JP2020015401A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】操縦安定性の低下を抑えながら、高速耐久性の向上が達成された、空気入りタイヤを提供する。【解決手段】このタイヤ2は、径方向においてカーカス10の外側に位置し、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含むベルト12と、径方向において前記ベルト12の外側に位置し、螺旋状に巻き回されたバンドコードを含むバンド14と、バンド14を覆い、周方向に連続して延びるトレッド面22を有するトレッド4とを備える。トレッド4に、トレッド面22に連なるサイド面24から内向きに延び、底44を有する複数のホール42が設けられる。これらホール42は径方向において前記バンド14よりも外側に位置し、周方向に間隔をあけて配置される。【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。詳細には、本発明は、レース用車両に装着される空気入りタイヤに関する。
走行状態のタイヤにおいて、ベルトの端部は振動する。このベルトの端部では、変形と復元とが繰り返される。これにより、端部付近には歪みが集中するとともに、この端部付近は発熱する。歪みの集中の程度と蓄熱の程度とによっては、このベルトの端部において、ベルトコードがその周囲にあるゴムから剥離することが懸念される。このような剥離を伴う損傷は、高速走行時において生じやすい。
前述の剥離を伴う損傷を防止するために、例えば、プロファイル等の変更により接地形状を変化させて振動を抑えることが検討されている。
特許文献1では、トレッド面とサイド面とを連通する貫通孔をショルダー部に設け、この貫通孔を通じて放熱を促すことが検討されている。この貫通孔は、トレッド面から径方向に延びる縦穴と、サイド面から軸方向に延びる横穴とで構成される。
特開2014−133443号公報
レース用の車両に装着されるタイヤでは、ベルトの動きを抑えるために、ジョイントレス構造を有するバンドが採用される。しかしレースにおいて車両は非常に速い速度で走行するために、バンドを採用しても前述の剥離を伴う損傷の発生を十分に抑えることができていないのが実状である。
レースでは、車両は高速でコーナーに進入する。このため、ショルダー部に作用する負荷はかなり大きい。蓄熱を防ぐために、例えば、特許文献1が開示する貫通孔をショルダー部に設けたとしても、貫通孔の、トレッド面から径方向に延びる縦穴が、タイヤの水平方向の剛性、すなわち横剛性を低下させる恐れがある。接地面積が減り、グリップ力が低下する恐れもある。応答性が低下し、ラップタイムが落ちる恐れもある。タイヤに大きな負荷が作用するために、ショルダー部に破損が生じる恐れもある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、操縦安定性の低下を抑えながら、高速耐久性の向上が達成された、空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明に係る空気入りタイヤは、径方向においてカーカスの外側に位置し、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含むベルトと、径方向において前記ベルトの外側に位置し、螺旋状に巻き回されたバンドコードを含むバンドと、前記バンドを覆い、周方向に連続して延びるトレッド面を有するトレッドとを備える。
前記トレッドに、前記トレッド面に連なるサイド面から内向きに延び、底を有する複数のホールが設けられる。これらホールは径方向において前記バンドよりも外側に位置し、周方向に間隔をあけて配置される。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、軸方向において、前記ホールの底が前記バンドの端よりも内側に位置する。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ホールの深さが10mm以上30mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記間隔が3mm以上40mm以下である。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ホールが前記バンドから少なくとも1mm離されて配置される。
好ましくは、この空気入りタイヤでは、前記ホールの幅が前記トレッドの厚さの30%以上70%以下である。
