8の例では、吸音材15の側面15aが曲起部12gと当接している。曲起部12gにより、切欠部12eにおいて吸音材15の側面15aを通じて透過する音を抑制できる。
本実施形態によれば、吸気ダクト12内の空気を切欠部12eを介して吸気口21へ向かって誘導できるため、吸気効率を向上させることができる。
以上より、本発明の具体的な実施形態およびその変形例について説明したが、本発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1 パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機
10 パッケージ
11 開口部
11a 穴
11b 上端
12 吸気ダクト
12a 一端
12b 他端
12c 下端
12d 板材
12e 切欠部
12f 仕切壁
12g 曲起部
13 移送配管
14 天壁
14a 排気口
15 吸音材
15a 側面
20 圧縮機本体
21 吸気口
22 フィルタ部
23 吸気調整弁
24 吐出口
25 モータ
26 圧縮部
27 吐出配管
30 油回収器
40 ガスクーラ
41 空冷ファン
42 ファンダクト
42a 仕切りパネル
42b 下端
42c 上端
43 ファンカバー
44 吸音材
S 好適設置空間

Claims (8)

  1. 箱状であり、側面に開口部が設けられたパッケージと、
    筒状であり、一端が前記開口部を囲うように前記側面に取り付けられ、他端がパッケージ内部にて終端している吸気ダクトと、
    吸気口および吐出口を有する油冷式の圧縮機本体と、
    前記圧縮機本体が吐出した流体から油を分離回収する油回収器と
    を備え、
    前記パッケージの内部かつ前記吸気ダクトの外部において、前記吸気ダクトの延びる方向における前記吸気ダクトの前記一端と前記他端との間に、前記吐出口および前記油回収器が配置されている、パッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  2. 前記パッケージの内部かつ前記吸気ダクトの外部において、前記吸気ダクトの延びる方向における前記吸気ダクトの前記一端と前記他端との間に、前記吸気口が配置されている、請求項1に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  3. 前記吸気ダクトの下部を構成する板材と、
    前記板材に設けられた切欠部と
    をさらに備え、
    前記切欠部の下方に前記吸気口が配置されている、請求項1または請求項2に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  4. 前記パッケージの内部かつ前記吸気ダクトの外部において、前記吸気ダクトの延びる方向における前記吸気ダクトの前記一端と前記他端の間に、前記吐出口と前記油回収器とを流体的に接続する吐出配管が配置されている、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  5. 前記吸気ダクトの前記他端に対向して配置され、上端が前記パッケージの天壁に取り付けられ、下端が前記吸気ダクトの前記他端より低い位置まで延出している仕切りパネルと、
    前記油回収器にて油が分離された流体を移送する移送配管と、
    前記パッケージ内において前記移送配管に介設され、前記移送配管内を流れる流体を冷却するガスクーラと、
    前記パッケージ内に配置され、前記ガスクーラに向かって送風する空冷ファンと
    をさらに備え、
    前記吸気ダクトの延びる方向において、前記ガスクーラおよび前記空冷ファンと、前記吸気ダクトとの間に前記仕切りパネルが配置されている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  6. 前記仕切りパネルの前記下端は、前記開口部の上端と前記吸気ダクトの前記他端の下端とを繋ぐ直線よりも低い位置にある、請求項5に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  7. 前記吸気ダクトの内面と、前記仕切りパネルの前記吸気ダクトに対向する側の面とに吸音材が貼り付けられている、請求項5または請求項6に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
  8. 前記吸気ダクトは、前記一端から前記他端に向かって流路が徐々に狭くなるように形成されており、
    前記開口部は、複数の穴によって構成され、前記複数の穴の開口面積の合計よりも、前記吸気ダクトの前記他端の流路面積の方が大きい、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のパッケージ型油冷式スクリュ圧縮機。
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