本発明の空気入りタイヤでは、バンドがベルトの動きを拘束するので、ベルト端部の振動が抑えられる。バンドとトレッド面との間に設けられたホールはサイド面から内向きに延びるので、タイヤが路面を踏みしめることにより、このホール内には内側から外側に向かう気流が生じる。この気流によって放熱が促されるので、このタイヤでは、トレッドの端の部分、すなわちショルダー部に熱は溜まりにくい。このタイヤでは、ベルト端部における損傷が防止される。
このタイヤでは、ホールは底を有し、従来のタイヤのショルダー部に設けられた貫通孔のように、トレッド面から径方向に延びる縦穴は、このホールに設けられていない。このタイヤでは、必要な横剛性が確保される。接地面積も十分に確保されるので、良好なグリップ力が得られる。このタイヤでは、操縦安定性の低下が抑えられる。
このタイヤのホールは貫通孔でないので、このタイヤに大きな負荷が作用しても、ショルダー部にこのホールを起点とした破損は生じにくい。
本発明によれば、操縦安定性の低下を抑えながら、高速耐久性の向上が達成された、空気入りタイヤが得られる。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤの一部が示された断面図である。 図2は、図1のタイヤの一部が示された側面図である。 図3は、図1のタイヤの接地状況を説明する図である。 図4は、図1のタイヤの一部が示された断面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて、本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気入りタイヤ2の一部を示す。このタイヤ2は、サーキットを走行するレース用の車両に装着される。このタイヤ2は、レース用である。
図1は、タイヤ2の回転軸を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部を示す。この図1において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。この図1の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。この図1において、一点鎖線CLはタイヤ2の赤道面を表す。
図示されないが、タイヤ2はリムR(正規リム)に組み込まれる。タイヤ2の内部には空気が充填され、タイヤ2の内圧が調整される。
本発明においては、タイヤ2を正規リムに組み込み、タイヤ2の内圧が正規内圧に調整され、このタイヤ2に荷重がかけられていない状態は、正規状態と称される。本発明では、特に言及がない限り、タイヤ2及びタイヤ2各部の寸法並びに角度は、正規状態で測定される。
本明細書において正規リムとは、タイヤ2が依拠する規格において定められたリムを意味する。JATMA規格における「標準リム」、TRA規格における「Design Rim」、及びETRTO規格における「Measuring Rim」は、正規リムである。
本明細書において正規内圧とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた内圧を意味する。JATMA規格における「最高空気圧」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「INFLATION PRESSURE」は、正規内圧である。
本明細書において正規荷重とは、タイヤ2が依拠する規格において定められた荷重を意味する。JATMA規格における「最大負荷能力」、TRA規格における「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に掲載された「最大値」、及びETRTO規格における「LOAD CAPACITY」は、正規荷重である。
このタイヤ2は、トレッド4、一対のサイドウォール6、一対のビード8、カーカス10、ベルト12、バンド14、インナーライナー16、一対のチェーファー18及び一対のフィラー20を備える。
トレッド4は、バンド14及びベルト12を覆う。トレッド4は、路面Gと接触するトレッド面22を有する。トレッド面22は、周方向に連続して延びる。
図1において、符号PEはトレッド面22の端である。このトレッド面22の端PEは、正規状態のタイヤ2に正規荷重を負荷しかつ、0°のキャンバー角でこのタイヤ2を平面に接地させて得られる接地面の軸方向外側端に対応する。
トレッド4は、架橋ゴムからなる。このタイヤ2のトレッド4は、単一の部材で構成される。このトレッド4が、ベース部及びキャップ部からなる2つの部材で構成されてもよい。この場合、キャップ部はベース部の径方向外側に配置される。このキャップ部が前述のトレッド面22を有する。
図1に示されるように、このタイヤ2のトレッド4には溝は刻まれていない。このタイヤ2は、スリックタイプである。このトレッド4に溝が刻まれて、トレッドパターンが構成されてもよい。
図1において、両矢印TTは赤道面上におけるトレッド4の厚さである。このタイヤ2では、トレッド4の厚さTTは2mm以上15以下の範囲で設定される。
それぞれのサイドウォール6は、トレッド4の端に連なる。サイドウォール6は、トレッド4の端から径方向内向きにカーカス10に沿って延びる。サイドウォール6は、架橋ゴムからなる。サイドウォール6は、カーカス10を保護する。
サイドウォール6の外面は、サイド面24の一部をなす。このサイド面24は、トレッド面22の端PEに連なる。
それぞれのビード8は、サイドウォール6よりも径方向内側に位置する。ビード8は、コア26と、エイペックス28とを備える。図示されないが、コア26は巻き回されたスチール製のワイヤを含む。エイペックス28は、高い硬さを有する架橋ゴムからなる。エイペックス28は、コア26から径方向外向きに延びる。エイペックス28は、径方向外向きに先細りである。
カーカス10は、トレッド4及びサイドウォール6の内側に位置する。カーカス10は、少なくとも1枚のカーカスプライ30を含む。このタイヤ2では、カーカス10は2枚のカーカスプライ30からなる。
図示されないが、それぞれのカーカスプライ30は並列された多数のカーカスコードを含む。これらカーカスコードはトッピングゴムで覆われる。それぞれのカーカスコードは、赤道面と交差する。このタイヤ2では、カーカスコードが赤道面に対してなす角度は50°以上90°以下である。このタイヤ2では、有機繊維からなるコードがカーカスコードとして用いられる。
一方のカーカスプライ30(以下、第一カーカスプライ32という。)は、それぞれのコア26の周りにて折り返される。この第一カーカスプライ32は、一方のコア26と他方のコア26とを架け渡す第一本体部32aと、この第一本体部32aに連なりそれぞれのコア26の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される一対の第一折り返し部32bとを有する。
他方のカーカスプライ30(以下、第二カーカスプライ34という。)は、それぞれのコア26の周りにて折り返される。この第二カーカスプライ34は、一方のコア26と他方のコア26とを架け渡す第二本体部34aと、この第二本体部34aに連なりそれぞれのコア26の周りにて軸方向外側から内側に向かって折り返される一対の第二折り返し部34bとを有する。
このタイヤ2では、第二本体部34aは軸方向において第一折り返し部32bの端36を外側から覆う。第二折り返し部34bの端38は、軸方向において第一本体部32aの内側に位置する。この第二折り返し部34bの端38は、径方向において第一折り返し部32bの端36よりも内側に位置する。
ベルト12は、径方向においてカーカス10の外側に位置する。このベルト12は、トレッド4の径方向内側においてカーカス10と積層される。このタイヤ2では、ベルト12は2枚のベルトプライ40からなる。
図示されないが、それぞれのベルトプライ40は並列された多数のベルトコードを含む。それぞれのベルトコードは、赤道面に対して傾斜する。このタイヤ2では、ベルトコードの材質はスチールである。
バンド14は、径方向においてベルト12の外側に位置する。バンド14は、トレッド4とベルト12との間に位置する。このタイヤ2では、バンド14の軸方向幅はベルト12の軸方向幅と同等である。
このタイヤ2では、バンド14はフルバンド14fと一対のエッジバンド14eとを備える。このバンド14が、フルバンド14fのみで構成されてもよい。このバンド14が、一対のエッジバンド14eのみで構成されてもよい。
フルバンド14fは、ベルト12全体を覆う。このフルバンド14fは、ジョイントレス構造を有する。図示されないが、フルバンド14fは螺旋状に巻き回されたバンドコードを含む。有機繊維からなるコードがバンドコードとして用いられる。
それぞれのエッジバンド14eは、径方向においてフルバンド14fの外側から、ベルト12の端の部分を覆う。このエッジバンド14eは、ジョイントレス構造を有する。図示されないが、エッジバンド14eは螺旋状に巻き回されたバンドコードを含む。有機繊維からなるコードがバンドコードとして用いられる。
このタイヤ2では、フルバンド14fのためのバンドコードと同じコードがエッジバンド14eのためのバンドコードとして用いられる。フルバンド14fのためのバンドコードと異なるコードがエッジバンド14eのためのバンドコードとして用いられてもよい。
インナーライナー16は、カーカス10の内側に位置する。インナーライナー16は、タイヤ2の内面を構成する。このインナーライナー16は、空気遮蔽性に優れた架橋ゴムからなる。インナーライナー16は、タイヤ2の内圧を保持する。
それぞれのチェーファー18は、ビード8の径方向内側に位置する。図示されないが、チェーファー18の少なくとも一部はリムRのシートと接触する。このタイヤ2では、チェーファー18は布とこの布に含浸したゴムとからなる。
それぞれのフィラー20は、ビード8とカーカス10との間に位置する。フィラー20は、コア26の周りにて軸方向内側から外側に向かって折り返される。図示されないが、フィラー20は並列した多数のフィラーコードを含む。有機繊維からなるコードがフィラーコードとして用いられる。
このタイヤ2では、トレッド4に管状のホール42が設けられる。このホール42は、径方向においてバンド14よりも外側に位置する。このホール42は、バンド14からトレッド面22側に離されて配置される。これにより、ホール42がバンド14と干渉することにより生じる損傷が防止される。
前述したように、このタイヤ2では、トレッド4は単一の部材で構成される。ショルダー部Sの損傷防止の観点から、このタイヤ2では、バンド14のトッピングゴムからトレッド面22側に離されてホール42は配置される。なお、このトレッド4がベース部及びキャップ部の2つの部材で構成される場合には、ベース部からトレッド面22側に離されてホール42が配置される。この場合、ホール42はキャップ部に設けられる。
ホール42は、トレッド面22に連なるサイド面24から内向きに、そしてストレートに延びる。トレッド面22の側から径方向にこのホール42を投影した場合、このホール42の延在方向は軸方向に沿う。言い換えれば、このホール42は軸方向に延びる。このタイヤ2では、このホール42が、軸方向に対して傾斜しつつ、サイド面24から内向きに延びるように構成されてもよい。
図2は、このタイヤ2のサイド面24の一部を示す。この図2には、このサイド面24のうち、トレッド4の部分が示される。
このタイヤ2では、複数のホール42が設けられる。図2に示されるように、これらホール42は周方向に間隔をあけて配置される。このタイヤ2では、ホール42は等間隔で配置される。
このタイヤ2は、径方向においてカーカス10の外側に位置し、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含むベルト12と、径方向においてベルト12の外側に位置し、螺旋状に巻き回されたバンドコードを含むバンド14と、バンド14を覆い、周方向に連続して延びるトレッド面22を有するトレッド4とを備える。
このタイヤ2では、バンド14がベルト12の動きを拘束するので、ベルト12端部の振動が抑えられる。
このタイヤ2では、トレッド4にサイド面24から内向きに延びる複数のホール42が設けられ、これらホール42は径方向においてバンド14よりも外側に位置し、周方向に間隔をあけて配置される。
このタイヤ2では、バンド14とトレッド面22との間に設けられたホール42はサイド面24から内向きに延びるので、タイヤ2が路面Gを踏みしめることにより、このホール42内には内側から外側に向かう気流が生じる。この気流によって放熱が促されるので、このタイヤ2では、トレッド4の端の部分、すなわちショルダー部Sに熱は溜まりにくい。このタイヤ2では、ベルト12端部における損傷が防止される。このタイヤ2は、高速耐久性に優れる。
このタイヤ2では、ホール42は底44を有し、従来のタイヤのショルダー部に設けられた貫通孔のように、トレッド面22から径方向に延びる縦穴は、このホール42に設けられていない。このタイヤ2では、必要な横剛性が確保される。接地面積も十分に確保されるので、良好なグリップ力が得られる。このタイヤ2では、操縦安定性の低下が抑えられる。
このタイヤ2のホール42は貫通孔でないので、このタイヤ2に大きな負荷が作用しても、ショルダー部Sにこのホール42を起点とした破損は生じにくい。
このタイヤ2では、操縦安定性の低下を抑えながら、高速耐久性の向上が達成される。
このタイヤ2では、ホール42の断面形状は円形である。この断面形状が楕円とされてもよく、矩形とされてもよい。ホール42内に特異な歪みが生じることが防止される観点から、このホール42の断面形状は円形が好ましい。
このタイヤ2では、ホール42の底44は軸方向においてバンド14の端46よりも内側に位置する。このホール42は、ショルダー部Sに生じた熱の放散に寄与する。ショルダー部Sの蓄熱量が低下するので、このタイヤ2ではベルト12端部における損傷が防止される。この観点から、このタイヤ2では、ホール42の底44は軸方向においてバンド14の端46よりも内側に位置するのが好ましい。
図3(a)には、リムRに組み込まれたタイヤ2が路面Gと接地している状況が示される。図3(a)において、実線VLは鉛直線である。この鉛直線VLは、路面Gに対して垂直に延びる。角度θは、タイヤ2の赤道面を表す一点鎖線CLが鉛直線VLに対してなす角度である。この角度θは、キャンバー角である。
図3(a)においてタイヤ2は、リムR(正規リム)に組み込まれ、このタイヤ2の内部に空気が充填され、内圧が正規内圧に調整されている。このタイヤ2には、鉛直方向下向きに荷重(正規荷重)がかけられている。なお、スリップ角は0°である。
図3(a)において、右側は車両の本体側に相当する。この図3(a)においては、タイヤ2の赤道面は鉛直線VLに対して車両の本体側に倒れるように傾斜している。この図3(a)に示された状態は、ネガティブキャンバーでタイヤ2が車両に装着された状態に相当する。
図3(b)は、図3(a)のようにタイヤ2を路面Gに接触させたときに得られる接地面48の形状を概略的に示す。図3(b)において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はこのタイヤ2の周方向である。
図3(b)において、実線MLは接地面48が最大の接地長さを示す位置を表す。二点鎖線で示される形状は、接地面48上に位置するトレッド4に設けられたホール42を表す。
図3(b)に示されるように、このタイヤ2では、接地面48上に位置するトレッド4に設けられたホール42は、この接地面48が最大の接地長さを示す位置MLよりも軸方向外側に位置する。このタイヤ2では、走行時において、トレッド4のホール42は底44から外向きに順に押しつぶされるので、ホール42内に内側から外側に向かう気流が効果的に生じる。この気流によって放熱が促されるので、このタイヤ2では、ショルダー部Sに熱は溜まりにくい。このタイヤ2では、ベルト12端部における損傷が防止される。この観点から、このタイヤ2では、正規リムに組み込み、内部に空気を充填して内圧を正規内圧に調整したタイヤ2に正規荷重を負荷して、3°のキャンバー角でこのタイヤ2を平面に接触させて得られる接地面48において、この接地面48の最大接地長を示す位置MLよりも軸方向外側に、ホール42が位置するように、トレッド4にホール42が設けられるのが好ましい。
図3(b)に示されるように、接地面48上に位置するトレッド4には、3本のホール42が位置する。これらホール42は、ショルダー部Sに生じた熱の放散に寄与する。このため、このタイヤ2では、ショルダー部Sに熱は溜まりにくい。このタイヤ2では、ベルト12端部における損傷が防止される。この観点から、このタイヤ2では、正規リムに組み込み、内部に空気を充填して内圧を正規内圧に調整したタイヤ2に正規荷重を負荷して、3°のキャンバー角でこのタイヤ2を平面に接触させて得られる接地面48上に、少なくとも1本のホール42が位置するのが好ましい。ベルト12端部における損傷が効果的に防止される観点から、この接地面48上に、少なくとも3本のホール42が位置するのがより好ましい。
図2において、両矢印PHはホール42の間隔である。この間隔は、一のホール42とこの一のホール42の隣に位置する他のホール42との間の最短距離で表される。このタイヤ2では、この間隔PHによって、前述の接地面48上に位置するトレッド4に含まれるホール42の本数が設定される。
このタイヤ2では、ホール42の間隔PHは40mm以下が好ましい。これにより、正規リムに組み込み、内部に空気を充填して内圧を正規内圧に調整したタイヤ2に正規荷重を負荷して、3°のキャンバー角でこのタイヤ2を平面に接触させて得られる接地面48上に、少なくとも3本のホール42が位置するように、トレッド4にホール42が設けられる。このタイヤ2では、ショルダー部Sに熱は溜まりにくいので、ベルト12端部における損傷が防止される。この観点から、この間隔PHは30mm以下がより好ましく、20mm以下がさらに好ましい。トレッド4の剛性が適切に維持され、必要な操縦安定性が確保される観点から、このホール42の間隔PHは3mm以上が好ましい。
図4は、図2のa−a線を含む平面に沿った、このタイヤ2の断面の一部を示す。図4において、左右方向はタイヤ2の軸方向であり、上下方向はタイヤ2の径方向である。この図4の紙面に対して垂直な方向は、タイヤ2の周方向である。なお、この図2のa−a線を含む平面は、タイヤ2の回転軸と、ホール42の中心軸とを含む。
図4において、両矢印DHはホール42の長さである。この長さDHは、図4に示されたタイヤ2の断面において、径方向外側に位置するホール42の縁の長さによって表わされる。
このタイヤ2では、ホール42の長さDHは10mm以上が好ましく、30mm以下が好ましい。この長さDHが10mm以上に設定されることにより、ホール42の底44が軸方向においてバンド14の端46よりも内側に位置するようにトレッド4にホール42が構成される。このホール42は、ショルダー部Sに生じた熱の放散に寄与する。ショルダー部Sの蓄熱量が低下するので、このタイヤ2では、ベルト12端部における損傷が防止される。この観点から、この長さDHは20mm以上がより好ましい。この長さDHが30mm以下に設定されることにより、前述の接地面48の最大接地長を示す位置MLよりも軸方向外側にホール42が位置するように、トレッド4にホール42が設けられる。この場合においても、ホール42はショルダー部Sに生じた熱の放散に寄与する。ショルダー部Sの蓄熱量が低下するので、このタイヤ2ではベルト12端部における損傷が防止される。
図4において、両矢印RHはホール42の幅である。この幅RHは、ホール42の断面形状が円形である場合、このホール42の外径、すなわちホール径に相当する。
このタイヤ2では、ホール42の幅RHは、トレッド4の厚さTTの30%以上が好ましく、70%以下が好ましい。すなわち、トレッド4の厚さTTに対するホール42の幅RHの比率は30%以上が好ましく、70%以下が好ましい。この比率が30%以上に設定されることにより、ホール42がショルダー部Sに生じた熱の放散に寄与する。ショルダー部Sの蓄熱量が低下するので、このタイヤ2では、ベルト12端部における損傷が防止される。この比率が70%以下に設定されることにより、トレッド4の剛性が適切に維持される。このタイヤ2では、必要な操縦安定性が確保される。
前述したように、このタイヤ2では、ホール42はバンド14から離されて配置される。図4において、両矢印DBはこのバンド14からホール42までの距離である。この距離DBは、最短距離で表される。
このタイヤ2では、ホール42はバンド14から少なくとも1mm離されて配置される。言い換えれば、バンド14からホール42までの距離DBは1mm以上である。これにより、ホール42がバンド14から十分に間隔をあけて配置されるので、ホール42とバンド14との干渉が防止される。このタイヤ2では、このホール42を起点とする損傷の発生が防止される。このタイヤ2では、この距離DBは5mm以下が好ましい。これにより、ショルダー部Sに生じた熱の放散にホール42が効果的に寄与する。
前述したように、このタイヤ2を車両に装着する場合、キャンバー角が設定される。通常タイヤ2は、ネガティブキャンバーで車両に装着される。前述したように、このタイヤ2をネガティブキャンバーで車両に装着した場合、走行時において、トレッド4のホール42は底44から外向きに順に押しつぶされ、ホール42内に内側から外側に向かう気流が効果的に生じる。ネガティブキャンバーで車両に装着されたタイヤ2では、旋回時だけでなく、直進時においても、ショルダー部Sにおいて放熱が促される。ベルト12端部における損傷が防止され、高速耐久性の向上が図れる観点から、このタイヤ2はネガティブキャンバーで車両に装着されるのが好ましい。この場合、図3(a)に示されたキャンバー角θは、2°以上が好ましく、4°以下が好ましい。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、操縦安定性の低下を抑えながら、高速耐久性の向上が達成された、空気入りタイヤ2が得られる。
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は前述の実施形態に限定されるものではなく、この技術的範囲には特許請求の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
以下、実施例などにより、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例のみに限定されるものではない。
[実施例1]
図1に示された基本構成を備え、下記の表1に示された仕様を備えた空気入りタイヤ(タイヤサイズ=330/710R18)を得た。
この実施例1では、ホールはサイド面から内向きに延びるように構成された。このことが、表の「ホール」の欄に「横」で示されている。トレッドの厚さTTに対するホールの幅RHの比率(RH/TT)は50%であった。ホールの深さDHは30mmであった。ホールの間隔PHは5.0mmであった。バンドからホールまでの距離DBは1.0mmであった。
[比較例1]
ホールを設けなかった他は実施例1と同様にして、比較例1のタイヤを得た。
[比較例2]
ホールをトレッド面から内向きに延びるように構成するとともに、深さDHを下記の表1に示された通りとした他は実施例1と同様にして比較例2のタイヤを得た。ホールをトレッド面から内向きに延びるように構成したことが、表の「ホール」の欄に「縦」で示されている。
[実施例2−3]
比率(RH/TT)を下記の表1に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3のタイヤを得た。
[実施例4−6]
ホールの深さDHを下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例4−6のタイヤを得た。
[実施例7−8]
ホールの間隔PHを下記の表2に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例7−8のタイヤを得た。
[操縦安定性]
試作タイヤをリム(サイズ=18×13.0J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して、内圧を180kPaに調整した。このタイヤを、レース用車両(FIA−GT3車両)に装着した。プロ相当の技量を有するドライバーにこの自動車をレーシングサーキットで走行させ、操縦安定性を評価させた。この結果が、下記の表1及び2に指数で示されている。数値が大きいほど操縦安定性に優れる。操縦安定性については、指数が90以上であることが目標に設定された。
[高速耐久性]
試作タイヤをリム(サイズ=18×13.0J)に組み込み、このタイヤに空気を充填して、内圧を180kPaに調整した。このタイヤをドラム走行試験機に装着し、5.88kNの縦荷重を付加した。このタイヤを、210km/hから10km/hずつ速度を段階的に上げて、タイヤが損傷するまでの時間と速度とを測定した。この結果が、下記の表1及び2に指数で示されている。数値が大きいほど高速耐久性に優れる。高速耐久性については、指数が100よりも大きいことが目標に設定された。
[総合性能]
各評価項目の合計を算出した。その結果が、下記の表1及び2の「総合性能」の欄に示されている。この数値が大きいほど、好ましい。
表1及び2に示されるように、実施例は、比較例に比して評価が高い。特に、実施例では、操縦安定性の低下を抑えながら、高速耐久性の向上が達成されている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
以上説明された高速耐久性の向上を図るための技術は、種々のタイヤにも適用される。
2・・・タイヤ
4・・・トレッド
6・・・サイドウォール
8・・・ビード
10・・・カーカス
12・・・ベルト
14・・・バンド
14f・・・フルバンド
14e・・・エッジバンド
22・・・トレッド面
24・・・サイド面
26・・・コア
28・・・エイペックス
30・・・カーカスプライ
40・・・ベルトプライ
42・・・ホール
44・・・ホール42の底
46・・・バンド46の端
48・・・接地面

Claims (6)

  1. 径方向においてカーカスの外側に位置し、赤道面に対して傾斜するベルトコードを含むベルトと、
    径方向において前記ベルトの外側に位置し、螺旋状に巻き回されたバンドコードを含むバンドと、
    前記バンドを覆い、周方向に連続して延びるトレッド面を有するトレッドと
    を備え、
    前記トレッドに、前記トレッド面に連なるサイド面から内向きに延び、底を有する複数のホールが設けられ、
    これらホールが径方向において前記バンドよりも外側に位置し、周方向に間隔をあけて配置される、空気入りタイヤ。
  2. 軸方向において、前記ホールの底が前記バンドの端よりも内側に位置する、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記ホールの深さが10mm以上30mm以下である、請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記間隔が3mm以上40mm以下である、請求項1から3のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  5. 前記ホールが前記バンドから少なくとも1mm離されて配置される、請求項1から4のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
  6. 前記ホールの幅が前記トレッドの厚さの30%以上70%以下である、請求項1から5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。


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